JPH0892534A - 再剥離性の感圧性機密シート - Google Patents

再剥離性の感圧性機密シート

Info

Publication number
JPH0892534A
JPH0892534A JP22924894A JP22924894A JPH0892534A JP H0892534 A JPH0892534 A JP H0892534A JP 22924894 A JP22924894 A JP 22924894A JP 22924894 A JP22924894 A JP 22924894A JP H0892534 A JPH0892534 A JP H0892534A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
sensitive
sheet
pigment
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22924894A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshizo Iida
稔三 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP22924894A priority Critical patent/JPH0892534A/ja
Publication of JPH0892534A publication Critical patent/JPH0892534A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 再剥離性の感圧性機密シ−トにおいて、保存
性、剥離力、剥離感、ブロッキング、印刷適性、などの
特性に優れたシ−トの提供を目的とする。尚、機密情報
は加圧圧着させる前に加圧圧着させる面に、印刷、複
写、筆記などの方法によって記載される。 【構成】 塗布面に用いる感圧性接着剤として炭素数4
〜10のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステ
ル、炭素数4〜10のアルキル基を有するメタクリル酸
アルキルエステルの少なくとも1種類以上から成る単量
体成分を乳化重合して得られるアクリル系エマルジョン
とワックス類と、顔料として平均粒子径が1μmに満た
ないものと20μmを越えるものを併用することによっ
て、上記目的を達成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、支持体の全面に機密性
を得るための塗布面を設けた再剥離性の感圧性機密シ−
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】再剥離性の感圧性機密シ−トとは、例え
ばシ−トが紙の場合には見かけ上は、ごく一般にありふ
れた普通の紙と殆ど変わらないが、このシ−トどうしま
たはこのシ−トと他の支持体とを接着させようとする際
に、適当な圧力を加えることによって瞬時に接着が完了
するもので、情報の機密性は加圧圧着させる前に加圧圧
着させる面に印刷、複写、筆記などの方法を用いて記載
することによって得られる。この記載された情報は、圧
着した接着面を剥離することによって再び読むことがで
きるものである。
【0003】このような再剥離性の感圧性機密シ−トを
得るための接着剤として、特開昭61−35279号公
報、特開平1−168779号公報、特開平4−428
3号公報、特開平5−69687号公報、特開平5−3
11135号公報、などには天然ゴムラテックスを使用
したシ−トが記載されているが、天然ゴムラテックスは
分子中に不飽和結合を多数有しているために、紫外線、
熱、窒素酸化物、などによる劣化が激しく保存性に欠
け、また剥離強度のバラツキを生じやすいものである。
この改良として、老化防止剤を併用したりアクリル変性
を行なう提案もされているが、実用的に十分なものは得
られていない。
【0004】又、特開昭62−158770号公報には
SBRラテックス、特開昭62−158771号公報に
はNBRラテックス、特開昭62−158773号公報
にはクロロプレンゴムラテックスを用いることが提案さ
れているが、いずれもゴムラテックスを主材としている
ため、天然ゴムと同様の理由で保存性に欠けるものしか
得られない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、一度加圧圧
着させると通常の取扱いでは容易に剥がれることがな
く、意図的に剥す場合には快いタッチでスム−ズに剥す
ことができ、製造工程や保管中などの加圧圧着させる最
終形態に至るまでの弱い加圧力で塗布面と塗布面、或い
は塗布面と未塗布面が不必要に一体化してしまうブロッ
キング現象が防止でき、紫外線、熱、窒素酸化物、など
による劣化が非常に小さく、保存性に優れた再剥離性の
感圧性機密シ−トの提供を目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題に対し、本発明
では感圧性接着剤として炭素数4〜10のアルキル基を
有するアクリル酸アルキルエステル、炭素数4〜10の
アルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステルの少
なくとも1種類以上から成る単量体成分を乳化重合して
得られるアクリル系エマルジョンとワックス類と、顔料
として平均粒子径が1μmに満たないものと20μmを
越えるものを併用することによって達成できることを見
い出した。
【0007】再剥離性の感圧性機密シ−トを圧着させる
ための必要な加圧力には、ある程度の好ましい範囲があ
り、余りに強い加圧力を必要とする場合には支持体(基
材)の変形や歪みを生じやすく、余りに弱い加圧力で接
着してしまうと製造工程や保管中などの弱い加圧力でさ
えブロッキングしてしまう。従って、適正な範囲は自ず
から限定され、3〜40kg/cm、好ましくは6〜2
5kg/cm程度である。
【0008】本発明の再剥離性の感圧性機密シ−トの剥
離強度の設定には、主に感圧性接着剤、顔料、ワックス
類、粘着付与剤、などの種類と使用量が影響する。感圧
性接着剤の主な役割は、支持体との接着性や再剥離特性
を得るためであり、顔料は主に印刷適性(インキ受理性
やインキセットなど)やブロッキング防止の観点から用
いられる。ワックス類は、均一で緻密な剥離時の感触を
得るためと剥離強度の調節に用いられる。粘着付与剤
は、剥離特性の調節や改良のために用いられるが、必ず
しも必要としない場合もある。これらの素材は、その使
用目的に添って種類と使用比率が決められる。
【0009】本発明では感圧性接着剤として、炭素数4
〜10のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステ
ル、炭素数4〜10のアルキル基を有するメタクリル酸
アルキルエステルの少なくとも1種類以上から成る単量
体成分を乳化重合して得られるアクリル系エマルジョン
を用いるが、炭素数が3以下や11以上の単量体成分を
用いたエマルジョンは弾性変形が小さいために、接着さ
せるためには比較的大きな加圧力を必要とする。この改
良のために粘着付与剤やワックス類、或いは柔軟剤や可
塑剤などを多量に使用することが考えられる。しかし、
例えこのような方法で良好な接着が得られたとしても、
インキセットなどの印刷適性が悪化するため、良好な再
剥離性の感圧性機密シ−トは得られにくい。本発明のア
クリル系エマルジョンの平均粒子径は、できるだけ小さ
い方が好ましい。0.3μmを越える大きいエマルジョ
ンを用いた再剥離性の感圧性機密シ−トを剥離してみる
と、剥離時の感触が不均一で剥離強度もバラツキがちで
あるが、0.3μm以下のエマルジョンを用いると剥離
時の感触が緻密で快いタッチで剥すことができ、剥離強
度のバラツキも非常に少ないものが得られる。
【0010】炭素数4〜10のアルキル基を有するアク
リル酸アルキルエステルの具体例としては、アクリル酸
n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸第二ブ
チル、アクリル酸n−アミル、アクリル酸イソアミル、
アクリル酸n−ヘキシル、アクリル酸n−ヘプチル、ア
クリル酸イソヘプチル、アクリル酸n−オクチル、アク
リル酸2−エチルヘキシル、などが挙げられる。炭素数
4〜10のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエ
ステルの具体例としては、メタクリル酸n−ブチル、メ
タクリル酸イソブチル、メタクリル酸第二ブチル、メタ
クリル酸第三ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル、などを挙げることができる。
【0011】エマルジョン化は、公知の乳化重合法を用
いる事によって得られる。即ち、上記単量体に乳化剤や
重合開始剤を加え、水系で乳化重合を行なうが、一括し
て仕込み重合する方法、各成分を連続供給しながら重合
させる方法などの各種の方法を用いることができる。エ
マルジョン化には上記単量体の他、アニオン系界面活性
剤やノニオン系界面活性剤などの乳化剤、過硫酸アンモ
ニウムや過酸化ベンゾイルなどのラジカル生成性重合開
始剤、アンモニアやトリエタノ−ルアミンなどのPH調
整剤、など通常使用されるものが用いられる。重合反応
は、通常50〜90℃程度で行なえばよく、反応時間は
通常3〜|0時間程度である。
【0012】本発明のワックス類は常温では固体である
が、200℃以下の比較的低融点の脂肪的感触の無色ま
たは淡色の有機材料であって、具体例としてはカルナウ
バワックス、ライスワックス、ミツロウ、セラッカロ
ウ、などの動植物性ワックス類、パラフィンワックス、
微晶ロウ、ペトロラタム、モンタンワックスなどの石油
性ワックス類、低分子量ポリエチレンワックスのごとき
合成ワックス類、ステアリン酸もしくはその誘導体のご
とき高級脂肪酸誘導体やその金属塩、アマイド、エステ
ル類、高級アルコ−ル類、高級ケトン類、高級アミン
類、などが挙げられる。
【0013】これらのワックス類は粉末やエマルジョン
として単独または組み合わせて用いることができる。こ
のようなワックス類は各種水性塗工用の組成物にも用い
られているが、その目的によって光沢を付与したり、塗
液の流動性を改良したり、ダスティングを防止したりし
ているが、その使用量はいくら多くても塗布固形分全体
の5%以下である。しかし特殊な塗層構成を持つ再剥離
性の感圧性機密シ−トにあっては5〜25%という比較
的多い量を必要とする。5%以下では緻密な剥離感や剥
離強度の改良に対して十分な効果が得られず、25%を
越すと印刷適性の悪化を招きがちである。
【0014】顔料は、使用する主目的が印刷工程におけ
るインキ吸収やインキの着肉性の向上とブロッキングの
防止であり、この主旨に添うものであれば広い範囲から
選択することができる。例えば、カルシウム、亜鉛、マ
グネシウム、アルミニウム、チタン、ニッケル、ジルコ
ニウム、マンガン、錫、アンチモン、モリブデン、など
の金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩、珪酸塩、などの
他、カオリン、タルク、活性白土などの無機顔料や尿素
ホルマリン樹脂、メラミン樹脂、スチレンアクリル樹
脂、ベンゾグアナミン樹脂、デンプン粒子なども使用す
ることができる。
【0015】これらの顔料のうち、1μmより小さい顔
料はインキの吸収性や着肉性、塗層の剥がれ(粉落ち)
などの特性を向上させるのに好適であるが、塗布面の平
滑性が高くなりがちなためにブロッキングに対しては良
くない。20μmを越える大きな顔料は、ブロッキング
に対しては好ましいが印刷特性や塗層剥がれに対しては
良くない。従って、バランスの良い特性を得るためには
両者を併用することが必須条件であって、1〜20μm
の顔料を単独で使用する場合には、決して良好な特性バ
ランスは得られない。
【0016】1μmより小さい顔料と20μmを越える
大きな顔料の併用比率は品質要求の求めに応じて自在に
決定されるが、20μmを越える大きな顔料を余り多量
に使用するのは好ましくなく、顔料全体の50%以下に
とどめるのが良い。好ましくは5〜30%であり、5%
以下ではブロッキング防止効果に乏しく、50%を越す
と塗布面がザラついて印刷時に塗層剥がれが起こりやす
くなる。使用する顔料全体の量はアクリル系感圧接着剤
100部(固形重量部)に対して固形重量部で100〜
500部、好ましくは200〜400部である。余り少
ないと加圧による接着は十分得られるが、印刷適性やブ
ロッキングに対して良くないし、余り多いと加圧による
接着強度が不足しがちである。
【0017】粘着付与剤は、一般的には分子量が数百か
ら数千のオリゴマ−の総称と言われており、タッキファ
イヤ−とも称されている。粘着付与剤は必ずしも必要と
しない場合もあるが、再剥離特性の改良には使用した方
が好ましい場合が多い。特に、支持体の両面に感圧性接
着剤を主体とする塗布面を設け、三つ折り形態の葉書と
して使用する場合、表裏の剥離強度差を設けるのに有用
である。
【0018】表裏の剥離強度差を設けるには表裏の塗布
配合を異なったものにしたり、同じ塗布配合でありなが
ら表裏で塗布量を変えたりする方法がある。本発明で
は、支持体の片面に感圧性接着剤、顔料、ワックス類を
主体とする塗層を設け、その反対面には前記塗布配合に
粘着付与剤を追加添加するだけで表裏差の大きい設計と
することができる。粘着付与剤の添加量は乾燥重量で感
圧接着剤の5〜15%という少量で良く、簡便で確実な
剥離強度の表裏差を設けることができる。
【0019】粘着付与剤の具体例としては、ガムロジ
ン、ウッドロジン、ト−ル油ロジンなどの天然ロジン類
や不均化ロジン、水素化ロジン、重合ロジン、マレイン
化ロジン、フマル化ロジン、ホルムアルデヒド変性ロジ
ン、ロジンフェノ−ル樹脂、エステル化ロジンなどの変
性ロジンのごときロジン類の他、テルペン系樹脂、脂肪
族(C5)系石油樹脂、芳香族(C9)系石油樹脂、共重
合(C5/C9)系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、スチレ
ン系樹脂、アルキルフェノ−ル系樹脂、キシレン樹脂、
クマロン・インデン樹脂、などが挙げられる。
【0020】塗層にはその他、必要に応じて消泡剤、界
面活性剤、防腐剤、分散剤、増粘剤、酸化防止剤、着色
剤、などの各種助剤を使用することができる。本発明に
使用される支持体は特に限定されず、例えばセルロ−ス
繊維を主体とする上質紙や各種合成紙、各種コ−ト紙、
ラミネ−ト紙、金属蒸着紙、不織布、各種プラスチック
フィルム、などが使用できる。
【0021】接着剤、顔料、粘着付与剤を主体とする総
塗布量は、4〜20g/m2が適当で好ましくは6〜1
5g/m2である。この塗布量は、塗布面と塗布面を加
圧圧着させる場合には、塗布面と塗布面の反対面を加圧
圧着させる場合の約半分の塗布量ですませられる。塗布
方法はエア−ナイフコ−タ−、ブレ−ドコ−タ−、カ−
テンコ−タ−、バ−コ−タ−、フレキソ印刷、スクリ−
ン印刷、などの従来公知の塗布、印刷方法により塗布す
ることができる。
【0022】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、実施例及び比較例中の「部」「%」は断りの無い
場合は重量部、重量%を示す。
【0023】実施例1 水200部に40%のポリアクリル酸ナトリウム(東亜
合成化学社製、商品名アロンT−40)4部を添加し、
そこへ顔料として軽質炭酸カルシウム(白石工業社製、
商品名Briliant−1500、平均粒子径0.2
μm)240部と平均粒子径22μmのコ−ンスタ−チ
60部を加えて均一に分散した。そこへ50%濃度のア
クリル酸2−エチルヘキシルを単量体として乳化重合し
て得られたエマルジョン200部を加え、さらにワック
スエマルジョンとして25%のモンタンワックス(ヘキ
ストジャパン社製、商品名HOE EMULSION
T−350)200部を加えて均一に混合し、水を加え
て塗液濃度を45%に調整して再剥離性の感圧性機密シ
−ト用塗液を得た。
【0024】アクリル酸2−エチルヘキシルを単量体と
するエマルジョンは単量体100部に対して乳化剤(ド
デシルベンゼンスルホン酸ソ−ダ)を2部、重合開始剤
(過酸化アンモニウム)を0.5部、PH調整用に25
%のアンモニア水を0.5部用いたもので75℃の反応
温度で6時間を要して作製したものである。上記塗液を
エア−ナイフコ−ティングによって、80g/m2の上
質紙に乾燥重量で10g/m2となるように塗布して再
剥離性の感圧性機密シ−トを得た。得られた感圧性機密
シ−トに印刷を施した後、官製葉書の2倍の大きさに裁
断し、塗布面どうしが密着するように中央部から折り重
ねてス−パ−カレンダ−を用いて200kg/cmの圧
力で加圧したところ、瞬時にして接着が完了した。
【0025】実施例2 実施例1のうち、エマルジョン作製に単量体としてメタ
クリル酸n−ブチルを用いた以外は実施例1同様にして
再剥離性の感圧性機密シ−トを得た。
【0026】実施例3 実施例1のうち顔料として、平均粒子径0.1μmの沈
降性炭酸カルシウム(白石工業社製、商品名ゲルトン5
0)と平均粒子径27μmの炭酸カルシウム(東洋ファ
インケミカル社製、商品名P−70)を併用した以外は
実施例1同様にして再剥離性の感圧性機密シ−トを得
た。
【0027】実施例4 実施例1のうち、ワックスとしてマイクロクリスタリン
ワックスエマルジョン(中京油脂社製、商品名セロゾ−
ル967)を用いた以外は実施例1同様にして再剥離性
の感圧性機密シ−トを得た。
【0028】実施例5 実施例1で得られたシ−トの反対面に、実施例1の塗液
に粘着付与剤として50%のロジン系(荒川化学工業
(株)製、商品名ス−パ−エステルE−650)を20
部加えた塗液を塗布し、表裏の接着強度差を設けた以外
は実施例1同様にして両面塗布タイプの再剥離性の感圧
性機密シ−トを得た。この両面塗布シ−トを3つ折り
(Z字)に折り畳んで加圧したところ、表裏の剥離強度
の差は約5割も異なるものが得られた。
【0029】比較例1 実施例1のうち、アクリル系エマルジョンの代わりに天
然ゴムラテックス(南陽化成社製、商品名レジテック
ス)を用いた以外は実施例1同様にして再剥離性の感圧
性機密シ−トを得た。
【0030】比較例2 実施例1のうち、エマルジョン作製に単量体としてアク
リル酸メチルを用いた以外は実施例1同様にして再剥離
性の感圧性機密シ−トを得た。
【0031】比較例3 実施例1のうち、エマルジョン作製に単量体としてメタ
クリル酸ラウリルを用いた以外は実施例1同様にして再
剥離性の感圧性機密シ−トを得た。
【0032】比較例4 実施例1のうち、顔料として2.5μmの炭酸カルシウ
ム(白石工業社製、商品名Unibur−70)を用い
た以外は実施例1同様にして再剥離性の感圧性機密シ−
トを得た。
【0033】比較例5 実施例1の軽質炭酸カルシウム(白石工業社製、商品名
Briliant−1500、平均粒子径0.2μm)
を180部、コ−ンスタ−チを120部とした以外は実
施例1同様にして再剥離性の感圧性機密シ−トを得た。
【0034】比較例6 実施例1のうち、ワックスエマルジョンを使用しなかっ
た以外は実施例1同様にして再剥離性の感圧性機密シ−
トを得た。
【0035】比較例7 実施例1のうち、ワックスエマルジョンを180部使用
した以外は実施例1同様にして再剥離性の感圧性機密シ
−トを得た。
【0036】以上の実施例、比較例で得られた再剥離性
の感圧性機密シ−トを下記試験方法に従って諸特性の評
価を行なった。
【0037】(剥離力)塗布面どうしが密着するように
中央部から折り重ねてス−パ−カレンダ−を用いて20
0kg/cmの圧力で圧着し、T型剥離力で評価した。
適度な剥離力は50〜250g/25mm程度であり、
この範囲のものを良、この範囲から外れているものを不
良とした。
【0038】(保存性)得られたシ−トの塗布面を直射
日光に1時間暴露した後、塗布面どうしが密着するよう
に中央部から折り重ねてス−パ−カレンダ−を用いて2
00kg/cmの圧力で加圧し、T型剥離力で評価し
た。日光暴露前後の剥離力に殆ど差のないものを良、剥
離力の低下が大きいものを不良とした。
【0039】(剥離感)剥離した時の感触が、緻密で均
一な快いタッチのものを良。剥離強度のバラツキが大き
かったり剥離時に音の大きいものを不良とした。
【0040】(ブロッキング)塗布面どうしを対向密着
させ、温度40℃、湿度90%の雰囲気中で500g/
cm2の荷重をかけて24時間放置し、ブロッキングの
状態を観察した。殆どブロッキングしていないものを
良。ブロッキングの程度がやや大きいものを不良とし
た。
【0041】(印刷適性)フォ−ム印刷機を用いて印刷
し、インキの着肉性や版汚れを目視で判定した。実用
上、特に問題のないものを良、良くないものを不良とし
た。
【0042】評価結果
【表1】
【0043】
【発明の効果】本発明の再剥離性の感圧性機密シ−ト
は、保存性、剥離力、剥離感、ブロッキング、印刷適
性、などの特性を満足させており、優れた性能であっ
た。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 133/06 JDB

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体に感圧性接着剤を主体とする塗布
    面を設け、該塗布面どうし、または該塗布面と未塗布面
    とを対向させて加圧圧着にて接着することが出来、この
    接着面を剥離することによって再び接着面の情報を見る
    ことが出来る再剥離性の感圧性機密シ−トにおいて、該
    塗布面に用いる感圧性接着剤として炭素数4〜10のア
    ルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル、炭素数
    4〜10のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエ
    ステルの少なくとも1種類以上から成る単量体成分を乳
    化重合して得られるアクリル系エマルジョンとワックス
    類と、顔料として平均粒子径が1μmに満たないものと
    20μmを越えるものを併用することを特徴とする再剥
    離性の感圧性機密シ−ト。
  2. 【請求項2】 アクリル系エマルジョン100部(固形
    重量部)に対してワックス類を10〜150部(固形重
    量部)添加することを特徴とする請求項1記載の再剥離
    性の感圧性機密シ−ト。
  3. 【請求項3】 アクリル系エマルジョン100部(固形
    重量部)に対して20μmを越える顔料が固形重量部で
    10部〜100部であることを特徴とする請求項1記載
    の再剥離性の感圧性機密シ−ト。
  4. 【請求項4】 支持体の片面にワックス類、もう一方の
    反対面にワックス類と粘着付与剤とを含むことを特徴と
    する請求項1記載の再剥離性の感圧性機密シ−ト。
  5. 【請求項5】 支持体に印刷、複写、筆記などの方法に
    よる情報を記載した面上に請求項1記載の塗布面を設
    け、該情報記載面どうしを対向させて加圧圧着させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の再剥離性の感圧性機密シ
    −ト。
  6. 【請求項6】 塗布面に印刷、複写、筆記などの方法に
    よる情報を記載した後に、該情報記載面どうしを対向さ
    せて加圧圧着させることを特徴とする請求項1記載の再
    剥離性の感圧性機密シ−ト。
JP22924894A 1994-09-26 1994-09-26 再剥離性の感圧性機密シート Pending JPH0892534A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22924894A JPH0892534A (ja) 1994-09-26 1994-09-26 再剥離性の感圧性機密シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22924894A JPH0892534A (ja) 1994-09-26 1994-09-26 再剥離性の感圧性機密シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0892534A true JPH0892534A (ja) 1996-04-09

Family

ID=16889144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22924894A Pending JPH0892534A (ja) 1994-09-26 1994-09-26 再剥離性の感圧性機密シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0892534A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002140009A (ja) * 2000-10-30 2002-05-17 Toppan Forms Co Ltd 温水・温風剥離性ラベルおよびその製造方法
JP2004285244A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Dainippon Ink & Chem Inc 放射線硬化型擬似接着剤およびそれを用いた積層体
JP2005139397A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Hokuetsu Paper Mills Ltd 再剥離性圧着記録用紙
JP2005350607A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 General Kk 感圧テープ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002140009A (ja) * 2000-10-30 2002-05-17 Toppan Forms Co Ltd 温水・温風剥離性ラベルおよびその製造方法
JP2004285244A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Dainippon Ink & Chem Inc 放射線硬化型擬似接着剤およびそれを用いた積層体
JP4543615B2 (ja) * 2003-03-24 2010-09-15 Dic株式会社 放射線硬化型擬似接着剤およびそれを用いた積層体
JP2005139397A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Hokuetsu Paper Mills Ltd 再剥離性圧着記録用紙
JP2005350607A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 General Kk 感圧テープ
JP4635229B2 (ja) * 2004-06-11 2011-02-23 ゼネラルテクノロジー株式会社 感圧テープ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3344613B2 (ja) 粘着シート
WO2014098109A1 (ja) 感圧接着剤組成物、感圧接着剤、および感圧接着剤が塗工された情報担持用シート
JP2003073637A (ja) アクリル系感圧接着剤水性組成物
JP3838808B2 (ja) 再剥離型感圧接着剤組成物
EP0654071B1 (en) Pressure sensitive adhesive latex compositions
JPH0892534A (ja) 再剥離性の感圧性機密シート
JP2007224203A (ja) 粘着シート
WO2000057765A1 (fr) Feuille de nettoyage
JP3098967B2 (ja) 透明皮膜形成可能なコールドシール接着剤
JP2004203997A (ja) 再剥離型水性感圧接着剤組成物
JPH11116904A (ja) 油面用粘着シート
JP5226177B2 (ja) 感圧接着剤組成物
JP2001131503A (ja) 感圧接着シート
JP2007126774A (ja) 感圧接着用紙
JP2006274092A (ja) 再剥離性粘着剤水系分散体組成物
JP2688689B2 (ja) コールドシール接着剤組成物
JPH1121524A (ja) 再剥離性粘着シート
JP2005179435A (ja) 水性感圧接着剤組成物及びそれを用いる感圧接着シートの製造方法
JPH11181381A (ja) 剥離可能な接着剤、及び、剥離可能な接着シート
JPH08183935A (ja) 再剥離性粘着シート
JPH0456071B2 (ja)
JP2000326439A (ja) 擬似接着シート積層体
JP2006200110A (ja) 圧着記録用紙
JPH1095964A (ja) コールドシール接着剤組成物
JP2000273410A (ja) 感圧接着シートおよび感圧接着剤

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040121

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02