JP3936349B2 - 掘削機 - Google Patents
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Description
(1) 車体と、車体に設けられてこれを走行させる走行体と、車体に旋回可能に設けられた旋回体と、旋回体の前側に前後傾動可能に設けられた低揚高のマストと、マストに昇降可能に設けられた昇降体と、昇降体に設けられて掘削具を回転させる回転駆動装置と、マストの上部に設けられてその先端と回転駆動装置の中心とが旋回体の旋回軸を中心として所定角度だけ離間されたクレーンアームと、から構成されたもの(特許文献1参照)。
(2) 車体と、車体に設けられてこれを走行させる走行体と、車体に旋回可能に設けられた旋回体と、旋回体の前側に設けられて旋回軸とは偏心した偏心軸を中心に旋回可能な旋回台と、旋回台に前後傾倒可能に設けられて高揚高のマストと、マストに昇降可能に設けられた昇降体と、昇降体に設けられて掘削具を回転させる回転駆動装置と、から構成されたもの(特許文献2参照)。
他方、前記(2)のものは、旋回体より旋回半径の小さい旋回台を備えているので、狭隘な現場での掘削作業を行う事ができる。然しながら、高揚高のマストを用いているので、高さ制限のある現場での掘削作業が行えないと共に、クレーンアームを備えていないので、クレーン作業を行う事ができなかった。
この様に、従来のものは、夫々一長一短があり、高さ制限がある狭隘な現場で掘削作業とクレーン作業の両方を行えるものがなかった。
旋回台を所定角度だけ旋回させると、マストを介してクレーンアームと回転駆動装置とが同角度だけ旋回される。この為、クレーンアームの先端を旋回前の回転駆動装置の中心位置に移動させる事ができ、掘削箇所に対してクレーンアームに依るクレーン作業を行う事ができる。
(1) 車体、走行体、旋回体、旋回台、マスト、昇降体、回転駆動装置、クレーンアームとで構成し、とりわけ旋回体の前側に旋回体の旋回軸とは偏心した偏心軸を中心に旋回可能な旋回台を設けると共に、この旋回台に低揚高のマストを前後傾倒可能に設け、然もマストの上部にその先端と回転駆動装置の中心とが偏心軸を中心として所定角度だけ離間されたクレーンアームを設けたので、高さ制限がある狭隘な現場で掘削作業とクレーン作業の両方を行う事ができる。
図1は、本発明の掘削機を示す側面図。図2は、図1の平面図。図3は、一部を破断して示す図1の背面図。図4は、旋回台を旋回させてクレーン作業を行う状態を示す平面図である。
而して、旋回体4は、前側から順に支持体12と運転室13とエンジン室14を備えて居り、前側と後側には、地面に接地して安定を図る為の左右一対のアウトリガ15が設けられている。
つまり、旋回台5は、その上部に前後軸廻りに搖動可能な搖動体17を備えて居り、これは、油圧シリンダ等の搖動駆動機18に依り左右に所定角度αだけ傾倒される様になっている。マスト6は、上下(上部マスト19と下部マスト20)に分割されて着脱可能に連結されている。下部マスト19は、搖動体17の前側に横軸廻りに前後傾倒可能に設けられて居り、上部マスト20と搖動体17との間に介設された油圧シリンダ等の傾倒駆動機21に依り前後に所定角度づつ傾動される様になっている。下部マスト20には、地面に接地して安定を図る為のアウトリガ22が設けられている。
マスト6の高さは2.75mにしてあり、掘削機1の全高は3.1mにしてある。マスト6の左右傾倒角度αは夫々5度にしてある。
クレーンアーム9は、前後端に水平軸廻りに回転可能に設けられたシーブ25と、旋回体4の後側上部に設置されたウインチ26と、これに巻かれて各シーブ25に掛渡されたワイヤロープ27と、これの先端に設けられて鋼管等(図示せず)の吊り込み等に利用するフック28とを備えている。
走行駆動機10が作動されると、走行体3であるクローラが回転されて車体2が走行される。旋回駆動機11が作動されると、車体2に対して旋回体4が旋回軸Aを中心に旋回される。アウトリガ15が作動されると、これが接地されて旋回体4の水平度が調整される。
旋動駆動機16が作動されると、旋回体4に対して旋回台5が偏心軸Bを中心に旋動される。搖動駆動機18が作動されると、旋回台5に対して搖動体17が搖動されてマスト6が左右方向に傾動される。傾倒駆動機21が作動されると、搖動体17に対してマスト6が前後方向に傾動される。アウトリガ22が作動されると、これが接地されてマスト6が地面に対して固定される。昇降駆動機23が作動されると、マスト6に対して昇降体7及び回転駆動装置8が昇降される。回転駆動装置8に掘削具を装着して縦軸廻りに回転させると共に、昇降駆動機23に依り昇降体7と一緒にこれらを下降させると、掘削具が回転降下されて地面が掘削される。
マスト6は、旋回台5に対して左右傾倒可能に設けられているので、掘削具を左右に傾倒する事が可能となり、掘削具を真直状態に修正したり、逆に掘削具を積極的に左右傾倒状態にする事ができる。
図5は、本発明の第二例に係る掘削機を示す側面図である。
第二例は、マスト6を異ならせたものであり、着脱可能に取り付けられる延長マスト29を備えたものである。つまり、上部マスト19と下部マスト20を分離してこの間に延長マスト29を介設したものである。
而して、延長マスト29の高さは0.7mにしてあり、これを継ぎ足したマスト6の高さは3.45mになり、掘削機1の全高は3.8mになっている。
この様なものは、作業現場に呼応したマスト高さにする事ができ、作業能率の向上を図る事ができる。
マスト6は、先の例では、旋回台5に対して左右傾倒可能にしたが、これに限らず、例えばこれを割愛しても良い。
Claims (3)
- 車体と、車体に設けられてこれを走行させる走行体と、車体に旋回可能に設けられた旋回体と、旋回体の前側に設けられて旋回体の旋回軸とは偏心した偏心軸を中心に旋回可能な旋回台と、旋回台に前後傾倒可能に設けられた低揚高のマストと、マストに昇降可能に設けられた昇降体と、昇降体に設けられて掘削具を回転させる回転駆動装置と、マストの上部に設けられてその先端と回転駆動装置の中心とが偏心軸を中心として所定角度だけ離間されたクレーンアームと、から構成した事を特徴とする掘削機。
- マストは、旋回台に対して左右傾倒可能に設けられている請求項1に記載の掘削機。
- マストは、着脱可能に取り付けられる延長マストを備えている請求項1に記載の掘削機。
Priority Applications (1)
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JP2004216885A JP3936349B2 (ja) | 2004-07-26 | 2004-07-26 | 掘削機 |
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JP2004216885A JP3936349B2 (ja) | 2004-07-26 | 2004-07-26 | 掘削機 |
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