JPH0833986A - 溶接装置 - Google Patents

溶接装置

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JPH0833986A
JPH0833986A JP6167171A JP16717194A JPH0833986A JP H0833986 A JPH0833986 A JP H0833986A JP 6167171 A JP6167171 A JP 6167171A JP 16717194 A JP16717194 A JP 16717194A JP H0833986 A JPH0833986 A JP H0833986A
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JP
Japan
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pair
jig
fixing jig
welding
jigs
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JP6167171A
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English (en)
Inventor
Kazuhito Hirokawa
川 和 仁 広
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワークの取付け作業性を向上させることがで
きると共に大きなワークに対してもスポット溶接を施す
ことが可能である溶接装置を提供する。 【構成】 略鉤型をなしかつ各々の一端側がそれぞれ水
平軸5に回動可能に支持されると共に対向する他端6
a,6b同士が固定治具10の上方位置において互いに
当接・離間する一対の回動フレーム6A,6Bを設ける
と共に、フレーム駆動シリンダ7を設け、一対の回動フ
レーム6A,6Bに一対の可動治具20A,20Bを装
着し、固定治具10および一対の可動治具20A,20
Bの間にスポット溶接ガン8を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動車の組立
てラインにおいて、パネルの複数箇所に同時にスポット
溶接を行う際に利用される溶接装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上記した溶接装置としては、例え
ば、図16に示すものがあった。
【0003】図16(a)に簡略的に示すように、この
溶接装置101は、複数本(2本あるいは4本)の支柱
102を備えたポストプレス型をなすもので、基礎fl
上のベース103に設置した下側治具104と、天板1
05の上側に設けた複数のシリンダ106と、下側治具
104の上方に対向して設けられてシリンダ106の作
動により下降・上昇する上側治具107と、下側治具1
04および上側治具107の間に配置した複数のスポッ
ト溶接ガン108を備えており、この溶接装置101で
は、複数のシリンダ106の作動により上側治具107
を下降させて下側治具104および上側治具107によ
りパネルP1を挾持し、複数のスポット溶接ガン108
によってこのパネルP1に対してスポット溶接を行うよ
うになっている。
【0004】一方、図16(b)に簡略的に示す溶接装
置111は、上記溶接装置101と同じくポストプレス
型をなすもので、この溶接装置111では、上側治具1
17を天板115に固定すると共に複数のシリンダ11
6をベース113の下側に設け、これらのシリンダ11
6の作動により下側治具114を上昇・下降させるよう
にしている。
【0005】また、上記溶接装置101,111とは異
なったタイプの溶接装置として、いわゆるフレーム型と
呼ばれるものがあり、図17(a)に示す溶接装置12
1は、基礎fl上のベース123に設置した下側治具1
24と、略鉤型をなしかつ一端をベース123に固定し
たフレーム125と、フレーム125の水平部分に摺動
可能でかつ下側治具124と対向可能に設けた上側治具
127を備えており、一方、図17(b)に示す溶接装
置131は、下側治具134を基礎fl上のベース13
3に対して摺動可能とすると共に、フレーム135の水
平部分に上側治具137を固定している。
【0006】そして、上記溶接装置121(溶接装置1
31)では、図外のシリンダの作動により上側治具12
7(下側治具134)をスライドさせて下側治具124
の上方(上側治具137の下方)に位置させ、下側治具
124および上側治具127(下側治具134および上
側治具137)により図示しないパネルを挾持してスポ
ット溶接を行うようになっている。
【0007】さらに、従来における他の溶接装置として
は、図18に示すような溶接装置141があり、この溶
接装置141は、基礎fl上のベース143に設置した
下側治具144と、略鉤型をなしかつ一端をベース14
3に回動可能に支持させたフレーム145と、フレーム
145の水平部分に下側治具144と対向可能に設けた
上側治具147を備えたもので、この溶接装置141で
は、図外のシリンダの作動によりフレーム145を回動
させて上側治具147を下側治具144の上方に位置さ
せ、下側治具144および上側治具147により図示し
ないパネルを挾持してスポット溶接を行うものとなって
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来におけ
るポストプレス型の溶接装置101,111では、いず
れの場合も、上側治具107および下側治具114を昇
降させるために大型のシリンダ106,116を多数必
要とすること、昇降する上側治具107および下側治具
114に対する配線・配管が複雑になること、昇降する
上側治具107および下側治具114のストロークが短
いとパネルP1の取付け作業が煩雑でかつきついものと
なること、これに対処するべく上側治具107および下
側治具114のストロークを長くするとシリンダ106
の上方への突出量およびシリンダ116の収容穴深さが
大きくなって配線・配管の複雑さが助長されること、安
全対策として上側治具107の下限ロックおよび下側治
具114の上限ロックを必要とすること、などといった
問題を有していた。
【0009】また、フレーム型の溶接装置121,13
1において、いずれの場合も、溶接時には上側治具12
7および下側治具134の摺動機構に対して圧力がかか
るためこの摺動機構に障害が生じやすいこと、同じく溶
接時には摺動機構に対してスパッタが付着することから
保全管理が必要になること、摺動する上側治具127お
よび下側治具134に対する配線・配管が複雑になるこ
と、摺動する上側治具127および下側治具134のス
ライド量が少ないとパネルの取付け作業性が悪くなるこ
と、これとは逆に上側治具127および下側治具134
のスライド量を多くすると図外のシリンダの長さ分だけ
スペースを広く必要とするうえ配線・配管の複雑さも悪
化すること、などといった問題があった。
【0010】さらに、フレーム回動型の溶接装置141
では、フレーム145のヒンジ部分に溶接時の圧力が集
中するため、このヒンジ部分に障害が生じやすいうえ、
強固なストッパーを設ける必要があると共に、フレーム
145は溶接時において片持ち状態となることから、溶
接ガンを増やしたり上側治具147を大形化させたりす
ることが困難であるという問題を有しており、これらの
問題を解決することが従来の課題であった。
【0011】
【発明の目的】本発明は、上記した従来の課題に着目し
てなされたもので、請求項1および請求項2に係わる発
明は、ワークの取付け作業性を向上させることができる
と共に大きなワークに対してもスポット溶接を施すこと
が可能である溶接装置を提供することを目的とし、請求
項3ないし請求項5に係わる発明は、上記目的に加え
て、小形化および配線・配管の簡略化を実現すると共
に、剛性を高めることが可能であるうえ、溶接時におけ
る圧力負荷やスパッタ付着による不具合が発生すること
のない溶接装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る溶接装置は、ワークの一方側の面を支持する固定治具
と、前記固定治具に対向する位置において互いに近接・
離間可能でかつ前記ワークの他方側の面を支持して前記
固定治具との間で前記ワークを挾持・解放する一対の可
動治具と、前記固定治具および一対の可動治具の間に配
置したスポット溶接ガンを備えた構成としたことを特徴
としており、この溶接装置の構成を前述した従来の課題
を解決するための手段としている。
【0013】そして、一実施態様では、固定治具を一対
の可動治具の下方に配置し、前記固定治具の上方位置に
おいて前記一対の可動治具を互いに近接・離間可能とし
た構成としている。
【0014】また、好ましい実施態様では、略鉤型をな
しかつ各々の一端側がそれぞれ水平軸に回動可能に支持
されると共に対向する他端同士が固定治具の上方位置に
おいて互いに当接・離間する一対の回動フレームを設け
ると共に、フレーム駆動手段を設け、前記一対の回動フ
レームに一対の可動治具を装着した構成としており、こ
の場合、必要に応じて採用される実施態様において、一
対の回動フレームの互いに当接・離間する部分には、相
互に嵌合する位置決め部が設けてある構成とし、同じ
く、必要に応じて採用される実施態様において、一対の
回動フレームの互いに当接・離間する部分には、連結・
解放機構が設けてある構成としている。
【0015】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる溶接装置で
は、互いに接近してワークの他方側の面を支持する一対
の可動治具をワークの一方側の面を支持する固定治具に
対向する位置において互いに離間させると、固定治具を
遮るものがなくなることから、この固定治具に対するワ
ークのセット作業性は向上することとなる。
【0016】そして、本発明の請求項2に係わる溶接装
置では、一対の可動治具を互いに離間させることにより
遮るものがなくなった固定治具は、その上方が開放され
ていることから、この固定治具に対してワークを載せる
だけでセットが完了することとなり、したがって、ワー
クのセット作業性はより一層向上することとなる。
【0017】また、本発明の請求項3に係わる溶接装置
では、上記した構成としているので、固定治具および一
対の可動治具でワークを挾持・解放するに際して、一対
の回動フレームの動作量は少ないものとなることから、
スペースの有効利用が図られると共に、配線・配管の簡
略化が実現することとなり、加えて、フレーム駆動手段
にシリンダを用いた場合には、シリンダが小型のもので
済むこととなる。
【0018】さらに、本発明の請求項4および請求項5
に係わる溶接装置では、位置決め精度および剛性が向上
するので、スポット溶接ガンを増加した場合であって
も、スポット溶接ガンの加圧時における反力はすべて一
対の回動フレームで受けられることとる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0020】図1〜図8は本発明に係わる溶接装置の一
実施例を示しており、この実施例では、本発明に係わる
溶接装置を自動車の車体組立てラインにおける後部フロ
アパネルの組立て工程に採用した場合を示す。
【0021】図1に示すように、この溶接装置1は、基
礎Eに設置したベース2と、このベース2に設けたテー
ブル3上に固定されて後部フロアパネル(ワーク)Pの
下面(一方側の面)を支持する固定治具10と、ベース
2におけるテーブル3の両側に設けたブロック4,4
と、略鉤型をなしかつ各々の一端側(図示下端側)をブ
ロック4,4の軸受4a,4aに嵌合した水平軸5,5
にそれぞれ回動可能に支持させて対向する一対の回動フ
レーム6A,6Bと、ブロック4,4に中間部分をそれ
ぞれ枢着連結したフレーム駆動手段としてのフレーム駆
動シリンダ7,7と、一対の回動フレーム6A,6Bの
各延出部分にそれぞれ装着した一対の可動治具20A,
20Bと、固定治具10および一対の可動治具20A,
20Bの間に配置した複数のスポット溶接ガン8を備え
ており、フレーム駆動シリンダ7,7のシリンダロッド
7a,7aの各先端は、一対の回動フレーム6A,6B
における水平軸5,5に支持された部分の上側に各々枢
着連結させてある。
【0022】固定治具10は、図2に拡大して示すよう
に、シリンダ11,11の作動により揺動するスイング
ゲージ12,12や近接スイッチ13やロケートピン1
4などのパネル位置決め部品と、所定の溶接打点に配置
された複数のスポット溶接ガン8を構成する各バック電
極8aと、コンタクト電極9aを具備している。
【0023】一対の回動フレーム6A,6Bは、フレー
ム駆動シリンダ7,7の各ロッド押出し・引込み動作に
よりそれぞれ往復回動して、各延出部分の対向する先端
(図示上側に位置する他端)6a,6b同士を固定治具
10の上方位置で互いに当接・離間させるようになって
おり、フレーム駆動シリンダ7,7の各ロッド押出し動
作によりそれぞれ起立した際には、図3にも示すよう
に、各々の他端6a,6b同士が固定治具10の上方位
置で互いに当接して全体で略門型を形成するようになっ
ている。
【0024】一対の可動治具20A,20Bは、一対の
回動フレーム6A,6Bの往復回動に伴って固定治具1
0の上方位置で互いに近接・離間するものとなってお
り、一対の回動フレーム6A,6Bが略門型をなしてい
る状態では、固定治具10の上方位置で互いに近接して
固定治具10に対向するものとなっている。
【0025】この一対の可動治具20A,20Bは、後
部フロアパネルPを固定治具10側に押付け可能とした
プレッシヤーパッド21を具備していると共に、固定治
具10に配置した各電極8aに対応する複数のスタッド
ガン8bおよびコンタクト電極9aに対応するコンタク
トガン9bを具備しており、固定治具10に対向した状
態において、プレッシヤーパッド21によって後部フロ
アパネルPを固定治具10側に押付けることにより、こ
の後部フロアパネルPの上面(他方側の面)を支持して
固定治具10との間で後部フロアパネルPを挾持し、フ
レーム駆動シリンダ7,7の各ロッド引込み動作によっ
て一対の回動フレーム6A,6Bを倒すことにより、後
部フロアパネルPを解放するものとなっている。
【0026】複数のスタッドガン8bおよびコンタクト
ガン9bは、一対の回動フレーム6A,6Bを貫通して
設けた電源取入れ板22に接続しており、これらのスタ
ッドガン8bおよびコンタクトガン9bに対する電源の
供給は、図4および図8(b)に示すように、この溶接
装置1に隣接するロボットスタンドRSに設けたC型給
電ガンGで電源取入れ板22を挟み込んで行われるよう
になっている。
【0027】また、この溶接装置1は、図6にも示すよ
うに、一対の回動フレーム6A,6Bにおける各他端6
a,6bに、位置決め部としての横溝付きブロック6c
および突条付きブロック6dを設けており、一対の回動
フレーム6A,6Bがそれぞれ起立して略門型を形成す
る際には、これらの横溝付きブロック6cおよび突条付
きブロック6dを相互に嵌合させて、一対の回動フレー
ム6A,6Bにおける各他端6a,6bの上下方向のず
れを防止すると同時に位置決めを行うようにしている。
【0028】さらに、この溶接装置1は、図7に詳細に
示すように、一対の回動フレーム6A,6Bの他端6
a,6bの部分に、連結・解放機構としてのトグルクラ
ンプ30を設けている(図1および図4では簡略に示
し、図3では省略してある。)。このトグルクランプ3
0は、回動フレーム6Aの他端6a近傍に設けたブロッ
ク31上に固定したシリンダ32と、このシリンダ32
におけるロッド32aの先端にリンク33を介して一端
を連結すると共にブロック31に取付けたブラケット3
4の下部に他端を枢着連結したベルクランク35と、ブ
ラケット34の上部に基端を枢着連結したクランプアー
ム36と、ベルクランク35の屈折部分およびクランプ
アーム36の中間部分を連結するリンク37と、ブロッ
ク31上に設けられてシリンダ32のロッド引込み作動
時にロッド32aに設けた押圧体32bと当接可能とし
たリミットスイッチ38を具備したものであって、この
トグルクランプ30では、シリンダ32のロッド押し出
し・引き込み作動によって、クランプアーム36を往復
回動させ、このクランプアーム36とブロック31とに
より回動フレーム6Bの他端6bに設けたL字アングル
39を突条付きブロック6dおよび横溝付きブロック6
cとともに挾持・解放することによって、一対の回動フ
レーム6A,6Bを連結・解放するようにしている。
【0029】この場合、一対の回動フレーム6A,6B
の各々の一端は、各々の他端6a,6b同士を当接させ
て略門型を形成するに際して、ブロック4,4に設けた
ストッパ面4b,4bと当接して、回動フレーム6A,
6Bの回動を規制するようになっている。
【0030】この溶接装置1において、固定治具10の
上側には、図4,図5,図8(c)および図8(d)に
示すように、リフタLの作動により昇降するコンベアベ
ルトVの端部が位置させてあり、溶接により組み立てら
れた後部フロアパネルPは、リフタLにより持ち上げら
れたコンベアベルトVによって、アイドル工程のストレ
ージSへ搬送され、図8(e)に示すように、ロボット
スタンドRS上のマテリアルハンドリングロボットRに
よって、さらに次の工程に搬送されるようになってい
る。
【0031】次に、この溶接装置1により複数のパネル
P´に対して溶接を行って、後部フロアパネルPを組み
立てる要領を説明する。
【0032】まず、図8(a)に示すように、一対の回
動フレーム6A,6Bの各他端6a,6bを互いに離間
させて倒した状態にしたのち、作業者Mが複数のパネル
P´を固定治具10にセットする。
【0033】このとき、固定治具10の上方は開放され
ていることから、この固定治具10に対して複数のパネ
ルP´を載せるだけでセットが完了することとなり、作
業者Mに苦痛を強いることがないこととなる。
【0034】次いで、図外のスイッチを操作してフレー
ム駆動シリンダ7,7にロッド押し出し動作を行わせ、
一対の回動フレーム6A,6Bを互いに起立させると、
横溝付きブロック6cおよび突条付きブロック6dが相
互に嵌合して、各々の他端6a,6bが上下方向にずれ
ることなく位置決めされる。これと同時に、トグルクラ
ンプ30のシリンダ32がロッド押し出し作動して、ク
ランプアーム36が図7(b)に示す状態から図7
(a)に示す状態になるように回動し、クランプアーム
36およびブロック31が回動フレーム6B側のL字ア
ングル39を突条付きブロック6dおよび横溝付きブロ
ック6cとともに挾持することから、図1および図3に
示すように、一対の回動フレーム6A,6Bは各々の他
端6a,6b同士が強固に連結されることとなり、全体
で略門型を形成することとなる。
【0035】そして、一対の可動治具20A,20Bの
プレッシヤーパッド21により、複数のパネルP´を固
定治具10側に押付けて固定したのち、図8(b)に示
すように、ロボットスタンドRSに設けたC型給電ガン
Gで電源取入れ板22を挟み込んでスタッドガン8bお
よびコンタクトガン9bに対する電源の供給を行い、複
数のスポット溶接ガン8により複数のパネルP´に対し
て同時にスポット溶接を施して後部フロアパネルPを組
み立てる。
【0036】この間、一対の回動フレーム6A,6Bは
全体で略門型を形成している、すなわち、各々の他端6
a,6b同士が位置決めされた状態で強固に連結されて
いることから、位置決め精度および剛性がいずれも高い
ものとなっており、その結果、複数のスポット溶接ガン
8の加圧時における反力はすべて一対の回動フレーム6
A,6Bで受けられることとる。
【0037】次に、再び図外のスイッチを操作してフレ
ーム駆動シリンダ7,7にロッド引込み動作を行わせ、
図8(c)に示すように、一対の回動フレーム6A,6
Bを互いに倒すと、固定治具10の上方が開放されるこ
ととなり、続いて、図8(d)に示すように、リフタL
によりコンベアベルトVが持ち上げられ、溶接により組
み立てられた後部フロアパネルPは、このコンベアベル
トVによってアイドル工程のストレージSへ搬送され、
図8(e)に示すように、ロボットスタンドRS上のマ
テリアルハンドリングロボットRによって、さらに次の
工程に搬送されることとなる。
【0038】したがって、固定治具10に対するワーク
のセット作業性が向上すると共に、固定治具10および
一対の可動治具20A,20Bで後部フロアパネルPを
挾持・解放するに際して、一対の回動フレーム6A,6
Bの動作量は少ないものとなることから、スペースの有
効利用が図られると共に、配線・配管の簡略化が実現す
ることとなり、加えて、フレーム駆動シリンダ7が小型
のもので済むこととなる。
【0039】なお、上記した実施例では、溶接により組
み立てられた後部フロアパネルPをコンベアベルトVに
よって搬送するようにしているが、一対の回動フレーム
6A,6Bを互いに倒すと、固定治具10の上方が完全
に開放されることから、固定治具10上の後部フロアパ
ネルPをマテリアルハンドリングロボットRにより直接
掴んで次工程に搬送するようになすことも可能である。
【0040】また、上記した実施例では、一対の回動フ
レーム6A,6Bにおける各他端6a,6bに、位置決
め部としての横溝付きブロック6cおよび突条付きブロ
ック6dを設けた構成としたが、他の構成として、一対
の回動フレーム6A,6Bにおける各他端6a,6b
に、例えば、図9に示すように、位置決め部としての縦
溝付きブロック41cおよびこれと嵌合する突条付きブ
ロック41dをそれぞれ設けたり、図10(a)に示す
ように、底部を狭くした穴付きブロック42cおよびこ
れと嵌合する先細り角柱付きブロック42dをそれぞれ
設けたり、図10(b)に示すように、丸穴付きブロッ
ク43cおよびこれと嵌合するロケートピン付きブロッ
ク43dをそれぞれ設けたり、図10(c)に示すよう
に、丸穴付きブロック44cおよびこれと嵌合するロケ
ートピン44dを押出し・引込み可能としたアクチュエ
ータ44eをそれぞれ設けたりすることも可能であるほ
か、図11(a)に示すように、一対の回動フレーム6
A,6Bにおける各他端6a,6bに、複数の横溝を有
する横溝付きブロック56cおよびこれと嵌合する複数
の突条を有する突条付きブロック56dを設け、図11
(b)に示すように、これらと組み合わせて、複数の縦
溝を有する縦溝付きブロック57cおよびこれと嵌合す
る複数の突条を有する突条付きブロック57dをそれぞ
れ設ける構成とすることも可能である。
【0041】さらに、上記した実施例では、一対の回動
フレーム6A,6Bの他端6a,6b同士の連結・解放
機構をトグルクランプ30とした場合を示したが、連結
・解放機構を、例えば、図12に示すように、回動フレ
ーム6Aの他端6a近傍に設けたブロック61上にシリ
ンダ62の先端部分を枢着連結すると共に、このシリン
ダ62のロッド62aに回動フレーム6Bの他端6bに
設けたL字アングル69に係止可能としたクランプアー
ム66の基端を枢着連結し、クランプアーム66の中間
部分に固定したリンク67の先端をブロック61に枢着
連結してなる簡易型クランプ60としたり、図13に示
すように、回動フレーム6Aの他端6aに設けたブラケ
ット71上にシリンダ72の先端部分を枢着連結すると
共に、このシリンダ72のロッド72aに回動フレーム
6Bの他端6bに設けたピン79に係止可能としたフッ
ク76の中間部分を枢着連結し、フック76の基端をブ
ラケット71に枢着連結してなる簡易型クランプ70と
することも可能である。
【0042】さらにまた、連結・解放機構を、例えば、
図14(a)に示すように、上記した位置決め部として
の横溝付きブロック6cおよび突条付きブロック6dの
双方に貫通孔6e,6fを設け、図14(b)に示すよ
うに、シリンダ81,ベルクランク82およびロケート
ピン83を具備したピン挿入機構80により、貫通孔6
e,6fにロケートピン83を挿入する構成としてもよ
く、また、回動フレーム6Aの他端6aに、シリンダ9
1と、各一端部をこのシリンダ91の端部およびロッド
91aに各々枢着連結しかつ各中間部分を隔壁6gに固
定したブラケット92にそれぞれ枢着連結した一対のフ
ック93,93を設け、シリンダ91のロッド押出し・
引込み作動により、一対のフック93,93の他端同士
を接近・離間させて、回動フレーム6Bの他端6bに設
けた係止ピン94の頭部94aを把持・解放するように
した位置決め兼連結・解放機構90を採用することも可
能である。
【0043】また、本発明に係わる溶接装置の詳細な構
成は、上記した実施例に限定されるものではなく、例え
ば、一対の可動治具20A,20Bのうちのいずれか一
方の逃げエリアの増減を考慮して、固定治具10の上方
における一対の可動治具20A,20Bの互いに近接・
離間する位置を適宜変更することも可能である。
【0044】さらに、上記した実施例では、本発明に係
わる溶接装置を自動車の車体組立てラインにおける後部
フロアパネルの組立て工程に採用した場合を示したが、
これに限定されるものではない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係わる溶接装置では、上記した構成としたから、互い
に接近してワークの他方側の面を支持する一対の可動治
具をワークの一方側の面を支持する固定治具に対向する
位置において互いに離間させると、固定治具を遮るもの
がなくなるので、ワークの取付け作業性を向上させるこ
とができると共に大きなワークに対してもスポット溶接
を施すことが可能であるという極めて優れた効果がもた
らされる。
【0046】また、本発明の請求項2に係わる溶接装置
では、一対の可動治具を互いに離間させることにより遮
るものがなくなった固定治具は、その上方が開放されて
いることから、この固定治具に対してワークを載せるだ
けでセットが完了することとなり、したがって、ワーク
のセット作業性をより一層向上させることができるとい
う極めて優れた効果がもたらされる。
【0047】さらに、本発明の請求項3に係わる溶接装
置では、上記効果がもたらされるのに加えて、固定治具
および一対の可動治具でワークを挾持・解放するに際し
て、一対の回動フレームの動作量は少ないものとなるこ
とから、スペースの有効利用を図ることができると共
に、配線・配管の簡略化を実現できるうえ、例えば、フ
レーム駆動手段にシリンダを用いた場合には、シリンダ
に小型のものを採用できるので、駆動コストを低く抑え
ることが可能であるという極めて優れた効果がもたらさ
れ、本発明の請求項4および請求項5に係わる溶接装置
では、上記効果がもたらされるのに加えて、位置決め精
度および剛性を高めることが可能であり、その結果、ス
ポット溶接ガンを増加した場合であっても、スポット溶
接ガンの加圧時における反力をすべて一対の回動フレー
ムで受けることができるので、小形化および溶接打点の
増加を同時に実現できるという極めて優れた効果がもた
らされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる溶接装置の一実施例を示す正面
説明図である。
【図2】図1に示した溶接装置における固定治具の拡大
説明図である。
【図3】図1に示した溶接装置における一対の可動治具
の拡大説明図である。
【図4】図1における溶接装置の配置を簡略的に示す平
面説明図である。
【図5】図1の溶接装置とこれに隣接するマテリアルハ
ンドリングロボットとの位置関係を簡略的に示す側面説
明図である。
【図6】(a)図1における溶接装置の横溝付きブロッ
クおよび突条付きブロックの拡大斜視説明図である。 (b)図6(a)の横溝付きブロックおよび突条付きブ
ロックを嵌合させた状態の拡大側面図である。
【図7】(a)図1における溶接装置のトグルクランプ
により一対の回動フレームを連結した状態を示す拡大説
明図である。 (b)図7(a)のトグルクランプによる一対の回動フ
レームの連結を解除した状態を示す拡大説明図である。
【図8】図1に示した溶接装置により後部フロアパネル
を組み立てて次工程に搬送するる状況を示す動作説明図
である。
【図9】(a)図1の溶接装置における位置決め部の他
の構成例を示す縦溝付きブロックおよび突条付きブロッ
クの拡大斜視説明図である。 (b)図9(a)の縦溝付きブロックおよび突条付きブ
ロックを嵌合させた状態の拡大側面図である。
【図10】(a)同じく図1の溶接装置における位置決
め部のさらに他の構成例を示す穴付きブロックおよび先
細り角柱付きブロックの拡大斜視説明図である。 (b)同じく図1の溶接装置における位置決め部のさら
に他の構成例を示す丸穴付きブロックおよびロケートピ
ン付きブロックの拡大斜視説明図である。 (c)同じく図1の溶接装置における位置決め部のさら
に他の構成例を示す丸穴付きブロックおよびロケートピ
ン付きアクチュエータの拡大斜視説明図である。
【図11】(a)同じく図1に示した溶接装置における
位置決め部のさらに他の構成例を示す拡大側面説明図で
ある。 (b)図11(a)に示した位置決め部の拡大平面説明
図である。
【図12】図1に示した溶接装置における連結・解放機
構の他の構成例を示す拡大側面説明図である。
【図13】同じく図1に示した溶接装置における連結・
解放機構のさらに他の構成例を示す拡大側面説明図であ
る。
【図14】(a)同じく図1に示した溶接装置における
連結・解放機構のさらに他の構成例を示す拡大斜視説明
図である。 (b)図14(a)に示した連結・解放機構により一対
の回動フレームを連結した状態を示す拡大側面説明図で
ある。
【図15】同じく図1に示した溶接装置における連結・
解放機構のさらに他の構成例を示す拡大側面説明図であ
る。
【図16】(a)従来の溶接装置を簡略的に示す側面説
明図である。 (b)従来の他の溶接装置を簡略的に示す側面説明図で
ある。
【図17】(a)従来のさらに他の溶接装置を簡略的に
示す側面説明図である。 (b)従来のさらに他の溶接装置を簡略的に示す側面説
明図である。
【図18】従来のさらに他の溶接装置を示す側面説明図
である。
【符号の説明】
1 溶接装置 5 水平軸 6A,6B 一対の回動フレーム 6a,6b 回動フレームの他端 6c,56c 横溝付きブロック(位置決め部) 6d,41d,56d,57d 突条付きブロック(位
置決め部) 7 フレーム駆動シリンダ(フレーム駆動手段) 8 スポット溶接ガン 10 固定治具 20A,20B 一対の回動治具 30 トグルクランプ(連結・解放機構) 41c,57c 縦溝付きブロック(位置決め部) 42c 穴付きブロック(位置決め部) 42d 先細り角柱付きブロック(位置決め部) 43c,44c 丸穴付きブロック(位置決め部) 43d ロケートピン付きブロック(位置決め部) 44d ロケートピン(位置決め部) 44e アクチュエータ(位置決め部) 60,70 簡易型クランプ(連結・解放機構) 80 ピン挿入機構(連結・解放機構) 90 位置決め兼連結・解放機構(連結・解放機構) P 後部フロアパネル(ワーク)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの一方側の面を支持する固定治具
    と、前記固定治具に対向する位置において互いに近接・
    離間可能でかつ前記ワークの他方側の面を支持して前記
    固定治具との間で前記ワークを挾持・解放する一対の可
    動治具と、前記固定治具および一対の可動治具の間に配
    置したスポット溶接ガンを備えたことを特徴とする溶接
    装置。
  2. 【請求項2】 固定治具を一対の可動治具の下方に配置
    し、前記固定治具の上方位置において前記一対の可動治
    具を互いに近接・離間可能とした請求項1に記載の溶接
    装置。
  3. 【請求項3】 略鉤型をなしかつ各々の一端側がそれぞ
    れ水平軸に回動可能に支持されると共に対向する他端同
    士が固定治具の上方位置において互いに当接・離間する
    一対の回動フレームを設けると共に、フレーム駆動手段
    を設け、前記一対の回動フレームに一対の可動治具を装
    着した請求項2に記載の溶接装置。
  4. 【請求項4】 一対の回動フレームの互いに当接・離間
    する部分には、相互に嵌合する位置決め部が設けてある
    請求項3に記載の溶接装置。
  5. 【請求項5】 一対の回動フレームの互いに当接・離間
    する部分には、連結・解放機構が設けてある請求項3ま
    たは請求項4に記載の溶接装置。
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