JP3263754B2 - スタッドボルト供給装置 - Google Patents

スタッドボルト供給装置

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JP3263754B2
JP3263754B2 JP02899097A JP2899097A JP3263754B2 JP 3263754 B2 JP3263754 B2 JP 3263754B2 JP 02899097 A JP02899097 A JP 02899097A JP 2899097 A JP2899097 A JP 2899097A JP 3263754 B2 JP3263754 B2 JP 3263754B2
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義久 尾沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スタッドボルト
を抵抗溶接機に供給するスタッドボルト供給装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ワークを組み合わせて組つけ作業を行な
う際、ワークとワークの締結にはボルトが使用されてい
る。通常、ボルトはワークに明けられた孔を挿通して、
ナットや雌ねじに螺着される。しかし、特に、量産部品
の場合には、作業を容易にするために、予めワークにボ
ルトが溶接されていることが多い。溶接ボルトはボルト
の頭部に突起部(一般にプロジェクションといわれ
る。)を設け、ワークに明けられた孔に、ボルトのねじ
部を挿通させて溶接を行なっていた。しかし、仕様によ
ってはワークに孔を明けられない場合があり、そのとき
には、ねじ付き溶接スタッドが使用される。溶接スタッ
ドの場合、溶接強度は大きくできないので、大きな締め
付けトルクを必要とする場合にはスタッドボルトが使用
される。スタッドボルトは、スタッドボルトの頭頂面側
にプロジェクションを設けるものであり、一般的には抵
抗溶接機で溶接される。そして、抵抗溶接機で溶接する
場合には頭頂面側を下向きにしてワークに溶接しなけれ
ばならない。従って、スタッドボルトを抵抗溶接機に供
給する供給装置も、スタッドボルトの頭頂面側を下向き
にして移動するようにしている。
【0003】従来、スタッドボルト供給装置は各種のも
のが提供されている。例えば、図14に示されるよう
に、スタッドボルト50をワークWに移動させて溶接す
る上部電極51に対して、上部電極51の側部に配置さ
れ、上部電極51の移動軸線より離れた位置から移動軸
線上にスタッドボルト50を送給する供給ヘッド52
と、パーツフィーダーから供給されるスタッドボルト5
0を前記供給ヘッド52に供給する部品供給管53と、
を有して構成されていた。そして、部品供給管53から
供給されたスタッドボルト50は供給ヘッド52の前方
部において、ガイドされながら定位置に配置される。ス
タッドボルト50が供給された供給ヘッド52は、その
スタッドボルト50の位置が上部電極51の移動軸線上
に位置されるまで、シリンダー手段54により移動され
る。スタッドボルト50が上部電極51の移動軸線上に
移動されると、供給ヘッド52は部品供給管53と共
に、シリンダー手段55により、スタッドボルト50が
上部電極51に形成されたボルト収納部51aに挿入さ
れるまで上方に向かって移動される。スタッドボルト5
0が上部電極51のボルト収納部51aに挿入される
と、マグネット手段56によりスタッドボルト50が上
部電極51に吸着され、そして、上部電極51は、下降
して下部電極57上に供給されているワークWに、スタ
ッドボルト50を移動させることによって溶接加工が行
なわれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のスタッ
ドボルト供給装置は、スタッドボルトを上部電極に吸着
させるために、供給ヘッドを上部電極の軸線に沿って上
下移動させたり、供給ヘッドを左右方向に移動させてい
たので、移動するための駆動手段が必要となるため、ス
ペースを必要とし、コストも高くなる。また、供給ヘッ
ドの移動時間にロスが生じていた。
【0005】この発明は、上述の課題を解決するもので
あり、供給ヘッドの動きを少なくすることによって、溶
接加工の時間を短縮し生産性を向上できるスタッドボル
ト供給装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 この発明にかかわるス
タッドボルト供給装置では、上記の課題を解決するため
以下のように構成するものである。即ち、上部電極と下
部電極を有する抵抗溶接機にスタッドボルトを供給する
供給ヘッドと、前記供給ヘッドにスタッドボルトを送給
する送給体と、を有して構成されるスタッドボルト供給
装置であって、前記供給ヘッドが、開閉可能に形成され
ることによって前記スタッドボルトを把持可能にするチ
ャック部と、駆動手段に接続され前記チャック部を進退
可能に移動させるプッシュロッドと、を備え、前記送給
体が、前記スタッドボルトの走行路を有する上下動可能
な送給管と、前記送給管の軸心線に対して進退可能に配
設されるストッパー部と、を備え、前記チャック部が、
付勢されるカム手段によって閉じられ、前記送給管ある
いは前記上部電極の下降移動によって開かれるように構
成されるとともに、前記スタッドボルトを把持する前記
チャック部が、前記送給管の移動軸心線と前記上部電極
の移動軸心線との間を移動するように構成され、前記ス
トッパ部が前記送給管の軸心線に進入した後、前記送給
管を下方移動させて前記チャック部を開けて前記スタッ
ドボルトを支持可能とし、前記送給管を上方移動させて
前記チャック部が前記スタッドボルトを把持した後、前
記ストッパ部が前記送給管の軸心線から退出することを
特徴とするものである。
【0007】また、前記チャック部が、並設される2個
のチャック片を有し、それぞれの前記チャック片が、対
向する側に上方に広がるテーパ状の案内部が形成される
とともに、それぞれ相反する方向に揺動可能に配設さ
れ、それぞれの前記チャック片が、前記チャック片側に
付勢されるカム手段によってお互い接近する方向に移動
され、前記送給管あるいは前記上部電極の下降移動によ
って、お互い離隔する方向に移動されることを特徴とす
るものであれば好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面に基づいて説明する。
【0009】本形態のスタッドボルト供給装置(以下、
供給装置という)Mは、図1に示されるように、スタッ
ドボルト(以下、ボルトという)1を把持し抵抗溶接機
の上部電極7と下部電極8間に搬送する供給ヘッド2
と、供給ヘッド2にボルト1を送給する送給体4と、を
備えている。そして、供給ヘッド2と送給管4は支持板
6に支持されている。
【0010】ボルト1は、図2に示されるように頭部1
aとねじ部1bとから形成され、頭頂面側にワークWに
溶接されるためのプロジェクション1cが配設されてい
る。ボルト1は、図2のように頭部1aが下方に位置さ
れた状態で供給ヘッド2に把持され搬送される。
【0011】供給ヘッド2は、図3に示されるように、
ガイド21と、ガイド21内に挿通されたプッシュロッ
ド23と、ガイド21の先端側でプッシュロッド23が
一体的に取り付けられるチャックベース25と、チャッ
クベース25の先端側に配置されるチャック27と、チ
ャックベース25とチャック27間に配置されるカム2
9をと有して構成されている。
【0012】ガイド21は、矩形の筒状に形成される先
端部21aと、プッシュロッド21が移動可能に中空状
に形成された本体部21bと、を有し、先端部21aの
内部に矩形の回り止め部材30が配設されている。
【0013】プッシュロッド23は、先端側から順に、
丸状に形成され先端面が開口された中空部23aを有す
るカム押圧部23bと、両面が切り欠かれたベース連結
部23cと、一面が切り欠かれた回り止め部23dと、
丸状の後端部23eと、を有して形成されている。そし
て、プッシュロッド23はガイド21内を往復移動し、
後端部23e側にエアシリンダ31が連結されている。
【0014】チャックベース25は、上部が開口される
断面コ字形に形成され、プッシュロッド23のベース連
結部23cにボルトで固定される連結部25aと、プッ
シュロッド23のカム押圧部23bとチャック27を支
持する支持部25bと、を有し、支持部25bの支持面
はチャック27が取り付けられるため、連結部25aの
上面に対して低くなるように形成されている(図1参
照)。
【0015】チャック27は、並設される2個のチャッ
ク片27A・27Bからなり、両チャックが側面く字形
に形成され、チャックベース25の支持部25b上面に
支持される基部27aと、ボルト1を把持するボルト把
持部27bとから形成されている。また、ボルト把持部
27bには上方に広がるテーパ状の開閉案内部27cが
形成され、基部27aの後端面には両チャック片27A
・27Bが、内部に凹状を形成するように傾斜面27d
が形成されている。さらに基部27aの中央部におい
て、それぞれのチャック片27A・27Bが、チャック
ベース25の支持部25bに取り付けられた枢軸32に
より軸支され、相反する方向に枢軸32を中心に揺動さ
れる。そのため、それぞれのチャック片がお互いに接近
する場合にはチャック27は閉状態といい、離隔する場
合にはチャック27は開状態という。なお、ボルト把持
部27bのテーパ状に開閉案内部27cは、それぞれの
チャック27が閉状態のときに略円状になるように形成
される。
【0016】カム29は、先端部が両チャック片27A
・27Bの傾斜面27dに係合するカム面29aを有す
るカム部29bと、プッシュロッド23の中空部23c
に挿入される段付きの軸部29cと、を有して形成さ
れ、軸部29cは、プッシュロッド23の中空部23a
内に配置されたコイルばね33に段付き部で掛止され、
カム29をチャック27に押圧するように付勢されてい
る。
【0017】供給ヘッド2にボルト1を送給する送給体
4は、図1、図4のように、図示しないパーツフィーダ
に接続された送給ホース41の先端に、送給ホース受け
42を介して取り付けられる送給管43と、送給管43
を支持し前記支持板6に取り付けられる送給管シリンダ
44に接続される送給管ホルダ45と、送給管シリンダ
44によって上下移動される送給管43をガイドする送
給管ガイド46と、送給管ガイド46に取り付けられる
ストッパー受け47・ストッパーシリンダ48を介して
取り付けられるストッパー49と、を備えて構成されて
いる。
【0018】送給管43は、送給ホース41から送給さ
れるボルト1が、通過し送給管43の下端部から外方に
流出できるように中空状に形成され、先端部が供給ヘッ
ド2のチャック27を開閉するための押圧部43aを形
成している。そして、送給管シリンダ44に駆動され、
送給管ガイド46内に配設される軸受け46aに案内さ
れながら送給管ガイド46内を往復移動する。
【0019】送給管ガイド46の上部と下部にフランジ
が形成され上部フランジが支持板6に取り付けられ下部
フランジにストッパー受け47が取り付けられる。スト
ッパー受け47は略逆L字形の板状に形成され、その背
面部にストッパーシリンダ48が、そのピストン部を背
面方向に進退するように取り付けられている。ストッパ
ーシリンダ48のピストン部にL字形のストッパー49
が接続され、ストッパー49のボルト支持面49aが送
給管43の上下移動軸線に向かって進退可能に移動でき
るように配設されている。
【0020】次に上記のように構成される供給装置Mの
作用について図5〜9に従って説明する。
【0021】ボルト供給装置Mは、溶接機の上部電極7
の近傍でガイドホルダー9に固定され、溶接作業が行な
われない待機中においては、供給ヘッド2のチャック2
7は閉状態を維持しながら溶接位置(下部電極8上)P
より離れ、送給管43とチャック27の開閉案内部27
bが同心上になるように、斜め上方のボルト把持位置P
1に配置され、送給管43は送給管ガイド46に対して
上昇した位置に配置されている(図5の位置)。この状
態においては、送給体4に配設されるストッパー49
は、ストッパーシリンダ48により、ストッパー受け4
7にガイドされながら、そのボルト支持面49aがボル
ト把持位置P1に配置されるように前進移動されてい
る。
【0022】溶接作業が行なわれる前に、まず、ボルト
供給装置M側の回路を「ボルト送給」にするためにボル
ト送給釦を操作すると、送給管シリンダ44のエアー回
路が切り換わり、送給管ホルダ45とともに送給管43
がチャック27のボルト把持部27bに向かって下降す
る。送給管43の下部に形成される押圧部43aが、テ
ーパ状に形成されたボルト把持部27bの開閉案内部2
7cに当接し、さらに、下降してストッパー49の僅か
上方に達した位置で停止する。送給管43の押圧部43
aが開閉案内部27cに当接すると、ボルト把持部27
bはカム29をチャック27の閉状態に付勢しているコ
イルばね33に抗して、枢軸33を中心に外側に揺動さ
れるため、チャック27は開状態に移動される(図
6)。
【0023】次に、送給管43が最下端に移動されると
同時に送給管シリンダ44のセンサが検知され、パーツ
フィーダにボルト送給の信号を送る。ボルト1は1個ご
と分離整列されていて、エアーの圧力によって送給ホー
ス41に送給され、送給ホース41・送給管43内の走
行路を重力によって落下されストッパー49上に送給さ
れる。この状態では、チャック27のボルト把持部27
bは送給管43の押圧部43aにより開状態のままにな
っている。ボルト1がエアーにより圧送される際、エア
の圧力が強過ぎるとボルト1がストッパー49上で跳ね
返りが起こるため、余分なエアーを送給ホース受け42
のエアー逃がし孔42aより外方に逃がすようにしてい
る(図7)。
【0024】ボルト送給後一定時間すると、送給シリン
ダ44が作動され、送給管43が、ボルト1をストッパ
ー49上に残したまま上昇する。送給管43の押圧部4
3aがボルト把持部27bの開閉案内部27cから離れ
ると、コイルばね33に付勢されているカム29が、そ
のカム部29bがチャック27のそれぞれの傾斜面27
dを押圧するため、ボルト把持部27bは、枢軸32を
中心に内側に揺動され、チャック27はボルト1を把持
することになる(図3参照)。この状態では、ストッパ
ー49のボルト支持面49aは、ボルト1を支持してい
る(図8)。
【0025】チャック27がボルト1を把持した状態で
維持されている間に、ストッパー49はストッパーシリ
ンダ48により後方へ移動され、ストッパー49のボル
ト支持面49aは、ボルト把持位置P1から離れて後方
に移動する。そしてチャック27は、ボルト1の溶接を
行なうために電極側への移動待機に入る(図9)。
【0026】次に、溶接作業の説明を図10〜13に従
って行なう。
【0027】図10は、溶接機側の上部電極7と下部電
極8を示すものであり、下部電極8上には、ワークWが
自動または手動によりセットされ位置決めされている。
上部電極7には、下面側からボルト1が挿入されるボル
ト挿入孔7aが形成され、ボルト挿入孔7aに、上部か
らエア流入通路11が接続され、下部にエア排出通路1
2が接続されている。エア流入通路11には上部電極7
の外方に配設される圧力スイッチ13が接続され、エア
回路内のエアの圧力の変化を検知することにより、ボル
ト1の有無を検出するように構成されている。
【0028】「溶接開始」の起動釦を操作すると、ボル
ト供給装置Mの制御回路にボルト供給信号が出され、供
給ヘッド2側のプッシュロッド23がエアシリンダ31
の作動により電極側に向かって前進する(図5参照)。
チャック27はボルト1を把持したままプッシュロッド
23の移動と同時に前進し、下部電極8上に位置決めさ
れたワークW上に移動され、ボルト1のプロジェクショ
ン1cがワークW上に当接する位置で停止する。この
際、チャック27に把持されたボルト1は上部電極7の
真下にあり略同心上に位置される(図10)。
【0029】エアシリンダ31の前進端停止をエアシリ
ンダ31に配設されたセンサが検知すると、溶接信号が
溶接機の制御回路に送られ上部電極7が下降を始める。
上部電極7の先端部がチャック27に到達すると、ボル
ト1の胴体部1bをボルト挿入孔7aに挿入するととも
に、上部電極7の先端部がチャック27の開閉案内部2
7cを押圧しながらさらに下降し、ボルトの頭部1aを
ワークWに押圧する(図11)。チャック27は開状態
になるとともに、ボルト1はチャック27から離れ上部
電極7内に拘束されることになる。
【0030】この状態で供給装置Mのエア回路が切り換
わり、エアシリンダ31が作動され、プッシュロッド2
3と共にチャック27が後退される。チャック27がボ
ルト把持位置に移動されると、前述の説明の通り、次の
ボルト1がチャック27に把持されて待機の状態に入
る。
【0031】溶接機側においては、ボルト1が上部電極
7のボルト挿入孔7a内にあるかどうかの検出が行なわ
れる。このボルト1の有無検知は次のように行なわれ
る。図10に示される状態で、エアがエア流入通路11
からボルト挿入孔7aを通ってエア排出通路12に向か
って流れている。図11のように、ボルト1が上部電極
7のボルト挿入孔7aに挿入されエア回路を塞ぐと、エ
ア流入通路11側の圧力が高くなり、エア流入通路11
に接続されている圧力スイッチ13が、設定圧力以上の
エア圧を検知することによって、ボルト1の「有」を判
定する。ボルト1の「有」が検出されると、シーケンス
により加圧・通電され溶接が行なわる。所定時間溶接さ
れると、上部電極7が上昇され、ボルト1はワークWに
固着されることになる。
【0032】もし、ボルト1が無い場合、上部電極7内
のエア圧が変化しないので、圧力スイッチ13は設定圧
力以上のエア圧を検知しないことにより、ボルト1の
「無」を判定し、異常信号が送られ溶接を停止する。
【0033】上記のように、ボルト1は送給体4を通っ
て供給ヘッド2のチャック27に把持され溶接機に送ら
れる。チャック27は、上部電極7が下降されてボルト
1を拘束すると、元の位置に復帰されるので、そのタク
トタイムは従来に比べて短くなり、生産性の向上につな
がることができる。しかもボルト1の有無を確実に検出
することができる。
【0034】なお、ワークWは図10に示されるような
平面状のものだけとは限られない。例えば、図12〜1
3のように上方に開口された凹状またはU字形のワーク
1の場合、ボルト1のワークW1への供給及びボルト有
無の検出は次のように作用される。
【0035】ボルト1が把持されたチャック27は、ワ
ークW1に干渉しないために、下部電極8より離れた上
方の位置に前進移動される。チャック27の最前進位置
は、ボルト1と上部電極7の略同心上になるように設定
される(図12)。上部電極7に接続されるエア回路は
エジェクタ14に接続され、ボルト挿入孔7a及びエア
流入通路11及びエア排出通路12は、負圧(真空)に
設定されている。
【0036】チャック27に把持されたボルト1は、上
部電極7が最前進位置にあるチャック27に向かって下
降されボルト挿入孔7aに挿入されると、負圧に設定さ
れたエアの圧力により、上方に吸引されようとする。チ
ャック27が上部電極2の先端部により開状態になる同
時に、ボルト1は、負圧のエアにより、チャック27よ
り離れ上部電極7のボルト挿入孔7a内に挿入される。
ボルト1が挿入された上部電極7は、そのまま下降され
ワークW1上に移動され、ボルト1をワークW1に押圧
する(図13)。この際、上部電極7内のエア圧力が低
下し設定圧力以下になると圧力スイッチ13が作動さ
れ、ボルト1の「有」が判断される。そして、溶接作業
が行なわれる。また、上部電極7のエア圧力に変化がな
いと、圧力スイッチ13が作動せず異常信号を送ること
によってボルト1の「無」が判断され、溶接作業が停止
される。
【0037】なお、本発明のボルト供給装置は、ボルト
を把持するチャックが上部電極にボルトを受け渡す位置
に往復移動され、また、ボルト検出する装置は上部電極
内のボルト有無の検出ができるように構成されるもので
あればよく、その他の構成については上記形態に限るも
のではない。
【0038】
【発明の効果】本発明のスタッドボルト供給装置は、ボ
ルトを溶接機内に供給する供給ヘッドと、前記供給ヘッ
ドにボルトを送給する送給体を有して構成され、前記送
給体の送給管が、前記供給ヘッドのチャックに向かって
移動することによって、前記チャックが開かれ、前記送
給管が上昇するとチャックが閉じてボルトが把持され
る。ボルトが把持されたチャックは、下部電極にセット
されているワークにボルトを供給するために、上部電極
の下方で、上部電極と略同心上の位置に移動される。上
部電極が下降して前記チャックに到達し、さらに前記チ
ャックを押圧して前記チャックに把持されたボルトを拘
束し、前記チャックが戻った後溶接作業が行なわれる。
従って、前記チャックの運動は、往復直線運動を行なう
だけなので、極めて短時間でボルトを供給することがで
きる。そのため、溶接作業のタクトタイムが短縮でき生
産性の向上を図ることが可能となる。また、ボルトの溶
接機への供給は、供給ヘッド全体を移動させることなく
チャックの移動によるものであるため、小型化・軽量化
が可能となる。
【0039】また、上部電極にエア回路を形成し、スタ
ッドボルト供給装置によって供給されたボルトを、上部
電極内挿入してエア回路を塞ぐことによって、エア圧の
変化を検知するように構成しているので、容易な構造で
ボルト有無の検出が可能となる。
【0040】また、ワークの形状変化にも対応すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置形態によるボルト供給装置を示す
【図2】図1のボルト供給装置で使用されるボルトを示
す図
【図3】図1における供給ヘッドの詳細を示す平面断面
【図4】図1における送給体の詳細を示す図
【図5】図1におけるボルト供給装置のチャックが電極
側に移動される状態を示す図
【図6】ボルトがチャックに把持される状態を示す作用
図1
【図7】ボルトがチャックに把持される状態を示す作用
図2
【図8】ボルトがチャックに把持される状態を示す作用
図3
【図9】ボルトがチャックに把持される状態を示す作用
図4
【図10】ボルトがワークに溶接される作用を示す図1
【図11】ボルトがワークに溶接される作用を示す図2
【図12】ボルトが別の形態のワークに溶接される作用
を示す図1
【図13】ボルトが別の形態のワークに溶接される作用
を示す図2
【図14】従来のボルト供給装置を示す図
【符号の説明】
M…ボルト供給装置 1…スタッドボルト 2…供給ヘッド4…送給体 7…上部電極 7a…ボルト挿入孔 8…下部電極 11…エア流入通路 12…エア排出通路 13…圧力スイッチ 23…プッシュロッド 27…チャック 27A・27B…チャック片 27b…ボルト把持部 27c…開閉案内部 29…カム 32…枢軸 43…送給管 49…ストッパー W…ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 兼明 愛知県名古屋市中区金山5丁目2番22号 矢島技研株式会社内 (72)発明者 戸田 真司 愛知県名古屋市中区金山5丁目2番22号 矢島技研株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−127975(JP,A) 特開 平4−270075(JP,A) 特開 昭63−110699(JP,A) 実公 昭59−5516(JP,Y2) 実公 昭60−54832(JP,Y2) 実公 昭44−15954(JP,Y1) 実公 昭54−4498(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 11/00 B23K 11/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部電極と下部電極を有する抵抗溶接機
    にスタッドボルトを供給する供給ヘッドと、前記供給ヘ
    ッドにスタッドボルトを送給する送給体と、を有して構
    成されるスタッドボルト供給装置であって、 前記供給ヘッドが、開閉可能に形成されることによって
    前記スタッドボルトを把持可能にするチャック部と、駆
    動手段に接続され前記チャック部を進退可能に移動させ
    るプッシュロッドと、を備え、前記送給体が、前記スタ
    ッドボルトの走行路を有する上下動可能な送給管と、前
    記送給管の軸心線に対して進退可能に配設されるストッ
    パー部と、を備え、 前記チャック部が、付勢されるカム手段によって閉じら
    れ、前記送給管あるいは前記上部電極の下降移動によっ
    て開かれるように構成されるとともに、前記スタッドボ
    ルトを把持する前記チャック部が、前記送給管の移動軸
    心線と前記上部電極の移動軸心線との間を移動するよう
    に構成され、前記ストッパ部が前記送給管の軸心線に進入した後、前
    記送給管を下方移動させて前記チャック部を開けて前記
    スタッドボルトを支持可能とし、前記送給管を上方移動
    させて前記チャック部が前記スタッドボルトを把持した
    後、前記ストッパ部が前記送給管の軸心線から退出する
    ことを特徴とするスタッドボルト供給装置。
  2. 【請求項2】 前記チャック部が、並設される2個のチ
    ャック片を有し、それぞれの前記チャック片が、対向す
    る側に上方に広がるテーパ状の案内部が形成されるとと
    もに、それぞれ相反する方向に揺動可能に配設され、そ
    れぞれの前記チャック片が、前記チャック片側に付勢さ
    れるカム手段によってお互い接近する方向に移動され、
    前記送給管あるいは前記上部電極の下降移動によって、
    お互い離隔する方向に移動されることを特徴とする請求
    項1記載のスタッドボルト供給装置。
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