JPH09103925A - 車両ドアの取外し装置 - Google Patents

車両ドアの取外し装置

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JPH09103925A
JPH09103925A JP7287887A JP28788795A JPH09103925A JP H09103925 A JPH09103925 A JP H09103925A JP 7287887 A JP7287887 A JP 7287887A JP 28788795 A JP28788795 A JP 28788795A JP H09103925 A JPH09103925 A JP H09103925A
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JP
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door
robot
vehicle
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holding
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Application number
JP7287887A
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English (en)
Inventor
Takeshi Watanabe
剛 渡辺
Yasushi Nakamura
靖 中村
Toshiharu Sakamoto
俊治 坂本
Shigeo Okamizu
茂生 岡水
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両ドアを把持状態に保持する保持手段と、こ
の手段で保持さけれたドア・ボディ間の取付部材をゆる
める手段をもった第1ロボットと、保持手段上のドアを
ドア搬送手段に受渡す第2ロボットとで装置を構成する
ことにより、ステーション数の低減と必要ロボット台数
の削減とを図ることができる車両ドアの取外し装置の提
供を目的とする。 【解決手段】車両ドアの取外し装置であって、車両停止
ステーション2において車両ドア3を把持状態に保持す
る保持手段4と、上記保持手段4により保持されたドア
3とボディとの間の取付部材をゆるめる取外し手段5を
もった第1ロボット6と、上記保持手段4上のドア3を
ドア搬送手段に受渡す第2ロボット8とを備えたことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばドアを組
付けた状態で塗装を実行し、塗装後においてシートやイ
ンストルメントパネル等を組付ける前に一旦ドアを取外
し、上記シートやインストルメントパネルなどの組付け
作業終了後に上記ドアを後付けするような後付けシステ
ムにおける車両ドアの取外し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両ドアの取外し装置としては例
えば特開平3−264221号候補に記載の装置があ
る。すなわち、装置内に搬送された車両よりドアを自動
的に取外す装置であって、車両長手方向(車体前後方
向)に隔置された第1のロボットと第2のロボットとを
備え、上述の第1のロボットは、搬送された車両のドア
の位置を検出するドア位置検出手段と、検出されたドア
のドアヒンジにねじ込まれて上記ドアと車両ボディとの
連結を果たすボルトを回動してドアヒンジより該ボルト
を緩め外すナットランナとを有し、一方、上述の第2の
ロボットはドアを把持するドア把持手段とを有する自動
車ドアの自動取外し装置である。
【0003】この従来装置にあってはドア1枚につき上
述の第1のロボットと第2のロボットの合計2台のロボ
ットが必要であるから、例えば4ドア車にあっては8台
のロボットが必要となり、必要ロボット台数が多く、1
ステーションにこれらの各ロボットを配置することが困
難な場合にはステーションを分割する必要があり、この
場合にはステーション数が増大するだけでなく、ドア取
外し時間(サイクルタイム)が大となる問題点があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、車両ドアを把持状態に保持する保持手段
と、この手段で保持さけれたドア・ボディ間の取付部材
をゆるめる手段をもった第1ロボットと、保持手段上の
ドアをドア搬送手段に受渡す第2ロボットとで装置を構
成することにより、ステーション数の低減と必要ロボッ
ト台数の削減とを図ることができる車両ドアの取外し装
置の提供を目的とする。
【0005】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、車両前後のドア用に
上述の保持手段をそれぞれ設けることで、ロボットと比
較して小型コンパクトな保持手段により車両前後のドア
(フロントドア、リヤドア)をそれぞれ保持して、必要
ロボット台数の低減(フロントドアとリヤドアとの取外
しを第1ロボットと第2ロボットとの2台のロボットで
行なう)を図りつつ、構成の簡略化を達成することがで
きる車両ドアの取外し装置の提供を目的とする。
【0006】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、ドア・ボディ間の取
付部材の取外し中に、既に取外されたドアのドア搬送手
段への受渡しを行なうことで、このような同時処理(並
行処理)によりドア取外しに要するサイクルタイムの短
縮を図ることができる車両ドアの取外し装置の提供を目
的とする。
【0007】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、上記保持手段にドア
引込み手段を設けることで、取付部材が完全にゆるん
で、ドアが確実に外れたことを良好に確認することがで
きる車両ドアの取外し装置の提供を目的とする。
【0008】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、後付けシステムにお
けるドアの取外しに適切に使用することができる車両ド
アの取外し装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、車両ドアの取外し装置であって、車両停止ス
テーションにおいて車両ドアを把持状態に保持する保持
手段と、上記保持手段により保持されたドアとボディと
の間の取付部材をゆるめる取外し手段をもった第1ロボ
ットと、上記保持手段上のドアをドア搬送手段に受渡す
第2ロボットとを備えた車両ドアの取外し装置であるこ
とを特徴とする。
【0010】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、車両前後のドア用に
上記保持手段をそれぞれ設けた車両ドアの取外し装置で
あることを特徴とする。
【0011】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記取外し手段によ
るドア・ボディ間の取付部材の取外し中に、上記第2ロ
ボットで既に取外されたドアを上記ドア搬送手段に受渡
す車両ドアの取外し装置であることを特徴とする。
【0012】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記保持手段にはド
ア引込み手段を設け、該ドア引込み手段によるドアの引
き確認により第1ロボットを原位置に復帰させる車両ド
アの取外し装置であることを特徴とする。
【0013】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記ドアの取外し
は、一旦取外したドアを所定作業終了後に後付けするよ
うな後付けシステムにおけるドアの取外しに設定した車
両ドアの取外し装置であることを特徴とする。
【0014】
【発明の作用及び効果】この発明の請求項1記載の発明
によれば、車両停止ステーションにおいて上述の保持手
段は車両ドアを把持状態に保持し、第1ロボットはその
取外し手段で保持されたドアのドア・ボディ間の取付部
材をゆるめて取外し、第2ロボットは上述の保持手段上
の既取外しドアをドア搬送手段に受渡す。このように車
両ドアの取外し装置を、上述の保持手段と第1および第
2の各ロボットで構成したので、ステーション数の低減
と必要ロボット台数の削減とを図ることができる効果が
ある。
【0015】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、車両前後のド
ア(フロントドア、リヤドア)用に上述の保持手段をそ
れぞれ設けたので、ロボットと比較して構造が簡単かつ
小型コンパクトな保持手段により4ドア車における車両
前後のドアをそれぞれ保持して、必要ロボット台数の低
減を図ることができる。つまり車両片側のフロントドア
とリヤドアとのドア2枚の取外しを上述の第1ロボット
と第2ロボットとの2台のロボットで行なって、必要ロ
ボット台数の低減を図りつつ、装置全体の構成の簡略化
を達成することができる効果がある。
【0016】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の第1ロ
ボットにおける取外し手段によるドア・ボディ間の取付
部材の取外し中に、上述の第2ロボットは既に取外され
たドアをドア搬送手段に受渡す。このように取付部材の
取外し処理と、既取外しドアの受渡し処理とが同時処理
(並行処理)されるので、ドア取外しに要するサイクル
タイムの短縮を図ることができる効果がある。
【0017】この発明の請求項4記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の保持手
段に設けられたドア引込み手段はドアを引込み、このド
ア引込み手段によるドアの引き確認により第1ロボット
が原位置に復帰する。このように上述の保持手段にドア
引込み手段を設けることで、取付部材が取外し手段によ
りゆるめ操作されて、この取付部材が完全にゆるんで、
ドアが確実に外れたことを、ドア引込み手段によるドア
引込み動作にて良好に確認することができる効果があ
る。
【0018】この発明の請求項5記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述のドアの
取外しを、後付けシステムにおけるドアの取外しに設定
したので、車両ドアの取外し装置を該システムにおける
ドアの取外しに適切に使用することができる効果があ
る。
【0019】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は後付けシステムにおける車両ドアの取外
し装置を示し、図1、図2、図3において4ドア車両1
が搬送され停止制御される車両停止ステーション2を設
定し、この車両停止ステーション2において停止した車
両1の合計4枚のドア3…の開位置と対応するように保
持手段としてのスライド装置4…をそれぞれ設けてい
る。
【0020】上述の4台のスライド装置のうち左右リヤ
側に位置する各スライド装置4,4のさらにリヤ側には
取外し手段としてのナットランナ5を備えた第1ロボッ
ト6,6を配設すると共に、上述の4台のスライド装置
のうち左右フロント側に位置する各スライド装置4,4
のさらにフロント側にはスライド装置4上のドア3をド
ア搬送手段としてのキャリア7に受渡す第2ロボット
8,8を配設している。この車両ドアの取外し装置は図
1から明らかなように4ドア車両1の車体前後方向のセ
ンタラインに対して平面から見て左右対称に構成されて
いる。
【0021】ここで、上述の車両1の搬送手段は図3に
示すように床面の凹所を自走する電車9の上部にベース
プレート10をピン結合し、このベースプレート10か
ら上方に向けて突設した複数の支持部材11に対して、
該車両1の下部左右に位置するサイドフレーム12,1
2を上載すると共に、サイドフレーム12の一箇所に設
けられた位置決め孔に支持部材11のピン13を係入し
て、位置決めされた状態で車両1を所定方向へ搬送すべ
く構成している。
【0022】上述の第1ロボット6は図2に示すように
ロボット架台14上に搭載された6軸ロボットにより構
成され、そのロボットアーム15先端の締結部16には
ナットランナ5を取付けている。
【0023】このナットランナ5は図4、図5に示す如
くドア3とボディ17(図6参照)との取付部材(図6
のボルト21参照)による締結数と対応して合計4本の
ハンド18…を有し、ハンド18先端に設けられた六角
穴形状のソケット19をエアモータ20で回転すること
により、取付部材としてのボルト21(図6参照)をゆ
るめて取外す。なお、図6において22はボディ17側
のヒンジブラケット、23はドア3側のヒンジブラケッ
ト、24はヒンジピン、3aはドアインナパネル、3b
はドアアウタパネルである。
【0024】上述のナットランナ5にはそのブラケット
25の先端にドア開成用のローラ26を取付け、図7に
示すように閉状態のドア3におけるドアガラス組付け前
の開口部3cから上述ローラ26をドア3内側に挿入
し、このローラ26を利用して、ドア3を開くように構
成している。
【0025】ところで、車両1のドア3を把持状態に保
持する前述のスライド装置4は図8、図9、図10に示
すように構成している。なお、図8〜図10においては
フロント左側に対応するスライド装置4を示すが、他の
3台のスライド装置4…も同等もしくは左右対象に構成
される。
【0026】つまり、最下部に略方形枠状の固定ベース
30を設置し、この固定ベース30上にガイドレール3
1およびスライダ32からなるLMガイドを介して可動
枠33を移動可能に取付けている。この可動枠33は引
込みシリンダ34のピストンロッド35先端に連結部材
36を介して連結され、図1に示す車両1に対して接離
する方向へ移動する(図11参照)。この引込みシリン
ダ34の引き確認により第1ロボット6が原位置に復帰
される。
【0027】上述の可動枠33上にはガイドレール37
およびスライダ38からなるLMガイドを介して可動台
39を移動可能に取付けている。この可動台39は位置
決めシリンダ40のピストンロッド21先端に連結部材
42を介して連結され、上記可動枠33の移動方向に対
して直交する方向へ移動する。
【0028】すなわち、上述の可動枠33の上部にロー
ラ支持ポール43,43を立設固定し、このローラ支持
ポール43,43の上下離間位置に位置決めローラ4
4,44を枢着し、上述の位置決めシリンダ40の駆動
時に図12に示すようにドア3をこれら各位置決めロー
ラ44,44に押圧して位置決めすべく構成している。
【0029】また上述の可動台39には平面視コの字の
クランプ支柱45を立設固定し、このクランプ支柱45
にはガイドレール46およびスライダ47からなるLM
ガイドを介して上下のクランパ48,49を昇降可能に
取付けている。これらの上下のクランパ48,49は図
9に示すように昇降用シリンダ50,50のそれぞれの
ピストンロッド51,51先端に連結ブラケット52,
52を介して各別に連結され、ドア3を把持および把持
解除する方向へ移動する。つまり、上述の上部クランパ
48と下部クランパ49とで開処理されたドア3を図1
0に示す如く把持状態に保持する。
【0030】一方、スライド装置4上のドア3をドア搬
送手段としてのキャリア7に受渡す前述の第2ロボット
は図1乃至図3に示すようにロボット架台60上に搭載
された6軸ロボットにより構成され、そのロボットアー
ム61先端の締結部62にはドア把持ハンド63を連結
している。上述のドア把持ハンド63は図13に示すよ
うに構成している。
【0031】すなわち、ハンド主体64の上部にガイド
レール65およびスライダ66からなるLMガイドを介
して可動爪67を設け、この可動爪67をブレーキシリ
ンダ68のピストンロッド69に連結すると共に、ハン
ド主体64の下部には上述の可動爪67と対向するよう
に固定爪70を取付けて、これら上下の爪67,70に
よりドア3を把持および受渡し可能に構成している。こ
こで、上述のブレーキシリンダ68は車種によるドア3
の大きさの差異を吸収する。
【0032】また上述の固定爪70の先端下部にはドア
開成用のローラ71を取付け、図14に示すように閉状
態のドア3におけるドアガラス組付け前の開口部3cか
ら上述のローラ71をドア3内側に挿入し、このローラ
71を利用して、ドア3を開くように構成している。
【0033】しかも、この第2ロボット8はナットラン
ナ5によるドア・ボディ間の取付部材としてのボルト2
1(この実施例ではリヤ側ドア3のボルト21)の取外
し工程中に既に取外されたドア(この実施例ではフロン
ト側のドア3)をキャリア7への受渡し初期工程として
取りに行く動作を実行する。
【0034】ところで、ドア搬送手段としてのキャリア
7は図3、図15に示すように構成している。すなわ
ち、このキャリア7はモータ81と、コントロールユニ
ット82と、ハンガ吊下杆83と、ハンガ主体84とを
備えて固定レール85に沿って自走、停止可能に構成さ
れている。
【0035】またハンガ主体84下部の水平フレーム8
6にはフロント側のドア3用に2個、リヤ側のドア3用
に2個のブラケット87…を介してドア支持ローラ88
を取付け、このドア支持ローラ88とブラケット87と
の間の凹部でドア3の下部を支持する。
【0036】さらに上述の水平フレーム86の中間部か
ら上方に向けて支持杆89を立設固定し、この支持杆8
9の上端にはフロント側のドア3の後部を支持する凹部
と、リヤ側のドア3の前部を支持する凹部とが形成され
たドア支持アーム90を略水平状に取付けている。
【0037】加えて、上述のハンガ主体84における前
側フレーム91にブラケット92を介してアクチュエー
タ93を取付け、このアクチュエータ93のロッド94
先端には、フロント側のドア3の前部を解除可能に支持
する凹部が形成されたアタッチメント95を取付けてい
る。
【0038】同様に、上述のハンガ主体84における後
側フレーム96にブラケット97を介してアクチュエー
タ98を取付け、このアクチュエータ98のロッド99
先端には、リヤ側のドア3の後部を解除可能に支持する
凹部が形成されたアタッチメント100を取付けてい
る。このように構成した車両ドアの取外し装置の作用を
以下に詳述する。
【0039】塗装終了後の車両1が電車9により搬送さ
れ図1、図2、図3に示す車両停止ステーション2で停
止すると、まず第1ロボット6が駆動され、そのロボッ
トアーム15に締結部16およびナットランナ5を介し
て取付けられたローラ26(図7参照)を利用して、フ
ロント側のドア3を開成(オープン)する。このように
して開成されたフロント側のドア3は図10に示すよう
に対応位置のスライド装置4の上下のクランパ48,4
9によりドア開状態に把持固定される。
【0040】次に上述の第1ロボット6が駆動され、そ
の先端のナットランナ5におけるハンド18のソケット
19が図6に仮想線で示す状態を経て、このソケット1
9がボルト21に係入され、エアモータ20の駆動によ
り該ソケット19が回転してボルト21をゆるめて取外
す。
【0041】上述のボルト21のゆるめ操作中にあって
は、図9に示す引込みシリンダ34の引込み力がスライ
ド装置4を介してフロント側ドア3に常時付勢されてい
るので、ボルト21が完全にゆるんで、フロント側ドア
3が確実に外れると、上下のクランパ48,49で把持
されたフロント側ドア3は引込みシリンダ34の引込み
力により図9に示す状態から図11に示す如く車両1か
ら離れる方向へ後退する。
【0042】この引込みシリンダ34によるフロント側
ドア3の引き確認により第1ロボット6およびナットラ
ンナ5は図1に実線で示す原位置に復帰するが、上述の
引込みシリンダ34の引込み中において位置決めシリン
ダ40が駆動され、図10に示す状態から図12に示す
ようにフロント側ドア3を位置決めローラ44,44に
押圧して位置決めする。
【0043】次に第2ロボット8が駆動され、そのロボ
ットアーム61に締結部62、ドア把持ハンド63を介
して取付けられたローラ71(図14参照)を利用し
て、リヤ側のドア3を開成(オープン)する。このよう
にして開成されたリヤ側のドア3は対応位置のスライド
装置4の上下のクランパ48,49によりドア開状態に
把持固定される(図10参照)。
【0044】次に第2ロボット8が駆動され、既に取外
され、かつ定位置に位置決めされているフロント側のド
ア3をこの第2ロボット8側のドア把持ハンド63で取
りに行くと同時に、第1ロボット6側のナットランナ5
でリヤ側のドア3のボルト21をゆるめて取外す。
【0045】このボルト21の取外し中に第2ロボット
8でフロント側のドア3を図15に示すキャリア7に受
渡す。このフロント側のドア3のキャリア7への受渡し
に際しては第2ロボット8のドア把持ハンド63で該ド
ア3を何等持ち替えることなく受渡しを実行することが
できる。
【0046】上述のリヤ側のドア3にボルト21のゆる
め操作中にあっても、引込みシリンダ34(図9参照)
の引込み力が常にスライド装置4を介してリヤ側ドア3
に付勢されているので、ボルト21が完全にゆるんで、
リヤ側ドア3が確実に外れると、上下のクランパ48,
49で把持されたリヤ側ドア3は引込みシリンダ34の
引込み力により後退動し、後退しながら位置決めシリン
ダ40の駆動によりリヤ側ドア3が位置決めされる。
【0047】この引込みシリンダ34によるリヤ側ドア
3の引き確認により第1ロボット6およびナットランナ
5は図1に実線で示す原位置に復帰する。次に第2ロボ
ット8の駆動により定位置に位置決めされたリヤ側ドア
3がそのドア把持ハンド63で把持され、この第2ロボ
ット8の操作によりリヤ側ドア3が図15にキャリア7
に受渡される。このリヤ側ドア3のキャリア7への受渡
しも先のフロント側と同様にして、第2ロボット8のド
ア把持ハンド63で該ドア3を何等持ち替えることなく
受渡しを実行することができる。
【0048】このような操作は4ドア車両1の左右にお
いて同時に実行され、フロント側ドア3とリヤ側ドア3
とが図15に示すようにキャリア7に受渡し完了する
と、各ドア3,3が移載されたキャリア7は次工程ステ
ーションへ向けて自走する。
【0049】以上要するに、車両停止ステーション2に
おいて上述の保持手段(スライド装置4参照)は車両ド
ア3を把持状態に保持し、第1ロボット6はその取外し
手段(ナットランナ5参照)で保持されたドア3のドア
・ボディ間の取付部材(ボルト21参照)をゆるめて取
外し、第2ロボット8は上述の保持手段(スライド装置
4参照)上の既取外しドア3をドア搬送手段(キャリア
7参照)に受渡す。
【0050】このように車両ドアの取外し装置を、上述
の保持手段(スライド装置4参照)と第1および第2の
各ロボット6,8で構成したので、ステーション数の低
減と必要ロボット台数の削減とを図ることができる効果
がある。
【0051】また、車両前後のドア(フロントドア、リ
ヤドア)用に上述の保持手段(スライド装置4参照)を
それぞれ設けたので、ロボット6,8と比較して小型コ
ンパクトな保持手段(スライド装置4参照)により4ド
ア車両1における車両前後のドア3をそれぞれ保持し
て、必要ロボット台数の低減を図ることができる。つま
り車両片側のフロント側ドア3とリヤ側ドア3とのドア
2枚の取外しを上述の第1ロボット6と第2ロボット8
との2台のロボットで行なって、必要ロボット台数の低
減を図りつつ、装置全体の構成の簡略化を達成すること
ができる効果がある。
【0052】さらに、上述の第1ロボット6における取
外し手段(ナットランナ5参照)によるドア・ボディ間
の取付部材(ボルト21参照)の取外し中に、上述の第
2ロボット8は既に取外されたドア3をドア搬送手段
(キャリア7参照)に受渡す。
【0053】このように取付部材(ボルト21参照)の
取外し処理と、既取外しドア3の受渡し処理とが同時処
理(並行処理)されるので、ドア取外しに要するサイク
ルタイムの短縮を図ることができる効果がある。
【0054】加えて、上述の保持手段(スライド装置4
参照)に設けられたドア引込み手段(引込みシリンダ3
4参照)はドア3を引込み、このドア引込み手段(引込
みシリンダ34参照)によるドア3の引き確認により第
1ロボット6が原位置に復帰する。
【0055】このように上述の保持手段(スライド装置
4参照)にドア引込み手段(引込みシリンダ34参照)
を設けることで、取付部材(ボルト21参照)が取外し
手段(ナットランナ5参照)によりゆるめ操作されて、
この取付部材(ボルト21参照)が完全にゆるんで、ド
ア3が確実に外れたことを、ドア引込み手段(引込みシ
リンダ34参照)によるドア引込み動作にて良好に確認
することができる効果がある。
【0056】また、上述のドア3の取外しを、後付けシ
ステムにおけるドア3の取外しに設定したので、車両ド
アの取外し装置を該システムにおけるドアの取外しに適
切に使用することができる効果がある。
【0057】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の車両は、実施例の4ドア車両1に
対応し、以下同様に、保持手段は、スライド装置4に対
応し、ドア・ボディ間の取付部材は、ボルト21に対応
し、取外し手段は、ナットランナ5に対応し、ドア搬送
手段は、キャリア7に対応し、ドア引込み手段は、引込
みシリンダ34に対応するも、この発明は、上述の実施
例の構成のみに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両ドアの取外し装置を示す概略平面
図。
【図2】同装置の概略側面図。
【図3】同装置の概略背面図。
【図4】ナットランナの平面図。
【図5】ナットランナの側面図。
【図6】ドア・ボディ間の取付部材の説明図。
【図7】第1ロボット側のドアオープン用ローラの説明
図。
【図8】スライド装置の平面図。
【図9】図8のA−A線矢視図。
【図10】図8のB−B線矢視図。
【図11】ドア引込み動作を示す説明図。
【図12】ドア位置決め動作を示す説明図。
【図13】ドア把持のハンドの側面図。
【図14】第2ロボット側のドアオープン用ローラの説
明図。
【図15】キャリアの説明図。
【符号の説明】
1…4ドア車両 2…車両停止ステーション 3…ドア 4…スライド装置 5…ナットランナ 6…第1ロボット 7…キャリア 8…第2ロボット 21…ボルト 34…差込みシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡水 茂生 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両ドアの取外し装置であって、車両停止
    ステーションにおいて車両ドアを把持状態に保持する保
    持手段と、上記保持手段により保持されたドアとボディ
    との間の取付部材をゆるめる取外し手段をもった第1ロ
    ボットと、上記保持手段上のドアをドア搬送手段に受渡
    す第2ロボットとを備えた車両ドアの取外し装置。
  2. 【請求項2】車両前後のドア用に上記保持手段をそれぞ
    れ設けた請求項1記載の車両ドアの取外し装置。
  3. 【請求項3】上記取外し手段によるドア・ボディ間の取
    付部材の取外し中に、上記第2ロボットで既に取外され
    たドアを上記ドア搬送手段に受渡す請求項1記載の車両
    ドアの取外し装置。
  4. 【請求項4】上記保持手段にはドア引込み手段を設け、
    該ドア引込み手段によるドアの引き確認により第1ロボ
    ットを原位置に復帰させる請求項1記載の車両ドアの取
    外し装置。
  5. 【請求項5】上記ドアの取外しは、一旦取外したドアを
    所定作業終了後に後付けするような後付けシステムにお
    けるドアの取外しに設定した請求項1記載の車両ドアの
    取外し装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009113360A1 (ja) 2008-03-10 2009-09-17 本田技研工業株式会社 ドア取り外しシステムおよびドア取り外し方法
JP2009214701A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Honda Motor Co Ltd ドア取り外しシステム
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US8950050B2 (en) 2010-12-28 2015-02-10 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle body door opening method and device, door removing device and method, door holding device and method, and socket

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