JP2007167947A - 軸状部品の供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 軸状部品を保持したまま供給ロッドが復帰したときに、その軸状部品を排除することができ、さらに、軸状部品の保持と圧縮空気による送出とを確実に行うことのできる軸状部品の供給装置を提供する。
【解決手段】 保持ヘッド21に軸状部品1を保持する凹部32が設けられ、この凹部32の底部に軸状部品1が着座する受け面32Bが形成され、この受け面32Bに軸状部品1の送出用空気を噴射する空気口33が設けられ、空気口33からの空気噴射は、供給ロッド20の復帰動作中に終了するように設定され、また、受け面32Bに着座している軸状部品1の最大外径部分と凹部32の内周面との間に微小な空隙T1が設定されている。これにより、保持ヘッド21と一緒に戻る軸状部品1を除去し、軸状部品1に対する送出推力を十分に確保できる。
【選択図】図9

Description

この発明は、保持ヘッドを有する供給ロッドによって溶接電極の受入孔に軸状部品を挿入する軸状部品の供給装置に関している。
供給ロッドの保持ヘッドに保持したプロジェクションボルトを電極の受入孔内に挿入する技術として、特許第2509103号公報がある。ここに開示されている技術は、斜め方向に進退する供給ロッドの先端部にボルトの保持ヘッドが設けられ、供給ロッドが進出してボルトが前記受入孔と同軸になると、供給ロッドが上昇してボルトを受入孔内に挿入するものである。
特許第2509103号公報
特許文献1に開示されている技術は、供給ロッドの保持ヘッドに保持されたボルトを電極の受入孔内に挿入するものであるが、ボルトが受入孔内に挿入されないで、保持ヘッドにボルトが保持されたまま供給ロッドが元の位置に復帰することがある。このような復帰動作が行われると、保持ヘッドに保持されたボルトが待機しているボルトに干渉するので、両ボルトが絡み合ったり、周辺構造部を損傷したりする恐れがある。
さらに、保持ヘッドの構造は、ボルトの保持と圧縮空気によるボルトの送出とが確実に実行されるものでなければならない。
本発明は、上記の課題を解決するために提供されたもので、軸状部品が電極の受入孔に供給されないで軸状部品を保持したまま供給ロッドが復帰したときに、その軸状部品を排除することができ、さらに、軸状部品の保持と圧縮空気による軸状部品の送出とを確実に行うことのできる軸状部品の供給装置を提供することを目的とする。
問題を解決するための手段
請求項1記載の発明は、供給ロッドの保持ヘッドに保持された軸状部品を電極の受入孔に挿入するように前記供給ロッドが供給動作を行う形式のものにおいて、前記保持ヘッドに軸状部品を保持する凹部が設けられ、この凹部の底部に軸状部品が着座する受け面が形成され、この受け面に軸状部品の送出用空気を噴射する空気口が設けられ、前記空気口からの空気噴射は、供給ロッドの復帰動作中に終了するように設定されていることを特徴とする軸状部品の供給装置である。
発明の効果
前記供給ロッドが所定の位置まで移動すると、前記受け面に着座している軸状部品に対して空気口から送出用の圧縮空気が噴射される。この噴射空気の動圧によって軸状部品は凹部から送出されて受入孔内に進入し電極側に保持される。
ところが、電極の受入孔に先行して挿入されている軸状部品が、溶接電流の通電不良などにより相手方部材に溶着されないまま受入孔内に残存している場合や、受入孔にスパッタなどの不純物が詰まっている場合、あるいは、軸状部品と受入孔との相対位置が狂っているために軸状部品が電極の端面に当たる場合などの現象が発生すると、軸状部品は受入孔内に進入することが不可能となり、保持ヘッドに保持されたまま供給ロッドが元の位置に復帰することがある。
そこで、本発明においては、前記空気口からの空気噴射が、供給ロッドの復帰動作中に終了するように設定されているため、保持ヘッドに保持されて復帰しつつある軸状部品は、復帰動作中に空気噴射によって吹き飛ばされ、保持ヘッドが所定の復帰位置に到達するまでに保持ヘッドは空の状態になる。したがって、待機している次の軸状部品と干渉することにより、絡み合って部品詰まりが発生したり、異常な向きになった軸状部品が周辺構造部を損傷したりすることがない。
請求項2記載の発明は、前記空気口からの空気噴射は、保持ヘッドに保持されている軸状部品の先端部が前記受入孔に進入してから開始するように設定されている請求項1記載の軸状部品の供給装置である。
このように軸状部品の先端部が受入孔に進入してから空気噴射が開始されるので、軸状部品の先端部が左右に揺動しても、受入孔の内面でガイドされながら円滑に奥へ進入してゆく。もし、軸状部品の先端部が受入孔に進入しない自由状態であって、軸状部品に作用する噴射空気の動圧がわずかでも偏って作用すると、軸状部品の先端は軸心からずれるので、受入孔内に進入することが不可能となる。このような偏った動圧の作用は、著しく高い確率で発生する。空気噴射が、軸状部品の先端部が受入孔に進入してから開始されるので、上述のような進入不可能な問題が解消される。換言すると、空気噴射のなされていない時期に、軸状部品の先端部が位置ずれを発生していない段階で、確実に受入孔内に進入させるものであるから、上述のような円滑な動作が確保できる。
請求項3記載の発明は、前記保持ヘッドは、供給ロッドの進出が軸状部品の軸線と前記受入孔の軸線とが合致した位置で停止し、この停止に引き続いて保持ヘッドを受入孔の軸線方向に移動するようにその移動軌跡が設定されている請求項1または請求項2記載の軸状部品の供給装置である。
前記保持ヘッドには、上述のような移動軌跡が付与されているので、軸状部品は確実に受入孔内に挿入される。特に、軸状部品の軸線と受入孔の軸線とが合致した状態で挿入されるため、軸線の合致状態で挿入変位を行わせることがきわめて容易なものとなり、動作上の信頼性が著しく向上する。つまり、最も単純化された1仮想軸線上での挿入動作となり、高精度の変位が得られるエアシリンダのようなユニットが駆動手段として採用でき、装置の動作信頼性の面で効果的である。
請求項4記載の発明は、前記軸状部品は、雄ねじが形成された軸部とこの軸部と一体に設けられたフランジ部とこのフランジ部に形成された溶着用突起からなるプロジェクションボルトである請求項1〜請求項3のいずれかに記載の軸状部品の供給装置である。
溶着用突起またはフランジ面を前記受け面に着座させることができるので、プロジェクションボルトの保持安定性が良好なものとなる。また、空気口からの噴射空気が溶着用突起またはフランジ面に作用するので、噴射空気の動圧が広い面積に対して作用し、プロジェクションボルトを送出する確実な押出力がえられる。
つぎに、請求項5記載の発明は、供給ロッドの保持ヘッドに保持された軸状部品を電極の受入孔に挿入するように前記供給ロッドが供給動作を行う形式のものにおいて、前記保持ヘッドに軸状部品を保持する円形の凹部が設けられ、この凹部の底部に軸状部品が着座する円形の受け面が形成され、この受け面の中央部に軸状部品の送出用空気を噴射する空気口が設けられ、前記受け面に着座している軸状部品の最大外径部分と凹部の内周面との間に微小な空隙が設定されていることを特徴とする軸状部品の供給装置である。
前記供給ロッドが所定の位置まで移動すると、前記受け面に着座している軸状部品に対して空気口から送出用の圧縮空気が噴射される。この噴射空気の動圧によって軸状部品は凹部から送出されて受入孔内に進入し電極側に保持される。
軸状部品の前記最大外径部分と凹部の内周面との空隙が微小なものとされているので、空気口からの空気流に対してこの空隙部分で高い流路抵抗が付与される。したがって、空気口と空隙の間の空気圧が高く設定されて軸状部品を送出するための圧力が十分に確保でき、軸状部品が凹部から確実に送り出される。また、このような狭い空隙であるから、軸状部品が凹部から出て行くときに、軸状部品の最大外径部分が凹部の内周面でガイドされ、円滑な送出がえられる。
空気口は円形の受け面の中央部に開口させてあるから、空気口からの空気流が軸状部品の中央部で受け止められ、それによって空気流の動圧が偏りにくくなる。したがって、軸状部品の傾きをできるだけ少なくすることができ、電極の受入孔への挿入が行いやすくなる。さらに、最大外径部分を受け面に着座させることにより、安定した軸状部品の保持がなされる。
請求項6記載の発明は、前記空気口の流路面積よりも軸状部品の最大外径部分と凹部の内周面との間の流路面積の方が小さく設定されている請求項5記載の軸状部品の供給装置である。
このような流路面積の大小関係となっているので、空気口から最大外径部分と凹部の内周面との間までの空気圧を、軸状部品の送出にとって不足のない十分なものとすることができる。
請求項7記載の発明は、保持ヘッドの受け面近傍に、通孔が設けられた環状の永久磁石が受け面と同心状に配置されている請求項5または請求項6記載の軸状部品の供給装置である。
したがって、永久磁石の吸引力が環状の領域で軸状部品に対して均一に作用することとなり、受け面に対する軸状部品の着座が高い安定性のもとで確保できる。また、永久磁石は受け面と同心状に配置され通孔が設けられているので、この通孔と空気口とを同心状に対置することができ、構造の簡素化にとって効果的である。
請求項8記載の発明は、前記凹部は、軸状部品の進入側が大径となるテーパ孔である請求項5〜請求項7のいずれかに記載の軸状部品の供給装置である。
軸状部品が凹部から空気圧で送り出されるとき、その初期の段階では軸状部品の移動速度は低速であるが、一旦移動を開始するとその速度は急速に速くなる。このように高速のまま電極の受入孔に進入すると、受入孔の角部や内面の摩耗が異常に進行する。ところが、上述のように凹部がテーパ孔になっているので、軸状部品の最大外径部分とテーパ孔の内周面との間の空隙が、軸状部品の移動にしたがって広くなってゆき、空隙部分の流路面積が次第に大きくなる。そのために、空隙部分から逃げる空気量が増加し、空気口から空隙部分までの圧力が徐々に低下して軸状部品に対する押出推力も低く抑えられ、軸状部品の移動速度の上昇が抑制される。したがって、テーパ孔のテーパ角度を選定することにより、受入孔への進入速度を前記異常摩耗などが最少化される値に設定することができ、電極の耐久性を長期化することが可能となる。さらに、軸状部品の進入側が大径であるから、軸状部品を凹部に受入れることが円滑になされる。
請求項9記載の発明は、前記永久磁石の通孔の直径は、空気口の直径と同じかまたはそれよりも大きく設定されている請求項7または請求項8記載の軸状部品の供給装置である。
このように通孔と空気口の直径を同じにすることにより、通孔によって空気口の一部を形成することができ、構造簡素化にとって効果的である。また、通孔の直径を空気口のそれよりも大きくすることによっても、空気口により所定の流路面積が確保されるので、上記の同じ場合と同様の効果がえられる。
請求項10記載の発明は、前記受け面の直径に対する前記空気口の直径の比は、0.23〜0.68である請求項5〜請求項9のいずれかに記載の軸状部品の供給装置である。
受け面の直径と空気口の直径とは、軸状部品に作用する押出圧力の設定に密接に関係している。上述の比が0.23未満すなわち受け面の直径に対して空気口の直径が小さすぎる場合、空気口からの流量が十分に確保できないので、軸状部品の押出圧力の上昇に長時間を要し供給効率の面で好ましくない。また、上述の比が0.68を超える場合すなわち受け面の直径に対して空気口の直径が大きすぎる場合、軸状部品への押出圧力が急激に上昇し、その時の動圧の偏荷重によって軸状部品が傾いたりするので、供給精度の面で好ましくない。
請求項11記載の発明は、前記テーパ孔のテーパ角度は、14〜17度である請求項8〜請求項10のいずれかに記載の軸状部品の供給装置である。
前記テーパ角度は、前述のように、軸状部品が受入孔へ進入する速度の設定に密接に関係している。テーパ角度が14度未満である場合、軸状部品の移動とともに増大する空隙部分の流路面積が大きく確保できないので、軸状部品の移動速度上昇が十分に抑制されない。したがって、軸状部品の移動速度が速すぎることになり、好ましくない。また、テーパ角度が17度を超える場合、軸状部品の移動とともに増大する空隙部分の流路面積が急激に大きくなるので、軸状部品の移動速度が適正に維持できない。したがって、軸状部品の移動速度が遅すぎることになり、好ましくない。
請求項12記載の発明は、前記空気口の開口部が、前記溶着用突起が着座する環状の支持角部とされている請求項5〜請求項11のいずれかに記載の軸状部品の供給装置である。
前記支持角部に対して環状の状態で溶着用突起が着座しているので、溶着用突起に対する支持安定性が良好になる。
請求項13記載の発明は、前記軸状部品は、雄ねじが形成された軸部とこの軸部と一体に設けられたフランジ部とこのフランジ部に形成された溶着用突起からなるプロジェクションボルトである請求項5〜請求項12のいずれかに記載の軸状部品の供給装置である。
溶着用突起またはフランジ面を前記受け面に着座させることができるので、プロジェクションボルトの保持安定性が良好なものとなる。また、空気口からの噴射空気が溶着用突起またはフランジ面に作用するので、噴射空気の動圧が広い面積に対して作用し、プロジェクションボルトを送出する確実な押出力がえられる。
つぎに、本発明の軸状部品の供給装置を実施するための最良の形態を説明する。
本発明において前提になる構成は、供給ロッドの保持ヘッドに保持された軸状部品を電極の受入孔に挿入するように前記供給ロッドが供給動作を行う形式のものにおいて、前記保持ヘッドに軸状部品を保持する凹部が設けられ、この凹部の底部に軸状部品が着座する受け面が形成され、この受け面に軸状部品の送出用空気を噴射する空気口が設けられた供給装置である。このような供給装置にあって、本発明は、前記空気口からの空気噴射が、供給ロッドの復帰動作中に終了するように設定されていることと、前記受け面に着座している軸状部品の最大外径部分と凹部の内周面との間に微小な空隙が設定されていることを主眼とするものである。そして、実施例においては、このような空気噴射や微小空隙が、正常長さよりも長い過長部品の除去と、正常長さよりも短い過短部品の除去を、システム性を持たせて実行する装置の中で実現されている。
この実施例における軸状部品1は、図1(B)に示すような鉄製のプロジェクションボルト1である。プロジェクションボルト1は、雄ねじが形成された軸部2と、この軸部2と一体に設けられた円形のフランジ部3と、このフランジ部3に形成された溶着用突起4から構成されている。以下、プロジェクションボルトを、単にボルトと記載することもある。
前記フランジ部3が、ボルト1の最大外径部分である。
そして、前記溶着用突起4は、ゆるやかな傾斜面4Aからなるテーパ形状部4Bによって形成され、このテーパ形状部4Bはフランジ部3と同心状に形成され、その中心部に尖った形状の頂部4Cが形成されている。
図1(A)は、装置全体の斜視図である。
まず、パーツフィーダ周辺の構造を説明する。
静止部材である架台5にパーツフィーダ6が固定されている。このパーツフィーダ6としては、振動式ボウルの送出通路から送出するもの、回転板に取り付けた磁石で所定個数の部品を吸着してそれを送出通路から送出するもの、あるいは、回転円板で搬送通路に部品を移動させこの部品が送出通路から送出されるもの等いろいろなものが採用できる。この実施例では、振動式ボウルの送出通路から送出する形式のものが採用されている。
振動式のボウル7から送出されたプロジェクションボルト1は、傾斜したガイドレール8に沿って移送される。このガイドレール8は、図1(B)に示すように、長尺な2本のレール部材9,10が平行な状態で結合部材11によって一体化されている。レール部材9,10の間に移送空間12が形成され、ここをボルト1の軸部2が通過するようになっている。そして、レール部材9,10の上面をフランジ部3が滑動するようになっており、したがって、ボルト1はいわゆる首吊り状態になっている。
前記ガイドレール8にそって移送されたボルト1は、一般的に使用されている送出ユニット13に送り込まれる。この送出ユニット13は、ボルト1を1つずつ送出して離れた箇所へ到達させるもので、送出ユニット13に入ってきたボルト1をその内部で1つだけ移行させ、この移行したボルト1に圧縮空気を噴射して供給ホース14内へ高速で送り出すものである。符号15は圧縮空気の供給管であり、送出ユニット13に接合してある。
なお、符号16は、ボルト1の蓄積ボックスであり、ボウル7内へボルト1の補充を行っている。また、符号17は、パーツフィーダ6の動作制御,送出ユニット13の動作制御,圧縮空気の噴射制御,後述の供給ロッドの動作制御などを行うための各種の制御装置が収納された制御ボックスである。
つぎに、部品供給装置19について説明する。
部品供給装置19は、前記送出ユニット13からのボルト1を供給ロッド20の保持ヘッド21で受け取って、目的箇所である可動電極22に到達させるものである。この可動電極22はほぼ鉛直方向に進退するようになっている。直角三角形の形をしたフレーム23の傾斜部24に外筒25が固定されている。この外筒25内に供給ロッド20が進退可能な状態で収容されている。外筒25の上端にエアシリンダ26が結合され、このエアシリンダ26のピストンロッド(図示していない)が供給ロッド20に結合されて、供給ロッド20が進退するようになっている。
機枠のような静止部材27に固定されたエアシリンダ28が前記フレーム23に結合され、このエアシリンダ28の出力でフレーム23,外筒25,供給ロッド20,エアシリンダ26などが一体になって昇降するようになっている。この昇降方向は、ほぼ鉛直方向となるようにエアシリンダ28の取り付け状態が設定されている。
前記供給ホース14内を高速で移動してきたボルト1をそのまま保持ヘッド21に到達させると、ボルト1の衝撃で保持ヘッド21の耐久性が低下するおそれがある。そのために、一般的に使用されている停止通過ユニット30がフレーム23に取り付けられている。
この停止通過ユニット30は、高速で移送されてきたボルト1を一旦停止し、その後、低速で保持ヘッド21に移行させるものである。停止通過ユニット30の内部に進退部材(図示していない)が設けられ、この進退部材が供給通路を閉鎖していることにより高速のボルト1が停止される。そして、進退部材が移動して前記閉鎖が開放されると、ボルト1が低速で保持ヘッド21に到達する。この進退部材を進退させるために、エアシリンダ31が設けられている。ボルト1を停止通過ユニット30から保持ヘッド21に到達させるために、停止通過ユニット30の下側にガイド管30Aが取り付けてある。
図1(A)は、保持ヘッド21が停止通過ユニット30の真下に位置して供給ロッド20が最も後退した状態と、供給ロッド20が進出した状態とを示している。供給ロッド20が最も後退した状態で保持ヘッド21にボルト1が移載され、ついで供給ロッド20が進出して可動電極22の真下で停止する。それからエアシリンダ28の動作で供給ロッド20,保持ヘッド21が上方へ移動すると、ボルト1が可動電極22に供給される。
可動電極22にボルト1を供給する状態は、図6(H)に示されている。保持ヘッド21の上部に円形の凹部32が形成され、ここにボルト1のフランジ部3が着座するようになっている。凹部32の中央部に空気口33が開口している。この空気口33は空気通路34をへて空気吸排ポンプ(図示していない)に接続されている。可動電極22の中央部にボルト1の軸部2が挿入される受入孔35が設けてある。
供給ロッド20が進出して軸部2が受入孔35と同軸状態になると、供給ロッド20の進出が停止する。その後、エアシリンダ28の出力で供給ロッド20等がほぼ鉛直方向に上昇すると、図6(H)の2点鎖線および同図(I)に示すように、軸部2の先端部分が受入孔35内に進入する。この時点で圧縮空気が空気口33から噴射されて軸部2が完全に受入孔35内に入りきる。受入孔35内に入りきった軸部2は受入孔35の奥に配置した永久磁石36(図6(H)参照)に吸引されて、可動電極22でのボルト保持がなされる。なお、保持ヘッド21におけるボルト1の安定性を確保するために、永久磁石29が凹部32の下側に埋設されている。
このように軸部2の先端部が受入孔35に挿入された状態で圧縮空気が噴射されるので、圧縮空気の動圧が溶着用突起4やフランジ部3に対して偏って作用して軸部2が傾こうとしても、上記挿入部分がガイド部分になって円滑に受入孔内に挿入されてゆく。
なお、図6(I)は、保持ヘッド21に正常ボルト1Bが保持されている状態を拡大して示している。
つぎに、過長部品検出手段について説明する。
この過長部品検出手段は、パーツフィーダ6に組み込まれるものと、パーツフィーダ6の送出部18から供給ホース14の終端すなわち供給ロッド20の手前までの供給通路に組み込まれるものがある。
最初に、パーツフィーダに組み込まれるものを、図2および図3にしたがって説明する。前記ボウル7の内周部に搬送段部38が設けてあり、これに連続した状態で吊り下げ搬送部39が設けてある。この吊り下げ搬送部39は、ピアノ線のような2本の線材40,41を所定間隔で配置したもので、図3に示すように、ボルト1の軸部2が両線材40,41の間に入り込み、フランジ部3の下側を線材40,41で支持している。つまり、2本の線材40,41によってボルト1が首吊り状態になっている。
前記線材40,41に連続した状態で送出部18が設けてある。この送出部18もボルト1を首吊り状態で搬送するもので、2枚の搬送板42を平行に配置し、その上面37,37をフランジ部3が滑動するようになっている。この送出部18に前記ガイドレール8が連続している。
前記搬送段部38,吊り下げ搬送部39,送出部18などによって、パーツフィーダ6の移送通路が形成されている。
前記パーツフィーダ7の移送通路に通過規制部材43が配置されている。この通過規制部材43は、軸部2の過長箇所を係止する。図2(B)に2点鎖線で示したボルト1は、右側から過長ボルト1A,正常ボルト1B,過短ボルト1Cであり、過長ボルト1Aの下端近傍が過長箇所2Aである。通過規制部材43は、正常ボルト1Bは通過させるが、過長ボルト1Aは通過させない高さ位置に取り付けてある。ここでは、2枚の搬送板42の間に溶接またはボルト付けなどで固定してある。
また、吊り下げ搬送部39と送出部18の境界部分の上側に規制板44が配置してある。この規制板44は、下方に開放しているコ字型断面の架橋部45が両搬送板42をブリッジ状になって結合しており、その前端部から規制板44が伸びている。ボルト1のフランジ部3は、この規制板44や架橋部45の下側を通過するようになっており、規制板44や架橋部45はボルト1が上方へ突き出るのを規制している。
過長ボルト1Aがボウル7の移送振動により移送通路である吊り下げ搬送部39を滑動してくると、その過長箇所2Aが通過規制部材43にひっかかった状態になり、過長ボルト1Aの上部が右側に傾き、そのときにフランジ部3(溶着用突起4)が規制板44の下面と送出部18の上面37に当たってロック状態になり、それ以上下流側に移動できなくなる。
このように過長ボルト1Aがロック状態になると、ガイドレール8への部品移送が途絶えるので、作業者は異常が発生したことを直ちに発見する。そして、動けない状態になった過長ボルト1Aを、作業者が送出部18の右方(図2(B)参照)から工具などを差し込み左方に押し戻してから、上方へ引き抜いて除去する。このようにして過長ボルト1Aが排除されると、つぎの正常ボルト1Bが通過規制部材43に接触することなく通過しガイドレール8の方へ移送されてゆく。同時に、過短ボルト1Cも通過規制部材43に接触することなく通過しガイドレール8の方へ移送されてゆく。
上述のようにして通過規制部材43を通過した正常ボルト1Bと過短ボルト1Cは、前記送出ユニット13から供給ロッド20の保持ヘッド21に空気搬送により到達する。
図3は、図2(B)を左側から見た各ボルトと通過規制部材43との関係を示す図であり、上述のように、過長ボルト1Aの過長箇所2Aが通過規制部材43にひっかかっており。それ以外は通過規制部材43を通過している状態が図示されている。
つぎに、パーツフィーダ6の送出部18から供給ホース14の終端すなわち供給ロッド20の手前までの供給通路に組み込まれる過長部品検出手段を、図4および図5にしたがって説明する。この例は、パーツフィーダ6の送出部18から図1(A)に図示した送出ユニット13に至る供給通路に直進フィーダ47が配置され、この直進フィーダ47が前記送出ユニット13に接続されているものであり、直進フィーダ47自体も供給通路の一部を構成している。
この実施例における直進フィーダ47は一般的に使用されている形式のものである。すなわち、レール部材48,49を平行に配列して、図1(B)に示したような首吊り式のガイドレール50が形成されている。このガイドレール50に移送振動を付与して、ボルト1が図4の右方へ移送される。このような振動を発生させるために、起振ユニット51が配置してある。
この起振ユニット51は、下側基部材52と上側基部材53とが、2つの板ばね54,55で結合され、その間に電磁式バイブレータ56が配置されている。前記ガイドレール50は上側基部材53に結合されている。下側基部材52は、緩衝ゴム57を介して静止部材27に結合してある。また、ガイドレール50に首吊り状態とされているボルト1が上方へせり上がるのを防止するために、押さえレール46が配置してある。
直進フィーダ47の中央部近傍に過長部品検出手段である検出ユニット60が配置されている。図4においては、この検出ユニット60は2点鎖線で図示されている。
図5(A)〜(C)は、図4に示す検出ユニット60の断面図である。レール部材49に、過長ボルト1A,正常ボルト1B,過短ボルト1Cを検出して動作するセンサー手段が取り付けてある。このセンサー手段は、フォトトランジスターなどいろいろなものが採用できるが、ここではボルト1の軸部2を磁気的に検知する通常の近接スイッチが採用されている。過長ボルト1Aの過長箇所2Aを検出する位置に第1センサー61が取り付けられている。正常ボルト1Bの下端部を検出する位置に第2センサー62が取り付けられている。
さらに、レール部材48の上部に過長,正常,過短各ボルトの全てを検出する存在検知センサー63が取り付けられている。この存在検知センサー63には、タイマー(図示していない)が接続されており、センサー63からの動作信号で計時動作をおこなって、所定時間経過後に信号が出るようになっている。なお、これらのセンサー61,62,63は、図5(E)に示すように、軸部2に沿った上下方向の一直線上に配列してある。
したがって、第1センサー61から動作信号が出たときには、過長ボルト1Aが検出ユニット60に移動してきたことを報知し、後述の除去装置によってガイドレール50から除去される。また、第2センサー62から動作信号が出たときには、正常ボルト1Bが検出ユニット60に移動してきたことを検知し、前記除去装置を動作させることなくガイドレール50に沿って移動してゆく。また、過短ボルト1Cが移動してきたときには、第1および第2いずれのセンサー61,62からなにも動作信号は出されない。そして、存在検知センサー63からの信号で所定時間経過すると、除去装置が動作して、ガイドレール50から除去される。
除去装置としては、電磁ソレノイドで異常ボルトを跳ね飛ばす形式のもの、リフト部材で異常ボルトを吊り出す形式のものなどいろいろなものが採用できる。ここでは、後者の形式のものであり、図5(D),(E),(F)は前記除去装置を示す斜視図や側面図である。レール部材48,49の上部に沿った状態で2本のリフト片65が配置され、これら両利リフト片65は架橋部材66で一体化されている。図5(E)に示すように、前記リフト片65の真下に各センサー61,62,および63が配列されている。
架橋部材66の上部に揺動ロッド67が固定され、静止部材に固定された支持軸68を中心にして揺動するようになっている。この揺動動作を行わせるために、電磁アクチュエータ69が設けられ、この進退出力で揺動ロッド67が揺動する。
リフト片65上をフランジ部3が通過するときに、そのボルト1が過長または過短であることが前記センサー61および63で検知されると、電磁アクチュエータ69が動作して揺動ロッド67が揺動し、異常ボルト1Aまたは1Cがガイドレール50から抜き取られて除去動作がなされる。
上述のような各センサー61,62,63,タイマー,除去装置の電磁アクチュエータ69等の順を追った動作は、通常のシーケンス制御装置によって簡単に実行させることができる。
上記の例では、過長ボルト1Aと過短ボルト1Cが除去装置で排除されるようになっているが、これを過長ボルト1Aだけを排除するようにしてもよい。
なお、図示していないが、供給通路であるガイドレール50の下部に図2(B)に示したような通過規制部材43を配置することによって、図2や図3に示したものと同様な動作をえることができる。
つぎに、過短部品排除間隔について説明する。
過長ボルト1Aは、パーツフィーダ6またはパーツフィーダ6の送出部18から供給ホース14の端部までの供給通路に配置された過長部品検出手段によって検知されて除去されるが、残った過短ボルト1Cを除去するために、供給ロッド20の保持ヘッド21と、可動電極22の前記受入孔35の開口部との間に過短部品排除間隔Lが設定されている。
この過短部品排除間隔Lは、エアシリンダ28の動作により正常ボルト1Bが上昇したときには、図6(H)の2点鎖線や同図(I)に示すように、正常ボルト1Bの先端部分が受入孔35内に進入するが、エアシリンダ28の動作により過短ボルト1Cが上昇したときには、図7(H)の2点鎖線や同図(I)に示すように、過短ボルト1Cの先端部が受入孔35の開口部にとどかない間隔である。
上述の実施例の動作を説明する。
パーツフィーダ6のボウル7内には、正常ボルト1Bが入れてあるがその中に過長ボルト1Aと過短ボルト1Cが混入していることがある。過長ボルト1Aをパーツフィーダ6において除去する場合には、図2(B)に示すように、通過規制部材43にひっかかった過長ボルト1Aを、前述のようにして作業者が取り除く。また、過長ボルト1Aを供給通路である直進フィーダ47において除去する場合には、検知された過長ボルト1Aがリフト片65によってガイドレール50から引き抜かれる。
このようにして過長ボルト1Aが除去されると、正常ボルト1Bと過短ボルト1Cが送出ユニット13から供給ホース14をへて停止通過ユニット30に到達し、それから保持ヘッド21に移載される。
正常ボルト1Bの挙動は図6に示されている。図6(A)に丸1で示すように、正常ボルト1Aが保持ヘッド21に保持される。それから、供給ロッド20が丸2で示すように、進出して軸部2が受入孔35と同軸になった位置で進出は停止する(図6(B)参照)。ついで、エアシリンダ28により保持ヘッド21が上昇して軸部2の先端部分が丸3で示すように、受入孔35内に進入する(図6(C)参照)。それに引き続いて、圧縮空気が空気口33から噴射されて丸4で示すように、軸部2が受入孔35の奥まで入りきり、永久磁石36で吸引される(図6(D)参照)。その後、図6(E),(F)に丸5,丸6で示すように、供給ロッド20が逆に戻ると、図6(G)の丸7で示すように、可動電極22が進出して正常ボルト1Bの溶着用突起4を固定電極71上の鋼板部品72に押し付けて、溶接電流を通電する。
上述の一連の動作において、過短部品排除間隔Lが前述のように設定されているので、正常ボルト1Bの軸部2が受入孔35内に確実に挿入されて、可動電極22に保持されて正常な溶接がなされる。
過短ボルト1Cの挙動は図7に示されている。図7(C)に示すように、保持ヘッド21が上昇しても軸部2が短いので受入孔35の開口部との間に隙間ができてしまう。このような隙間のある状態で空気口33から圧縮空気が噴射されると、過短ボルト1Cは傾いて軸部2が受入孔35内に進入できない状態になる。すなわち、噴射空気による動圧がフランジ部3に対して偏って作用するため、空気噴射により過短ボルト1Cを傾斜させないで鉛直方向に上昇させることは、ほぼ不可能である。したがって、過短ボルト1Cは図7(D)に示すように、受入孔35に入らないで可動電極22の外側へ転落する。あるいは、軸部2が受入孔35に入ったとしても永久磁石36の吸引磁力が軸部2に十分作用しないので、図7(E)に示すように、保持ヘッド21が丸5の方へ戻る際に軸部2が受入孔35から抜け出て、同様に転落する。
上記保持ヘッド21の詳細な構造や、圧縮空気の噴射制御について、図9にしたがって詳しく説明する。
プロジェクションボルト1の溶着用突起4は、図9(A)には符号4A,4B,4Cの記載はしていないが、図1(B)にもとづいて説明したように、ゆるやかな傾斜面4Aからなるテーパ形状部4Bによって形成され、このテーパ形状部4Bはフランジ部3と同心状に形成され、その中心部に尖った形状の頂部4Cが形成されている(図9(C)参照)。
最大外径部分であるフランジ部3と、その外周側に面するテーパ孔32Aの内周面との間に、微小な空隙T1が設けてある。
図9(C)に示すように、空気口33の開口部が環状の支持角部33Aとされ、ここに溶着用突起3の傾斜面4Aが着座する。したがって、溶着用突起4のなだらかなテーパ形状部4Bが環状の支持角部33Aで受け止められる。このとき、支持角部33Aが真円状に全周にわたってテーパ形状部4Bに接触しようとするので、この接触円と溶着用突起4とが同心状となる。したがって、テーパ孔32Aの軸線と軸部2の軸線とが合致した状態で保持ヘッド21に保持されることになる。さらに、前述の微小な空隙T1の存在によって、フランジ部3がテーパ孔32Aから偏心する量が少なくなるので、前記軸線の同心状態が一層正確に確保できる。
ボルト1の各部寸法は、軸部2の長さは12〜25mm、軸部2の直径は4〜7mm、フランジ部3の直径は9〜15mm、軸部2の軸線が垂直になっている仮想平面に対する傾斜面4Aの傾斜角は7〜12度であり、ボルト1の質量は0.0025〜0.0055Kgである。図9(A)のボルト1は、軸部2の長さは23mm、軸部2の直径は6mm、フランジ部3の直径は13mm、傾斜角は9度であり、質量は0.005Kgである。
凹部32は、所要の深さが設定されたカップ型であり、その形状はボルト1の進入側すなわち開口部側が大径となるテーパ孔32Aとされている。このテーパ孔32Aの底部に溶着用突起4が着座する受け面32Bが設けてある。テーパ孔32Aのテーパ角度θは14〜17度であり、ここでは15度である。
前記永久磁石29は、中央部に通孔29Aが設けられた環状の形とされ、通孔29Aの直径は空気口33の直径と同じである。通孔29Aおよび空気口33の直径D1は5mmである。永久磁石29は、その厚さが比較的薄く、ここでは3mmに設定してあり、吸引力を高めるために重ねる枚数を多くするようになっている。ここでは図9(A)に示すように、2枚重ねである。永久磁石29は保持ヘッド21に埋設され、その上に封鎖板32Cがはめ込んである。この封鎖板32Cの中央にあいている孔が空気口33である。また、ボルト1への吸引磁力をより強く作用させるために、保持ヘッド21の本体部分や封鎖板32Cはステンレス鋼のような非磁性材料で作られている。
テーパ孔32Aに入ってきたボルト1は、そのフランジ部3が永久磁石29によって受け面32Bに吸引される。このような吸引力が作用しているので、溶着用突起4のテーパ形状部4Bが支持角部33Aに対して、前述のように、真円状の接触となる。したがって、テーパ孔32Aと軸部2との同軸状態が確実にえられ、軸部2を電極22の受入孔35へ挿入することにとってきわめて好都合である。
前述のように、最大外径部分であるフランジ部3と、その外周側に面するテーパ孔32Aの内周面との間に、微小な空隙T1が設けてある。この空隙T1の幅は全周にわたって0.1mmである。テーパ孔32Aの底面すなわち受け面32Bの直径D2とフランジ部3の外周側に面する箇所の内径は、テーパ角度θが小さくフランジ部3が受け面32Bに近接しているので、実質的に同じである。
空気口33の流路面積よりもフランジ部3とテーパ孔32Aとの間の空隙T1の流路面積の方が小さく設定されている。空気口33の流路面積は19.6mmであるのに対し、空隙T1の流路面積は4.12mmである。また、空気口33からの空気圧は、3〜5Kgf/cmであり、ここでは4Kgf/cmである。このような供給空気圧で空気口33から噴射された空気は、支持角部33Aからテーパ形状部4Bが離れた後、小さな流路面積の空隙T1で絞られるので、空気口33から空隙T1までの空気圧は供給圧から大幅に低下することなく、十分な押出圧力が確保でき、ボルト1に対する推力が十分にえられる。空気口33の流路面積に対する空隙T1の流路面積の比は、上述の例では0.21である。この比は、0.15〜0.28に設定される。0.15未満であると、いわゆる絞り過ぎになり押出圧力は高くなるが、ボルト1の移動初速が速すぎて受入孔35の摩耗などの点で好ましくない。また、0.28を超過すると、いわゆる漏洩し過ぎとなり、押出圧力が不足気味になって移動速度が遅くて供給時間が長くなり、好ましくない。
このようなことからフランジ部3の直径が9〜15mmの場合、フランジ部3に面する箇所のテーパ孔32Aの内径は、9.2〜15.3mmに設定して、空隙T1の流路面積を絞り効果のあるものとして確保するのが適当である。換言すると、フランジ部3の直径に0.2〜0.3mm加算された値を空隙T1部分のテーパ孔内径とするのが、ボルト1の押出圧力を確保するのに適当である。
受け面32Bの直径D2と空気口33の直径D1とは、ボルト1に作用する押出圧力(推力)に密接に関係している。この例では上述の比D1/D2は、0.38である。この比が0.23未満すなわち受け面32Bの直径D2に対して空気口33の直径D1が小さすぎる場合、空気口33からの流量が十分に確保できないので、ボルト1の押出圧力の上昇に長時間を要し供給効率の面で好ましくない。また、上述の比が0.68を超える場合すなわち受け面32Bの直径D2に対して空気口33の直径D1が大きすぎる場合、ボルト1への押出圧力が急激に上昇し、その時の動圧の偏荷重によってボルトが傾いたりするので、供給精度の面で好ましくない。
凹部32がテーパ孔32Aになっているので、ボルト1のフランジ部3とテーパ孔32Aの内周面との間の空隙が、ボルト1が押し出されて行くのにしたがって広くなってゆき、空隙部分の流路面積が次第に大きくなる。そのために、空隙部分から逃げる空気量が増加し、空気口33から空隙部分までの圧力が徐々に低下してボルト1に対する押出推力も低く抑えられ、ボルト1の移動速度の上昇が抑制される。したがって、テーパ孔32Aのテーパ角度θを選定することにより、受入孔35への進入速度を最適化することができる。特に、ボルト1は永久磁石29で吸引されているために、空気口33からの気圧がある程度高くなった時点で支持角部33Aから急に離れる。このような急な離れ現象によってボルト1は急速に送出されるのであるが、上述のようなボルト1の移動速度上昇の抑制作用により、ボルト1の送出速度が過剰にならないように制御される。
テーパ角度θが14度未満である場合、ボルト1の移動とともに増大する空隙部分の流路面積が大きく確保できないので、ボルト1の移動速度上昇が十分に抑制されない。したがって、ボルト1の移動速度が速すぎることになり、好ましくない。また、テーパ角度が17度を超える場合、ボルト1の移動とともに増大する空隙部分の流路面積が急激に大きくなるので、ボルト1の移動速度が適正に維持できない。したがって、ボルト1の移動速度が遅すぎることになり、好ましくない。
図9(C)〜(F)は、フランジ部3が受け面32Bに着座する種々な状態を示している。(C)図は、フランジ部3のほぼ全域に広がっている溶着用突起4のテーパ形状部4Bが支持角部33Aに着座している状態を示す。(D)図は、テーパ形状部4Bの中央部に円形の隆起部4Dが設けられ、この隆起部4Dの付け根部分を支持角部33Aで受け止めている状態を示す。このように付け根部分が支持角部33Aで支持されるので、隆起部4Dのような形状であっても、安定性の良好な支持がえられる。(E)図は、空気口33に大径口33Bが形成され、その開口部が支持角部33Aとされ、この支持角部33Aにテーパ形状部4Bが受け止められている状態である。そして、隆起部4Dは大径口33Bに収容され、テーパ形状部4Bが支持角部33Aで受け止められているので、隆起部4Dのような形状であっても、安定性の良好な支持がえられる。(F)図は、受け面32Bがテーパ形状部4Bのテーパ面に密着できるテーパ面とされた場合である。
図9(C)に示すように、供給ロッド20が最も後退したときテーパ孔32Aの開口部がガイド管30Aの開口部に合致する。ガイド管30Aの内径D3はテーパ孔32Aの開口部の内径D4よりも小さく設定され、フランジ部3が円滑にテーパ孔32Aに進入できるようになっている。
つぎに、図9(G)にしたがって空気噴射時期について説明する。
簡単なコンピュータ装置またはシーケンス動作装置などで構成された制御装置95によって、本供給装置の動作が行われている。この制御装置95は、図1(A)に示した制御ボックス17に格納されている。空気切換弁96が前記制御装置95からの信号で動作するようになっている。空気切換弁96には動作空気を供給するポンプ装置97が接続されている。空気切換弁96からの空気管98,99が前記エアシリンダ26に接続され、動作空気が吸排される。また、空気切換弁96からの空気管100,101が前記エアシリンダ28に接続され、動作空気が吸排される。さらに、空気切換弁96からの空気管102が供給ロッド20の空気通路34(図6参照)に接続され、空気口33から噴射されるようになっている。なお、符号103は、空気管102を供給ロッド20の進退に追従させるための伸縮コイル部である。
図6(H)の2点鎖線や(I)あるいは図9(A)に示すように、エアシリンダ28の縮小動作でヘッド本体21が上昇して軸部2の先端部が受入孔35に進入してから、空気口33より圧縮空気を噴射するようになっている。そのための動作信号がエアシリンダ28に取り付けたセンサー104から制御装置95に供給される。この信号を受けた制御装置95から空気切換弁96に動作信号が送られて、空気管102から空気口33に圧縮空気が送られる。
前記空気口33からの空気噴射は、供給ロッド20の復帰動作中に終了するように設定されている。供給ロッド20の復帰動作は、エアシリンダ28の伸長動作とそれに続くエアシリンダ26の復帰ストロークであり、空気噴射を復帰ストロークの段階まで継続するために、エアシリンダ26にセンサー105が取り付けられている。センサー105の取付位置は、図1(A)にも示すように、復帰ストロークの前半付近の位置に設定されている。なお、これを後半付近の位置にしてもよい。図9(A)に示す状態で空気噴射が開始され、その後、供給ロッド20が復帰動作に移行してエアシリンダ26の復帰ストロークの途中まで空気噴射が続行される。したがって、前述のような原因で復帰する保持ヘッド21にボルト1が保持されていても、復帰動作中に空気噴射によって吹き飛ばされ、保持ヘッド21が所定の復帰位置に到達するまでに保持ヘッド21は空の状態になる。したがって、待機している次のボルト1と干渉することがない。
なお、上述の供給動作において、軸部2が受入孔35内に進入して行くのにともなって、テーパ孔32Aの内面とフランジ部3との空隙が大きくなって行くので、ボルト1に作用する空気圧(押出推力)が低下する。しかし、受入孔35の奥部に配置されている永久磁石36の吸引力が、前記空気圧の低下に代わって機能するので、受入孔35へのボルト1の進入は確実になされる。
上述の実施例において、エアシリンダ26,28,31などが採用されているが、これらのエアシリンダを進退出力式の電動モータに置き換えて実施することも可能である。
また、この実施例では、可動電極22は進退動作をする形式になっているが、この可動電極22に移動機能を付与して、可動電極22をボルト1が供給される被供給位置から鋼板部品などの相手方部材に対向する溶接位置に移動するように構成することも可能である。
以上に説明した実施例の作用効果を列記すると、つぎのとおりである。
前記供給ロッド20が、軸部2と受入孔35とが同軸になる位置まで移動し、さらに軸部2の先端部が受入孔35に挿入されると、前記受け面32Bに着座しているボルト1に対して空気口33から送出用の圧縮空気が噴射される。この噴射空気の動圧によってボルト1はテーパ孔32Aから送出されて受入孔35の奥部へ進入し、永久磁石36に吸引されて電極側に保持される。
ところが、可動電極22の受入孔35に先行して挿入されているボルト1が、溶接電流の通電不良などにより鋼板部品72に溶着されないまま受入孔35内に残存している場合や、受入孔35にスパッタなどの不純物が詰まっている場合、あるいは、ボルト1と受入孔35との相対位置が狂っているために軸部2が可動電極22の端面に当たる場合などの現象が発生すると、ボルト1は受入孔35内に進入することが不可能となり、保持ヘッド21に保持されたまま供給ロッド20が元の位置に復帰することがある。
そこで、本実施例においては、前記空気口33からの空気噴射が、供給ロッド20の復帰動作中に終了するように設定されているため、保持ヘッド21に保持されて復帰しつつあるボルト1は、復帰動作中に空気噴射によって吹き飛ばされ、保持ヘッド21が所定の復帰位置に到達するまでに保持ヘッド21は空の状態になる。したがって、待機している次のボルト1と干渉することにより、絡み合って部品詰まりが発生したり、異常な向きになったボルト1が周辺構造部を損傷したりすることがない。
前記空気口33からの空気噴射は、保持ヘッド21に保持されているボルト1の先端部が前記受入孔35に進入してから開始するように設定されている。
このようにボルト1の先端部が受入孔35に進入してから空気噴射が開始されるので、ボルト1の先端部が左右に揺動しても、受入孔35の内面でガイドされながら円滑に奥へ進入してゆく。もし、ボルト1の先端部が受入孔35に進入しない自由状態であって、ボルト1に作用する噴射空気の動圧がわずかでも偏って作用すると、ボルト1の先端は軸心からずれるので、受入孔35内に進入することが不可能となる。このような偏った動圧の作用は、著しく高い確率で発生する。空気噴射が、ボルト1の先端部が受入孔35に進入してから開始されるので、上述のような進入不可能な問題が解消される。換言すると、空気噴射のなされていない時期に、ボルト1の先端部が位置ずれを発生していない段階で、確実に受入孔35内に進入させるものであるから、上述のような円滑な動作が確保できる。
前記保持ヘッド21は、供給ロッド20の進出がボルト1の軸線と前記受入孔35の軸線とが合致した位置で停止し、この停止に引き続いて保持ヘッド21を受入孔35の軸線方向に移動するようにその移動軌跡が設定されている。
前記保持ヘッド21には、上述のような移動軌跡が付与されているので、ボルト1は確実に受入孔35内に挿入される。特に、ボルト1の軸線と受入孔35の軸線とが合致した状態で挿入されるため、軸線の合致状態で挿入変位を行わせることがきわめて容易なものとなり、動作上の信頼性が著しく向上する。つまり、最も単純化された1仮想軸線上での挿入動作となり、高精度の変位が得られるエアシリンダ28のようなユニットが駆動手段として採用でき、装置の動作信頼性の面で効果的である。
前記軸状部品は、雄ねじが形成された軸部2とこの軸部2と一体に設けられたフランジ部3とこのフランジ部3に形成された溶着用突起4からなるプロジェクションボルト1である。
溶着用突起4またはフランジ面を前記受け面32Bに着座させることができるので、プロジェクションボルト1の保持安定性が良好なものとなる。また、空気口33からの噴射空気が溶着用突起4またはフランジ面に作用するので、噴射空気の動圧が広い面積に対して作用し、プロジェクションボルト1を送出する確実な押出力がえられる。
つぎに、別の独立項として掲げられた発明は、供給ロッドの保持ヘッドに保持された軸状部品を電極の受入孔に挿入するように前記供給ロッドが供給動作を行う形式のものにおいて、前記保持ヘッドに軸状部品を保持する円形の凹部が設けられ、この凹部の底部に軸状部品が着座する円形の受け面が形成され、この受け面の中央部に軸状部品の送出用空気を噴射する空気口が設けられ、前記受け面に着座している軸状部品の最大外径部分と凹部の内周面との間に微小な空隙が設定されていることを特徴とする軸状部品の供給装置である。
前記供給ロッド20が、軸部2と受入孔35とが同軸になる位置まで移動し、さらに軸部2の先端部が受入孔35に挿入されると、前記受け面32Bに着座しているボルト1に対して空気口33から送出用の圧縮空気が噴射される。この噴射空気の動圧によってボルト1はテーパ孔32Aから送出されて受入孔35内に進入し電極側に保持される。
前記最大外径部分であるフランジ部3とテーパ孔32Aの内周面との空隙T1が微小なものとされているので、空気口33からの空気流に対してこの空隙部分で高い流路抵抗が付与される。したがって、空気口33と空隙T1の間の空気圧が高く設定されてボルト1を送出するための圧力が十分に確保でき、ボルト1がテーパ孔32Aから確実に送り出される。また、このような狭い空隙であるから、ボルト1がテーパ孔32Aから出て行くときに、ボルト1のフランジ部3がテーパ孔32Aの内周面でガイドされ、円滑な送出がえられる。
空気口33は円形の受け面32Bの中央部に開口させてあるから、空気口33からの空気流が溶着用突起4の中央部で受け止められ、それによって空気流の動圧が偏りにくくなる。したがって、ボルト1の傾きをできるだけ少なくすることができ、受入孔35への挿入が行いやすくなる。さらに、フランジ部3を受け面35に着座させることにより、安定したボルト1の保持がなされる。
前記空気口33の流路面積よりもフランジ部3とテーパ孔32Aの内周面との間の流路面積の方が小さく設定されている。
このような流路面積の大小関係となっているので、空気口33からフランジ部3とテーパ孔32Aの内周面との間までの空気圧を、ボルト1の送出にとって不足のない十分なものとすることができる。
保持ヘッド21の受け面32Bの近傍に、通孔29Aが設けられた環状の永久磁石29が受け面32Bと同心状に配置されている。
したがって、永久磁石29の吸引力が環状の領域でフランジ部3に対して均一に作用することとなり、受け面32Bに対するボルト1の着座が高い安定性のもとで確保できる。また、永久磁石29は受け面32Bと同心状に配置され通孔29Aが設けられているので、この通孔29Aと空気口33とを同心状に対置することができ、構造の簡素化にとって効果的である。
前記凹部32は、ボルト1の進入側が大径とされたテーパ孔32Aである。
ボルト1がテーパ孔32Aから空気圧で送り出されるとき、その初期の段階ではボルト1の移動速度は低速であるが、一旦移動を開始するとその速度は急速に速くなる。このように高速のまま固定電極22の受入孔35に進入すると、受入孔35の角部や内面の摩耗が異常に進行する。ところが、上述のように凹部32がテーパ孔32Aになっているので、ボルト1のフランジ部3とテーパ孔32Aの内周面との間の空隙が、ボルト1の移動にしたがって広くなってゆき、空隙部分の流路面積が次第に大きくなる。そのために、空隙部分から逃げる空気量が増加し、空気口33から空隙部分までの圧力が徐々に低下してボルト1に対する押出推力も低く抑えられ、ボルト1の移動速度の上昇が抑制される。したがって、テーパ孔32Aのテーパ角度θを選定することにより、受入孔35への進入速度を前記異常摩耗などが最少化される値に設定することができ、固定電極22の耐久性を長期化することが可能となる。さらに、ボルト1の進入側が大径であるから、ボルト1を凹部に受入れることが円滑になされる。
前記永久磁石29の通孔29Aの直径は、空気口33の直径D1と同じかまたはそれよりも大きく設定されている。
このように通孔29Aと空気口33の直径を同じにすることにより、通孔29Aによって空気口33の一部を形成することができ、構造簡素化にとって効果的である。また、通孔29Aの直径を空気口33のそれよりも大きくすることによっても、空気口33により所定の流路面積が確保されるので、上記の同じ場合と同様の効果がえられる。
前記受け面32Bの直径D2に対する前記空気口33の直径D1の比は、0.23〜0.68である。
受け面32Bの直径D2と空気口33の直径D1とは、ボルト1に作用する押出圧力の設定に密接に関係している。上述の比が0.23未満すなわち受け面32Bの直径D2に対して空気口33の直径D1が小さすぎる場合、空気口33からの流量が十分に確保できないので、ボルト1の押出圧力の上昇に長時間を要し供給効率の面で好ましくない。また、上述の比が0.68を超える場合すなわち受け面32Bの直径D2に対して空気口33の直径D1が大きすぎる場合、ボルト1への押出圧力が急激に上昇し、その時の動圧の偏荷重によってボルト1が傾いたりするので、供給精度の面で好ましくない。
前記テーパ孔32Aのテーパ角度θは、14〜17度である。
前記テーパ角度θは、前述のように、ボルト1が受入孔35へ進入する速度の設定に密接に関係している。テーパ角度θが14度未満である場合、ボルト1の移動とともに増大する空隙部分の流路面積が大きく確保できないので、ボルト1の移動速度上昇が十分に抑制されない。したがって、軸状部品の移動速度が速すぎることになり、好ましくない。また、テーパ角度θが17度を超える場合、ボルト1の移動とともに増大する空隙部分の流路面積が急激に大きくなるので、ボルト1の移動速度が適正に維持できない。したがって、ボルト1の移動速度が遅すぎることになり、好ましくない。
前記空気口33の開口部が、前記溶着用突起4が着座する環状の支持角部33Aとされている。
前記支持角部33Aに対して環状の状態で溶着用突起4が着座しているので、溶着用突起4に対する支持安定性が良好になる。溶着用突起4のなだらかなテーパ形状部4Bが環状の支持角部33Aで受け止められる。このとき、支持角部33Aが真円状に全周にわたってテーパ形状部4Bに接触しようとするので、この接触円と溶着用突起4とが同心状となる。したがって、テーパ孔32Aの軸線と軸部2の軸線とが合致した状態で保持ヘッド21に保持されることになる。さらに、前述の微小な空隙T1の存在によって、フランジ部3がテーパ孔32Aから偏心する量が少なくなるので、前記軸線の同心状態が一層正確に確保できる。
前記軸状部品は、雄ねじが形成された軸部2とこの軸部2と一体に設けられたフランジ部3とこのフランジ部3に形成された溶着用突起4からなるプロジェクションボルト1である。
溶着用突起4またはフランジ面を前記受け面32Aに着座させることができるので、プロジェクションボルト1の保持安定性が良好なものとなる。また、空気口33からの噴射空気が溶着用突起4またはフランジ面に作用するので、噴射空気の動圧が広い面積に対して作用し、プロジェクションボルト1を送出する確実な押出力がえられる。
図8は第2の実施例を示す。
この実施例は、前述の実施例における可動電極22に正常ボルト1Bの検知機能を付与したものである。
断面円形の可動電極22は、筒状の電極本体73の下側に端部材74がねじ部75で一体化されている。この端部材74はほぼ筒状の形態であり、その内側に絶縁筒78が接着などで取り付けてある。また、電極本体73の上端にはねじ部76を介して結合部77が一体化されている。電極本体73の内側にも絶縁筒79が挿入してあり、その内側には大径孔80と小径孔81が形成してある。両絶縁筒78,79はポリプロピレンやポリアミド樹脂などの絶縁性のある合成樹脂でつくられている。
絶縁筒79に摺動可能な状態で挿入された断熱部材82は、大径孔80と摺動する大径部83と、小径孔81と摺動する小径部84によって構成され、その内部に前記永久磁石36が埋設してある。断熱部材82は永久磁石36が過熱状態になるのを防止している。そして、断熱部材82は導通性のある例えば、ステンレス鋼でつくられている。前記絶縁筒78の筒内空間と小径孔81の内部空間が、前述の受入孔35を構成している。
結合部77の内端面に絶縁板85が挿入され、そこに密着している導通板86に陽極側の導線87が結線してある。圧縮コイルスプリング88が導通板86と断熱部材82との間に挿入されている。なお、符号89は導線87を保護する絶縁筒である。
前記電極本体73,端部材74,結合部77,断熱部材82等は導電性の良好な金属材料、例えば、ステンレス鋼やクロム銅で製作されている。
前記受入孔35内に挿入されているボルト1は正常長さの正常ボルト1Bであり、受入孔35の深さは、永久磁石36の吸引力で軸部2の端部が小径部84の端部に接触しているとき、フランジ部3と端部材74の先端部との間にわずかな隙間L1が形成されるように設定されている。また、電極本体73の外周面に陰極側の導線90が結合してある。
通電経路は、導線87,導通板86,圧縮コイルスプリング88,断熱部材82,正常ボルト1B,端部材74,電極本体73,導線90の順序で形成されている。図8(A)は、可動電極22が進出して正常ボルト1Bの溶着用突起4が鋼板部品72に押し付けられた状態を示している。この状態では、フランジ部3と端部材74の先端部との間にわずかな隙間L1が形成されているので、前記順序による通電経路は隙間L1で絶たれた状態になっている。
可動電極22の加圧力がさらに上昇して進出すると、その反力で断熱部材82が圧縮コイルスプリング88を縮めながら相対的に後退し、隙間L1が消滅する。つまり、隙間L1がスイッチ機能を果たしている。したがって、フランジ部3と端部材74の先端部が圧接され、前記導通経路に通電がなされる。この通電状態が検知されることにより、正常ボルト1Bが受入孔35内に挿入されていることが確認でき、この確認信号に基づいて溶接電流の通電がなされる。
もし、何等かの原因で正常ボルト1Bが受入孔35に挿入されていないときには、可動電極22が図8(B)に示すように、可動電極22が進出して端部材74の先端部が鋼板部品72に圧接しても、導線87から導線90に至る通電がなされないので、この不通電をトリガー信号にして溶接電流の通電を事前に中止することができる。これにより、鋼板部品72だけが溶融するような異常事態が回避できる。
このように、正常ボルト1Bが通電経路中に介在していることにより、正常ボルト1Bが挿入されているときには、通常の加圧ないしは溶接電流の通電がなされ、正常な溶接が行われる。
また、何等かの原因で過短ボルト1Cが排除されないで受入孔35に差し込まれた状態が発生しても、過短ボルト1Cの軸部が断熱部材82の小径部84にはとどかないので、前記通電経路が不成立となり、正常ボルト1Bが受入孔35に挿入されていないときと同じ動作がなされて、異常事態が回避される。
上述のような受入孔35に正常ボルト1Bが挿入されていることを検知する検知手段が、前記通電経路の成立または不成立によって実現されている。他方、別の検知手段として、図8(A),(B)に2点鎖線で図示したように、受入孔35の最も奥まった位置に軸部2の存在を検知するセンサー91を設けるものがある。センサー91としてはいろいろなものが採用できるが、ここでは近接スイッチのタイプである。
このような位置にセンサー91が配置されているので、正常ボルト1Bの軸部2は検知されるが、正常ボルト1Bが挿入されていないがまたは過短ボルト1Cが挿入されているときには、センサー91からの検知信号がえられない。このような検知信号がないことをトリガー信号にして、軸部2の不存在を検出し、上述の動作と同様にして溶接電流の異常通電を予防できる。
なお、検知信号がないことをトリガー信号にすることは、通常の方法でよく、例えば、軸部2が受入孔35に挿入される際に動作するエアシリンダ28の動作信号でタイマーの計時を開始し、一定時間経過しても「軸部2あり」の信号がなければ、このタイマーからの信号で軸部の不存在を確認し、次への動作を行わないようにするのである。
第2の実施例の作用効果を列記すると、つぎのとおりである。
前記受入孔35を有する可動電極22は、正常ボルト1Bが受入孔35内に挿入されていることを検知する検知手段を備えている。
正常ボルト1Bが受入孔35に挿入されていることを前記検知手段で確認できる。この確認によって発せられた信号で可動電極22の進出動作を行うようにした場合には、正常ボルト1Bの存在を確認してから電極動作がなされるので、正常ボルト1Bが挿入されていないときや、過短ボルト1Cが挿入されているときのいわゆる空打ち動作を防止できる。
前記検知手段は、通電経路中に正常ボルト1Bが介在することによって通電経路が成立するものである。
このように正常ボルト1Bの存在によって通電経路が成立するので、正常ボルト1Bが受入孔35に入っているときには、確実に可動電極22の進出動作を開始することができ、正常ボルト1Bが不存在のまま可動電極22が動作することを確実に防止できる。また、可動電極22に保持された正常ボルト1Bが鋼板部品72に押し付けられたときに、さらに正常ボルト1Bが移動して隙間L1を閉じて通電経路を成立させることができる。すなわち正常ボルト1Bのフランジ部3と可動電極22の端部材74との間でスイッチ動作のようなことを行わせるのである。このような場合には、正常ボルト1Bが受入孔35内に存在しないとき、溶接電流の通電を行わないようにすることによって、異常通電を回避することができる。
前記検知手段は、前記受入孔35内に挿入された正常ボルト1Bの存在を検知するセンサー91である。
正常ボルト1Bの存在を直接検知するセンサー91が採用されているので、確実に正常ボルト1Bの有無が検知できる。また、このセンサー91を受入孔35の最も奥まった位置に取り付けることによって、正常長さの正常ボルト1Bの検知は行うが、過短ボルト1Cの検知は行わないようにすることができる。こうすることにより、何等かの原因で過短ボルト1Cが受入孔35に挿入されてもセンサー91からの信号が発せられないので、可動電極22の異常進出の防止や、溶接電流の通電を防止することができる。
上述のように、本発明によれば、軸状部品を保持したまま供給ロッドが復帰したときに、その軸状部品を排除することができ、さらに、軸状部品の保持と圧縮空気による送出とを確実に行うことのできるものである。したがって、自動車の車体溶接工程や、家庭電化製品の溶接などにおいて広く利用することができる。
全体的な斜視図とプロジェクションボルトの正面図である。 パーツフィーダの斜視図と部分的な縦断側面図である。 吊り下げ搬送部における各長さのボルトを示す断面図である。 直進フィーダの側面図である。 検出ユニットの断面図や部分的な斜視図である。 正常ボルトの供給動作を段階的に示す簡略的な側面図である。 過短ボルトの供給動作を段階的に示す簡略的な側面図である。 他の実施例における可動電極の断面図である。 保持ヘッドの詳細構造図と制御回路図である。
符号の説明
1 軸状部品,プロジェクションボルト
2 軸部
3 フランジ部
4 溶着用突起
4A 傾斜面
4B テーパ形状部
19 部品供給装置
20 供給ロッド
21 保持ヘッド
22 可動電極
28 エアシリンダ
29 永久磁石
29A 通孔
32 凹部
32A テーパ孔
32B 受け面
33 空気口
33A 支持角部
35 受入孔
72 鋼板部品
104 センサー
105 センサー
θ テーパ角度
D1 空気口の直径
D2 受け面の直径
T1 空隙

Claims (13)

  1. 供給ロッドの保持ヘッドに保持された軸状部品を電極の受入孔に挿入するように前記供給ロッドが供給動作を行う形式のものにおいて、前記保持ヘッドに軸状部品を保持する凹部が設けられ、この凹部の底部に軸状部品が着座する受け面が形成され、この受け面に軸状部品の送出用空気を噴射する空気口が設けられ、前記空気口からの空気噴射は、供給ロッドの復帰動作中に終了するように設定されていることを特徴とする軸状部品の供給装置。
  2. 前記空気口からの空気噴射は、保持ヘッドに保持されている軸状部品の先端部が前記受入孔に進入してから開始するように設定されている請求項1記載の軸状部品の供給装置。
  3. 前記保持ヘッドは、供給ロッドの進出が軸状部品の軸線と前記受入孔の軸線とが合致した位置で停止し、この停止に引き続いて保持ヘッドを受入孔の軸線方向に移動するようにその移動軌跡が設定されている請求項1または請求項2記載の軸状部品の供給装置。
  4. 前記軸状部品は、雄ねじが形成された軸部とこの軸部と一体に設けられたフランジ部とこのフランジ部に形成された溶着用突起からなるプロジェクションボルトである請求項1〜請求項3のいずれかに記載の軸状部品の供給装置。
  5. 供給ロッドの保持ヘッドに保持された軸状部品を電極の受入孔に挿入するように前記供給ロッドが供給動作を行う形式のものにおいて、前記保持ヘッドに軸状部品を保持する円形の凹部が設けられ、この凹部の底部に軸状部品が着座する円形の受け面が形成され、この受け面の中央部に軸状部品の送出用空気を噴射する空気口が設けられ、前記受け面に着座している軸状部品の最大外径部分と凹部の内周面との間に微小な空隙が設定されていることを特徴とする軸状部品の供給装置。
  6. 前記空気口の流路面積よりも軸状部品の最大外径部分と凹部の内周面との間の流路面積の方が小さく設定されている請求項5記載の軸状部品の供給装置。
  7. 保持ヘッドの受け面近傍に、通孔が設けられた環状の永久磁石が受け面と同心状に配置されている請求項5または請求項6記載の軸状部品の供給装置。
  8. 前記凹部は、軸状部品の進入側が大径となるテーパ孔である請求項5〜請求項7のいずれかに記載の軸状部品の供給装置。
  9. 前記永久磁石の通孔の直径は、空気口の直径と同じかまたはそれよりも大きく設定されている請求項7または請求項8記載の軸状部品の供給装置。
  10. 前記受け面の直径に対する前記空気口の直径の比は、0.23〜0.68である請求項5〜請求項9のいずれかに記載の軸状部品の供給装置。
  11. 前記テーパ孔のテーパ角度は、14〜17度である請求項8〜請求項10のいずれかに記載の軸状部品の供給装置。
  12. 前記空気口の開口部が、前記溶着用突起が着座する環状の支持角部とされている請求項5〜請求項11のいずれかに記載の軸状部品の供給装置。
  13. 前記軸状部品は、雄ねじが形成された軸部とこの軸部と一体に設けられたフランジ部とこのフランジ部に形成された溶着用突起からなるプロジェクションボルトである請求項5〜請求項12のいずれかに記載の軸状部品の供給装置。
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