JP4052701B2 - ナット溶接装置 - Google Patents

ナット溶接装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4052701B2
JP4052701B2 JP32845597A JP32845597A JP4052701B2 JP 4052701 B2 JP4052701 B2 JP 4052701B2 JP 32845597 A JP32845597 A JP 32845597A JP 32845597 A JP32845597 A JP 32845597A JP 4052701 B2 JP4052701 B2 JP 4052701B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nut
workpiece
movable frame
hole
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32845597A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11156587A (ja
Inventor
幸貴 西本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Press Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Press Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Press Kogyo Co Ltd filed Critical Press Kogyo Co Ltd
Priority to JP32845597A priority Critical patent/JP4052701B2/ja
Publication of JPH11156587A publication Critical patent/JPH11156587A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4052701B2 publication Critical patent/JP4052701B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワークに形成された貫通穴に同軸状にナットを溶接するナット溶接装置に係り、特にワークの貫通穴にナットを正確に位置決めすることができるナット溶接装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
かかるワークとしてはトラック用シャシーフレームがあり、シャシーフレームに貫通形成された貫通穴の軸線とナットの軸線とを一致させて配置し、プロジェクション溶接やアーク溶接等によりナットをシャシーフレームの溶接するようにしている。ナットをシャシーフレームの貫通穴を同軸状に配置するには、ロケートピンやフローティングピンを用いるのが一般的である。
【0003】
特に、アーク溶接の場合には、ナットとシャシーフレームとの間に間隙が発生したり、溶接ずれが発生しやすい。このため、係止部を有する特殊なボルトを、その係止部をシャシーフレームの裏側から貫通穴を通してナットの表側に挿入して締め付けて係止部よりナットを固定し溶接を行い、溶接後前記ボルトを取り外すようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のナットの溶接方法では、特殊なボルトを多数ある貫通穴に手作業で挿入してナットの固定を行うので、作業性が著しく悪く、仕様と異なったナットを溶接してしまうことがあるといった問題がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、作業性を著しく向上させることができ、誤ったナットの溶接を防止することができ、更に、ワークの位置決め精度及びティーチング精度を比較的にラフに設定することができるナット溶接装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のナット溶接装置は、ワークに形成された貫通穴部分にナットを搬送してこのナットを前記貫通穴とほぼ同軸状に溶接するナット溶接装置であって、装置基台側に取り付けられた固定フレームと、当該固定フレームに対して揺動及び水平面内で移動可能に固定フレームに取り付けられた可動フレームと、当該可動フレームに取り付けられたナット把持部材及び溶接トーチと、前記可動フレームに設けられ前記ワークの貫通穴に対して可動フレームを位置決めする位置決め部材とを備え、この位置決め部材が、前記可動フレームに一体的に設けられ前記ワークの貫通穴付近の面に当接する板状部材と、当該板状部材に取り付けられ前記ワークの貫通穴内に挿入される突起部材とを備えたことを特徴とする。
【0007】
記突起部材には前記ワークの貫通穴の縁部に当接して突起部材を前記貫通穴に調芯するテーパー面が形成されていることが好ましい。前記突起部材が前記板状部材の板面に対して進退自在に取り付けられていることが好ましい。
【0008】
前記固定フレームと可動フレームとが相対移動できないように拘束する拘束機構が設けられ、前記ワークにナットを位置決めして溶接する際に、前記拘束機構が解除され前記可動フレームが前記固定フレームに対して揺動又は水平面内で移動可能となるように構成することが好ましい。前記拘束機構が、前記可動フレームに一体的に設けられた外面にテーパー面が形成された第1のテーパー部材と、前記第1のテーパー部材のテーパー面が係合するテーパー面を有するとともに前記固定フレームに一体的に設けられた第2のテーパー部材とから構成され、前記固定フレーム及び可動フレームを前記ワークに向けて移動させて前記可動フレームに設けられた位置決め部材を前記ワークに当接させる際に前記第1のテーパー部材を第2のテーパー部材に対して相対移動させて両者のテーパー面間に間隙を形成させて前記拘束機構の解除を行うことが好ましい。前記ワークにナットを位置決めして溶接する際に、前記可動フレームに取り付けられたナット把持部材及び溶接トーチが前記ワークの貫通穴に向けて移動させられるように構成することが好ましい。前記ナット把持部材が把持するナットの大きさによって前記ナットの高さ方向に移動させられる構成とすることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態にかかるナット溶接装置について添付図面に基づいて説明する。
【0010】
本実施の形態のナット溶接装置では、図3及び図4に示すように、左右のシャシーフレームであるワークWを搬送する搬送コンベアー1が設けられ、この搬送コンベアー1により搬送されたワークWを側方に設けられた作業台2上に搬送するトランスファー(図示せず)が設けられている。作業台2の上にはワークWの側面が当接してワークWを幅方向に位置決めするストッパ3が突出して設けられ、作業台2の前方にはワークWの長さ方向に位置決めするストッパ(図示せず)が設けられている。作業台2には位置決めされたワークWをシリンダー4によりクランプするクランプ部材5が設けられている。
【0011】
搬送コンベアー1の上方には溶接すべきナットを供給する2つのナット供給装置(ナットフィーダ)6,7がワークWの前後に対応して配置されている。各ナット供給装置6,7には、寸法の異なる複数のナットがそれぞれ独立に排出される複数の排出口(図示せず)が設けられている。
【0012】
各作業台2の側方にはそれぞれ2台の垂直多関節ロボット10が設置されている。各垂直多関節ロボット10は、図4に示すように、床面に固定された基台部11と、基台部11に設けられた軸部12を中心として揺動する揺動フレーム部13と、揺動フレーム部13に設けられた軸部14を中心として揺動する水平アーム部15と、水平アーム部15の先端部に揺動可能に取り付けられたナット把持及び溶接部16とを備えて構成される。水平アーム部15の先端部15aは基端部に対して軸線を中心として回転可能に取り付けられている。ナット把持及び溶接部16は垂直軸を中心として水平面内で回転できるように接続部17を介して前記水平アーム部15の先端に取り付けられている。
【0013】
ナット把持及び溶接部16は、図7に示すように、前記接続部17に接続される垂下フレーム18と、この垂下フレーム18に軸部19を中心として回転可能に取り付けられた作業部20とを備えている。図中21は作業部20を軸部19を中心として回転駆動させるための駆動シリンダーである。
【0014】
作業部20は、図8に示すように、軸部19に連結されたフレーム22と、このフレーム22に固定された固定フレーム23と、この固定フレーム23に取り付けられた可動フレーム24とを備えて構成される。固定フレーム23はほぼL字型をしており、可動フレーム24も固定フレーム23に沿ったほぼL字型をしている。
【0015】
図6に示すように、可動フレーム24の上端にはシリンダー26が固定されておりシリンダー26の可動部にはヘッド部25が固定されている。ヘッド部25の両側方には溶接トーチ27が1点に向かうように取り付けられている。さらに各トーチ27の先端が臨む位置にはナット把持部材28が設けられている。
【0016】
ナット把持部材28は図9に示すように開閉可能な2本の把持爪からなっており、これらの把持爪はナットNのコーナーに対応した溝部が形成されている。ナット把持部材28の基端部はヘッド部25に取り付けられたシリンダー29の可動部に連結されており、シリンダー29の駆動により把持するナットNの大きさ(厚さ)に応じてナット把持部材28がナットNの高さ方向に移動させられるようになっている。図中AはワークWに形成された貫通穴である。
【0017】
図1に示すように、固定フレーム23の先端にはロッド30が軸線方向に進退自在に取り付けられている。ロッド30の下端にはロッド30を進退駆動するシリンダー31が連結されている。ロッド30の上端には外面が球面状の軸受32がボルト33により固定されている。軸受32の外周には環状部材34が軸受32の外面に沿って揺動可能にはめ込まれている。一方、可動フレーム24の先端には内部に円柱状の室35aが形成された環状のハウジング35が一体的に形成されており、図2に示すように、前記室35a内には前記環状部材34の外面とハウジング35の室35aの内面との間に5mm程度の間隙36をもつように環状部材34が収納されている。
【0018】
ハウジング35の下部には、開口面積が下方に行くにつれてほぼ大きくなるような円錐部38aを有する筒状のスカート部(本発明の第1のテーパー部材に相当する。)38がロッドの外側に位置するように固定されている。スカート部38の円錐テーパー部(本発明のテーパー面に相当する。)38aは固定フレーム23の先端部に形成された貫通穴部材(本発明の第2のテーパー部材に相当する。)40内に挿入されるようになっている。この貫通穴部材40の内面は円錐部38aの外面が密着して着座する円錐面(本発明のテーパー面に相当する。)40aが形成されている。なお、スカート部38の円錐部38a、貫通穴部材40の円錐面は本発明の拘束機構を構成する。
【0019】
ハウジング35の上部には、ほぼ円盤状の円盤部材(本発明の板状部材に相当する。)41が固定されている。円盤部材41の上端面には円柱状の凹部41aが形成され、凹部41a内には先端に円錐状のテーパー面が形成されたガイドピン(本発明の突起部材に相当する。)43と、このガイドピン43を外方に向けて常時付勢するコイルスプリング42とが挿入されている。なお、ガイドピン43、円盤部材41は本発明の位置決め部材を構成する。
【0020】
固定フレーム23の下部には、図5に示すように、円板46がピン45により回転自在に取り付けられており、円板46にはシリンダー47が固定されている。このシリンダー47のピストンロッドは球面ブッシュ48を介して可動フレーム24に連結されている。固定フレーム23の側部には門形のブラケット50が固定されており、このブラケット50の端面には一端がピン52により連結された2本のシリンダー51が連結されている。各シリンダー51の他端は球面ブッシュ53を介して可動フレーム24に連結されている。
【0021】
固定フレーム23の上部にはシリンダー56が固定され、このシリンダー56のピストンロッドには先端がテーパー状となったロックピン57が固定され、このロックピン57は可動フレーム24の対応位置に設けられた凹部に挿入される。
【0022】
また、図7に示すように固定フレーム23の上部には小型の2本のシリンダー59が可動フレーム24を両側から挟むように取り付けられている。シリンダー59のピストンロッドには可動フレーム24の当接するパッド60が固定されている。
【0023】
次に、かかる実施の一形態のナット溶接装置の作用について説明する。
【0024】
シャシーフレームであるワークWが搬送コンベアー1により搬送されると、トランスファがワークWを作業台2に搬送しストッパ3等により大ざっぱに位置決めされ、シリンダー4が駆動されてクランプ部材5により固定される。
【0025】
次に、各垂直多関節ロボット10を駆動してナット供給装置6,7により供給されるナットを自身のナット把持部材28により把持する。ナット供給装置6,7により供給される各種の寸法を有するナットのうち本工程で使用するナットを選択して把持するようにワークWに応じてあらかじめティーチングされている。シリンダー29の駆動により把持するナットNの大きさ(厚さ)に応じてナット把持部材28がナットNの高さ方向に移動させられる。ナットを把持する動作をさせる段階から、シリンダー31を作動してロッド30を上方に押圧付勢して、可動フレーム24と固定フレーム23との相対移動をスカート部38と貫通穴部材40とのテーパー面38a,40aの係合により拘束しておく。
【0026】
ここで、ナットを溶接する位置に応じてシリンダー21を駆動して固定フレーム23を軸部19の周りに回転させる。ワークWが本実施の形態のようなチャンネル材である場合にはフランジ部に溶接する場合は把持したナットがフランジ部に対応するような位置になるように回転させ、ウェブ部に溶接する場合には把持したナットがウェブ部に対応するような位置となるように回転させる。
【0027】
次に、シリンダー31に供給する作動流体の圧力を低下させる。この後、垂直多関節ロボット10を駆動して、固定フレーム23を上方に移動させる。この際、可動フレーム24に形成された円盤部材41に設けられたガイドピン43がおおよそワークWに形成された貫通穴Aの位置になるようにあらかじめティーチングされている。
【0028】
この上昇運動の初期の段階では、可動フレーム24は固定フレーム23と一体となって上昇するが、図1に示すように作業台2にクランプされたワークWの下面に円盤部材41の上面が当接すると可動フレーム24の上方への移動が規制されるので、固定フレーム23のみが上方に移動することになる。この結果、図1の1点鎖線で示すように、貫通穴部材40の円錐テーパー面40aとスカート部材38の円錐テーパー面38aとが相対位動し、これら円錐テーパー面38a,40a間に間隙が形成され、可動フレーム24の拘束が解除される。
【0029】
さらに上昇運動をさせると、ガイドピン43がその円錐状のテーパー面がワークWの貫通穴のエッジ部に接しながら貫通穴内に挿入される。この際、可動フレーム24はハウジング35内に形成された間隙36の寸法分だけ水平方向に移動できるので、ガイドピン43の挿入に伴って可動フレーム24自体が水平方向に移動し、ガイドピン43と貫通穴とが調芯されて挿入される。
【0030】
さらに上昇運動させると、円盤部材41の上面とワークWの下面とが密着し、ワークWの下面の傾きに応じて円盤部材41(可動フレーム24)が軸受32の周りで傾動する。
【0031】
次に、シリンダー26を駆動して、ヘッド部25を円盤部材41に向けて移動させる。ここで、可動フレーム24上でナット把持部材28及び溶接トーチ27は所定位置に位置決めされて取り付けられているので、ヘッド部25を円盤部材41側に移動した場合には、円盤部材41とガイドピン43とにより位置決めされたワークWの貫通穴と所定の位置関係をもって位置することになる。具体的にはナット把持部材28に把持されたナットが貫通穴に同軸状に配置されて挿入されてワークWに押圧されるとともに、溶接トーチ27がナットに対して所定の間隔で所定の角度をもつように配置される。
【0032】
この段階で、溶接トーチ27によりナットをワークWに溶接する。溶接する部分は、図9に示すようにナット把持部材28で把持されていない2面(図中Yを参照)である。また、溶接するナットの寸法により溶接トーチ27との距離が変わるので、溶接電流等の溶接条件を適宜変更して適正な溶接が行われるようにする。
【0033】
次に別の部分に別のナットを溶接する場合には上述の手順と同様な手順で垂直多関節ロボット10を駆動して溶接を行う。この際、前述したように可動フレーム24は揺動及び水平方向に移動して、ナット把持部材28の位置があらかじめティーチングされた位置からずれているので、可動フレーム24を原点に復帰させなければならない。原点復帰は、固定フレーム23の先端に取り付けられたシリンダー31に高圧を作用させることにより行う。すなわち、シリンダー31によりロッド30を伸長させ、ロッド30の先端に連結されている可動フレーム24を上方に移動させ、可動フレーム24に固定されたスカート部38と貫通穴部材40とを密着させる。これにより、スカート部38が貫通穴部材40に対して所定位置に位置させられることにより、スカート部38と一体である可動フレーム24を原点に復帰させ、ナット把持部材28を原点に復帰させることができる。
【0034】
以上のように、垂直多関節ロボット10の移動時等にはシリンダー31により固定フレーム23と可動フレーム24とが相対移動できないように拘束しておき、ワークWにナットNを位置決めして溶接する際に、シリンダー31による拘束を解除し可動フレーム24が固定フレーム23に対して揺動及び水平面内で移動可能となるようにしたので、移動時に位置ずれが起こることが防止されるとともに、溶接時にワークWに対応してナット及び溶接トーチ27を正確に位置決めすることができ溶接の品質を確実なものとすることができる。
【0035】
ワークWにナットNを位置決めして溶接する際に、可動フレーム24に取り付けられたナット把持部材28及び溶接トーチ27がワークWの貫通穴Aに向けて移動させるようにしたので、クランプされたワークWの貫通穴Aに対して可動フレーム24を位置決めする際(固定フレーム23をワークWに向けて移動させる際)にはナット把持部材28及び溶接トーチ27をワークWから遠い位置に退避させておくことができ、位置決め操作の際にこれらが邪魔になることがない。
【0036】
また、ナット把持及び溶接部16が軸部19を中心として回転させられて可動フレーム24がそのハウジング35が下方に垂下される状態となった場合において、可動フレーム24を支持する2本のシリンダー51により、吊下げ荷重とバランスさせることができる。
【0037】
固定フレーム23に設けられたシリンダー56を作動させてロックピン57を可動フレーム24に形成された凹部に挿入することにより、可動フレーム24を固定フレーム23に対して拘束することができる。上述したようにシリンダー31により両者の拘束を行うことができるが、本ロックピン57による拘束はより確実に両者を拘束することができる。
【0038】
可動フレーム24は固定フレーム23に設けられた2本のシリンダー59により挟持されるようになっているので、可動フレーム24がワークWに対応して揺動する場合に両シリンダー59が平衡状態を保ち、しかも傾動力が可動フレーム24に補助的に作用するので、急激に傾くことがなく円滑に傾動させることができる。さらに、両シリンダー59に高圧を供給して可動フレーム24を強く挟むようにすることにより可動フレーム24を固定フレーム23に対して拘束することができる。
【0039】
可動フレーム24をワークWに対して位置決めするようにしているので、ワークの位置決め精度及びティーチング精度を比較的にラフに設定することができる。これにより、治工具やストッパの加工精度を高くする必要がなくこれらの製作費用や設置工数を低減することができる。
【0040】
以上のように、ナット溶接作業を自動化でき、仕様ミスがなくなり、安定した品質を確保することができるとともに省人化が可能である。溶接の品質も、人のスキルによるばらつきがなくなり管理がしやすくなる。さらに、設計変更等によるパターンの追加や部分変更も容易になる。
【0041】
なお、製品のナット溶接位置等についてティーチングを行ってデータベースを構築しておき、このデータベースの中から特定の製品に使用するデータを選択して溶接作業を行うようにすれば、製品ごとにティーチングを行う必要がなくなる。
【0042】
前記実施例では垂直多関節ロボットを用いたが、ロボット以外の汎用機のツールヘッドとして使用することによっても前記と同様な機能を発揮することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のナット溶接装置では、作業性を著しく向上させることができ、誤ったナットの溶接を防止することができ、更に、ワークの位置決め精度及びティーチング精度を比較的にラフに設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のナット溶接装置の要部を示す図である。
【図2】図1のイ−イ断面図である。
【図3】図1のナット溶接装置の全体構成を示す平面図である。
【図4】図1のナット溶接装置の全体構成を示す正面図である。
【図5】図4のナット溶接装置の要部を示す側面図である。
【図6】図4のナット溶接装置の要部を示す側面図である。
【図7】図4のナット溶接装置の要部を示す正面図である。
【図8】図4のナット溶接装置の要部を示す平面図である。
【図9】図4のナット溶接装置のナット把持部材の構成を示す図である。
【符号の説明】
W ワーク
A 貫通穴
N ナット
23 固定フレーム
24 可動フレーム
26 シリンダー
27 溶接トーチ
28 ナット把持部材
29 シリンダー
31 シリンダー
32 軸受
34 環状部材
35 ハウジング
38 スカート部(第1のテーパー部材)
38a テーパー面
40 貫通穴部材(第2のテーパー部材)
40a テーパー面
41 円盤部材
42 コイルスプリング
43 ガイドピン

Claims (7)

  1. ワークに形成された貫通穴部分にナットを搬送してこのナットを前記貫通穴とほぼ同軸状に溶接するナット溶接装置であって、装置基台側に取り付けられた固定フレームと、当該固定フレームに対して揺動及び水平面内で移動可能に固定フレームに取り付けられた可動フレームと、当該可動フレームに取り付けられたナット把持部材及び溶接トーチと、前記可動フレームに設けられ前記ワークの貫通穴に対して可動フレームを位置決めする位置決め部材とを備え、この位置決め部材が、前記可動フレームに一体的に設けられ前記ワークの貫通穴付近の面に当接する板状部材と、当該板状部材に取り付けられ前記ワークの貫通穴内に挿入される突起部材とを備えたことを特徴とするナット溶接装置。
  2. 前記突起部材には前記ワークの貫通穴の縁部に当接して突起部材を前記貫通穴に調芯するテーパー面が形成されている請求項1記載のナット溶接装置。
  3. 前記突起部材が前記板状部材の板面に対して進退自在に取り付けられている請求項1又は2に記載のナット溶接装置。
  4. 前記固定フレームと可動フレームとが相対移動できないように拘束する拘束機構が設けられ、前記ワークにナットを位置決めして溶接する際に、前記拘束機構が解除され前記可動フレームが前記固定フレームに対して揺動又は水平面内で移動可能となるように構成した請求項1〜3のいずれかに記載のナット溶接装置。
  5. 前記拘束機構が、前記可動フレームに一体的に設けられた外面にテーパー面が形成された第1のテーパー部材と、前記第1のテーパー部材のテーパー面が係合するテーパー面を有するとともに前記固定フレームに一体的に設けられた第2のテーパー部材とから構成され、前記固定フレーム及び可動フレームを前記ワークに向けて移動させて前記可動フレームに設けられた位置決め部材を前記ワークに当接させる際に前記第1のテーパー部材を第2のテーパー部材に対して相対移動させて両者のテーパー面間に間隙を形成させて前記拘束機構の解除を行う請求項4に記載のナット溶接装置。
  6. 前記ワークにナットを位置決めして溶接する際に、前記可動フレームに取り付けられた構成としたナット把持部材及び溶接トーチが前記ワークの貫通穴に向けて移動させられる請求項1〜5のいずれかに記載のナット溶接装置。
  7. 前記ナット把持部材が把持するナットの大きさによって前記ナットの高さ方向に移動させられる構成とした請求項1〜6のいずれかに記載のナット溶接装置。
JP32845597A 1997-11-28 1997-11-28 ナット溶接装置 Expired - Fee Related JP4052701B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32845597A JP4052701B2 (ja) 1997-11-28 1997-11-28 ナット溶接装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32845597A JP4052701B2 (ja) 1997-11-28 1997-11-28 ナット溶接装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11156587A JPH11156587A (ja) 1999-06-15
JP4052701B2 true JP4052701B2 (ja) 2008-02-27

Family

ID=18210470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32845597A Expired - Fee Related JP4052701B2 (ja) 1997-11-28 1997-11-28 ナット溶接装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4052701B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104588935A (zh) * 2014-12-20 2015-05-06 芜湖盛力科技股份有限公司 一种螺母自动焊接机
JP6559557B2 (ja) * 2015-12-08 2019-08-14 株式会社Ihi レーザ照射装置の位置調整治具及び位置調整方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11156587A (ja) 1999-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6467675B1 (en) Vehicle body assembly apparatus and assembly method
JPH0716657A (ja) 曲げ加工機におけるワーク供給,搬出装置
JPH0422675B2 (ja)
JPH0769254A (ja) 車輪の取付装置及び取付方法
JP4052701B2 (ja) ナット溶接装置
JP2705769B2 (ja) ワークのクランプ装置
KR100457312B1 (ko) 차체 부품 이송 로봇
US6060853A (en) Removable robotic sensor assembly
JPH0985671A (ja) 小形の多関節形ロボット装置
KR20040036120A (ko) 부품 이송용 척킹 장치
JP3436298B2 (ja) ワーク組付・仮締装置
JP7135233B1 (ja) ねじ浚いモジュールおよびねじ浚いユニット
CN219703924U (zh) 高效的焊枪垂直导向夹具
JPH09207038A (ja) 板材加工装置のワーク位置決め装置
JPH0635098B2 (ja) 搬送加工物のクランプ装置
JPS61146430A (ja) 部品要素の組立用保持具構造
JPH09122922A (ja) 抵抗溶接装置
JP3328009B2 (ja) ナットの供給装置
JP3871533B2 (ja) 治具設備
JPH0357347Y2 (ja)
JPH0798497B2 (ja) フード組付装置
JP2501818Y2 (ja) 搬送物品位置決め用治具の取付構造
JP3482636B2 (ja) シーム溶接線自動倣い装置のハンドリング治具
JP3031143B2 (ja) トーションビーム加工用搬送装置
JPH0753861Y2 (ja) 治具パレット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070828

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071204

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees