JP3220392B2 - バックホウ - Google Patents

バックホウ

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JP3220392B2
JP3220392B2 JP27267096A JP27267096A JP3220392B2 JP 3220392 B2 JP3220392 B2 JP 3220392B2 JP 27267096 A JP27267096 A JP 27267096A JP 27267096 A JP27267096 A JP 27267096A JP 3220392 B2 JP3220392 B2 JP 3220392B2
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勝彦 湯川
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    • E02F3/384Connections to the frame; Supports for booms or arms the boom being pivotable relative to the frame about a vertical axis
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    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/02Travelling-gear, e.g. associated with slewing gears
    • E02F9/024Travelling-gear, e.g. associated with slewing gears with laterally or vertically adjustable wheels or tracks

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  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、旋回台の後部の旋
回半径を小さくしたバックホウに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術のバックホウにおいては、左右
クローラ走行装置を有する走行機台に平面視略長方形の
旋回台を旋回自在に支持し、この旋回台の前部にスイン
グ支点を介して掘削作業装置のブームを連結し、その掘
削作業装置の後方の旋回台上に運転シートを配設し、旋
回台の後部にエンジンを搭載してあり、エンジンをエン
ジンボンネットで覆っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種のバックホウで
は、近年、旋回台の後部の旋回半径を小さくすること
で、狭い場所での作業性を高めることが求められている
が、上述した一般的な旋回台構造においては、旋回台は
前向き姿勢時において、後部が左右クローラ走行装置の
後部よりも大きく突出しており、この旋回台を90度旋
回して横向き姿勢にすると、後部が左右クローラ走行装
置の左右最外側端よりも大きく突出するようになってい
る。
【0004】すなわち、旋回台は前後方向長さが長く、
旋回半径は左右クローラ走行装置の前後端及び左右外側
端よりも大きく突出する形状となっており、左右クロー
ラ走行装置と略同一幅の狭い所では、侵入しても構造物
等が障害になって旋回台が旋回し得ず、掘削作業をする
ことが困難になっている。本発明の目的は、旋回姿勢視
認性を確保したうえで、旋回台を旋回しても、旋回台の
円弧状後端又は旋回台の全長が左右クローラ走行装置の
最外側端から突出せず、旋回台が作業中に旋回する場合
でも、クローラ走行装置を構造物等へより近接でき、狭
所作業性を向上でき、狭所作業をしていても、前向き姿
勢時の旋回台の左右側縁部の側面の外側方を人が通ると
きに、人の上体が容易に通行可能にできるようにしたバ
ックホウを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、左右方向の轍間距離を可
変とした左右クローラ走行装置2を有する走行機台3に
旋回台4を旋回自在に設け、この旋回台4の前部でかつ
運転シート5の前方に左右揺動自在なブーム7を有する
掘削作業装置1を設け、旋回台4に前向き姿勢時に運転
シート5の左右側方で前後方向に沿う左右側縁部30
L、30Rを形成しかつこの左右側縁部30L、30R
最小轍間距離にしたときの左右クローラ走行装置2の
外側端部から左右外方に非突出状態とし、旋回台4の後
端31を旋回中心Zを略曲率中心とする円弧状に形成し
かつその半径を旋回中心Zから最大轍間距離にしたとき
クローラ走行装置2の最外側端32L、32Rまでの
距離dmax以下に設定し、前向き姿勢時の旋回台4の
左右側縁部30L、30Rと最大轍間距離にしたときの
左右クローラ走行装置2の最外側端32L、32Rとの
間の左右クローラ走行装置5上に前後方向及び上方向に
開放された空間36を有していることである。
【0006】これによって、旋回台4は左右側縁部30
L、30Rで姿勢を視認しながら旋回し、前向き姿勢か
ら旋回しても、旋回台4の後端31は左右クローラ走行
装置2の最外側端32L、32Rから突出することがな
く、左右クローラ走行装置2を構造物等へより近づけて
作業をし、このような狭所作業をしていても、前向き姿
勢時の旋回台4の左右側縁部30L、30Rの外側方を
人が通るときに、空間36を利用して、人の上体が容易
に通行可能になる。本発明における課題解決のための第
2の具体的手段は、左右方向の轍間距離を可変とした
右クローラ走行装置2を有する走行機台3に旋回台4を
旋回自在に設け、この旋回台4に前向き姿勢時に運転シ
ート5の左右側方で前後方向に沿う左右側縁部30L、
30Rを形成しかつこの左右側縁部30L、30Rを
小轍間距離にしたときの左右クローラ走行装置2の外側
端部から左右外方に非突出状態とし、旋回台4の前部に
左右側縁部30L、30Rと略直交する前面33を形成
すると共にこの前面33に左右揺動自在なブーム7を有
する掘削作業装置1を設け、前記旋回台4の左右側縁部
30L、30Rと前面33との間の前左右コーナ部34
L、34Rに面取り面を形成し、旋回台4の後端31を
旋回中心Zを略曲率中心とする円弧状に形成し、旋回中
心Zから旋回台4の後端31及び前左右コーナ部34
L、34Rまでの距離を旋回中心Zから最大轍間距離に
したときのクローラ走行装置2の最外側端32L、32
Rまでの距離dmaxより小さくし、前向き姿勢時の旋
回台4の左右側縁部30L、30Rと最大轍間距離にし
たときの左右クローラ走行装置2の最外側端32L、3
2Rとの間の左右クローラ走行装置5上に前後方向及び
上方向に開放された空間36を有していることである。
【0007】これによって、旋回台4は左右側縁部30
L、30Rで姿勢を視認しながら旋回し、前向き姿勢か
ら旋回しても、旋回台4の後端31は左右クローラ走行
装置2の最外側端32L、32Rより内側に位置してい
て突出することがなく、左右クローラ走行装置2を構造
物等へより近づけて作業をし、このような狭所作業をし
ていても、前向き姿勢時の旋回台4の左右側縁部30
L、30Rの外側方を人が通るときに、空間36を利用
して、人の上体がさらに容易に通行可能になる。本発明
における課題解決のための第3の具体的手段は、第1又
は2の具体的手段に加えて、前記ブーム7の後側でかつ
運転シート5の前側の旋回台4前上面に左右空間36に
通じるステップ面37を形成していることである。
【0008】これによって、旋回台4上のステップ面3
7と左右側方の空間36との間での通行が可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図3において、超小型のバックホ
ウが示され、1は掘削作業装置、2はクローラ走行装
置、3は走行機台、4は旋回台、5は運転シート、6は
エンジンボンネットである。掘削作業装置1は、旋回台
4に上下支点Pで左右揺動可能なスイングブラケット1
0、このスイングブラケット10に枢支連結されたブー
ム7と、ブーム7に枢支連結されたアーム8と、アーム
8に枢支連結されたバケット9とを備えて構成されてい
る。尚、7cはブームシリンダ、8cはアームシリン
ダ、9cはバケットシリンダをそれぞれ示している。
【0010】このバックホウでは、ブーム7を、基端側
の第1ブーム部分7Aと先端側の第2ブーム部分7Bと
を横軸心Xで連結した2分割構造に構成されている。ブ
ーム7は、先端にアーム8が装着された第2ブーム部分
7Bと、基端がスイングブラケット10に支持された第
1ブーム部分7Aとを横支点X回りで揺動自在に枢支連
結して構成してあるとともに、第1ブーム部分7Aと第
2ブーム部分7Bとに亘ってブーム中折れ用の挟角調節
シリンダ7kが装備されている。又、スイングブラケッ
ト10と第1ブーム部分7Aとの枢支連結点に、これら
両者10、7Aの相対角度を検出するポテンショメータ
11を装備してあり、このポテンショメータ11の検出
情報に基づいて挟角調節シリンダ7kを伸縮駆動させる
ブーム挟角自動調節手段Aが装備されている。
【0011】図5に示すように、挟角調節シリンダ7k
の電磁制御弁12とポテンショメータ11とを制御装置
13に接続することでブーム挟角自動調節手段Aが構成
されている。ブーム挟角自動調節手段Aの作用は、図4
(ロ)に示すように、ブーム7がほぼ上下中間の高さ位
置にあり、バケット9が最も旋回台4から前方に遠ざか
った水平姿勢では、第1ブーム部分7Aと第2ブーム部
分7Bとの挟角θC が最も狭くなる。図4(イ)に示す
ブーム7が最も上昇した旋回姿勢での挟角θU と、図4
(ハ)に示すブーム7が最も下降した掘削姿勢との両姿
勢での挟角θD とがほぼ同じ角度であり、かつ、最も広
くなるよう、θC <θU ≒θD の関係が成り立つ状態に
設定されている。そして、上記挟角は滑らかに変化する
よう制御装置13が機能する。
【0012】従って、バケット9先端の移動軌跡を比べ
ると、同図に示すよう、従来の軌跡Jに対して、本発明
のブーム構造による移動軌跡Kは、その上下端部分は従
来移動軌跡Jと同じ位置でありながら、ブーム水平姿勢
部分を含む上下中間部においては旋回台4側に明らかに
寄ったものとなっているのが理解できる。図1、2に示
すように、左右のクローラ走行装置2、2は、その轍間
距離(トレッド)が所定範囲で変更可能に構成されてお
り、一方、旋回台4は、その後端形状が旋回中心Zを中
心とした円弧状に形成されるとともに、左右側面は直線
で互いに平行にカットされ、かつ、旋回軸心Zとの左右
方向距離を、旋回台後端の旋回半径よりも小なる値に設
定してある。
【0013】したがって、旋回台4は、掘削作業装置1
との重量バランスから、その後端が最大旋回半径となる
ように設定するものであるが、旋回台4の左右幅にはそ
のような制約がなく、その幅を最大旋回直径よりも狭く
することが可能で、走行時における通過可能範囲をより
大きく設定することができる。前記走行機台3は、図
6、7に示すように、旋回台4を旋回可能に支持する支
持基台15と、該支持基台15に対して左右方向に摺動
自在に備えた左右の車輪フレーム16とを有している。
【0014】車輪フレーム16には、油圧モータ17に
より駆動可能な駆動輪18、従動輪19及び転動輪20
が夫々支持されており、これら駆動輪18、従動輪19
及び転動輪20に無端状の履帯が巻掛られて左右クロー
ラ走行装置2、2が構成されている。車輪フレーム16
の左右方向内側面には、内方に向けて突出状に設けられ
た角パイプ等よりなる前後対の取付フレーム21を有し
ている。この取付フレーム21を、支持基台15に設け
た前後対の筒状のガイドフレーム15aに摺動自在に挿
通することで支持基台15に車輪フレーム16が支持さ
れている。
【0015】前記支持基台15には、ガイドフレーム1
5aの筒内部に向けて下方に突出状に係合突部22を設
けるとともに、前記取付フレーム21のそれぞれには係
合突部22が挿通、係合する左右方向に長い長孔状の被
係合部23を形成しており、該被係合部23が係合部2
2と係合することで、取付フレーム21のガイドフレー
ム15aに対しての摺動範囲、即ち、左右クローラ走行
装置2、2の支持基台15及び旋回台4に対する左右方
向の位置変更範囲を設定するようにしている。前記走行
機台3における車輪フレーム16の内側面間には、油圧
シリンダ等よりなる伸縮シリンダ24を介設しており、
この伸縮シリンダ24の伸縮により、左右クローラ走行
装置2、2の轍間距離を変更可能としている。
【0016】図2には、左右クローラ走行装置2、2の
轍間距離を最大とした場合を示しており、この際の旋回
中心Zから左右クローラ走行装置2、2の左右方向外側
端までの距離(=dmax )は、旋回台4における最大旋
回半径(=Rmax )に対して略対応、即ちやや広幅とな
っている。従って、掘削作業中等において旋回台4を旋
回させた際には、左右クローラ走行装置2、2の轍間距
離(=dmax ×2)内で旋回可能となり、狭い作業地等
においても周囲のものと接触することがないようにして
おり、このような場合での旋回操作に気を煩わすことが
ないようにしている。
【0017】また、旋回台4を横向きに旋回させての左
右クローラ走行装置2、2の側方での掘削作業や側溝堀
作業等においては、このように左右クローラ走行装置
2、2の轍間距離を最大とすることで、掘削作業機側の
クローラ走行装置と作業機車体の重心位置との距離を大
とすることができ、したがって、掘削作業機側のクロー
ラ走行装置を支点とした作業機車体側のモーメントが大
となって、その分掘削力を増大させ、掘削性を向上でき
る。図1には、左右クローラ走行装置2、2の轍間距離
を最小とした場合を示しており、この際の旋回中心Zか
ら左右クローラ走行装置2、2の左右方向外側端までの
距離(=dmin )は、旋回中心Zから旋回台4の左右方
向外側端部までの距離(=d' )に対して略対応、即ち
やや広幅となっている。
【0018】従って、このように左右クローラ走行装置
2、2の轍間距離を最小とすることで、狭い通路等の走
行に適した状態となるとともに、クローラ走行装置2、
2が通過可能な通路幅においては旋回台4は必ず通過可
能となって車体全体が壁や塀等に接触することなく通過
できることとなり、このような通過可否の判断を容易に
行うことができる。図8は本発明の第2の実施の形態を
示しており、轍間距離(トレッド)を最少(=Dmin
に設定した状態では、前方向きの旋回台4の全幅と左右
クローラ走行装置2、2の全幅とが等しく、すなわち、
旋回中心Zから左右クローラ走行装置2、2の左右方向
外側端までの距離(=dmin )が、旋回中心Zから旋回
台4の左右方向外側端部までの距離(=d' )に一致し
ている。
【0019】また、図9に示すように、轍間距離を最大
(=Dmax )に設定した状態では、旋回台4後端の最大
旋回直径(=最大旋回半径Rmax ×2)と左右クローラ
走行装置2、2の全幅とが等しく、すなわち、旋回中心
Zから左右クローラ走行装置2、2の左右方向外側端ま
での距離(=dmax )が、最大旋回半径(=Rmax )に
一致するように夫々寸法設定されている。従って、上記
第1の実施の形態と同様に、例えば、非常に狭い路地を
通って比較的広い掘削作業現場へ向かうようなときに、
上記構造が便利である。すなわち、轍間距離を小(=D
min )に設定して路地を通り、現場では轍間距離を大
(=Dmax )に設定して掘削性の向上を図る、及び他物
との接当のおそれなく旋回作業できる、といった具合で
ある。
【0020】本発明は、上記実施形態に限ることなく、
例えば、轍間距離を最小とした際の旋回中心から左右ク
ローラ走行装置の左右方向外側端部までの距離と、旋回
中心から旋回台の左右方向外側端部までの距離とを一致
させ、轍間距離を最大とした際の旋回中心から左右クロ
ーラ走行装置の左右方向外側端部までの距離を、最大旋
回半径に対して広幅とすることができる。前記バックホ
ウの上部構造及び上部構造と轍間距離を最大とした際の
左右クローラ走行装置2、2との関係性を、図1、2及
び図8、9に基づいてさらに詳細に説明する。
【0021】バックホウは、左右クローラ走行装置2を
有する走行機台3に旋回台4を旋回自在に設け、この旋
回台4の後部上にエンジンボンネット6を上方突出配置
し、旋回台4の前部の前面33にスイング支点Pを介し
て掘削作業装置1のブーム7を左右揺動自在に設けてい
る。旋回台4には、前向き姿勢時(図1、8の状態)に
運転シート5の左右で前後方向に沿う左右側縁部30
L、30Rが形成され、この側縁部30L、30Rは、
左右クローラ走行装置2を最小轍間距離(Dmin)状
態(図1、8に実線で示す状態)とした際の外側端部
ら左右外方に非突出状態とされている。
【0022】旋回台4の後端31は旋回中心Zを略曲率
中心とする円弧状に形成され、その半径は旋回中心Zか
らクローラ走行装置2の最外側端32L、32Rまでの
距離dmax以下(小さい又は略同一)に設定されてい
る。従って、旋回台4の円弧状後端31は、旋回台4を
図2、9に示す90度旋回した横向き姿勢又はその他の
角度に旋回した時、クローラ走行装置2の最外側端32
L、32Rより内側又は同一位置に位置され、左右外方
に突出することはない。
【0023】また、旋回台4のスイング支点Pも、クロ
ーラ走行装置2の最外側端32L、32Rから左右外方
に突出することはなく、スイング支点Pから円弧状後端
31までの範囲は、旋回中、左右クローラ走行装置2の
最外側端32L、32R間の範囲内に略収められる。旋
回台4は左右側縁部30L、30Rと、これらと略直交
する方向の前面33と、円弧状後端31とを有し、平面
視において略多角形状に形成され、旋回台4の前面33
と左右側縁部30L、30Rとの間には前左右コーナ部
34L、34Rが形成され、この前左右コーナ部34
L、34Rは円弧状の面取り面となっている。
【0024】旋回台4の前左右コーナ部34L、34R
は、旋回中心Zを略曲率中心とする後端31と略同一半
径(距離dmaxより小さい又は略同一)の円弧状に形
成され、360度の旋回範囲内でクローラ走行装置2の
最外側端32L、32Rより内側又は同一位置に位置さ
れており、スイング支点Pとともに円弧状後端31を通
る仮想円35の範囲内に略収められている。前記前向き
姿勢時の旋回台4の左右側縁部30L、30Rと左右ク
ローラ走行装置2の最外側端32L、32Rとの間の左
右クローラ走行装置5上には、外側方向は勿論のこと、
前後方向及び上方向に開放された左右空間36を有する
ことになり、この左右空間36は旋回台4の前上面のス
テップ面37と通じている。
【0025】前記エンジンボンネット6の左右両側面及
び後面は、旋回台4の左右側縁部30L、30R及び後
端31と略面一に形成され、このエンジンボンネット6
の左右側面は前向き姿勢時の旋回台4の左右側縁部30
L、30Rの上側で、左右クローラ走行装置2の最外側
端32L、32Rとの間の左右クローラ走行装置5上に
前後方向及び上方向に開放された空間36の上方部分を
形成することになる。エンジンボンネット6は旋回台4
の略後半分を覆い、その上には運転シート5が搭載さ
れ、この運転シート5の前後方向中途部に旋回台4の左
右側縁部30L、30R及びエンジンボンネット6の左
右側面と円弧状後端31との交点38が対応されてい
る。
【0026】前記ステップ面37はエンジンボンネット
6及び運転シート5より前側に形成されている。前記左
右空間36が存在することにより、例えば、旋回台4を
前向き姿勢にしてクローラ走行装置2と構造物等との間
を作業者が歩くとき、作業者の上体は側縁部30L、3
0R及びエンジンボンネット6の側面の高さに対応し、
広い空間によって歩行が容易になり、また、操縦者がス
テップ面37から降りて旋回台4の外側方を通行して、
バックホウの後方へ行くことも可能になり、狭所での作
業性が向上される。
【0027】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、第1に、
旋回台4は左右側縁部30L、30Rで姿勢を視認しな
がら旋回でき、前向き姿勢から旋回しても、旋回台4の
後端31は左右クローラ走行装置2の最外側端32L、
32Rから突出することがなく、左右クローラ走行装置
2を構造物等へより近づけて作業をすることができ、こ
のような狭所作業をしていても、前向き姿勢時の旋回台
4の左右側縁部30L、30Rの外側方を人が通るとき
に、空間36を利用して、人の上体が容易に通行するこ
とができる。
【0028】第2に、旋回台4は左右側縁部30L、3
0Rで姿勢を視認しながら旋回でき、前向き姿勢から旋
回しても、旋回台4の後端31は左右クローラ走行装置
2の最外側端32L、32Rより内側に位置していて突
出することがなく、左右クローラ走行装置2を構造物等
へより近づけて作業をすることができ、このような狭所
作業をしていても、前向き姿勢時の旋回台4の左右側縁
部30L、30Rの外側方を人が通るときに、空間36
を利用して、人の上体がさらに容易に通行することがで
きる。
【0029】第3に、旋回台4上のステップ面37と左
右側方の空間36との間での通行が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す旋回台前向き
姿勢時の平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す旋回台横向き
姿勢時の平面図である。
【図3】同バックホウ全体の側面図である。
【図4】バケット先端の移動軌跡を示す掘削作業装置の
作動図である。
【図5】ブーム挟角自動調節手段の説明図である。
【図6】走行機台を示す断面平面図であり、(a)は最
小轍間距離の状態、(b)は最大轍間距離の状態を示
す。
【図7】図6(a)のA−A矢示図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す旋回台前向き
姿勢時の平面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示す旋回台横向き
姿勢時の平面図である。
【符号の説明】
1 掘削作業装置 2 クローラ走行装置 3 走行機台 4 旋回台 5 運転シート 6 エンジンボンネット 7 ブーム 30 旋回台側縁部 31 旋回台後端 32 クローラ走行装置最外側端 33 前面 34 コーナ部 35 仮想円 36 空間 37 ステップ面 38 交点 Z 旋回中心 P スイング支点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−125744(JP,A) 実開 昭50−110001(JP,U) 実開 平4−4944(JP,U) 実開 平4−37654(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/02 E02F 9/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右方向の轍間距離を可変とした左右ク
    ローラ走行装置(2)を有する走行機台(3)に旋回台
    (4)を旋回自在に設け、この旋回台(4)の前部でか
    つ運転シート(5)の前方に左右揺動自在なブーム
    (7)を有する掘削作業装置(1)を設け、旋回台
    (4)に前向き姿勢時に運転シート(5)の左右側方で
    前後方向に沿う左右側縁部(30L、30R)を形成し
    かつこの左右側縁部(30L、30R)を最小轍間距離
    にしたときの左右クローラ走行装置(2)の外側端部
    ら左右外方に非突出状態とし、旋回台(4)の後端(3
    1)を旋回中心(Z)を略曲率中心とする円弧状に形成
    しかつその半径を旋回中心(Z)から最大轍間距離にし
    たときのクローラ走行装置(2)の最外側端(32L、
    32R)までの距離(dmax)以下に設定し、前向き
    姿勢時の旋回台(4)の左右側縁部(30L、30R)
    最大轍間距離にしたときの左右クローラ走行装置
    (2)の最外側端(32L、32R)との間の左右クロ
    ーラ走行装置(5)上に前後方向及び上方向に開放され
    空間(36)を有していることを特徴とするバックホ
    ウ。
  2. 【請求項2】 左右方向の轍間距離を可変とした左右ク
    ローラ走行装置(2)を有する走行機台(3)に旋回台
    (4)を旋回自在に設け、この旋回台(4)に前向き姿
    勢時に運転シート(5)の左右側方で前後方向に沿う左
    右側縁部(30L、30R)を形成しかつこの左右側縁
    部(30L、30R)を最小轍間距離にしたときの左右
    クローラ走行装置(2)の外側端部から左右外方に非突
    出状態とし、旋回台(4)の前部に左右側縁部(30
    L、30R)と略直交する前面(33)を形成すると共
    にこの前面(33)に左右揺動自在なブーム(7)を有
    する掘削作業装置(1)を設け、前記旋回台(4)の左
    右側縁部(30L、30R)と前面(33)との間の前
    左右コーナ部(34L、34R)に面取り面を形成し、
    旋回台(4)の後端(31)を旋回中心(Z)を略曲率
    中心とする円弧状に形成し、旋回中心(Z)から旋回台
    (4)の後端(31)及び前左右コーナ部(34L、3
    4R)までの距離を旋回中心(Z)から最大轍間距離に
    したときのクローラ走行装置(2)の最外側端(32
    L、32R)までの距離(dmax)より小さくし、前
    向き姿勢時の旋回台(4)の左右側縁部(30L、30
    R)と最大轍間距離にしたときの左右クローラ走行装置
    (2)の最外側端(32L、32R)との間の左右クロ
    ーラ走行装置(5)上に前後方向及び上方向に開放され
    た空間(36)を有していることを特徴とするバックホ
    ウ。
  3. 【請求項3】 前記ブーム(7)の後側でかつ運転シー
    ト(5)の前側の旋回台(4)前上面に左右空間(3
    6)に通じるステップ面(37)を形成していることを
    特徴とする請求項1又は2に記載のバックホウ。
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