JPH0453900A

JPH0453900A - 水溶性シートを使用した袋

Info

Publication number: JPH0453900A
Application number: JP16388590A
Authority: JP
Inventors: Tsutomu Nehashi; 根橋　勉; Fumio Sai; 崔　文雄; Yasuyuki Fujii; 靖之藤井; Masaaki Takaku; 高久　正昭
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1990-06-20
Filing date: 1990-06-20
Publication date: 1992-02-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は水溶性シートを使用した袋に関する。

特に粉末あるいは粒状洗剤を包装し個装洗剤を製造する
のに適した袋に関する。

〔従来の技術及びその課題〕

水溶性シートを使用した袋は、袋を水に流し捨て去るこ
とができる利点があるので、洗剤、薬剤、生理用品、テ
ィッシュなど種々の物品の包装に広く使われている。中
でも洗剤、農薬などの一回使用分を水溶性シートで包装
した個装製品はそのまま水中に投入して使用することが
できるので、その簡便性、人体に対する安全性が消費者
に受は入れられ需要が急増しつつある。

ところで、洗濯機へそのまま投入して使用する個装洗剤
には、（イ）水溶性シートでできた袋を使用することによりシ
ートが溶解し洗剤粒子が洗濯機中に放出されるタイプ（
米国特許第３１８６８６９号、米国特許第３１９８７４
０号、米国特許第３２８００３７号、米国特許第３３２
２６７４号、実開昭４８−３３８３７号公報、同４８−
８８３４３号公報、同５０−１４０９５８号公報、同５
１−１５０号公報、同５２−７７９６１号公報、同５５
１５１８５３号公報、同５７−１８５１号公報など）（
ロ）通水性の不織布でできた袋を使用することにより袋
内の洗剤が溶解され、その洗剤液が不織布の細孔を通し
て洗濯機中に放出されるタイプ（特開昭５１−１３９９
７３号公報、同５５−５００９０１号公報、米国特許第
４４１０４４１号、英国特許第１２９８４５４号など）（ハ）不織布の袋のシール部分が機械的に弱く熱シール
されでおり、洗濯機へ投入した時に洗濯機の攪拌力によ
ってシール部分が開口し洗剤粒子が放出されるタイプ（
特公昭６３〜３９６４０号公報など）（ニ）不織布の袋のシールが水溶性接着剤でなされてお
り、接着剤が溶解することによりシール部分が開口し、
洗剤粒子が放出されるタイプ（実開昭４９−１３６８５
３号公報、特開昭５３−１４２４１０号公報、同６４−
５６７９９号など）がある。

上記のような袋に閉し込められた洗剤、特に近年普及し
ている高嵩密度洗剤には、水と接触した時洗剤粒子同士
がくっつきあって固まりになり溶解しにくくなるという
問題があるので、個装洗剤は洗濯機へ投入した時できる
だけ速やかに洗剤を放出するタイプが望ましい。それゆ
え（ロ）のタイプは好ましくない。（ハ）、（ニ）のタ
イプは貯蔵時にはシール部が開かず、水中に投入した時
シール部が開くようにシール強度を調節しなければなら
ないが、この調節が非常に難しく、製品間にバラツキが
生じるという問題がある。

水溶性シートでできた袋を使用する（イ）のタイプは洗
剤の溶解性という面では最も好ましい。しかしながら、
水溶性シートは、紙、不織布などの水不溶性シートＱこ
くらべて強度が弱いため、高速で袋を製造すると、シー
トが伸びるので袋が大きくなったり変形（歪み）したり
するという欠点がある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者らは、高速製造／充填（包装機械にもよるが縮
型包装機械を用いた場合、ｌ充填ノズル当り５０個／１
分以上をいう）が可能で且つ水溶性シートを用いる袋に
ついて鋭意検討した結果、水溶性シートに水不溶性シー
トを組み合わせた複合構造の袋がその目的を達すること
を見出し本発明を完成した。

即ち、本発明は、袋を構成する両側壁の一方が水溶性シ
ートからなり、他方が水不溶性シートからなるか、又は
両方が水溶性シートからなり両水溶性シートの間に水不
溶性シートの分画壁が設けられてなる水溶性シートを使
用した袋を提供するものである。

本発明の袋に使用される水不溶性シートとしては、ポリ
アミド、ポリエステル、ポリアクリル、酢酸セルロース
、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルクロライ
ド、ポリビニリデンクロライド、セルロース、レーヨン
、木材パルプ、アサ、綿などの植物繊維など及びこれら
の混合物などの材料から形成された紙、織物、編み物、
不織布、可撓性プラスチックシートなどが挙げられる。

本発明においては、上記の水不溶性シートの中でも水不
溶性であるが透水性を有するシートがよく、特に不織布
が好ましい。不織布の坪量は好ましくは約１０〜１００
ｇ／ｒｒｆ、より好ましくは約２０〜７０ｇ／ｒｒｒで
ある。不織布にはシートを内容物から保護するため、外
気から内容物を保護するため、あるいは微粉の洩れを防
ぐためポリビニルアルコールのような水溶性ポリマー、
又は酢酸ビニル／塩化ビニルコポリマーのような水不溶
性ポリマーの層を表面に設けてもよい。

本発明の袋に使用される水溶性シートとしては、プラン
、セルロース誘導体、ポリビニルアルコール（以下ＰＶ
Ａと略す）、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルエー
テル、ポリビニルピロリドン等の天然及び合成樹脂を素
材としたシートが挙げられる。なかでも、ＰＶＡ、ポリ
ビニルピロリドン、ポリエチレングリコール及びこれら
の誘導体から形成されたフィルムが好ましい。フィルム
の厚さは、好ましくは約１０〜１５０μ、より好ましく
は１５〜５０μである。

不織布、フィルムなどには、エンボス加工、カレンダー
処理など一般にシート基体に用いられる処理を必要に応
じて行ってよい。

水不溶性シートと水溶性シートを重ねるか、あるいは水
不溶性シートの両面にそれぞれ水溶性シートを重ねて袋
を形成するために周縁部を接着する方法としては、熱シ
ール、冷圧シール、接着剤（デキストリン、澱粉、合成
糊など）、ホントメルト等の従来一般に用いられる方法
により行うことができるが工業的には熱シール、ホット
メルトなどが一般的である。

〔実　施　例〕

以下、本発明について実施例を挙げて詳しく説明するが
、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。

尚、鋼中の部、％はそれぞれ重量基準である。

（１）材料の包装適性試験テスト機械；城南自動機■製形式ＪＡＭ　ＮＰＰＨＯＷ　３０　（縮型ピロー包装機
）テスト機に各種水溶性シート及び水不溶性不織布を装填
し、第１図に示すような、縦１０ｃｍ、横８ｃｍで周縁
部が接着された袋を製造し、洗剤（花王株式会社製の商
標名アタンク、嵩密度０，７ｇ／ｃｃ、２５ｇ）の包装
テストを行う際に、表−１に示すように包装の充填スピ
ードを変化させて、個装洗剤製品を得た。

実施例１〜３は第２図に示す如く袋の片面を水溶性シー
ト３で、他面を水不溶性シート４で作成し、比較例１〜
３は第３図に示す如く袋の両面を水溶性シート３で作成
した。また、実施例４は第４図に示す如く水不溶性シー
ト４を中央の分画壁としその両面に水溶性シート３を配
置して袋を作成した。

得られた製品の外観を以下の基準により評価した。

○　袋の変形（大きさ、歪み）が全くない。

Δ　袋に若干の変形がある。

×　明らかに袋の変形が認められる。

結果を表−１に示す。

〔発明の効果〕

本発明の袋は水溶性シートの一面に必ず水不溶性シート
が組み合わされるので、高速で製造されても大きさが変
わらず、また歪みを生じにくい。従って、洗剤等の高速
製造充填をすることができる。

また、本発明の袋は水溶性フィルムを使用しているので
水中に投入した時、フィルムが直ちに溶解し内容物を放
出するので、個装されたことにより内容物が溶解しにく
くなるという問題も生じない。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例において製造される袋の平面図、第２図
は本発明の袋の一実施Ｍ様を示す断面略示図、第３図は
比較例で得られた袋の断面略示図、第４図は本発明の袋
のその他の実施態様を示す断面略示図である。１・・・袋２・・・接着部分３・・・水溶性シート４・・・水不溶性シート５・・・洗剤

Claims

【特許請求の範囲】

１　袋を構成する両側壁の一方が水溶性シートからなり
、他方が水不溶性シートからなるか、又は両方が水溶性
シートからなり両水溶性シートの間に水不溶性シートの
分画壁が設けられてなる水溶性シートを使用した袋。