JPH089294B2 - ウイング車 - Google Patents

ウイング車

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JPH089294B2
JPH089294B2 JP3097213A JP9721391A JPH089294B2 JP H089294 B2 JPH089294 B2 JP H089294B2 JP 3097213 A JP3097213 A JP 3097213A JP 9721391 A JP9721391 A JP 9721391A JP H089294 B2 JPH089294 B2 JP H089294B2
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次男 深沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ウイング車に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ウイング車は、荷物室の左右両
側に横断面L形の左右一対の開閉自在な翼状パネルを備
えており、荷物室の頂部中央に前後方向にのびている中
央固定骨部材(センタービーム)はスチール角パイプ製
で、左右両翼状パネルは、骨部材に固定された蝶番を介
して取り付けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のウイング車では、翼状パネルの回転機構とし
て別部品である蝶番を使用しており、このような蝶番を
骨部材に固定する作業は、非常に面倒で手間がかゝり、
しかも蝶番の回転芯をそろえるため、比較的高い製作精
度が要求され、それだけ製作が困難であるという問題が
あった。また中央固定骨部材がスチール角パイプ製であ
るため、どうしても荷物室の重量が重いという問題があ
った。
【0004】本出願人は先に、各翼状パネルの屋根壁部
の内枠部材と、ウイング車の荷物室の中央固定骨部材と
を、共にアルミニウム押出形材により構成して、ヒンジ
部を一体に形成することにより、従来の別部品としての
蝶番の取付けを省略することができるウイング車を提案
した(例えば実願平2−120689号参照)。
【0005】ところが、通常ウイング車を製作する場合
には、作業性の観点から、屋根壁部と側壁部とよりなる
横断面L形の翼状パネルを先に組み立て、ついでこのL
形翼状パネルをウイング車の荷物室の中央固定骨部材に
対して、これの上方から取り付ける方式が採用されてい
たが、上記先提案のウイング車によれば、翼状パネルの
屋根壁部の内枠部材と荷物室の中央固定骨部材とが、共
に長尺のアルミニウム押出形材製であるため、このよう
な方式を採用することができず、例えばクレーンにより
吊り下げたL形翼状パネルの屋根壁部の内枠部材を、ウ
イング車の中央固定骨部材に対して、これの後端よりス
ライドさせるようにして差し込む方式により取り付ける
必要があり、このような作業は非常に無理な作業形態と
なるため、作業能率が低下し、また安全性の点でも問題
があった。
【0006】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、従来の面倒な蝶番の取付けを省略することが
でき、しかも組立て後のL形翼状パネルをウイング車の
荷物室の中央固定骨部材に対して、これの上方から取り
付ける方式を採用することができて、作業形態に無理が
なく、作業能率を大幅に向上し得るとともに、安全性が
高く、また翼状パネルの回転機構の製作、ひいてはウイ
ング車の製作が非常に簡単で、しかも高い製作精度を実
現することができて、翼状パネルの開閉がスムーズであ
り、さらに軽量化を果たし得る、ウイング車を提供しよ
うとするにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、荷物室の頂部中央に前後方向にのび
ている中央固定骨部材を挾んで左右対称に開閉自在に存
在せしめられかつ屋根壁部および側壁部よりなる横断面
L形の左右一対の開閉自在な翼状パネルと、両翼状パネ
ルを中央固定骨部材にそれぞれ連結する連結部材とを備
え、各翼状パネルの屋根壁部の内枠部材と、中央固定骨
部材と、連結部材とが、いずれもアルミニウム押出形材
によりつくられ、各翼状パネルの屋根壁部の内枠部材の
中央固定骨部材側縁部の上端に、断面略つ形の第1ヒン
ジ部が同骨部材側に突出した状態に設けられ、各連結部
材は、水平壁部と、垂直壁部と、両者の間の屈曲壁部と
によって構成せられ、各連結部材の屈曲壁部の上面に、
第1ヒンジ部の折返し状先端部が嵌め入れられる嵌合用
凹溝と、該凹溝の内枠部材側の開口縁部より内方にのび
かつ第1ヒンジ部の折返し状先端部が掛かり合う水平係
合部とを備えた第2ヒンジ部が設けられ、凹溝内に、水
平係合部と反対側の開口縁部より凹溝の底壁に至る断面
円弧形の折返し状先端部案内面が設けられ、中央固定骨
部材の左右両側において該骨部材の水平壁部と垂直壁部
との間に段部がそれぞれ設けられており、各翼状パネル
の屋根壁部の内枠部材の第1ヒンジ部と、連結部材の屈
曲壁部の第2ヒンジ部とが係り合わせられて、各内枠部
材に連結部材が組合わせられ、組合わせ後の連結部材付
き翼状パネルの内枠部材が、中央固定骨部材の左右両側
にそれぞれ上方から重ね合わせられ、中央固定骨部材の
左右両側において各連結部材の水平壁部が中央固定骨部
材の水平壁部の上面にのせられ、かつ各連結部材の垂直
壁部が中央固定骨部材の垂直壁部に合わせられるととも
に、連結部材の屈曲壁部が、中央固定骨部材の段部上に
のせられ、この状態で、各連結部材の水平壁部が中央固
定骨部材の水平壁部に、同垂直壁部が中央固定骨部材の
垂直壁部に、それぞれ固定具によって固定されて、左右
両翼状パネルが連結部材を介して中央固定骨部材に開閉
自在に取り付けられている、ウイング車を要旨としてい
る。
【0008】
【作用】上記ウイング車によれば、各翼状パネルの屋根
壁部の内枠部材と、中央固定骨部材と、両者を連結する
連結部材とが、いずれもアルミニウム押出形材によりつ
くられているから、ウイング車を製作する場合、先にL
形に組み立てた翼状パネルの屋根壁部の内枠部材に、ま
ず連結部材のみを取り付ける。この場合、連結部材自体
は軽量なものであるので、これを内枠部材の一端よりス
ライドさせるようにして差し込む作業は、簡単に行なう
ことができるものである。
【0009】そしてつぎに、この組立て後の連結部材付
きL形翼状パネルを、ウイング車の荷物室の中央固定骨
部材に対して、これの上方から取り付ける方式を採用す
ることができる。すなわち、この連結部材付きL形翼状
パネルを、例えばクレーンで吊り上げて、これの屋根壁
部の内枠部材に嵌め合わせられている連結部材を、ウイ
ング車の中央固定骨部材に、その上方から重ね合わせる
ようにして、ボルトあるいはリベット等の固定具により
取り付ければ良いものである。従って作業形態に無理が
なく、作業能率を大幅に向上し得るとともに、安全性が
非常に高いものである。
【0010】このようなウイング車によれば、従来の別
部品としての蝶番の取付けを省略することができて、翼
状パネルの回転機構の製作、ひいてはウイング車の製作
が非常に簡単である。
【0011】また、内枠部材と、中央固定骨部材と、連
結部材とを構成するアルミニウム押出形材は、いずれも
工場生産により精度良く製作することができるものであ
るから、翼状パネルの回転機構に高い製作精度を実現す
ることができて、翼状パネルの開閉がきわめてスムーズ
となる。
【0012】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0013】まず図3において、ウイング車(20)は、屋
根壁部(2) と側壁部(3) とよりなる横断面L形の左右一
対の開閉自在な翼状パネル(1) を備えている。
【0014】両翼状パネル(1)(1)は、荷物室の頂部中央
に前後方向にのびている中央固定骨部材(5) を挾んで左
右対称に開閉自在に存在しており、同図に実線で示す閉
鎖時には、各下端は側あおり(21)の上端と接するように
なっている。また同図に2点鎖線で示す開放時には、各
翼状パネル(1) の下端は側あおり(21)の上端から上方に
大きく移動し、荷物出し入れ口が得られる。
【0015】そして、図1と図2に詳しく示すように、
この発明においては、各翼状パネル(1) の屋根壁部(2)
の内枠部材(4) と、中央固定骨部材(5) と、両者を連結
する連結部材(10)とが、いずれもアルミニウム押出形材
によりつくられている。
【0016】各内枠部材(4) の中央固定骨部材側縁部の
上端に、断面略つ形の第1ヒンジ部(6) が同骨部材側に
突出した状態に設けられている。
【0017】各連結部材(10)は、水平壁部(11)と、垂直
壁部(12)と、両者の間の屈曲壁部(13)とによって構成せ
られ、その屈曲壁部(13)の上面に、第1ヒンジ部(6) の
折返し状先端部(6a)が嵌め入れられる嵌合用凹溝(8)
と、該凹溝(8) の内枠部材側の開口縁部より内方にのび
かつ第1ヒンジ部(6) の折返し状先端部(6a)が掛かり合
う水平係合部(9) とを備えた第2ヒンジ部(7) が設けら
れている。凹溝(8) 内に、水平係合部(9) と反対側の開
口縁部より凹溝(8) の底壁に至る断面円弧形の折返し状
先端部案内面(8a)が設けられており、水平係合部(9) に
掛かり合った第1ヒンジ部(6) の折返し状先端部(6a)が
凹溝(8) 内で90度回転可能なようになされている。
【0018】中央固定骨部材(5) の左右両側において、
水平壁部(14)と垂直壁部(15)との間に段部(16)がそれぞ
れ設けられ、また左右両側の垂直壁部(15)の高さの中間
部に嵌合凹部(17)がそれぞれ設けられている。
【0019】中央固定骨部材(5) の左右両側に、連結部
材(10)をそれぞれ嵌め合わせると、各連結部材(10)の水
平壁部(11)が、中央固定骨部材(5) の水平壁部(14)の上
面にのせられ、連結部材(10)の垂直壁部(12)が、中央固
定骨部材(5) の垂直壁部(15)に合わせられて、その先端
部(12a) が嵌合凹部(17)に嵌め込まれるとともに、連結
部材(10)の屈曲壁部(13)が、中央固定骨部材(5) の段部
(16)上にのせられる。この状態で、連結部材(10)が中央
固定骨部材(5) の左右両側にそれぞれ特殊ボルト(19)に
よって固定されるものである。
【0020】上記ウイング車(20)を製作する場合、各翼
状パネル(1) の屋根壁部(2) の内枠部材(4) と、中央固
定骨部材(5) と、連結部材(10)とが、いずれもアルミニ
ウム押出形材によりつくられているから、まず最初にL
形に組み立てた翼状パネル(1) の屋根壁部(2) の内枠部
材(4) に、連結部材(10)のみを取り付ける。この場合、
連結部材(10)自体は軽量なものであるので、これを内枠
部材(4) の一端よりスライドさせるようにして差し込む
作業は、簡単に行なうことができる。
【0021】図2に示すように、つぎに、この組立て後
の連結部材(10)付きL形翼状パネル(1) を、ウイング車
(20)の荷物室の中央固定骨部材(5) に対して、これの上
方から取り付けることができる。すなわち、この連結部
材(10)付きL形翼状パネル(1) を、例えばクレーン(図
示略)で吊り上げて、これの屋根壁部(2) の内枠部材
(4) に嵌め合わせられている連結部材(10)を、ウイング
車(20)の中央固定骨部材(5) に、その上方から重ね合わ
せるようにして、図1に示すように、ボルト(19)により
取り付ければ良いものである。
【0022】このような方式によれば、作業形態に無理
がなく、作業能率を大幅に向上し得るとともに、安全性
が非常に高いものである。
【0023】なお、各翼状パネル(1) の屋根壁部(2) の
内枠部材(4) の内側壁(4a)下端部には、骨部材(5) 側に
向かって突出したストッパ(24)が設けられ、各翼状パネ
ル(1) の閉鎖時、図1に示すように、水平状態の屋根壁
部(2) の内枠部材(4) のストッパ(24)の先端が、中央固
定骨部材(5) の垂直壁部(15)に当接せしめられている。
【0024】また各翼状パネル(1) の屋根壁部(2) の内
枠部材(4) の外側壁(4b)に上下一対の外方水平フランジ
(22)(23)が設けられていて、これらの外方水平フランジ
(22)(23)と、屋根壁部(2) の外枠部材(図示略)側の上
下一対の内方水平フランジとに、横断面略Z字状の多数
の水平桟(25)が渡され、各水平桟(25)の左右両端部がタ
ッピンネジ(26)によってそれぞれ水平フランジ(22)(23)
に固定せられている。
【0025】また屋根壁部(2) の上面に、平らな表面用
金属板(27)が張り渡されるとともに、左右両翼状パネル
(1)(1)の屋根壁部(2)(2)の内枠部材(4)(4)と、中央固定
骨部材(5) とを跨ぐように、防水シ―ト(28)が張り渡さ
れている。
【0026】なお、上記実施例では、ストッパ(24)が内
枠部材(4) 側に設けられているが、このようなストッパ
(24)は、中央固定骨部材(5) の垂直壁部(15)側に設けら
れていても良い。また、ストッパ(24)を設けることな
く、内枠部材(4) の中央固定骨部材側の内側壁(4a)を中
央固定骨部材(5) の垂直壁部(15)に、直接当接せしめる
ようにしても良い。
【0027】
【発明の効果】この発明は、上述のように、荷物室の頂
部中央に前後方向にのびている中央固定骨部材を挾んで
左右対称に開閉自在に存在せしめられかつ屋根壁部およ
び側壁部よりなる横断面L形の左右一対の開閉自在な翼
状パネルと、両翼状パネルを中央固定骨部材にそれぞれ
連結する連結部材とを備え、各翼状パネルの屋根壁部の
内枠部材と、中央固定骨部材と、連結部材とが、いずれ
もアルミニウム押出形材によりつくられ、各翼状パネル
の屋根壁部の内枠部材の中央固定骨部材側縁部の上端
に、断面略つ形の第1ヒンジ部が同骨部材側に突出した
状態に設けられ、各連結部材は、水平壁部と、垂直壁部
と、両者の間の屈曲壁部とによって構成せられ、各連結
部材の屈曲壁部の上面に、第1ヒンジ部の折返し状先端
部が嵌め入れられる嵌合用凹溝と、該凹溝の内枠部材側
の開口縁部より内方にのびかつ第1ヒンジ部の折返し状
先端部が掛かり合う水平係合部とを備えた第2ヒンジ部
が設けられ、凹溝内に、水平係合部と反対側の開口縁部
より凹溝の底壁に至る断面円弧形の折返し状先端部案内
面が設けられ、中央固定骨部材の左右両側において該骨
部材の水平壁部と垂直壁部との間に段部がそれぞれ設け
られており、各翼状パネルの屋根壁部の内枠部材の第1
ヒンジ部と、連結部材の屈曲壁部の第2ヒンジ部とが係
り合わせられて、各内枠部材に連結部材が組合わせら
れ、組合わせ後の連結部材付き翼状パネルの内枠部材
が、中央固定骨部材の左右両側にそれぞれ上方から重ね
合わせられ、中央固定骨部材の左右両側において各連結
部材の水平壁部が中央固定骨部材の水平壁部の上面にの
せられ、かつ各連結部材の垂直壁部が中央固定骨部材の
垂直壁部に合わせられるとともに、連結部材の屈曲壁部
が、中央固定骨部材の段部上にのせられ、この状態で、
各連結部材の水平壁部が中央固定骨部材の水平壁部に、
同垂直壁部が中央固定骨部材の垂直壁部に、それぞれ固
定具によって固定されて、左右両翼状パネルが連結部材
を介して中央固定骨部材に開閉自在に取り付けられてい
るもので、この発明のウイング車によれば、各翼状パネ
ルの屋根壁部の内枠部材と中央固定骨部材と連結部材と
が、いずれもアルミニウム押出形材によりつくられてい
るから、ウイング車を製作する場合、先にL形に組み立
てた翼状パネルの屋根壁部の内枠部材に、まず連結部材
のみを取り付けたのち、この組立て後の連結部材付きL
形翼状パネルを、ウイング車の荷物室の中央固定骨部材
に対して、これの上方から取り付ける方式を採用するこ
とができる。従って、L形翼状パネルの取付けの作業形
態に無理がなく、作業能率を大幅に向上し得るととも
に、安全性が非常に高いものである。
【0028】勿論、従来の別部品としての蝶番の取付け
を省略することができて、翼状パネルの回転機構の製
作、ひいてはウイング車の製作が非常に簡単であり、ま
た内枠部材と中央固定骨部材と連結部材とを構成するア
ルミニウム押出形材は、いずれも工場生産により精度良
く製作することができるものであるから、翼状パネルの
回転機構に高い製作精度を実現することができて、翼状
パネルの開閉がきわめてスムーズとなる。さらに、荷物
室の中央固定骨部材がアルミニウム押出形材によりつく
られているため、ウイング車の軽量化を果たし得るとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すウイング車の翼状パネ
ルの取付け部分の要部拡大横断面図である。
【図2】同要部拡大横断面図で、これは翼状パネルの取
付け前の状態を示している。
【図3】ウイング車の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 翼状パネル 2 屋根壁部 3 側壁部 4 内枠部材 5 中央固定骨部材 6 第1ヒンジ部 6a 折返し状先端部 7 第2ヒンジ部 8 嵌合用凹溝 8a 断面円弧形の折返し状先端部案内面 9 水平係合部 10 連結部材 11 水平壁部 12 垂直壁部 13 屈曲壁部 14 水平壁部 15 垂直壁部 16 段部 19 固定具(特殊ボルト)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷物室の頂部中央に前後方向にのびてい
    る中央固定骨部材(5) を挾んで左右対称に開閉自在に存
    在せしめられかつ屋根壁部(2) および側壁部(3) よりな
    る横断面L形の左右一対の開閉自在な翼状パネル(1)
    (1) と、両翼状パネル(1) (1) を中央固定骨部材(5) に
    それぞれ連結する連結部材(10)(10)とを備え、各翼状パ
    ネル(1) の屋根壁部(2) の内枠部材(4) と、中央固定骨
    部材(5)と、連結部材(10)とが、いずれもアルミニウム
    押出形材によりつくられ、各翼状パネル(1) の屋根壁部
    (2) の内枠部材(4) の中央固定骨部材側縁部の上端に、
    断面略つ形の第1ヒンジ部(6) が同骨部材側に突出した
    状態に設けられ、各連結部材(10)は、水平壁部(11)と、
    垂直壁部(12)と、両者の間の屈曲壁部(13)とによって構
    成せられ、各連結部材(10)の屈曲壁部(13)の上面に、第
    1ヒンジ部(6) の折返し状先端部(6a)が嵌め入れられる
    嵌合用凹溝(8) と、該凹溝(8) の内枠部材側の開口縁部
    より内方にのびかつ第1ヒンジ部(6) の折返し状先端部
    (6a)が掛かり合う水平係合部(9) とを備えた第2ヒンジ
    部(7) が設けられ、凹溝(8) 内に、水平係合部(9) と反
    対側の開口縁部より凹溝(8) の底壁に至る断面円弧形の
    折返し状先端部案内面(8a)が設けられ、中央固定骨部材
    (5) の左右両側において該骨部材(5) の水平壁部(14)と
    垂直壁部(15)との間に段部(16)がそれぞれ設けられてお
    り、各翼状パネル(1) の屋根壁部(2) の内枠部材(4) の
    第1ヒンジ部(6) と、連結部材(10)の屈曲壁部(13)の第
    2ヒンジ部(7) とが係り合わせられて、各内枠部材(4)
    に連結部材(10)が組合わせられ、組合わせ後の連結部材
    (10)付き翼状パネル(1) の内枠部材(4) が、中央固定骨
    部材(5) の左右両側にそれぞれ上方から重ね合わせら
    れ、中央固定骨部材(5) の左右両側において各連結部材
    (10)の水平壁部(11)が中央固定骨部材(5) の水平壁部(1
    4)の上面にのせられ、かつ各連結部材(10)の垂直壁部(1
    2)が中央固定骨部材(5) の垂直壁部(15)に合わせられる
    とともに、連結部材(10)の屈曲壁部(13)が、中央固定骨
    部材(5) の段部(16)上にのせられ、この状態で、各連結
    部材(10)の水平壁部(11)が中央固定骨部材(5) の水平壁
    部(14)に、同垂直壁部(12)が中央固定骨部材(5) の垂直
    壁部(15)に、それぞれ固 定具(19)(19)によって固定され
    て、左右両翼状パネル(1) (1) が連結部材(10)(10)を介
    して中央固定骨部材(5) に開閉自在に取り付けられてい
    る、ウイング車。
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