JPH1121524A - 再剥離性粘着シート - Google Patents

再剥離性粘着シート

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JPH1121524A
JPH1121524A JP9181031A JP18103197A JPH1121524A JP H1121524 A JPH1121524 A JP H1121524A JP 9181031 A JP9181031 A JP 9181031A JP 18103197 A JP18103197 A JP 18103197A JP H1121524 A JPH1121524 A JP H1121524A
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pressure
adhesive
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microspheres
resin
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JP9181031A
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Sueaki Takatani
季明 高谷
Shinji Minami
真二 南
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は再剥離性粘着シートの改良に関し、詳
細には、各種の被着体に対して多数回の、貼着、剥離の
繰り返し作業を行うことのできる再剥離性粘着シートを
提供するものである。 【解決手段】 基材、粘着剤層、剥離シートが積層され
てなる粘着シートにおいて、粘着剤層中に、粘着性を有
する微小球、粘着性を有しない微小体及び接着剤を含有
する再剥離性粘着シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は再剥離性粘着シート
に関し、詳細には、各種の被着体に対して多数回の、貼
着、剥離の繰り返し作業を行うことのできる再剥離性粘
着シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、粘着シートは、商業用、事務用、
工程管理用、物流管理用、家庭用等、非常に広範囲にわ
たって、ラベル、シール、ステッカー、ワッペン、配送
伝票等の形で使用されている。この粘着シートの一般的
構成を説明すると、表面基材と剥離シートとの間に粘着
剤層をサンドイッチにした状態のものであり、表面基材
としては紙、フォイル、あるいはフィルム等が使用され
る。また、剥離シートとしてはグラシン紙のような高密
度原紙、クレーコート紙、クラフト紙や上質紙等にポリ
エチレン等の樹脂フィルムをラミネートしたポリラミ原
紙、あるいはクラフト紙や上質紙等にポリビニルアルコ
ール、澱粉等の水溶性高分子等と顔料とを主成分とする
塗工層を設けた樹脂コーティング原紙等にシリコーン化
合物やフッ素化合物の如き剥離剤を塗布したものが用い
られる。そして、粘着剤としては、ゴム系、アクリル
系、ビニルエーテル系等のエマルジョン、溶剤ないしは
無溶剤型の各種粘着剤が使用される。
【0003】また粘着剤は、その用途に応じて比較的強
固な粘着力を有する強粘タイプ、中程度の粘着力を示す
中粘タイプ、低い粘着力を示す弱粘タイプ、及び低温で
の粘着力に優れる低温タイプ等が挙げられる。しかし、
これらの粘着剤はいずれも永久もしくは半永久的に接着
することを目的としており、これらの粘着剤を使用した
粘着シートを貼着した後、剥がしても、表面基材が破れ
たり、被着体に粘着剤が残ったり、被着体の一部が粘着
シートに取られたりしてしまうものが多かった。再剥離
タイプの粘着剤は、貼着・剥離を多数回繰り返すことが
でき、しかもその粘着性能を維持することができる特徴
を有している。
【0004】さて再剥離タイプの粘着剤としては、粘着
剤自体の粘着力が低いもの、粘着剤中に可塑剤を加えた
ものが挙げられるが、被着体との接着力が不十分であ
る。また、粘着剤層表面に凹凸を設けたもの(実開昭4
8−67060号、同49−116453号、同50−
17561号、同53−135474号、同58−45
340号、同44750号、同54546号、同59−
133641号、実公昭51−4640号、同52−3
396号公報、および米国特許第3386846号明細
書等)があるが、単純に被着体との接触面積を減少させ
ただけであるので接着力が不十分であり、また貼着・剥
離を繰り返すと粘着剤層の離脱が生じてしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の欠点を改良すべ
く、近年粘着剤層に微小球を含ませたものがよく使用さ
れるが、微小球に粘着性が無く、粘着性成分で微小球を
覆うタイプ(実公平4−14434号、特開昭61−1
68146号公報等)は、表面基材の液体吸収性が高い
と完全に微小球を覆うことができなかったり、また微小
球自体の固定が難しい。また微小球に粘着性があるタイ
プ(特公平1−33516号、特公昭58−18959
号、特開昭62−143988号、特開昭61−281
173号、特開昭53−65330号、特開昭50−2
736号公報等)は、製造の際に巻き取られると、コア
(芯)に近い部分の微小球が潰されてしまい、粘着力の
上昇を招いたり、高温下で貼り付けた場合や高い圧力で
貼り付けた場合にも粘着力が上昇し、剥離する際に紙破
れや糊残りなどの現象を引き起こしてしまう。本発明は
こうした弱点のない再剥離性粘着シートを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる状況に鑑み、本発
明者らが鋭意研究した結果、粘着性を有する微小球と粘
着性を有しない微小体を併用することにより、良好な再
剥離性を発揮できることを見出した。
【0007】すなわち、粘着性を有する微小球は、粘着
剤塗工面上に散在し、剥離紙を剥がした後の粘着シート
が被着体との接着点となって粘着力を発揮し、粘着性を
有しない微小体は、粘着性を有する微小球のスペーサー
となって、高い圧力がかかったときに潰れてしまうのを
防ぐ。
【0008】本発明は、基材、粘着剤層、剥離シートが
積層されてなる粘着シートにおいて、粘着剤層中に、粘
着性を有する微小球、粘着性を有しない微小体及び接着
剤を含有することを特徴とする再剥離性粘着シートであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で使用される、粘着性を有
する微小球としては、常温で粘弾性を示す高分子化合物
なら何でもよく、特にグラフト重合体、ブロック重合
体、三次元網状重合体が好んで用いられる。例示すれ
ば、(メタ)アクリル酸エステル共重合系樹脂、ポリイ
ソブチレン系樹脂、スチレン−イソプレン−スチレンブ
ロック共重合系樹脂、スチレン−エチレン−ブチレン−
スチレン共重合系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合系
樹脂、ポリイソプレン樹脂、天然ゴム等が挙げられる
が、(メタ)アクリル酸エステル共重合系樹脂が好んで
用いられる。しかし、これらに限定されるものではな
く、また添加剤としてロジン系樹脂、テルペン系樹脂、
石油樹脂、スチレン系樹脂、およびキシレン系樹脂等の
粘着付与樹脂の他、粘着剤分野で公知の薬剤を適宜添加
することができる。
【0010】(メタ)アクリル酸エステル共重合系樹脂
を構成する、モノマーの具体例としては、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−
プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)ア
クリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、n−ヘ
キシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレー
ト、イソノニル(メタ)アクリレート、n−デシル(メ
タ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ヘ
キサデシル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)ア
クリレート、3,3−ジメチルブチル(メタ)アクリレ
ート、3,3−ジメチル−2−ブチル(メタ)アクリレ
ート等の(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メ
タ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、無水マレイ
ン酸等のカルボキシル基含有モノマー、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシメチルスチレン
等のヒドロキシル基含有モノマー、スチレン、α−メチ
ルスチレン、2−メチルスチレン、4−メチルスチレ
ン、4−t−ブチルスチレン、4−n−ブチルスチレ
ン、2,4−ジメチルスチレン、3,4−ジメチルスチ
レン等のスチレン系モノマーの他、酢酸ビニル、アクリ
ロニトリル、アクリルアミド、N−メチロールアクリル
アミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
グリシジル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル
(メタ)アクリレート、イソブチレン、イソボロニル
(メタ)アクリレート等が挙げられるが、エチレン性不
飽和二重結合を有すれば特に限定されない。
【0011】粘着性を有する微小球を製造する方法とし
ては、懸濁重合法、分散重合法および二段階膨潤法に代
表されるシード重合法等の公知の重合法が用いられる。
微小球の粒子径をコントロールする方法としては、モノ
マーの滴下量の時間的制御、撹拌力制御、重合時間制
御、温度制御、重合開始剤および連鎖移動剤の種類と量
の制御などの方法が適宜採用できる。
【0012】粘着性を有しない微小体としては、常温で
剛性を示す高分子化合物および無機化合物であり、例示
すれば、高分子化合物としてはスチレン樹脂、スチレン
・アクリル共重合系樹脂、メチルメタクリレート共重合
系樹脂、フェノール樹脂、メラミン−ホルマリン樹脂、
尿素−ホルマリン樹脂、ベンゾグアナミン−ホルマリン
樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミ
ド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリフ
ェニレンオキサイド樹脂、アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、酢酸ビニル共重
合系樹脂等が挙げられ、無機化合物としてはクレー、カ
オリン、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、シリ
カ、酸性白土、活性白土等が挙げられるが、特にスチレ
ン樹脂、スチレン・アクリル共重合樹脂、メチルメタク
リレート樹脂、フェノール樹脂、メラミン−ホルマリン
樹脂、尿素−ホルマリン樹脂、ベンゾグアナミン−ホル
マリン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リイミド樹脂が好ましく、この中でも、二段階膨潤重合
法によって製造されるスチレン系樹脂、スチレン・アク
リル共重合系樹脂、メチルメタクリレート共重合系樹
脂、酢酸ビニル共重合系樹脂が好んで用いられる。しか
し、これらに限定されるものではなく、また上記化合物
の2種以上を併用しても良い。
【0013】粘着性を有する微小球の粒子径D1、およ
び粘着性を有しない微小体の粒子径D2は1〜500μ
m、好ましくは1〜100μmであることが望ましい。
理由は、どちらも1μm未満であれば粘着剤層に埋もれ
てしまい、接着点を形成できずに効果を発揮できない可
能性が高いことと、500μmを超えると、基材に定着
しにくいからである。
【0014】またD1はD2より大きいことが望まし
い。理由は、粘着性のある微小球の粒子径が大きいと、
シートの粘着剤層が被着体に接したときに、最初に微小
球が接触することになり、十分な接着力を得やすい。な
お、粒子径の測定方法としては遠心沈降法による重量平
均粒子径を用いた。
【0015】接着剤としては、スチレン・ブタジエン共
重合系ラテックス、メチルメタクリレート・ブタジエン
共重合系ラテックス、アクリロニトリル・ブタジエン共
重合系ラテックス、アクリル系ラテックス、酢酸ビニル
系ラテックス等のエマルジョンラテックス、澱粉、酸化
澱粉、カルボキメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、ゼラチン、カゼイン、大豆タン
パク等の水溶性樹脂、およびアクリル系粘着剤、合成ゴ
ム系粘着剤、天然ゴム系粘着剤等のエマルジョン粘着剤
が用いられる。しかし、これらに限定されるものではな
く、これらの2種以上を併用しても良い。
【0016】さらに、粘着性を有する微小球、粘着性を
有しない微小体、接着剤の各重量組成比A,B,Cが下
式を満たせば、より良好な粘着性、再剥離性を示すこと
ができる。 A:B:C=5〜70:5〜70:10〜90 A+B+C=100
【0017】すなわち、粘着性を有する微小球が5重量
部未満であれば、被着体との接着点(接着面積)が少な
いので十分な粘着力が得られず、70重量部を越える
と、接着点が多すぎて強固な接着を与えてしまう恐れが
ある。また粘着性を有しない微小体が5重量部未満であ
れば、粘着性を有する微小球のスペーサーとしての役割
が発揮できず、70重量部を越えると、粘着性を有する
微小球の組成比が相対的に減少するので、接着点が少な
く十分な粘着力が得られない恐れがある。さらに、接着
剤が10重量部未満であれば、粘着性を有する微小球、
粘着性を有しない微小体を十分に基材に定着できない恐
れがあり、90重量部を越えると、同様に接着点が少な
く十分な粘着力が得られない恐れがある。
【0018】粘着性を有する微小球の22℃、1Hzに
おける剛性率、すなわち動的せん断弾性率が105〜1
7dyne/cm2であり、粘着性を有しない微小体の剛性率
が10 8dyne/cm2以上であるとより良好な粘着性、再剥
離性を示すことができる。理由は、粘着性を有する微小
球の剛性率が105dyne/cm2未満であれば、微小球が乾
燥時に溶融してしまい、球形を止められずに効果を発揮
できない恐れがある。また107dyne/cm2を越えると十
分な粘着性を発揮できない恐れがある。次に、粘着性を
有しない微小体の剛性率が108dyne/cm2未満であれ
ば、スペーサーとしての役割を十分に発揮できない恐れ
がある。
【0019】剛性率とは、対象固形物にせん断の振動を
与えたときの動的弾性率であり、複素せん断弾性率のう
ちの実数部である。剛性率は、いわゆるレオメーターと
呼ばれる物性試験機によって測定される。レオメーター
としては、オリエンテック株式会社製のレオバイブロン
シリーズ、アイティー計測制御株式会社製のDVAシリ
ーズ、レオメトリックス ファーイースト株式会社製の
RDAシリーズ等が挙げられる。
【0020】さらに本発明における粘着剤には、粘着付
与樹脂と称する樹脂成分を添加しても良い。粘着付与樹
脂としては、例えばロジン、ロジンフェノール樹脂、お
よびそのエステル化合物、金属塩等のロジン系樹脂、テ
ルペン重合体、テルペンフェノール樹脂、芳香族変性テ
ルペン樹脂等のテルペン系樹脂、C5系石油樹脂、C9
石油樹脂、ジシクロペンタジエン系樹脂、スチレン系樹
脂、クマロン・インデン樹脂、アルキルフェノール樹
脂、キシレン樹脂、およびこれらのうち、炭素−炭素二
重結合を有するものについては水素化したもの等の乳化
分散物、もしくは微粉砕化物使が使用され、2種以上を
併用してもよい。
【0021】上記粘着付与樹脂は、粘着性を有する微小
球、粘着性を有しない微小体、接着剤の合計100重量
部に対し、3〜50重量部、好ましくは10〜35重量
部の範囲で適宜配合される。配合量が3重量部より少な
いと、粘着力、中でも特にポリオレフィンに対する粘着
力が低い恐れがあり、50重量部より多いと、保持力が
劣る可能性がある。
【0022】なお、本発明の再剥離性粘着シートは、通
常の粘着シートを製造する方法、即ち、剥離シートの剥
離剤表面に粘着剤を塗布、乾燥して粘着剤層を設け、次
いで、表面基材を貼り合わす方法、あるいは表面基材に
粘着剤を塗布、乾燥して粘着剤層を設け、剥離シートを
貼り合わす方法により製造することができる。
【0023】この場合の剥離シートの基材としては、グ
ラシン紙の如き高密度原紙、クレーコート紙、クラフト
紙または上質紙等に、例えばカゼイン、デキストリン、
澱粉、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ポリビニルアルコール、スチレン−ブタジエン共重合
体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、アクリル酸エステル共重合体等の天然、
または合成樹脂と顔料とを主成分とした目止め層を設け
た剥離基材、または、クラフト紙または上質紙等にポリ
エチレン等をラミネートしたポリラミ紙、またはポリプ
ロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のフィルム等
に水、溶剤型あるいは無溶剤型のシリコーン樹脂、フッ
素樹脂、フルオロシリコーン樹脂、アミノアルキッド樹
脂、ポリエステル樹脂等を乾燥重量で0.05〜3g/
2程度塗布後、熱硬化、あるいは電離放射線硬化等に
よって剥離剤層を形成したものが使用される。
【0024】本発明の粘着剤組成物が設けられる表面基
材としては、上質紙、コート紙、アート紙、キャストコ
ート紙、熱転写記録紙、インクジェット記録紙、感熱記
録紙、感圧記録紙等の紙基材の他に、フィルムとして、
ポリプロピレン樹脂合成紙、ポリエチレン樹脂合成紙、
セロハンフィルム、ナイロンフィルム、アセチルセルロ
ース樹脂フィルム、ポリ塩化ビニル樹脂フィルム、ポリ
プロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等のポリオレフィン
樹脂フィルム、芳香族ポリアミド等のポリアミド系樹脂
フィルム、ポリイミド樹脂、ビスマレイミド・トリアジ
ン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミドビスマレイ
ミド樹脂等のポリイミド系樹脂フィルム、エポキシ樹
脂、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹
脂、変成ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリエーテル
エーテルケトン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリ
サルホン樹脂等のポリエーテル系樹脂フィルム、ポリア
リレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオキシベン
ゾエート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等のポ
リエステル系樹脂フィルム、およびアルミニウム、銅、
ブリキ、トタン等の金属箔等が挙げられる。しかし、フ
ィルムがより好ましく、その中でもポリプロピレン樹脂
合成紙、セロハンフィルム、アセチルセルロース樹脂フ
ィルム、ポリ塩化ビニル樹脂フィルム、、ポリプロピレ
ン樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィ
ルムがさらに好ましい。
【0025】なお、本発明の粘着剤組成物は、剥離シー
トの剥離剤表面に粘着剤を塗布、乾燥して粘着剤層を設
け、次いで、上記表面基材を貼り合わせる方法、あるい
は表面基材に粘着剤を塗布、乾燥して粘着剤層を設け、
剥離シートを貼り合わせる方法、および上記表面基材に
剥離剤を塗工し、その裏面に粘着剤層を設けて剥離紙の
無い粘着製品とする方法等により、粘着製品として加工
される。
【0026】なお、剥離剤を塗布する装置としては、特
に限定されるものではないが、例えば、バーコーター、
ダイレクトグラビアコーター、オフセットグラビアコー
ター、エアナイフコーター、多段ロールコーター等が適
宜使用される。なお塗工量については特に限定されるも
のではないが、固形分で0.3〜3.0g/m2、好ま
しくは0.5〜1.5g/m2の範囲で調節される。
【0027】粘着剤を塗布する装置としては、例えばロ
ールコーター、ナイフコーター、バーコーター、ダイコ
ーター、コンマコーター、リップコーター、リバースグ
ラビアコーター、バリオグラビアコーター、スクリーン
印刷機等が適宜使用される。そして、粘着剤の塗布量
は、乾燥重量で5〜100g/m2程度の範囲で調節さ
れる。因みに、5g/m2未満では、得られる粘着シー
トの接着性能が不十分となり、一方100g/m2を越
えると粘着シートの貼り合わせの際に粘着剤がはみ出し
たり、剥離時に凝集破壊の原因となるおそれがある。
【0028】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論本発明はそれらに限定されるものでは
ない。なお、例中の部、重量、割合、塗布量等は特に断
らない限り、すべて固形分重量で示すものである。
【0029】 (粘着性を有する微小球の懸濁液Aの製造) <成分> <重量部> メチルメタクリレート 15 2−エチルヘキシルアクリレート 400 アクリル酸 4 ポリアクリル酸ソーダ 15 水 600 過酸化ベンゾイル 2.0 ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ 15 上記の成分を用いて懸濁重合法による重合反応を行い、
平均粒子径1.5μmの粘着性を有する微小球の懸濁液
Aを得た。
【0030】(粘着性を有する微小球の懸濁液Bの製
造)懸濁液Aと同じ成分を用いて懸濁重合法による重合
反応を行い、平均粒子径0.8μmの粘着性を有する微
小球の懸濁液Bを得た。
【0031】(粘着性を有する微小球の懸濁液Cの製
造)懸濁液Aと同じ成分を用いて二段階膨潤重合法によ
る重合反応を行い、平均粒子径50μmの粘着性を有す
る微小球の懸濁液Cを得た。
【0032】(粘着性を有する微小球の懸濁液Dの製
造)懸濁液Aと同じ成分を用いて二段階膨潤重合法によ
る重合反応を行い、平均粒子径40μmの粘着性を有す
る微小球の懸濁液Cを得た。
【0033】(粘着性を有する微小球の懸濁液Eの製
造)懸濁液Aと同じ成分を用いて二段階膨潤重合法によ
る重合反応を行い、平均粒子径550μmの粘着性を有
する微小球の懸濁液Eを得た。
【0034】 (粘着性を有する微小球の懸濁液Fの製造) <成分> <重量部> 2−エチルヘキシルアクリレート 385 イソノニルアクリレート 30 アクリル酸 4 ポリアクリル酸ソーダ 15 水 600 過酸化ベンゾイル 2.0 ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ 15 上記の成分を用いて懸濁重合法による重合反応を行い、
平均粒子径50μmの粘着性を有する微小球の懸濁液F
を得た。
【0035】 (粘着性を有する微小球の懸濁液Gの製造) <成分> <重量部> メチルメタクリレート 100 スチレン 50 2−エチルヘキスルアクリレート 50 n−ブチルアクリレート 215 アクリル酸 4 ポリアクリル酸ソーダ 15 水 600 過酸化ベンゾイル 2.0 ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ 15 上記の成分を用いて懸濁重合法による重合反応を行い、
平均粒子径50μmの粘着性を有する微小球の懸濁液G
を得た。
【0036】 (粘着性を有する微小球の懸濁液Hの製造) <成分> <重量部> 2−エチルヘキシルアクリレート 65 イソノニルアクリレート 350 アクリル酸 4 ポリアクリル酸ソーダ 15 水 600 過酸化ベンゾイル 2.0 ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ 15 上記の成分を用いて懸濁重合法による重合反応を行い、
平均粒子径50μmの粘着性を有する微小球の懸濁液H
を得た。
【0037】 (粘着性を有する微小球の懸濁液Iの製造) <成分> <重量部> メチルメタクリレート 150 スチレン 120 n−ブチルアクリレート 145 アクリル酸 4 ポリアクリル酸ソーダ 15 水 600 過酸化ベンゾイル 2.0 ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ 15 上記の成分を用いて懸濁重合法による重合反応を行い、
平均粒子径50μmの粘着性を有する微小球の懸濁液I
を得た。
【0038】 (粘着性を有しない微小体の懸濁液Jの製造) <成分> <重量部> スチレン 400 メチルメタクリレート 15 水 600 過硫酸アンモニウム 2.0 ラウリル硫酸酸ソーダ 10 上記の成分を用いて懸濁重合法による重合反応を行い、
平均粒子径1.4μmの粘着性を有しない微小体の懸濁
液Jを得た。
【0039】(粘着性を有しない微小体の懸濁液Kの製
造)懸濁液Jと同じ成分を用いて二段階膨潤重合法によ
る重合反応を行い、平均粒子径45μmの粘着性を有し
ない微小体の懸濁液Kを得た。
【0040】(粘着性を有しない微小体の懸濁液Lの製
造)懸濁液Jと同じ成分を用いて分散重合法による重合
反応を行い、平均粒子径520μmの粘着性を有しない
微小体の懸濁液Lを得た。
【0041】 (粘着性を有しない微小体の懸濁液Mの製造) <成分> <重量部> エチルメタクリレート 165 酢酸ビニル 250 水 600 過硫酸アンモニウム 2.0 ラウリル硫酸酸ソーダ 10 上記の成分を用いて二段階膨潤重合法による重合反応を
行い、平均粒子径45μmの粘着性を有しない微小体の
懸濁液Mを得た。
【0042】(粘着剤塗工液の調製)上記縣濁液A〜M
および接着剤、炭酸カルシウムを配合して、表1および
表2のとおり粘着剤塗工液を調製した。粘着性を有する
微小球、粘着性を有しない微小体および接着剤の各欄
に、その内容/固形重量部、の形で配合を記載した。
【0043】(粘着シートの製造)米坪80g/m2
上質紙に上記粘着剤塗工液をオフセットグラビアコータ
ーで塗工し、110℃、3分間乾燥させた後、ポリエチ
レンラミネート剥離紙(商品名「110EPS」、本州
製紙製)を貼り合わせ、粘着シートを得た。
【0044】(粘着力測定)上記粘着シートの常態粘着
力(JIS Z 0237)とステンレス板に貼り付け
た後、500kg/m2の圧力を30分間かけた後の粘
着力を測定した。 (再剥離性評価)上記粘着シートについて、ステンレス
板に対して貼着・剥離を10回繰り返し、再剥離性を評
価した。評価基準を下記に示す。 ◎ 粘着性が全く変化しない ○ 若干粘着性が下がる △1 かなり粘着性が下がる △2 若干の糊残り、もしくは紙破れを生じる × ほとんど粘着性がなくなる
【0045】(動的せん断弾性率測定)粘着剤塗工液を
乾燥させ、縦20mm×横15mm×厚み4mmの粘着
剤板状固形物2枚を作製し、レオバイブロン25FP
(オリエンテック株式会社製)を使用して、22℃にお
ける1Hzの剛性率を測定した。以上の評価結果を表1
および表2に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【発明の効果】本発明の再剥離性粘着シートは、高い圧
力エネルギーを加えられても、粘着力の上昇が起きにく
く、貼着・剥離の繰り返しを数回行っても粘着力の減衰
が少ない再剥離性粘着シートである。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材、粘着剤層、剥離シートが積層され
    てなる粘着シートにおいて、粘着剤層中に、粘着性を有
    する微小球、粘着性を有しない微小体及び接着剤を含有
    することを特徴とする再剥離性粘着シート。
  2. 【請求項2】 粘着性を有する微小球の粒子径D1、お
    よび粘着性を有しない微小体の粒子径D2が1〜500
    μmである請求項1記載の再剥離性粘着シート。
  3. 【請求項3】 D1、D2が式1を満たす請求項1また
    は2記載の再剥離性粘着シート。 D1>D2 (式1)
  4. 【請求項4】 粘着剤層の厚さが1〜100μmである
    請求項1、2または3記載の再剥離性粘着シート。
  5. 【請求項5】 粘着性を有する微小球が(メタ)アクリ
    ル酸エステル共重合樹脂である請求項1ないし4のいず
    れかに記載の再剥離性粘着シート。
  6. 【請求項6】 粘着性を有しない微小体が、二段階膨潤
    重合法によって製造されるスチレン系樹脂、スチレン・
    アクリル共重合系樹脂、メチルメタクリレート共重合系
    樹脂、酢酸ビニル共重合系樹脂から選ばれる少なくとも
    1種である請求項1ないし5のいずれかに記載の再剥離
    性粘着シート。
  7. 【請求項7】 接着剤がスチレン−ブタジエン共重合系
    ラテックス、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合
    系ラテックス、アクリロニトリル−ブタジエン共重合系
    ラテックス、アクリル系ラテックス、酢酸ビニル系ラテ
    ックスから選ばれる少なくとも1種である請求項1ない
    し6のいずれかに記載の再剥離性粘着シート。
  8. 【請求項8】 粘着性を有する微小球、粘着性を有しな
    い微小体、接着剤の各重量組成比A,B,Cが式2,3
    を満たす請求項1ないし7のいずれかに記載の再剥離性
    粘着シート。 A:B:C=5〜70:5〜70:10〜90 (式2) A+B+C=100 (式3)
  9. 【請求項9】 粘着性を有する微小球の22℃、1Hz
    における剛性率が105〜107dyne/cm2であり、粘着性
    を有しない微小体の剛性率が108dyne/cm2以上である
    請求項1ないし8のいずれかに記載の再剥離性粘着シー
    ト。
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