JP4010502B2 - 溶接ボルト供給方法と装置 - Google Patents
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【発明に属する利用分野】
本発明は,たとえば溶接ボルト,T字型溶接ナットその他T字型部品(以下 溶接ボルトという)を相手方被加工物(以下 ワークという)に供給するための溶接部品供給装置に関し,さらに詳しく言えば,パーツフィーダの収納ボールから溶接ボルトを整列して供給管(ホース,チューブなど)の中に送り出し,供給管内に圧縮エアを噴射して抵抗スポット溶接機の電極位置近くまで溶接ボルトを吹き飛ばして待機しているチャックに前記部品を挿入する場合の溶接ボルト供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来,溶接ボルトの頭部下側又は頭部上側にプロジェクション(溶接部突起)を有する溶接ボルトを,パーツフィーダから一つ一つ整列し供給管を通して開閉自在のチャックに送り出し,溶接ボルトを保持したチャックをシリンダなどの前進運動で抵抗スポット溶接機の溶接位置に自動供給する装置が知られている。
【0003】
たとえば一つの例としてスポット溶接機に付帯するパーツフィーダから送り出されてくる溶接ボルトを,供給管のボルト送り出し位置でチャックに受け渡し,このチャックを上下電極間の溶接位置に対向する往復路をシリンダで前進させて上記溶接機の上下電極間に前記チャックを移動し,溶接ボルトを保持したままチャック内に上部電極を挿入して下方にチャックを開いて溶接ボルトを被溶接板の位置決め孔に挿入すると共に,そのまま溶接ボルトの頭部とワークを上下電極間で挟みつけ,チャックをシリンダによる引き戻す力で上部電極から離脱させ元のボルト送り出し位置へ復帰させる溶接ボルト供給装置が知られている(特許文献1,2参照)。
【0004】
また他の従来例として進退駆動式のチャック自体をミニシリンダで開閉して被溶接板の位置決め孔に挿入するものや,またはチャックの上方に溶接ボルトを押し出す挿入シリンダを使用してチャック内の溶接ボルトを被溶接板の位置決め孔に挿入するボルト供給方式も知られている(特許文献3,4参照)
【0005】
さらにまた,溶接ボルトの頭部上面をワークにスタッド溶接する場合の,溶接ボルト供給装置の例として,供給通路の端部に部品保持手段を設けたもので,前記手段から所要の距離だけ離隔した個所の供給通路に部品を一旦停止させる手段を設置し,この部品を一旦停止させる手段が供給通路を横断している進退可能な規制部材で構成され,この規制部材はそのストッパ面の両側で支持されていることを特徴とする溶接ボルト供給装置などが知られている(特許文献5参照)。
【0006】
【特許文献1】
特公昭60−54832号公報(第2−3頁,第1−第8図)
【特許文献2】
特開平7−314147号公報(第4−5頁, 第1図,第4−第7図)
【特許文献3】
特公平7−47221号公報(第2頁,第1−第2図)
【特許文献4】
実公平6−22554号公報(第2−4頁,第3−第7図)
【特許文献5】
特開平7−196145号公報(特許電子図書館「発明の詳細な説明」 第2−第3頁,「図面」図1−図7)
【0007】
本発明の最も近い先行技術(特公昭60−54832号公報に開示された技術である)は,図4,図5又は図6に示す。この場合,バネ類によって左右に開閉する二つ割りの爪部材41からなるチャック40とフィーダから溶接ボルトを送り出す供給管50とを使用した溶接ボルト供給方式である。前記分割された二つの爪部材41にはその分割面に溶接ボルトを受け入れる収容部42が形成されている。その収容部の断面は円錐状に形成されていて,溶接ボッルトBの頭部b1は収容部42のテーパ面43に支えられ,軸状のネジ部b2は収容部の下側に貫通した挿入孔44に入り込んで保持される。上記チャックの収容部42は二分割された爪部材41が常時ねじりバネ45によって閉じる方向に力が付勢されている。前記爪部材はチャックレバー46の先端に縦軸47を支点に左右(観音開き式)に開くことができ,また上記チャックレバー46はシリンダのスピンドル49の先端にボルトで固定されたチャックホルダ−51に対し横軸48を支点に下方をスプリングバネ(図省略)の付勢力によって開閉する構造のものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来,開閉式のチャックを使用して溶接ボルトを離れた位置から目標の溶接個所に挿入する場合,パーツフィーダから選別した溶接ボルトを供給管の中をエアブローで吹き飛ばして送るときに,サイズが大きい溶接ボルトを供給する場合,エアブローの圧力を高くすると供給部品の飛行する勢いが大きくなりチャックが開いて溶接ボルトが落下したり,チャック内の供給部品が傾いて挿入されることがある。つまりチャックはねじりバネによって爪部材の開閉を繰り返すが,サイズの大きいボルトをチャックで受けるとき,溶接ボルトが送り出される勢いでねじりバネの引き戻す力以上にチャックに負荷がかかると,爪部材が開いて溶接ボルトが落ちたり,チャック内で傾いて挿入されることがあり,それは溶接ボルトの安定供給を損ない,溶接不良につながる問題であった。
【0009】
本発明は溶接ボルト,T字型ナット類,その他のT字型部品類の溶接部品をパーツフィーダから抵抗スポット溶接機の溶接位置に精度よく自動供給する場合に,部品送り出し位置に後退したチャックの部品収納部にパーツフィーダから供給管を通してエアブローで送り出されてくる溶接ボルトのサイズの大小やエアブローの送り速度に関係なく確実に受け渡すことができる溶接ボルト供給方法及び装置を提供する。
【0010】
【問題点を解決するための手段】
上記の目的を達成するために,本発明の請求項1の部品供給方法によれば,開閉式のチャックを前進後退させて,下部電極のガイドピンにより位置決めされたワークに前記チャックの部品収容部に保持された溶接ボルトを挿入して上部電極と下部電極とで前記溶接ボルトとワークを挟み付けてプロジェクション溶接する方法において,パーツフィーダより整列して送られてきた溶接ボルトを供給管に送り込み,前記供給管内にエアブローにより上記電極の近くまで吹き飛ばし,前記供給管終端から放出される溶接ボルトを前記チャックの部品収容部に挿入する場合に,前記供給管から溶接ボルトが放出される勢によって前記チャックが開かないように,前記供給管の部品送り出し位置で前記チャックの開き方向への動きを規制するようにしたことを特徴とする溶接ボルト供給方法を提供する。そうすることで,チャックへの供給管から勢いよく放出されてくる溶接ボルトの受け渡しが確実にでき,従来の供給部品の落下や傾きを防ぎ溶接位置への部品供給ミスをなくすことができる。
【0011】
次に請求項2によれば,前記規制手段は板状のものからなり,前記供給管の部品送り出し位置において前記チャックの幅方向に相対向して前記チャックの開き方向への動きを規制することを特徴とする溶接ボルト供給方法を提供する。そうすることで,部品供給精度の向上と供給スピードをアップすることもできる。
【0012】
次に請求項3によれば,パーツフィーダの部品収納ボールから溶接ボルトを整列して供給管の中に送り出し,供給管内に圧縮エアを噴射して抵抗スポット溶接機の電極位置近くまで溶接ボルトを送り出し待機中のチャックに前記部品を挿入して前記チャックを前記溶接機の電極位置に前進させて溶接ボルトを溶接位置に供給する場合において,前記供給管の部品送り出し位置に前記チャックが開閉する幅方向に相対向して対面するストッパを有し,前記チャックが前記溶接位置から前記供給管の部品送り出し位置に後退すると,前記チャックの開き方向への動きが前記ストッパにより規制されるようにした溶接ボルト供給装置を提供する。そうすることで,供給管から放出される溶接ボルトの勢いがチャックを閉じる方向のバネ力以上に負荷がかかっても前記ストッパによりこれを抑制しチャック開きを防ぐ。したがって確実にチャックの部品収容部に供給部品を挿入することができるため,上部電極の加圧モーションで溶接ボルトをワークに挿入する従来のシステムでも供給管から供給部品を送り出す力に関係なく採用することができる。
【0013】
次に請求項4によれば,前記ストッパによる規制手段は前記供給管の終端を位置固定したチューブホルダに着脱可能に支持されている溶接ボルト供給装置を提供する。こうすることで,チャック開き防止機構が簡単で安価に製作することができる。
【0014】
【作 用】
本発明によればパーツフィーダから供給管を通して溶接ボルト,T字型ナットなど文字通りT字型部品類のものをチャックに受け渡す場合に有用なシステムであり,構造が簡単で既存の装置に付加することができ,供給部品のサイズの大きさや送り出す力の大きさに関係なく供給管からチャックへの受け渡しが確実となり部品供給ミスを未然に防ぐことができ,溶接品質の安定化を促進することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の部品供給システムの実施例を示す図であって,チャックが供給管の部品送り出し位置(部品受け渡し位置)に後退したときの,チャックと規制手段を示す説明図である。図2は図1のA−A矢視図である。図3はB−B矢視図である。
【0016】
1はボルト供給ヘッドを示す。左右に開閉する二つ割りの爪部材2からなるチャック3と,このチャック3をスピンドル4に固定し前進駆動するシリンダ(図省略)とから構成されるもので,基本的構造は図4,図5に示す構造と同じである。
【0017】
すなわち,前記分割された二つの爪部材2にはその分割面に溶接ボルトを受け入れる収容部5が形成されている。その収容部の断面は円錐状に形成されていて,溶接ボルトBの頭部b1は収容部5のテーパ面6に支えられ,軸状のねじ部b2は収容部5の下側に貫通した挿入孔7に入り込んで保持される。
【0018】
上記チャックの収容部5は二分割された爪部材2が常時ねじりバネ8によって閉じる方向に力が付勢されている。前記爪部材2はチャックレバー9の先端に縦軸10を支点に左右(観音開き式)に開くことができ,また上記チャックレバー9はガイドケース11によって前進後退するスピンドル4の先端にボルト25で締め付け固定されたチャックホルダ−12に対し横軸13を支点に下方向に開閉するようスプリングバネ14によって付勢力が与えられる構造のものである。
【0019】
パーツフィーダ(図省略)より選別して送られてきた部品は方向性が規制され,供給管15(ビニール材又はウレタンゴム材からなるホース又は角チューブを含む)を通して一つ一つ供給管終端に送り出される。この場合,供給管15は断面四角形のいわゆる角チューブで,溶接ボルトの全長の巾が規制されるものである。
前記供給管15の終端はガイドケース11にブラケット17を介して固定されたチューブホルダ16に固定されている。
【0020】
20はストッパからなる規制手段を示す。前記規制手段は前記供給管15の部品送り出し位置に配置されている。この場合,規制手段は二枚の板状のものからなり,その二枚板は前記供給管の先端部を位置固定したチューブホルダ16の両側にそれぞれボルト21によって着脱可能に支持されている。その二枚板は相対向する内側にストッパ面が形成され,二枚板のストッパとの間隔(E)はチャック3の幅(e)より僅かに広い寸法差(約0.2〜0.5mm程度)に設定され,チャックの進退許容する幅となっている。したがってチャック3がストッパ20の間を進退移動する時に互いに干渉しない位置関係になっている。
【0021】
かかる構成よりチャック3が後退した位置で供給管15から溶接ボルトBを受け取る場合に,溶接ボルトに送り出す勢いがあって前記チャック3を閉じる方向のバネ力以上に負荷がかかっても,ストッパ20に爪部材2が当たって爪が開こうとしてもその力が抑制される。したがってチャック3の開きを防ぎ確実にチャック内に溶接ボルトBを保持することができるので,溶接ボルトの送給ミスによる溶接不良製品の発生を未然に防止できる。
【0022】
以下に一連の動作を説明する。なお,抵抗スポット溶接機の上部電極と下部電極の動作については図4,図5に基づいて説明する。予め下部電極23にワークWをセットする。この場合,ガイドピン24は下部電極の電極面から約4mm程度浮上していてワークWの位置決め孔に挿入される。
【0023】
(1)まずフィダーの起動スイッチをONすると,パーツフィーダのボールが振動し溶接ボルトが螺旋状のシュータを移動しながら整列される。整列して送られた溶接ボルトBはセパレータ(図省略)により一つ一つ供給管15に送り込まれ供給管の終端の部品送り出し口で待機中のチャック3に供給される。
【0024】
供給管15から供給された溶接ボルトBを前記チャック3で受ける際に,前記チャック3に飛び込んでくる溶接ボルトの勢いでねじりバネ8の引き戻す力以上の負荷を受けてチャック3を開く方向に加圧力が働いても,規制手段のストッパ20が爪部材2の動きを抑制しチャック3の開きを未然に防ぎ確実にチャック内に溶接ボルトを保持することができる。
【0025】
(2)次に前記チャック3が下部電極23の加圧線上に送られると,前記チャック3の到達を検出器が検出し,その検出信号で下部電極23のガイドピン24の上昇端が溶接ボルトBのネジ部b2の先端まで移動する。
【0026】
(3)ガイドピン24は電極面から突き出した上昇端が溶接ボルトのネジ部b2先端に当接する位置又はその近傍まで上昇し供給部品を迎えに行く。前記ガイドピンの上昇端が所定位置に移動したときに,溶接ボルトBのネジ部b2先端に当接したことを検出器で検出し,その検出信号で上部電極が加圧動作を開始し,前記チャック3の部品収納部5に進入する。
【0027】
(4)この間に,上部電極22の外周面でチャック3の爪を左右に押し広げるとともに,上部電極22が溶接ボルトの頭部b1を抑える。ガイドピン24は溶接ボルトBのネジ部b2の先端を抑えながら,さらに上部電極22が下降してガイドピンと共に溶接ボルトBを押し下げて完全にネジ部b2を下部電極23の挿入孔内に強制的に押し込んでボルト頭部b1のプロジェクションを相手ワークWに密着させる。
【0028】
(5)ボルトセット時の上部電極の22供給動作でガイドピン24が所定位置に下がったとき,下部電極23の検出器が部品供給完了を確認し,そのセット確認信号でチャック3のスピンドル4を後退させる。前記チャック3はスピンドル4により元の位置つまり供給管15の部品送り出し位置に引き戻される。この戻り動作で爪部材2が上部電極22の外周に係合して両側に縦軸10を中心に開いて上部電極22から離脱する。前記チャック3が後退端に達すると同時に,溶接タイマが起動し上下電極間に溶接に必要な加圧力を発生させるとともに溶接電流を電極間に供給しプロジェクション溶接が行われる。
【0029】
以上,本発明の実施例は溶接ボルトの抵抗溶接機への溶接ボルト供給装置について言及したが,本発明は供給部品のサイズ大きさ形状には限定されるものではなくバネ類の弾力開閉式のチャック機構類を対象とするものは本発明と同様の作用効果を奏するものである。
【0030】
【発明の効果】
以上で説明したように,本発明の方法によれば,開閉式のチャックを前進後退させて,下部電極のガイドピンにより位置決めされたワークに前記チャックの部品収容部に保持された溶接ボルトを挿入して上部電極と下部電極とで前記溶接ボルトとワークを挟み付けてプロジェクション溶接する方法において,パーツフィーダより整列して送られてきた溶接ボルトを供給管に送り込み,前記供給管内にエアブローにより上記電極の近くまで吹き飛ばし,前記供給管の先端から排出される溶接ボルトを前記チャックの部品収容部に挿入する場合に,前記チャックが前記供給管から排出される溶接ボルトの勢によって開かないように,前記供給管の部品送り出し位置で前記チャックの開き方向への力を抑制するようにしたことで,チャックへの供給管から放出されてくる溶接ボルトの受け渡しが確実となり,溶接位置への部品供給ミスをなくすことができる。
【0031】
次に請求項2によれば,前記規制手段は板状のものからなり,前記供給管の部品送り出し位置において前記チャックの幅方向に相対向して配置され,しかも前記チャックの垂直方向の平面と対面し前記チャックの開き方向への動きを規制することにより,構造が簡単安価に製作でき,溶接ボルトの供給精度の向上を図ることができる。
【0032】
次に請求項3によれば,前記供給管の部品送り出し位置に前記チャックが開閉する幅方向に相対向して対面するストッパ面を有する規制手段を有し,前記チャックが前記溶接位置から前記供給管の部品送り出し位置に後退すると,前記規制手段のストッパ面により前記チャックの開き方向への動きが規制されるようにした溶接ボルト供給装置を提供することで,チャックの開閉に必要なバネ力は必要最小限のバネで済むので,上部電極からチャックを離脱させる場合のチャックの開閉が軽く電極外周面を爪で損傷させることはない。また従来の上部電極の加圧モーションで溶接ボルトを溶接位置に挿入するシステムにおいて,エアブローによる高速部品送り出しが可能となり,なおもチャッキングへの部品受け渡しを正確に安定よく行うことができるので,溶接タクトタイムの短縮化も可能になる。
【0033】
次に請求項4によれば,前記規制手段は前記供給管の先端を位置固定したチューブホルダに着脱可能に支持されている溶接ボルト供給装置を提供する。こうすることで,チャック開き防止機構が簡単で既存の装置にも簡単に付加することができ,安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の部品供給システムの実施例を示す図であって,供給管の部品送り出し口で待機中のチャックに溶接ボルトを供給する際のチャックの開きを防止するための規制手段の構成例を示す側面図である。
【図2】本発明の図1A−A矢視図である。
【図3】本発明のB−B矢視図である。
【図4】従来の溶接ボルト供給装置における構造例と,チャックを供給管の部品送り出し位置から溶接位置へ移動した場合の説明図である。
【図5】従来の溶接ボルト供給装置のチャックを溶接用電極のワークセット位置に移動した場合の説明図である。
【図6】従来の溶接ボルト供給装置において供給管から送り出された溶接ボルトの勢いを受けてチャックが左右に開いたときの説明図である。
【符号の説明】
1 ボルト供給ヘッド 2 爪部材 3 チャック 4 スピンドル
5 部品収容部 6 テーパ面 7 挿入孔 8 ねじりバネ
9 チャックレバー 10 縦軸 11 ガイドケース
12 チャックホルダ 13 横軸 14 スプリングバネ
15 供給管 16 チューブホルダ 17 ブラケット
20 規制手段(ストッパ) 21 ボルト 22上部電極
23 下部電極 24 ガイドピン 25 ボルト
B 溶接ボルト(供給部品) b1 ボルト頭部 b2 ネジ部
W ワーク
Claims (4)
- 開閉式のチャックを前進後退させて,前記チャックの部品収容部に保持された溶接ボルトを下部電極のガイドピンにより位置決めされたワークに挿入して上部電極と下部電極とで前記溶接ボルトとワークを挟み付けてプロジェクション溶接する方法において,パーツフィーダより整列して送られてきた溶接ボルトを供給管に送り込み,前記供給管内にエアブローにより上記電極の近くまで吹き飛ばし,前記供給管終端の部品送り出し口から放出される溶接ボルトを前記チャックの部品収容部に挿入する場合に,前記供給管から溶接ボルトが放出される勢によって前記チャックが開かないように,前記供給管の部品送り出し位置で前記チャックの開き方向への動きを規制するようにしたことを特徴とする溶接ボルト供給方法。
- 請求項1において,前記規制手段は板状のものからなり,前記供給管の部品送り出し位置で前記チャックの幅方向に相対向して前記チャックの開き方向への動きを規制するようにしたことを特徴とする溶接ボルト供給方法。
- パーツフィーダの部品収納ボールから溶接ボルトを整列して供給管の中に送り出し,前記供給管内に圧縮エアを噴射して抵抗スポット溶接機の電極位置近くまで溶接ボルトを送り出し,前記送り出し位置で待機中のチャックに前記部品を挿入して前記チャックを前記溶接機の電極位置に前進させて溶接ボルトを溶接位置に供給する溶接ボルト供給装置において,前記供給管の部品送り出し位置に前記チャックが開閉する幅方向に相対向して対面するストッパを設け,前記チャックが前記溶接位置から前記供給管の部品送り出し位置に後退すると,前記前記チャックの開き方向の動きを前記ストッパにより規制するようにした溶接ボルト供給装置。
- 請求項3において,前記ストッパによる規制手段は前記供給管の先端を位置固定したチューブホルダに着脱可能に支持されている溶接ボルト供給装置。
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