JP4861232B2 - 蓋物部材の取付方法及び同装置 - Google Patents
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Description
車体と蓋物部材との隙間を自動的に測定する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
図9は従来の技術の基本原理を説明する図であり、車体101と蓋物部材102との間に、測定装置103を臨ませる。測定装置103にはレーザ発光体104とCCDカメラ105が備えられている。レーザ発光体104でレーザ光106を車体101と蓋物部材102との間に照射し、照射面をCCDカメラ105で観察することで、車体101と蓋物部材102との間に存在する左右方向の隙間DAと前後方向の隙間DBを測定することができる。
特許文献1には左右の隙間を揃えるという技術思想がないため、蓋物部材の取付けに適用できるとはいえない。
前記第1のロボットで保持した蓋物部材を、姿勢調整部材に臨ませ、蓋物部材から延びているヒンジ連結具を前記姿勢調整部材に当てて、所定の姿勢にするヒンジ姿勢調整工程と、
第1のロボットで蓋物部材を車体の取付位置まで移動させる工程と、
前記蓋物部材と車体との左右の隙間を各々前記第2のロボットに付設されているレーザ照射器及びカメラを用いて計測する工程と、
得られた左の隙間と右の隙間との差が、許容差以下になるように第1のロボットにて前記蓋物部材を左右に移動させる工程と、
第2のロボットによりヒンジ連結具を締結する工程と、からなることを特徴とする。
この蓋物部材の取付装置は、前記第2のロボットにナットランナなどの締結機構と、レーザ光を照射するレーザ照射器と、照射面を撮影するカメラとを備え、車体の近傍に置かれた蓋物部材と車体との左右の隙間を撮影した前記カメラの情報から左の隙間と右の隙間との差が、許容差以下になるように制御する制御部を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、車体と蓋物部材との左右の隙間を揃えることができると共に、自動的にヒンジ連結具の姿勢を調節することができる蓋物部材の取付方法が提供される。
レーザ照射器やカメラを移動させる専用のロボットが不要になる。第2のロボットは締結作業だけでなく、左右の隙間の測定を行わせるため、第2のロボットの有効活用を図ることができる。
図1は本発明に係る蓋物部材の取付装置を含み車両組立ラインの一部を示す斜視図であり、車両組立ライン10には、車体11を水平に搬送するコンベア12と、蓋物部材としてのボンネット13を運搬する前部第1のロボット14と、この前部第1のロボット14の近傍に配置され、取付け前のボンネット13を載せるボンネット載せ台15と、ボンネット13から延びているヒンジ16、16に対応してボンネット載せ台15に設けられた姿勢調整部材17と、車体11の前後左右に配置されている4基の第2のロボット18、19、21、22と、前部第1のロボット14及び2基の第2のロボット18、19を制御する前部制御部23と、蓋物部材としてのトランクリッド25を運搬する後部第1のロボット26と、この後部第1のロボット26の近傍に配置され、取付け前のトランクリッド25を載せるトランク載せ台27と、トランクリッド25から延びているヒンジ28、28に対応してトランク載せ台27に設けられた姿勢調整部材29と、後部第1のロボット26及び2基の第2のロボット21、22を制御する後部制御部31とからなる。
先ず、図4において、蓋物保持機構40でトランクリッド25を保持し、持ち上げる。次に、ヒンジ連結具55を水平バー51に載せる。続く工程を次図で説明する。
図5は本発明に係るヒンジ姿勢調整工程を説明する図であり、(a)において、水平バー51にヒンジ連結具55を押し当てる。すると、ヒンジ連結具55は図時計方向に回転し、ストッパ片56がU形金具53に当たると、それ以上は回転しない。この(b)の姿勢が、調整の開始位置(原点位置)になる。
(b)に示すように、後部第1のロボット26でトランクリッド25を支えながら、第2のロボット21、22に付設したレーザ照射器34、34とカメラ35、35とで、左の隙間C1及び右のC2隙間を測定する。2基のロボット21、22で各々測定するため、1基のロボットで測定するよりは、半分以下の時間で測定を終えることができる。
テールゲートも同様である。
第1のロボット26で保持した蓋物部材25を、姿勢調整部材29に臨ませ、蓋物部材25から延びているヒンジ連結具を前記姿勢調整部材29に当てて、所定の姿勢にするヒンジ姿勢調整工程(図5)と、第1のロボット26で蓋物部材25を車体11の取付位置まで移動させる工程(図6(a))と、車体11の近傍に置かれた前記蓋物部材25と車体11との左右の隙間を各々前記第2のロボット21、22に付設されているレーザ照射器34及びカメラ35を用いて計測する工程(図6(b))と、得られた左の隙間C1と右の隙間C2との差が、許容差以下になるように第1のロボット26にて前記蓋物部材25を左右に移動させる工程(図6(c))と、第2のロボット21、22によりヒンジ連結具を締結する工程(図6(c))と、からなることを特徴とする。
テールゲートに本発明方法を適用するときのフローを次に説明する。
図7はテールゲートの取付方法を説明するフロー図であり、図1を参照しながら説明する。なお、図左列のフローは後部第1のロボットの作用を表し、図右列のフローは第2のロボットの作用を表す。
載せ台はセンターリング機能を備えていて、載せられたテールゲートの位置決めを行う(ST02)。そして、後部第1のロボットは、図5で説明した要領で、ヒンジの角度を調整する(ST03)。
ST09で、補正値が送られてくるまで、後部第1のロボットを待機させる。補正値を受信したら、テールゲートを車体の取付場所へ移動する(ST10)。
締結機構32Lを作用させるときに、締結機構32Rが邪魔にならないように、2本の締結機構32L、32Rは、V字形に配置した。これで、狭い場所へ締結機構32L又は32Rを挿入することができる。
Claims (2)
- 蓋物部材を、第1のロボットにより車体に位置決めし、第2のロボットにより蓋物部材から延びているヒンジ連結具を締結することで車体に蓋物部材を取付ける蓋物部材の取付方法において、
前記第1のロボットで保持した蓋物部材を、姿勢調整部材に臨ませ、蓋物部材から延びているヒンジ連結具を前記姿勢調整部材に当てて、所定の姿勢にするヒンジ姿勢調整工程と、
前記第1のロボットで蓋物部材を車体の取付位置まで移動させる工程と、
前記蓋物部材と車体との左右の隙間を各々前記第2のロボットに付設されているレーザ照射器及びカメラを用いて計測する工程と、
得られた左の隙間と右の隙間との差が、許容差以下になるように第1のロボットにて前記蓋物部材を左右に移動させる工程と、
第2のロボットによりヒンジ連結具を締結する工程と、からなることを特徴とする蓋物部材の取付方法。 - 蓋物部材を、第1のロボットにより車体に位置決めし、第2のロボットにより蓋物部材又は車体から延びているヒンジ連結具を締結することで車体に蓋物部材を取付ける蓋物部材の取付装置において、
この蓋物部材の取付装置は、前記第2のロボットにナットランナなどの締結機構と、レーザ光を照射するレーザ照射器と、照射面を撮影するカメラとを備え、車体の近傍に置かれた蓋物部材と車体との左右の隙間を撮影した前記カメラの情報から左の隙間と右の隙間との差が、許容差以下になるように制御する制御部を備えていることを特徴とする蓋物部材の取付装置。
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