JPH0897685A - フリップフロップ回路 - Google Patents

フリップフロップ回路

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JPH0897685A
JPH0897685A JP6227784A JP22778494A JPH0897685A JP H0897685 A JPH0897685 A JP H0897685A JP 6227784 A JP6227784 A JP 6227784A JP 22778494 A JP22778494 A JP 22778494A JP H0897685 A JPH0897685 A JP H0897685A
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JP
Japan
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circuit
flip
flop
clock
master
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JP6227784A
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English (en)
Inventor
Katsuhisa Kubota
勝久 久保田
Kenji Nakamura
研二 中村
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/027Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use of logic circuits, with internal or external positive feedback
    • H03K3/037Bistable circuits

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  • Shift Register Type Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 FFの遅延時間等を改善し、計算機システム
の性能を改善することができる遅い繰り返しサイクルで
も使用可能なFF回路を提供すること。 【構成】 トランスファゲートTG3とインバータI4
からなる回路によりダイナミックFF回路(スレーブ
側)を構成し、また、インバータI2,I3とトランス
ファゲートTG2からなる回路により、帰還ループ型F
F回路(マスタ側)を構成している。このため、インバ
ータの競合による遅延を避け高速化を図ることができ
る。また、上記FF回路にAに示すクロックパルス信号
を供給する。このため、マスタ側がデータを取り込むク
ロックのネガティブ部分の幅は一定で、スレーブ側がデ
ータを取り込みデータを送り出すポジィティブ部分の幅
はクロックサイクルが遅くなると長くなり、クロックサ
イクルが長くなっても、スレーブ側のダイナミックFF
のデータの劣化は問題とならない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セットアップタイム、
ホールドタイムを改善したCMOS型のフリップフロッ
プ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
(1)従来例1 図24はCMOS回路で一般に使用されるフリップフロ
ップ回路(以下FF回路という)を示す図である。同図
において、33,40,42,50,51,43はイン
バータ回路であり、インバータ回路は、例えば、図33
に示すように、P型MOSトランジスタ(FET)とN
型MOSトランジスタを直列に接続して構成され、入力
信号を反転させる。
【0003】また、34,41はトランスファゲートと
呼ばれる回路である。トランスファゲートは、図34に
示すように、P型MOSトランジスタ(FET)とN型
MOSトランジスタを並列に接続して互いに逆相のクロ
ック(同図ではクロックGCK,/GCK)で駆動され
る回路であり、P型に論理0、N型に逆の論理1が入力
された状態で双方向に導通となり、逆にP型に論理1、
N型に論理0が入力された状態で絶縁状態となる。
【0004】なお以下の説明では反転記号として「/」
を用いる。例えば、クロックGCK,/GCKは上記の
ように逆相となる。論理でいえば、GCK=1なら/G
CK=0の逆論理である。また、GCK,/GCK等で
示した信号は、概ね同一変化時間を有する信号を示して
いる。以下、これ以外の信号につていも同様な意味付け
を用いる。
【0005】図24において、インバータ40の出力を
インバータ50を介してフィードバックすることによ
り、第1のFF回路が形成され、インバータ42の出力
をインバータ51を介してフィードバックすることによ
り、第2のFF回路が形成されている。そして、同図の
インバータ33の出力はインバータ50の出力よりも大
きな駆動能力を有するように設計されている(例えば、
インバータ50の方が小さなトランジスタを用いる等。
以下、図24と同様のマークが付された素子は、同様に
小さな駆動力を備えた素子である)。
【0006】このため、トランスファゲート34が導通
状態では、インバータ40と50で形成されるFF回路
は、インバータ33の出力によってインバータ50の出
力がインバータ33の出力と同じ論理状態となる。同様
に、インバータ40の出力はインバータ51の出力より
も大きな駆動能力を有するように設計されており、トラ
ンスファゲート41が導通状態では、インバータ42と
51で形成されるFF回路は、インバータ40の出力に
よってインバータ51の出力がインバータ40の出力と
同じ論理状態となる。
【0007】したがって、トランスファゲート34が導
通状態のとき(クロックGCK=1、/GCK=0のと
き)、インバータ40,50で構成される第1のFF回
路の入力はインバータ33の出力と同じ論理状態とな
り、トランスファゲート34が非導通状態になった後
も、インバータ50のフィードバックによりその状態が
保持される。同様に、トランスファゲート41が導通状
態のとき、インバータ42,51で構成される第2のF
F回路の入力はインバータ40の出力と同じ論理状態と
なり、トランスファゲート41が非導通状態になった後
も、インバータ51のフィードバックによりその状態が
保持される。
【0008】ここで、上記FF回路においては、例えば
インバータ33の出力がハイレベルHでインバータ50
の出力がローレベルLの場合、クロックGCK,/GC
Kがトランスファゲートを導通させるように変化してか
ら、インバータ33の出力が劣勢なインバータ50の出
力をハイレベルHに変化させるまでの時間が、このFF
回路の遅延時間に関係する。
【0009】このため、この反転の期間に、インバータ
33とインバータ50の出力が互いに競合し、反転に要
する時間を長くする要因となる。また、遅延時間と同様
にFF回路のフィードバックループが安定するまでにデ
ータをクロックのエッジタイミングに対して静止させな
ければならない前後の時間が長大となり、システムのク
ロックサイクル中の無効期間を延ばす結果となる。な
お、上記開始タイミングをセットアップタイムといい、
データをクロックのエッジに対して保持しておかなけれ
ばならない終了タイミングをホールドタイムという。
【0010】さらに、一般にCMOS回路ではマスタ・
スレーブ型FFが多用されるが、同図では、トランスフ
ァゲート34と反対のクロック位相で動作するトランス
ファゲート41によって導通/絶縁を制御されるインバ
ータ42とインバータ51からなる第2のFF回路が前
記第1のFF回路と同様な動作を行い、インバータ40
の出力とインバータ51出力の競合により2度遅れが増
大する結果となる。 (2)従来例2 一般に、LSIの診断データの検出率を向上させるた
め、多数のFF回路の論理状態を専用のSCAN入力か
ら制御し、また、そのFF回路の論理状態をSCAN出
力から読み出すため、FF回路に上記SCAN回路が付
加される。
【0011】図25は図24に示したFF回路に、上記
SCAN回路とそれに付随するリセット回路を付加した
回路を示している。同図において、/RST入力は同図
のFF回路を初期状態にリセットするための信号であ
り、また、SIN入力はシステムのクロック信号GCK
が停止状態(トランスファゲート53が絶縁状態)の
際、診断用のクロックACKが印加されたとき、インバ
ータ54,68からなるFF回路を強制的にSIN入力
によって決まる状態に設定する入力である。
【0012】なお、図25のFF回路においては、リセ
ット制御を付加するため、インバータ54から構成され
るFF回路のフィードバック回路はインバータから2入
力NAND(2入力NAND回路については、図35参
照)に変更されている。同様に、同図の第2のFF回路
においても、リセット制御を付加するため、図24に示
したインバータ回路42が2入力NANDに変更されて
いる。このようにリセット信号の接続はリセット時の回
路の各部分に極性の矛盾を生じないように任意に行われ
る。
【0013】一般にCMOSの集積回路内には同図に示
すようなFF回路が多数使用されており、それらはチェ
ーンのようにシリアルに接続されている。例えば、ある
FF回路の/OUT出力が、同図に示すFF回路のSI
Nに接続され、そのFF回路の/OUT出力が次のFF
回路のSINにつながるといった具合に接続されてい
る。
【0014】また、図24に対して新たに追加されたク
ロックBCKは、システムの通常動作中はトランスファ
ゲート55を導通状態に保持するように保たれ、試験の
際には、クロックACKとBCKが排他的に導通/非導
通を繰り返しレーシング(データがクロックに同期せず
先に伝播してしまう状態)を起こすことなく順次、信号
を上記SINのチェーンパスをシフトするように作用す
る。 (3)従来例3 図24の回路の変形回路として従来から使用されている
回路に図26、図27に示す回路があり、また、図2
6、図27に示す回路に前記したSCAN機能を付加し
た回路として図28に示す回路が知られている。
【0015】図26(a)に示した回路は、図24に示
した回路にトランスファゲート44,46を付加したも
のであり、これにより、インバータ33と45、インバ
ータ40と47が競合するのを防止している。すなわ
ち、図24に示した回路においては、前記したようにイ
ンバータ33と50、および、インバータ40と51が
競合するが、図26(a)に示した回路においては、ト
ランスファゲート34、41と反対のクロック位相で動
作するトランスファゲート44と46を付加しているの
で、インバータ33と45、インバータ40と47の出
力がそれぞれ排他的にインバータ40とインバータ42
の入力を制御するように作用する。
【0016】しかしながら、クロックGCK、/GCK
は、通常、同図(b)に示すクロック作成回路で作成さ
れ、クロック/GCKと、インバータ39により反転さ
れるクロックGCKの位相は互いの位相の前後が発生す
るため、交流的に見るとインバータ33と45には短時
間の競合が発生し、FF回路のスイッチング時間に影響
を与える。
【0017】図27(a)は図26に示した回路と同一
であり、図27においては、同図(b)に示すように、
クロック分配回路にシステムクロック/CLKをゲート
する制御入力INHを設けたものである。このため、ク
ロック分配回路に、2入力NOR回路48が設けられて
いる(2入力NOR回路については、図36参照)。計
算機制御システムにおいては、FF回路単位にクロック
の制御が行われることがあり、上記制御入力INHはこ
ういった目的のために使用される。
【0018】図28は上記図26、図27の回路にSC
AN機能を付加したものであり、同図のSCAN機能は
前記した図25の回路と同様に動作する。また、同図で
は、トランスファゲート53,55,56,65,61
にクロックを分配するクロック分配回路〔同図の(b)
(c)(d)〕が示されており、これらクロック分配回
路が各トランスファゲートにクロックを供給するタイミ
ングは前記図25と同様である。
【0019】図29は上記図27に示した回路の変形例
である。同図は、インバータ78の出力側にインバータ
79を設け、FF回路の出力OUTをインバータ79か
ら得るようにしたものであり、その動作は図27に示し
たものと同一である。図30は上記図25、図28に示
した従来のFF回路の動作タイミング波形例を示す図で
ある。
【0020】同図は次の一連の動作を示している。すな
わち、ネガティブのリセットパルス/RSTでFF回路
を強制リセットしたのち、制御信号INHで第1のクロ
ック/CLKのクロック動作を制止する。ついで、第2
のクロックで入力データDINを取り込み、第3のクロ
ックで逆の論理
〔0〕を取り込む。次に、SCAN動作
に入る前準備として、クロックBCKを
〔0〕にした
後、クロックACKでスキャンイン・データSIN(こ
こでは〔1〕)をFF回路に取り込み、次の排他的なク
ロックBCK印加でそのスキャンイン・データSINを
出力OUTに送り出す。 (4)従来例4 図31に示すダイナミックFF回路も公知技術である。
【0021】同図に示す回路は、トランスファゲート3
4、36とインバータで構成されており、また、例え
ば、同図のインバータ35の入力端子に、保持ノード時
に信号を保持するためのキャパシタを付加する構成も一
般的に用いられている。なお、ダイナミックRAM(D
RAM)のセルはこれに似た回路であり、スイッチ用M
OSトランジスタ1個とデータ保持用キャパシタ1個の
合計2個の素子で構成されることは周知の技術である。
【0022】同図において、インバータ35の入力は、
トランスファゲート34が絶縁状態にあるとき、そのノ
ードに付加されている容量によってある時間論理状態が
保持され、これによりFF機能を達成している。しかし
ながら、上記のように容量により保持される保持データ
は、図32に示すように、長時間の間には半導体内に存
在するリーク電流などによりその内容が劣化する。な
お、前記したDRAMにおいては、周知なように一定時
間間隔で情報を再格納するリフレッシュ動作を行い、デ
ータ内容を保持している。
【0023】ところで、同図に示すダイナミックFF回
路は、図24に示したFF回路のように出力間の競合が
なく、しかも帰還ループの遅れもないため、遅延時間、
セットアップ/ホールドタイムともに極めて優れた特性
を持つ。しかしながら、DRAMのリフレッシュの必要
性に代表されるように長時間のデータ保持はできない。
【0024】システムの動作上では、例えば、クロッ
クが制御入力INHにより制止されFF回路に印加され
ない、システムの立ち上げ試験の際に遅い繰り返しデ
ューティ50%のクロックを使用する、試験動作で遅
いサイクルのクロックACK,BCKを用いる、など連
続した高速サイクルのクロック列が保証されない場合が
あり、図31に示すFF回路はこのような用途には使用
できない。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、(1)
(2)に示したFF回路においては、インバータの出力
が互いに競合して反転に要する時間が長くなり、また、
セットアップ時にデータをクロックのエッジタイミング
に対して静止させるホールドタイムが長大となるといっ
た問題があった。
【0026】また、(3)に示したFF回路において
は、クロック/GCKと、クロックGCKに位相の前後
が発生すると、インバータの出力に短時間の競合が発生
するといった問題点があるとともに、トランスファゲー
ト等の回路素子数が多く、回路構成が複雑になるといっ
た問題があった。さらに、(4)に示したダイナミック
FF回路において、繰り返しの遅いサイクルでの使用に
問題があった。
【0027】本発明は上記した従来技術の欠点を改善す
るためになされたものであって、本発明の第1の目的
は、システムの遅い繰り返しサイクルでも使用可能なダ
イナミック回路を提供し、FFの遅延時間、セットアッ
プタイム、ホールドタイムを改善することである。本発
明の第2の目的は、上記回路を用いて、計算機システム
の性能を改善することである。
【0028】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。同図において、Mはフリップフロップのマスタ回
路、Sはスレーブ回路、CKはクロックパルス発生回
路、SCi,SCoはスキャン回路である。上記課題を
解決するため、図1に示すように、本発明の請求項1の
発明は、帰還ループを備えたスタティック・フリップフ
ロップからなるマスタ回路Mと、ダイナミック・フリッ
プフロップからなるスレーブ回路Sから構成されるフリ
ップフロップ回路において、専用もしくは複数のフリッ
プフロップで共通に使用され、マスタ回路Mがデータを
取り込むクロック・エッジから該マスタ回路が閉じるク
ロック・エッジの間で形成されるクロックパルス幅を、
クロックパルスの繰り返しサイクルの長さにかかわらず
所望の値以下に抑えたクロックパルス信号/GCK,G
CKを発生するクロックパルス発生回路CKを設け、上
記フリップフロップに、上記クロックパルス発生回路C
Kが発生する同相と逆相のクロックパルス/GCK,G
CKを供給するように構成したものである。
【0029】本発明の請求項2の発明は、請求項1の発
明において、クロックパルス発生回路CKに、外部から
与えられるクロック制御信号INHによりクロックを停
止状態とする制御手段を設け、上記クロック制御信号に
よりクロックを停止状態とし、フリップフロップのマス
タ回路Mを閉、スレーブ回路Sを開の状態に制御するよ
うに構成したものである。
【0030】本発明の請求項3の発明は、請求項1また
は請求項2の発明において、クロックパルス発生回路C
Kに、フリップフロップの略ホールドタイム相当期間、
クロックパルスを遅延させる遅延回路を設け、上記遅延
回路により遅延されたクロックパルス/XCK,XCK
を、フリップフロップのマスタ回路Mの帰還ループに供
給するように構成したものである。
【0031】本発明の請求項4の発明は、請求項3の発
明において、クロックパルス発生回路CKに、外部から
与えられる制御信号/DMDにより、遅延されたクロッ
クパルス/XCK,XCKの供給を制御する手段を設
け、遅延されたクロックパルス/XCK,XCKのフリ
ップフロップへの供給を、クロックパルス/GCK,G
CKと独立に制御して、マスタ回路の帰還ループを絶縁
状態に固定するようにしたものである。
【0032】本発明の請求項5の発明は、請求項1,
2,3または請求項4の発明において、マスタ回路M
を、少なくとも2個のゲートI2,I3とトランスファ
ゲートTG2を具備する帰還ループと、データ入力を制
御するトランスファゲートTG1から構成し、スレーブ
回路をトランスファゲートTG3から構成したものであ
る。
【0033】本発明の請求項6の発明は、請求項1,
2,3または請求項4の発明において、マスタ回路M
を、少なくとも2個のゲートI2,I3を具備する帰還
ループと、データ入力を制御するトランスファゲートT
G1から構成し、スレーブ回路をトランスファゲートか
ら構成したものである。本発明の請求項7の発明は、請
求項1,2,3または請求項4の発明において、マスタ
回路Mを、少なくとも2個のゲートI2,I3、トラン
スファゲートTG2、および、スレーブ用トランスファ
ゲートTG4を具備する帰還ループと、データ入力を制
御するトランスファゲートTG1から構成したものであ
る。
【0034】本発明の請求項8の発明は、請求項1,
2,3,4,5,6または請求項7の発明において、マ
スタ回路Mの入力側にスレーブ回路として機能するトラ
ンスファゲートを設けたものである。本発明の請求項9
の発明は、請求項8の発明において、マスタ回路Mの入
力側にスレーブ回路として機能するトランスファゲート
を複数段設けたものである。
【0035】本発明の請求項10の発明は、請求項1,
2,3,4,5,6,7または請求項8の発明におい
て、少なくともトランスファゲートからなるスキャンイ
ン回路SCiと、トランスファゲートと、スタティック
・フリップフロップからなるスキャンアウト回路SCo
を、フリップフロップがチェーン接続されるように接続
したものである。
【0036】本発明の請求項11の発明は、請求項10
の発明において、スキャンイン回路の出力とスキャンア
ウト回路の入力を共通接続したものである。本発明の請
求項12の発明は、複数のフリップフロップが相互に接
続されたフリップフロップ回路において、マスタ・フリ
ップフロップの出力を遅延の大きなパスを介してマスタ
・フリップフロップに伝送し、スレーブ・フリップフロ
ップの出力もしくはマスタ・フリップフロップの出力
を、遅延の小さなパスを介して、それぞれマスタ・フリ
ップフロップもしくはスレーブ・フリップフロップに伝
送することにより、レーシングとオーバディレイを避け
るように構成したものである。
【0037】
【作用】図1において、同図のマスタ回路M、スレーブ
回路Sからなるフリップフロップは本発明におけるフリ
ップフロップの基本構成を示している。本発明のフリッ
プフロップにおいては、同図に示すように、トランスフ
ァゲートTG3とインバータI4からなる回路によりダ
イナミックFF回路(スレーブ側)を構成し、また、イ
ンバータI2,I3とトランスファゲートTG2からな
る回路により、帰還ループ型FF回路(マスタ側)を構
成している。すなわち、スレーブFFをダイナミックF
Fとしているので、前記したスタティックFFにおける
インバータの競合による遅延を避けることができ、高速
化を図ることができる。
【0038】また、同図におけるAはクロックパルス発
生回路CKが出力するクロックパルスの波形を示す図で
あり、本発明のフリップフロップには、同図Aに示すよ
うに、マスタ回路Mがデータを取り込むクロック・エッ
ジから該マスタ回路が閉じるクロック・エッジの間で形
成されるクロックパルス幅を、クロックパルスの繰り返
しサイクルの長さにかかわらず所望の値以下に抑えたク
ロックパルス信号/GCK,GCKを供給している。
【0039】すなわち、マスタ側がデータを取り込むク
ロックのネガティブ部分の幅は一定で、スレーブ側がデ
ータをマスタ側から取り込みデータを送り出すポジィテ
ィブ部分の幅はクロックサイクルが遅くなると長くな
る。このため、クロックサイクルが長くなっても、スレ
ーブ側のダイナミックFFのデータの劣化は問題となら
ない。
【0040】本発明の請求項1の発明においては、上記
のように、帰還ループを備えたスタティック・フリップ
フロップからなるマスタ回路Mと、ダイナミック・フリ
ップフロップからなるスレーブ回路Sから構成されるフ
リップフロップ回路に、図1のAに示すクロックパルス
信号/GCK,GCKを供給するようにしたので、フリ
ップフロップの高速化を図ることができるとともに、ク
ロックサイクルが長くなっても、スレーブ側のFFのデ
ータの劣化を避けることができる。
【0041】本発明の請求項2の発明においては、請求
項1の発明において、外部から与えられるクロック制御
信号INHによりクロックを停止状態とし、フリップフ
ロップのマスタ回路Mを閉、スレーブ回路Sを開の状態
に制御するように構成したので、クロック停止期間にお
けるスレーブ側のFFのデータの劣化を避けることがで
きる。
【0042】本発明の請求項3の発明においては、請求
項1または請求項2の発明において、フリップフロップ
の略ホールドタイム相当期間、クロックパルスを遅延さ
せ、遅延されたクロックパルス/XCK,XCKを、フ
リップフロップのマスタ回路Mの帰還ループに供給する
ように構成したので、マスタ回路におけるインバータ間
の不要な競合を避けることができ、遅延時間を改善する
ことができる。
【0043】本発明の請求項4の発明においては、請求
項3の発明において、外部から与えられる制御信号/D
MDにより、遅延されたクロックパルス/XCK,XC
Kのフリップフロップへの供給を、クロックパルス/G
CK,GCKと独立に制御して、マスタ回路の帰還ルー
プを絶縁状態に固定するようにしたので、フリップフロ
ップ内のダイナミックノードの保持可能時間や不要なリ
ークによる誤動作を検出して排除することが可能とな
る。
【0044】本発明の請求項5の発明においては、請求
項1,2,3または請求項4の発明において、マスタ回
路Mを、少なくとも2個のゲートI2,I3とトランス
ファゲートTG2を具備する帰還ループと、データ入力
を制御するトランスファゲートTG1から構成し、スレ
ーブ回路をトランスファゲートTG3から構成したの
で、スレーブ側の遅延を改善したスタティック・フリッ
プフロップとダイナミック・フリップフロップからなる
マスタ・スレーブ・フリップフロップを簡単な構成で得
ることができる。
【0045】本発明の請求項6の発明においては、請求
項1,2,3または請求項4の発明において、マスタ回
路Mを、少なくとも2個のゲートI2,I3を具備する
帰還ループと、データ入力を制御するトランスファゲー
トTG1から構成し、スレーブ回路をトランスファゲー
トから構成したので、少ない素子数でスレーブ側の遅延
を改善したスタティック・フリップフロップとダイナミ
ック・フリップフロップからなるマスタ・スレーブ・フ
リップフロップを得る事が出来る。
【0046】本発明の請求項7の発明においては、請求
項1,2,3または請求項4の発明において、マスタ回
路Mを、少なくとも2個のゲートI2,I3、トランス
ファゲートTG2、および、スレーブ用トランスファゲ
ートTG4を具備する帰還ループと、データ入力を制御
するトランスファゲートTG1から構成したので、マス
タ出力に至るパスの負荷をトランスファゲートTG4の
右側に移動することにより軽減することができ、より高
速化を図ることができる。また、スキャン回路を付加し
た際、スレーブ側出力状態を取り込むことができるよう
になる。
【0047】本発明の請求項8の発明においては、請求
項1,2,3,4,5,6または請求項7の発明におい
て、マスタ回路Mの入力側にスレーブ回路として機能す
るトランスファゲートを設けたので、マスタ回路の入力
にデータが早く到達してレーシングを起こすことを防止
することができる。本発明の請求項9の発明において
は、請求項8の発明において、マスタ回路Mの入力側に
スレーブ回路として機能するトランスファゲートを複数
段設けたので、請求項8の発明と同様、マスタ回路の入
力にデータが早く到達してレーシングを起こすことを防
止することができる。
【0048】本発明の請求項10の発明の発明において
は、請求項1,2,3,4,5,6,7または請求項8
の発明において、少なくともトランスファゲートからな
るスキャンイン回路SCiと、トランスファゲートと、
スタティック・フリップフロップからなるスキャンアウ
ト回路SCoを、フリップフロップがチェーン接続され
るように接続したので、スキャンアウト回路によりデー
タを保持することができ、ダイナミック回路を用いたフ
リップフロップにおいて、低速サイクルのスキャン動作
が可能となる。
【0049】本発明の請求項11の発明においては、請
求項10の発明において、スキャンイン回路の出力とス
キャンアウト回路の入力を共通接続したので、請求項1
0の発明と同様、低速サイクルのスキャン動作が可能と
なるとともに、フリップフロップのクロックから出力に
至るパスの分岐を削減することができる。特に、請求項
7の発明に適用することにより、マスタ側からスレーブ
側の転送部分の診断を可能としたまま、パスの分岐を削
減することができる。
【0050】本発明の請求項12の発明は、複数のフリ
ップフロップが相互に接続されたフリップフロップ回路
において、マスタ・フリップフロップの出力を遅延の大
きなパスを介してマスタ・フリップフロップに伝送し、
スレーブ・フリップフロップの出力もしくはマスタ・フ
リップフロップの出力を、遅延の小さなパスを介して、
それぞれマスタ・フリップフロップもしくはスレーブ・
フリップフロップに伝送するように構成したので、マス
タ・フリップフロップ、スレーブ・フリップフロップの
組み合わせによりレーシングとオーバディレイを避ける
ことができ、高速クロックの可能な計算機システム等を
構築することが可能となる。
【0051】
【実施例】
(1)本発明におけるFF回路の基本構成 図2から図5は本発明の実施例のFF回路の基本構成を
示し、図2は2相クロック擬似スタティックFF回路を
示し、図3は図2回路の第1の変形例、図4は第2の変
形例を示し、図5は2相クロック擬似スタティックFF
回路の入力にスレーブFFを付加した回路を示してい
る。
【0052】また、図6〜図7は本実施例のFF回路に
分配されるクロック波形を示している。なお、図2、図
4、図5におけるクロックXCK,/XCKは、クロッ
クGCK,/GCKとそれぞれ同位相、もしくは、クロ
ックGCK,/GCKより若干遅延させたクロックであ
る(例えば、図2において、インバータ1と8の競合を
避けるため、後述するようにXCK,/XCKを若干遅
延させる)。
【0053】また、図2〜図5の端子S1、S2はそれ
ぞれ後述するスキャン機能が付加される場合のスキャン
イン端子、スキャンアウト端子であり、MOTと記載さ
れた出力は各FFのマスタ側出力を示している。図2に
おいて、トランスファゲート4とインバータ5からなる
回路が、前記図31に示したダイナミックFF回路(ス
レーブ側)を構成しており、また、インバータ3,8と
トランスファゲート7からなる回路は、帰還ループ型F
F回路(マスタ側)を構成している。
【0054】すなわち、同図に示す構成は、マスタFF
がスタティックFF、スレーブFFがダイナミックFF
の構成をとっており、スレーブFFがダイナミックFF
であるため、従来例に比べスレーブ側の遅延が改善され
ている。図16は図2に示す2相擬似ダイナミックFF
回路を動作させるためのクロック波形であり、同図
(a)は早いサイクルの場合、(b)は遅いサイクルの
場合を示している。
【0055】同図に示すように、本実施例におけるクロ
ックパルスのネガティブ部分(この部分でマスタFFが
データ入力DINを取り込む)の幅は、クロックサイク
ルが長い場合にも、所定の幅以内に調整される。また、
スレーブ側がマスタ側からのデータを取り込みFF回路
の出力に送りだすクロックのポジティブ部分(この部分
でトランスファゲート4が導通状態となる)はクロック
サイクルが遅く(長く)なれば、同図(b)に示すよう
に、上記ネガティブ部分を差し引いた時間より長くな
る。
【0056】このため、クロックサイクルが長くなって
も、ダイナミック回路から構成されるスレーブ側のFF
のデータは劣化しない。すなわち、マスタ側のFFはス
タティックの構成をとっており、クロックサイクルのポ
ジティブ部分でスレーブ側のトランスファゲート4は導
通であるので、前記図32に示したような保持データの
劣化は問題とならない。
【0057】図17に示すクロック波形はクロック制御
信号INHによりクロックパルスを3個停止した状態を
示し、図16と同様、同図の場合もクロックのポジティ
ブ部分が長くなるのみで、図2のFF回路をリークなく
動作させることができる。図3は図2の変形例を示す図
であり、同図は図2におけるトランスファゲート7を省
略した回路を示しており、同図のインバータ1の出力
は、前記した図24と同様、インバータ9の出力よりも
大きな駆動能力を有するように設計されている。
【0058】同図に示したFF回路においても、図2と
同様、図16、図17に示すクロックで駆動することに
より、保持データの劣化を防止することができる。図4
は本発明の別の変形例を示す図であり、この回路におい
ては、擬似スタティックの帰還ループを構成する回路内
に、スレーブ側のトランスファゲート4を設けている。
【0059】この構成によれば、マスタ出力MOTに至
るパスの負荷がトランスファゲート4の右側に移動した
ことにより軽減され、より高速化を図ることができる。
また、後述するようにSCAN機能を付加した場合にス
レーブ側の出力状態まで取り込むことができるメリット
を持つ。図5は本発明の更に別の変形例を示す図であ
り、この回路は図2の回路構成に点線部分のトランスフ
ァゲート14を付加したものである。
【0060】トランスファゲート14は、図4における
トランスファゲート4と同様、基本的にはマスタ側FF
と逆極性のクロックで駆動されており、データ入力DI
Nに入力データが早く到達してレーシング(ひとつ前の
サイクルのデータを誤って取り込んでしまうエラー現
象)を引き起こすのを防ぐ役割を持っている。特に、ト
ランスファゲート14は、データ入力DINを駆動する
前段FFがレーシングを引き起こし易い場合、すなわ
ち、出力タイミングがクロックの前縁から決まるマスタ
側出力MOTを使用している場合に有効である。 (2)SCAN回路 図6は本発明の実施例におけるSCAN回路部分を示し
ている。
【0061】同図(a)はSCANチェーンの前段FF
出力をスキャンインSINから着目FFに取り込む部分
であり、診断用のクロックACKによりトランスファゲ
ート16の開閉を制御する。上記回路のA(SCAN
IN端子)は前記した図2、図3等の端子S1に接続さ
れる。そして、前記したように、システムのクロック信
号GCKが停止状態の際、診断用のクロックACKが印
加されたとき、着目FF回路を強制的にSIN入力によ
って決まる状態に設定する。
【0062】同図(b)は着目FFの内容をクロックB
CKにより取り出し、SCANチェーンの次段に送り出
す部分であり、トランスファゲート17と、リセット端
子/RSTを一方の入力に持つ2入力NAND19を備
えたフィードバック回路と、インバータ18からなるス
タティックFFから構成されている。なお、同図の2入
力NAND19は前記したようにFF回路のインバータ
出力よりも小さな駆動能力を有するように設計されてい
る。
【0063】そして、同図のB(SCAN OUT端
子)は前記した図2、図3等の端子S2に接続され、前
記したように、試験の際、クロックBCKはクロックA
CKと排他的に導通/非導通を繰り返し、信号が上記S
INのチェーンパスをシフトするように作用する。とこ
ろで、例えば前記した図25、図28のように、従来回
路においては、スレーブFFの帰還ループとSCANル
ープが共通であった。これに対し、図6においては専用
に素子を必要としている。しかしながら、この部分はシ
ステムの動作速度に影響しない部分であり、小さな素子
を用いるなどすればオーバヘッドを少なくすることがで
きる。
【0064】図7は図6の(a)(b)を結合した回路
であり、この構成ではFF回路の同一ポートからAB端
子を介してSCAN動作を行わせる。なお、図7のAB
端子は、図2から図5に示したFF回路の端子S1に接
続してスキャン動作を行わせる。図8は図2の回路に図
6に示したSCAN回路を付加した回路である。
【0065】図8においては、2入力NAND回路2
0,21がリセット入力付加のため図2に示したインバ
ータ1,8が置き換えられているが、図2の回路部分の
基本動作は変わっていない。図9は図3に図6のSCA
N回路を付加した例を示しており、また、図10は図4
に図7のSCAN回路を付加した例を示しており、図
9、図10の回路の動作は図8と同様である。
【0066】ここで、図8、図9に対して図10を見る
と、FFのクロック開始ポイント(トランスファゲート
2のGCK,/GCK入力)から出力OUT、あるい
は、/OUTに至るFFのディレイ決定パスの通過段数
と負荷は、図10が最も小さい(図10ではインバータ
3の出力の分岐がない)。したがって、図10のものが
FFのディレイの高速化が最も大きい。
【0067】また、図4で説明したように、図10のス
キャンアウトSCANOUTはスレーブクロック段(ト
ランスファゲート4)を通った後から取り出している。
このため、SCAN回路として図7に示した構成を用
い、分岐を図8や図9の回路より一つ削減したにもかか
わらず、マスタ側からスレーブ側の転送部分の診断を可
能としている。 (4)クロック分配回路 図11〜図15は本発明を実施例するためのクロック分
配回路を示している。なお、クロックのネガティブ部分
の幅を一定にするためのクロックチョッパ回路は周知で
あるので、ここでは特に説明しない。
【0068】図11はクロック/CLKからクロックG
CK,/GCK得る回路であり、クロック/CLKをイ
ンバータ24により反転してクロックGCKを得てい
る。なお、この場合は、クロックGCK,/GCKとF
Fの帰還ループに設けられたトランスファゲート(例え
ば図2においてトランスファゲート7)を駆動するクロ
ックXCK,/XCKは、/GCK=/XCK,GCK
=XCKである。
【0069】図12は制御入力INHを追加した構成で
あり、INHが論理〔1〕のとき、マスタ側のFFは閉
じた状態、スレーブ側のFFは開いた状態(例えば、図
2において、トランスファゲート4が導通状態)とな
り、FFは新規データの取り込みを停止する。図13は
図12において、クロックGCK,/GCKとクロック
XCK,/XCKに位相差を加えた構成を示している。
【0070】例えば、図2、図4において、クロック/
CLKの立ち上がり部分でクロック/XCKが導通する
とインバータ1とインバータ8が競合する。そこで、/
XCKが開く時間を遅らせ、不要な競合を避けることに
より、FFの遅延時間を改善することができる。また、
図5のトランスファゲート14においては、トランスフ
ァゲート14が導通になる時刻を、トランスファゲート
2が閉じるタイミングより後にすることにより、LSI
回路内の素子の製造のばらつき等を考慮しても、レーシ
ングが決して起こらない回路構成とすることができる。
なお、図5に示したトランスファゲート14は図2、図
3、図4等の他の回路にも付加することができる。
【0071】図13においては、このため、インバータ
27と付加容量Cを設けて必要な遅延を得ており、その
クロック波形は例えば図18に示すようになる。なお、
図13においては、インバータ27と付加容量Cによる
遅延回路を示したが、遅延を得る手段としては、ゲー
ト、配線、ファンアウト負荷などのその他の手段を用い
ることもできる。
【0072】また、本回路における好ましい遅延時間は
FFのホールドタイム(FFのデータ入力DINから、
入った信号がクロックGCKの後、安定してデータが取
り込まれるために保持されていなければならない時間)
程度であり、長大にすると遅延時間のばらつきやダイナ
ミック状態にある期間を増大させるので避けなければな
らない。
【0073】図14は、上記図13の回路におけるXC
Kクロックを/DMD(ダイナミックモード)により制
御できるようにした回路を示している。計算機システム
では高い信頼性が要求され、そのためLSIを使用する
前には十分な試験を行う必要がある。特に、前記した図
2〜図5に示したダイナミックな要素を取り入れる場
合、温度や各種環境条件やクロックサイクルに応じてリ
ーク等による動作マージン不足がないかを検証すること
が必須となる。
【0074】図14においては、上記/DMD入力を論
〔0〕にすることによりマスタFF側のトランスファ
ゲート7,12は常時絶縁状態に保たれる。そこで、ク
ロックサイクルやパルス幅を変化させることにより、F
F内のダイナミックモードの保持時間や不要なリークに
よる誤動作を検出し、排除することができる。図15は
SCAN用クロックACK、BCK作成回路例であり、
前記図11と同様に作成することができる。
【0075】なお、上記したクロック作成回路は複数の
FF回路で共通に使用することができる。 (5)FF回路の使い分けによる計算機システムの性能
を改善 次に上記セットアップタイムを改善したFF回路を更に
活かすためのFF回路の組み合わせについて説明する。
【0076】図19は従来一般的に使用されているFF
間伝送、特に、マスタ・スレーブ構成のFF間伝送を示
すタイムチャートであり、/CLK1は基準となるクロ
ック、/CLK2,/CLK3は受け側FFに分配され
るクロックを示し、同図では、受け側FFのクロック位
相のばらつきを〔t〕で示している。また、図21はマ
スタスレーブFFの接続イメージを示す図であり、8
0,82,84はマスタ側のFF、81,83,85は
スレーブ側のFFを示している。
【0077】図21に示した構成では、図19に示すよ
うに、クロック/CLK1,/CLK2の立ち上がり側
エッジからFF出力が送り出され、受ける側において
も、同様に立ち上がり側エッジで受ける(このときデー
タを取り込むトランスファゲートが閉じる)ようにして
おり、レーシングしにくく、設計がやり易いことから、
広く使用されてきた。
【0078】しかしながら、図19に示されるように、
例えば送りFFのクロック入力/CLK1を仮の基準と
考え、受け側のFFの入力のクロック/CLK2の相対
的位相ばらつき(クロック・スキュー)を考えると、/
CLK1から/CLK2の伝送は、/CLK2が/CL
K1に対して最も早い側にずれた点から同図中ので示
したセットアップタイム分前のタイミングまで、つま
り、データが同図のの時間で到達しなければならな
い。同様に、/CLK2から/CLK3の伝送は、同図
中ので示したセットアップタイム分前のタイミングま
で、つまり、データが同図のの時間で到達しなければ
ならない。
【0079】すなわち、マスタ・スレーブ間伝送ではク
ロック・スキューとセットアップタイムをクロックサイ
クルから差し引いた時間で伝送する必要がある。一方、
図22に示すマスタFFとマスタFF間伝送の場合に
は、次のようになる。図20はマスタFFとマスタFF
間伝送のタイムチャートを示す図であり、図19と同
様、/CLK4は基準となるクロック、/CLK5,/
CLK6は受け側FFに分配されるクロックを示し、受
け側FFのクロック位相のばらつきを〔t〕で示してい
る。また、図22において、86,87,88はマスタ
FFを示している。
【0080】図22に示すマスタFF間伝送において
は、図20に示すように、送り出しは基準クロック/C
LK4の立ち下がりから始まる(前記MOT出力に相
当)。一方、受け側は、マスタ側であるので、クロック
の立ち上がりエッジ側で受け、図19と同様、図20の
点線の位置までクロック/CLK5のネガティブパルス
部分に入り込むことが可能である。
【0081】ただし、続くクロック/CLK5からクロ
ック/CLK6への伝送を考えると、クロックCLK5
の点線位置までクロック/CLK4の送りデータが入り
込むと、クロック/CLK6までの到達時間が削られて
しまうので、通常、クロックCLK5のt4に示す位置
までに止められる。ここで、基準をクロック/CLK4
と考えたが、重要な点としては、クロック/CLK4か
らみたクロック/CLK5も、また、クロック/CLK
4からみたクロックCLK6も、クロックスキューの性
質上、同様なばらつきであり、例えば、クロック/CL
K5が図20の時間t3の前にずれても、クロック/C
LK6の絶対位相がそれ以上前に更にずれることはな
い。
【0082】したがって、クロック/CLK5の位相が
時間t3までずれても、クロック/CLK5により動作
するFF段の動作が時間t4まで食い込んだ分次のFF
への送り出しが遅れることになるが、クロック/CLK
6でも最大t3相当のクロック位相の前進であり累積が
ない。つまり、例えば最終的にクロック/CLK4で動
作するFFに戻ってくるとしても帳尻が合い、オーバデ
ィレイは発生しない。
【0083】すなわちマスタ出力を使ったマスタFF間
伝送では、クロック/CLK5の前縁(立ち下がり)か
ら点線に至る部分がクロックスキューを吸収する役割を
果たし、またセットアップタイムも意識する必要がなく
なる。しかしながら、図22に示したマスタFF間伝送
はクロックの前縁から、受けFFのクロック後縁に至
る、クロックサイクルτ+クロック幅分の伝送であり、
非常にレーシングし易いデメリットを持つ。
【0084】そこで、上記マスタスレーブ間伝送とマス
タFF間伝送の特徴を考慮し、それらを組み合わせるこ
とにより、オーバディレイを防止し(高速サイクルが可
能)、かつ、レーシングを回避できる回路を構成するこ
とができる。図23は上記した回路の一例を示す図であ
り、同図において、91,92はマスタFF、89,9
0および93,94はマスタ・スレーブFF、95,9
6,97はスレーブ・マスタ・スレーブFFであり、マ
スタFF89からマスタFF91の伝送は長いパスであ
り(途中のゲートは省略しているが、同図の線の長い部
分が遅延が多い伝送路である)、図22に示したマスタ
出力からマスタFFへの伝送を使用している。また、マ
スタFF91からマスタFF92までの伝送も同様に長
いパスである。
【0085】一方、スレーブFF94からマスタFF9
1までの伝送は短いパスであり、図21に示したスレー
ブ出力からマスタFFへの伝送を使用している。また、
前記したように、マスタFF91からマスタFF92ま
での伝送は長いパスであるが、マスタFF91に近いと
ころにマスタFF96があるので、同図の場合には、前
記図5に示したダイナミックFF構成のスレーブ回路9
5を挿入してレーシングを防止している。
【0086】上記したように、マスタFFの出力側のス
レーブFFと、入力側のスレーブFF(レースキラーと
して働く)をうまく混在させ、使い分けることにより、
レーシング対応が容易で、しかも高速クロックサイクル
の可能な計算機システムを構成することができる。 (6)その他の実施例 上記した実施例におけるCMOS回路の構成はシリコン
半導体に限定されものではなく、一般的MOS型のFE
Tに拡張して解釈することができる。
【0087】また、図2等の回路におけるトランスファ
ゲート2と7は、同一極性(P,N)のトランジスタを
同一のアイソレーションの領域内に設けて製造できるこ
とは当分野では周知である。さらに、インバータ(NA
NDやNOR回路も含めて)とトランスファゲートの組
み合わせを図37に示すクロックド・インバータ回路に
置き換えることができることは当分野では周知であり、
本発明の実施例の示した回路素子を上記した回路に置き
換えることもできる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、帰還ループを備えたスタティック・フリップフロッ
プからなるマスタ回路と、ダイナミック・フリップフロ
ップからなるスレーブ回路から構成されるフリップフロ
ップ回路に、マスタ回路がデータを取り込むクロック・
エッジから該マスタ回路が閉じるクロック・エッジの間
で形成されるクロックパルス幅を、クロックパルスの繰
り返しサイクルの長さにかかわらず所望の値以下に抑え
たクロックパルス信号を供給しているので、フリップフ
ロップの高速化を図ることができるとともに、クロック
サイクルが長くなっても、スレーブ側のFFのデータの
劣化を避けることができる。
【0089】また、少なくともトランスファゲートから
なるスキャンイン回路と、トランスファゲートと、スタ
ティック・フリップフロップからなるスキャンアウト回
路を付加することにより、低速サイクルのスキャン動作
が可能となる。さらに、マスタ・フリップフロップの出
力を遅延の大きなパスを介してマスタ・フリップフロッ
プに伝送し、スレーブ・フリップフロップの出力もしく
はマスタ・フリップフロップの出力を、遅延の小さなパ
スを介して、それぞれマスタ・フリップフロップもしく
はスレーブ・フリップフロップに伝送するように構成す
ることにより、レーシングとオーバディレイを避けるこ
とができ、高速クロックの可能な計算機システム等を構
築することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の実施例の2相クロック擬似スタティッ
クFF回路を示す図である。
【図3】2相クロック擬似スタティックFF回路の第1
の変形例を示す図である。
【図4】2相クロック擬似スタティックFF回路の第2
の変形例を示す図である。
【図5】実施例のFF回路の入力にスレーブFFを付加
した例を示す図である。
【図6】本発明の実施例のスキャンイン回路とスキャン
アウト回路を示す図である。
【図7】スキャンイン回路とスキャンアウト回路を合成
した回路を示す図である。
【図8】図2のFF回路に図6のスキャン回路を付加し
た回路を示す図である。
【図9】図3のFF回路に図6のスキャン回路を付加し
た回路を示す図である。
【図10】図4のFF回路に図7のスキャン回路を付加
した回路を示す図である。
【図11】本発明の実施例のクロック分配回路を示す図
である。
【図12】制御入力付きクロック分配回路を示す図であ
る。
【図13】遅延クロック出力を持つクロック分配回路を
示す図である。
【図14】遅延クロック出力を固定する制御入力を持つ
図13の変形を示す図である。
【図15】スキャン回路用クロック分配回路を示す図で
ある。
【図16】本発明の実施例のFF回路に使用するクロッ
ク波形を示す図である。
【図17】クロック制御を行った場合のクロック波形を
示す図である。
【図18】クロックと遅延クロックの波形を示す図であ
る。
【図19】マスタ・スレーブFF間伝送におけるタイム
チャートである。
【図20】マスタFF間伝送におけるタイムチャートで
ある。
【図21】マスタ・スレーブFFの接続イメージを示す
図である。
【図22】マスタFFの接続イメージを示す図である。
【図23】各種FFの接続イメージを示す図である。
【図24】従来の2相スタティックFF回路を示す図で
ある。
【図25】従来のFF回路にスキャン回路を付加した回
路を示す図である。
【図26】従来の2相スタティックFF回路の変形を示
す図である。
【図27】従来の2相スタティックFF回路とクロック
制御回路を示す図である。
【図28】従来のFF回路にスキャン回路を付加した回
路の変形を示す図である。
【図29】従来の2相スタティックFF回路の変形を示
す図である。
【図30】図25、図28の回路の動作波形を示す図で
ある。
【図31】従来の完全ダイナミックFF回路を示す図で
ある。
【図32】図31のFF回路の保持ノードの変動の一例
を示す図である。
【図33】インバータ回路の一例を示す図である。
【図34】トランスファゲート回路の一例を示す図であ
る。
【図35】2入力NAND回路の一例を示す図である。
【図36】2入力NOR回路の一例を示す図である。
【図37】トランスファゲートとインバータの変形構成
例を示す図である。
【符号の説明】
I1,I2,I3,I4,1,3,5,6,8,9,1
5,18,26,27,28,29,31,32,3
3,35,37,38,39,40,54,58,6
2,63,64,66,67,69,70,72,7
4,75,77,78,79,98,104
インバータ回路 TG1,TG2,TG3,TG4,2,4,7,12,
14,16,17,34,36,41,44,46,5
3,55,56,59,61,65,99,117
トランスファゲー
ト 19,20,21,22,23,30,52,57,6
0,107 2
入力NAND回路 25,112
2入力NOR回路 M,80,82,84,86,88,89,91,9
2,93,96 マ
スタFF S,81,83,85,94,95,97
スレーブFF 100,101,102,103,105,106,1
08,109,110,111,113,114,11
6,118,119
トランジスタ(FET)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帰還ループを備えたスタティック・フリ
    ップフロップからなるマスタ回路と、ダイナミック・フ
    リップフロップからなるスレーブ回路から構成されるフ
    リップフロップ回路において、 専用もしくは複数のフリップフロップで共通に使用さ
    れ、マスタ回路がデータを取り込むクロック・エッジか
    ら該マスタ回路が閉じるクロック・エッジの間で形成さ
    れるクロックパルス幅を、クロックパルスの繰り返しサ
    イクルの長さにかかわらず所望の値以下に抑えたクロッ
    クパルス信号を発生するクロックパルス発生回路を設
    け、 上記フリップフロップに、上記クロックパルス発生回路
    が発生する同相と逆相のクロックパルスを供給すること
    を特徴とするフリップフロップ回路。
  2. 【請求項2】 クロックパルス発生回路に、外部から与
    えられるクロック制御信号によりクロックを停止状態と
    する制御手段を設け、 上記クロック制御信号によりクロックを停止状態とし、
    フリップフロップのマスタ回路Mを閉、スレーブ回路S
    を開の状態に制御することを特徴とする請求項1のフリ
    ップフロップ回路。
  3. 【請求項3】 クロックパルス発生回路に、フリップフ
    ロップの略ホールドタイム相当期間、クロックパルスを
    遅延させる遅延回路を設け、 上記遅延回路により遅延されたクロックパルスを、フリ
    ップフロップのマスタ回路の帰還ループに供給すること
    を特徴とする請求項1または請求項2のフリップフロッ
    プ回路。
  4. 【請求項4】 クロックパルス発生回路に、外部から与
    えられる制御信号により、遅延されたクロックパルスの
    供給を制御する手段を設け、 遅延されたクロックパルスのフリップフロップへの供給
    を、クロックパルスとは独立に制御して、マスタ回路の
    帰還ループを絶縁状態に固定することを特徴とする請求
    項3のフリップフロップ回路。
  5. 【請求項5】 マスタ回路を、少なくとも2個のゲート
    とトランスファゲートを具備する帰還ループと、データ
    入力を制御するトランスファゲートから構成し、 スレーブ回路をトランスファゲートから構成したことを
    特徴とする請求項1,2,3または請求項4のフリップ
    フロップ回路。
  6. 【請求項6】 マスタ回路を、少なくとも2個のゲート
    を具備する帰還ループと、データ入力を制御するトラン
    スファゲートから構成し、 スレーブ回路をトランスファゲートから構成したことを
    特徴とする請求項1,2,3または請求項4のフリップ
    フロップ回路。
  7. 【請求項7】 マスタ回路を、少なくとも2個のゲー
    ト、トランスファゲート、および、スレーブ用トランス
    ファゲートを具備する帰還ループと、データ入力を制御
    するトランスファゲートから構成した、ことを特徴とす
    る請求項1,2,3または請求項4のフリップフロップ
    回路。
  8. 【請求項8】 マスタ回路の入力側にスレーブ回路とし
    て機能するトランスファゲートを設けたことを特徴とす
    る請求項1,2,3,4,5,6または請求項7のフリ
    ップフロップ回路。
  9. 【請求項9】 マスタ回路の入力側にスレーブ回路とし
    て機能するトランスファゲートを複数段設けたことを特
    徴とする請求項8のフリップフロップ回路。
  10. 【請求項10】 少なくともトランスファゲートからな
    るスキャンイン回路と、トランスファゲートと、スタテ
    ィック・フリップフロップからなるスキャンアウト回路
    を、フリップフロップがチェーン接続されるようにフリ
    ップフロップに接続した、ことを特徴とする請求項1,
    2,3,4,5,6,7または請求項8のフリップフロ
    ップ回路。
  11. 【請求項11】 スキャンイン回路の出力とスキャンア
    ウト回路の入力を共通接続したことを特徴とする請求項
    10のフリップフロップ回路。
  12. 【請求項12】 複数のフリップフロップが相互に接続
    されたフリップフロップ回路において、 マスタ・フリップフロップの出力を遅延の大きなパスを
    介してマスタ・フリップフロップに伝送し、 スレーブ・フリップフロップの出力もしくはマスタ・フ
    リップフロップの出力を、遅延の小さなパスを介して、
    それぞれマスタ・フリップフロップもしくはスレーブ・
    フリップフロップに伝送することにより、レーシングと
    オーバディレイを防止したことを特徴とするフリップフ
    ロップ回路。
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