JPH0892389A - ２軸延伸ポリスチレン系樹脂シート - Google Patents
２軸延伸ポリスチレン系樹脂シートInfo
- Publication number
- JPH0892389A JPH0892389A JP6229988A JP22998894A JPH0892389A JP H0892389 A JPH0892389 A JP H0892389A JP 6229988 A JP6229988 A JP 6229988A JP 22998894 A JP22998894 A JP 22998894A JP H0892389 A JPH0892389 A JP H0892389A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- resin
- styrene
- rubber
- average particle
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- Granted
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】シート表面に微細な凹凸が均一にでき透明性を
維持し、延伸シート同志のブロッキングを弱め、かつ成
形品の積み重ねによる剥離性が良好な２軸延伸ポリスチ
レン系シートの製法。 【構成】平均粒子径０．１〜３μｍのスチレングラフト
ジエンゴムをゴム濃度で６０〜６００ｐｐｍ含有した透
明なポリスチレン系樹脂および該樹脂中に１００〜１０
００ｐｐｍ含有させた平均粒子径１〜１０のスチレン系
架橋微粒子からなる樹脂組成物を２軸延伸してなること
を特徴とする２軸延伸ポリスチレン系樹脂シート。
維持し、延伸シート同志のブロッキングを弱め、かつ成
形品の積み重ねによる剥離性が良好な２軸延伸ポリスチ
レン系シートの製法。 【構成】平均粒子径０．１〜３μｍのスチレングラフト
ジエンゴムをゴム濃度で６０〜６００ｐｐｍ含有した透
明なポリスチレン系樹脂および該樹脂中に１００〜１０
００ｐｐｍ含有させた平均粒子径１〜１０のスチレン系
架橋微粒子からなる樹脂組成物を２軸延伸してなること
を特徴とする２軸延伸ポリスチレン系樹脂シート。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、２軸延伸シ−トとした
際、透明性にすぐれ、かつシリコ−ンオイルの均一塗布
性、シ−トの剥離性および積み重ね成形品の剥離性が良
好な２軸延伸ポリスチレン系樹脂シ−トに関する。
際、透明性にすぐれ、かつシリコ−ンオイルの均一塗布
性、シ−トの剥離性および積み重ね成形品の剥離性が良
好な２軸延伸ポリスチレン系樹脂シ−トに関する。
【０００２】
【従来の技術】２軸延伸されたポリスチレン系樹脂シ−
トは、その透明性および腰の強さから食品包装分野に広
く利用されている。しかしこの２軸延伸されたシ−トは
ブロッキング性が強く、また前記シ−トより得た容器は
積み重ねておくと使用時に剥離し難い欠点を有してい
る。
トは、その透明性および腰の強さから食品包装分野に広
く利用されている。しかしこの２軸延伸されたシ−トは
ブロッキング性が強く、また前記シ−トより得た容器は
積み重ねておくと使用時に剥離し難い欠点を有してい
る。
【０００３】この欠点を改良するための方法としては、
ポリスチレン系樹脂にゴムを添加してシ−トを２軸延伸
した際に、前記ゴムをシ−ト表面に突出させてシ−トの
剥離を良好とすること（特開昭５０−７４６４９号公
報）および前記シ−ト表面にシリコンオイルを塗布する
こと（特開昭５２−８０８０号公報）が提案されてい
る。 しかしながら、ゴム添加樹脂は、２軸延伸すると
ゴムが偏平となるためシ−ト表面への突出される割合が
一定となり難く、シ−トの剥離をよくするためにはゴム
量を多く添加する必要から透明性の低下を招く恐れを生
じたり、またゴムを多く用いると長期運転中およびリサ
イクル品を添加することによるヤケからくる異物を生
じ、シ−ト外観不良およびシ−ト破断の原因となる欠点
がある。
ポリスチレン系樹脂にゴムを添加してシ−トを２軸延伸
した際に、前記ゴムをシ−ト表面に突出させてシ−トの
剥離を良好とすること（特開昭５０−７４６４９号公
報）および前記シ−ト表面にシリコンオイルを塗布する
こと（特開昭５２−８０８０号公報）が提案されてい
る。 しかしながら、ゴム添加樹脂は、２軸延伸すると
ゴムが偏平となるためシ−ト表面への突出される割合が
一定となり難く、シ−トの剥離をよくするためにはゴム
量を多く添加する必要から透明性の低下を招く恐れを生
じたり、またゴムを多く用いると長期運転中およびリサ
イクル品を添加することによるヤケからくる異物を生
じ、シ−ト外観不良およびシ−ト破断の原因となる欠点
がある。
【０００４】さらにゴム量を減少させ、ゴムの粒子径を
大きくする例えば６〜１０μｍ程度とすることもできる
がこの方法では２軸延伸シ−トの表面の肌荒れや光沢低
下が生じる。
大きくする例えば６〜１０μｍ程度とすることもできる
がこの方法では２軸延伸シ−トの表面の肌荒れや光沢低
下が生じる。
【０００５】また、これとは別にポリスチレン系樹脂に
合成二酸化硅素を添加してシ−トを２軸延伸した際に前
記二酸化硅素をシ−ト表面に突出させてシ−トの剥離を
良好とすること（特公平６−８５６公報）およびさら
に、スチレングラフトゴムを添加すること（特公平６−
８５５公報）が提案されている。
合成二酸化硅素を添加してシ−トを２軸延伸した際に前
記二酸化硅素をシ−ト表面に突出させてシ−トの剥離を
良好とすること（特公平６−８５６公報）およびさら
に、スチレングラフトゴムを添加すること（特公平６−
８５５公報）が提案されている。
【０００６】これらの系において、二酸化硅素の屈折率
が１．３〜１．４５で、母体であるポリスチレン系樹脂
の屈折率が１．５５〜１．５９と屈折率に差があり、透
明性および光沢低下が生じる。また、ポリスチレン系樹
脂と二酸化硅素との間での界面ぬれが悪いためその部分
で二酸化硅素が脱落し、さらにシ−ト物性が低下し、実
用上使用することができない。
が１．３〜１．４５で、母体であるポリスチレン系樹脂
の屈折率が１．５５〜１．５９と屈折率に差があり、透
明性および光沢低下が生じる。また、ポリスチレン系樹
脂と二酸化硅素との間での界面ぬれが悪いためその部分
で二酸化硅素が脱落し、さらにシ−ト物性が低下し、実
用上使用することができない。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる欠点
を解決するためポリスチレン系樹脂と屈折率の類似した
スチレン系架橋微粒子との樹脂組成物を２軸延伸するこ
とにより、該微粒子は延伸時に偏平に引伸ばされない為
スチレン系樹脂シ−ト表面に微細な凹凸を均一に生じさ
せてシリコ−ンオイル塗布性能を向上させ、従来の熱劣
化によるゴムのヤケおよび二酸化硅素添加に起因する外
観不良およびシ−ト破断を回避し、透明性を低下させる
ことなく、さらに延伸シ−ト同志のブロッキング性を弱
め、前記シ−トを多数枚重ねて打抜いた成形品の剥離性
を向上させたポリスチレン系樹脂２軸延伸シ−トを完成
するに至った。
を解決するためポリスチレン系樹脂と屈折率の類似した
スチレン系架橋微粒子との樹脂組成物を２軸延伸するこ
とにより、該微粒子は延伸時に偏平に引伸ばされない為
スチレン系樹脂シ−ト表面に微細な凹凸を均一に生じさ
せてシリコ−ンオイル塗布性能を向上させ、従来の熱劣
化によるゴムのヤケおよび二酸化硅素添加に起因する外
観不良およびシ−ト破断を回避し、透明性を低下させる
ことなく、さらに延伸シ−ト同志のブロッキング性を弱
め、前記シ−トを多数枚重ねて打抜いた成形品の剥離性
を向上させたポリスチレン系樹脂２軸延伸シ−トを完成
するに至った。
【０００８】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、平均
粒子径０．１〜３μｍのスチレングラトジエンゴムをゴ
ム濃度で６０〜６００ｐｐｍ含有した透明なポリスチレ
ン系樹脂中に平均粒子径１〜１０μｍのスチレン系架橋
微粒子１００〜１０００ｐｐｍ含有させた樹脂組成物を
２軸延伸してなることを特徴とする。
粒子径０．１〜３μｍのスチレングラトジエンゴムをゴ
ム濃度で６０〜６００ｐｐｍ含有した透明なポリスチレ
ン系樹脂中に平均粒子径１〜１０μｍのスチレン系架橋
微粒子１００〜１０００ｐｐｍ含有させた樹脂組成物を
２軸延伸してなることを特徴とする。
【０００９】本発明に用いる透明なスチレン系樹脂のス
チレン単量体としては例えば、スチレン、アラルキルス
チレン（例えばｏ−、ｍ−およびｐ−メチルスチレン、
ｐ−エチルスチレン、ｐ−イソプロピルスチレン、ブチ
ルスチレン、ｐ−第３級ブチルスチレン）、種種のアル
ファアルキルスチレン（例えばメチルスチレン、エチル
スチレン）、種種のアルハロスチレン（例えばｏ−，ｍ
−およびｐ−クロロスチレン、ブロモスチレン、フルオ
ロスチレン）、種種のジ、トリ、テトラおよびペンタ置
換クロロスチレン、ブロモスチレンおよびフルオロスチ
レンおよび種種のアルファおよびベータ−ハロ置換スチ
レン（例えばアルファクロロスチレン、アルファブロモ
スチレン、ベータクロロスチレンおよびベータブロモス
チレン）、および前記単量体と共重合が可能な例えばア
クリロニトリル、メチルメタアクリート、無水マレイン
酸等との共重合体があげられる。また前記透明なポリス
チレン系樹脂の製法は、通常の重合方法であれば、何ら
制限がない。
チレン単量体としては例えば、スチレン、アラルキルス
チレン（例えばｏ−、ｍ−およびｐ−メチルスチレン、
ｐ−エチルスチレン、ｐ−イソプロピルスチレン、ブチ
ルスチレン、ｐ−第３級ブチルスチレン）、種種のアル
ファアルキルスチレン（例えばメチルスチレン、エチル
スチレン）、種種のアルハロスチレン（例えばｏ−，ｍ
−およびｐ−クロロスチレン、ブロモスチレン、フルオ
ロスチレン）、種種のジ、トリ、テトラおよびペンタ置
換クロロスチレン、ブロモスチレンおよびフルオロスチ
レンおよび種種のアルファおよびベータ−ハロ置換スチ
レン（例えばアルファクロロスチレン、アルファブロモ
スチレン、ベータクロロスチレンおよびベータブロモス
チレン）、および前記単量体と共重合が可能な例えばア
クリロニトリル、メチルメタアクリート、無水マレイン
酸等との共重合体があげられる。また前記透明なポリス
チレン系樹脂の製法は、通常の重合方法であれば、何ら
制限がない。
【００１０】また、ジエンゴムとしては、１種またはそ
れ以上の共役１，３−ジエン例えばブタジエン、イソプ
レン、２−クロロ−１，３ブタジエン、１−クロロ−
１，３ブタジエン、ピペリンなどの任意のゴム重合体で
ある。
れ以上の共役１，３−ジエン例えばブタジエン、イソプ
レン、２−クロロ−１，３ブタジエン、１−クロロ−
１，３ブタジエン、ピペリンなどの任意のゴム重合体で
ある。
【００１１】本発明のスチレングラフトゴム含有のポリ
スチレン系樹脂の製法は、例えばスチレン単量体にジエ
ンゴムを溶解してなる方法、および、ジエンゴム量を２
〜１０重量％含有したグラフト型ゴム変成ポリスチレン
樹脂と透明なポリスチレン樹脂とを、任意に混合して得
る方法のいずれでも良い。
スチレン系樹脂の製法は、例えばスチレン単量体にジエ
ンゴムを溶解してなる方法、および、ジエンゴム量を２
〜１０重量％含有したグラフト型ゴム変成ポリスチレン
樹脂と透明なポリスチレン樹脂とを、任意に混合して得
る方法のいずれでも良い。
【００１２】さらに、本発明に用いるスチレングラフト
ジエンゴムの平均粒子径は０．１〜３μｍであり、好ま
しくは０．５〜２．５μｍである。０．１μｍ未満では
シートを２軸延伸した際、シート表面に突出するゴムの
突起が小さすぎてシートのブロッキング性を弱めるのに
十分ではなく、しかも前記シートを重ねて打ち抜いた成
形品の剥離性に劣り、また、３μｍを越えると、シート
表面の肌荒れ、透明性の低下を生じて好ましくない。ま
た、透明なポリスチレン中のゴム濃度は６０〜６００ｐ
ｐｍであり、好ましくは１００〜４００ｐｐｍである。
６０ｐｐｍ未満では、シートへのシリコンオイル塗布が
不均一となり、しかもスチレン系架橋微粒子の添加量を
増大させる必要から凝集体が増してシート表面が荒れ、
６００ｐｐｍを越えると透明性が低下するので好ましく
ない。
ジエンゴムの平均粒子径は０．１〜３μｍであり、好ま
しくは０．５〜２．５μｍである。０．１μｍ未満では
シートを２軸延伸した際、シート表面に突出するゴムの
突起が小さすぎてシートのブロッキング性を弱めるのに
十分ではなく、しかも前記シートを重ねて打ち抜いた成
形品の剥離性に劣り、また、３μｍを越えると、シート
表面の肌荒れ、透明性の低下を生じて好ましくない。ま
た、透明なポリスチレン中のゴム濃度は６０〜６００ｐ
ｐｍであり、好ましくは１００〜４００ｐｐｍである。
６０ｐｐｍ未満では、シートへのシリコンオイル塗布が
不均一となり、しかもスチレン系架橋微粒子の添加量を
増大させる必要から凝集体が増してシート表面が荒れ、
６００ｐｐｍを越えると透明性が低下するので好ましく
ない。
【００１３】ここで用いたグラフトゴムの平均粒子径
（Ｄ）とは超薄切片法を用いて組成物の透過型顕微鏡写
真を撮影し、ゴム状重合体粒子１０００個の円換算粒子
径を測定して次式を用いて算出した値である。
（Ｄ）とは超薄切片法を用いて組成物の透過型顕微鏡写
真を撮影し、ゴム状重合体粒子１０００個の円換算粒子
径を測定して次式を用いて算出した値である。
【００１４】
【数１】 次に本発明で用いるスチレン系架橋微粒子としてはポリ
スチレン系樹脂の屈折率に近い屈折率を有する有機系微
粒子が好ましい。また、その平均粒子径は、１〜１０μ
ｍであり、好ましくは１〜６μｍである。１μｍ未満で
はシ−トに再凝集による分散不良が生じたり、フィッシ
ュアイができてシ−ト表面外観不良を起こし、また１０
μｍを越えると、粗大粒子が多く含まれるのでシ−ト表
面外観が損なわれたり、延伸時にシ−ト破断を生じるの
で好ましくない。さらに樹脂中に含有される割合は１０
０〜１０００ｐｐｍであり、好ましくは１００〜６００
ｐｐｍである。１００ｐｐｍ未満では、シート表面への
突出割合が少なく、シートブロッキング性を強くした
り、該シートから得た成形品の積み重ねによる剥離性が
劣り、また１０００ｐｐｍを越えると、スチレン系架橋
微粒子の再凝集を起こす機会が多くなり、シ−トの透明
性および外観の低下、延伸時のシ−ト破断を生じる欠点
がある。
スチレン系樹脂の屈折率に近い屈折率を有する有機系微
粒子が好ましい。また、その平均粒子径は、１〜１０μ
ｍであり、好ましくは１〜６μｍである。１μｍ未満で
はシ−トに再凝集による分散不良が生じたり、フィッシ
ュアイができてシ−ト表面外観不良を起こし、また１０
μｍを越えると、粗大粒子が多く含まれるのでシ−ト表
面外観が損なわれたり、延伸時にシ−ト破断を生じるの
で好ましくない。さらに樹脂中に含有される割合は１０
０〜１０００ｐｐｍであり、好ましくは１００〜６００
ｐｐｍである。１００ｐｐｍ未満では、シート表面への
突出割合が少なく、シートブロッキング性を強くした
り、該シートから得た成形品の積み重ねによる剥離性が
劣り、また１０００ｐｐｍを越えると、スチレン系架橋
微粒子の再凝集を起こす機会が多くなり、シ−トの透明
性および外観の低下、延伸時のシ−ト破断を生じる欠点
がある。
【００１５】また本発明の樹脂組成物は必要に応じて、
滑剤、可塑剤、着色剤等の添加剤を用いることができ
る。
滑剤、可塑剤、着色剤等の添加剤を用いることができ
る。
【００１６】本発明の延伸シ−ト用としての樹脂組成物
は、透明なスチレン系樹脂とスチレン系架橋微粒子とを
ヘンシエルミキサ−、Ｖブレンダ−等でドライブレンド
してもよく、また、有機系微粒子を多量に含んだ樹脂組
成物のマスタ−ペレットを作り、未充填剤の透明なスチ
レン系樹脂と混合する方法等いずれの方法でもよい。ま
た本発明のポリスチレン系樹脂延伸シ−トはその表面に
オストワルド粘度（２０℃）が１００〜２００，０００
センチスト−クスのジメチルシリコ−ンを主成分とする
シリコ−ンオイル単独および乳化剤を含有したエマルジ
ョンを単独または、防曇剤、帯電防止剤と併用して均一
に塗布することができる。また、シリコ−ンオイルの塗
布量は、手にべたつきが感じられない程度１０〜１５０
ｍｇ／ｍ2 範囲である。
は、透明なスチレン系樹脂とスチレン系架橋微粒子とを
ヘンシエルミキサ−、Ｖブレンダ−等でドライブレンド
してもよく、また、有機系微粒子を多量に含んだ樹脂組
成物のマスタ−ペレットを作り、未充填剤の透明なスチ
レン系樹脂と混合する方法等いずれの方法でもよい。ま
た本発明のポリスチレン系樹脂延伸シ−トはその表面に
オストワルド粘度（２０℃）が１００〜２００，０００
センチスト−クスのジメチルシリコ−ンを主成分とする
シリコ−ンオイル単独および乳化剤を含有したエマルジ
ョンを単独または、防曇剤、帯電防止剤と併用して均一
に塗布することができる。また、シリコ−ンオイルの塗
布量は、手にべたつきが感じられない程度１０〜１５０
ｍｇ／ｍ2 範囲である。
【００１７】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。
なお平均粒子径の測定方法は、コ−ルタ−カウンタ−法
による５０％体積平均粒子径である。表１に示す特性評
価方法は次のとおりである。 １．剥離性：シ−ト単発圧空成形機（浅野製鉄所）にか
け容器（開口部９０×底部６０×５０ｍｍ深さ）に成形
しそれを２０枚重ねて抜型カッタ−で圧切し、積み重ね
られている成型品の上に２ｋｇの荷重を乗せた時の高さ
を［Ａ］とし、荷重を取り除いた時の高さを［Ｂ］とし
て回復率を次式のように計算した。
なお平均粒子径の測定方法は、コ−ルタ−カウンタ−法
による５０％体積平均粒子径である。表１に示す特性評
価方法は次のとおりである。 １．剥離性：シ−ト単発圧空成形機（浅野製鉄所）にか
け容器（開口部９０×底部６０×５０ｍｍ深さ）に成形
しそれを２０枚重ねて抜型カッタ−で圧切し、積み重ね
られている成型品の上に２ｋｇの荷重を乗せた時の高さ
を［Ａ］とし、荷重を取り除いた時の高さを［Ｂ］とし
て回復率を次式のように計算した。
【数２】 ◎：３０％以上 ○：２０％以上〜３０％未満 △：１０％以上〜２０％未満 ×：１０％未満 ２．透明性：スガ試験機・ヘ−ズ測定器でシ−ト厚１８
０μｍ基準でヘ−ズを測定した。 ◎（良好） ： １％以下 ○（良） ： １超 〜１．５％ △（やや良）： １．５〜２．０％ ×（不良） ： ２％超 ３．シ−ト表面突起数：東京精密製の二次元表面粗さ計
（サ−フコム）により２０ｃｍ長さ中の０．２〜１μｍ
の突起数を測定した。 ◎（良好） ： １５１個以上 ○（良） ： １０１ 〜１５０個 △（やや良）： ５１〜１００ 個 ×（不良） ： ５０個以下 ４．シリコンオイルマ−ク：Ａ４版シ−トを１０枚重ね
合わせ１０Ｋｇの荷重を１２時間かける。その後Ａ４版
シ−トを１００区画に分け地図模様の面積がＡ４版にし
める度合を目視により測定した。 ◎（良好） ：５％以下 ○（良） ：５超〜２５％ △（やや良）：２５超〜５０％ ×（不良） ：５０％超 ５．ヤケの数：０．２ｍｍ以上のフィシュアイに占める
樹脂ヤケ（着色、コンタミも含む）を５０倍ル−ペにて
目視判断で判定した。 ◎（良好） ：５％以下 ○（良） ：５超〜２５％ △（やや良）：２５超〜５０％ ×（不良） ：５０％超 （実施例１〜４）スチレングラフトゴムのゴム濃度およ
び平均粒子径が表１に示すとうりになるように透明なポ
リスチレン系樹脂とグラフト型ゴム変性ポリスチレン系
樹脂（ゴム濃度６重量％）とを混合し、さらに該混合樹
脂中に表１に示す通りの量、平均粒子系のポリスチレン
架橋粒子（積水化成品（株）社製テクノポリマー、日本
ペイント（株）社製マイクロジェル）を混入した樹脂組
成物を押出機からシート状に押し出し、タテおよびヨコ
に２．５倍延伸して１８０μｍの２軸延伸シートを得
た。次に前記延伸シートの表面にシリコーンオイルを４
０ｍｇ／ｍ2 となるように塗布した。得られたシートの
特性を表１に示す。
０μｍ基準でヘ−ズを測定した。 ◎（良好） ： １％以下 ○（良） ： １超 〜１．５％ △（やや良）： １．５〜２．０％ ×（不良） ： ２％超 ３．シ−ト表面突起数：東京精密製の二次元表面粗さ計
（サ−フコム）により２０ｃｍ長さ中の０．２〜１μｍ
の突起数を測定した。 ◎（良好） ： １５１個以上 ○（良） ： １０１ 〜１５０個 △（やや良）： ５１〜１００ 個 ×（不良） ： ５０個以下 ４．シリコンオイルマ−ク：Ａ４版シ−トを１０枚重ね
合わせ１０Ｋｇの荷重を１２時間かける。その後Ａ４版
シ−トを１００区画に分け地図模様の面積がＡ４版にし
める度合を目視により測定した。 ◎（良好） ：５％以下 ○（良） ：５超〜２５％ △（やや良）：２５超〜５０％ ×（不良） ：５０％超 ５．ヤケの数：０．２ｍｍ以上のフィシュアイに占める
樹脂ヤケ（着色、コンタミも含む）を５０倍ル−ペにて
目視判断で判定した。 ◎（良好） ：５％以下 ○（良） ：５超〜２５％ △（やや良）：２５超〜５０％ ×（不良） ：５０％超 （実施例１〜４）スチレングラフトゴムのゴム濃度およ
び平均粒子径が表１に示すとうりになるように透明なポ
リスチレン系樹脂とグラフト型ゴム変性ポリスチレン系
樹脂（ゴム濃度６重量％）とを混合し、さらに該混合樹
脂中に表１に示す通りの量、平均粒子系のポリスチレン
架橋粒子（積水化成品（株）社製テクノポリマー、日本
ペイント（株）社製マイクロジェル）を混入した樹脂組
成物を押出機からシート状に押し出し、タテおよびヨコ
に２．５倍延伸して１８０μｍの２軸延伸シートを得
た。次に前記延伸シートの表面にシリコーンオイルを４
０ｍｇ／ｍ2 となるように塗布した。得られたシートの
特性を表１に示す。
【００１８】（比較例１〜４）スチレングラフトゴムの
ゴム濃度および平均粒子径、さらにポリスチレン系架橋
粒子の量、平均粒子径を表に示すとうりにした以外は実
施例１と同様に操作した。
ゴム濃度および平均粒子径、さらにポリスチレン系架橋
粒子の量、平均粒子径を表に示すとうりにした以外は実
施例１と同様に操作した。
【００１９】
【表１】
【００２０】
【発明の効果】以上のとうり本発明のポリスチレン系樹
脂延伸シートは、シート表面に微細な凹凸が均一にでき
るのでシリコンオイル塗布が均一となり、しかも従来の
熱劣化による異物混入からくる外観およびシート破断が
回避でき、透明性を維持しさらに延伸シート同志のブロ
ッキング性を弱め、かつ成形品の積み重ねによる剥離性
が良好であるという特徴を有する。
脂延伸シートは、シート表面に微細な凹凸が均一にでき
るのでシリコンオイル塗布が均一となり、しかも従来の
熱劣化による異物混入からくる外観およびシート破断が
回避でき、透明性を維持しさらに延伸シート同志のブロ
ッキング性を弱め、かつ成形品の積み重ねによる剥離性
が良好であるという特徴を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ｂ２９Ｋ 25:00 105:16 Ｂ２９Ｌ 7:00
Claims (1)
- 【請求項１】平均粒子径０．１〜３μｍのスチレングラ
フトジエンゴムをゴム濃度で６０〜６００ｐｐｍ含有し
た透明なポリスチレン系樹脂中に平均粒子径１〜１０μ
ｍのスチレン系架橋微粒子を１００〜１０００ｐｐｍ含
有させた樹脂組成物を２軸延伸してなることを特徴とす
る２軸延伸ポリスチレン系樹脂シート。
Priority Applications (8)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22998894A JP3207053B2 (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | ２軸延伸ポリスチレン系樹脂シート |
| TW084102054A TW378225B (en) | 1994-03-07 | 1995-03-04 | Biaxially stretched polystyrene resin sheet |
| KR1019950004477A KR100339282B1 (ko) | 1994-03-07 | 1995-03-06 | 이축연신된폴리스티렌수지시이트 |
| CN95100984A CN1112052A (zh) | 1994-03-07 | 1995-03-07 | 双轴拉伸的聚苯乙烯树脂薄片 |
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