JP2922823B2 - バックホウ - Google Patents

バックホウ

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JP2922823B2
JP2922823B2 JP7198767A JP19876795A JP2922823B2 JP 2922823 B2 JP2922823 B2 JP 2922823B2 JP 7198767 A JP7198767 A JP 7198767A JP 19876795 A JP19876795 A JP 19876795A JP 2922823 B2 JP2922823 B2 JP 2922823B2
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勝彦 湯川
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/02Travelling-gear, e.g. associated with slewing gears
    • E02F9/024Travelling-gear, e.g. associated with slewing gears with laterally or vertically adjustable wheels or tracks

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右クローラ走行
装置の左右方向の轍間距離を変更可能とするバックホウ
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平5−345580号公報
に示された小型バックホウのように、左右クローラ走行
装置間の轍間距離(トレッド)を可変できるように構成
されたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】つまり、前記従来技術
のものでは、轍間距離を縮小させた機体全幅の狭い状態
で移動走行させることで、比較的狭い道路等での通過性
能を上げながら、轍間距離を拡大させた機体全幅の広い
状態で掘削作業を行うことで、特に旋回台を横向きに旋
回させてクローラ走行装置の左右方向側方での掘削作業
や側溝堀作業等における掘削性の向上を図ることが可能
である。
【0004】しかしながら、昔の商業地や住宅地等の密
集したところでは、路地等の非常に幅の狭い通路を通っ
て作業場に行く必要があり、このような通路を通過する
際には、通路に進入可能か否かの判断をして旋回台が壁
や塀などへ接触しないように気を配りながら走行する必
要があり、又、その先の作業場も狭い場合があり、旋回
操作にも気を配る必要がある。
【0005】上記従来技術では、掘削作業装置が機体進
行方向に向いた状態での旋回台幅をクローラ走行装置の
全幅内に収めてあることは分かるが、轍間距離調節時の
左右クローラ走行装置と旋回台、及び旋回半径との関係
等については特に触れられていなかった。本発明の目的
は、上記轍間距離と旋回台との諸寸法を合理的に関係付
けることにより、狭い場所での掘削作業における掘削性
及び操作のし易さ、並びに狭路の通過性能を向上させる
点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前端部に昇降
動作可能な掘削作業装置1を支持した旋回台4を、左右
方向の轍間距離を可変設定可能とした左右のクローラ走
行装置2,2上に旋回中心Zを支点に旋回可能に備えて
いるバックホウにおいて、前述の目的を達成するため
に、次の技術的手段を講じている。
【0007】すなわち、請求項1に係る本発明は、前記
旋回台4の後端部分は前記旋回中心Zを支点とする最大
旋回半径で円弧形状に形成されているとともに該旋回台
4の左右方向外端部は互いに平行に形成され、かつ、該
左右方向外端部間の距離は最大旋回直径より小さくされ
ており、前記旋回中心Zから最大轍間距離における左右
のクローラ走行装置2,2の左右方向外側端までの距離
を、前記最大旋回半径に略対応させて設定しており、前
記左右のクローラ走行装置2,2を前記最大轍間距離と
し、かつ旋回台4の旋回動作を介して前記掘削作業装置
1を左右のクローラ走行装置2,2の左右一側方に位置
させたとき、前記旋回台4の円弧形状に形成した後端部
分が左右のクローラ走行装置2,2の外方に張出ないよ
うに設定されていることを特徴とするものである。
【0008】このような構成を採用したことによって、
旋回台4の横向き掘削、即ちクローラ走行装置2,2の
左右方向側方における掘削作業装置1によっての掘削作
業や側溝掘作業等においても、左右クローラ走行装置
2,2を最大轍間距離とすることで、掘削作業装置1側
のクローラ走行装置2から作業機車体の重心位置までの
距離が大きくなり、これにより掘削性を向上するととも
に、最大轍間距離でクローラ走行装置2,2の進入でき
る場所においては、旋回台4の周囲の他物との接触を殆
どすることなく旋回できることとなり、旋回操作等に気
を煩わすことがなくなる(請求項1)。
【0009】また、本発明は、前端部に昇降動作可能な
掘削作業装置1を支持した旋回台4を、左右方向の轍間
距離を可変設定可能とした左右のクローラ走行装置2,
2上に旋回中心Zを支点に旋回可能に備えているバック
ホウにおいて、前述の目的を達成するために、次の技術
的手段を講じている。すなわち、請求項2に係る本発明
では、前記旋回台4の後端部分は前記旋回中心Zを支点
とする最大旋回半径で円弧形状に形成されているととも
に該旋回台4の左右方向外端部は互いに平行に形成さ
れ、かつ、該左右方向外端部間の距離は最大旋回直径よ
り小さくされており、前記旋回中心Zから最小轍間距離
における左右のクローラ走行装置2,2の左右方向外側
端部までの距離を、前記旋回中心Zから旋回台4の左右
方向外側端部までの距離と略対応させて設定しており、
前記左右のクローラ走行装置2,2を前記最小轍間距離
としかつ前記掘削作業装置1を左右のクローラ走行装置
2,2間の前方に位置させたとき、前記旋回台4の円弧
形状に形成した後端部分が左右のクローラ走行装置2,
2の後端から外方に張出ないように設定されていること
を特徴とするものである。
【0010】このような構成を採用したことにより、掘
削作業装置1を左右のクローラ走行装置2,2の前方に
位置させた状態での狭路での走行に適した状態となると
ともに、最小轍間距離で左右クローラ走行装置2,2が
走行、進入可能な通路等においては、車体全体が他物と
の接触を殆どすることがなく通過することができること
となり、その通過の可、不可の判断を容易に行うことが
できる(請求項2)。
【0011】更に、本発明は、前端部に昇降動作可能な
掘削作業装置1を支持した旋回台4を、左右方向の轍間
距離を可変設定可能とした左右のクローラ走行装置2,
2上に旋回中心Zを支点に旋回可能に備えているバック
ホウにおいて、前述の目的を達成するために、次の技術
的手段を講じている。すなわち、請求項3に係る本発明
では、前記旋回台4の後端部分は前記旋回中心Zを支点
とする最大旋回半径で円弧形状に形成されているととも
に該旋回台4の左右方向外端部は互いに平行に形成さ
れ、かつ、該左右方向外端部間の距離は最大旋回直径よ
り小さくされており、前記旋回中心Zから最大轍間距離
における左右のクローラ走行装置2,2の左右方向外側
端までの距離を、前記最大旋回半径に略対応させて設定
しており、前記左右のクローラ走行装置2,2を前記最
大轍間距離とし、かつ旋回台4の旋回動作を介して前記
掘削作業装置1を左右のクローラ走行装置2,2の左右
一側方に位置させたとき、前記旋回台4の円弧形状に形
成した後端部分が左右のクローラ走行装置2,2の外方
に張出ないように設定され、更に、前記旋回中心Zから
最小轍間距離における左右のクローラ走行装置2,2の
左右方向外側端部までの距離を、前記旋回中心Zから旋
回台4の左右方向外側端部までの距離と略対応させて設
定しており、前記左右のクローラ走行装置2,2を前記
最小轍間距離としかつ前記掘削作業装置1を左右のクロ
ーラ走行装置2,2間の前方に位置させたとき、前記旋
回台4の円弧形状に形成した後端部分が左右のクローラ
走行装置2,2の後端から外方に張出ないように設定さ
れていることを特徴とするものである。
【0012】このような構成を採用したことによって、
左右のクローラ走行装置2,2の最大及び最小轍間距離
に略対応して旋回台4の最大旋回半径、及び旋回台4の
左右方向外側端部から旋回中心位置までの距離を設定す
ることで、最大轍間距離における掘削性、旋回操作性、
最小轍間距離における狭路の通過性能の全てを向上する
ことが可能となったのである。
【0013】すなわち、狭路を通過するときは、左右の
クローラ装置2,2の轍間距離を最小にした状態でかつ
左右のクローラ走行装置2,2の前方に掘削作業装置1
を位置ずけしての通過が容易となるし、一方で、左右の
クローラ走行装置2,2の轍間距離を最大にした状態で
かつ左右のクローラ走行装置2,2の側方に掘削作業装
置1を位置ずけした状態での掘削作業のときには、旋回
台4の円弧形状とされた後端部分が他物に衝突すること
をオペレータは意識することなく掘削作業に専念できる
のである(請求項3)。
【0014】本発明においては、前記旋回中心Zから最
大轍間距離における左右のクローラ走行装置2,2の左
右方向外側端までの距離を、前記最大旋回半径に対して
一致、又はやや広幅に設定することが望ましく(請求項
4)、前記旋回中心Zから最小轍間距離における左右の
クローラ走行装置2,2の左右方向外側端部までの距離
を、前記旋回中心Zから旋回台4の左右方向外側端部ま
での距離に対して一致、又はやや広幅に設定することが
望ましい(請求項5)。
【0015】また、本発明は、前端部に昇降動作可能な
掘削作業装置1を支持した旋回台4を、左右方向の轍間
距離を可変設定可能とした左右のクローラ走行装置2,
2上に旋回中心Zを支点に旋回可能に備えているバック
ホウにおいて、前述の目的を達成するために、次に技術
的手段を講じている。すなわち、請求項6に係る本発明
では、前記轍間距離が最も小に設定された最狭トレッド
状態における左右のクローラ走行装置2,2の全幅と、
掘削作業装置1の進行方向前方に向いた移動走行状態に
おける前記旋回台4の全幅とが一致し、かつ、前記轍間
距離が最も大に設定された最広トレッド状態における前
記左右のクローラ走行装置2,2の全幅と、前記旋回台
4の最大旋回直径とが一致するように、前記旋回台4の
形状及び前記轍間距離の可変調節距離を連係して設定す
ることを特徴とするものである。
【0016】このような構成を採用したことにより、図
8に示すように、轍間距離を最小=Dmin に設定する
と、この状態では掘削作業装置1が前方に向いた状態の
旋回台4の全幅もその最小轍間距離=Dmin に一致する
ことになり、最小の車幅に設定される。従って、狭い路
地等を移動走行するときに適した状態になるとともに、
クローラ走行装置が通れる所であれば必ず車体全体も通
れるので、その通過の可否判断が行い易い。また、図9
に示すように、轍間距離を最大=Dmax に設定すると、
この状態では旋回台4の最大旋回直径旋回台後端の軌跡
になることが多いが最大轍間距離=Dmax に一致するこ
とになり、最大の車幅に設定される。従って、掘削作業
時での掘削性、特に、旋回時や図9に示す横向き掘削時
の掘削性が改善されるとともに、狭い場所での掘削作業
でも、クローラ走行装置が最大轍間距離状態であれば旋
回可能であるから、従来のように突出した旋回台後端の
他物との当たりを気にしながら旋回操作することが無く
なる(請求項6)。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。図3に超小型のバックホウが示さ
れ、1は掘削作業装置、2は左右のクローラ走行装置、
3は走行機台、4は旋回台、5は運転シート、6はエン
ジンボンネットである。掘削作業装置1は、旋回台4の
前端部に支持されており、上下支点Pで左右揺動可能な
スイングブラケット10、このスイングブラケット10
に枢支連結されるブーム7、アーム8、及びバケット9
を備えて構成されている。尚、7cはブームシリンダ、
8cはアームシリンダ、9cはバケットシリンダであ
る。
【0018】このバックホウではブーム7を、基端側の
第1ブーム部分7Aと先端側の第2ブーム部分7Bとを
横軸心Xで連結した2分割構造に構成されている。すな
わち、先端にアーム8が装着された第2ブーム部分7B
と、基端がスイングブラケット10に支持された第1ブ
ーム部分7Aとを横支点X回りで揺動自在に枢支連結し
てブーム7を構成してあるとともに、第1ブーム部分7
Aと第2ブーム部分7Bとに亘ってブーム中折れ用の挟
角調節シリンダ7kが装備されている。
【0019】又、スイングブラケット10と第1ブーム
部分7Aとの枢支連結点に、これら両者10,7Aの相
対角度を検出するポテンショメータ11を装備してあ
り、このポテンショメータ11の検出情報に基づいて挟
角調節シリンダ7kを伸縮駆動させるブーム挟角自動調
節手段Aが装備されている。すなわち、図5に示すよう
に、挟角調節シリンダ7kの電磁制御弁12とポテンシ
ョメータ11とを制御装置13に接続することでブーム
挟角自動調節手段Aが構成されており、その作用は次の
通りである。
【0020】つまり、図4(ロ)に示すように、ブーム
7がほぼ上下中間の高さ位置にあり、バケット9が最も
旋回台4から前方に遠ざかった水平姿勢では、第1ブー
ム部分7Aと第2ブーム部分7Bとの挟角θC が最も狭
くなり、図4(イ)に示すブーム7が最も上昇した旋回
姿勢での挟角θU と、図4(ハ)に示すブーム7が最も
下降した掘削姿勢との両姿勢での挟角θD とがほぼ同じ
角度であり、かつ、最も広くなるよう、θC <θU ≒θ
D の関係が成り立つ状態に設定されている。そして、上
記挟角は滑らかに変化するよう制御装置13が機能す
る。
【0021】従って、バケット9先端の移動軌跡を比べ
ると、同図に示すよう、従来の軌跡Jに対して、本発明
のブーム構造による移動軌跡Kは、その上下端部分は従
来移動軌跡Jと同じ位置でありながら、ブーム水平姿勢
部分を含む上下中間部においては旋回台4側に明らかに
寄ったものとなっているのが理解できる。図1、図2に
示すように、左右のクローラ走行装置2,2は、その轍
間距離(トレッド)が所定範囲で変更可能に構成されて
おり、一方、旋回台4は、その後端形状が旋回中心Zを
中心とした円弧状に形成されるとともに、左右側面は直
線で互いに平行にカットされ、かつ、旋回軸心Zとの左
右方向距離を、旋回台後端の旋回半径よりも小なる値に
設定してある。したがって、旋回台4は、掘削作業装置
1との重量バランスから、その後端が最大旋回半径とな
るように設定するものであるが、旋回台4の左右幅には
そのような制約がなく、その幅を最大旋回直径よりも狭
くすることが可能で、走行時における通過可能範囲をよ
り大きく設定することができる。
【0022】前記走行機台3は、図6及び図7に示すよ
うに、旋回台4を旋回可能に支持する支持基台15と、
該支持基台15に対して左右方向に摺動自在に備えた左
右の車輪フレーム16とを有している。車輪フレーム1
6には、油圧モータ17により駆動可能な駆動輪18、
及び従動輪19、転動輪20が夫々支持されており、こ
れら駆動輪18、従動輪19、転動輪20に無端状の履
帯である左右クローラ走行装置2,2が巻掛られてい
る。
【0023】車輪フレーム16の左右方向内側面には、
内方に向けて突出状に設けられた角パイプ等よりなる前
後対の取付フレーム21を有している。この取付フレー
ム21を、支持基台15に設けた前後対の筒状のガイド
フレーム15aに摺動自在に挿通することで支持基台1
5に車輪フレーム16が支持されている。前記支持基台
15には、ガイドフレーム15aの筒内部に向けて下方
に突出状に係合突部22を設けるとともに、前記取付フ
レーム21のそれぞれには係合突部22が挿通、係合す
る左右方向に長い長孔状の被係合部23を形成してお
り、該被係合部23が係合部22と係合することで、取
付フレーム21のガイドフレーム15aに対しての摺動
範囲、即ち、左右クローラ走行装置2,2の支持基台1
5及び旋回台4に対する左右方向の位置変更範囲を設定
するようにしている。
【0024】なお、前記走行機台3における車輪フレー
ム16の内側面間には油圧シリンダ等よりなる伸縮シリ
ンダ24を介設しており、この伸縮シリンダ24の伸縮
により、左右クローラ走行装置2,2の轍間距離を変更
可能としている。図3には、左右クローラ走行装置2,
2の轍間距離を最大とした場合を示しており、この際の
旋回中心Zから左右クローラ走行装置2,2の左右方向
外側端までの距離(=dmax )は、旋回台4における最
大旋回半径(=Rmax )に対して略対応、即ちやや広幅
となっている。従って、掘削作業中等において旋回台4
を旋回させた際には、左右クローラ走行装置2,2の轍
間距離(=dmax ×2)内で旋回可能となり、狭い作業
地等においても周囲のものと接触することがないように
しており、このような場合での旋回操作に気を煩わすこ
とがないようにしている。また、旋回台4を横向きに旋
回させての左右クローラ走行装置2,2の側方での掘削
作業や側溝堀作業等においては、このように左右クロー
ラ走行装置2,2の轍間距離を最大とすることで、掘削
作業機側のクローラ走行装置と作業機車体の重心位置と
の距離を大とすることができ、したがって、掘削作業機
側のクローラ走行装置を支点とした作業機車体側のモー
メントが大となって、その分掘削力を増大させ、掘削性
を向上できる。
【0025】図2には、左右クローラ走行装置2,2の
轍間距離を最小とした場合を示しており、この際の旋回
中心Zから左右クローラ走行装置2,2の左右方向外側
端までの距離(=dmin )は、旋回中心Zから旋回台4
の左右方向外側端部までの距離(=d' )に対して略対
応、即ちやや広幅となっている。従って、このように左
右クローラ走行装置2,2の轍間距離を最小とすること
で、狭い通路等の走行に適した状態となるとともに、ク
ローラ走行装置2,2が通過可能な通路幅においては旋
回台4は必ず通過可能となって車体全体が壁や塀等に接
触することなく通過できることとなり、このような通過
可否の判断を容易に行うことができる。
【0026】図8は本発明の第2の実施形態を示してお
り、轍間距離(トレッド)を最少(=Dmin )に設定し
た状態では、前方向きの旋回台4の全幅と左右クローラ
走行装置2,2の全幅とが等しく(旋回中心Zから左右
クローラ走行装置2,2の左右方向外側端までの距離
(=dmin )が、旋回中心Zから旋回台4の左右方向外
側端部までの距離(=d' )に一致)、かつ、図9に示
すように、轍間距離を最大(=Dmax )に設定した状態
では、旋回台4後端の最大旋回直径(=最大旋回半径R
max ×2)と左右クローラ走行装置2,2の全幅とが等
しく(旋回中心Zから左右クローラ走行装置2,2の左
右方向外側端までの距離(=dmax )が、最大旋回半径
(=Rmax )に一致)なるように夫々寸法設定されてい
る。
【0027】従って、上記第1の実施形態と同様に、例
えば、非常に狭い路地を通って比較的広い掘削作業現場
へ向かうようなときに、上記構造が便利である。すなわ
ち、轍間距離を小(=Dmin )に設定して路地を通り、
現場では轍間距離を大(=Dmax )に設定して掘削性の
向上を図る、及び他物との接当のおそれなく旋回作業で
きる、といった具合である。
【0028】本発明は、上記実施形態に限ることなく、
例えば、轍間距離を最小とした際の旋回中心から左右ク
ローラ走行装置の左右方向外側端部までの距離と、旋回
中心から旋回台の左右方向外側端部までの距離とを一致
させ、轍間距離を最大とした際の旋回中心から左右クロ
ーラ走行装置の左右方向外側端部までの距離を、最大旋
回半径に対して広幅とすることができ、また、この逆と
しても良い。
【0029】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、旋回台
の旋回中心から最大轍間距離における左右のクローラ走
行装置の左右方向外側端までの距離を、前記最大旋回半
径に略対応させて設定しているので、旋回台を横向きに
旋回させてのクローラ走行装置の左右方向側方における
掘削作業や側溝堀作業等においても、掘削性を向上する
とともに、最大轍間距離でクローラ走行装置の進入でき
る場所においては、旋回台は周囲の他物との接触を殆ど
することなく旋回できることとなり、旋回操作性を向上
することができる。
【0031】また、本発明は、旋回台の旋回中心から最
小轍間距離における左右のクローラ走行装置の左右方向
外側端部までの距離を、前記旋回中心から旋回台の左右
方向外側端部までの距離と略対応させて設定しているた
め、狭路での走行に適した状態となるとともに、最小轍
間距離で左右クローラ走行装置が走行、進入可能な通路
等においては、車体全体が他物との接触を殆どすること
がなく通過することができることとなり、通過性能を向
上できる。
【0032】そして、本発明は、旋回台の旋回中心から
最大轍間距離における左右のクローラ走行装置の左右方
向外側端までの距離を、前記最大旋回半径に略対応させ
て設定するとともに、前記旋回中心から最小轍間距離に
おける左右のクローラ走行装置の左右方向外側端までの
距離を、前記旋回中心から旋回台の左右方向外側端部ま
での距離に略対応させて設定しているため、最大轍間距
離における掘削性、旋回操作性、最小轍間距離における
狭路の通過性能の全てを向上することが可能となる。
【0033】そして、本発明は、旋回中心から最大轍間
距離における左右のクローラ走行装置の左右方向外側端
までの距離を、前記最大旋回半径に対して一致、又はや
や広幅に設定しているため、最大轍間距離における掘削
性、旋回操作性を向上できる。また、旋回中心から最小
轍間距離における左右のクローラ走行装置の左右方向外
側端部までの距離を、前記旋回中心から旋回台の左右方
向外側端部までの距離に対して一致、又はやや広幅に設
定することで最小轍間距離における狭路の通過性能を向
上している。
【0034】また、本発明は、最大旋回半径を、前記旋
回中心から最大轍間距離における左右のクローラ走行装
置の左右方向外側端までの距離に略対応させて設定する
とともに、前記旋回中心から旋回台の左右方向外側端部
までの距離を、前記旋回中心から最小轍間距離における
左右のクローラ走行装置の左右方向外側端までの距離に
略対応させて設定しているため、左右クローラ走行装置
の最大又は最小轍間距離に略対応して旋回台の最大旋回
半径、又は旋回中心から旋回台の左右方向外側端部まで
の距離を設定することで、最大轍間距離における掘削
性、旋回操作性、最小轍間距離における狭路の通過性能
の全てを向上することが可能となる。
【0035】また、本発明は、轍間距離が最も小に設定
された最狭トレッド状態における左右のクローラ走行装
置の全幅と、掘削作業装置が進行方向前方に向いた移動
走行状態における前記旋回台の全幅とが一致し、かつ、
前記轍間距離が最も大に設定された最広トレッド状態に
おける前記左右のクローラ走行装置の全幅と、前記旋回
台の最大旋回直径とが一致するように、前記旋回台の形
状及び前記轍間距離の可変調節距離を連係して設定して
いるため、轍間距離変更時の寸法と旋回台の寸法との関
連づけにより、轍間距離を広めることで、狭い場所での
掘削作業における掘削性及び操作のし易さ、並びに轍間
距離を狭めての狭路の通過性能のいずれの要求も満たす
ことができ、コンパクト化と掘削作業性の両立が図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示し、左右クローラ
走行装置の最小轍間距離と旋回台幅との関係を示す平面
図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示し、左右クローラ
走行装置の最大轍間距離と旋回台幅との関係を示す平面
図である。
【図3】超小型バックホウの側面図である。
【図4】バケット先端の移動軌跡を示す掘削作業装置の
作動図である。
【図5】ブーム挟角自動調節手段である。
【図6】走行機台を示す平面図であり、(a)は最小轍
間距離の状態、(b)は最大轍間距離の状態を示す。
【図7】図6のA−A矢示図である。
【図8】本発明の第2の実施形態を示し、左右クローラ
走行装置の最小轍間距離と旋回台幅との関係を示す平面
図である。
【図9】本発明の第2の実施形態を示し、左右クローラ
走行装置の最大轍間距離と旋回台幅との関係を示す平面
図である。
【符号の説明】
1 掘削作業装置 2 クローラ走行装置 4 旋回台 Z 旋回中心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−139343(JP,A) 実開 平4−37654(JP,U) 実開 平4−4944(JP,U) 実開 平1−164337(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02F 9/02 E02F 9/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端部に昇降動作可能な掘削作業装置
    (1)を支持した旋回台(4)を、左右方向の轍間距離
    を可変設定可能とした左右のクローラ走行装置(2)
    (2)上に旋回中心(Z)を支点に旋回可能に備えてい
    るバックホウにおいて、 前記旋回台(4)の後端部分は前記旋回中心(Z)を支
    点とする最大旋回半径で円弧形状に形成されているとと
    もに該旋回台(4)の左右方向外端部は互いに平行に形
    成され、かつ、該左右方向外端部間の距離は最大旋回直
    径より小さくされており、 前記旋回中心(Z)から最大轍間距離における左右のク
    ローラ走行装置(2),(2)の左右方向外側端までの
    距離を、前記最大旋回半径に略対応させて設定してお
    り、前記左右のクローラ走行装置(2)(2)を前記最
    大轍間距離とし、かつ旋回台(4)の旋回動作を介して
    前記掘削作業装置(1)を左右のクローラ走行装置
    (2)(2)の左右一側方に位置させたとき、前記旋回
    台(4)の円弧形状に形成した後端部分が左右のクロー
    ラ走行装置(2)(2)の外方に張出ないように設定さ
    れていることを特徴とするバックホウ。
  2. 【請求項2】 前端部に昇降動作可能な掘削作業装置
    (1)を支持した旋回台(4)を、左右方向の轍間距離
    を可変設定可能とした左右のクローラ走行装置(2)
    (2)上に旋回中心(Z)を支点に旋回可能に備えてい
    るバックホウにおいて、 前記旋回台(4)の後端部分は前記旋回中心(Z)を支
    点とする最大旋回半径で円弧形状に形成されているとと
    もに該旋回台(4)の左右方向外端部は互いに平行に形
    成され、かつ、該左右方向外端部間の距離は最大旋回直
    径より小さくされており、 前記旋回中心(Z)から最小轍間距離における左右のク
    ローラ走行装置(2),(2)の左右方向外側端部まで
    の距離を、前記旋回中心(Z)から旋回台(4)の左右
    方向外側端部までの距離と略対応させて設定しており、 前記左右のクローラ走行装置(2)(2)を前記最小轍
    間距離としかつ前記掘削作業装置(1)を左右のクロー
    ラ走行装置(2)(2)間の前方に位置させたとき、前
    記旋回台(4)の円弧形状に形成した後端部分が左右の
    クローラ走行装置(2)(2)の後端から外方に張出な
    いように設定されていることを特徴とするバックホウ。
  3. 【請求項3】 前端部に昇降動作可能な掘削作業装置
    (1)を支持した旋回台(4)を、左右方向の轍間距離
    を可変設定可能とした左右のクローラ走行装置(2)
    (2)上に旋回中心(Z)を支点に旋回可能に備えてい
    るバックホウにおいて、 前記旋回台(4)の後端部分は前記旋回中心(Z)を支
    点とする最大旋回半径で円弧形状に形成されているとと
    もに該旋回台(4)の左右方向外端部は互いに平行に形
    成され、かつ、該左右方向外端部間の距離は最大旋回直
    径より小さくされており、 前記旋回中心(Z)から最大轍間距離における左右のク
    ローラ走行装置(2),(2)の左右方向外側端までの
    距離を、前記最大旋回半径に略対応させて設定してお
    り、前記左右のクローラ走行装置(2)(2)を前記最
    大轍間距離とし、かつ旋回台(4)の旋回動作を介して
    前記掘削作業装置(1)を左右のクローラ走行装置
    (2)(2)の左右一側方に位置させたとき、前記旋回
    台(4)の円弧形状に形成した後端部分が左右のクロー
    ラ走行装置(2)(2)の外方に張出ないように設定さ
    れ、 更に、前記旋回中心(Z)から最小轍間距離における左
    右のクローラ走行装置(2),(2)の左右方向外側端
    部までの距離を、前記旋回中心(Z)から旋回台(4)
    の左右方向外側端部までの距離と略対応させて設定して
    おり、前記左右のクローラ走行装置(2)(2)を前記
    最小轍間距離としかつ前記掘削作業装置(1)を左右の
    クローラ走行装置(2)(2)間の前方に位置させたと
    き、前記旋回台(4)の円弧形状に形成した後端部分が
    左右のクローラ走行装置(2)(2)の後端から外方に
    張出ないように設定されていることを特徴とするバック
    ホウ。
  4. 【請求項4】 前記旋回中心(Z)から最大轍間距離に
    おける左右のクローラ走行装置(2),(2)の左右方
    向外側端までの距離を、前記最大旋回半径に対して一
    致、又はやや広幅に設定することを特徴とする請求項1
    又は3に記載のバックホウ。
  5. 【請求項5】 前記旋回中心(Z)から最小轍間距離に
    おける左右のクローラ走行装置(2),(2)の左右方
    向外側端部までの距離を、前記旋回中心(Z)から旋回
    台(4)の左右方向外側端部までの距離に対して一致、
    又はやや広幅に設定することを特徴とする請求項2又は
    3に記載のバックホウ。
  6. 【請求項6】 前端部に昇降動作可能な掘削作業装置
    (1)を支持した旋回台(4)を、左右方向の轍間距離
    を可変設定可能とした左右のクローラ走行装置(2)
    (2)上に旋回中心(Z)を支点に旋回可能に備えてい
    るバックホウにおいて、 前記旋回台(4)の後端部分は前記旋回中心(Z)を支
    点とする最大旋回半径で円弧形状に形成されているとと
    もに該旋回台(4)の左右方向外端部は互いに平行に形
    成され、かつ、該左右方向外端部間の距離は最大旋回直
    径より小さくされており、 前記轍間距離が最も小に設定された最狭トレッド状態に
    おける左右のクローラ走行装置(2),(2)の全幅
    と、掘削作業装置(1)の進行方向前方に向いた移動走
    行状態における前記旋回台(4)の全幅とが一致し、か
    つ、前記轍間距離が最も大に設定された最広トレッド状
    態における前記左右のクローラ走行装置(2),(2)
    の全幅と、前記旋回台(4)の最大旋回直径とが一致す
    るように、前記旋回台(4)の形状及び前記轍間距離の
    可変調節距離を連係して設定することを特徴とするバッ
    クホウ。
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