JPH09104617A - 浴用剤 - Google Patents
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- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
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- A61Q19/10—Washing or bathing preparations
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C11—ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
- C11D—DETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
- C11D17/00—Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties
- C11D17/0047—Detergents in the form of bars or tablets
- C11D17/0065—Solid detergents containing builders
- C11D17/0073—Tablets
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C11D—DETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 水溶性高分子繊維からなる不織布又は織
布で構成された袋に浴用剤成分を封入してなる浴用剤。 【効果】 保存安定性及び溶解性に優れる。
布で構成された袋に浴用剤成分を封入してなる浴用剤。 【効果】 保存安定性及び溶解性に優れる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、保存安定性及び浴
湯への溶解性に優れた封入袋入り浴用剤に関する。
湯への溶解性に優れた封入袋入り浴用剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】浴用剤は、粉末、錠剤等種々の形態のも
のがあるが、一回分の浴用剤成分を水溶性高分子素材で
包装し、そのまま浴槽に投入できるものは、使用毎の浴
用剤の計量の手間が省け、便利である。
のがあるが、一回分の浴用剤成分を水溶性高分子素材で
包装し、そのまま浴槽に投入できるものは、使用毎の浴
用剤の計量の手間が省け、便利である。
【０００３】このような浴用剤としては、浴用剤成分を
「ハイセロン」（日本合成化学工業株式会社製）の商品
名で市販されている水溶性高分子フィルムやポリ酢酸ビ
ニル部分鹸化物、ポリビニルアルコール部分ブチレー
ト、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合物等から選ば
れるフィルムで包装したものが挙げられる（特開昭５０
−１２６００８号公報）。更に、バスオイル等の液体浴
用剤成分を厚さ約３０〜５０μm 、単位面積当りの重量
が４０〜６０ｇ／m2のポリビニルアルコール膜で包装し
たもの（特開昭５８−１８８８１３号公報）、融着可能
な水溶性合成樹脂を塗布したシート状ハイドロゲル生体
高分子体からなる浴用剤封入袋（特開昭６０−１５８０
６０号公報）、プルランからなる水溶性シート、又はプ
ルランとポリビニルアルコール及び／又はポリビニルピ
ロリドンとからなる水溶性シートの袋状物に浴用剤成分
を収納させた浴用剤（特開昭６２−７２６１０号公
報）、発泡性入浴剤をポリビニルアルコール、カルボキ
シメチルセルロース、４，４，６−トリ−グルコ多糖等
を主成分とする水溶性封入袋内に内包した入浴剤封入袋
（特開昭６３−９９００６号公報）、ゼラチンとデンプ
ンを主体とした混合溶液から得られる皮膜内に浴用剤が
封入されている入浴剤包装体（特開平２−２０２８１２
号公報）、水分を除去した植物を、デンプン質、マンナ
ン、海藻類、植物粘液質、蛋白質、ゼラチン等の天然の
水溶性高分子、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸
ナトリウム、ポリエチレンオキシド等の合成の水溶性高
分子、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン等の半
合成の水溶性高分子で被覆して得られる入浴剤（特開平
４−１０３５２１号公報）などが提案されている。
「ハイセロン」（日本合成化学工業株式会社製）の商品
名で市販されている水溶性高分子フィルムやポリ酢酸ビ
ニル部分鹸化物、ポリビニルアルコール部分ブチレー
ト、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合物等から選ば
れるフィルムで包装したものが挙げられる（特開昭５０
−１２６００８号公報）。更に、バスオイル等の液体浴
用剤成分を厚さ約３０〜５０μm 、単位面積当りの重量
が４０〜６０ｇ／m2のポリビニルアルコール膜で包装し
たもの（特開昭５８−１８８８１３号公報）、融着可能
な水溶性合成樹脂を塗布したシート状ハイドロゲル生体
高分子体からなる浴用剤封入袋（特開昭６０−１５８０
６０号公報）、プルランからなる水溶性シート、又はプ
ルランとポリビニルアルコール及び／又はポリビニルピ
ロリドンとからなる水溶性シートの袋状物に浴用剤成分
を収納させた浴用剤（特開昭６２−７２６１０号公
報）、発泡性入浴剤をポリビニルアルコール、カルボキ
シメチルセルロース、４，４，６−トリ−グルコ多糖等
を主成分とする水溶性封入袋内に内包した入浴剤封入袋
（特開昭６３−９９００６号公報）、ゼラチンとデンプ
ンを主体とした混合溶液から得られる皮膜内に浴用剤が
封入されている入浴剤包装体（特開平２−２０２８１２
号公報）、水分を除去した植物を、デンプン質、マンナ
ン、海藻類、植物粘液質、蛋白質、ゼラチン等の天然の
水溶性高分子、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸
ナトリウム、ポリエチレンオキシド等の合成の水溶性高
分子、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン等の半
合成の水溶性高分子で被覆して得られる入浴剤（特開平
４−１０３５２１号公報）などが提案されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の水溶性封入袋を用いた浴用剤は、浴湯での溶解性
を上げるために封入袋の厚みを薄くしているため、機械
的強度が低く、製造しにくく、更に浴室、洗面所等の高
湿度下で長期に亘り保存すると、ベタついたり、風合い
や溶解特性が悪くなる等保存安定性に問題があるもので
あった。従って本発明の目的は、保存安定性に優れると
共に溶解が速やかである袋入り浴用剤を提供することに
ある。
従来の水溶性封入袋を用いた浴用剤は、浴湯での溶解性
を上げるために封入袋の厚みを薄くしているため、機械
的強度が低く、製造しにくく、更に浴室、洗面所等の高
湿度下で長期に亘り保存すると、ベタついたり、風合い
や溶解特性が悪くなる等保存安定性に問題があるもので
あった。従って本発明の目的は、保存安定性に優れると
共に溶解が速やかである袋入り浴用剤を提供することに
ある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】斯かる実状に鑑み本発明
者らは鋭意研究を行った結果、水溶性高分子繊維からな
る不織布又は織布で構成された袋を用いた浴用剤が保存
安定性及び溶解性に優れることを見出し本発明を完成し
た。
者らは鋭意研究を行った結果、水溶性高分子繊維からな
る不織布又は織布で構成された袋を用いた浴用剤が保存
安定性及び溶解性に優れることを見出し本発明を完成し
た。
【０００６】すなわち本発明は、水溶性高分子繊維から
なる不織布又は織布で構成された袋に浴用剤成分を封入
してなる浴用剤を提供するものである。
なる不織布又は織布で構成された袋に浴用剤成分を封入
してなる浴用剤を提供するものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明において、水溶性高分子繊
維としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドン、プルラン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース等の繊維が好ましく、特にポリ
ビニルアルコール繊維が好ましい。またポリビニルアル
コールは、マレイン酸やイタコン酸等で変性されたもの
でもよい。特に、平均重合度が１００〜３０００のポリ
ビニルアルコールよりなるポリビニルアルコール繊維が
好ましい。
維としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドン、プルラン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース等の繊維が好ましく、特にポリ
ビニルアルコール繊維が好ましい。またポリビニルアル
コールは、マレイン酸やイタコン酸等で変性されたもの
でもよい。特に、平均重合度が１００〜３０００のポリ
ビニルアルコールよりなるポリビニルアルコール繊維が
好ましい。
【０００８】水溶性高分子繊維は５０〜０℃の水に溶解
又は混和するものが好ましく、特に１０〜０℃の水に溶
解又は混和するものが好ましい。ここで溶解又は混和と
は、繊維０．５ｇが５０℃の水１リットルに１０分以内
に溶解又は混和し、更に８．６号のふるい（局方：２０
００μm ）に通して残留物がない状態をいう。また、水
溶性高分子繊維の直径は、５〜２００μm のものが好ま
しく、特に５〜５０μm のものが好ましい。
又は混和するものが好ましく、特に１０〜０℃の水に溶
解又は混和するものが好ましい。ここで溶解又は混和と
は、繊維０．５ｇが５０℃の水１リットルに１０分以内
に溶解又は混和し、更に８．６号のふるい（局方：２０
００μm ）に通して残留物がない状態をいう。また、水
溶性高分子繊維の直径は、５〜２００μm のものが好ま
しく、特に５〜５０μm のものが好ましい。
【０００９】水溶性高分子繊維の不織布又は織布は、低
温での水溶性、溶解性及び水分散性に優れ、また高湿度
においても収縮率が小さく、縮まないものが好ましい。
温での水溶性、溶解性及び水分散性に優れ、また高湿度
においても収縮率が小さく、縮まないものが好ましい。
【００１０】このような不織布としては、特開平５−３
２１１０５号公報、特開平７−４２０１９号公報、特開
平３−８６５３０号公報、特開平３−２７９４１０号公
報、特開平３−１９９４０８号公報、特開平２−１１２
４０６号公報に示された水溶性ポリビニルアルコール系
繊維からなる不織布が挙げられる。
２１１０５号公報、特開平７−４２０１９号公報、特開
平３−８６５３０号公報、特開平３−２７９４１０号公
報、特開平３−１９９４０８号公報、特開平２−１１２
４０６号公報に示された水溶性ポリビニルアルコール系
繊維からなる不織布が挙げられる。
【００１１】また、原料に用いているポリマーの性質
や、不織布又は織布の加工処理条件を変えることによ
り、浴湯中での溶解時間を任意にコントロールすること
ができる。単位面積あたりの不織布等の重量は、繊維に
より適宜決定すればよいが、ポリビニルアルコール繊維
の場合は、２〜２００ｇ／m2が好ましく、特に２５〜１
００ｇ／m2が好ましい。また不織布の厚さは１０〜３０
００μm が好ましく、特に２５〜４００μm が好まし
い。一方、織布の厚さは２０〜２０００μm が好まし
く、特に５０〜５００μm が好ましい。
や、不織布又は織布の加工処理条件を変えることによ
り、浴湯中での溶解時間を任意にコントロールすること
ができる。単位面積あたりの不織布等の重量は、繊維に
より適宜決定すればよいが、ポリビニルアルコール繊維
の場合は、２〜２００ｇ／m2が好ましく、特に２５〜１
００ｇ／m2が好ましい。また不織布の厚さは１０〜３０
００μm が好ましく、特に２５〜４００μm が好まし
い。一方、織布の厚さは２０〜２０００μm が好まし
く、特に５０〜５００μm が好ましい。
【００１２】不織布又は織布は、全面又は部分的、例え
ば点状にヒートプレスして通気性を抑えたり、エンボス
加工により風合いや強度を高めることもできる。
ば点状にヒートプレスして通気性を抑えたり、エンボス
加工により風合いや強度を高めることもできる。
【００１３】本発明においては、外側が上記の水溶性高
分子繊維からなる不織布又は織布であり、内側が水溶性
フィルムである積層シートで構成された袋に浴用剤成分
を封入した浴用剤とすることが好ましい。
分子繊維からなる不織布又は織布であり、内側が水溶性
フィルムである積層シートで構成された袋に浴用剤成分
を封入した浴用剤とすることが好ましい。
【００１４】ここで内側に用いる水溶性フィルムとして
は、ポリビニルアルコール、イタコン酸あるいはマレイ
ン酸等の化合物を共重合させた変性ポリビニルアルコー
ル誘導体、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセ
ルロース、ゼラチン、デンプン、可溶性デンプン、プル
ラン、マンナン、海藻類、植物粘液質、ポリアクリル酸
ナトリウム、メチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、カルボキシメチルデンプン等の水溶性高分子の
フィルムが例示される。これらフィルムの厚さは５〜２
００μm とすることが好ましい。
は、ポリビニルアルコール、イタコン酸あるいはマレイ
ン酸等の化合物を共重合させた変性ポリビニルアルコー
ル誘導体、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセ
ルロース、ゼラチン、デンプン、可溶性デンプン、プル
ラン、マンナン、海藻類、植物粘液質、ポリアクリル酸
ナトリウム、メチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、カルボキシメチルデンプン等の水溶性高分子の
フィルムが例示される。これらフィルムの厚さは５〜２
００μm とすることが好ましい。
【００１５】不織布又は織布に水溶性フィルムを積層さ
せる方法としては、あらかじめフィルムとしたものを不
織布等の片面に重ね合せ、ヒートシール等で接着する方
法の他、不織布等の片面に水溶性高分子を塗布してフィ
ルムを形成させる方法が挙げられる。
せる方法としては、あらかじめフィルムとしたものを不
織布等の片面に重ね合せ、ヒートシール等で接着する方
法の他、不織布等の片面に水溶性高分子を塗布してフィ
ルムを形成させる方法が挙げられる。
【００１６】本発明に用いる浴用剤封入袋は、上記の不
織布もしくは織布又は積層シートを半分に折り３辺を接
着してもよく、２枚重ねて４辺を接着してもよい。この
接着の方法としては、ヒートシールが簡便であるが、ポ
リビニルアルコール又はポリエチレングリコールのよう
な水溶性ポリマーで融着する方法やポリビニルアルコー
ルや変性ポリビニルアルコール等からなる水溶性の糸で
縫い合せる方法でもよい。また、一枚の不織布を巾着の
ようにして浴用剤を包み、口を前述のようにヒートシー
ルや水溶性ポリマーで融着したり、水溶性の糸で縫い合
せたり縛ったりしてもよく、様々な形状とすることがで
きる。このようにして得られた浴用剤封入袋は、必要に
応じて水溶性のインクで様々な色柄を印刷してもよい。
織布もしくは織布又は積層シートを半分に折り３辺を接
着してもよく、２枚重ねて４辺を接着してもよい。この
接着の方法としては、ヒートシールが簡便であるが、ポ
リビニルアルコール又はポリエチレングリコールのよう
な水溶性ポリマーで融着する方法やポリビニルアルコー
ルや変性ポリビニルアルコール等からなる水溶性の糸で
縫い合せる方法でもよい。また、一枚の不織布を巾着の
ようにして浴用剤を包み、口を前述のようにヒートシー
ルや水溶性ポリマーで融着したり、水溶性の糸で縫い合
せたり縛ったりしてもよく、様々な形状とすることがで
きる。このようにして得られた浴用剤封入袋は、必要に
応じて水溶性のインクで様々な色柄を印刷してもよい。
【００１７】浴用剤封入袋に封入される浴用剤成分は、
通常浴用剤に用いられる成分であれば特に限定されず、
例えば塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナト
リウム、ホウ酸、ホウ砂、硫酸ナトリウム、硫化ナトリ
ウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウ
ム、硫酸アンモニウム、塩化カリウム、塩化アンモニウ
ム、リン酸ナトリウム、硫酸マグネシウムなどの無機塩
類や、クエン酸、フマル酸、酒石酸、リンゴ酸、安息香
酸などの有機酸類や、プロピレングリコール、グリセリ
ン、１，３−ブチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、サッカロースなどの多価アルコール類、更にビタ
ミン類、酵素、植物成分、界面活性剤、香料などが挙げ
られる。就中炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム等の
炭酸塩を配合した浴用剤が好ましく、更にこれらの炭酸
塩を主体とした浴用剤が最も好ましい。また、封入させ
る浴用剤の剤形としては粉末剤、顆粒剤、錠剤、カプセ
ル剤など任意に選択できるが、浴用剤が粉末剤の場合は
粒径が２０〜３００μm の範囲に全量の８０％重量部以
上が入ることが好ましい。
通常浴用剤に用いられる成分であれば特に限定されず、
例えば塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナト
リウム、ホウ酸、ホウ砂、硫酸ナトリウム、硫化ナトリ
ウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウ
ム、硫酸アンモニウム、塩化カリウム、塩化アンモニウ
ム、リン酸ナトリウム、硫酸マグネシウムなどの無機塩
類や、クエン酸、フマル酸、酒石酸、リンゴ酸、安息香
酸などの有機酸類や、プロピレングリコール、グリセリ
ン、１，３−ブチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、サッカロースなどの多価アルコール類、更にビタ
ミン類、酵素、植物成分、界面活性剤、香料などが挙げ
られる。就中炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム等の
炭酸塩を配合した浴用剤が好ましく、更にこれらの炭酸
塩を主体とした浴用剤が最も好ましい。また、封入させ
る浴用剤の剤形としては粉末剤、顆粒剤、錠剤、カプセ
ル剤など任意に選択できるが、浴用剤が粉末剤の場合は
粒径が２０〜３００μm の範囲に全量の８０％重量部以
上が入ることが好ましい。
【００１８】
【発明の効果】本発明の浴用剤は、封入袋に浴用剤成分
が封入されているため使用毎の計量が不要であり、かつ
高湿度下で保存しても湿気でベタつくことなく風合いを
保ち、かつ溶解性も良好である。
が封入されているため使用毎の計量が不要であり、かつ
高湿度下で保存しても湿気でベタつくことなく風合いを
保ち、かつ溶解性も良好である。
【００１９】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが本発明は、これら実施例に限定されるものでは
ない。
明するが本発明は、これら実施例に限定されるものでは
ない。
【００２０】実施例１ 下記表１に示す処方に従い原料を混合し、６０℃に加温
後、押出し造粒機で造粒し、顆粒の浴用剤成分を調製し
た。更に、下記のポリビニルアルコール（重合度１７０
０）繊維からなる不織布から９cm×９cmの浴用剤封入袋
をヒートシールにより製造し、顆粒の浴用剤成分を包装
し、１回使用量３０グラムの浴用剤を得た。 不織布のデータ 繊維の太さ：１５μm 繊維の溶解温度：５℃ 不織布の厚さ：２８０μm 不織布の目付（ｇ／m2）：50ｇ／m2
後、押出し造粒機で造粒し、顆粒の浴用剤成分を調製し
た。更に、下記のポリビニルアルコール（重合度１７０
０）繊維からなる不織布から９cm×９cmの浴用剤封入袋
をヒートシールにより製造し、顆粒の浴用剤成分を包装
し、１回使用量３０グラムの浴用剤を得た。 不織布のデータ 繊維の太さ：１５μm 繊維の溶解温度：５℃ 不織布の厚さ：２８０μm 不織布の目付（ｇ／m2）：50ｇ／m2
【００２１】実施例２、３ 下記表１に示す処方に従い原料を混合し、ふるいにかけ
て全量の８０重量％以上が２０〜２００μm の粒径であ
る浴用剤成分を調製した。更に、下記のポリビニルアル
コール（重合度１７００）繊維からなる不織布から８cm
×８cmの浴用剤封入袋をヒートシールにより製造し、浴
用剤成分を包装し、一回使用量３０グラムの浴用剤を得
た。 不織布のデータ 繊維の太さ：１５μm 繊維の溶解温度：５℃ 不織布の厚さ：２８０μm 不織布の目付（ｇ／m2）：50ｇ／m2
て全量の８０重量％以上が２０〜２００μm の粒径であ
る浴用剤成分を調製した。更に、下記のポリビニルアル
コール（重合度１７００）繊維からなる不織布から８cm
×８cmの浴用剤封入袋をヒートシールにより製造し、浴
用剤成分を包装し、一回使用量３０グラムの浴用剤を得
た。 不織布のデータ 繊維の太さ：１５μm 繊維の溶解温度：５℃ 不織布の厚さ：２８０μm 不織布の目付（ｇ／m2）：50ｇ／m2
【００２２】実施例４ 下記表１に示す処方に従い原料を混合した後、圧力をか
けて打錠し、錠剤の浴用剤成分を調製した。更に、下記
のポリビニルアルコール（重合度１７００）繊維からな
る不織布から９cm×９cmの浴用剤封入袋をヒートシール
により製造し、錠剤の浴用剤成分を包装し、一回使用量
３０グラムの浴用剤を得た。 不織布のデータ 繊維の太さ：１５μm 繊維の溶解温度：５℃ 不織布の厚さ：２８０μm 不織布の目付（ｇ／m2）：50ｇ／m2
けて打錠し、錠剤の浴用剤成分を調製した。更に、下記
のポリビニルアルコール（重合度１７００）繊維からな
る不織布から９cm×９cmの浴用剤封入袋をヒートシール
により製造し、錠剤の浴用剤成分を包装し、一回使用量
３０グラムの浴用剤を得た。 不織布のデータ 繊維の太さ：１５μm 繊維の溶解温度：５℃ 不織布の厚さ：２８０μm 不織布の目付（ｇ／m2）：50ｇ／m2
【００２３】実施例５〜８ 実施例１〜４の浴用剤の浴用剤封入袋のそれぞれをマレ
イン酸変性ポリビニルアルコール（重合度１４００）繊
維よりなる下記の不織布に代える以外は実施例１〜４に
従って、１回使用量３０グラムの浴用剤を得た。 不織布のデータ 繊維の太さ：１５μm 繊維の溶解温度：１℃ 不織布の厚さ：２８０μm 不織布の目付（ｇ／m2）：50ｇ／m2
イン酸変性ポリビニルアルコール（重合度１４００）繊
維よりなる下記の不織布に代える以外は実施例１〜４に
従って、１回使用量３０グラムの浴用剤を得た。 不織布のデータ 繊維の太さ：１５μm 繊維の溶解温度：１℃ 不織布の厚さ：２８０μm 不織布の目付（ｇ／m2）：50ｇ／m2
【００２４】実施例９〜１２ 実施例１〜４の浴用剤の浴用剤封入袋を下記のポリビニ
ルアルコール（重合度１７００）繊維からなる不織布
（外側）と厚さ３５μm のポリビニルアルコール（重合
度１５００）フィルム（内側）とで積層されたシートと
する以外は実施例１〜４に従って、一回使用量３０グラ
ムの浴用剤を得た。 不織布のデータ 繊維の太さ：１５μm 繊維の溶解温度：５℃ 不織布の厚さ：１７０μm 不織布の目付（ｇ／m2）：２５ｇ／m2
ルアルコール（重合度１７００）繊維からなる不織布
（外側）と厚さ３５μm のポリビニルアルコール（重合
度１５００）フィルム（内側）とで積層されたシートと
する以外は実施例１〜４に従って、一回使用量３０グラ
ムの浴用剤を得た。 不織布のデータ 繊維の太さ：１５μm 繊維の溶解温度：５℃ 不織布の厚さ：１７０μm 不織布の目付（ｇ／m2）：２５ｇ／m2
【００２５】実施例１３ 実施例５の浴用剤の浴用剤封入袋を下記のマレイン酸変
性ポリビニルアルコール（重合度１４００）繊維からな
る不織布（外側）と厚さ３５μm のイタコン酸変性ポリ
ビニルアルコール（重合度１５００）フィルム（内側）
とで積層されたシートとする以外は実施例５に従って、
一回使用量３０グラムの浴用剤を得た。 不織布のデータ 繊維の太さ：１５μm 繊維の溶解温度：１℃ 不織布の厚さ：１７０μm 不織布の目付（ｇ／m2）：２５ｇ／m2
性ポリビニルアルコール（重合度１４００）繊維からな
る不織布（外側）と厚さ３５μm のイタコン酸変性ポリ
ビニルアルコール（重合度１５００）フィルム（内側）
とで積層されたシートとする以外は実施例５に従って、
一回使用量３０グラムの浴用剤を得た。 不織布のデータ 繊維の太さ：１５μm 繊維の溶解温度：１℃ 不織布の厚さ：１７０μm 不織布の目付（ｇ／m2）：２５ｇ／m2
【００２６】実施例１４〜１６ 実施例６〜８の浴用剤の浴用剤封入袋をそれぞれ下記の
マレイン酸変性ポリビニルアルコール（重合度１４０
０）繊維からなる不織布（外側）と厚さ３５μmのポリ
ビニルアルコール（重合度１５００）フィルム（内側）
とで積層されたシートとする以外は実施例６〜８に従っ
て、一回使用量３０グラムの浴用剤を得た。 不織布のデータ 繊維の太さ：１５μm 繊維の溶解温度：１℃ 不織布の厚さ：１７０μm 不織布の目付（ｇ／m2）：２５ｇ／m2
マレイン酸変性ポリビニルアルコール（重合度１４０
０）繊維からなる不織布（外側）と厚さ３５μmのポリ
ビニルアルコール（重合度１５００）フィルム（内側）
とで積層されたシートとする以外は実施例６〜８に従っ
て、一回使用量３０グラムの浴用剤を得た。 不織布のデータ 繊維の太さ：１５μm 繊維の溶解温度：１℃ 不織布の厚さ：１７０μm 不織布の目付（ｇ／m2）：２５ｇ／m2
【００２７】比較例１〜４ 実施例１〜４の浴用剤の浴用剤封入袋を厚さ３５μm の
ポリビニルアルコール（重合度１５００）フィルムとす
る以外は実施例１〜４に従って、一回使用量３０グラム
の浴用剤を得た。
ポリビニルアルコール（重合度１５００）フィルムとす
る以外は実施例１〜４に従って、一回使用量３０グラム
の浴用剤を得た。
【００２８】
【表１】
【００２９】試験例 上記実施例１、４、９〜１２及び比較例１〜４で得られ
た浴用剤について、製造直後及び高湿度保存後（４０
℃、７５％ＲＨ、２４時間）の保存安定性（封入袋の風
合い、ベタつき）と浴湯（４０℃、水道水１５０リット
ル中での溶解時間、ただし５秒に１回攪拌）での溶解性
を下記評価基準により評価した。結果を表３に示す。
た浴用剤について、製造直後及び高湿度保存後（４０
℃、７５％ＲＨ、２４時間）の保存安定性（封入袋の風
合い、ベタつき）と浴湯（４０℃、水道水１５０リット
ル中での溶解時間、ただし５秒に１回攪拌）での溶解性
を下記評価基準により評価した。結果を表３に示す。
【００３０】
【表２】
【００３１】
【表３】
【００３２】表３の結果から明らかなように、水溶性の
浴用剤封入袋に浴用剤成分を封入した形態の浴用剤にお
いて、浴用剤封入袋に水溶性ポリビニルアルコール系繊
維からなる不織布、又は、水溶性ポリビニルアルコール
系繊維からなる不織布と水溶性フィルムとで積層された
シートを用いることで従来品にはない高湿度での保存安
定性を達成できることが判明した。また、溶解性におい
ても本発明品は高湿度の保存下で従来品にはない溶解時
間の遅延防止効果が明らかとなった。
浴用剤封入袋に浴用剤成分を封入した形態の浴用剤にお
いて、浴用剤封入袋に水溶性ポリビニルアルコール系繊
維からなる不織布、又は、水溶性ポリビニルアルコール
系繊維からなる不織布と水溶性フィルムとで積層された
シートを用いることで従来品にはない高湿度での保存安
定性を達成できることが判明した。また、溶解性におい
ても本発明品は高湿度の保存下で従来品にはない溶解時
間の遅延防止効果が明らかとなった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萬 秀憲 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内
Claims (7)
- 【請求項１】 水溶性高分子繊維からなる不織布又は織
布で構成された袋に浴用剤成分を封入してなる浴用剤。 - 【請求項２】 外側が水溶性高分子繊維からなる不織布
又は織布であり、内側が水溶性フィルムである積層シー
トで構成された袋に浴用剤成分を封入してなる浴用剤。 - 【請求項３】 水溶性高分子繊維が水溶性ポリビニルア
ルコール繊維である請求項１又は２記載の浴用剤。 - 【請求項４】 水溶性ポリビニルアルコール繊維が５０
〜０℃の水に溶解又は混和するものである請求項３記載
の浴用剤。 - 【請求項５】 浴用剤成分が顆粒剤である請求項１〜４
記載の浴用剤。 - 【請求項６】 浴用剤成分が粉末剤である請求項１〜４
記載の浴用剤。 - 【請求項７】 浴用剤成分が錠剤である請求項１〜４記
載の浴用剤。
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