JPH0473268A

JPH0473268A - 個装洗剤用袋材料の製造方法

Info

Publication number: JPH0473268A
Application number: JP90180419A
Authority: JP
Inventors: Seiichi Yaginuma; 柳沼　清一; Yasuhiro Nishioka; 西岡　康煕
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1990-07-10
Filing date: 1990-07-10
Publication date: 1992-03-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、一定量の洗剤を袋に封緘した個装洗剤（全自
動洗濯機等において使用）の袋材料の製造方法に関する
。

［従来の技術］従来から洗濯機用洗剤としては粉末状のものが使用され
ている。この粉末状況剤は一般的には紙製の容器に収納
され、これを使用する際は、その容器の一部を開封し、
その開封口から一回分の量をカップやスプーンで計量し
て、洗濯槽内に投入するという手段がとられていた。

またこのような−回分の計量が面倒であったり、周辺を
汚すという理由から、−回分の粉末洗剤を予め袋に封入
しておき、袋を洗濯機の中へ投げ込み、槽内の水により
袋の中の洗剤を分散させるものが開発されている。この
袋の形態としては、例えば特開昭４７−４３００５号に
示されているように、袋の素材として水溶性の材料を使
用するものと、例えば特開昭５３−１４２４１０号に示
されるように、水不溶性の基材の内面に水溶性の樹脂層
を設けた素材を使用するものとが提案されている。

［発明が解決しようとする課題］特開昭４７−４３００５号に記載された水溶性の素材を
使用するものは、生産設備、流通段階において、湿度の
影響を受ける為、安定した包装を実現することは困難で
ある。

特開昭５３−１４２４１．０号に記載された、不織布等
の基材の内面にヒートシール性を有する水溶性の樹脂を
塗工したシートを使用して袋を形成した構造にあっては
、基材としてポーラスなものを使用するので、水溶性樹
脂を塗工する際、水溶性樹脂が基材に浸透（裏抜け）し
てしまうという問題があった。即ち、ポーラスな基材に
、エマルジョン系或いは溶剤系の水溶性樹脂を塗工する
場合、通常の方法で塗工すると、塗工剤が基材の孔中に
染み込む為、層厚不足が生じて均一に塗工できなくなる
。これは、袋作成時のシール強度を不均一にし、流通段
階で破袋したり、逆にシールが強くなり過ぎて洗濯中に
開口しないという現象をもたらす原因となる。

本発明はかかる観点に基づいてなされたものであり、シ
ール強度が均一で且つ安定した包装を形成可能な個装洗
剤の袋材料の製造方法を提供することを目的とする。

［課題を解決する為の手段］上記目的を達成する為、本発明方法にあっては、転写フ
ィルム上に液状水溶性樹脂層を塗工する工程と、上記フ
ィルム上の水溶性樹脂層を適度に乾燥する工程と、水不
溶性繊維からなる通水性布基材に、上記フィルムを上記
水溶性樹脂層が上記基材に面するように重ねて加圧する
工程と、上記水溶性樹脂層を上記基材に転写後、上記フ
ィルムを上記基材から剥離する工程と、を具備すること
を更に具備する。

望ましい態様において、上記フィルムと上記基材とを重
ねる前に、上記基材の上記水溶性樹脂層転写側に、上記
基材か通水性を喪失しない程度の薄い目止め用水不溶性
樹脂層を形成する工程を更に具備する。また上記フィル
ムと上記基材とを重ねて加圧する際に、加熱も合わせて
行う。

［作用コ上記構成により本発明に係る製造方法にあっては、水溶
性樹脂層はある程度乾燥された状態で基材に転写される
。従って、転写時点で水溶性樹脂は、粘度か比較的高く
、ポーラスな基材の孔中に染み込み難い。目止め用樹脂
は、対面する繊維の周囲に固着し、繊維径を大きくする
ことにより、水溶性樹脂をより染み込み難くする。

［実施例］第３図は本発明に係る方法により製造した袋材料の一例
を用いた個装洗剤を示す斜視図、第４図は第３図のＩＶ
−ＩＶ線に沿った断面の拡大部分図である。個装洗剤１
０は袋１２とその内部に封緘された粉末洗剤１４とから
なる。

袋１２は、第４図図示の如く、通水性基材２２．３２、
目止め用樹脂層２４．３４（本発明に係る方法おいて目
止め用樹脂層は必須なものではない）、及び最内面側の
水溶性樹脂層２６．３６からなるシート２０．３０によ
り形成される。袋１２は、図示の如く、２枚のシート２
０．３０を、水溶性樹脂層２６．３６が対面するように
重合わせて４方縁部をヒートシールにより接合シール（
シール部１６）することにより形成できる。またこの袋
は１枚のシートを、その水溶性樹脂層を内側にして折返
し、３方縁部をヒートシールすることによっても形成可
能となる。上記シール処理にあっては、−船釣に袋の一
縁部を充填口として残して他をシールした後、充填口か
ら内容物（粉末洗剤）を充填し、その後充填口をシール
する方法がとられる。

使用時において、本個装洗剤が水中に投入されると、シ
ール部１６に対しては、側方から直接、及び基材２２．
３２を通して上下から水が浸入する。この為、シール部
１６を形成する水溶性樹脂層２６．３６がこれらの水の
作用によって溶解し、シール部１６が破壊される。従っ
て、内容物である粉末洗剤１４は、袋１２から放出され
、水の撹拌作用により水中に拡散する。

上記構造において、基材２２．３２としては水不溶性で
しかも通水性のある（ポーラスな）材質であることが必
須となる。望ましくは、天然（例えばセルロース系）或
いは合成樹脂製（例えばレーヨン）の繊維状のもので、
一般に使用されている不織布と称されるものか使用され
る。しかし、基材２２．３２は水か透過しなければなら
ないので、親水性であることが望ましく、疎水性のもの
（例えばポリオレフィン系、ポリエステル系不織布）は
水かはしかれてしまう為に好ましくない。

例えば不織布であれば、基材２２．３２の目付は量及び
厚さは、夫々２０〜３０　ｇ　／　ｍ　２６０〜１００
μｍ程度か好ましい。

目止め用樹脂層２４．３４は水不溶性の樹脂であること
か必須となる。例えば、エチレン酢酸ビニル共重合体の
ような、熱可塑性樹脂を使用する。

また目止め用樹脂層２４．３４は、基材２２．３２か通
水性を喪失しない程度の薄いものでなくてはならず、基
材２２．３２の対面する繊維の周囲に固着し、繊維径を
大きくする程度のものとすることができる。例えば、基
材２２．３２か上記の条件範囲の不織布であれば、その
使用量は３〜５ｇ／ｍ２程度が好ましい。

水溶性樹脂層２６．３６は、水との接触により容易に溶
解若しくは分解することか必須で、且つヒートシール性
のある樹脂を使用する。例えば、水溶性及びヒートシー
ル補助性のポリビニルアルＤ　−／ｌ／　３０％〜６０
％に対し、ヒートシール付与性を高める為のエチレン酢
酸ビニル共重合体を７０％〜４０９６混合した樹脂組成
物、或いは、同様にポリビニルアルコールに酢酸ビニル
共重合体を混合した樹脂組成物が使用可能となる。水溶
性樹脂層２６．３６の使用量は５〜１５　ｇ／ｍ２程度
か好ましい。

第１図は本発明に係る方法の第１実施例を実施するプロ
セスの概要を示す図であり、この方法によれば第４図図
示のシート２０（及び３０）即ち袋材料が製造可能とな
る。

この第１実施例の方法において、転写フィルム４４がロ
ール４２から引出され、先ず、ローラ対４６を通される
。ローラ対４６には水溶性樹脂の溶液タンク４８か配備
され、ここを通るフィルム４４の下面（第１図中）に液
状水溶性樹脂層を塗工する。ここで転写フィルム４４と
しては、２軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルム
を使用することができる。

続いて、フィルム４４は、塗工された水溶性樹脂層を適
度に乾燥するように、オーブン５２内を通される。オー
ブン５２内において、フィルム４４は、水溶性樹脂層塗
工面が熱源に対向するように、ローラ群５４によって支
持される。オーブン５２通過後、フィルム４４は、基材
２２と圧着される為のニップローラ対５６を通される。

他方、水不溶性繊維からなる通水性布基材２２は、ロー
ル６２から引出され、先ず、ローラ対６４を通される。

ローラ対６４には熱溶融状態の目止め用水不溶性樹脂タ
ンク６６が配備され、ここを通る基材２２の下面（第１
図中）に目止め用樹脂層を塗工する。この目止め用樹脂
層の厚さは、基材２２か通水性を喪失しない程度の薄い
ものとなる。

続いて、基材２２は、クーリニングローラ６８と接触し
、ここで、溶融状態の目止め用樹脂層が固化される。ロ
ーラ６８通過後、基材２２は、フィルム４４と圧着され
る為のニップローラ対５６を通される。

ニップローラ対５６において、フィルム４４と基材２２
とは、互いの水溶性樹脂層と目止め用樹脂層とか対面す
るように重ねられ、加圧及び加熱が行われる。この際、
水溶性樹脂層と目止め用樹脂層との間の接着力が、水溶
性樹脂層とフィルム４４との間の接着力よりも勝る為、
水溶性樹脂層は基材２２側に転写され、袋材料即ちシー
ト２０が完成する。

ニップローラ対５６通過後、フィルム４４はシート２０
から剥離され、適当な部材に回収される。

またシート２０は適当な部材に巻き取られる。

第２図は本発明に係る方法の第２実施例を実施するプロ
セスの概要を示す図であり、この方法によれば目止め用
樹脂層のない、基材と水溶性樹脂層とからなる袋材料が
製造可能となる。基材及び水溶性樹脂層には、第１．３
．４図に関して述べられた材料が使用される。

この第２実施例の方法において、転写フィルム７２は、
駆動ローラ７４とオーブン８６に対面する大径ローラ７
６との間に無端ベルト状に張設される。ここで転写フィ
ルム７２としては、２軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフイルムを使用することができる。

駆動ローラ７４を始点として述べると、フィルム７２は
、先ず、ローラ７ｇ、７６間を通る際に、ローラ７８に
よって、液状水溶性樹脂層を塗工される。ローラ７８に
は、これに隣接して水溶性樹脂の溶液タンク８２が配備
され、ローラ群８４を介してローラ７８に水溶性樹脂が
補給される。続いて、フィルム７２は、オーブン８６を
通され、塗工された水溶性樹脂層が適度に乾燥される。

オーブン８６通過後、フィルム７２は、ローラ７６．８
８間において水不溶性繊維からなる通水性布基材２２と
圧着される。基材２２は、図示しない適当な供給ロール
から引出され、ローラ７６．８８開に導かれる。

ローラ７６．８８間において、フィルム７６と基材２２
とは、水溶性樹脂層を間に挟むように重ねられ、加圧及
び加熱（オーブン８６の余熱により）が行われる。この
際、水溶性樹脂層と基材２２との間の接着力が、水溶性
樹脂層とフィルム７６との間の接着力よりも勝る為、水
溶性樹脂層は基材２２側に転写され、袋材料即ちシート
が完成する。

ローラ７６．８８間通過後、フィルム７２は駆動ローラ
７４に向けて戻り、完成シートは適当な部材に巻き取ら
れる。

この第２実施例によれば、水溶性樹脂の塗工面がローラ
に接しない為、水溶性樹脂層の厚さの制御を行いやすい
、或いは装置の周囲環境を汚染しない等の利点が得られ
る。また、転写シートの無駄もない。

［発明の効果コ本発明に係る個装洗剤用袋材料の製造方法によれば、水
溶性樹脂層がある程度乾燥された状態で基材に転写され
る為、エマルジョン系或いは溶剤系の水溶性樹脂を使用
しても、塗工剤がポーラスな基材の孔中に染み込んで、
裏抜けや層厚不足が生じるようなことがなくなる。特に
、目止め用水不溶性樹脂層を、基材上に予め形成する態
様においては、目止め用樹脂層の樹脂が対面する繊維の
周囲に固着し、繊維径を大きくすることにより、次に塗
工される水溶性樹脂の裏抜けをより確実に防止する。従
って、本袋材料によれば、シール強度が均一で且つ安定
した個装洗剤の包装が形成可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る方法の第１実施例を実施するプロ
セスの概要を示す図、第２図は本発明に係る方法の第２
実施例を実施するプロセスの概要を示す図、第３図は本
発明に係る材料を用いて形成した個装洗剤を示す斜視図
、第４図は第３図のＩＶ−ＩＶ線に沿った断面の拡大部
分図である。１２・・・袋　１４・・・粉末洗剤　１６・・・シール
部２０・・・シート　２２・・・基材　４２．７２・・
・転写フィルム５２．８６・・オーブン出願人代理人　弁理士　鈴江武彦第１図第３図

Claims

【特許請求の範囲】１、転写フィルム上に液状水溶性樹脂層を塗工する工程
と、上記フィルム上の水溶性樹脂層を適度に乾燥する工
程と、水不溶性繊維からなる通水性布基材に、上記フィ
ルムを上記水溶性樹脂層が上記基材に面するように重ね
て加圧する工程と、上記水溶性樹脂層を上記基材に転写
後、上記フィルムを上記基材から剥離する工程と、を具
備することを特徴とする個装洗剤用袋材料の製造方法。２、上記フィルムと上記基材とを重ねる前に、上記基材
の上記水溶性樹脂層転写側に、上記基材が通水性を喪失
しない程度の薄い目止め用水不溶性樹脂層を形成する工
程を更に具備する請求項１記載の方法。３、上記フィルムと上記基材とを重ねて加圧する際に、
加熱も合わせて行う請求項１記載の方法。