JPH0818578B2 - 自動車のドア取付け方法 - Google Patents

自動車のドア取付け方法

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JPH0818578B2
JPH0818578B2 JP61163151A JP16315186A JPH0818578B2 JP H0818578 B2 JPH0818578 B2 JP H0818578B2 JP 61163151 A JP61163151 A JP 61163151A JP 16315186 A JP16315186 A JP 16315186A JP H0818578 B2 JPH0818578 B2 JP H0818578B2
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豊彦 藤岡
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は自動車のドア取付け方法の改良に関する。
(従来技術とその問題点) 従来、自動車の車体組立てライン上を搬送されるボデ
ィのドア開口に、ドア組付けユニットで支持されたドア
を当てがい、ドアに取付けられたヒンジを、ナットラン
ナでボディのヒンジ固定部にボルト固定するようにした
ドア取付け装置が提案されている(実開昭60−134085号
公報参照)。
ところが、ドアは、ドア組付けユニットのアームに固
定された取付けプレートに、上下左右の二次元方向へス
ライド可能に取付けられたサブプレートに支持されてい
て、ドアの外板基準(例えばスイープライン)をボディ
の外板基準(例えばスイープライン)に一致させるため
に、サブプレートを二次元方向にスライドさせる必要が
あったから、外板基準の位置合わせ作業に時間がかかる
という問題があった。
また、サブプレートに二次元方向へのスライド機構を
設ける必要があったから、構造が複雑であった。
(発明の目的) 本発明は上記従来の問題を解決するためになされたも
ので、ドアを一方向に回転させて外板基準を位置合わせ
するようにし、ドアの取付け作業を正確且つ迅速に行え
るようにすることを目的とするものである。
(発明の構成) このため本発明は、車体組立てライン側方に設定され
たドアストックエリアのドアを移動機構でクランプして
移動させ、車体組立てライン上のボディのドア開口に当
てがうとともに、ボディのヒンジ固定部とドアのヒンジ
とに相対的に設けられた基準ピンと基準孔とを嵌合させ
る工程と、基準ピンと基準孔を中心にして移動機構でド
アを一方向に回転させて、ボディの外板基準にドアの外
板基準を一致させる工程と、ドアのヒンジをボディのヒ
ンジ固定部にボルト固定する工程とからなることを特徴
とするものである。
(発明の効果) 本発明によれば、ボディのヒンジ固定部に設けられた
基準孔(基準ピン)に嵌合されたドアの基準ピン(基準
孔)を中心に、ドアを一方向に回転させて、ボディの外
板基準にドアの外板基準を一致させるようにしたもので
あるから、従来のようにドアを二次元方向に移動させて
位置合わせする必要がないので、外板基準の位置合わせ
作業が正確かつ迅速に行なえるようになる。
また、ドアを一方向に回転させるだけであるから、従
来のように複雑なスライド機構を設ける必要がないので
構造が簡単になる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を添付図面について詳細に説明
する。
第2図及び第3図に示すように、自動車の組立てライ
ンLの両側方位置には、ボディ10のドア開口部10a(第
4図参照)に左リヤドア11(A)と左フロントドア11
(B)、右リヤドア11(C)と右フロントドア11(D)
をそれぞれ組付けるロボット13,14が配置される一方、
各ロボット13,14と組立てラインLとの間には、左リヤ
ドア11(A)の上下のドアヒンジ12(H,L)をボディ10
にボルト止めするための左リヤドア11(A)用ナットラ
ンナ15(A)とボルトキャッチャ16(A)が、同様に、
左フロントドア11(B)用ナットランナ15(B)とボル
トキャッチャ16(B)、右リヤドア11(C)用ナットラ
ンナ15(C)とボルトキャッチャ16(C)、右フロント
ドア11(D)用ナットランナ15(D)とボルトキャッチ
ャ16(D)が、それぞれ組立てラインLと平行に並設さ
れている。
上記各ロボット13,14は、組立てラインLと平行に走
行する台車18,18に搭載されていて、組立てラインL上
をハンガー19で搬送されるボディ10に同期して移動され
るようになる。
上記各ロボット13,14の外側方位置には、ドア11(A
〜D)を縦位置に積載したパレット20,…,20が配置され
ている。
そして、ロボット13,14のアーム13a,14aに取付けられ
たマテハン(マテリアルハンドリング)治具21,21でパ
レット20,20から所要のドア11(A〜D)を台車18,18上
の仮置き台22,22に引き出して、マテハン治具21のクラ
ンプ機構23(後述)でドア11(A〜D)をクランプし、
台車18上の回転機構24(後述)でドア11(A〜D)のヒ
ンジ12(H,L)を所定位置に回転させ、ついで、マテハ
ン治具21の位置決め機構25(後述)で上下ヒンジ12(H,
L)を位置決めした後に、マテハン治具21でドア11(A
〜D)をボディ10のドア開口部10aに当てがうとともに
(第4図〜第6図参照)、ヒンジ12(H,L)をボディ10
のヒンジ固定部10bに当てがって、ボルトキャッチャ16
(A〜D)からナットランナ15(A〜D)に受け渡され
たボルトでヒンジ12(H,L)をボディ10に固定するので
ある。
上記ドア11(A〜D)のヒンジ12(H,L)は、第7図
に示すように、ドア取付け側のヒンジ金具12aとボディ
取付け側のヒンジ金具12bとがヒンジ軸12cで回動自在に
連結されていて、ヒンジ金具12aは予めドア11(A〜
D)にボルト止めされている。
上記ヒンジ金具12bには、ボディ10のヒンジ固定部10
b,10bに設けられたウエルドナット26,…,26のねじ孔26
a,…,26aに一致するボルト孔12d,…,12dが明けられ、上
側のヒンジ12bのボルト孔12d,12dの間には、位置決めピ
ン27がナット止めされ、該上側のヒンジ金具12bに対応
するボディ10のヒンジ固定部10bには、位置決め孔28が
明けられている。
上記上下のヒンジ12(H,L)のヒンジ金具12bは、第8
図に示すように、ヒンジ軸12cを中心にして、二点鎖線
で示すようにドアの開度に対応する角度で自由に回動す
るのでドア毎に回動位置が異なるが、後述するように、
上記台車18上の回転機構24でドア11(A〜D)と平行に
なる所定位置(第8図の実線位置)に回転させるのであ
る。
第9図及び第10図に詳細に示すように、上記右ドア11
(C,D)側の台車18上には、組立てラインL方向の中央
部にロボット14が搭載され、該ロボット14の両側部に、
パレット20から引き出されたドア11(C,D)を載置する
仮置き台22,22が設けられ、該仮置き台22,22の側部に
は、ドア11(C,D)の上下ヒンジ12(H,L)を所定位置に
回転させる回転機構24,24が設けられている。
該回転機構24は、第11図及び第12図に示すように、仮
置き台22と平行に立設された支持フレーム31を備え、該
支持フレーム31の側部に、仮置き台22上のドア11(C,
D)の上下ヒンジ12(H,L)に対応するシリンダ32,32が
固定され、該各シリンダ32,32のピストンロッド33,33
に、復動時にヒンジ12(H,L)のヒンジ金具12b,12bを引
っ掛ける係止片34,34が取付けられて構成されている。
従って、仮置き台22上にドア11(C,D)が引き出さ
れ、シリンダ32のピストンロッド33が復動されると、ヒ
ンジ金具12bが係止片34に引っ掛けられて所定位置に回
転されるようになる。
なお、左ドア11(A,B)側の台車18も同様の構成であ
る。
一方、左ドア11(A,B)側の台車18に搭載されたロボ
ット13のアーム13aに取付けられたマテハン治具21は、
第1図及び第13図〜第15図に示すように、四角枠状の支
持フレーム37を備え、該支持フレーム37の上部中央に
は、ロボット13のアーム13aの先端に設けられた回転制
御軸13b(第2図参照)が着脱自在に嵌合する嵌合孔37a
が明けられていて、支持フレーム37は、回転制御軸13b
で支持された状態で回転制御されるようになる。また、
支持フレーム37はロボット13により三次元方向に移動制
御される。
該支持フレーム37の下部には、ドア11(A,B)の下端
を受け支える支承部37bが設けられるとともに、該支持
フレーム37の上部には、支承部37bで受け支えられたド
ア11(A,B)を倒れないようにクランプするクランプ機
構23が設けられている。
該クランプ機構23は、第15図に示されるように、支持
フレーム37にシリンダ38が横向きに固定され、該シリン
ダ38のピストンロッド39にクランプアーム40が連結され
て構成されている。
従って、シリンダ38のピストンロッド39が往動される
と、クランプアーム40がドア11(A,B)のウインド開口1
1aからドア内面をクランプするようになる。
上記支持フレーム37の一側部には、上記回転機構24で
所定位置に回転されたドア11(A,B)のヒンジ12(H,L)
を位置決めする位置決め機構25が設けられている。
該位置決め機構25は、第14図に示されるように、支持
フレーム37にシリンダ41(第1図,第13図参照)が上向
きに固定され、該シリンダ41の側方に、ブラケット42,4
2で支承されたガイドロッド43で上下方向にガイドされ
る略く字状の位置決め板44が設けられ、該位置決め板44
の上下部に、ドア11(A,B)のヒンジ12(H,L)を上方か
ら押える押え板45,45が設けられて、上記シリンダ41の
ピストンロッド46が上記位置決め板44に連結されて構成
されている。
従って、シリンダ41のピストンロッド46が復動される
と、位置決め板44とともに押え板45,45が下動し、ドア1
1(A,B)のヒンジ(H,L)を上方から押えて所定位置に
位置決めするようになる。
上記支持フレーム37の他側部には、第13図に示すよう
に、ボディ10及びドア11(A〜D)のそれぞれの外板基
準としてのスイープライン10c,11c(第4図〜第6図参
照)を検出するスイープラインセンサ47が取付けられて
いる。
なお、右ドア11(C,D)側のロボット14も同様の構成
である。
上記のように構成したドア取付け装置の作用を次に説
明する。
組立てラインLをハンガー19によりボディ10が搬送さ
れてくる。
ロボット13,14のアーム13a,14aに取付けられたマテハ
ン治具21が移動して、パレット20からリヤドア11(A,
C)を台車18上の仮置き台22に引き出す。
マテハン治具21はドア外面に対向して、ドア11の下端
を支承部37bで受け支えるとともに、クランプ機構23の
シリンダ38が復動して、クランプアーム40でドア内面を
クランプする。
ついで、台車18上の回転機構24のシリンダ32が復動し
て、ピストンロッド33の係止片34でドアヒンジ12(H,
L)を所定位置に回転させる。
その後、位置決め機構25のシリンダ41が復動して、位
置決め板44とともに押え板45を下動させ、所定位置に回
転されたドアヒンジ12(H,L)を上方から押えて位置決
めする。
つぎに、この状態でロボット13,14によりマテハン治
具21が組立てラインL側に移動され、クランプしたリヤ
ドア11(A,C)をボディ10の所定のドア開口10aに当てが
う。
このとき、位置決め機構25で位置決めされた上側のド
アヒンジ12(H,L)もボディ10のヒンジ固定部10bに当て
がわれ、上側のドアヒンジ12(H)のヒンジ金具12bの
位置決めピン27がボディ10のヒンジ固定部10aの位置決
め孔28に嵌合する。
そして、ロボット13,14により、位置決めピン27と位
置決め孔28を中心にしてリヤドア11(A,C)が一方向に
回転するようにマテハン治具21を移動させ、マテハン治
具のスイープラインセンサ47でボディ10の後部のスイー
プライン10cを検出して、このスイープライン10cにリヤ
ドア11(A,C)のスイープライン11cを一致させる。
この状態でマテハン治具21の移動を停止させ、ナット
ランナ15(A,C)によりボルトをドアヒンジ12(H,L)の
ボルト孔12dに挿通させて、ボディ10のねじ孔26aのウエ
ルドナット26に締結固定する。このナットランナ15(A,
C)よるボルトの締結時、ドアヒンジ12(H,L)のヒンジ
金具12bは位置決め機構25で位置決めされているから、
ボルトの挿通、締結作業が正確かつ迅速に行なえる。
即ち、ヒンジ金具12bの回動位置がドア毎に異なるの
で、このままではナットランナ15(A,C)によりボルト
の挿通、締結作業が行えない。このため、従来では作業
者が手作業でヒンジ金具12bを所定位置に回動させて位
置決めしていたが、その作業が煩わしかった。本例では
主として回転機構24と位置決め機構25とによりこの問題
を解決した。
また、ボディ10のスイープライン10cにリヤドア11
(A,C)のスイープライン11cを一致させるために、ボデ
ィ10の位置決め孔28に嵌合する位置決めピン27を中心に
してリヤドア11(A,C)を一方向に回転させるようにし
たものであるから、スイープライン10c,11cの位置合わ
せ作業が正確かつ迅速に行なえる。
即ち、従来では、ロボットによりマテハン治具を上下
左右の二次元方向に移動させて位置合わせしていたか
ら、その作業に時間がかかった。本例では主として位置
決めピン27と位置決め孔28によりこの問題を解決した。
リヤドア11(A,C)のボルト固定作業が終了すると、
同様にして、フロントドア11(B,D)のボルト固定作業
を行なう。
この場合、リヤドア11(A,C)のスイープライン11cに
フロントドア11(B,D)のスイープライン11cを一致させ
るように、フロントドア11(B,D)をマテハン治具21で
一方向に回転させる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るマテハン治具の正面図、第2図は
組立てラインの正面図、第3図は第2図の平面図、第4
図はボディの側面図、第5図はフロントドアの側面図、
第6図はリヤドアの側面図、第7図はドアヒンジとヒン
ジ固定部との関係を示す側面図、第8図はドアヒンジの
平面図、第9図はロボット台車の平面図、第10図は第9
図の側面図、第11図はドア仮置き台と回転機構の正面
図、第12図は第11図の側面図、第13図は第1図の平面
図、第14図は位置決め機構の側面図、第15図は第1図の
右側面図である。 10……ボディ、10a……ドア開口部、 10b……ヒンジ固定部、10c……スイープライン、 11(A〜D)……ドア、11c……スイープライン、 12(H,L)……ドアヒンジ、 13,14……ロボット(移動機構)、 15(A〜D)……ナットランナ、18……台車、 20……パレット(ストックエリア)、 21……マテハン治具、22……仮置き台、 23……クランプ機構、24……回転機構、 25……位置決め機構、27……位置決めピン、 28……位置決め孔、 47……スイープラインセンサ、 L……組立てライン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体組立てライン上を搬送されるボディ
    に、ドアに取付けられたヒンジをボルト固定するドア取
    付け方法であって、 上記車体組立てライン側方に設定されたドアストックエ
    リアのドアを移動機構でクランプして移動させ、車体組
    立てライン上のボディのドア開口に当てがうとともに、
    ボディのヒンジ固定部とドアのヒンジとに相対的に設け
    られた基準ピンと基準孔とを嵌合させる工程と、 基準ピンと基準孔を中心にして移動機構でドアを一方向
    に回転させて、ボディの外板基準にドアの外板基準を一
    致させる工程と、 ドアのヒンジをボディのヒンジ固定部にボルト固定する
    工程とからなることを特徴とする自動車のドア取付け方
    法。
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