JPH09122922A - 抵抗溶接装置 - Google Patents

抵抗溶接装置

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JPH09122922A
JPH09122922A JP28968995A JP28968995A JPH09122922A JP H09122922 A JPH09122922 A JP H09122922A JP 28968995 A JP28968995 A JP 28968995A JP 28968995 A JP28968995 A JP 28968995A JP H09122922 A JPH09122922 A JP H09122922A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定側の下部電極1と可動側の上部電極4と
の間に、取付孔P1を有するパネルPと、ナット供給装
置31によって供給された突起N1,N1,…を有する
ナットNとを重ね合わせた状態で挟んでプロジェクショ
ン溶接するようにした溶接装置に対し、長期間に亘り安
定した状態でナットNを正確に位置決めしてパネルPに
溶接する。 【解決手段】 上部電極4を電極本体5と、その下端部
に取り付けられる電極チップ18とからなるナット保持
用電極として、電極チップ18の下面にナットNを位置
決めするための位置決め凹部20を形成する。また、一
端が電極チップ18を貫通してその下端面の位置決め凹
部20内に開口する負圧通路26を設け、その負圧通路
26の他端を電極本体5内を通って負圧源25に連通さ
せ、上部電極4が下降動作するときに、その電極チップ
18の位置決め凹部20にナットNを位置決め状態で負
圧により吸着保持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナットをパネルに
プロジェクション溶接する等、接合ワークを被接合ワー
クに対し位置決めした状態で重ね抵抗溶接を行う抵抗溶
接装置に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の抵抗溶接装置とし
て、例えば特開平6―238461号公報に開示される
ように、パネルの取付孔の位置に突起付ナットをプロジ
ェクション溶接するようにしたものが知られている。こ
のものは、先端面(上端面)からガイドピンが出没可能
な固定側の棒状下部電極と、この下部電極に相対向して
上下動する可動側の棒状上部電極と、上部電極の側方に
配置され、かつ先端部が上部電極に対して接離するピス
トンロッドを有し、上部電極の下降移動時にそれと同期
して伸長してピストンロッドを前進させるシリンダと、
このシリンダのピストンロッドの先端部に設けられ、シ
リンダの収縮時にナット移載装置からナットを受け取っ
て上載する一方、伸長時に上記ナットを下降移動する上
部電極の下側に差し出して上部電極側にナットを受け渡
すナット受渡し機構とを備え、下部電極上にパネルを載
置してその取付孔からガイドピンを突出させ、このガイ
ドピンに対し上部電極と共に下降移動したナットを外嵌
させて位置決めした状態で、両電極によりナット及びパ
ネルを上下両側から加圧しつつ溶接電流を流して溶接す
るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ものでは、ナットを下部電極のガイドピンによって位置
決めしているので、そのナットを一定の向きに位置決め
することは難しい。このため、例えばパネルの縁部にナ
ットの外周部を合致させて溶接する場合、そのナットの
向きがずれて、その突起の一部がパネル部に溶接されな
い状態となり、そのナットは部品取付け等の際にトルク
不足となる。
【0004】また、ナットがそのねじ孔の一部を封閉し
た蓋付ナットである場合、下部電極のガイドピンをナッ
トのねじ孔に挿入して位置決めするようにすると、その
ガイドピンによって蓋部が破れてしまう虞れがあるの
で、そのガイドピンの突出長さを短くする必要がある。
しかし、そのときには電極上へのナットの載りが悪くな
り、ナットの位置ずれが生じ易いという問題が生じる。
つまり、上記従来のものには改良の余地があった。
【0005】尚、ナットをマグネットの磁力により電極
に対し位置決めすることが考えられるが、ナットが磁気
を帯びるのは避けられず、その磁化によって却って位置
ずれする虞れがある。また、溶接時には電極の温度が高
温度になるので、冷却水で冷却したとしても、マグネッ
トが熱劣化してその磁力が低下し易く、長期間に亘って
安定した位置決め効果を期待することができない。
【0006】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その主たる目的は、上記のようにナットをパネ
ルに溶接する場合等のように、被接合ワークに対し接合
ワークを抵抗溶接する場合、その接合ワークの位置決め
のための構成を改良することにより、長期間に亘り安定
した状態で、ワークを正確に位置決めして溶接できるよ
うにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的の達成のた
め、この発明では、電極に接合ワークの位置決め部を設
けて、その位置決め部に溶接前の接合ワークを負圧によ
り吸着保持し、その吸着状態で電極間でワーク同士の抵
抗溶接を行わせるようにした。
【0008】具体的には、請求項1の発明では、固定電
極と、該固定電極に対し接離可能に対向して配置された
可動電極とを備え、これらの両電極間で被接合ワーク
と、ワーク供給手段によって供給された接合ワークとを
重ね合わせた状態で挟んで加圧し、かつ電極間に溶接電
流を流して両ワーク同士を接触抵抗熱により溶接するよ
うにした抵抗溶接装置が前提である。
【0009】そして、上記固定電極及び可動電極の一方
の電極を、該電極に対し接合ワークを位置決めするため
の位置決め部を先端部に有するワーク保持用電極とす
る。また、このワーク保持用電極の位置決め部に対し接
合ワークを位置決めした状態で負圧により吸着保持する
負圧吸着手段を設ける。
【0010】上記の構成により、可動電極が固定電極か
ら離れている溶接前の状態で、それらのうちワーク保持
用電極とされていない側の電極に被接合ワークがセット
され、ワーク保持用電極にワーク供給手段によって接合
ワークが供給されると、この接合ワークは、負圧吸着手
段の負圧によりワーク保持用電極の位置決め部に位置決
めされて吸着保持される。この吸着保持状態で、可動電
極が固定電極に接近して両電極間に被接合ワーク及び接
合ワークが重ね合わされて加圧され、両電極間の溶接電
流の通電により両ワークが抵抗溶接される。このよう
に、ワーク供給手段によって供給される接合ワークをワ
ーク保持用電極の位置決め部に負圧により位置決め状態
で吸着保持するので、その接合ワークは位置ずれせずに
位置決め部に正確に位置決めされた状態で被接合ワーク
に溶接されることとなり、接合ワークと被接合ワークと
を正確にかつ確実に位置決めして溶接することができ
る。
【0011】また、接合ワークをワーク保持用電極自体
に位置決めして保持するので、ワーク位置決めのための
クランプ装置が別個に不要となり、溶接装置の簡略化を
図ることができる。
【0012】さらに、接合ワークを負圧により吸着して
電極の位置決め部に保持するので、マグネットを使用す
る場合のように、ワークの磁化による位置ずれやマグネ
ットの熱劣化による位置決め不良を招くことはなく、ワ
ークの正確な位置決め機能を長期間に亘って安定して維
持することができる。
【0013】請求項2の発明では、上記ワーク保持用電
極は、電極本体と、該電極本体の先端部に設けられ、先
端部に位置決め部を有する電極チップとを備えてなるも
のとする。また、負圧吸着手段は、一端が上記電極チッ
プを貫通してその先端部に開口する一方、他端が電極本
体内を通って負圧源に連通する負圧通路を有するものと
する。こうすることで、負圧吸着手段の構成を具体化で
きる。
【0014】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明の抵抗溶接装置において、電極チップを電極本体に対
し取外し交換可能とする。この構成により、接合ワーク
の種類に応じた位置決め部を有する複数種類の電極チッ
プを設けておけば、接合ワークの種類が変わる都度、電
極本体は同じものとしたままで、その電極本体から電極
チップのみを取り外して交換すればよく、多種類の接合
ワークに安価な構造で対処することができる。
【0015】請求項4の発明では、請求項1、2又は3
の発明の抵抗溶接装置において、固定電極及び可動電極
を上下方向に対向配置し、固定電極を下部電極とする一
方、可動電極を上部電極でかつワーク保持用電極とす
る。この構成により、下部電極上に被接合ワークをセッ
トした後、上部電極に供給された接合ワークをその位置
決め部に位置決めして吸着保持し、上部電極の下降移動
により両電極間に両ワークが加圧されて溶接される。こ
の場合、上部電極であっても、接合ワークを落下させる
ことなく確実に位置決めして吸着保持することができ
る。
【0016】請求項5の発明では、請求項1、2、3又
は4の発明の抵抗溶接装置において、接合ワークは、一
部が封閉されたねじ孔を有しかつ被接合ワークに突起に
てプロジェクション溶接される蓋付ナットとする。そし
て、ワーク保持用電極の位置決め部は該蓋付ナットを外
周部にて嵌合する位置決め凹部とする。こうすれば、蓋
付ナットであってもそれをワーク保持用電極の位置決め
凹部に嵌合して位置決めすることができ、蓋付ナットを
ワーク保持用電極に位置決め保持する構造が具体的にか
つ容易に得られる。
【0017】請求項6の発明では、同様に、請求項1、
2、3又は4の発明の抵抗溶接装置において、接合ワー
クは、貫通するねじ孔を有しかつ被接合ワークに突起に
てプロジェクション溶接されるナットとし、ワーク保持
用電極の位置決め部はナットのねじ孔に挿通可能な位置
決めピンとする。こうすることで、ナットのねじ孔をワ
ーク保持用電極の位置決めピンに挿通してナットの位置
決めを行うことができ、貫通状のねじ孔を持つナットを
ワーク保持用電極に位置決め保持する構造が具体的にか
つ容易に得られる。
【0018】請求項7の発明では、請求項5又は6の発
明の抵抗溶接装置において、被接合ワークは、取付孔を
有しかつ該取付孔にねじ孔が合致した状態でナットがプ
ロジェクション溶接されるパネルとする。この場合、パ
ネルにナットをそのねじ孔がパネルの取付孔に正確に位
置決めされた状態で溶接することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図3は本発明の実施形態に係る抵
抗溶接装置としてのプロジェクション溶接装置の電極構
造を示す。この溶接装置は、上端面が加圧通電部とされ
た固定電極としての銅製円柱棒状の下部電極1と、該下
部電極1の上方にシリンダ(図示せず)によって昇降可
能につまり下部電極1に対し接離可能に対向して配置さ
れ、下端面が加圧通電部とされた可動電極としての銅製
円柱棒状の上部電極4とを備えており、上部電極4が上
昇端位置にあるとき、両電極1,4間に、下面が下部電
極1に当接するパネルP(被接合ワーク)と、上端部が
上部電極4に当接するプロジェクション用ナットN(接
合ワーク)とを位置合わせして上下に配置し、その後、
上部電極4を下降させてその下降端位置で下部電極1と
の間でナットN及びパネルPを重ね合わせた状態で挟ん
で加圧し、両電極1,4間に溶接電流を流してナットN
及びパネルPを接触抵抗熱により溶接するようにしてい
る。
【0020】具体的には、上記パネルPには所定位置に
複数の取付孔P1,P1,…が開口されている。一方、
ナットNは、パネルPとの接合面の隅角部にそれぞれ溶
融部としての突起N1,N1,…を有する突起付四角ナ
ットからなり、そのねじ孔N2を上記パネルPの取付孔
P1に合致させた状態で突起N1,N1,…にてパネル
Pに溶接される。各ナットNのねじ孔N2において突起
N1,N1,…と反対側開口端は蓋部N3によって封閉
されており、各ナットNのパネルPへの溶接後、部品取
付けのため等に用いられてねじ部材(図示せず)が螺合
締結さらるナットNについてのみ、その蓋部N3がねじ
部材の捩込みによって除去され、その他のナットNは蓋
部N3が残されたままで、パネルPの取付孔P1をナッ
トNで塞ぐようになっている。
【0021】上記下部電極1にはその中心部にガイドピ
ン2が上端面(先端面)から出没可能に支持され、この
ガイドピン2の突出長さはナットNのねじ孔N2の長さ
よりも短い寸法とされており、パネルPをその取付孔P
1にガイドピン2の先端部を挿通させた状態で下部電極
1上にセットするようにしている。
【0022】一方、上部電極4は、ナットNを位置決め
して保持するためのワーク保持用電極を構成している。
この上部電極4は、図1に示すように、上下方向の中心
軸線を有する円柱状の電極本体5と、該電極本体5の下
端部(先端部)に取り付けられた円柱状の電極チップ1
8とを備えてなり、電極本体5の下端部には下側に向か
って外径が小径となる先細りテーパ部6が形成されてい
る。一方、電極チップ18の上面には、上記電極本体5
下端部のテーパ部6に対応するように下側に向かって内
径が小径となるテーパ凹部19が形成されており、この
テーパ凹部19を電極本体5のテーパ部6に密着状態に
テーパ嵌合する構造により、電極チップ18が電極本体
5に対し取外し交換可能に装着されている。
【0023】上記電極チップ18の下端面(先端面)に
は、ナットNを下部電極1に対し位置決めするための位
置決め部としての位置決め凹部20が形成されている。
この位置決め凹部20は、突起N1,N1,…を下向き
とした溶接姿勢のナットNの略上半部を嵌合可能な内径
を有する円形凹部からなり、図1及び図3で仮想線にて
示すように、この位置決め凹部20に上記溶接姿勢のナ
ットNを外周部にて嵌合して位置決めする。
【0024】また、上記上部電極4の位置決め凹部20
に対しナットNを位置決めした状態で負圧により吸着保
持する負圧吸着装置27が設けられている。この負圧吸
着装置27は電極チップ18の下端面(先端面)にある
位置決め凹部20内を負圧ポンプ等の負圧源25に連通
させる負圧通路26を有する。
【0025】すなわち、電極チップ18の中心部にはそ
の上面のテーパ凹部19と下面の位置決め凹部20との
間を貫通する中心孔22が形成されている。一方、電極
本体5にはその中心部を貫通する貫通孔8が形成され、
この貫通孔8の下端部は他の部分よりも内径の大きい大
径部8aを有し、この大径部8aの下端は上記電極チッ
プ18の中心孔22に連通されている。一方、貫通孔8
の上端は電極本体5上端部に開口した負圧導入口9に連
通され、この負圧導入口9は負圧配管24を介して負圧
源25に接続されており、上記電極チップ18の中心孔
22、電極本体5内の貫通孔8及び負圧配管24により
負圧通路26が構成され、この負圧通路26の一端は電
極チップ18を貫通してその下端面の位置決め凹部20
に開口する一方、他端は電極本体5内を通って負圧源2
5に連通している。そして、ナットNが電極チップ18
の位置決め凹部20に供給されたとき、そのナットNを
負圧源25のエア吸引による負圧によって位置決め凹部
20内に位置決めして吸着保持するようになっている。
【0026】上記上部電極4の電極本体5の下部には冷
却水通路11が形成されている。つまり、電極本体5の
下部は、図2にも示すように、下端に上記テーパ部6が
形成されかつ上記貫通孔8を有する内筒部12と、該内
筒部12に外嵌合された外筒部13との2重構造に構成
されている。内筒部12にはその直径方向に対向する部
分を上下方向の所定範囲に亘り切り欠いてなる切欠部1
4,14が形成されており、この一方の切欠部14と外
筒部13との間に冷却水通路11の往路11aが、また
他方の切欠部14と外筒部13との間に冷却水通路11
の復路11bがそれぞれ設けられ、これら冷却水通路1
1の往路11a及び復路11b同士は、切欠部14,1
4の下端位置で内筒部12の外周全体を環状に切り欠く
ことで互いに連通されている。
【0027】また、外筒部13の上端部には、上記冷却
水通路11の往路11aに連通する吸水口15と、同復
路11bに連通する排水口16とが開口されており、吸
水口15から供給された冷却水を冷却水通路11の往路
11aに流し、この冷却水を復路11bを経て排水口1
6から排出することで、電極本体5の内筒部12及びそ
れに取り付けられている電極チップ18を冷却する。
【0028】上記パネルPに対して溶接される各ナット
Nは上部電極4の位置決め凹部20に対し、図4に示す
ナット供給装置31によって供給されるようになってい
る。このナット供給装置31はエアシリンダ32を備
え、このエアシリンダ32は、下部電極1及び上部電極
4を通る鉛直面に沿って水平方向に延びるシリンダボデ
ィ33と、このシリンダボディ33の電極1,4側であ
る前端部(図4の右端部)から突出し、シリンダ32の
伸長動作時に先端部が上記上昇端位置にある上部電極4
の下側位置に前進するピストンロッド34とを有する。
尚、図4中、35はシリンダ32を収縮動作させるため
のエア供給口、36はシリンダ32を伸長動作させるた
めのエア供給口、37はシリンダ32の収縮動作のスト
ロークエンドを検出する近接スイッチ、38はシリンダ
32の伸長動作のストロークエンドを検出する近接スイ
ッチである。
【0029】上記ピストンロッド34の先端部には、ナ
ットNを上部電極4の位置決め凹部20に受け渡すため
のナット受渡し機構40が取り付けられている。図5に
示す如く、このナット受渡し機構40は矩形状のブロッ
ク41を有し、このブロック41にはその後側下部の左
右両側に1対のカムブロック部42,42が一体に形成
されている。ブロック41の前端部には揺動片43が水
平方向の軸44によって鉛直面内で揺動可能に支持され
ている。この揺動片43は、ブロック41の前端部を左
右両側から挟んだ状態で後側に延びる1対のアーム部4
3a,43aを有し、この両アーム部43a,43a間
にブロック41の前端部が配置されて両者が軸44によ
り連結されており、このことで、揺動片43は、上面が
略水平方向に向く受渡し姿勢と、上面が鉛直方向に向く
退避姿勢との間で揺動可能とされている。また、図示し
ないが、軸44の回りには捩りばねが配置されており、
この捩りばねによって揺動片43は退避姿勢側から受渡
し姿勢側に向かう方向に回動付勢されている。
【0030】上記揺動片43の上面にはナットNを突起
N1,N1,…が下側に位置する溶接姿勢で上載支持す
るナット受け座45が形成されている。このナット受け
座45は、ナットNを溶接姿勢でねじ孔N2の中心回り
に回動不能に嵌合する前後方向に延びる断面矩形状の凹
溝46と、この凹溝46の底面の中央部に突設されたピ
ン部47とからなり、凹溝47内にナットNを突起N
1,N1,…側にて嵌合し、かつ該ナットNのねじ孔N
2にピン部47を嵌挿することで、ナットNを凹溝46
内で移動不能に係止している。一方、揺動片43の下面
には、前側に向かって下側に傾斜する傾斜カム面48が
形成されている。
【0031】上記シリンダ32のボディ33前端部に
は、図外のナット選別装置から送給された多数のナット
N,N,…を1個ずつ上記受渡し機構40のナット受け
座45に移載するためのナット移載機構50が設けられ
ている。このナット移載機構50は、図6に示すよう
に、シリンダボディ33の矩形状の前側カバー33aの
下端部に突設されて前方に延びる板状のベース51を有
し、このベース51上面の前後中間部にはその左右両側
にそれぞれ柱状の支持部52,52が立設され、この両
支持部52,52間に揺動部材53が水平方向の軸55
を介して揺動可能に支持されている。この揺動部材53
は、下面に前後方向に延びる溝部54を有する断面略コ
字状の部材で、その溝部54内に上記ピストンロッド3
4が挿通されている。
【0032】上記ベース51上面後端の左右両側にはそ
れぞれ上面にばね止めピン56a,56aを有する柱状
のばね受け部56,56が立設され、この各ばね受部5
6の上面にはコイルばねからなる圧縮ばね57の下端部
がばね止めピン56aにて係止され、各圧縮ばね57の
上端部は揺動部材53下面の後端部に当接しており、圧
縮ばね57のばね力により揺動部材53を前端部が下向
いた状態の非移載姿勢に回動付勢している。
【0033】また、揺動部材53の下面の前端部には、
前側に向かって上側に傾斜する傾斜カム面58,58が
形成されており、シリンダ32が収縮動作してピストン
ロッド34先端のナット受渡し機構40が後退したとき
に、そのブロック41の左右両側のカムブロック部4
2,42により揺動部材53の傾斜カム面58,58を
押して揺動部材53を上記圧縮ばね57の回動付勢力に
抗して前端部が上向いた状態の移載姿勢に回動させるよ
うになっている。
【0034】揺動部材53上面の前端部には、ナットN
がその突起N1,N1,…を前側に向けた移動姿勢で通
過可能な断面矩形状のナット入口60が開口され、この
ナット入口60にはナット入口60と同じ内面形状を有
する矩形筒状のチューブ装着部61が溶接により取付固
定され、このチューブ装着部61には、上記ナット選別
装置に通じる矩形チューブからなる送給チューブ59
(図4参照)が装着されるようになっており、この送給
チューブ59及びチューブ装着部61を経てナット選別
装置から多数のナットN,N,…が揺動部材53内に供
給される。
【0035】上記ベース51上面の前端部には前側に向
かって下側に傾斜する傾斜カム面62が形成されてお
り、シリンダ32が収縮動作してピストンロッド34先
端のナット受渡し機構40が後退したときに、その後退
端位置の直前でベース51側の傾斜カム面62によりナ
ット受渡し機構40における揺動片43の傾斜カム面4
8を押して揺動片43を受渡し姿勢よりもさらに前端部
が上向く方向に回動させ、このことで、上記ナット入口
60から揺動部材53内に供給されている多数のナット
N,N,…のうちの最下端のナットNをその下側の突起
N1,N1にて引っ掛けて突起N1,N1,…が下側に
なる溶接姿勢に回動させるようにしている。
【0036】また、揺動部材53の溝部54底面の前端
には、上記ナット入口60の直後側に後側に向かって下
側に傾斜する傾斜面63が形成されており、上記ナット
受渡し機構40の後退端位置近傍で揺動片43の受渡し
姿勢を越えた回動動作により最下端のナットNが回動し
たときに、そのナットNを傾斜面63と協働してさらに
回動させ、揺動片43上面のナット受け座45の凹溝4
6にナットNをそのねじ孔N2がピン部47にて係止さ
れた状態で移載するようにしている。
【0037】尚、揺動部材53の前端部には前側に延び
るばね板からなるナット押え板64が取り付けられてお
り、揺動片43のナット受渡し機構40のナット受け座
45に上載されたナットNがシリンダ32の伸長動作に
よって上部電極4側に前進するときに、その移動するナ
ットNをナット押え板64で上側からスライド状に押圧
保持してナット受け座45からの脱落を防止するように
している。
【0038】次に、上記実施形態のプロジェクション溶
接装置において、ナットN,N,…を順に供給してパネ
ルPに溶接する動作について説明する。通常の状態で
は、ナット選別装置から多数のナットN,N,…が各々
の突起N1,N1,…を前側に配置した移動姿勢で送給
チューブ59、その装着部61及びナット入口60を経
て揺動部材53内に供給されている。そして、図9に示
すように、シリンダ32が伸長動作してそのピストンロ
ッド34先端のナット受渡し機構40が前進していると
き、上記多数のナットN,N,…のうちの最下端のナッ
トNは上記ピストンロッド34に当接して規制された状
態で停止している。つまり、多数のナットN,N,…は
揺動部材53内にあるナットNを最下端のものとして、
その上に続きのナットN,N,…が順に積み重なった積
載状態で配置される。
【0039】この状態からシリンダ32が収縮動作して
ピストンロッド34先端のナット受渡し機構40が後退
すると、図10に示すように、上記最下端のナットN
は、後退するピストンロッド34に引っ張られて突起N
1,N1,…が下側になる方向に若干の角度だけ回動す
る。そして、受渡し機構40が後退端位置近くに移動す
ると、そのブロック41の左右両カムブロック部42,
42により揺動部材53のベース51の傾斜カム面5
8,58が押されて揺動部材53が圧縮ばね57,57
の回動付勢力に抗して非移載姿勢から移載姿勢に回動
し、その前端部が上向いて揺動部材53及びベース51
の各前端部間が開いた状態となる。
【0040】この後、シリンダ32がさらに収縮動作し
て収縮動作のストロークエンドに達し、ナット受渡し機
構40が後退端位置に到達すると、図7に示す如く、シ
リンダボディ33の前側カバー33aにおけるベース5
1前端の傾斜カム面62により、ナット受渡し機構40
における揺動片43の傾斜カム面48が押されて、揺動
片43が受渡し姿勢よりもさらに前端部が上向く方向に
回動する。このことで、上記揺動部材53内にある最下
端のナットNは、まず、その下側の突起N1,N1にて
揺動片43に引っ掛けられて突起N1,N1,…が下側
になる方向に回動し、次いで、引き続いてナットNの後
側上端部が揺動部材53の溝部54底面における傾斜面
63に案内されながらさらに回動して突起N1,N1,
…が下側に位置する溶接姿勢となり、この溶接姿勢で下
側にある揺動片43上面のナット受け座45における凹
溝46内にねじ孔N2がピン部47にて係止された状態
で移載される。このとき、ナットNは、ナット受け座4
5の凹溝46内でねじ孔N2回りに回動不能に外周部に
て嵌合されるので、所定の位置に位置決めされた状態に
移載支持されることとなる。
【0041】このようなナットNの受渡し機構40への
移載完了状態で、前のナットNの溶接が終わって上部電
極4が上昇端位置に移動し、次いで、下部電極1上のパ
ネルPを移動させて次の取付孔P1の位置に下部電極1
のガイドピン2を挿通させた後、その取付孔P1の位置
にナットNの溶接が行われる。このときには、溶接指令
に信号により、まず、シリンダ32が伸長動作して受渡
し機構40がその揺動片43のナット受け座45にナッ
トNを上載支持した状態で前進する。この前進に伴い、
受渡し機構40のカムブロック部42,42と揺動部材
53のカム面58,58とのカム係合が外れるので、揺
動部材53は移載姿勢から非移載姿勢に回動し、その前
端部が下向きになる。このため、この揺動部材53の前
端に取り付けられているナット押え板64が、上記前進
する受渡し機構40におけるナット受け座45上のナッ
トNを上側から押すようになり、このことでナットNの
ナット受け座45からの脱落が防止できる。
【0042】次いで、図8に示すように、シリンダ32
が伸長動作のストロークエンドに達し、ナット受渡し機
構40が前進端位置に到達すると、直ちに上部電極4が
下降移動する。ナット受渡し機構40の前進端位置で
は、その揺動片43のナット受け座45上のナットNが
上部電極4の真下(下部電極1の真上)に位置するの
で、上部電極4は下降移動する途中で上記ナット受け座
45上のナットNに当たる。この上部電極4の下端部に
おける電極チップ18の下面には位置決め凹部20が形
成され、この位置決め凹部20内は上部電極4内の負圧
通路26を経て負圧源25により吸引されて負圧状態と
なっているので、図9に示す如く、ナット受け座45上
のナットNは上部電極4側に受け渡され、その位置決め
凹部20内に嵌合されて位置決め状態で吸着保持され
る。その際、ナットNはねじ孔N2の一部が蓋部N3に
より閉じられた蓋付のものであるので、その負圧による
吸着効果が高まる。
【0043】このようなナットNの受渡しの後、上部電
極4はナットNを吸着保持した状態で引き続き下降す
る。尚、上記ナット受渡し機構40の揺動片43は揺動
可能であるので、上記ナットNを上部電極4に受け渡す
と同時に、自身は上部電極4に押されて下側に回動し、
下降移動する上部電極4と干渉しない待機姿勢に変化す
る。
【0044】この後、図10に示すように、上部電極4
が下降端位置に移動すると、その電極チップ18の位置
決め凹部20に吸着保持されているナットNが、そのね
じ孔N2に下側から上記下部電極1のガイドピン2先端
部を僅かに挿入させた状態で突起N1,N1,…にて下
部電極1上のパネルPの取付孔P1周囲に押し付けら
れ、ナットN及びパネルPが上下に重なった状態で加圧
される。この加圧状態で両電極1,4間への溶接電流の
通電によりナットNの突起N1,N1,…が溶けてパネ
ルPに溶着し、このことでナットNがパネルPにプロジ
ェクション溶接される。この溶接の最中、上記と同様に
してシリンダ32が収縮動作し、上記ナットNの上部電
極4への受渡しによって空になった受渡し機構40が後
退する。以後、複数のナットN,N,…の各々に付き上
記と同様の動作が繰り返される。
【0045】したがって、この実施形態の場合、ナット
供給装置31によって供給されたナットNは、下降移動
する上部電極4における電極チップ18の位置決め凹部
20に位置決めされて落下することなく吸着保持され、
その状態で下部電極1上のパネルPに押し付けられてプ
ロジェクション溶接されるので、蓋付ナットNであって
も上部電極4に正確に位置決めした状態で確実に吸着保
持してパネルPの取付孔P1に位置ずれすることなく正
確に溶接することができる。
【0046】また、ナットNを上部電極4自体に位置決
めして保持するので、その位置決めのためのクランプ装
置を別個に装備する必要がなくなり、その分、プロジェ
クション溶接装置の構造の簡略化を図ることができる。
【0047】さらに、ナットNを負圧源25からの負圧
により吸着して上部電極4の位置決め凹部20に保持す
るので、マグネットを使用してナットNを吸着する場合
のように、ナットNの磁化による位置ずれやマグネット
の熱劣化による位置決め不良等は生じず、ナットNの位
置決め保持機能を長期間に亘って安定して保つことがで
きる。
【0048】また、上記上部電極4の電極チップ18は
電極本体5に対し取外し交換可能であるので、必要に応
じて電極チップ18を交換することができる。すなわ
ち、電極チップ18を電極本体5から取り外す際には、
電極チップ18を工具等で回してそのテーパ凹部19を
電極本体5の先細りテーパ部6から外せばよく、逆に、
電極チップ18を電極本体5に装着する際には、電極チ
ップ18のテーパ凹部19を電極本体5のテーパ部6に
密着状態に外嵌合する。
【0049】図11は他の種類の電極チップ18′に交
換した状態を例示しており、この例では、ナットN′
は、パネルPに突起N1,N1,…にてプロジェクショ
ン溶接される通常のもので、そのねじ孔N2は貫通して
いる。また、ワーク保持用電極としての上部電極4にお
ける電極チップ18′の下面は平面とされ、この電極チ
ップ18′の中心孔22には、電極チップ18′下面か
ら突出してナットN′のねじ孔N2に挿通可能な位置決
めピン21(位置決め部)が中心孔22と負圧通路26
としての間隙をあけて挿通保持されている。この位置決
めピン21はその基端部が貫通孔8下端部の大径部8a
内に移動不能に固定支持されている。
【0050】この構成により、前進端位置のナット受渡
し機構40により上部電極4にナットN′が供給された
とき、図11で仮想線にて示すように、そのナットN′
のねじ孔N2に上部電極4の位置決めピン21が上方か
ら挿通されてナットN′の位置決めが行われ、この位置
決め状態でナットN′が負圧通路26による負圧により
電極チップ18′の下面に吸着保持される。従って、通
常の突起付ナットN′に対する負圧による位置決め保持
を容易に実現することができる。
【0051】そして、このようにナットN,N′の種類
に応じた位置決め部(位置決め凹部20及び位置決めピ
ン21)を有する複数種類の電極チップ18,18′を
設けておけば、ナットN,N′の種類が変わる都度、電
極本体5は同じものとしたままで、その電極本体5から
電極チップ18,18′のみを取り外して交換すればよ
く、多種類のナットN,N′を溶接する際に安価な構造
で対処することができる。
【0052】尚、上記実施形態では、ナットN,N′を
上部電極4に位置決めして吸着保持し、下部電極1上の
パネルPに押し付けるようにしているが、逆に、ナット
N,N′を下部電極1に位置決めして吸着保持し、上部
電極4側にセットしたパネルPに押し付けるようにする
こともできる。
【0053】また、上記実施形態は、上下方向に対向し
た電極1,4を有するプロジェクション溶接装置の例で
あるが、電極の対向する向きは上下方向に限定されず、
本発明は、全ての方向に対向配置された電極を有するプ
ロジェクション溶接装置に対し適用することができる。
すなわち、固定電極とそれに対向して配置される可動電
極とを有するものであればよく、ナットN,N′を電極
に対しあらゆる方向から供給しても、そのナットN,
N′を電極に正確に位置決めして負圧により吸着保持す
ることができ、このことで溶接装置やナット供給装置3
1のレイアウトの自由度が高まることとなる。
【0054】また、上記実施形態では、突起付ナット
N,N′をパネルPにプロジェクション溶接するように
しているが、本発明はこのような溶接に限らず、その他
の接合ワークを非接合ワークに抵抗溶接する場合であれ
ば適用できるのは勿論のことである。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、固定電極及び可動電極間に、被接合ワークとワ
ーク供給手段によって供給された接合ワークとを重ね合
わせた状態で挟んで抵抗溶接するようにした抵抗溶接装
置に対し、一方の電極を接合ワークの位置決めのための
ワーク保持用電極とし、このワーク保持用電極先端の位
置決め部に接合ワークを位置決めした状態で負圧吸着手
段による負圧により吸着保持するようにしたことによ
り、ワーク位置決めのためのクランプ装置を別個に不要
として溶接装置の簡略化を図りつつ、接合ワークを電極
に正確に位置決め保持した状態で被接合ワークに溶接で
き、溶接品質の向上を図ることができるとともに、その
位置決め効果を長期間に亘って安定して維持することが
できる。
【0056】請求項2の発明によると、ワーク保持用電
極を電極本体と、その先端部に設けられ、先端部に位置
決め部を有する電極チップとを備えてなるものとし、負
圧吸着手段は、一端が電極チップを貫通してその先端部
に開口する一方、他端が電極本体内を通って負圧源に連
通する負圧通路を有するものとしたことにより、負圧吸
着手段を具体的に容易に得ることができる。
【0057】請求項3の発明によると、電極チップを電
極本体に対し取外し交換可能としたことにより、接合ワ
ークの種類が変わる都度、電極本体から電極チップのみ
を取り外して交換すればよく、多種類の接合ワークに安
価な構造で対処することができる。
【0058】請求項4の発明によると、固定電極を下部
電極とし、可動電極を上部電極でかつワーク保持用電極
としたことにより、上部電極に接合ワークを落下させる
ことなく確実に位置決めして吸着保持した状態で、下部
電極上の被接合ワークに溶接することができる。
【0059】請求項5の発明では、接合ワークは、ねじ
孔の一部が封閉されたプロジェクション溶接用の蓋付ナ
ットとし、ワーク保持用電極の位置決め部は蓋付ナット
を外周部にて嵌合する位置決め凹部とした。また、請求
項6の発明では、接合ワークは貫通状のねじ孔を持つ通
常のプロジェクション溶接用ナットとし、ワーク保持用
電極の位置決め部はナットのねじ孔に挿通可能な位置決
めピンとした。これらの発明によると、プロジェクショ
ン溶接用の通常のナット又は蓋付ナットをワーク保持用
電極に位置決め保持する構造が具体的にかつ容易に得ら
れる。
【0060】請求項7の発明によると、被接合ワーク
は、取付孔にねじ孔が合致した状態でナットがプロジェ
クション溶接されるパネルとしたことにより、パネルの
取付孔にナットを正確に位置決めしてプロジェクション
溶接することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る上部電極の構造を示す
断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】両電極によりナットをパネルに溶接する状態を
示す斜視図である。
【図4】ナット供給装置の全体構成を示す正面図であ
る。
【図5】ナット受渡し機構の構造を示す拡大斜視図であ
る。
【図6】ナット移載機構の構造を拡大して示す分解斜視
図である。
【図7】シリンダが収縮側ストーロークエンドにあると
きのナット移載機構の動作を示す断面図である。
【図8】シリンダが伸長側ストーロークエンドにあって
ナット受渡し機構がナットを上部電極に受け渡す直前の
状態を示す正面図である。
【図9】ナット受渡し機構がナットを上部電極に受渡し
した直後の状態を示す正面図である。
【図10】上部電極がナットをパネルに加圧して溶接す
る状態を示す正面図である。
【図11】電極チップを取り換えたときの上部電極の要
部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 下部電極(固定電極) 4 上部電極(可動電極) 5 電極本体 18,18′ 電極チップ 20 位置決め凹部(位置決め部) 21 位置決めピン(位置決め部) 25 負圧源 26 負圧通路 27 負圧吸着装置(負圧吸着手段) 31 ナット供給装置(ワーク供給手段) 32 エアシリンダ 40 ナット受渡し機構 45 ナット受け座 50 ナット移載機構 53 揺動部材 P パネル(被接合ワーク) P1 取付孔 N,N′ 突起付ナット(接合ワーク) N1 突起 N2 ねじ孔 N3 蓋部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定電極と、該固定電極に対し接離可能
    に対向して配置された可動電極とを備え、 上記両電極間で被接合ワークと、ワーク供給手段によっ
    て供給された接合ワークとを重ね合わせた状態で挟んで
    加圧し、かつ電極間に溶接電流を流して両ワーク同士を
    接触抵抗熱により溶接するようにした抵抗溶接装置にお
    いて、 上記一方の電極が、該電極に対し上記接合ワークを位置
    決めするための位置決め部を先端部に有するワーク保持
    用電極とされ、 上記ワーク保持用電極の位置決め部に対し接合ワークを
    位置決めした状態で負圧により吸着保持する負圧吸着手
    段を設けたことを特徴とする抵抗溶接装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の抵抗溶接装置において、 ワーク保持用電極は、電極本体と、該電極本体の先端部
    に設けられ、先端面に位置決め部を有する電極チップと
    を備えてなり、 負圧吸着手段は、一端が上記電極チップを貫通してその
    先端部に開口する一方、他端が電極本体内を通って負圧
    源に連通する負圧通路を有することを特徴とする抵抗溶
    接装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の抵抗溶接装置にお
    いて、 電極チップが電極本体に対し取外し交換可能とされてい
    ることを特徴とする抵抗溶接装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の抵抗溶接装置
    において、 両電極は上下方向に対向配置されており、 固定電極が下部電極とされている一方、可動電極が上部
    電極でかつワーク保持用電極とされていることを特徴と
    する抵抗溶接装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の抵抗溶接
    装置において、 接合ワークは、一部が封閉されたねじ孔を有しかつ被接
    合ワークに突起にてプロジェクション溶接される蓋付ナ
    ットであり、 位置決め部は上記蓋付ナットを外周部にて嵌合する位置
    決め凹部であることを特徴とする抵抗溶接装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3又は4記載の抵抗溶接
    装置において、 接合ワークは、貫通するねじ孔を有しかつ被接合ワーク
    に突起にてプロジェクション溶接されるナットであり、 位置決め部はナットのねじ孔に挿通可能な位置決めピン
    であることを特徴とする抵抗溶接装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の抵抗溶接装置にお
    いて、 被接合ワークは、取付孔を有しかつ該取付孔にねじ孔が
    合致した状態でナットがプロジェクション溶接されるパ
    ネルであることを特徴とする抵抗溶接装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1645354A2 (de) 2004-10-07 2006-04-12 Otto Bihler Handels-Beteiligungs-GmbH Schweißgerät, insbesondere Mutter-Schweißgerät
CN103056575A (zh) * 2012-12-17 2013-04-24 三一重工股份有限公司 电磁吸附装置
WO2018051594A1 (ja) * 2016-09-14 2018-03-22 矢島技研株式会社 電極部構造及びそれを用いた抵抗溶接機
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