JP3080733B2 - 車両のワーク搭載方法およびその装置 - Google Patents

車両のワーク搭載方法およびその装置

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JP3080733B2
JP3080733B2 JP03304914A JP30491491A JP3080733B2 JP 3080733 B2 JP3080733 B2 JP 3080733B2 JP 03304914 A JP03304914 A JP 03304914A JP 30491491 A JP30491491 A JP 30491491A JP 3080733 B2 JP3080733 B2 JP 3080733B2
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英樹 藤原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、車両のワーク搭載方
法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の組立ライン、特に自動化ラインに
おいては、搬送ライン上を順次流れてくる車体に対して
種々の部品をロボットにより順次組付ける。この際、エ
ンジンルーム内への部品組付工程においてはボンネット
をボンネットステーによって開蓋状態に保持した状態で
作業が行なわれるが、組付部品によってはボンネットス
テーそのものが作業の邪魔となることもあり、この場合
には該ボンネットステーを倒すとともに、該ボンネット
ステーを他の支持手段によって開蓋状態で支持すること
が必要となる。また、その組付部品がボンネットを開蓋
させた状態での組付作業の最終段階である場合には、当
該部品の組付け後、該ボンネットを閉じて次工程に搬送
することも必要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然るに、このような一
連の自動化作業を可能にするための手段及び作業方法に
関する技術の開発が遅れており、このため自動化ライン
とは言いながら、実際には作業者の手作業による部分も
少なくなく、作業の安全性あるいは作業能率という点に
おいて改善すべき点がある。
【0004】尚、実公昭63ー38938号公報には、
車両の塗装ラインにおいてラインの側方に配置したロボ
ットによってボンネットを開蓋状態で支持する技術が提
案されているが、ここにはボンネットステーとの関連に
おける技術が開示されておらず、従ってこれをそのまま
車両の組付ラインに適用することはできないものであ
る。
【0005】そこで本願発明は、自動化組付ラインにお
いて車両の開閉体の下方位置へのワークの搭載を安全に
且つ効率良く行えるようにした車両のワーク搭載方法お
よびその装置を提案せんとしてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として、請求項1記載の車
両のワーク搭載方法では、ステー部材によって開蓋状態
に保持されている車体の開閉体の下方位置へワークを搭
載し且つワーク搭載後に該開閉体を閉蓋するワーク搭載
作業に際して、先ず第1ロボットにより上記ステー部材
を把持した状態で第2ロボットにより上記開閉体を持ち
上げて上記ステー部材による開閉体の支持状態を解除
し、しかる後、上記第1ロボットにより上記ステー部材
を倒して上記開閉体の下方側にワークの移動スペースを
確保するとともに該開閉体の支持を上記第2ロボットに
代わって上記第1ロボットにより行わしめ、さらに、第
3ロボットをして上記ワークを上記開閉体の下方の所定
位置へ搭載せしめるとともに、上記第2ロボットにより
上記ワークを車体側に締結固定し、その後、上記第1ロ
ボット側から第2ロボット側に上記開閉体の支持を受け
継ぐとともに該第2ロボットにより該開閉体を閉蓋側に
移動させることを特徴としている。
【0007】請求項2記載の車両のワーク搭載装置で
は、ステー部材によって開蓋状態に保持されている車体
の開閉体の下方位置へワークを搭載し且つワーク搭載後
に該開閉体を閉蓋状態とするためのワーク搭載装置であ
って、上記開閉体を支持している上記ステーを把持して
これを倒伏可能とするとともに上記開閉体を開蓋状態で
保持可能とされた第1ロボットと、上記ワークの車体へ
の締結固定を行うとともに上記開閉体を保持してこれを
開蓋状態から閉蓋せしめ得る如くされた第2ロボット
と、上記開閉体の下方位置へ上記ワークを搬入してこれ
を所定の組付位置へ搭載する第3ロボットとを備えたこ
とを特徴としている。
【0008】
【作用】本願各発明ではかかる構成とすることにより、
次のような作用が得られるものである。即ち、先ず、第
1ロボットによりワークを開蓋状態で支持しているステ
ー部材を把持し、この状態で第2ロボットにより上記開
閉体を持ち上げて上記ステー部材による開閉体の支持状
態を解除する。しかる後、上記第1ロボットにより上記
ステー部材を倒して上記開閉体の下方側にワークの移動
スペースを確保するとともに、該開閉体の支持を上記第
2ロボットから上記第1ロボット側に受け継がせて該第
2ロボットを作動可能とする。次に、第3ロボットによ
り上記ワークを上記開閉体の下方の所定位置へ搭載する
とともに、待機状態にある上記第2ロボットにより上記
ワークを車体側に締結固定する。その後、再び上記第1
ロボット側から第2ロボット側に上記開閉体の支持を受
け継ぐとともに、該第2ロボットにより該開閉体を閉じ
る。以上で車両へのワークの搭載作業が完了する。
【0009】
【発明の効果】従って、本願の請求項1記載の車両のワ
ーク搭載方法によれば、ワーク搭載・締結から開閉体を
閉じるまでの一連の作業が作業者の手を介することなく
自動的に行なわれるものであることから、作業者が介入
する場合に比して、ワークの搭載・締結作業を能率的に
且つ安全に行うことができ、延いては製品コストの低廉
化に寄与し得るという効果が得られるものである。
【0010】また、請求項2記載の車両のワーク搭載装
置によれば、搬送ラインに三つのロボットを配置すると
ともに、その第1ロボットと第2ロボットにはそれ本来
の機能であるステー部材の把持・倒伏機能あるいはワー
ク締結機能の他に開閉体の支持機能を併せ持たせること
で、単なる開閉体の支持手段の設置を不要としているこ
とから、該支持手段を配置する場合に比して、装置全体
のコンパクト化あるいは低コスト化を図ることができる
という効果が得られるものである。
【0011】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいて本願
発明の車両のワーク搭載方法およびその装置を具体的に
説明する。
【0012】図1には、本願発明の実施例にかかるラジ
エーター搭載装置を備えた車両の組付ラインの一部が示
されており、同図において符号1は車体Pを順次矢印方
向に搬送する搬送ラインであり、該搬送ライン1の一側
には後述するステー操作ハンドCを備えた第1ロボット
3と後述のナットランナーハンドBを備えた第2ロボッ
ト4が、また他側には後述するセットブラケットAが取
り付けられる第3ロボット5がそれぞれ配置され、これ
ら三つのロボットによってラジエーター搭載ステーショ
ンS1が構成されている。
【0013】また、上記第3ロボット5の側方には、車
種毎に種類の異なるラジエーターWをセットした複数の
セットブラケットA,A,・・がストックされたラジエー
ター供給ステーションS2と、該ラジエーター供給ステ
ーションS2から取り出されたラジエーターWに対して
所要の部品を組み付けてこれを車体へ搭載可能状態とす
るセット作業を行うセットテーブル2を備えたセットス
テーションS3とが配置されている。
【0014】一方、車体Pは、上記ラジエーター搭載ス
テーションS1には、図2及び図1において符号P′で
示すようにボンネットP1がボンネットステー6によっ
て開蓋状態に支持された状態で搬送されてくる。そし
て、該ラジエーター搭載ステーションS1においてエン
ジンルームの前端部にラジエーターWが搭載され且つ車
体側に締結された後、図1に符号P″で示すようにボン
ネットP1が閉じられた状態で次工程に向けて搬送され
るようになっている。
【0015】このラジエーターWの搭載作業の概略を図
1,図2及び図9の作業手順図を参照して説明すると、
ボンネットP1を開いた状態で車体Pがラジエーター搭
載ステーションS1に移動してくると、先ず最初に第1
ロボット3と第2ロボット4との共働によるステー外し
作業及びボンネットP1の全開操作(作業手順〜)が
連続して行なわれる。即ち、先ず第1ロボット3が作動
してボンネットステー6を把持するとともに、第2ロボ
ット4がボンネットP1を下方から支持してこれを上方
へ持ち上げて該ボンネットステー6によるボンネット支
持作用を解除する。その後、第1ロボット3は、ボンネ
ットステー6を倒伏させて上記ボンネットP1とエンジ
ンルーム上端との間にラジエーター搭載スペース及び組
付作業スペースを確保する。
【0016】この時点においては、第1ロボット3の主
要機能であるボンネットステー操作が完了する一方、第
2ロボット4は引き続き行なわれるラジエーター締結作
業に備える必要があることから、再び第1ロボット3が
作動して上記ボンネットPを上記第2ロボット4側か
ら受け取ってこれを全開状態で支持せしめる一方、上記
第2ロボット4を搬送ライン1の側方へ後退させて待機
させる。
【0017】続いて、ラジエーターWの搭載作業(作業
手順〜)が開始される。即ち、先ず第3ロボット5
が作動してセットステーションS3からセットの完了し
た所定のラジエーターWをセットブラケットAとともに
取り出し、これを上記ボンネットP1の下方側のエンジ
ンルーム前端部に搬入し且つこれを所定位置に位置決め
搭載する。尚、この第3ロボット5は、ラジエーターW
の締結作業が完了するまでそのままの状態を維持する。
ラジエーターWが搭載されると、上記第2ロボット4が
作動し、該ラジエーターWを車体側に締結固定する。こ
の締結作業が完了した時点において、上記第3ロボット
5は初期位置へ後退し次回の搭載作業に備える。以上で
ラジエーターWの搭載作業が完了する。
【0018】次に、ボンネットP1の閉蓋作業(作業手順
〜)が開始される。即ち、今まで第1ロボット3に
よって全開状態に支持されていたボンネットP1を第2
ロボット4側に受け取ってこれを支持するとともに、該
第1ロボット3を初期位置へ後退させて次回の作業に備
えさせる。一方、上記第2ロボット4は、支持したボン
ネットP1を次第に下げてこれを閉蓋せしめる。そし
て、該ボンネットP1が所定の閉蓋位置に達した時点で
該ボンネットP1の支持を解除して初期位置へ後退す
る。ボンネットP1が閉じられた車体P(図1の符号
P″)は、そのまま次工程へ搬送される。以上で全ての
作業が終了する。
【0019】尚、ここでいうボンネットP1の閉蓋状態
とは、該ボンネットP1がロック機構が解除された状態
(即ち、ボンネットP1と車体との間に所定の隙間が確保
された状態)をいう。従って、上述のように、第2ロボ
ット4によってボンネットP1を閉蓋状態にセットして
も車体側との干渉は起こらないようになっている。
【0020】続いて、上記セットブラケットAとナット
ランナーハンドB及びステー操作ハンドCの構造及びそ
の作用等について図3以下を参照してそれぞれ説明す
る。
【0021】セットブラケットA セットブラケットAは、図3に示すように、ラジエータ
ーWを所定位置にセットせしめた状態で上記第3ロボッ
ト5のアーム先端部5aに着脱自在に取り付けられ、該
ラジエーターWを車体側の所定位置に位置決め・搭載す
るためのものであって、左右方向に延びる基筒11を有
している。また、この基筒11の左右両端部には、それ
ぞれ該基筒11に対して軸方向にスライド可能とされた
スライド体12,12が設けられ、さらに、該各スライ
ド体12,12の端部には下方に延出するアーム13が
それぞれ取り付けられている。
【0022】また、上記基筒11の下方位置には、左右
方向に延びる一対のアーム駆動部材14,14が配置さ
れている。そして、この各アーム駆動部材14,14
は、その外端部に上記アーム13をそれぞれ連結せしめ
るとともに、その内端部にはピニオン16に噛合するラ
ック15,15がそれぞれ形成されている。従って、こ
のピニオン16を所定の駆動機構(図示省略)によって回
転させることで上記各アーム駆動部材14,14が軸方
向に進退変位し、これに伴って上記各アーム13,13
は同期して拡幅方向あるいは縮幅方向に移動せしめられ
ることとなる。
【0023】一方、上記各アーム13,13は、その下
端部に上記ラジエーターWをその幅方向から挟持するた
めのラジエーター挟持部17,17を形成する一方、そ
の中段部には、上記ラジエーターWの上端両側部に形成
したラジエーター吊持部18,18の嵌挿孔(図示省略)
に係入可能な支持ピン19,19を設けている。従っ
て、上記ピニオン16をして上記各アーム13,13を
相互に接近方向に移動させることにより、上記ラジエー
ターWは上記各支持ピン19,19によってセットブラ
ケットAに対する位置決めがされるとともに、上記ラジ
エーター挟持部17,17によって保持されることとな
る。
【0024】そして、このようにラジエーターWをセッ
ト状態で保持したセットブラケットAは、上記基筒11
の上方位置に形成したロボット連結部20を介して上記
第3ロボット5のアーム先端部5aに連結され、該第3
ロボット5によって車体側に搬入され、かつ所定位置に
搭載されるものである。尚、図3において符号21,2
1は、後述するナットランナーハンドBのナットランナ
ーヘッド31,31に連結されるナットランナー連結部
21である。
【0025】ナットランナーハンドB ナットランナーハンドBは、上記第3ロボット5によっ
て車体P側に位置決め搭載されたラジエーターWをボル
ト締結により固定するとともに上記ボンネットP1を開
蓋状態で支持するためのものであって、図4及び図5に
示すように締結機構24とボンネット支持機構34とを
備えている。
【0026】上記締結機構24は、上記第2ロボット4
のアーム先端部4aに連結される所定長さの支持桁25
を有している。この支持桁25の一端部25aにはナッ
トランナー28を備えた固定側ナットランナー台26が
固定配置される一方、他端部25bにはナットランナー
28を備えた移動側ナットランナー台27が該支持桁2
5の軸方向に移動可能に装着されている。そして、この
移動側ナットランナー台27は、上記支持桁25側に固
定したシリンダ30の伸縮動により図4及び図5に実線
図示する位置と鎖線図示する位置の間で移動せしめられ
るようになっている。従って、この移動側ナットランナ
ー台27の位置を調整して上記各ナットランナー28,
28に設けたナットランナーヘッド31,31の間隔寸
法を増減調整することで、該各ナットランナーヘッド3
1,31を適用車種の異なるラジエーター搭載時におい
ても、上記セットブラケットA側の各ナットランナー連
結部21,21に確実に嵌合させてこれを締結作動させ
ることが可能となるものである。
【0027】一方、上記ボンネット支持機構34は、上
述のように上記第2ロボット4の作動によって上記ボン
ネットP1を開蓋状態で支持するとともに、その支持状
態のまま上記第2ロボット4によって下方へ移動される
ことで上記ボンネットP1を開蓋状態から閉蓋させる如
く作用するものであって、上記締結機構24の支持桁2
5の一端部25a側に締着固定されたベース部材35を
有している。このベース部材35には、上記支持桁25
からその軸方向外方に延出するスライド体36が、シリ
ンダ37によって上下方向にスライド可能に取り付けら
れている。
【0028】また、このスライド体36の先端部には、
支点ピン39を介して揺動アーム38が揺動可能に支持
されている。この揺動アーム38は、その一端38aに
設けたスプリング44によって該一端38aを引き下げ
る方向に回動付勢される一方、他端38bにはラバー製
のボンネット受け40が取り付けられている。
【0029】さらに、この揺動アーム38は、上記支点
ピン39を挟んでその両側に設けた一対のストッパー4
1,42によってその最大回動規制がされるようになっ
ており、ボンネットP1を支持しない状態においては上
記ストッパー41が、またボンネットP1を支持した状
態においては上記ストッパー42が、それぞれ作動す
る。この場合、この実施例においては、上記揺動アーム
38がストッパー42によって回動規制される直前に該
揺動アーム38のストッパー42側への回動を検知する
(即ち、ボンネットP1の支持開始を検知する)リミット
スイッチ43を設けている。そして、このリミットスイ
ッチ43の出力信号により、該揺動アーム38と後述す
るステー操作ハンドCのアーム57(図7参照)との間に
おけるボンネットP1の受け渡し時における作動タイミ
ングの確実性を担保するようにしている。
【0030】このように構成されたナットランナーハン
ドBは、作業の進行状態に対応して上記第2ロボット4
により締結機構24の作動態様とボンネット支持機構3
4の作動態様とが選択され、ボンネットP1の支持作用
とラジエーターWの締結作用とを択一的に実行するもの
である。
【0031】ステー操作ハンドC ステー操作ハンドCは、上述のように上記第1ロボット
3のアーム先端部3aに連結されて該第1ロボット3の
作動により上記ボンネットステー6の倒伏作用とボンネ
ットP1の支持作用とを択一的に行うものであって、図
6に示すように後述する把持機構51とガイド機構52
とボンネット支持アーム57を備えている。
【0032】把持機構51は、図6及び図7に示すよう
に、上記第1ロボット3のアーム先端部3aに連結され
た基部55の上部に立設配置された爪支持部54と、該
爪支持部54の先端部に取り付けられた左右一対の把持
爪部材53,53を有している。この把持爪部材53,5
3は、上記爪支持部54に内蔵された駆動手段(図示省
略)により開閉駆動され、図7に実線図示するように閉
じた状態においてはボンネットステー6の上端部のS字
状屈曲部6aをその側方から把持することができ、また
鎖線図示する如く開いた状態においては該ボンネットス
テー6に対する把持作用が解除されるようになってい
る。
【0033】そして、特にこの実施例のように、把持爪
部材53,53によってボンネットステー6の屈曲部6a
をその側面から把持する場合には、第1ロボット3のボ
ンネットP1に対する姿勢が所定状態に設定されている
限り、該ボンネットステー6の屈曲部6aのボンネット
1のステー取付穴P2(図6参照)に対する相対位置が適
正に維持されるということである。従って、搬送ライン
1に搬送されて車体Pがラジエーター搭載ステーション
1に達した時点において例え上記屈曲部6aとステー取
付穴P2との相対位置が狂っていたとしても、該ボンネ
ットステー6を上記把持機構51によって把持した時点
において強制的にこれが適正状態にセットされることと
なり、このため上記第2ロボット4によってボンネット
1を持ち上げた場合に該ボンネットステー6の屈曲部
6aを容易にボンネットP1のステー取付穴P2から離脱
させることができ、作業の完全性が担保されるものであ
る。
【0034】上記ガイド機構52は、上記ボンネットス
テー6の倒伏操作時にその中段部6bをガイドしてこれ
を所定位置に倒伏格納させるものであって、上記基部5
5に突設された爪支持部60と、該爪支持部60に支持
された一対の爪部材61,61とを有している。この爪
部材61,61は、上記爪支持部60に内蔵された駆動
手段(図示省略)によって開閉駆動されるものであって、
その閉状態においては両者間に所定大きさのガイド穴6
2を形成するようになっている。
【0035】このように構成された把持機構51とガイ
ド機構52とによるボンネットステー6の倒伏作業は次
のようにして行なわれる。即ち、車体Pがラジエーター
搭載ステーションS1に達すると、把持機構51はその
把持爪部材53,53を開いた状態で、またガイド機構
52はその爪部材61,61を開いた状態で、それぞれ
第1ロボット3によってボンネットステー6側に移動せ
しめられる。そして、上記把持機構51とガイド機構5
2をともに閉作動させ、該把持機構51によってボンネ
ットステー6の屈曲部6aを把持してステー取付穴P2
対する相対位置を適正に設定せしめ、またガイド機構5
2のガイド穴62内にボンネットステー6の中段部6b
を内挿せしめる。
【0036】この状態で、上記第2ロボット4によって
ボンネットP1が持ち上げられると、上記ボンネットス
テー6の屈曲部6aがボンネットP1のステー取付穴P2
から離脱し、該ボンネットステー6によるボンネットP
1の支持状態が解除される(尚、この場合、図6に矢印a
で示すようにボンネットステー6を若干車体前方側へ引
き付ける)。ここで、上記把持機構51を開作動させて
把持作用を解除した後、ガイド機構52を移動させてボ
ンネットステー6を所定位置に倒伏格納するものであ
る。
【0037】この時、上記ガイド機構52がボンネット
ステー6の中段部6bをガイドしーするとともに、上記
ガイド穴62がボンネットステー6の揺動を十分に許容
し得るような大きさに設定されていることから、例えば
ボンネットステー6の上端部を持ってこれを倒伏させる
場合に比して、第1ロボット3はより少ない移動距離で
所要の倒伏作用を行うことができ、作業の迅速化あるい
は装置のコンパクト化という点において有効である。
【0038】一方、上記ボンネット支持アーム57は、
上記基部55から上記把持機構51及びガイド機構52
の延出方向に略直交する方向に所定長さに延出するプレ
ート体で構成されるものであって、その先端部にはボン
ネット受け58が設けられている。そして、このボンネ
ット支持アーム57は、上記第1ロボット3の作動によ
りそのボンネット受け58部分で上記ボンネットP1
支持するものである。
【0039】以上のように構成されたセットブラケット
AとナットランナーハンドBとステー操作ハンドCをそ
れぞれ第1ロボット3と第2ロボット4と第3ロボット
5によって相互に連関状態で作動させることで、上述の
如きボンネットステー6を倒伏させてのラジエーターW
の組付けからボンネットP1の閉蓋までの一連の作業が
作業者の手を介することなく自動的に且つ安全確実に高
能率で行なわれるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例にかかるワーク搭載方法を実
施するためのワーク搭載装置の全体システムを示す平面
図である。
【図2】図1のII-II矢視図である。
【図3】図1に示したセットブラケットの正面図であ
る。
【図4】図1に示したナットランナーハンドの平面図で
ある。
【図5】図4のV-V矢視図である。
【図6】図1のステー操作ハンドの正面図である。
【図7】図6のVII-VII矢視図である。
【図8】図6のVIII-VIII矢視図である。
【図9】ラジエーター搭載作業における作業手順図であ
る。
【符号の説明】
1は搬送ライン、2はセットテーブル、3は第1ロボッ
ト、4は第2ロボット、5は第3ロボット、6はボンネ
ットステー、11は基筒、12はスライド体、13はア
ーム、14はアーム駆動部材、15はラック、16はピ
ニオン、17はラジエーター挟持部、18はラジエータ
ー吊持部、19は支持ピン、20はロボット連結部、2
1は第2ピン、24は締結機構、25は支持桁、26は
固定側ナットランナー台、27は移動側ナットランナー
台、28はナットランナー、30はシリンダ、31はナ
ットランナーヘッド、34はボンネット支持機構、35
はベース部材、36はスライド体、37はシリンダ、3
8は揺動アーム、39は支点ピン、40はボンネット受
け、41はストッパー、42はストッパー、43はリミ
ットスイッチ、44はスプリング、51は把持機構、5
2はガイド機構、53は把持爪部材、54は爪支持部、
55は基部、57はボンネット支持アーム、58はボン
ネット受け、60は爪支持部、61は爪部材、62はガ
イド穴、Aはセットブラケット、Bはナットランナーハ
ンド、Cはステー操作ハンド、Pは車体、P1はボンネ
ット、S1はラジエーター搭載ステーション、S2はラジ
エーター供給ステーション、S3はセットステーショ
ン、Wはラジエーターである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 65/16 B62D 65/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステー部材によって開蓋状態に保持され
    ている車体の開閉体の下方位置へワークを搭載し且つワ
    ーク搭載後に該開閉体を閉蓋するワーク搭載作業に際し
    て、先ず第1ロボットにより上記ステー部材を把持した
    状態で第2ロボットにより上記開閉体を持ち上げて上記
    ステー部材による開閉体の支持状態を解除し、しかる
    後、上記第1ロボットにより上記ステー部材を倒して上
    記開閉体の下方側にワークの移動スペースを確保すると
    ともに該開閉体の支持を上記第2ロボットに代わって上
    記第1ロボットにより行わしめ、さらに、第3ロボット
    をして上記ワークを上記開閉体の下方の所定位置へ搭載
    せしめるとともに、上記第2ロボットにより上記ワーク
    を車体側に締結固定し、その後、上記第1ロボット側か
    ら第2ロボット側に上記開閉体の支持を受け継ぐととも
    に該第2ロボットにより該開閉体を閉蓋側に移動させる
    ことを特徴とする車両のワーク搭載方法。
  2. 【請求項2】 ステー部材によって開蓋状態に保持され
    ている車体の開閉体の下方位置へワークを搭載し且つワ
    ーク搭載後に該開閉体を閉蓋状態とするためのワーク搭
    載装置であって、上記開閉体を支持している上記ステー
    を把持してこれを倒伏可能とするとともに上記開閉体を
    開蓋状態で保持可能とされた第1ロボットと、上記ワー
    クの車体への締結固定を行うとともに上記開閉体を保持
    してこれを開蓋状態から閉蓋せしめ得る如くされた第2
    ロボットと、上記開閉体の下方位置へ上記ワークを搬入
    してこれを所定の組付位置へ搭載する第3ロボットとを
    備えたことを特徴とする車両のワーク搭載装置。
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