JPH089847B2 - プレイグラウンドの表層 - Google Patents

プレイグラウンドの表層

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JPH089847B2
JPH089847B2 JP62100333A JP10033387A JPH089847B2 JP H089847 B2 JPH089847 B2 JP H089847B2 JP 62100333 A JP62100333 A JP 62100333A JP 10033387 A JP10033387 A JP 10033387A JP H089847 B2 JPH089847 B2 JP H089847B2
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敏紀 高井
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Taisei Rotec Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、テニスコート,野球場,サッカー場など
のプレイグラウンドの表層に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、各種のプレイグラウンドのうち、特にテニスコ
ートは粘性土,荒木田土,川砂を混合し、これを整正転
圧して作ったクレーコートと呼ばれる土系グラウンド
と、基層にアスファルト混合物を舗装し、その上にウレ
タン又はアクリル系樹脂等の高分子材料を散布ないし塗
布してなる全天候型グラウンドと呼ばれるものがある。
また野球場,サッカー場等としては、単にシルト,ロ
ームなどの粘性土を整正したのみの、きわめて自然な土
系グラウンド、又はこの粘性土の上に砕石ダストを敷設
したもの,芝を植生したローンコート,人工芝を張設し
た全天候グラウンド等がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが前者の土系グラウンドは、管理が行き届いて
いるときは弾力性,緩衝性に優れ、晴天時にはプレーの
醍醐味を満喫することができ、プレイグラウンドとして
最も理想的なものといえる。
しかしながら、季節,天候に支配され易く、雨が降れ
ば泥濘と化し、表層が乾くまでプレイすることはできな
い。また日照りが続くと表層に亀裂が生じ、一寸した風
でも塵埃が発生し近隣に迷惑を及ぼすこと甚だしい。さ
らに寒期になると霜害によって表層が軟弱化し、これら
の事由からグラウンドの使用が大幅に制約されるという
欠点があった。これらの欠点による使用不能日数は年間
を通して4割にも及ぶものである。そのため日常の維持
管理には多大のランニングコストが必要となる。また砕
石ダストを散布したものは、プレイ中転倒すると、その
砕石の破砕断面がナイフエッジとなり深い切傷などを負
う危険が大であった。
このような土系グラウンドのもつ不都合や問題点を解
消するものとして開発されたのが、後者の全天候型グラ
ウンドである。
この全天候型グラウンドは前記したように、アスファ
ルト混合物を舗設して基層を形成し、この基層の上部に
ウレタン又はアクリル系樹脂等の高分子材料を散布,塗
布して表層を設け、雨水・霜等によるグラウンドの損傷
を防ぎ、亀裂や塵埃の発生を防いで、自然の影響を排除
するようにしたものである。
そのため年間を通しての使用不能期間を大幅に短縮さ
せ、グラウンドとしての利用効率を高めている。
しかし、この全天候型グラウンドは、アスファルトコ
ンクリートのもつ剛性によって、プレイヤーの関節を傷
め、表層の素材によっては滑動が制約されて脚部の筋肉
に障害をもたらし、更に夏期ではグラウンド表面が異常
に高温となりプレーヤーの疲労を招く等の問題点があ
る。
また全天候型グラウンドは土系グラウンドのものと比
較して多大の建設費を要する。ローンコート,人工芝コ
ートはいずれも建設費,維持費が高価となる難点があっ
た。
いずれにしても土系グラウンド,全天候型グラウンド
それぞれに一長一短がある。そのためこれらに代わる経
済的で、しかもプレーヤーが安心してプレーに打込める
プレイグラウンドの実現が期待されているところであ
る。
本発明は、このような期待,要望に応えるためになさ
れたもので、特にプレイグラウンドとして要請される排
水性,弾力性,さらには乾燥による砂塵を抑制するため
の保水性を備えたプレイグラウンドを提供することを目
的として開発したものである。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本発明者は、吸水性と保水性を備え、少ない転
圧エネルギーでよく締固まり、かつ転圧による粒度破損
がなく、粘性土と混合しても雨水による泥濘化を防止す
ることが可能である材料を吟味して、従来の土系グラウ
ンドないし全天候型グラウンドのもつ欠点を解消するこ
ととした。
その手段の特徴とするところは、主要岩質が玄武岩で
ある熔岩礫を粒径が5mm以下,絶乾比重が1.8以上,すり
へり減量が30%以下,吸水率が10%以上となるように精
製し、該精製砂を粘性土に重量比で20%以上添加,混合
して層状に整正転圧し、次に該層上に前記精製砂好まし
くは最大粒径2.5mmの精製砂単味を散布し、次に仕上げ
表層面上の土粒子の結合力を高める結合剤として、また
氷結温度降下剤としての塩化カルシウム、塩化マグネシ
ウム、硫酸マグネシウムのいずれかの単独又は混合物を
散布してなるプレイグラウンドの表層を構成したもので
ある。
〔作用〕
本発明は、上記したように粒径が5mm以下の多孔質で
硬質な精製砂を混合整正してグラウンド表層を構築した
ものであるため、次のような作用効果をもたらすことが
できる。
先ず、熔岩礫の岩質が玄武岩であるため各種火山礫と
比較しても絶乾比重が大きく、転圧による破壊が少な
く、耐久性のあるグラウンド表層を形成することが可能
である。
次に適度の気孔を有しているため吸水性が大であり、
水分を吸着すると保水能力が大きく、グラウンドの乾燥
を抑制することができる。
特に冬期のグラウンド面保護対策として塩化カルシウ
ム,苦汁等の氷結温度降下剤を散布した場合、従来の
砂,粘性土の混合体のように雨水によって短期に流失さ
れることなく、氷結温度降下剤の効果が持続し、維持管
理が容易であり経済的負担が極めて軽微である。
特に前記した粒径が5mm以下の精製砂をシルト・ロー
ム等の粘性土に、重量比で20%以上混合し層状に整正
し、さらにその上に粒径が2.5mm以下の精製砂を散布
し、塩化カルシウム等を散布したプレイグラウンドの表
層にあっては、安定した中硬のグラウンドとなり、前記
したプレーヤーの危険性は回避される。
また、前記精製砂の吸水率が10%以上であるので、当
該地域での降水量に見合うだけの吸水量を確保するよう
前記精製砂を混入して表層を敷設すれば、表層自体が吸
水して、降雨によりグラウンド面が軟化されることは無
い。したがって全天候型グラウンド並みの利用が可能で
あり、かつ土系グラウンドのもつ弾力性,緩衝性が得ら
れプレーヤーは快適なプレーを楽しめることができる。
〔実施例〕
次に本願に係る玄武岩系の熔岩礫から精製した精製砂
と他の火山砂との物性を比較してみると表−Iの通りで
ある。
表−1の各種材料の中から、第1に比重,第2にすり
へり減量,第3に吸水率の順に検討して実験を行い本願
のものを選択した。
その理由は、プレイグラウンドの表層として、塵埃の
発生を抑制するためには比重が大きいこと、基盤上に機
械を用いて転圧敷設するに際し、粒子が破壊される心配
がないこと、すなわちすりへり減量が少ないこと、さら
に吸水率は保水性を確保するために通常の砂の3倍程度
必要なこと等から項目を定め、それぞれを数値的に限定
し、絶乾比重が1.8以上,すりへり減量が30%以下,吸
水率が10%以上であることとした。
本発明実施例では、上記条件を満す熔岩砂の母材とし
て、主要岩質が玄武岩の東京都伊豆大島産の赤褐色熔岩
礫を用いた。
この熔岩砂の物理的性状及び化学的性状を表−2及び
表−3に示す。
そこで、上記東京都伊豆大島町産の赤褐色熔岩礫を母
材として精製した精製砂を用いて、プレイグラウンドの
表層としてテニスコートと野球サッカーあるいはその他
多目的グラウンドに適用した場合の具体的実施例につい
て説明する。
まず、第1図は、テニスコートに適用した場合を示す
もので、既存土からなる基盤1上に、火山礫を敷込み、
不陸整正し、ローラ転圧して約10cmの下層2を構築す
る。
ついで、大島赤褐色熔岩礫から粒径が5mm以下,絶乾
比重が1.8以上,すりへり減量が30%以下,吸水率が10
%以上となるように精製して精製砂を用いて、該精製砂
と粘性土とを重量比で20:80の割合で混合攪拌したもの
を、前記下層2の上に約10cm厚さに均一に敷均らすとと
もに、ローラ転圧して表層3を構築する。
そして、さらにその表層3の表面に、粒径が2.5mm以
下の精製砂単味を1m2当り0.005m3あて散布するととも
に、塩化カルシウムをm2当り0.5kgあて散布して仕上げ
たものである。4はその仕上層である。
なお、このテニスコートの実施例では、基盤1と表層
3との間に、火山礫からなる下層2を敷込んでいるが、
直接基盤1上に表層3を敷設しても良い。
次に多目的グラウンドの表層として構築する場合は、
前記精製砂と粘性土の混合割合を重量比で80:20とし、
直接基盤1に敷均らしローラにて転圧し、その上に粒径
が2.5mm以下とした精製砂単味を散布しその上に塩化カ
ルシウムを散布して仕上げた。
第1図で、5はコートないしグラウンドの側溝で、コ
ートおよびグラウンドの端面に配置され、長手方向の5m
間隔位置に、前記コートおよびグラウンド端面に通じる
排水孔が設けてある。
第2図は前記精製砂と粘性土を混合して敷均らし、ロ
ーラで転圧(1.5〜2.5ton級)し、締固めた状態におけ
る粒子の状態を示すものである。
なお表−4は本発明の実施例に使用した伊豆大島産赤
褐色火山礫より精製た粒径5mm以下の精製砂と、粘性土
を重量比で20:80の割合で混ぜ、多目的グラウンドの表
層を構築した場合における表層の透水係数と乾燥密度お
よび含水比を示すものである。
〔発明の効果〕 本発明によるプレイグラウンドは、以上説明したよう
に、精製砂を主体とした構造となっているため、従来の
土系グラウンドないし全天候型グラウンドに比較し、次
のような作用効果をもっている。
1.排水性 表−4で示したように、精製砂に粘性土を混
合したものは、透水係数が9×10-5であり、したがっ
て、従来の土系グラウンドにみられるようなヌカルミの
発生がなく、雨上りでも早期に使用することができる。
すなわち全天候型グラウンドと同様な利用日数が得られ
る。
2.保水性 多くの空隙を備えているため、グラウンド面
の急激な乾きが抑制され、グラウンド面の微粒子の舞い
上りが防止され、吸着した水分の保有能力が長い。また
塩化カルシウム等を散布しているため仕上げ表層面上の
土粒子の結合力が高められ、その流失が防止され、グラ
ウンドの維持管理が容易である。この点従来の土系グラ
ウンドと異なりきわめて大きな長所である。
また第1図に示したテニスコートの場合のように、既
存土からなる基盤1と表層3との間に、比重の小さな、
しかも空隙率の大きい単味の多孔質火山礫からなる保水
性をもった下層2を形成しておけば、その下層2に保持
された水分が、上層の過乾を防止することに役立ち、乾
天時のコート面の極端な乾燥を防ぐことができる。
多孔質であり、しかも保水性に優れているため、グラ
ウンドの温度上昇を抑え、プレイによる疲労感がない。
3.安全性,経済性 熔岩礫は天然産であり、有害な物質
を含有せずまた造粒過程でナイフエッジのない丸味を帯
びた粒状としているため、スリップ,スライデングによ
る負傷の心配はない。
さらに水成岩等の砂に比べ軽量で運搬性,作業性が良
好で、前記天然材であることとあいまってきわめて経済
性に富み、従来の全天候型グラウンドに比較し格安の建
設費をもって施工することができ維持管理も容易であ
る。
なお大島産の褐色熔岩礫は落ちついた自然の色調を備
えており、退色することがない。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例を示すもので、第1図はテニスコー
トの表層として実施した場合の縦断面図、第2図は精製
砂に粘性土を混合し転圧した場合の拡大断面図である。 1……基盤(既存土)、2……下層 3……表層、4……仕上層 5……側溝、6……粒子 7……気孔、8……粘性土

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主要岩質が玄武岩である熔岩礫を粒径が5m
    m以下,絶乾比重が1.8以上,すりへり減量が30%以下,
    吸水率が10%以上となるように精製し、該精製砂と粘性
    土との割合を重量比で20〜80:80〜20の範囲で添加,混
    合して層状に整正転圧し、次に該層上に前記精製砂単味
    を散布し、次に塩化カルシウム,塩化マグネシウム,硫
    酸マグネシウムのいずれかの単独又は混合物を散布して
    なるプレイグラウンドの表層。
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