JP2002140009A - 温水・温風剥離性ラベルおよびその製造方法 - Google Patents

温水・温風剥離性ラベルおよびその製造方法

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JP2002140009A
JP2002140009A JP2000331335A JP2000331335A JP2002140009A JP 2002140009 A JP2002140009 A JP 2002140009A JP 2000331335 A JP2000331335 A JP 2000331335A JP 2000331335 A JP2000331335 A JP 2000331335A JP 2002140009 A JP2002140009 A JP 2002140009A
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wax
pressure
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English (en)
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Yoshihiko Sakanashi
嘉彦 坂梨
Akifumi Tanaka
章文 田中
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Toppan Forms Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種容器に対する粘着力が大きく、運送途中
に剥離せず、雨に濡れても剥離しない上、回収時には凡
そ60〜80℃の温水や温風により数十秒間の処理で容
易に剥離できる温水・温風剥離性ラベルおよびその製法
の提供。 【解決手段】 デイスパージョン型アクリル系粘着剤
に、少なくとも、アクリル系粘着剤に非相溶性であり、
かつ50〜80℃の融点を有する炭化水素系ワックスの
デイスパージョンを配合した粘着剤組成物からなる粘着
層が基材の裏面に設けられているラベルであって、粘着
剤固形分に対して炭化水素系ワックスが1〜40質量%
の割合で添加されている温水・温風剥離性ラベルにより
課題を解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温水・温風剥離性
ラベルおよびその製造方法に関するものであり、更に詳
しくは、プラスチックス、ガラス、金属、セラミック
ス、木などで作られたコンテナ、パレット、バケット、
ビール瓶、樽などの使用後に回収され再び使用される容
器などに貼着され、この容器などの洗浄時に凡そ60℃
以上の温水や温風などで容器などから容易に剥離可能な
ラベルおよびこのラベルを容易に製造する方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】最近、コンテナ、パレット、バケットな
どの物品の運搬容器には硬質ポリエチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などの
樹脂の他、金属、ガラス、セラミックスなどあるいはこ
れらの2種以上を組み合わせた材料が使用され、容器包
装リサイクル法やリサイクル運動の高まりにより、これ
らの容器は使い捨てが困難になりつつあり、洗浄して再
利用する必要がでてきている。これらの容器は、運搬中
にほこりや汚れがこびり付き、運送会社によって配送ラ
ベルが貼付されたり、配送先で商品ラベルが貼付された
りしているため、洗浄過程で機械的に洗剤が混ざった熱
水をかけ、かつブラシで擦って汚れやラベルを取った
り、湯浴の後、手作業でブラシなどを使って洗浄するこ
とが行われているので、煩雑でコスト高になる問題があ
った。
【0003】そこで、アルカリ性水溶液で剥離する粘着
剤や接着剤を用いたり(例えば、特開平07−2444
62号公報など)、温水で剥離する粘着剤を用いたラベ
ルが提案されている。しかし、アルカリ性水溶液で剥離
する粘着剤や接着剤を用いたラベルは、耐アルカリ性の
装置を用いる必要がある上、環境を汚染する恐れがあ
る。一方、温水で剥離する粘着剤としては、水酸基やカ
ルボン酸、アマイド構造のような親水基を持つアクリル
モノマーを2−エチルヘキシルアクリレートやブチルア
クリレート、酢酸ビニルなどと共重合させたポリアクリ
ル酸エステル系水溶性粘着剤や、上記の親水性モノマー
を少なめに共重合するか、架橋構造を持たせた水膨潤性
アクリル系デイスパージョン型粘着剤や、アクリル系デ
イスパージョン型粘着剤に多量の界面活性剤を加えた粘
着剤(特開平09−114382号公報)や、発泡剤を
マイクロカプセルで包み、デイスパージョン型粘着剤に
配合したもの(特開平09−137145号公報)など
が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポリアクリル
酸エステル系水溶性粘着剤は、水溶性ではあるが、水に
溶ける速さはあまり大きくなく、雨や湿度に弱く、ま
た、非極性プラスチックスにはよく付かない問題がある
上、洗浄時に粘着剤成分が溶け出すため、洗浄水を汚染
して、廃液の水質問題やフィルタの目ずまりを引き起こ
す問題がある。また、水膨潤性アクリル系デイスパージ
ョン型粘着剤は、水に浸漬すると皮膜が膨潤し、粘着剤
のタックが失われて剥離するものであるが、水に浸漬し
て膨潤する速度はあまり早くなく、タックもそれ程おち
ない問題がある。アクリル系デイスパージョン型粘着剤
に多量の界面活性剤を加えた粘着剤は、界面活性剤が多
いため、下面コート層のない感熱紙やノーカーボン紙に
使用すると界面活性剤が移行して発色阻害が起こるので
使用できず、また冷水に長時間浸漬すると剥離する問題
がある。発泡剤をマイクロカプセルで包み、デイスパー
ジョン型粘着剤に配合した粘着剤は、粘着剤の塗工乾燥
工程で発泡する危険性がある。
【0005】本発明の目的は、従来の問題を解決し、水
溶性でない粘着剤であって、プラスチックス、ガラス、
金属、セラミックス、木などで作られたコンテナ、パレ
ット、バケット、ビール瓶、樽などの容器などに対する
粘着力が大きく、運送途中の物理的な衝撃や擦過などで
剥離せず、雨などに濡れても簡単に剥離したり脱落しな
い粘着剤を用いて形成した粘着層を設けたラベルであ
り、そして回収時などには凡そ60〜80℃の温風や温
水などにより数十秒間の処理で容易に剥離できる温水・
温風剥離性ラベルを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、デイスパージョン型
アクリル系粘着剤に、このアクリル系粘着剤に非相溶性
である特定の融点を有する特定の炭化水素系ワックスの
デイスパージョンを、この炭化水素系ワックスが粘着剤
固形分に対して特定量の範囲内となるように添加した粘
着剤組成物を用いて、基材の裏面に剥離層を設けること
により解決できることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0007】すなわち、本発明の請求項1記載の温水・
温風剥離性ラベルは、デイスパージョン型アクリル系粘
着剤に、少なくとも、アクリル系粘着剤に非相溶性であ
り、かつ50〜80℃の融点を有する炭化水素系ワック
スのデイスパージョンを配合した粘着剤組成物からなる
粘着層が基材の裏面に設けられているラベルであって、
粘着剤固形分に対して炭化水素系ワックスが1〜40質
量%の割合で添加されていることを特徴とする。
【0008】基材の裏面に設けられた粘着層は、アクリ
ル系粘着剤からなるマトリックス中にこのアクリル系粘
着剤に非相溶性である特定の融点を有する特定の炭化水
素系ワックスが島状に分散したモルホロジーを有してお
り、水溶性でなく、各種容器などに対する粘着力が大き
く、運送途中の物理的な衝撃や擦過などでラベルが剥離
せず、雨などに濡れてもラベルが簡単に剥離したり脱落
しない。そして回収時などには凡そ60〜80℃の温風
や温水などを用いて数十秒間処理すると、粘着層中の炭
化水素系ワックスが溶融してラベルと容器などの粘着界
面に移行し、溶融前に粘着層中に島状に存在していた炭
化水素系ワックスの部分が空隙状態になるため、粘着力
が低下したり、あるいは粘着力がなくなり、ラベルは容
易に剥離される。
【0009】粘着層は水溶性でないので、雨や湿度に強
く、非極性プラスチックスにもよく粘着して粘着力が大
きく、洗浄時に粘着剤成分が溶け出すことがないので、
洗浄水を汚染したりフィルタの目ずまりを引き起こす問
題がない。
【0010】本発明の請求項2記載の温水・温風剥離性
ラベルは、請求項1記載の温水・温風剥離性ラベルにお
いて、炭化水素系ワックスが直鎖状炭化水素系ワックス
あるいは直鎖状炭化水素系ワックスを主として含む炭化
水素系ワックスであることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項3記載の発明は、請求項1
記載の粘着剤組成物を基材の裏面に塗工した後、炭化水
素系ワックスの融点未満の温度に調整された温風により
乾燥して粘着層を設けることを特徴とする請求項1ある
いは請求項2記載の温水・温風剥離性ラベルの製造方
法。
【0012】炭化水素系ワックスの融点未満の温度に調
整された熱風により乾燥すると、炭化水素系ワックスが
溶融せず、アクリル系粘着剤からなるマトリックス中に
炭化水素系ワックスが島状に分散したモルホロジーを有
する粘着層を容易に形成できる。しかし、炭化水素系ワ
ックスの融点未満の温度に調整された熱風を用いると、
炭化水素系ワックスが溶融してしまい、アクリル系粘着
剤からなるマトリックス中に炭化水素系ワックスが島状
に分散したモルホロジーを有する粘着層が形成されな
い。
【0013】
【発明の実施の形態】上記の本発明について以下に更に
詳しく説明する。本発明にかかるラベルについて図面を
用いて説明する。図1〜図4は、本発明にかかるラベル
の層構成を示す断面説明図である。本発明にかかるラベ
ル1は、基本的には、図1に示すように、基材2の裏面
に本発明で用いる粘着剤組成物からなる粘着層3が形成
されている。4は印刷層である。
【0014】図2に示す本発明にかかるラベル1aは、
図1に示した印刷層3の上に、それを保護する保護層5
を設けた以外はラベル1と同様になっている。
【0015】図3に示す本発明にかかるラベル1bは、
印刷層3が基材2の裏面に設けられその上に本発明で用
いる粘着剤組成物からなる粘着層3が形成されており、
基材2の表面に保護層5が設けられている。
【0016】図4に示す本発明にかかるラベル1cは、
基材2の裏面に本発明で用いる粘着剤組成物からなる粘
着層3が形成されており、基材層2の上にアンダーコー
ト層6を介してアルミ蒸着層7が設けられ、その上にプ
ライマー層8を介して印刷層4および保護層5が設けら
れている。本発明にかかるラベル1〜1cの粘着層3に
は図示しない剥離紙を積層することができる。
【0017】次に、本発明において、上記のような本発
明にかかるラベルの使用形態について説明する。図5、
図6は、本発明にかかるラベルの使用形態の一例を示す
断面説明図である。図2に示すラベル1aを使用した例
で説明すると、図5に示すように、図示しない剥離紙が
ある場合はその剥離紙を取り去ってラベル1aの粘着層
3と容器9の面を重ね合わせて貼り合わせてラベル1a
付きの容器9を製造する。そして容器9内に内容物10
を充填し、しかる後、容器9の開口部を蓋材11で密閉
して包装体製品Aを製造する。そして、本発明において
は、図6に示すように、上記のように製造した包装体製
品Aについて、その内容物10を使用後、容器9に凡そ
60〜80℃程度の温水あるいは温風を使用して洗浄あ
るいは浸浸して処理してり、吹き付けるなどして処理す
ると、ラベル1aが容器9から簡単に剥離し、その結果
容器9とラベル1aとを容易に分離することができ、容
器9を再利用に供することができる。
【0018】上記で図示して説明した本発明にかかるラ
ベルの使用形態は、その数例の例示であり、これだけに
本発明は限定されるものではなく、種々の容器の表面に
本発明にかかるラベルを貼り合わせて適用することがで
きるものである。
【0019】本発明において用いるアクリル系粘着剤
は、具体的には、例えば、アクリル酸エステル、メタク
リル酸エステル、ヒドロキシルエチルアクリレ−ト、ヒ
ドロキシルエチルメタクリレ−ト等の(メタ)アクリル
系モノマ−、アクリロニトリル、アクリルアミド、メタ
クリルアミド等のアミド系モノマ−、該アミド系モノマ
−のN−アルコキシ置換体、同N−メチロ−ル置換体、
スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、ジビ
ニルベンゼン等のスチレン系モノマ−、ジアリルフタレ
−ト、アリルグリジジルエ−テル、トリアリルイソシア
ヌレ−ト等のアリル系モノマ−、酢酸ビニル、N−ビニ
ルピロリドン等の重合性二重結合を有するモノマ−等の
一種ないしそれ以上と、カルボキシル基を有するアクリ
ル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フ
マ−ル酸、イタコン酸、その他等の不飽和カルボン酸の
一種ないしそれ以上との共重合体を挙げることができ
る。
【0020】本発明においては、上記のアクリル系粘着
剤の内でも、2−エチルヘキシルアクリレート、ブチル
アクリレート、エチルアクリレート、メタクリル酸メチ
ル、アクリル酸、メタクリル酸、スチレン、酢酸ビニ
ル、N−ビニルピロリドンなどの中の3〜4成分を共重
合させたアクリル系粘着剤は好ましく使用できる。
【0021】これらの中でも、芳香族系モノマーのスチ
レンや極性の高いアクリル酸やN−ビニルピロリドンな
どのモノマーを多く共重合した粘着剤は炭化水素系ワッ
クスと相溶性が悪く、添加した炭化水素系ワックスをよ
く機能させることができるので好ましく使用できる。
【0022】逆に2−エチルヘキシルアクリレートや酢
酸ビニルなどのモノマーを多く共重合した粘着剤は脂溶
性が強くなり炭化水素系ワックスと相溶性がよくなるの
で好ましくない。
【0023】本発明において用いるデイスパージョン型
アクリル系粘着剤は上記アクリル系粘着剤の水性エマル
ジョンあるいはデイスパージョンの状態のものである。
本発明において用いるデイスパージョン型アクリル系粘
着剤中の粘着剤固形分の含有量は特に限定されないが、
凡そ60質量%以上が好ましく、凡そ65質量%以上が
より好ましい。粘着剤固形分が高いと粘着剤組成物を効
率よく乾燥できるとともに、粘着層中の炭化水素系ワッ
クスが融け出す危険を少なくする効果が期待できる。
【0024】本発明においてはデイスパージョン型アク
リル系粘着剤に、少なくとも、アクリル系粘着剤に非相
溶性であり、かつ50〜80℃、好ましくは55〜80
℃、より好ましくは60〜80℃の融点を有する炭化水
素系ワックス、好ましくは直鎖状炭化水素系ワックスの
デイスパージョンを配合した粘着剤組成物であって、粘
着剤固形分に対して炭化水素系ワックスが1〜40質量
%、好ましくは5〜35質量%、より好ましくは10〜
30質量%の割合で添加されている粘着剤組成物からな
る粘着層が基材の裏面に設けられていることが肝要であ
る。
【0025】本発明で用いるアクリル系粘着剤に非相溶
性である炭化水素系ワックスとしては、具体的には、例
えば、炭素数が24〜40の炭化水素であって、石油系
のパラフィンワックスやマイクロクリスタリンワックス
やその誘導体、鉱物系オゾケライト、セレシン、合成ワ
ックスのフィッシャー・トロプシュワックスなどを挙げ
ることができる。
【0026】本発明で用いる炭化水素系ワックスは、分
子構造が分岐状のものでも直鎖状のものでも、あるいは
これらの任意の混合物でも使用できるが、これらの中で
もn−パラフィンのような直鎖状炭化水素系ワックスや
直鎖状炭化水素系ワックスの含有量の多い炭化水素系ワ
ックスはアクリル系粘着剤に非相溶性であるので特に好
ましく使用できる。
【0027】アクリル系粘着剤に相溶性があるワックス
(具体的には、例えば、高級脂肪酸とアルコールやグリ
セリンのエステルである高級飽和脂肪酸エステル、不飽
和脂肪酸エステルやグリセリドなどの動物系ワックスや
植物系ワックスあるいは鉱物系ワックス)は、アクリル
系粘着剤によく溶けるので、アクリル系粘着剤からなる
マトリックス中にワックスが島状に分散したモルホロジ
ーを有する粘着層を形成できないので好ましくない。
【0028】本発明で用いる炭化水素系ワックスの融点
が50℃未満であると、乾燥工程などで炭化水素系ワッ
クスが融ける恐れがあり、炭化水素系ワックスが融ける
とアクリル系粘着剤からなるマトリックス中に炭化水素
系ワックスが島状に分散したモルホロジーを有する粘着
層を形成できない。逆に本発明で用いる炭化水素系ワッ
クスの融点が80℃を超えると、容器などの回収時など
に凡そ60〜80℃の温風や温水などによりラベルを容
易に剥離できなくなる恐れがある。
【0029】例えば、炭素数24のn−パラフィンの融
点は51.1℃、炭素数27のn−パラフィンの融点は
60.0℃、炭素数32のn−パラフィンの融点は70
℃、炭素数40のn−パラフィンの融点は81℃であ
る。実際のパラフィンワックスやマイクロクリスタリン
ワックスはこれらの炭素数の異なる炭化水素の混合物で
あり、炭素数に分布があり、特にマイクロクリスタリン
ワックスには多くの異性体が含まれているので、ワック
スの融点は顕著でない場合が多い。
【0030】したがって、本発明で用いる炭化水素系ワ
ックスを選定するに当たっては、融点分布の狭い、精製
度の高いワックスを用いる必要がある。本発明で用いる
炭化水素系ワックスに低分子量の流動性ワックスが少量
でも混入していると粘着層の表層にブルーミングして、
粘着力やタックを低下させる。
【0031】本発明における融点は下記の測定方法によ
って測定されたものである。 (測定方法):熱分析装置[示差走査熱量測定装置DS
C200(セイコー電子工業社製)]を用いて測定す
る。 サンプル量:100mg 対照:アルミニウム板 昇温方法:120℃まで昇温した後、一度20℃まで冷
却した後、再度昇温して融点を測定する。 融点の算出法:縦軸の左側をDSC熱量(mw)、縦軸
の右側を温度(℃)、横軸を時間(分)(加熱)とし、
得られたDSC曲線の最初に現れた吸熱ピークの変曲点
を求め、この変曲点に対応する温度をサンプルの融点と
する。
【0032】本発明において用いる炭化水素系ワックス
はデイスパージョンの形態で用い、デイスパージョン型
アクリル系型アクリル系粘着剤に配合して粘着剤組成物
を調製する。炭化水素系ワックスはデイスパージョンは
上記炭化水素系ワックスの水性エマルジョンあるいはデ
イスパージョンの状態のものである。
【0033】本発明においては炭化水素系ワックスを粘
着剤固形分に対して1〜40質量%の範囲内で添加する
ことが必要である。1質量%未満ではラベルの剥離性が
劣り凡そ60〜80℃の温風や温水などによりラベルを
容易に剥離できなくなる恐れがある。逆に40質量%を
超えると容器などに対する粘着力が不十分となる恐れが
ある。
【0034】本発明で用いる粘着剤組成物には、本発明
の主旨を逸脱しない範囲において、さらに必要に応じ
て、防かび剤、防腐剤、分散剤、pH調整剤、安定剤、
可塑剤、消泡剤、その他の所望の添加剤を添加すること
ができる。
【0035】本発明にかかるラベルは、例えば、各種の
プラスチックス、ガラス、金属、セラミックス、木など
で製造されるコンテナ、パレット、バケット、瓶、樽な
ど各種の容器の表面に貼着して使用することができる。
【0036】上記において、プラスチックボトルないし
プラスチック容器を構成する樹脂としては、例えば、ポ
リエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、PETなどのポリ
エステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル系
樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、スチレン−アクリ
ロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリロ
ニトリル共重合体、アセタ−ル系樹脂、その他等を使用
することができる。
【0037】本発明で用いる基材としては、通常の上質
紙などの紙の他に、感熱紙、コート紙、ノーカーボン
紙、合成紙、あるいはポリエチレン、透明性を有するポ
リエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、塩化ビニ
ルなどの合成フィルムを用いることもできる。これらの
合成フィルムを用いる場合には基材の表面をマット処
理、コロナ処理などの表面処理を施すのが好ましい。
【0038】本発明で用いる粘着剤組成物は、コンマコ
ーター、グラビアコーター、フレキソ、エアナイフコー
ター、ワイヤーバーコーター、リバースロールコーター
などの塗工手段により基材の裏面の所定部に乾燥厚で約
15〜100μm程度塗工した後、乾燥して粘着層を設
けた本発明のラベルを作ることができる。
【0039】しかし、通常のラベルのように乾燥時に1
00℃以上の熱風や赤外線を用いて乾燥すると粘着層中
の炭化水素系ワックスが融け出してしまいアクリル系粘
着剤からなるマトリックス中に炭化水素系ワックスが島
状に分散したモルホロジーを有する粘着層を形成できな
い。そのため粘着剤組成物を基材の裏面に塗工した後、
炭化水素系ワックスの融点未満の温度に制御された熱風
により強制送風乾燥することが必要である。
【0040】図7(イ)〜(ニ)は、容器に貼着した本
発明のラベルを剥離する際の状況を説明する説明図であ
る。図7(イ)において、1aは図2に示した本発明の
ラベル、2は基材、3は粘着層、9は容器を示し、本発
明のラベル1aは粘着層3により容器3上に強固に粘着
しており、例え濡れても簡単に剥離したり脱落しない。
12は粘着層3のアクリル系粘着剤からなるマトリック
ス、13はこのマトリックス12中に島状に分散した炭
化水素系ワックスを示す。
【0041】そして、容器9の回収時などに、凡そ60
〜80℃の温風や温水などを用いて数十秒間処理する
と、図7(ロ)に示したように、粘着層3中の炭化水素
系ワックス13が膨張し始め、粘着層3が膨れてラベル
1aが浮き上がってくる。
【0042】そして、図7(ハ)に示したように、粘着
層3中の炭化水素系ワックス13が溶融して矢印で示し
たように粘着層3と容器9の粘着界面14に移行する。
炭化水素系ワックス13が溶融前に粘着層3中に島状に
存在していた部分は空隙状態13aになるため、粘着力
が低下したり、あるいは粘着力がなくなる。そして、図
7(ニ)に示したように、粘着層3の粘着力が低下した
り、あるいは粘着力がなくなればラベル1aは温風や温
水などにより容易に剥離される。
【0043】
【実施例】以下実施例および比較例により本発明を更に
詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約さ
れるものではない。 (実施例1)下記の処方の粘着剤組成物を調製し、基材
2の裏面に塗工、乾燥して図2に示す粘着層3を設けた
本発明の温水剥離性ラベル1aを作った。このラベル1
aを金属容器(ステンレススチール製)容器に張り合わ
せた。張り合わせたラベル1aを剥離する際の粘着力
(gf/25mm)を測定した結果を表1に示す。ま
た、ラベル1aを張り合わせた金属容器(ステンレスス
チール製)容器を75℃温風オーブン内に入れ、1分間
加熱処理してラベル1aがきれいに剥離するかどうかを
見て剥離性を評価した。評価した結果(○:きれいに剥
離した。×:剥離不可。)を表1に示す。
【0044】 (処方) (炭化水素系ワックス分散液) ワックスエマルジョン 176g (商品名:セロゾールB−460、ワックス融点61℃、固形分50% 、中京油脂社製) (デイスパージョン型アクリル系粘着剤) 1,000g スチレン含有アクリル系粘着剤(商品名:ポリゾールPSA SE−14 00、固形分50%、昭和高分子社製) 合計 1,176g
【0045】(実施例2)下記の処方の粘着剤組成物を
調製し、実施例1と同様にして粘着力(gf/25m
m)を測定し、剥離性を評価した。結果を表1に示す。
【0046】 (処方) (炭化水素系ワックス分散液) 2%PVA水溶液(商品名:クラレポバール)168ml ワックスエマルジョン 137.5g (商品名:POLYCOAT−1025、マイクロクリスタリンワック ス、ワックス融点69℃、固形分45%、日本製蝋社製) 分散剤 6.0ml (商品名:ペレックスTR、花王社製) (80℃熱水にて強制攪拌して乳化した) (デイスパージョン型アクリル系粘着剤) 1,000g (商品名:サイビノールAT−21、固形分55%、サイデン化学社製) 合計 1,312g
【0047】(比較例1)下記の処方の粘着剤組成物を
調製し、実施例1と同様にして粘着力(gf/25m
m)を測定し、剥離性を評価した。結果を表1に示す。
【0048】 (処方) (炭化水素系ワックス分散液) 2%PVA水溶液(商品名:クラレポバール)224ml ワックスエマルジョン 183.3g (商品名:エキセバールDS−C、特殊エステル系ワックス、ワックス 融点57℃、固形分45%、花王社製) 分散剤 8.1ml (商品名:ペレックスTR、花王社製) (75℃熱水にて強制攪拌して乳化した) (デイスパージョン型アクリル系粘着剤) 1,000g (商品名:ニカゾールTS−1537、固形分55%、日本カーバイド工 業社製) 合計 1,415g
【0049】(比較例2)下記の処方の粘着剤組成物を
調製し、実施例1と同様にして粘着力(gf/25m
m)を測定し、剥離性を評価した。結果を表1に示す。
【0050】 (処方) (炭化水素系ワックス分散液) 2%PVA水溶液(商品名:クラレポバール)293ml ワックスエマルジョン 131.7g (商品名:エキセバールSS、ステアリン酸エステル系ワックス、ワッ クス融点61℃、固形分45%、花王社製) 分散剤 8.5ml (商品名:SS−40N、花王社製) (75℃熱水にて強制攪拌して乳化した) (デイスパージョン型アクリル系粘着剤) 1,000g (商品名:オリバインBPW5659、固形分60%、東洋インキ社製) 合計 1,433g
【0051】
【表1】
【0052】実施例1〜2の温水・温風剥離性ラベルは
粘着力に優れるとともに、剥離性にも優れることが判
る。それに対して、比較例1〜2の場合は、粘着力は優
れるが、剥離せず剥離性に劣る。
【0053】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の温水・温風剥離
性ラベルは、デイスパージョン型アクリル系粘着剤に、
少なくとも、アクリル系粘着剤に非相溶性であり、かつ
50〜80℃の融点を有する炭化水素系ワックスのデイ
スパージョンを配合した粘着剤組成物からなる粘着層が
基材の裏面に設けられている安価なラベルであって、粘
着剤固形分に対して炭化水素系ワックスが1〜40質量
%の割合で添加されているので、プラスチックス、ガラ
ス、金属、セラミックス、木などで作られたコンテナ、
パレット、バケット、ビール瓶、樽などの容器などに対
する粘着力が大きく、運送途中の物理的な衝撃や擦過な
どで剥離せず、雨などに濡れても簡単に剥離したり脱落
しない上、容器の回収時などには凡そ60〜80℃の温
水や温風により数十秒間の処理で容易に剥離できるとい
う顕著な効果を奏する。本発明で用いる粘着層は水溶性
でないので、洗浄時に粘着剤成分が溶けず、洗浄水を汚
染したり、廃液の水質問題やフィルタの目ずまりを引き
起こす問題がないという顕著な効果を奏する。本発明で
用いる上記ワックスは安価である上、生物界では何ら毒
性を発現せず、むしろ生物に積極的に利用される素材で
あるので、環境にやさしいラベルといえる。
【0054】本発明の請求項2記載の温水・温風剥離性
ラベルは、請求項1記載の温水・温風剥離性ラベルと同
様な作用効果を奏するとともに、炭化水素系ワックスが
直鎖状炭化水素系ワックスであるので、アクリル系粘着
剤により非相溶性となるため直鎖状炭化水素系ワックス
がアクリル系粘着剤からなるマトリックス中に島状に分
散したモルホロジーを有する粘着層を容易に形成できる
という顕著な効果を奏する。
【0055】本発明の請求項3記載の温水・温風剥離性
ラベルの製造方法によると粘着層中の炭化水素系ワック
スを溶融しないので、炭化水素系ワックスがアクリル系
粘着剤からなるマトリックス中に島状に分散したモルホ
ロジーを有する粘着層を設けた本発明の温水・温風剥離
性ラベルを容易に製造できるという顕著な効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるラベルの一実施形態の層構成を
示す断面説明図である。
【図2】本発明にかかる他のラベルの層構成を示す断面
説明図である。
【図3】本発明にかかる他のラベルの層構成を示す断面
説明図である。
【図4】本発明にかかる他のラベルの層構成を示す断面
説明図である。
【図5】図2に示した本発明のラベルを貼付した容器の
断面説明図である。
【図6】図5に示した容器から本発明のラベルを剥離す
る状況を説明する説明図である。
【図7】(イ)〜(ニ)は、容器に貼着した本発明のラ
ベルを剥離する際の状況を説明する説明図である。
(イ)は容器に貼着した本発明のラベルの粘着層のアク
リル系粘着剤からなるマトリックスおよびこのマトリッ
クス中に島状に分散した炭化水素系ワックスを示す。
(ロ)は、粘着層中の炭化水素系ワックスが膨張し始
め、粘着層が膨れてラベルが浮き上がってくる状況を示
す。(ハ)は、粘着層中の炭化水素系ワックスが溶融し
て矢印で示したように粘着層と容器の粘着界面に移行す
る状況を示す。(ニ)は、ラベルが剥離する状況を示
す。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c 本発明の温水剥離性ラベル 2 基材 3 粘着層 4 印刷層 5 保護層 9 容器 12 アクリル系粘着剤からなるマトリックス 13 島状に分散した炭化水素系ワックス 13a 空隙 14 粘着界面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デイスパージョン型アクリル系粘着剤
    に、少なくとも、アクリル系粘着剤に非相溶性であり、
    かつ50〜80℃の融点を有する炭化水素系ワックスの
    デイスパージョンを配合した粘着剤組成物からなる粘着
    層が基材の裏面に設けられているラベルであって、粘着
    剤固形分に対して炭化水素系ワックスが1〜40質量%
    の割合で添加されていることを特徴とする温水・温風剥
    離性ラベル。
  2. 【請求項2】 炭化水素系ワックスが直鎖状炭化水素系
    ワックスあるいは直鎖状炭化水素系ワックスを主として
    含む炭化水素系ワックスであることを特徴とする請求項
    1記載の温水・温風剥離性ラベル。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の粘着剤組成物を基材の裏
    面に塗工した後、炭化水素系ワックスの融点未満の温度
    に制御された温風により乾燥して粘着層を設けることを
    特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の温水・温風
    剥離性ラベルの製造方法。
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