JPH09100553A - 旋回装置のグリス汚染防止装置 - Google Patents

旋回装置のグリス汚染防止装置

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JPH09100553A
JPH09100553A JP28792695A JP28792695A JPH09100553A JP H09100553 A JPH09100553 A JP H09100553A JP 28792695 A JP28792695 A JP 28792695A JP 28792695 A JP28792695 A JP 28792695A JP H09100553 A JPH09100553 A JP H09100553A
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JP
Japan
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grease
center frame
gap
removing member
receiver
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JP28792695A
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English (en)
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Tomohiro Kajita
知宏 梶田
Toshio Tanaka
敏夫 田中
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】下部走行体に旋回装置を介して上部旋回体を設
置した建設機械において、センターフレームのフランジ
等におけるグリスによる汚染を防止できる装置を提供す
る。 【解決手段】旋回装置3の固定部6と回転部9との隙間
12部分から、上部旋回体10が回転するごとににじみ
出るグリスを掻き落すグリス落し部材13をセンターフ
レーム4に設ける。グリス落し部材13はその上辺が隙
間12部分を含む回転部9の下面に当接するように設け
る。センターフレーム4に設けるグリス落し部材13に
より掻き落とされるグリスを溜めるグリス受け20をセ
ンターフレーム20に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベル等の各種
掘削機、クレーン、基礎工事用機械等の建設機械におい
て、下部走行体に設置される旋回装置の固定部と回転部
との隙間からにじみ出る潤滑用グリスによるセンターフ
レームの汚染を防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば油圧ショベル等のように旋回装置
を有する建設機械においては、旋回装置の回転部と固定
部との間に潤滑用のグリスを供給しながら作業を行う。
このグリスは、旋回装置の回転部と固定部との間の隙間
からにじみ出て下部走行体のセンターフレームのフラン
ジ面に堆積すると共に、旋回装置の固定部の丸胴部外壁
に付着する。このようなグリスの付着は、機能的には問
題は無いが、視覚的な嫌悪感を与えるので、オペレータ
等が気づいた時点で手作業により掻き落している。
【0003】一方、実開平3−86153号公報には、
センターフレーム上に堆積した土砂を地上に掻き落とす
ことを目的として、旋回装置の回転側にアームを介して
スクレーパを、その下辺がセンターフレーム上面と所定
の間隔を持つように浮かせて取付けたものが開示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、手作業
によりフランジ面全周に堆積したグリスを掻き落とす作
業は手間がかかるという問題点がある。また、フランジ
面全周にわたりグリスが堆積するので、これを除去しな
いで放置すると、視覚的に嫌悪感を与えることになる。
【0005】一方、前記公報に開示されたものは、セン
ターフレーム上に堆積する土砂を除去することは可能で
はあるが、前記フランジの全周に溜るグリスや粘土等の
粘性のあるものは除去できない。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、下部走行体に旋回装置を介して上部旋回体を設置
した建設機械において、センターフレームのフランジ等
におけるグリスによる汚染を防止できる装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、下部走行体のセンターフレーム上に旋回
装置を介して上部旋回体を設置してなる建設機械におい
て、旋回装置の固定部と回転部との隙間部分から、上部
旋回体が回転するごとににじみ出るグリスを掻き落すグ
リス落し部材を、その上辺が前記隙間部分を含む回転部
の下面に当接するように、前記センターフレームに取付
けたことを特徴とする。本発明において、グリス落し部
材により掻き落とされるグリスを溜めるグリス受けを設
けることがグリス汚染防止上さらに好ましい。
【0008】
【作用】本発明においては、旋回装置の固定部を設置し
たセンターフレームに、旋回装置の回転部と固定部との
間からにじみ出るグリスを掻き落すグリス落し部材を設
けたので、上部旋回体が回転するごとににじみ出るグリ
スが旋回輪に運ばれてグリス落し部材の位置において下
方に掻き落され、センターフレームのグリス落し部材の
設置箇所にグリスが集中して堆積するので、他の部分へ
の堆積が防止され、センターフレーム上の汚染が軽減さ
れる。
【0009】また、上部旋回体の旋回に伴ってにじみ出
たグリスが、グリス落し部材により、旋回輪の全周にわ
たり、前記隙間に均一に塗り付けられるため、該隙間が
グリスにより閉塞され、塵埃が軸受面に侵入することが
防止される。
【0010】グリス落し部材により掻き落されたグリス
を集めるグリス受けを設けた場合には、地上へのグリス
の落下が防止され、土壌汚染も防止される。
【0011】
【実施例】図1(A)は本発明の一実施例を示す旋回装
置の一部破断側面図、(B)はそのE拡大矢視図、図2
は下部走行体のトラックフレームに対する本発明の装置
の取付け位置を説明する斜視図、図3は該実施例の断面
図、図4は本実施例の作用を説明する図1(A)のE拡
大矢視図である。
【0012】図1(A)および図2において、1は下部
走行体のトラックフレームであり、該トラックフレーム
1は、走行装置(図示せず)を取付けるサイドフレーム
2と、旋回装置3を設置したセンターフレーム4とから
なる。
【0013】センターフレーム4のフランジ4aの中央
には丸胴部4bが溶接され、該丸胴部4bには旋回装置
3の固定部(固定輪)6がボルト7により固定され、固
定部6の外側にボール軸受8を介して回転部(旋回輪)
9が、上部旋回体10にボルト11により固定して取付
けられる。
【0014】図3に示すように、固定部6と回転部9と
の間の軸受8には、回転部9の外周側から、作業中に給
脂孔9aを通してグリスが供給され、このグリスは、固
定部6と回転部9との間の隙間12から旋回時に下方に
にじみ出る。
【0015】13は本発明によりグリスの掻き落としの
ために設けたグリス落し部材であり、本実施例において
は、図1(A)、図2に示すように、該グリス落し部材
13はセンターフレーム4の前後2箇所に取付けられて
いる。該グリス落し部材13は、ゴムや樹脂製の板状を
なすものであり、本例のものは、外側が下方になるよう
に傾斜したグリスの流下ガイド部14を両側に有する。
グリス落し部材13は、その下部の両側に金属製あるい
は合成樹脂製のL字形の取付け具15を当ててボルト1
6、ナット17によりグリス落し部材13に固定するか
あるいは接着し、ボルト18により該取付け具15をフ
ランジ4aに固定する。この取付け状態においては、グ
リス落し部材13は、隙間12を含む回転部9の下面に
上辺が当接し、側辺が丸胴部4bに当接する。
【0016】20は上面開放の箱状をなすグリス受けで
あり、該グリス受け20は、センターフレーム4の外周
部の前記グリス落し部材13の取付け箇所に対応する箇
所に、ボルト21により取付けられる。前記グリス落し
部材13の左右の流下ガイド部14の先端がグリス受け
20の上部に位置する。
【0017】この装置において、図4に示すように、作
業において、上部旋回体10と共に回転部9が例えば矢
印X方向に旋回すると、これに伴って、前記隙間12か
らにじみ出るグリス22は、回転部9の下面の隙間12
近傍に付いた状態で矢印X方向に移動し、グリス落し部
材13により掻き落とされ、傾斜した流下ガイド部14
に沿ってグリスが流下し、グリス受け20に溜る。旋回
方向が反対の場合には、図4に図示しているものと反対
側(すなわち右側)の流下ガイド部14に沿ってグリス
が流下し、グリス受け20に溜る。グリス受け20にあ
る程度グリスが溜ったら、しかるべき場所においてくみ
出して廃棄する。グリス受け20内に廃棄可能な樹脂製
袋をセットしておいて袋ごとグリスを廃棄するようにし
てもよい。
【0018】このように、回転部9と固定部6との間の
隙間12からにじみ出るグリス22を、上部旋回体10
の旋回の度毎にグリス落し部材13によって掻き落すこ
とにより、フランジ4a上におけるグリスの堆積を防止
あるいは減少させることができ、これにより外観の悪化
を防止し、またグリス除去に要する労力を軽減できる。
また、旋回輪の全周にわたり、前記隙間にグリスが隙間
12に均一に塗り付けられるため、該隙間12がグリス
により閉塞され、これにより、塵埃が軸受面に侵入する
ことが防止される。
【0019】また、本実施例においては、グリス落し部
材13をセンターフレーム4の前後2箇所に設けている
ので、建設機械において日常多用する90度旋回におい
て、グリスを有効に落すことができる。
【0020】また、グリス落し部材13で掻き落したグ
リスをグリス受け20で受けて溜めるようにしたので、
グリスによる土壌汚染を防止できる。
【0021】本発明を実施する場合、上記実施例以外に
以下で述べる種々の変更、付加が可能である。例えば図
5に示すように、グリス受け20に掻き落したグリス2
2をガイドするガイド部材24を、グリス落し部材13
の両側にグリス落し部材13と別の部材として取付けた
ものであり、この場合、ガイド部材24はグリス落し部
材13の取付け具15と一体に構成してもよい。
【0022】図6は本発明の他の実施例であり、グリス
落し部材13の両側に、グリス落し部材13と別部材に
より、両側板25b間に傾斜したガイド面25aを有す
るガイド部材25を取付けた例であり、本実施例によれ
ば、ガイド面25aに沿ってグリスを円滑にグリス受け
20に流下させることができる。
【0023】図7は本発明の他の実施例であり、グリス
落し部材26の両面26aを、丸胴部4bの接線方向に
対して傾斜した面に形成し、該グリス落し部材26を中
央に固定し、かつ両側に垂直の側板27aを有するガイ
ド部材27をフランジ4a上に固定したものであり、本
実施例によれば、回転部9の回転に伴うグリスの移動に
より、回転部9に運ばれて来たグリスが、グリス落し部
材27の傾斜面に沿ってグリス受け20の中央部に円滑
にガイドされる。
【0024】図8は本発明の他の実施例であり、フラン
ジ4a上の面にグリス受け32を設け、その中央にグリ
ス落し部材13を設けた構造としたものである。この場
合、図示のように、グリス受け32の左右の面に対応す
る部分に左右の止め具30を固定し、丸胴部4bに浮き
上がり防止用の止め具31を固定し、これらの止め具3
0、31に挟持されるように、中央にグリス落し部材1
3を設けた箱状のグリス受け32をセットし、フランジ
4aの外面4cに、ねじあるいはボルト33により、グ
リス受け32の抜け出しを防止する止め具34を着脱自
在に取付けた構造とすれば、グリス22がグリス受け3
2に溜った場合、ねじあるいはボルト33を弛めて止め
具34を下向きにしてグリス受け32をグリス落し部材
13と共に取り外すことにより、グリス受け32の中の
グリスを容易に廃棄できる。
【0025】図9はフランジ4aの丸胴部4bから外面
4cまでの幅が狭い場合に実施される本発明の他の実施
例であり、中央にグリス落し部材13を設け、かつ外面
に把手36を設けた箱状のグリス受け37を、フランジ
4aの外面4cに固定した半割り箱状の受け具38に載
せ、かつグリス受け37の上辺を、丸胴部4bに固定し
た係止具39に係止させて着脱自在に取付けたものであ
り、本例によれば、グリス受け37の着脱が容易とな
る。なお、グリス受けを着脱自在に取付ける構造として
は上記例以外に種々の構造が採用できる。
【0026】
【発明の効果】請求項1によれば、回転部と固定部との
間の隙間からにじみ出るグリスを、上部旋回体の旋回の
度毎にグリス落し部材によって掻き落すことが可能とな
るように、センターフレームにグリス落し部材を取付け
たので、フランジ上におけるグリスの堆積を防止あるい
は減少させることができ、これにより、外観の悪化を防
止でき、またグリスの堆積量が減少することにより、グ
リス除去に要する労力が軽減できる。
【0027】また、旋回輪の全周にわたり、前記隙間に
グリスが隙間に均一に塗り付けられるため、該隙間がグ
リスにより閉塞され、塵埃が軸受面に侵入することが防
止される。
【0028】請求項2によれば、グリス落し部材で掻き
落したグリスをグリス受けで受けて溜めるようにしたの
で、グリスによる土壌汚染を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一実施例を示す旋回装置の一
部破断側面図、(B)はそのE拡大矢視図である。
【図2】本実施例における下部走行体のトラックフレー
ムに対するグリス落し部材の取付け位置を説明する斜視
図である。
【図3】該実施例を示す断面図である。
【図4】本実施例の作用を説明する図1(A)のE拡大
矢視図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1:トラックフレーム、2:サイドフレーム、3:旋回
装置、4:センターフレーム、4a:フランジ、4b:
丸胴部、6:固定部、8:ボール軸受、9:回転部、1
0:上部旋回体、12:隙間、13:グリス落し部材、
14:流下ガイド部、15:取付け具、20、32、3
7:グリス受け、22:グリス、24、25、27:ガ
イド部材、30、31、34:止め具、38:受け具、
39:係止具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部走行体のセンターフレーム上に旋回装
    置を介して上部旋回体を設置してなる建設機械におい
    て、 旋回装置の固定部と回転部との隙間部分から、上部旋回
    体が回転するごとににじみ出るグリスを掻き落すグリス
    落し部材を、その上辺が前記隙間部分を含む回転部の下
    面に当接するように、前記センターフレームに取付けた
    ことを特徴とする旋回装置のグリス汚染防止装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記グリス落し部材に
    より掻き落とされるグリスを溜めるグリス受けを前記セ
    ンターフレームに設けたことを特徴とする旋回装置のグ
    リス汚染防止装置。
JP28792695A 1995-10-09 1995-10-09 旋回装置のグリス汚染防止装置 Pending JPH09100553A (ja)

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JP28792695A Pending JPH09100553A (ja) 1995-10-09 1995-10-09 旋回装置のグリス汚染防止装置

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JP (1) JPH09100553A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104627866A (zh) * 2015-01-29 2015-05-20 中船华南船舶机械有限公司 绕桩式回转平台

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