JP3886386B2 - ヘミング加工システム及びヘミング加工方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車ドアのアウタパネルとインナパネル等の板金製ワークの周縁部をロボットアームで折り曲げるヘミング加工システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車ドアのアウタパネルとインナパネルのヘミング加工は、定位置の作業ステージに位置決めされた下型上にアウタパネルを位置決め保持し、アウタパネル上にインナパネルを位置決め保持して、アウタパネルの周縁に予め上方に折り曲げて形成したフランジ部をロボットアームでインナパネルの周縁部上に約90°折り曲げることで行われる。ロボットアームは、アーム先端に設けたヘム刃でアウタパネルのフランジ部の一部に振動を加えながら順に折り曲げていくものと、アーム先端のローラでアウタパネルのフランジ部の一部を順々に押圧して折り曲げていくものがある。
【0003】
自動車ドアのアウタパネルとインナパネルは車種によって形状寸法が異なることから、ヘミング加工に使用される下型は車種毎のアウタパネルに合わせた専用型が使用される。また、ヘミング加工時には下型上のアウタパネルの周縁部上にインナパネルの周縁部を位置決めして安定した状態で押圧しておく必要があり、このインナパネル等のワークの位置決め手段として特定ワーク専用の下型と一対を成す特定ワーク専用の上型か、複数種類のワークに共用されるワーク位置決め押圧部材が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特定ワーク専用の下型と上型の一対でワークを上下から位置決め保持するヘミング加工システムの場合、アウタパネル等のワークの種類切り替えに伴う下型の種類切り替え(下型段替え)時に特定ワーク専用の下型と上型の両方を切り替える必要があるために、下型段替えの作業が工数多くて長時間を要し、さらに、ワークの種類毎に高価な下型と上型を必要とすることから、多品種(多車種)少量生産のワークには不適当である。
【0005】
また、下型上のワークを真上からワーク位置決め押圧部材で押圧して位置決め保持するヘミング加工システムは、特開平10−249454号公報等に開示されているように下型上のワークの真上にワーク位置決め押圧部材を特定の昇降装置で上下動可能に配置し、ワーク位置決め時にワーク位置決め押圧部材を下降させてワークの周縁部を除く中央部を押圧(係合、チャック等)して位置決め保持する。このヘミング加工システムは、下型段替え時に汎用のワーク位置決め押圧部材を段替えする必要が無くて、下型段替えが作業性良く行え、多品種少量生産のワークに好適となる。しかし、汎用のワーク位置決め押圧部材を支持して上下動させる昇降装置が、作業ステージの周辺に設置される複数本の支柱等を有する構造複雑で高価、大型なものとなって、ヘミング加工システムの設置スペース、設備投資費を増大させる不具合があった。
【0006】
本発明の目的は、システム全体の設置スペースや設備投資費を低減させると共に、下型段替えが作業性良く行える多品種少量生産のワークに好適なヘミング加工システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、定位置の作業ステージ上に位置決め保持された下型にワークを位置決め保持してワーク周縁部をロボットアームでヘミング加工するシステムであって、複数種類のワークに専用の下型の選択された任意種類の下型を上面で位置決め保持する汎用治具と、この汎用治具の上面の任意の複数箇所に位置移動可能に、かつ、設置箇所で上下方向に開閉動可能に設置されて、閉動作することで下型上のワークの周辺部を押圧して下型に位置決め保持する複数のクランプ機構を有し、下型を位置決め保持した汎用治具を作業ステージ上に位置決めするシステムにより、上記目的を達成するものである。
【0008】
ここで、ヘミング加工されるワークは自動車ドア等の板金であり、形状寸法の異なる複数種類のワークを対象としている。ワークが種類毎に専用の下型に位置決めされ、ワークの周縁部がロボットアームの先端のヘム刃又はローラでヘミング加工される。複数種類のワークに専用の下型が、複数種類の下型に共用される汎用治具上に位置決めされる。特定ワーク専用の下型は、既存のヘミング加工システムにおいて使用されている既存の特定ワーク専用下型が適用できる。汎用治具は上面に下型位置決め用ピン等を有し、上面に下型を位置決め保持した状態で定位置のヘミング加工用作業ステージ上に位置決め保持される。ヘミング加工されるワークの種類変更により行われる下型段替え作業は、下型と汎用治具を一体にした状態で行うことが可能であり、このような下型段替えは形状寸法の一定した汎用治具をフォークリフトの昇降爪で持ち上げて移動させる等することで下型段替え作業が簡単、迅速に行えるようになる。また、下型の保管が汎用治具と一体にした状態で行うことができ、このようにすることで下型が汎用治具で保護された形で保管できる。
【0009】
また、汎用治具の上面に設置される複数のクランプ機構は、ワークを直接にクランプしたときの姿勢がロックされるトグルクランプ構造が望ましい。このクランプ機構は、汎用治具上で上下方向に開閉動作して閉動作時に汎用治具上のワークの周辺部を押圧してワークを下型上に位置決め保持する。そのため、下型上でワークを押圧して位置決めする従来のワーク位置決め押圧部材やその昇降装置を不要にして、ヘミング加工システムの設置スペースの縮小、設備投資費の低減を容易にする。かかるクランプ機構の開閉動作は手動と自動のいずれも可能であり、自動開閉の場合はクランプ機構の個々に装備させたエアーシリンダ等の駆動源を使って独自に自動開閉させることも可能であるが、ロボットアームで自動開閉させることがクランプ機構を簡略化する上で望ましい。
【0010】
請求項2の発明は、作業ステージ上に汎用治具が載置されるときに汎用治具の外周を摺動させてガイドするガイド突起と、このガイド突起でガイドされる汎用治具の外周に当接し従動回転して汎用治具を作業ステージ上の最終位置で位置決め保持するガイドローラとを作業ステージ上に設置したことを特徴とする。
【0011】
ここでのガイド突起は、汎用治具をガイドローラへとガイドし、ガイドローラはガイド突起でガイドされて最終位置へと移動する汎用治具を保持しながらガイドする。このガイド突起とガイドローラによる汎用治具の2段階的なガイドで、汎用治具が作業ステージに対して多少の位置ズレがあっても作業ステージ上の定位置に常に円滑な動作でもってガイドされ、また、作業ステージ上の位置決め最終位置から汎用治具を上昇させて取り出すときにガイドローラでガイドされることから常に円滑な動作でもって汎用治具の取り出しが行える。従って、下型を位置決め保持した汎用治具の一式の重量物を、例えばフォークリフトで運搬して作業ステージ上に位置決め保持し、作業ステージ上からフォークリフトで取り出す作業が容易となる。作業ステージ上のガイド突起とガイドローラの配置関係、構造は限定されず、ガイド突起を中空構造にしてその中にガイドローラを回転自在に設置する構造や、作業ステージ上の離隔した箇所にガイド突起とガイドローラを別々に設置する配置関係が可能である。
【0012】
請求項3の発明は上記本発明のヘミング加工システムによるヘミング加工方法で、下型を位置決め保持した汎用治具を作業ステージ上に位置決め保持して、下型上にワークを載せてロボットアームで複数のクランプ機構を順に閉じてワークを下型に押圧して位置決め固定した状態で、ロボットアームで複数のクランプ機構を開閉制御しながらワークの周縁部をヘミング加工することを特徴とする。
【0013】
この発明におけるロボットアームは、ワーク周縁部のヘミング加工と汎用治具上のクランプ機構の開閉を同時進行的に行う。つまり、汎用治具上の下型に位置決めされたワークは周辺部がクランプ機構で押圧されているため、ワーク周縁部をロボットアームで順にヘミング加工していくと、閉じたクランプ状態にあるクランプ機構で押圧されている周縁部ではクランプ機構が邪魔になってヘミング加工できなくなるので、ロボットアームによるヘミング加工を中断して閉状態のクランプ機構をロボットアームで開いてアンクランプ状態にしてからヘミング加工を続行させる。このようなロボットアームによるヘミング加工動作とクランプ機構の開閉動作を適宜に繰り返し行うことで、ワーク周縁部は部分的にクランプ機構で押圧されて位置決め保持されていてもロボットアームで順にヘミング加工される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を図面(図1乃至図16)を参照して説明する。
【0015】
図1及び図2に示されるヘミング加工システムは、定位置に水平に固定された作業ステージ20上に汎用治具40と下型10の一式を位置決め保持し、下型10上に位置決め保持されたワーク1の周縁部をロボットアーム30でヘミング加工するシステムである。下型10は複数種類のワーク1の種類毎に用意される特定ワーク専用型であり、汎用治具40は複数種類の下型10のいずれの種類にも共用される汎用型である。汎用治具40上に下型10が位置決め保持され、下型10を保持した汎用治具40が作業ステージ20上に位置決め保持されて、下型10上にワーク1がセットされる。汎用治具40上の複数箇所にクランプ機構50が設置され、1箇所に下型種類設定部60が設置される。クランプ機構50は、汎用治具40上の下型10にセットされたワーク1の周辺部の任意の複数箇所を押圧してクランプする。下型種類設定部60は、汎用治具40上の特定ワーク専用下型10の種類を手動で設定するためのもので、ここで設定された下型の種類はロボットアーム30や図示しない光学センサー等で検知できるようにしてある。
【0016】
作業ステージ20上の所定の複数箇所には、汎用治具40をガイドして位置決め保持する図4に示すようなガイド突起21とガイドローラ22が設置される。ガイド突起21は作業ステージ20の側面に固定されて作業ステージ20上へと突出し、作業ステージ20の真上から汎用治具40が位置決め載置のために下降するとガイド突起21のテーパー状の内面が汎用治具40の外周に摺動して下降方向をガイドする。ガイドローラ22はガイド突起21に内蔵されて、ガイドローラ22の外周一部がガイド突起21の下部内面から少し突出する。この突出したガイドローラ外周一部にガイド突起21でガイドされて下降する汎用治具40の外周が当接すると、ガイドローラ22が定位置で従動回転して汎用治具40を作業ステージ20上の最終の位置決め位置へとガイドして、最終位置で位置決め保持する。このように作業ステージ20に汎用治具40を載置するときにガイド突起21とガイドローラ22で2段階的に位置決めすることで、汎用治具40が作業ステージ20に対して多少位置ズレしていても常に良好な位置決めが可能となる。ガイドローラ22は汎用治具40の最終位置決め時の上下動を円滑なものにして、汎用治具40の作業ステージ20上への位置決め搬入動作と作業ステージ20からの搬出動作を円滑なものにする。そのため、下型10を搭載した汎用治具40の重量物をフォークリフト(図示せず)で運搬して作業ステージ20に位置決め保持する作業が容易となる。
【0017】
また、作業ステージ20の上面には上記フォークリフトの2本の昇降爪が挿入される平行な2本の溝23が形成され、この溝23を利用して汎用治具40の搬入搬出が行われる。作業ステージ20の真横の定位置にはロボット本体31が設置され、このロボット本体31の上端から任意方向にロボットアーム30が延びる。ロボットアーム30の先端には、ワーク1の周縁部を順にヘミング加工する加工ユニット32が設置される。加工ユニット32は、例えばヘム刃33と、ヘム刃33を軸方向に振動させるエアーシリンダ34を具える。作業ステージ20とロボット本体31の周辺には、図3の見取り図で示すような安全柵5が設置される。
【0018】
安全柵5は例えばアルミ枠に透明樹脂板を取付けた柵で、部分的にシャッター5aや安全柵扉5b、…を有する。ロボットアーム30にヘミング加工のための起動が自動でかかった場合、シャッター5aで作業員の安全柵5内への進入を防ぎ、作業員が進入しようとした場合は安全マット5cのオン動作で一時停止となり、作業員が進入した場合は安全柵5の内部に設置されたエリアセンサー5dのオン動作で非常停止がかかる。安全柵扉5bは安全柵5の内部の作業ステージ20からワークや下型、汎用治具を取り出す用途と、安全柵5の外部から作業ステージ20に汎用治具と下型の一式を搬入する用途に使用される。また、安全柵5の近くの床上に上下複数段構造の下型置台70が設置されて、下型置台70からフォークリフトで汎用治具と下型の一式が作業ステージ20へと搬入される。
【0019】
特定ワーク専用の下型10は、従来のヘミング加工システムで使用されていた既存の下型を、必要に応じて不要部分を取り外すなどしてそのまま適用できる。このように下型10に既存品を適用することで、設備投資費の大幅な節約ができる。形状寸法の異なる複数種類の下型10の任意の種類が、共通の汎用治具40上に位置決め保持される。
【0020】
汎用治具40は平板状の金属プレートで、作業ステージ20との間に図示しない凸部と凹部等の位置決め手段が形成されて、作業ステージ20上に着脱自在に位置決め保持される。クランプ機構50は汎用治具40の上面の複数箇所に位置移動可能に設置されて、設置箇所で上下方向に開閉動作する。例えば図5(A)は汎用治具40上の6箇所にクランプ機構50を設置した平面図で、各クランプ機構50は開いたアンクランプ状態にあって下型10の周辺部に配置される。図5(B)は汎用治具40の下型10の種類が変更された場合の平面図で、変更された下型10に応じて汎用治具40上に設置されるクランプ機構50の位置、数が変更される。このような汎用治具40上でのクランプ機構50の位置変更は手動又は自動で行われる。また、複数のクランプ機構50は下型10とワーク1の形状寸法に応じた複数種類のものが用意され、その構造の一例を図6と図7に示す。
【0021】
同図のクランプ機構50はトグルクランプで、図6は開いたアンクランプ状態、図7は閉じたクランプ状態が示される。クランプ機構50は、汎用治具40上に突設された支柱51の上端部に設置したトグル機構52から開閉レバー53と操作レバー54を突出させて構成される。支柱51は汎用治具40上に位置決め保持される下型10の側方に設置され、支柱51の上端部に開閉レバー53と操作レバー54が下型10に対して接近及び離反する上下方向に開閉する。開閉レバー53の先端部にはワーク位置決め押圧用パッド56,57が固定され、操作レバー54の先端には水平方向に延びる操作ロッド55が一体に形成される(図9参照)。図6の開状態のときの開閉レバー53と操作レバー54は下型10から十分に離れた定姿勢でロックされた状態にあり、図7の開状態のときの開閉レバー53は下型10の上方へと傾いて下型10上のワーク1を位置決めする定姿勢で、操作レバー54は真上に延びた垂直な定姿勢でロックされた状態にある。これら各レバー53,54の開時及び閉時の姿勢のロックはトグル機構52で自動的に行われる。
【0022】
複数のクランプ機構50の全てが開状態にあるときに、汎用治具40上の下型10にワーク1が手作業でセットされる。ワーク1は、例えば自動車ドアのアウタパネル2とインナパネル3で、1車種のアウタパネル専用の下型10上にアウタパネル2が手動で位置決め載置され、このアウタインナパネル2上にインナパネル3が手作業で載置される。アウタパネル2の周縁には予め略垂直に折曲されたフランジ部2aが形成され、このフランジ部2aの内側の周縁部上にインナパネル3の周縁部が載置されて、後述するようにフランジ部2aがロボットアーム30の先端のヘム刃33でインナパネル3の周縁部上へと約90°折り曲げられる。
【0023】
図6のように下型10上にアウタパネル2とインナパネル3を位置決め保持した状態で、操作レバー54をトグル機構52を支点にして上方に回転させると、トグル機構52を介して開閉レバー53が上方に回転して、図7に示すように開閉レバー53の先端部のパッド56,57がインナパネル3の周縁部とその近くの周辺部を押圧して、インナパネル3をアウタパネル2に位置決め保持する。
【0024】
操作レバー54の開閉は、各クランプ機構50に装備させたエアーシリンダー等の専用のレバー駆動源で自動で、或いは、操作レバー54の操作ロッド55を使って作業員が手作業で、又は、操作ロッド55を利用してロボットアーム30で自動で行われる。開状態と閉状態での操作レバー54の回転移動角度は約150°〜180°であり、操作ロッド55が開状態から閉状態まで、また、その逆の状態までに移動する距離は十分に大きく設定されて、操作ロッド55を使用した手動或いはロボットアーム30による自動による開閉動作が容易に行えるようにしてある。
【0025】
操作レバー54の開閉をロボットアーム30で自動で行う場合、例えば図8(A)、(B)に示すようにロボットアーム30の先端のヘム刃33に円形の作業穴35を貫通させて形成し、この作業穴35に操作レバー54の操作ロッド55を遊嵌させることで行われる。この開閉の要領が図9(A)〜(D)に示され、その詳細は後述する。なお、図8に示されるヘム刃33は、その上下2箇所に作業穴35を形成しているが、1箇所の穴だけが操作レバー開閉に使用され、他の1箇所の穴はヘム刃軽量化等の目的で必要に応じ形成される。
【0026】
また、汎用治具40上にクランプ機構50と共に設置される下型種類表示部60は、汎用治具40上に位置決め保持される下型10の種類を形態変更で設定するもので、その具体例が図10及び図11に示される。この下型種類表示部60は、汎用治具40上の定位置に固定された筒状のスタンド61と、スタンド61の上端に水平に固定された1枚の設定板62を有する。設定板62には複数種類の下型10の種類数と同じ数の穴63が形成され、この穴63の内の選択されたいずれか1つに突起物64が嵌挿される。例えば穴63はネジ穴であり、突起物64はボルトである。
【0027】
複数の穴63の個々のXY座標と下型10の複数の種類の関係が1対1で決められ、汎用治具40上に位置決め保持される下型10の1種類で決められた1箇所の指定された座標の穴63に突起物64が嵌挿される。汎用治具40と下型10の一式が作業治具40上に載置されると、必要時に選別板62上の指定された座標での突起物64の有無が図示しない光学センサーで検知され、或いは、図11の鎖線で示すようにロボットアーム30でヘム刃33を突起物64に接触させて導通チェックする等して検知される。この検知信号に基づいて汎用治具40上に載置された下型10の種類が判別され、この判別から下型10上に位置決め保持されるワーク1の種類が判別される。
【0028】
以上の実施の形態のヘミング加工システムによるワーク1のヘミング加工は、次のように行われる。
【0029】
図3で示した下型置台70は例えば図12に示すような3段ラック構造で、各段の桟71上にはフォークリフトの昇降爪が入る2本の平行な溝72が形成され、各段の桟71上に汎用治具40と下型10の一式が載置されて保管される。このような3段ラックによる下型保管形態は、個々の下型10が汎用治具40に載置されて保護された形で保管されることになり、下型10の保管時や運搬時の取り扱いが容易になる。また、厚みのある下型10でも上下3段に保管することで、床上での保管スペースが少なくて済む。
【0030】
下型置台70から選別された一式の汎用治具40と下型10をフォークリフトで取り出して、図3の安全柵5内の作業ステージ20上に搬入し、汎用治具40をガイド突起21とガイドローラ22でガイドして作業ステージ20上に位置決め保持する。この後、汎用治具40上の下型10に作業員がワーク1(アウタパネル2とインナパネル3)をセットして安全柵5から退出する。セットされたワーク1をロボットアーム30がヘミング加工する動作の前に、ロボットアーム30は次の安全確認動作やヘム刃品質確認動作を行う。
【0031】
作業ステージ20上のロボット本体31の近くに図13に示すようなアーム位置検知装置80とヘム刃位置検知装置90が設置され、ヘミング加工の作業開始前にロボットアーム30はその先端のヘム刃33をアーム位置検知装置80からヘム刃位置検知装置90へと移動させる。一対の検知装置80,90は市販品の適用が可能である。アーム位置検知装置80は、上端にリミットスイッチ81を有し、ロボットアーム30はヘム刃33でリミットスイッチ81を押してオンさせる定位置に静止している。リミットスイッチ81がオン状態にある間に作業員による設備の点検や、下型10へのワークセットの各作業が行われる。この作業中にロボットアーム30が誤って起動してヘム刃33を動かすと、リミットスイッチ81がオフになって非常停止がかけられる。
【0032】
アーム位置検知装置80でロボットアーム30が正常な位置に在ると確認された後、ロボットアーム30が起動してヘム刃33をヘム刃位置検知装置90へと移動させる。ヘム刃位置検知装置90はヘム刃33の摩耗量や位置ズレ量を検知する。例えば図14に示すようなレーザーセンサー91でヘム刃33の先端中央の平坦面と、先端と側面の間のアール部を含む複数箇所の摩耗量を検出する。ヘム刃33は先端中央の平坦面やその両端のアール部を使ってヘミング加工するため、先端の平坦面やアール部の摩耗量が許容値を超えるとヘミング加工精度が低下する。そこで、ヘム刃位置検知装置90で検出された摩耗量が許容値の例えば0.5mm未満であれば次のヘミング加工の動作に移り、0.5mm以上であればヘム刃33の交換が行われる。
【0033】
ヘム刃位置検知装置90でヘム刃33の摩耗量等が検査された後、ロボットアーム30はヘミング加工前に必要とされる各種の確認動作、例えば下型10上のワーク1の種類(車種)確認、下型10上でのワーク1の有無確認、下型10の周辺にあるクランプ機構50の開閉状態の確認の各動作をする。これらの確認動作は、光学センサーを使って自動的に行うか、或いは、ロボットアーム30を使った導通チェックで行うようにすればよい。例えば、下型10上のワーク種類確認は、図11で説明したようにロボットアーム30でヘム刃33を下型種類表示部60における指定座標での突起物64に接触させてヘム刃33と突起物64の間で導通があるか否かをチェックして行う。また、下型10上でのワーク1の有無確認は、ロボットアーム30でヘム刃33をワーク1のインナパネル1bに接触させて導通があるか否かで行う。クランプ機構50の開閉状態の確認は、次のように行えばよい。
【0034】
下型10上にワーク1をセットするとき、各クランプ機構50は開状態にあり、ワークセット後も開状態が維持されて、ロボットアーム30はまず各クランプ機構50が開状態にあるか否かの確認動作をしてから、各クランプ機構50を順に閉じる開閉切り替え動作に移行する。つまり、ロボットアーム30が開状態にあるクランプ機構50を閉状態に切り替える場合、クランプ機構50が既に閉状態にあるときにこれを閉じるようにロボットアーム30が動作すると閉状態のクランプ機構50でロボットアーム30の動きが邪魔されることがあるので、これを回避するためにロボットアーム30はまず各クランプ機構50が開状態にあるか否かの確認動作をする。この確認動作は図9(A)→(B)→(A)の動作順序で行われる。
【0035】
図9(A)は図6の開状態のクランプ機構50における略水平な操作レバー54と操作ロッド55が示される。この操作ロッド55の先端近くにヘム刃33をロボットアーム30で移動させてから、図9(B)のようにヘム刃33を前進させて1つの操作穴35の中心部に操作ロッド55を挿入した後、ヘム刃33を少しだけ上下或いは左右移動させて操作穴35の内面が操作ロッド55と接触するか否かをチェックする。例えば、ヘム刃33と操作ロッド55の間に両者が接触すると導通するようにしておいて、操作穴35の中心部に操作ロッド55が入るタイミングで初めの導通チェックをし、このときは導通無しのオフ信号でチェックOKとし、次にヘム刃33を少し上下或いは左右移動させて操作穴35の内面が操作ロッド55に接触するタイミングで導通チェックして、このときは導通有りのオン信号でチェックOKとする。この2回のチェックOKでクランプ機構50が図6の開状態にあることが正確に確認される。
【0036】
全てのクランプ機構50が開状態にあると確認されると、ロボットアーム30は図6の開状態の各クランプ機構50を図7の閉状態になるように順に閉じていく。その要領を図9(A)〜(D)に示すと、まずロボットアーム30がヘム刃33を図9(A)から図9(B)の位置に移動させた後、ヘム刃33を図9(C)の上限位置まで上昇移動させ、この上昇移動で操作ロッド55を介して操作レバー54を略垂直な姿勢まで開く。その後、図9(D)に示すようにヘム刃33を後退させて操作ロッド55から離脱させ、次の開状態にあるクランプ機構50を閉じるための動作に移行する。
【0037】
ロボットアーム30が全てのクランプ機構50を順に閉じると、ロボットアーム30は下型10上のワーク1のヘミング加工動作に移行する。例えば、自動車ドアのワーク1のヘミング加工される周縁部が図15で示す連続した第1周縁部AB、第2周縁部BC、第3周縁部CDとすると、ロボットアーム30はヘム刃33を図15の矢印で示すステップ▲1▼〜▲9▼でヘミング加工する。なお、ステップ▲1▼、▲2▼は端処理加工、ステップ▲3▼、▲5▼、▲6▼、▲8▼はプリヘム加工、ステップ▲4▼、▲7▼、▲9▼は本ヘム加工のステップである。
【0038】
ステップ▲1▼とステップ▲2▼の端処理加工は、第1周縁部ABと第2周縁部BCのコーナ部と、第2周縁部BCと第3周縁部CDのコーナ部に順にヘム刃33を移動させて、コーナ部をプリヘム加工し易いように曲げ加工する。
【0039】
ステップ▲2▼の後、ステップ▲3▼によって第1周縁部ABがプリヘム加工される。つまり、図16(A)に示すように、ワーク1であるアウタパネル2の周縁のフランジ部2aをヘム刃33の先端面で約45°折り曲げるプリヘム加工が行われる。この第1周縁部ABのプリヘム加工は、第1周縁部ABをクランプしているクランプ機構を一時的に開状態にして行われ、このときのワーク位置決め保持は第2周縁部BCと第3周縁部CDをクランプしているクランプ機構で継続される。ステップ▲3▼のプリヘム加工が終了すると、ステップ▲4▼に移行して同じ第1周縁部ABの本ヘム加工が行われる。この本ヘム加工は図16(B)に示すようにプリヘム加工されたフランジ部2aをヘム刃33の先端面で押圧してインナパネル3の周縁部上に重合させる加工で、第1周縁部ABのヘミング加工が終了する。
【0040】
第1周縁部ABのヘミング加工が終了すると、ロボットアーム30は第1周縁部ABのクランプ機構を閉じ、次の加工対象である第2周縁部BCのクランプ機構を開く動作をしてから、第2周縁部BCをステップ▲5▼とステップ▲6▼で2回に分けてプリヘム加工をし、ステップ▲7▼で本ヘム加工する。
【0041】
ステップ▲7▼で第2周縁部BCのヘミング加工が終了すると、第2周縁部BCのクランプ機構が閉じられ、第3周縁部CDのクランプ機構が開かれてから、ステップ▲8▼で第3周縁部CDのプリヘム加工が行われ、最後にステップ▲9▼で本ヘム加工が行われて、ワーク周縁部のヘミング加工が終了する。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、複数種類のワークに専用の下型を複数種類の下型に共用される汎用治具上に位置決めして、汎用治具をヘミング加工用作業ステージ上に位置決め保持し、汎用治具上のクランプ機構で下型上のワークの周辺部をクランプするようにしたので、ヘミング加工されるワークの種類が変更されて下型を変更させる下型段替え作業が下型と一体の汎用治具をフォークリフト等で移動させることで行え、この下型段替え作業中や下型保管中に下型が汎用治具で保護されて下型の取り扱いが容易になり、下型段替え作業や下型保管作業が簡単、迅速に行えるようになる。また、汎用治具上のクランプ機構は下型上のワークの周辺部を部分的に押圧するだけの小形で構造簡単なものが適用でき、而も、クランプ機構は複数種類の下型、ワークに適用できるので、設備投資的に有利で多品種少量生産にワークに好適なヘミング加工システムが提供できる。
【0043】
また、作業ステージ上のガイド突起とガイドローラが汎用治具を2段階的にガイドして作業ステージへの汎用治具の位置決め保持と作業ステージ上からの汎用治具の取り外しの各動作を常に円滑にし、下型と汎用治具の一式の重量物の作業ステージ上での位置決め動作を正確で容易なものにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すヘミング加工システムの側面図である。
【図2】図1のヘミング加工システムの平面図である。
【図3】図1のヘミング加工システムとその周辺の見取り図である。
【図4】汎用治具のガイド突起とガイドローラのある部分の拡大側面図である。
【図5】(A)、(B)は汎用治具の平面図である。
【図6】クランプ機構の開状態時の側面図である。
【図7】クランプ機構の閉状態時の側面図である。
【図8】(A)はロボットアームの先端の加工ユニットの正面図、(B)は加工ユニットにおけるヘム刃の側面図である。
【図9】(A)〜(D)はヘム刃とクランプ機構の一部の関係を示す部分斜視図である。
【図10】汎用治具上の下型種類表示部の平面図である。
【図11】図10の下型種類表示部の正面図である。
【図12】汎用治具と下型の一式を保管する下型置台の正面図である。
【図13】作業ステージ上のアーム位置検知装置とヘム刃位置検知装置の正面図である。
【図14】ヘム刃位置検知装置のレーザーセンサーの正面図である。
【図15】ヘミング加工されるワークの概要を示す平面図である。
【図16】(A)はワークのプリヘム加工時の断面図、(B)は本ヘム加工時の断面図である。
【符号の説明】
1 ワーク
2 アウタパネル
2a フランジ部
3 インナパネル
10 下型
20 作業ステージ
21 ガイド突起
22 ガイドローラ
30 ロボットアーム
31 ロボット本体
32 加工ユニット
33 ヘム刃
34 エアーシリンダ
35 作業穴
40 汎用治具
50 クランプ機構
51 支柱
52 トグル機構
53 開閉レバー
54 操作レバー
55 操作ロッド
60 下型種類表示部
62 設定板
63 穴
64 突起物
70 下型置台
80 アーム位置検知装置
90 ヘム刃位置検知装置

Claims (3)

  1. 定位置の作業ステージ上に位置決め保持された下型にワークを位置決め保持してワーク周縁部をロボットアームでヘミング加工するシステムであって、
    複数種類のワークに対応する複数種類の下型の選択された任意種類の下型を上面で位置決め保持する汎用治具と、この汎用治具の上面の任意の複数箇所に位置移動可能に、かつ、設置箇所で開閉動可能に設置されて、閉動作することで下型上のワークの周辺部を押圧して下型に位置決め保持する複数のクランプ機構を有し、下型を位置決め保持した汎用治具を作業ステージ上に位置決め保持してワークをヘミング加工することを特徴とするヘミング加工システム。
  2. 作業ステージ上に、作業ステージ上に汎用治具が載置されるときに汎用治具の外周を基準にガイドするガイド突起と、このガイド突起でガイドされる汎用治具の外周に当接し従動回転して汎用治具を作業ステージ上の最終位置で位置決め保持するガイドローラを設置した請求項1記載のヘミング加工システム。
  3. 定位置の作業ステージ上に位置決め保持された下型にワークを位置決め保持してワーク周縁部をロボットアームでヘミング加工する方法において、
    複数種類のワークに対応する複数種類の下型の選択された任意種類の下型を上面で位置決め保持する汎用治具の上面に、この上面の任意の複数箇所に位置移動可能に、かつ、設置箇所で開閉動可能に設置されて、閉動作することで下型上のワークの周辺部を押圧して下型に位置決め保持する複数のクランプ機構を設け、下型を位置決め保持した汎用治具を作業ステージ上に位置決め保持し、ロボットアームで複数のクランプ機構を順に閉じて下型上のワーク周辺部を下型に押圧して位置決め保持した状態で、ロボットアームで複数のクランプ機構を開閉制御しながらワークの周縁部をヘミング加工することを特徴とするヘミング加工方法。
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