JP3871533B2 - 治具設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械や各種産業機械の製造工程において、ベースとなる部材に各種の他部材を仮組み溶接する工程などで利用する治具設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
建設機械の一例であるバックホウの製造工程には、旋回台の基体となる旋回フレームを溶接して組上げる工程がある。この旋回フレーム製造工程では、ベースプレートに、掘削装置を左右揺動可能に連結支持するスイングブラケットや各種の強度メンバーなどの他部材を溶接連結しており、ベースプレートに各種の他部品を手作業によって仮止めしておく仮組み溶接工程と、仮組みした各他部材をベースプレート材に溶接ロボットを用いて最終的に溶接する自動溶接工程とを経て旋回フレームが組上げられるようになっている。そして、仮組み溶接工程では、ベース部材であるベースプレートに対して各種の他部材を所定の位置に正しく位置決め配置して溶接するための治具が準備されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ベースプレートに対して各種の他部材を所定の位置に正しく位置決め配置するための治具は、部材の仕様に応じてそれぞれ専用のものが製作されており、仕様の異なる多くの機種を製造するためには同じ台数の治具を必要とし、その保管に多くのスペースを必要とするとともに、ワークの変更に伴う治具の段取り替えにおいては、仮組み溶接作業箇所に治具を入れ替えを行わねばならず、旋回フレームの組立て用治具のように大型の治具の入れ替えには手間のかかるものとなっていた。また、仕様の異なる機種を製造するつど、新たに治具を製作する必要があり、設備コストが嵩む一因となるものであった。
【0004】
本発明は、このような実情に着目してなされたものであって、治具の汎用性を高めることで、治具の種類を少なくすることができるとともに、保管スペースの削減が可能となり、設備コストの節減に有効であるとともに、ワークの変更に伴う治具の段取り替えを簡単容易かつ迅速に行うことができる治具設備を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1に係る発明の構成、作用および効果〕
【0006】
請求項1に係る発明の治具設備は、ベース部材を載置する支持台と、ベース部材に作用する位置決め用の治具ユニットと、ベース部材に取付けられる他部材に作用する位置決め用の治具ユニットと、治具ユニットを搬入および搬出するロボットとを備え、前記ロボットのヘッドに前記治具ユニットを支持するユニット支持装置を装備するとともに、このユニット支持装置に、治具ユニットを前記ロボットのヘッドに対して位置決めした状態で支持する位置決め手段と、治具ユニットを前記支持台あるいはベース部材に固定および固定解除するアクチュエータを備えてあることを特徴とする。
【0007】
上記構成によると、ワークを認識する所要のデータを入力することで、予めプログラム設定された手順でロボットが作動し、先ず、ベース部材位置決め用の治具ユニットがロボットのユニット支持装置で位置決めされた状態で把持されて、ワークに対応して予め設定された位置に移動され、支持台上に所定の姿勢で固定される。
【0008】
ベース部材の位置決め固定が完了すると、次に、保管箇所に保管されていた他部材位置決め用の治具ユニットがロボットのユニット支持装置によって位置決め状態で取り出されて、支持台あるいはベース部材自体の上面に位置決めされて所定の姿勢で搭載されて固定される。
【0009】
他部材位置決め用の治具ユニットの装填固定が完了すると、各種の他部材をベース部材上に搬入し、所定の治具ユニットに他部材の適所を押し当てて位置決めし、必要に応じて他部材をクランプ金具などで固定した上で、仮組み溶接などを行う。
【0010】
この場合、予め複数種の治具ユニットを準備しておき、これらを組合せて使い分けることで各種仕様のワークに対応することができ、新規な仕様のワークに対しても専用の治具を個別に製作する必要はない。また、使用しない治具ユニットは保管しておくことになるが、治具ユニット自体は従来の専用の治具に比較して十分小さいものとなるので、その保管に要するスペースは小さいものですむ。
【0011】
又、上記構成によると、ロボットのユニット支持装置で位置決め支持した治具ユニットを所定の位置へ位置決め装填した後、そのままアクチュエータを使って治具ユニットを支持台あるいはベース部材に固定することができ、治具ユニットの搬入から位置決め固定セット、および、位置決めセットされた治具ユニットの固定解除から搬出を自動化することができ、治具の段取り替えを能率良く行うことができる。
【0012】
従って、請求項1に係る発明によると、任意に移動させて固定できる治具ユニットを利用することで専用の治具を廃止でき、治具の保管スペースを削減することができるとともに、設備コストの節減にも大きく貢献する。
【0013】
また、ロボットを使用して治具ユニットの搬入セットおよび搬出を行うことで、ワークの仕様の対応した所定の位置へ治具ユニットを高い位置精度で、かつ速やかに設置することができ、治具ユニットの搬入から位置決め固定セット、固定解除及び搬出を自動化することができ、治具の段取り替えを短時間で行うことができ、作業能率を向上する上で有効となる。
【0014】
〔請求項2に係る発明の構成、作用および効果〕
【0015】
請求項2に係る発明の治具設備は、請求項1の発明において、マグネットブロックに位置決めピンを備えてベース部材用の治具ユニットを構成するとともに、マグネットブロックに位置決めブロックを取付けて他部材用の前記治具ユニットを構成してあることを特徴とする。
【0016】
上記構成によると、マグネットブロックの磁気吸着機能を入り操作することで、治具ユニットを任意の位置に瞬時に固定することができるとともに、マグネットブロックの磁気吸着機能を解除操作することで、治具ユニットの固定を瞬時に解除することができ、位置精度の高い固定を確実に行うことができるとともに、取扱い操作性に優れたものとなる。
【0017】
請求項3に係る発明の構成、作用および効果〕
【0018】
請求項3に係る発明の治具設備は、請求項2の発明において、永磁マグネット利用のマグネットブロックに磁気吸着機能入り切り用の操作軸を備え、この操作軸を前記アクチュエータで回転操作するよう構成してあることを特徴とする。
【0019】
上記構成によると、ロボットのユニット支持装置で位置決め支持した治具ユニットを所定の位置へ位置決め装填した後、直ちにアクチュエータを使って操作軸を回転操作することで、マグネットブロックの磁気吸着機能を発揮させ、治具ユニットをそのまま支持台あるいはベース部材に固定することができる。また、段取り替えのために治具ユニットを支持台上から搬出する場合も、ユニット支持装置で治具ユニットを位置決め支持した後、アクチュエータを使って操作軸を回転操作することで、マグネットブロックの磁気吸着機能を解除し、直ちに治具ユニットを支持台あるいはベース部材から取外して搬出することができる。
【0020】
従って、請求項3の発明によると、治具ユニットの搬入から位置決め固定セット、および、位置決めセットされた治具ユニットの固定解除から搬出を一層速やかに行うことができ、作業能率の向上に有効となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の治具設備を、バックホウの製造工程における仮組み溶接工程で使用する場合の例を図面に基づいて説明する。
【0022】
図1にバックホウの一例が示されている。このバックホウは、クローラ型の走行装置1を左右に備えるとともにドーザ装置2を備えたトラックフレーム3の上部に、旋回台4が縦軸心P1周りに全旋回可能に搭載され、この旋回台4の前端部に、ブーム5、アーム6、および、バケット7を順次連結してなる掘削装置8が縦軸心P2周りに左右揺動(スイング)可能に連結されるとともに、旋回台4上にエンジンを収容した原動部9と運転部10が搭載された構造となっている。
【0023】
図2は、前記旋回台4を構成する基体である旋回フレーム4Aが示されており、この旋回フレーム4Aは、鋼板製のベースプレート11の前端に、前記掘削装置8を左右揺動可能に連結する鋳鋼製のスイングブラケット12が溶接固定されるとともに、このスイングブラケット12の後端左右からベースプレート11の後部に亘って、背骨材となる鋼板製の縦フレーム材13がベースプレート11上面に沿って溶接固定されるとともに、その他の枠部材14などの部品も溶接固定されている。
【0024】
縦フレーム材13や枠部材14などの他の部材は、ベース部材であるベースプレート11に人手で仮組み溶接した後、自動溶接工程で最終的な溶接を行うものであり、本発明の治具設備は、この仮組み溶接工程で利用されるものである。
【0025】
図3〜図5に、ベース部材であるベースプレート11を仮組み溶接する治具の構造の一例が示されている。図示のように、ベース部材であるベースプレート11は支持台15の上に水平に載置されて2台の治具ユニット16(1) で位置決めされて固定されるとともに、このベースプレート11および支持台15の上面に、複数台(この例では7台)の治具ユニット17が固定され、この治具ユニット17を介して前記縦フレーム材13や枠部材14などの他部材を位置決めしてベースプレート11上に載置固定した状態で、作業者が手作業で各部材の適所を仮組み溶接するのである。
【0026】
前記支持台15は、上段面S1と下段面S2とを備えた2段構造に構成されており、その上段面S1の適所にボール式のフリーコンベア20群が位置固定状態で設置されるとともに、下段面S2にはベースプレート位置決め用の前記治具ユニット16が設置される。この治具ユニット16に備えたボール式のフリーコンベア21は位置固定の前記フリーコンベア20と同レベルとなっており、支持台15上に搬入されてきたベースプレート11をこれらフリーコンベア20,21群上に載置して自由な方向に押し動かすことができるようになっている。
【0027】
ベースプレート位置決め用の治具ユニット16の詳細な構造が図6〜図8に示されている。この治具ユニット16は、マグネットブロック22の上面に支持板23を取付け、この支持板23に複数の前記フリーコンベア21を装着するとともに、支持板23の端部にシリンダ24によって昇降される位置決めピン25を装備した構造となっている。この位置決めピン25は、フリーコンベア21の搬送レベルより上方に突出する状態と、搬送レベルより下方に没入する状態とに切換え昇降可能であり、突出させた位置決めピン25にベースプレート11の所定部位を押し当てることでベースプレート11の位置決めを行うようになっている。また、位置決めピン25を没入させた状態の治具ユニット16(2) は、上段面S1が欠如された箇所(下段面S2相当部位)でベースプレート11を支持する単なるコンベアブロックとしても機能する。
【0028】
また、他部材位置決め用の治具ユニット17は、ベースプレート位置決め用の治具ユニット16に用いたものと同一のマグネットブロック22の側面に各種形状の位置決めブロック26を取付けて構成されており、ベースプレート11に載置される他部材を所定の治具ユニット17の位置決めブロック26に当て付けることで、各他部材をベースプレート11上で位置決めするようになっている。なお、各種仕様の治具ユニット17のいくつかが図10〜図16に示されている。ここで、図15,図16で示される治具ユニット17は、異なった仕様の2種の位置決めブロック26を取付けたものに構成されている。
【0029】
そして、前記治具ユニット16,17のマグネットブロック22は永磁マグネットを内臓したものであり、両端面に突設した六角軸状の操作軸27を正逆に回転することで、ブロック下面での磁気吸着機能を入り・ 切りすることができるようになっている。
【0030】
前記治具ユニット16,17は、ベースプレート11の仕様によって、使用するユニットの種類、個数、設置位置、および、設置姿勢が異なることになり、図17,18および図19,20に、仕様の異なったベースプレート11に対応させてセッティングした治具の例が示されている。そして、図3,4の例では、フリーコンベア付きの治具ユニット16が4台、位置決めブロック付きの治具ユニット17が7台使用され、また、図17,18の例では、フリーコンベア付きの治具ユニット16が4台、位置決めブロック付きの治具ユニット17が5台使用され、さらに、図19,20の例でも、フリーコンベア付きの治具ユニット16が4台、位置決めブロック付きの治具ユニット17が5台使用されている。
【0031】
治具ユニット16,17をワークに応じて予め決められた位置および姿勢に設置するのに、マイコン制御される多関節型のロボット30が利用され、ロボット先端のヘッドブラケット31にはユニット支持装置32が取付けられている。
【0032】
図21,22に、前記ユニット支持装置32の詳細な構造が示されている。このユニット支持装置32のフレーム33は、ヘッドブラケット31に植設した4本のガイド軸34に対して上下スライド可能に支持されるとともに、ガイド軸34に外嵌装着したバネ35によって下向き付勢されている。そして、フレーム33の一端部から下方に延出された固定支持枠36の内側面にユニット支持具37が取付けられるとともに、フレーム33の他端部から下方に取付けられた支持ブラケット38に前記固定支持枠36に対向する可動支持枠39が装着されている。この可動支持枠39は、ガイド軸40を介して直線的に進退移動可能に支持されるとともに、支持ブラケット38に装着されたシリンダ41によって進退駆動されるようになっている。また、この可動支持枠39の内側面にも、固定支持枠36のユニット支持具37と対をなすユニット支持具37が取付けられている。
【0033】
固定支持枠36および可動支持枠39に取付けられたユニット支持金具37の対向面には、治具ユニット16,17におけるマグネットブロック22の上面に取付けた支持板23の両端辺を係入する凹溝43が水平に形成されるとともに、その凹溝43の底には、支持板23の両端面に形成した位置決め穴44に挿入される位置決めピン45が備えられており、シリンダ41によって可動支持枠39を進出させて、治具ユニット16,17の支持板23の両端部を両ユニット支持具37の凹溝43に係入するように挟み込むとともに、ユニット支持具37の位置決めピン45を位置決め穴44に挿入することで、治具ユニット16,17を落下させることなく、かつ、ヘッドブラケット31に対して位置決めした状態で把持することができるようになっているのである。
【0034】
また、可動支持枠39の下部には、治具ユニット16,17におけるマグネットブロック22の端面に突設された操作軸27に外嵌する六角形の操作孔46を備えたソケット47が回転自在に装備されるとともに、このソケット47がロータリ型のアクチュエータ48によって正逆に回転駆動されるようになっている。
【0035】
従って、治具のセッティングに際しては、ワークを認識する所要のデータをキー操作あるいはバーコードリーダなどで入力することで、予めプログラム設定された手順でロボット30が作動する。この場合、治具ユニット16,17のうち、ベース部材位置決め用の4台の治具ユニット16は、支持台15における下段面S2の所定位置に搭載されて待機しており、先ず、ベース部材位置決め用の4台の治具ユニット16がロボット30のユニット支持装置32で位置決め把持されてワークに対応して予め設定された位置に移動される。治具ユニット16が下段面S2の所定位置に所定の姿勢で移動されると、ソケット47が回転操作されて吸着ブロック22の磁気吸着機能が発揮され、治具ユニット16が吸着ブロック22の磁気吸着力によって支持台15の下段面S2に強固に固定される。この場合、図3,4、図17,18、および、図19,20に示すように、装着された4台の治具ユニット16のうち、実際にベースプレート11の位置決めに利用されるのは2台だけで、残りの1台の治具ユニット16(2) は位置決めピン25を没入させてコンベアブロックとして使用し、他の1台の治具ユニット16(3) は、後述のように、他部材の一つであるスイングブラケット12の位置決めに利用される。
【0036】
ベース部材位置決め用の治具ユニット16のセッティングが完了すると、ベース部材であるベースプレート11が支持台15上に搬入されてくる。このワーク搬入時には、治具ユニット16の位置決めピン25はフリーコンベア20,21の搬送面より没入した位置にあり、フリーコンベア20,21上のベースプレート11を自由な方向に手押し移動させることができる。そして、凡その位置にベースプレート11を移動させた状態で2台の治具ユニット16(1) の位置決めピン25が突出され、突出された各位置決めピン25にベースプレート11の所定箇所(孔縁あるいは外端縁など)を押し当てるまで押し動かし、これによってベースプレート11の最終的な位置決めが完了する。位置決めが完了すると、図23に示すように、支持台15の適所に備えたクランプ金具51を手作業で装着してベースプレート11が支持台15上に固定される。
【0037】
ベースプレート11の位置決め固定が完了すると、支持台15外の保管箇所に整列保管されている他部材位置決め用の治具ユニット17群の内から現在仮組み作業の対象となっているワークに対応した所定の仕様の治具ユニット17がロボット30のユニット支持装置37で順次取り出されて、支持台15の上段面S1あるいはベースプレート11自体の上面に位置決めされて所定の姿勢で搭載される。この際、上記のようにユニット支持装置32は弾性支持されているので、吸着ブロック22を上段面S1あるいはベースプレート11上に衝撃少なく載置することができる。そして、治具ユニット17の位置決め載置が完了すると、吸着ブロック22の操作軸27がアクチュエータ48で正転操作されて、治具ユニット17は磁気吸着力によって支持台15の上段面S1あるいはベースプレート11自体の上面に強固に固定される。
【0038】
他部材位置決め用の治具ユニット17の装填固定が完了すると、スイングブラケット12、縦フレーム材13、その他の枠部材14などの各種の部材をベースプレート11上に搬入した上で、所定の治具ユニット17の位置決めブロック26に他部材の適所を押し当てて位置決めし、図24に示すように、必要に応じて他部材を位置決めブロック26に対してクランプ金具52などで固定する。なお、他部材のうちの、スイングブラケット12は、治具ユニット16(3) の位置決めピン25を利用して芯合わせすることになり、この場合、スイングブラケット12のボス内径は位置決めピン25より大きいので、図9に示すように、位置決めピン25にカラー53を外嵌装着した上でスイングブラケット12のボスに内嵌することで芯合わせを行う。この場合、位置決めピン25へのカラー53の装着は手作業あるいはロボット30で行う。
【0039】
ベースプレート11への他部材位置決め装填が完了すると、各他部品とベースプレート11との接合箇所の適所、および、隣接する部品同士の接合箇所の適所を人手によってポイント状に仮組み溶接し、仮組み構造体が完成する。
【0040】
仮組み溶接が完了すると、他部材位置決め用の治具ユニット17をロボット30によって一個づつ磁気吸着を解除して保管箇所に戻すとともに全てのクランプ金具51,52を外し、仮組み構造体を支持台15上から取り出して自動溶接ロボットに搬入し、所定の連続溶接を施して旋回フレーム4Aが完成する。
【0041】
以後、同じ仕様のワークを仮り止め溶接処理する場合には、他部材位置決め用の治具ユニット17のみを上記要領で装填することになる。
【0042】
また、ワークの仕様変更に伴って治具の段取り替えを行う場合には、他部材位置決め用の治具ユニット17をロボット30によって保管箇所に戻すとともに、ベース部材位置決め用の治具ユニット16を下段面S2上の所定位置に移動させ、全ての治具ユニット16,17を初期位置に戻した上で、改めて上記した手順でワークの仕様に対応した治具のセッティングを行う。
【0043】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、ユニット支持装置32に備えたアクチュエータ48でマグネットブロック22による磁気吸着の入り・切りを行うようにしているが、簡易には、マグネットブロック22の操作軸27を人手によって操作するようにして実施することもできる。これによると、ユニットの搬入搬出および精度の要求される位置決めをロボット30で行い、固定および固定解除を人手で行うことになる。
(2)治具ユニット16,17の固定手段としては、上記のようにマグネットブロック22を利用する他に、位置決めブロック26を取付け用のブロックに装着し、ロボット30によって搬入され位置決め載置された治具ユニット16,17を、取付け用のブロックに備えたクランプ金具やボルトなどによって固定することも可能である。この場合、固定用のクランプ金具やボルトをユニット支持装置32に備えたアクチュエータで行うようにすればユニットの固定および固定解除を自動化することができ、また、簡易にはクランプ金具やボルトを人手で操作するようにすることもできる。
(3)前記ロボット30としては、多関節型を利用する他に、直線アクチュエータを3組利用した3軸型のロボットを利用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 バックホウの全体側面図
【図2】 旋回フレームの斜視図
【図3】 ベース部材位置決め用の治具ユニットをセットした例を示す平面図
【図4】 ベースプレートおよび他部材を位置決めセットした例を示す平面図
【図5】 支持台と位置決めユニット搬送用ロボットを示す側面図
【図6】 ベース部材位置決め用の治具ユニットの平面図
【図7】 ベース部材位置決め用の治具ユニットの正面図
【図8】 ベース部材位置決め用の治具ユニットの一部切欠き側面図
【図9】 スイングブラケットの位置決め形態を示す一部切欠き側面図
【図10】 他部材位置決め用の治具ユニットの例を示す斜視図
【図11】 他部材位置決め用の治具ユニットの例を示す斜視図
【図12】 他部材位置決め用の治具ユニットの例を示す斜視図
【図13】 他部材位置決め用の治具ユニットの例を示す斜視図
【図14】 他部材位置決め用の治具ユニットの例を示す斜視図
【図15】 他部材位置決め用の治具ユニットの例を示す斜視図
【図16】 他部材位置決め用の治具ユニットの例を示す斜視図
【図17】 ベース部材位置決め用の治具ユニットをセットした他の例を示す平面図
【図18】 ベースプレートおよび他部材を位置決めセットした他の例を示す平面図
【図19】 ベース部材位置決め用の治具ユニットをセットした更に別の例を示す平面図
【図20】 ベースプレートおよび他部材を位置決めセットした更に別の例を示す平面図
【図21】 治具ユニット搬送用ロボットに備えたユニット支持装置を示す側面図
【図22】 ユニット支持装置で治具ユニットを支持した状態を示す側面図
【図23】 ベースプレートの固定手段の一例を示す側面図
【図24】 他部材の位置決め固定構造の一例を示す側面図
【符号の説明】
11 ベース部材
15 支持台
16 治具ユニット
17 治具ユニット
22 マグネットブロック
25 位置決めピン
26 位置決めブロック
27 操作軸
30 ロボット
32 ユニット支持装置
48 アクチュエータ

Claims (3)

  1. ベース部材を載置する支持台と、ベース部材に作用する位置決め用の治具ユニットと、ベース部材に取付けられる他部材に作用する位置決め用の治具ユニットと、治具ユニットを搬入および搬出するロボットとを備え、
    前記ロボットのヘッドに前記治具ユニットを支持するユニット支持装置を装備するとともに、このユニット支持装置に、治具ユニットを前記ロボットのヘッドに対して位置決めした状態で支持する位置決め手段と、治具ユニットを前記支持台あるいはベース部材に固定および固定解除するアクチュエータを備えてあることを特徴とする治具設備。
  2. マグネットブロックに位置決めピンを備えてベース部材用の治具ユニットを構成するとともに、マグネットブロックに位置決めブロックを取付けて他部材用の前記治具ユニットを構成してあることを特徴とする請求項1記載の治具設備。
  3. 永磁マグネット利用のマグネットブロックに磁気吸着機能入り切り用の操作軸を備え、この操作軸を前記アクチュエータで回転操作するよう構成してあることを特徴とする請求項2記載の治具設備。
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