JPH0892300A - ポリクローナル抗体 - Google Patents

ポリクローナル抗体

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JPH0892300A
JPH0892300A JP7261421A JP26142195A JPH0892300A JP H0892300 A JPH0892300 A JP H0892300A JP 7261421 A JP7261421 A JP 7261421A JP 26142195 A JP26142195 A JP 26142195A JP H0892300 A JPH0892300 A JP H0892300A
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ロリンガー ヴオルフガング
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エツシツヒ ウルリヒ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 HbA1cに高親和性を示すポリクローナル抗
体 【解決手段】 HbA1cに高親和性を示すポリクローナ
ル抗体を、一般式I: 【化1】 の免疫原を、抗体を形成する能力のある生物に注射し、
次いでこの生物から抗体を取得することにより獲得す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明はHbA1c−特異的抗
体に関する。
【従来の技術】吸入した酸素及びCO2の運搬に作用
し、赤血球中に局在するヘモグロビンは4本の鎖からな
っており、そのうちのそれぞれ2本は同じ構造を有す
る。主に、2本のα−鎖及び2本のβ−鎖からなる。こ
のヘモグロビンは血液中で90%より多くまでがHbA
0として示される形で存在する。グリコシル化ヘモグロ
ビンは生体内でヘモグロビンとグルコースとの非酵素的
反応により生じる。このグリコシル化はグルコースのア
ルデヒド基とヘモグロビンのアミノ基との間でのシッフ
の塩基の形成を介して経過する。生じたアルジミンはア
マドリ(Amadori)転位により転位しN−(1−
デスオキシ−D−フルクトース−1−イル)−基とな
る。この転位形においてグリコシル化ヘモグロビンは安
定である。グリコシル化ヘモグロビンをHbA1と呼
び、これらの群の最も重要なものをHbA1cと呼ぶ。H
bA1cはヘモグロビンのβ鎖のアミノ末端に存在するバ
リン基の遊離アミノ基のグリコシル化により生じる。こ
の際、N−(1−デスオキシ−D−フルクトース−1−
イル)−L−バリン基が生じ、以降これを“フルクトー
ス・バリン”と呼ぶ。血中でのHbA1cの濃度は血液の
糖濃度に依存する。全ヘモグロビンに対するHbA1
量は通常成人において3〜6%の範囲にある。血糖値の
上昇において、全グロブリンに対するグリコシル化ヘモ
グロビンの量は上昇し、15%にまで上昇することがあ
る。従って、HbA1c−量の測定は糖代謝のコントロー
ルのための確実なパラメーターである。赤血球及びこれ
と共に安定なHbA1は平均して120日間生存するの
で、血中でのグリコシル化ヘモグロビン量の測定は、特
に糖尿病患者に重要である炭水化物代謝をコントロール
するための良好なパラメーターを提供する。このパラメ
ーターは炭水化物の富んだ食事後の血糖値の短時間の上
昇には依存せず、こうして長時間パラメーターとして働
らく。従って、糖尿病の診断のために及び糖尿病患者の
監視のために、血中のHbA 1cの量を特異的に測定する
ことは重要である。グリコシル化ヘモグロビンの分析に
関しては、一連の方法がある。最も多く使用される方法
は、β−鎖の遊離アミノ基をグルコースと反応させる時
ヘモグロビン分子中でのプラスの電荷の喪失に基づく。
特に、カラムクロマトグラフィー法及び電気泳動法を使
用する。他の方法は組み込まれたグルコース分子もしく
はアマドリ転位によるフルクトース分子を比色定量法に
より検出する(チオバルビツール酸法)。従来公知の方
法は一部非常に時間を費し、煩雑であり、一部グリコシ
ル化ヘモグロビンに関して十分に特異的ではない。従っ
て、全ヘモグロビン中のグリコシル化部分量を著しく特
異的に把握する簡単な測定法に対する要求がある。その
ような簡単な方法は専門家に公知の種々のイムノアッセ
イの変法である。均質な競合イムノアッセイにおいて
は、例えば標識化HbA1c誘導体は測定すべき試料から
のHbA1cと抗体を争う。標識化HbA1c−誘導体とし
てはHbA1cのエピトープである短かい合成ペプチドを
使用し、標識に結合する。正確な結果で再現性のある測
定を可能とするためには、標識化ペプチドと試料からの
HbA1cとが実際に競合反応を行なうことができるよう
に、これらがほぼ同じ親和性で結合する抗体を使用しな
ければならない。従って、このイムノアッセイの実施の
ためには、非常に特異的にHbA1cを認識する抗体、す
なわちHbA1c−β−鎖のグリコシル化N−末端が特異
的に結合するが、相応するHbA0−β−鎖の非グリコ
シル化N−末端は結合しない抗体を提供しなければなら
ない。競合イムノアッセイのもう1つの変法は不均一相
で実施される。この際、例えば固相に結合したHbA1c
−エピトープを有する合成ペプチドと試料からのHbA
1cとが特異的抗体を競合する。固相に結合したペプチド
は例えば牛血清アルブミンと、HbA1cのエピトープの
配列を有する合成グリコシル化ペプチドとからの複合体
であってよい。この変法を実施するためにも、抗体は該
ペプチド及び試料からのHbA1cとほぼ同程度の親和性
で結合するべきである。HbA1cの検出のための、感度
が良好で、特異的な方法を実施するためには、HbA0
ではなく、特異的にHbA1cに結合する抗体を取得する
ことは重要であった。すでに、HbA1cの検出法、並び
にこの方法に好適な抗体は、例えばヨーロッパ特許公開
第185870号明細書から公知である。しかしなが
ら、すべての公知の抗体は、これらがHbA1c分子に対
して非常に僅かな親和性を有するという欠点を有してい
る。従って、一般にHbA1の抗原決定基が、抗体が十
分量で結合されることができる程度に十分に遊離して存
在するように、測定の実施の前に変性を実施しなければ
ならない。この種の方法は煩雑である。ヨーロッパ特許
公開第185870号明細書による方法において使用し
た免疫原は、僅かに特異的な免疫応答のみが生じるとい
う欠点を有している。こうして、そこに記載された方法
によればHbA1c及びHbA0の区別に関して測定可能
な特異性を有さない、ポリクローナル羊血清及びマウス
血清のみが得られる。西ドイツ国特許公開第34396
10号公報から、HbA1cに対する抗体の取得法が公知
であり、これにおいては免疫原として糖、ヘモグロビン
のβ−鎖のヘプチド基及び免疫原担体からなる複合体を
使用している。しかしながら、この方法で得られた抗体
は全く十分な選択性を示さず、その比親和性が小さい。
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は公知技術から出発し、高い親和性を有し、高い特異性
の、HbA1cに対するポリクローナル及びモノクローナ
ル抗体を提供することである。
【課題を解決するための手段】この課題は一般式I
【化3】 [式中、mは1〜q(ここで、qはハプテンスペーサー
基に結合する担体蛋白質の重量25%に相当する数値を
表わす)を表わし、Tは担体蛋白質を表わし、Aは一般
式II:
【化4】 (ここで、XはS又はNHを表わし、nは1〜4を表わ
し、Bはサクシンイミド基を含有する有機基を表わす)
を有する原子数10〜20の鎖長のスペーサーを表わ
す]の免疫原を、抗体を形成する能力のある生物に注射
し、次いでこの生物から抗体を取得することにより得る
ことができ、かつHbA1cに高親和性を示し、かつHb
0を結合しないことを特徴とするHbA1cに対するポ
リクローナル抗体により解決する。本発明において免疫
原を使用する際に高特異的抗体が得られ、その選択性及
び親和性は従来公知のHbA1c抗体のそれらより著しく
すぐれているということが確認されたことは意外であっ
た。本発明に使用する免疫原は三つの部分(HbA1c
蛋白質のN−末端に相応するハプテン部、スペーサー及
び免疫原蛋白質)からなる。本発明に使用した免疫原の
ハプテン部はヘモグロビンのβ−鎖のN−末端部の最初
の4つのアミノ酸及びフルクトース分子を有する。天然
のHbA1−蛋白質におけるように、本発明による免疫
原においてはフルクトース分子のC1−原子にアミノ酸
であるバリン、ヒスチジン、ロイシン及びスレオニンが
結合している。ハプテン部の製造は自体公知法で行なわ
れる。特に好適であるのは固相合成である(G.Bar
any及びR.W.Merrifield著、Gros
s、Meienhofer、The Peptide
s、第2巻、第3〜285頁、ニューヨーク、1978
年)。このためにはα−アミノ基はNα−フルオレニル
メトキシカルボニル基で保護される。側鎖の官能基はt
ert−ブチルエーテル、tert−ブチルエステルと
して、もしくはtert−ブトキシカルボニル基として
保護される。これらの保護基は完成した合成ペプチドの
担体からの加酸分解による切断において一緒に分離す
る。N−(1−デスオキシ−D−フルクトース−1−イ
ル)−基は自体公知法でペプチドとグルコースとの反応
により挿入される。引き続く、アマドリ転位により
(K.Heyns及びH.Paulsen著、J.Li
ebigs ann.Chem.,第627巻(195
9年)、第160〜174頁及びH.Roeper等
著、Carbohydrates、第116巻、198
3年、第183〜195頁参照)、所望のN−(1−デ
スオキシ−D−フルクトース−1−イル)−ペプチドが
得られる。免疫原複合体のもう1つの本発明において重
要な成分はスペーサーであり、これはハプテンを免疫原
蛋白質と結合している。該スペーサーは本発明により原
子10〜20個の鎖長を示し、この際、該連鎖は炭素、
酸素、窒素及び/又は硫黄原子から構成されていてよ
い。この鎖長に関しては、連鎖を構成する原子だけを数
えていて、水素原子又は側鎖基原子は数えない。スペー
サーはスレオニンのカルボキシル基に結合している。ス
ペーサーは次の一般式:
【化5】 を示し、ここでXはS又はNHを表わし、nは1〜4の
整数を表わす。XがSを表わし、nが1である場合、も
しくはXがNHを表わし、nが4の場合が有利である。
一般式の基Bは自体公知のスペーサー分子であり、これ
はサクシンイミジル基を有する。基Bの構造はあまり厳
密ではないが、他のスペーサー部と一緒になって原子1
0〜20個の鎖長が得られるような連鎖分子の長さを示
さなければならない。基Bとしてサクシンイミジルヘキ
サノイル基を使用するのが有利である。スペーサーは自
体公知法で挿入される。スペーサーは所定のペプチドの
C−末端に結合することができ、かつNH2−又はSH
−基を有するアミノ酸を含有する。このアミノ基もしく
はメルカプト基を介して、担体蛋白質との結合を仲介す
るサクシンイミジル基は挿入される。アミノ酸としてシ
ステイン、ホモシステイン、リジン又はオルニチンを使
用するのが有利である。スペーサーがアミノ酸としてシ
ステイン又はホモシステインを含有する場合、はじめに
保護されたメルカプト基を有するシステイン又はホモシ
ステインをペプチドの固相合成用出発アミノ酸として使
用することができ、その際保護基としてt−ブチルスル
フェニル基を使用するのが有利である。引き続き、担体
蛋白質をサクシンイミジル基を供給する二官能性リンカ
ー、例えばマレイミドヘキサノイル−N−ヒドロキシサ
クシンイミドと反応させ、次いでスペーサー−担体蛋白
質−複合体をシステインもしくはホモシステインの遊離
したSH−基に結合させる。スペーサーがアミノ酸とし
てリジン又はオルニチンを含有するならば、ペプチドの
固相合成のために出発アミノ酸として保護されたα−ア
ミノ基を有するアミノ酸をはじめに使用するのが有利で
あり、この際保護基として有利にカルボベンゾキシ基を
使用し、引き続きペプチドの遊離したα−アミノ基を二
官能性リンカーと反応させる。次いで、ペプチド−アミ
ノ酸−スペーサー複合体を担体蛋白質に結合するが、こ
の際この結合は担体蛋白質のSH−基を介して行なう。
担体蛋白質としては自体公知の蛋白質を使用することが
できる。好適であるのは例えばアルブミン、例えば牛血
清アルブミン及びオバルブミン、ヘモシアニン、例えば
キーホール・リンペット・ヘモシアニン(Keyhol
e limpet hemocyanine)、ポリア
ミノ酸、例えばポリ−L−Lys及びポリ−L−(Ly
s:Glu)又は酵素、例えばガラクトシダーゼであ
る。担体蛋白質としてはエデスチン又はガラクトシダー
ゼを使用するのが有利である。担体蛋白質には有利に多
くのハプテン・スペーサー基が結合される。結合する基
の数は担体蛋白質の大きさに依存する。一般に、担体蛋
白質の重量の最高25%がハプテン・スペーサー基に結
合されていてよい。蛋白質としてエデスチンを使用する
場合、ハプテンスペーサー基10〜30個が有利に結合
される。前記免疫原を用いて、HbA1cに対する高活性
特異的抗体が得られる。この抗体はHbA0との著しく
僅かな交差反応性を示す。本発明の抗体を取得するため
には、前記免疫原を好適な生物に多数回注入し、次いで
自体公知法で抗体を取得する。抗体の獲得のためには一
般に哺乳動物を免疫化する。好適であるのは、例えばマ
ウス、羊、家兎、ラッテ又はモルモットである。免疫原
を、有利に緩衝液中に溶かし、常用の助剤の添加下に、
例えばフロイントのアジュバンス(Freundsch
en Adjuvanz)と共に宿主動物中に注入す
る。高い抗体動物を得るためにはこの注射を規則的な間
隔、例えば2週間〜4週間ごとに繰り返す。宿主動物の
血液から、ポリクローナル抗体を含有する抗血清を常法
で取得する。本発明による免疫原を用いて、高特異性モ
ノクローナル抗体も、例えばNature、第266
巻、1977年、第495頁及びScience、第2
08巻、1980年、第692頁以降に記載されてい
る、G.Koehler及びC.Milsteinの公
知ハイブリッド化法を使用して取得することができる。
このためには宿主生物の免疫化の後、免疫化動物の脾臓
からB−リンパ球を単離し、骨髄腫細胞と融合し、生じ
たハイブリドーマ細胞をクローン化する。次いで、生じ
たクローンから、HbA1cと特異的に反応し、他の分子
と実質的に全く交差反応を行なわない抗体を生産する細
胞系を単離する。この細胞系の単離は、クローンの著し
く高い量が特異的な抗体を生産するので、簡単である。
この細胞系を更に培養し、次いでこれから所望のモノク
ローナル抗体を取得することができる。抗体活性は自体
公知法で、血清中又はハリブリドーマ上澄中で、酵素イ
ムノアッセイを使用して常法で測定する。本発明により
得られた抗体はHbA1cに対する高い特異性及び高い親
和性により優れている。グリコシル化していないヘモグ
ロビンと、及び体液中に存在する他の蛋白質との交差反
応は僅かである。従って、この抗体は体液中のHbA1c
の測定法に使用するために優れている。特に好適なモノ
クローナル抗体はMAK′s 3.609.325、
3.51.56及び3.230.140である。相応す
るハリブリドーマ細胞系はヨーロピアン・コレクション
・オブ・アニマル・セル・カルチャーズ(Europe
an Collection of Animal C
ell Cultures)、プロトン・ダウン(Pr
oton Down)、GBに、ECACC87120
801、ECACC88122302及びECACC8
8122301という番号で寄託されている。
【実施例】次に本願発明を図面及び実施例につき詳細に
説明する。 例 1 ペプチドフルクトースVal−His−Leu−Thr
−Cys−OHを合成した。固相合成をラボルテック社
(Firma Labortec;Budendor
f、Schweiz在)の半自動ペプチド合成機(se
mi−automatishen peptidsyn
thesizer)中で実施した。Nα−アミノ保護基
としてはFmoc−基(Fluorenyl−meth
oxycarbonyl gruppe)を使用した。
このペプチド合成法の記載はマイエンホーファー(J.
Meyenhofer)等著、Int.J.Pepti
d Protein Res.、第13巻、第35〜4
2頁(1979年)にある。マイエンホーファーにより
記載されているように、C−末端Fmoc−アミノ酸を
p−アルキルオキシベンジルアルコール樹脂(Firm
a Bachem.Budendorf、Schwei
z)に結合した。 合成サイクルに関する合成方法: 工程 時 間 試 薬 / 溶 剤 1 2×1分 DMF(ジメチルホルムアミド) 2 1×3分 ピペリジン/DMF 1:4 3 1×7分 ピペリジン/DMF 1:4 4 4×1/2分 DMF 5 2×1/2分 イソプロパノール 6 中 止 ニンヒドリンテスト 7 2×1分 DMF 8 中 止 DMF中の次のFmoc−アミノ酸及びHOBt (1−ヒドロキシベンゾトリアゾール)の添加 9 2 分 振盪 10 中 止 DCM(ジクロルメタン)中のDCC(ジシクロヘ キシルカルボジイミド)の添加 11 90分 結合 12 3×1分 DMF 13 2×1分 イソプロパノール 14 中 止 ニンヒドリンテスト 工程8〜11による結合のために、Fmoc−アミノ酸
及びDCCは出発樹脂の負荷に対してそれぞれ3倍モル
量で使用する。HoBtは4.5倍モル量で使用する。
最後のN−末端Fmoc−アミノ酸の結合の後、Fmo
c−保護基の脱離のために、合成サイクルの工程1〜5
を実施する。その後、この樹脂を15倍容量のジクロル
メタン(DCM)/トリフルオル酢酸(TFA)1:1
中で2時間室温で振盪する。濾過し、DCM/TFA
4:1で更に2回この樹脂を洗浄し、すべての濾液を合
し、真空中25℃でトルエン添加下に濃縮する。残分に
ジエチルエーテルを加える。固体を濾別し、乾燥する。
前記の概要法によりペプチドであるフルクトース−Va
l−His−Leu−Thr−Cys(StBu)OH
が合成された。出発樹脂としては0.6m Mol/g
で負荷されたFmoc Cys(StBu)p−アルコ
キシベンジルアルコール樹脂10gを使用した。合成サ
イクルにおいて次のFmoc−アミノ酸を順次使用し
た: 1. Fmoc Thr(tBu) 6.2g 2. Fmoc Leu 6.4g 3. Fmoc His(Trt) 11g 4. Fmoc Val 6.1g 次の短縮形を使用した: tBu :トリエチルブチルエーテル Trt :トリチル StBu:t−ブチルチオエーテル OtBu:t−ブチルエステル Z :ベンジルオキシカルボニル −Cys(StBu):t−ブチルスルフェニルシステ
イン 樹脂の脱離後の粗収率はHval−His−Leu−T
hr−Cys(StBu)OH 3.29gである。D
C:(シリカゲルHPTLC Merck、溶離剤:エ
タノール/氷酢/水 6:2:2)Rf=0.62。ニ
ンヒドリンスプレー0.1%(Merck)での噴霧及
び120℃で5分間での顕色により赤紫色となる。0.
4%レゾルシンメタノール溶液200ml及び5N硫酸
40mlからなる混合物(レゾルシン硫酸)での噴霧及
び5〜10分間の120℃での顕色により発色しない。
粗ペプチド1gをグルコース540mg及びピリジン/
氷酢50mlを添加し、5日間室温で撹拌した。次いで
室温で真空中濃縮し、引き続き残分を3回水50mlで
取り込み、再び蒸発乾固する。残分を水50ml中に取
り込み、デュウエックス(Dowex)50WX8(H
+−型、50×3.5cm)を有するカラム上にのせ、
全グルコースが溶離されるまで水で洗浄した。その後、
生成物を1Nアンモニアで溶離し、凍結乾燥した(81
0mgが得られる)。凍結乾燥物を0.1Mトリエチル
アンモニウムアセテート緩衝液、pH8.5中に取り込
み、アフィゲル(Affigel)601(Biora
d、5×26cm)を有するカラム上で0.1Mトリエ
チルアンモニウムアセテート緩衝液、pH8.52l
で、及びその後水2lで洗浄する。次いで、該生成物を
0.1%蟻酸で溶離し、凍結乾燥する。このように得ら
れた凍結乾燥物をポリゴシル(Polygosil)C
18、5μ(Macherey and Nagel)
でクロマトグラフィーを行なう(水中の0.1%TFA
〜65%イソプロパノール水溶液中の0.1%TFAの
傾斜溶液)。フルクトース・Val−His−Leu−
Thr−Cys(StBu)OH 283mgが得られ
る。DC(シリカゲル、溶離剤、同上);Rf=0.5
8。ニンヒドリンでの着色:茶褐色。レゾルシン硫酸で
の着色:赤褐色。 Fab−MS(Fast Atom Bombardi
ment MS)(ポジティブ):MH+=822。 システイン保護基の脱離のためには、前記の得られたペ
プチドを0.1M燐酸カリウム緩衝液、pH8.5、1
30ml中に溶かし、多数回脱ガスし、再び窒素を吹き
つける。次いで、この溶液にジチオトライトール(Di
thiotreitol)778mgを加え、窒素雰囲
気下に24時間放置する。引き続き、HClでpH5に
し、ポリゴシルC18でクロマトグラフィーにより精製
した(前記のような傾斜溶液)。フルクトース−Val
−His−Leu−Thr−Cys OH178mgが
得られる、FabMS:ポジティブ:MH+=734。 例 2 例1に記載した合成工程により、ペプチドであるフルク
トース−ValHisLeuThrLysOHが合成さ
れた。出発樹脂としては0.48m mol/gで負荷
されたFmoc Lys(Z)p−アルコキシベンジル
アルコール樹脂10mgを使用した。合成サイクル中で
次のFmoc−アミノ酸を順次使用する: 1. Fmoc Thr(tBu) 5g 2. Fmoc Leu 5.1g 3. Fmoc His(Trt) 8.9g 4. Fmoc Val 4.9g 樹脂の脱離後の粗収量:3.2g DC:(シリカゲルHPTLC、溶離剤例1.3参
照):Rf=0.58 粗ペプチドを室温でグルコース1.6gと共にピリジン
/氷酢1:1 150ml中で撹拌した。反応溶液を蒸
発し、例1.3に記載したように、デュウエックス50
WX8H+及びアフィゲル601で精製した。フルクト
ース−ValHis Leu Thr Lys(Z)O
H 1.7gが得られた。 DC:(シリカゲル HPTLC、溶離剤例1参照):
Rf=0.58、硫酸スプレー試薬での着色:赤褐色、1 H−NMR(300Mhz,D2O):δ=0.85
(d,J=5.1Hz,3H);0.89(d,J=
4.9Hz,3H);0.96(d,J=7.1Hz,
3H);1.04(d,J=6.8Hz,3H);1.
20(d,J=1.20Hz,3H);1.3〜1.9
(m,9H);2.3(m,2H);3.0〜3.3
(m,6H);3.63〜4.1(m,5H);4.1
〜4.29(m,4H);4.32(d,J=5.4H
z,1H);4.45(m,1H);4.48(m,2
H);5.09(s,2H);7.32(s,1H);
7.4(“s”,5H);8.63ppm(s,1
H)。 前記の得られた生成物400mgをメタノール/水
5:1 50ml中パラジウム/活性炭で水素添加し
た。触媒を濾過し、濃縮し、ポリゴシルC18でクロマ
トグラフィーを行なう。 収量:300mg DC(シリカゲル HPTLC、溶離剤例1参照):R
f=0.09硫酸スプレー試薬での着色:赤褐色。 例 3 例2からのフルクトースValHisLeuThrLy
sOH 10mgを0.1M燐酸カリウム緩衝液、pH
7、1ml中に取り込んだ。エタノール2ml中のマレ
イミドヘキサン酸−N−ヒドロキシサクシンイミドエス
テル6.2mgを添加した。反応溶液を室温で14時間
撹拌し、ポリゴシルC18で精製した。純粋なフラクシ
ョンの凍結乾燥の後、フルクトースValHisLeu
ThrLys(マレイミドヘキサノイル)OH4.3m
gが得られた。 FAB−MS、ポジティブ;MH+:9521 H−NMR(300MHz,DMSO(D6)/CD3
OD):=0.83〜1.06(m,12H;Leu−
CH3,Val−CH3);1.04(d,J=6.5H
z,3H;Thr−CH3);2.01(t,J=6.
5Hz,2H;MH−CO−CH2)及び6.92pp
m(s,2H;MH−CH=CH)。 例 4 麻の種子からのエデスチン(Roth)5gを0.1M
燐酸カリウムpH7.0 500ml中で撹拌し、エタ
ノール100ml中のマレイミドヘキサン酸−N−ヒド
ロキシサクシンイミドエステル500mgの溶液と混合
する。該溶液を室温で90分間撹拌し、固体を吸引濾過
し、水各100mlで2回、エタノール各100mlで
4回及びもう1度水各100mlで2回洗浄する。固体
を水150ml中に懸濁させ、凍結乾燥する。 収量:4.34g エデスチン1モルあたりのマレインイミド基:17個。
マレインイミド基の数は次のように決定する: 溶液A:水中1mMシステイン、0.5mM EDTA 溶液B:0.1M燐酸カリウム緩衝液、pH8.0中の
10mM5,5′−ジチオビス(2−ニトロベンゾエー
ト)(Ellmann′s試薬) 溶液C:1Mトリス・HCl、pH8.2 マレイミドヘキサノイル−エデスチン8mgを0.05
Mカリウム燐酸緩衝液39ml中に取り込み、超音波浴
中で15分間処理する。その後、溶液A1mlを添加
し、25℃で10分間恒温保持する。溶液C3.2ml
と共に25℃で2分間撹拌し、次いで溶液B200μl
を加え、37℃で10分間恒温保持する。試料を25℃
で15分間遠心分離する。上澄に関して405nmにお
ける吸光度を測定する。盲検値はマレイミドヘキサノイ
ル−エデスチン−試料の添加なしに同様な方法を実施す
ることにより得られる。n molにおけるマレイミド
基の数は ΔE[mE]・43.4/13.3であり、
この際ΔEは盲検値と試料値との間の吸光度差である。
エデスチンの量(mol)は正確な秤量と、31000
0のエデスチンの比モル−質量で得られる:試料mg/
0.31=n molエデスチン このようにして得られたマレイミドヘキサノイル−エデ
スチン250mgをアルゴン雰囲気下に0.1M燐酸カ
リウム緩衝液、pH6.5 20mlと混合した。例1
により得られたフルクトースValHisLeuThr
CysOH34mgを酸素遮断下に添加し、室温で29
時間撹拌した。該溶液を遠心分離し、沈殿を水で3回洗
浄し、そのつど遠心分離を繰り返す。固体残分を水10
ml中に懸濁させ、凍結乾燥した。フルクトースVal
HisLeuThrCysOH及びマレイミドヘキサノ
イル−エデスチンからの複合体175mgが得られ、こ
れを免疫原1とする。前記のように、なお遊離のマレイ
ミド基を測定した。最初の負荷に対する差から、該免疫
原がエデスチン1モルあたりペプチド14.6モルを含
有していることが明らかになる。 例 5 β−ガラクトシダーゼ(EIA−品質、ベーリンガー・
マンハイム社)48mgをアルゴン雰囲気下にアルゴン
を通気した0.1M燐酸カリウム緩衝液、pH7.0に
溶かした。酸素遮断下に、例3により得られたフルクト
ースValHisLeuThrLys(MH)OH 5
mgをこれに添加し、室温で1時間撹拌した。AcA2
02−カラム(2×24cm)をアルゴン飽和0.9%
NaClで平衡にした。全反応溶液をカラム上に担持し
た。アルゴン飽和0.9%NaClで溶離し、蛋白質フ
ラクションを集めた。免疫原溶液、c=3.1mg/m
l、15mlが得られる。免疫原での負荷は試料とエル
マン(Ellman)の試薬との反応により測定するこ
とができる:SH−基1モルあたりカルボキシニトロチ
オピリドン1モルが遊離される(λmax=412nm、
ε=13600、pH8.0において)。β−ガラクト
シダーゼ、EIA−品質は分子あたりSH−基14個を
有する。ペプチドとの反応の後、遊離SH基2個が見い
出された、すなわち負荷はβ−ガラクトシダーゼ1モル
あたりペプチド12モルである。フルクトースValH
isLeuThrLys(MH)OHとβ−ガラクトシ
ダーゼとから得られた複合体を免疫原2とする。 例 6 比較のためにより長いペプチド鎖を有する免疫原を製造
した。このためには、まず例1に記載された合成法によ
りペプチドであるValHisLeuThrProGl
uGluCysOHを合成した。例1の合成法により、
ペプチドHValHisLeuThrProGluGl
uCys(StBu)OHを製造する。出発樹脂として
は0.5ミリモル/gの負荷を有するFmoc Cys
(StBu)p−アルコキシベンジルアルコール樹脂1
0gを使用する。合成サイクルにおいては次のアミノ酸
を使用する。 1. Fmoc Glu(OtBu) 6.4g 2. Fmoc Glu(OtBu) 6.4g 3. Fmoc Pro 5.1g 4. Fmoc Thr(tBu) 6g 5. Fmoc Leu 5.3g 6. Fmoc His(Trt) 9.3g 7. Fmoc Val 5.1g;この結合を1回
繰り返す。 樹脂の脱離後の粗収量:4.2g、粗成物を例1に記載
したようにポリゴシルC18でクロマトグラフィーを行
なった。収量はHValHisLeuThrProGl
uGluCys(StBu)OH 880mgであっ
た。DC(シリカゲル、例1におけると同じ溶離剤):
Rf=0.53。次いで、このペプチド800mgを例
1に記載されているようにグルコースと反応させ、デュ
ウエックス50WX8H+−型、その後アフイゲル60
1で精製した。ポリゴシルC18でクロマトグラフィー
を行なった後、生成物150mgが得られた。Fab
MS、ポジティブ:MH+=1177。次いで例1と同
様にしてシステイン保護基をジチオトライトールの添加
により切断した。フルクトースValHisLeuTh
rProGluGluCysOH 78mgが得られ
た。Fab MSポジティブ:MH+=1087。この
ように得られたペプチドをマレイドヘキサノイルエデス
チン322mgと、例4に記載したように反応させる。
免疫原200mgが得られ、これを比較免疫原V1とし
て使用した。 例 7 もう1つの比較免疫原としてはフルクトースValHi
sLeuThrCysとピリジルジチオプロピオニルエ
デスチンとから複合体を製造した。ペプチドを例2に記
載したように製造した。ピリジルジチオプロピオニルエ
デスチンの製造のためには大麻の種子からのエデスチン
1gを0.1M燐酸カリウム緩衝液、pH7.5、15
0ml中に取り込む。この溶液に、エタノール12.5
ml中に溶かしたサクシンイミジル−3(2−ピリジル
ジチオ)−プロピオネート10mgを撹拌下に添加し
た。2時間撹拌し、次いで固体を吸引濾過し、それぞれ
3回水100ml、エタノール100ml及びもう1回
水100mlで洗浄した。固体を水100ml中に取り
込み、凍結乾燥した。このようにして得られたピリジル
ジチオプロピオニルエデスチン352mgにアルゴン雰
囲気下に0.05M燐酸カリウム緩衝液、pH6.0、
100mlを混合する。同様に、酸素遮断下にペプチド
であるフルクトースValHisLeuThrCys4
9.5mgを添加し、室温で23時間撹拌する。引き続
き、遠心分離し、沈殿を3回各50mlの水で、2回各
50mlのエタノールで、更に1回水で洗浄し、そのつ
ど遠心分離を繰り返す。固体の残分を水50ml中に取
り込み、凍結乾燥させる。負荷の測定のためには、第1
の遠心分離の上澄液中で遊離したチオピリドンを測定し
た。フルクトースValHisLeuThrCysとピ
リジルジチオプロピオニルエデスチンから、比較免疫原
V2と呼ばれる複合体300mgが得られた。負荷はエ
デスチン1モルあたりペプチド39モルであった。 例 8 抗−HbA1c−抗体に関するスクリーニングテストの実
施のためにポリハプテンを製造する。ポリハプテン1を
HValHisLeuThrProGluGluCys
OHとピリジルジチオプロピオニル−牛血清アルブミン
とから製造する。 牛血清アルブミン1gを0.1M燐
酸カリウム緩衝液、pH7.5、30ml中に溶かし
た。この溶液にエタノール15ml中に溶かしたサクシ
ンイミジルピリジルジチオプロピオネート226mgを
加えた。室温で40分間撹拌し、全反応溶液をACA2
02(31×3cm)を介してクロマトグラフィーにか
けた;溶離剤、0.1M燐酸カリウム緩衝液、pH6.
0。蛋白質溶液、c=6.6mg/ml、152mlが
得られた。該溶液をジチオトライトール280.5mg
と混合し、0.1M燐酸カリウム緩衝液、pH7.5で
10mlとした。ファクター約6に希釈した。遊離する
チオピリドンの濃度は使用したジチオピリジル基の濃度
に相応した。340nmにおけるチオピリドンに関する
吸光係数8080及びエデスチンの比分子量31000
0から負荷を決定することができる。負荷は蛋白質1モ
ルあたり36モルである。ピリジルジチオプロピオニル
牛血清アルブミン及び例6により得られたHValHi
sLeuThrProGluGluCysOH 47m
gから得られた溶液10.5mlをアルゴン雰囲気下
(酸素遮断下)に1日撹拌した。負荷は遊離チオピリド
ンの測定によりペプチド33モル/1モル蛋白質で計算
された。残りの反応性基をシステイン1.7mgの添加
により飽和する。全反応溶液をACA202−カラム
(31×3cm)を介してクロマトグラフィーにかけ、
蛋白質フラクションを1夜かけてH2Oに対して透析
し、凍結乾燥する。得られた生成物をポリハプテン1と
する。 収量:85mg 例 9 ポリハプテン2の製造のために(例8参照)、例6に記
載されているようにして得られたピリジルジチオプロピ
オニル牛血清アルブミン溶液7mlを使用した。ペプチ
ド成分としては、アミノ酸Valにフルクトースを担持
する、例6により製造されたペプチド7.8mgを使用
する。このためには例6により得られたペプチドHVa
lHisLeuThrProGluGluCysOH
800mgを例1に記載されたようにグルコースと反応
させ、デュウエックス50WXH−型、その後アフィゲ
ル600で精製する。ポリゴシルC18でクロマトグラ
フィーを行なった後、グリコシル化ペプチド150mg
が得られた。Fab MSポジティブ、MH+=117
7。システイン保護基をジチオトライトールで脱離した
後、グリコシル化ペプチド100mgから所望の生成物
78mgが得られた。Fab MSポジティブMH+
1089。このように得られた生成物をポリハプテン2
とする。 例10 免疫化されたマウス又はハイブリッド細胞の培養上澄液
又は腹水中のHbA1cに対する抗体の存在及び特異性を
知るために、エリザ(Elisa)法をテスト原理とし
て使用した:微量滴定プレートをポリハプテン2 10
μg又はポリハプテン1 10μg/ml積層緩衝液
(0.2M炭酸ナトリウム/炭酸水素ナトリウム、pH
9.3〜9.5)で、室温で1時間振盪下に積層した。
次いで、0.9%塩化ナトリウム溶液及び1%アルブミ
ン溶液で後処理した。引き続き、0.9%塩化ナトリウ
ム溶液で洗浄した。その後室温で、約1時間試料100
μlで恒温保持し、新たに0.9%塩化ナトリウム溶液
で洗浄した。引き続き、羊−Fab−抗マウスFcγ−
ペルオキシダーゼ複合体200U/mlと共に1時間恒
温保持した。0.9%塩化ナトリウム溶液を用いる新た
な洗浄工程の後、ペルオキシダーゼ活性を室温で15分
間ABTSと反応させることにより常法で測定する。そ
の後、吸光度差、405nmにおける差mE、を測定す
る。本発明により、例4により得られた免疫原1での免
疫化により得られた抗血清は、免疫化マウス100匹全
部においてポリハプテン2との結合を示し、かつポリハ
プテン1との結合を示さないか、もしくは非常に僅かに
のみ示すにすぎない。すなわち、ポリハプテン2と結合
性の抗体が選択的に得られた。本発明により、例6によ
り製造された免疫原2により得られた抗血清において、
免疫化マウスから得られた血清18個のうちの6個がポ
リハプテン2と反応し、ポリハプテン1とは反応しなか
った。この際ポリハプテン2への結合は免疫原1におい
てと同様に良好であった。ここでも選択的な抗体が得ら
れた。比較のために実施した、比較免疫原V1での免疫
化においては100匹のマウスから、ポリハプテン2と
優先的に反応する抗血清1つが得られ、この際他の99
すべての抗血清は両方のポリハプテンと同じように良好
に反応する。ここでは、ポリハプテン2と選択的に結合
性の抗体を得ることができなかった。比較免疫原V2で
の免疫化においては全く差異をつけるマウス抗血清を得
ることはできなかった。マウス100匹から得られたす
べての抗血清は両方のポリハプテンと同じように良好に
反応する。この際、ポリハプテンへの結合は、本発明に
よる免疫原1及び2で得られた血清においてよりファク
ター10だけ弱い。 例11 生後8〜12週のBalb/c−及びB10.D2−マ
ウスを完全フロインドのアジュバンス(CFA)中のH
bA1c(β1〜4Cys、MHS)−エデスチン(免疫
原1)100μgで腹膜内(i.p)に第1回免疫化を
行なった。6週間及び10週間後に、更に2回の免疫化
を実施した。この際、不完全フロイントのアジュバンス
(IFA)中の免疫原100μgを投与した。最後の免
疫化の10日後に、血清から抗体滴定量を測定するため
に血液を採取した。融合前4日及び3日目にマウスをも
う1度緩衝液中の免疫原100μgで静脈内免疫化を行
なった。融合のためにはギャルフレ(Galfr′e;
Methods in Enzymology、第73
巻、1981年、第3頁)による方法と同様にして、免
疫化マウスの脾臓細胞108と骨髄腫細胞2×107(P
3×63Ag8−653、ATCC−CRL8375)
とを1回で混合し、引き続き10分間遠心分離を行なう
(300g、4℃)。細胞をもう1回BSS(平衡塩類
溶液)で洗浄し、尖端を有する管50ml中400gで
遠心分離する。上澄を除去した。細胞沈殿物をほぐし、
60%PEG−溶液(分子量4000、メルク社)1m
lと混合した。水浴中で1分後、室温で胎児性子牛血清
(FKS)を含有しないRPMI1640培地(RPM
=Rosewell Parker Memory I
nstitut)5mlを4〜5分間かけて滴加し、十
分に混合し、培地で50mlとし、かつ引き続き10分
間400g、4℃で遠心分離した。分離した細胞を10
%FKSを含有するRPMI 1640−培地に取り込
んだ。24孔−細胞培地プレート(Nunc社)上に脾
臓細胞各105を接種する。各培地に腹腔浸出液−細胞
5×104を飼料用細胞として添加した。翌日にヒポキ
サンチン−アザセリン−選択培地(100mMヒポキサ
ンチン、1μg/mlアザセリン)を添加した。約7〜
10日後、すでに多くのクローンが可視となった。第1
次培地の上澄を例10に記載したエリザ法により試験し
た。HbA0とほとんど交差反応を示さないか、又は全
く示さない第1次培地を蛍光活性化細胞種(FACS)
を用いて96孔−細胞培地プレート(Nunc社)上で
更にクローン化した。飼料用細胞としては孔あたり腹腔
−浸出液細胞1×104を使用した。このようにして、
例えばハイブリドーマ細胞系を単離することができ、こ
れはヨーロピアン・コレクション・オブ・アニマル・セ
ル・カルチャーズ(European Collect
ion of Animal Cell Cultur
es)において寄託番号(1.)ECACC 8712
0801、(2.)ECACC 88122302及び
(3.)ECACC 88122301で寄託されてい
る。この細胞系からモノクローナル抗体(1.)3.6
093.25(2.)3.51.56及び(3.)3.
230.140を得ることができる。腹水の生産のため
には、あらかじめプリスタン(Pristan)0.5
mlで1〜2回前処理した、ハイブリッド細胞5×10
6でマウスを腹腔内注射した。その後1〜3週間で、こ
のマウスから5〜20mg/mlのIgG−濃度を有す
る腹水液がマウスから得られた。ここから常法で抗体を
単離することができた。このモノクローナル抗体はHb
1cに対して特異的に反応し、HbA0とは全く交差反
応を示さないか、又は僅かに示すだけである。 例12 材料 微量滴定プレート:A:NUNC 4−42404II B:NUNC 2−69620 12管−ピペット:ダイナテク(Dynatech),カタログ番号、77−8 87−00 プレート振盪機 :フロー・ラボラトリーズ(Flow Laboratori es)、テイターテク(Titertek)、カタログ番号 77−471−00 カバーシート :ダイナテク・プレート・シーラー(Dynatech Pl ate Sealers)、カタログ番号M30 エリザ読み取り機:ダイナテクMR700 積層緩衝液 :50mM炭酸ナトリウム、pH9.6 試料緩衝液 :10mM燐酸ナトリウム、pH7.4,0.9%NaCl, 0.1%ツウィーン20、1%クロテインC 洗浄緩衝液 :0.9%NaCl、0.1%ツウィーン20 抗体/酵素複合体:マウス−IgGのFcγ−部に反応する、羊からのポリクロ ーナル抗体のFab−フラグメントとペルオキシダーゼとか らの複合体、試料緩衝液中25mU/ml 基 質 :100m mol/l 燐酸塩−クエン酸塩−緩衝液pH4. 4 3.2m mol/l 過硼素酸ナトリウム 1.9m mol/l ABTS(2,2′−アジノ−ジ− [3エチル−ベンズチアゾリン−スルホン酸−(6)] ジアンモニウム塩) 抗 体 :MAK 3.609.325(ECACC 8712080 1) ポリハプテン :例8によるポリハプテン1 例9によるポリハプテン2 抗 原 :HbA1c天然 HbA0 天然 予備実験において、本来の特異性実験に使用すべき抗体
量を決めた。このためには、微量滴定プレートをポリハ
プテン1もしくはポリハプテン2で積層した。各窪み1
00μlを積層緩衝液1mlあたりポリハプテン1μg
を1時間室温で恒温保持する。その後、該溶液を吸引濾
過し、洗浄緩衝液で3回洗浄する。引き続き、固相に結
合したポリハプテンに抗体3.609.325(腹水)
の希釈列を添加するが、この際試料緩衝液での希釈は
1:100から4段階で行なった。それぞれ100μl
/窪で、1時間室温で恒温保持し、最後に洗浄した。ポ
リハプテンに結合した抗体はマウス−IgGのFCγ−
部に反応する、羊からのポリクローナル抗体のFab−
フラグメントとペルオキシダーゼとからの複合体の添加
により、ペルオキシダーゼと添加した基質との反応を介
して測定された。複合体100μl/窪を添加し、室温
で1時間恒温保持した。検出反応をすべての窪中に基質
100μl/窪の添加により開始した。この測定をエリ
ザ読み取り機中405nmで行なう(参照波長490n
m)。半最大結合が行なわれる抗体希釈が滴定液として
定義された。この抗体量を次の実験に使用した。モノク
ローナル抗体の特異性を実験した。このためには、個々
の抗体の反応性を溶液中に存在する種々の成分と比較し
た。1%クロテイン(Crotein)Cで予積層した
微量滴定プレート中に、滴定液の2倍濃縮液中のモノク
ローナル抗体の溶液50μl及び抗原溶液(希釈列、下
を参照)50μlをそれぞれピペットで入れ、混合し、
室温で30分間恒温保持した。その後、ポリハプテンで
積層した微量滴定プレート中の該混合物の分割量100
μlを移転する。 希釈列: フルクトースValHisLeuThrCys(Stb
u)OH(例1による) フルクトースValHisLeuThrProGluG
luCys(StBu)OH(例6による) フルクトース・バリン [5μg/ml試料緩衝液から試料緩衝液を用いて4段
階で] HValHisLeuThrProGluGluCys
(StBu)OH(例6による) HbA1c HbA0 [100μg/ml試料緩衝液から4段階で] 測定すべき物質の半最高結合に属する濃度(mol/
l)をモル比親和性と定義する。モノクローナル抗体と
種々の成分との反応性の比較のためには成分フルクトー
スValHisLeuThrProGluGluCys
(Stbu)OHのためのモノクローナル抗体の比親和
性を100%とする。交差反応とも呼ばれる、他の成分
との反応性は次のように比親和性の商から次のように得
られる:
【数1】 個々の成分に関して得られた値を次の第1表に記載し
た。この際、種々の同様にして得られた抗体で得られた
結果も評価した。この表は、特異的にHbA1cと結合す
るが、HbA0とは結合しない多数のモノクローナル抗
体を本発明による免疫原で製造することができることを
示す。比較免疫原V1の使用下に得られた抗体又はヨー
ロッパ特許公開第185870号公報から公知の抗体と
比較すると、本発明により得られた抗体は特別な変性な
しに著しく高い親和性でHbA1cを認識する。従って、
本発明により得られた抗体は競合イムノアッセイに非常
に好適である。
【表1】 例13 例12に記載したように、1%クロテインCで予め積層
した微量滴定プレート中に2倍濃縮滴定液中のMAK
3.609.325の溶液50μl及びHbA1c−溶液
50μlをそれぞれピペットで入れ、混合し、室温で3
0分間恒温保持する。種々の濃度のHbA1cを使用す
る。その後ポリハプテン2で積層した微量滴定プレート
中にこの混合物100μl−分割量を導入する。ポリハ
プテン2に結合した抗体を例12に記載したように、マ
ウス−IgGのFcγ−部に反応する羊からのポリクロ
ーナル抗体のFab−フラグメントとペルオキシダーゼ
とからの複合体を用いて検出する。試料溶液中にHbA
1cが多量に存在すればする程、少量の抗体がポリハプテ
ンに結合する、すなわち、測定した吸光度は小さくな
る。図1中にはHbA1cの測定において得られた曲線が
示されている。 例14 完全フロイントのアジュバンス中の本発明による免疫原
1もしくは2で各10匹の羊を免疫化した。投与量は第
1回目の及びそれに続く免疫化において動物1匹あたり
免疫原各200μgであった。免疫化は1ケ月の間隔で
行なわれた。得られた血清を、例12に記載されている
ようにHbA1cに対する抗体の存在及び特異性に関して
実験した。このためには、微量滴定プレートをポリハプ
テン2 0.04μg/mlで積層した。抗体−酵素−
複合体としてはペルオキシダーゼと家兎−抗羊−免疫グ
ロブリンからの複合体を使用した。この複合体の使用濃
度は150mU/mlであった。抗原としてはHbA1c
及びHbA0天然を使用し、ペプチドとしてはHVal
HisLeuThrProGluGluCysOH及び
フルクトースValHisLeuThrProGluG
luCysOHを使用する。 次の試料を実験した: プール1:本発明による例4からの免疫原で処理した1
0匹の動物すべての血清試料の部分量からなる混合物
(最初の免疫化後45日で採血) プール2:本発明による例5からの免疫原で処理した1
0匹の動物すべての血清試料の部分量からなる混合物
(最初の免疫化後45日で採血) 試料a :本発明による例4からの免疫原1で処理した
羊3227の血清試料(最初の免疫化後165日で採
血) 試料b :本発明による例4からの免疫原1で処理した
羊3233の血清試料(最初の免疫化後165日で採
血) 試料c :本発明による例5からの免疫原2で処理した
羊3272の血清試料(最初の免疫化後75日で採血) 滴定測定は次の結果を示す: プール1: 1:5400 プール2: 1:8400 試料a : 1:3700 試料b : 1:3600 試料c : 1:2600 第2図は抗血清濃度に依存する吸光度に関する例を示
す。 例15 例14中に記載されているように、グリコシル化及び非
グリコシル化抗原に対する抗体の親和性及び特異性を測
定した。結果を第2表及び第3表並びに第3図に示し
た。第3図中では次のことを示す: 曲 線 抗 原 最大使用濃度(nmol/l) ────────────────────────────────── 1 ペプチドA 5340 2 ペプチドB 16000 3 HbA1c 2670 4 HbA0 2670 ────────────────────────────────── 該表は本発明による免疫原で、非常に特異的にHbA1c
と結合するが、HbA0とは結合しない、著しく特異的
なポリクローナル抗体を製造することができることを示
す。このポリクローナル抗体HbA1cが変性なしで、高
い親和性で認識されるということが示される。更に、本
発明により得られた免疫原での処理によりそれぞれ羊1
0匹から得られたポリクローナル抗体の混合物からなる
種々のプールの結果から、本発明による免疫原を使用す
る際に非常に高い率の免疫化動物が好適な抗体を生産す
るということが明らかである。 第 2 表 グリコシル化及び非グリコシル化抗原への抗体の親和性 ──────────────────────────────────── 比親和性(nmol/l) 交差反応 試料 ペプチドA* ペプチドB** HbA1c HbA0 HbA0/HbA1c ──────────────────────────────────── プール1 21 ≫ 16000 30 ≫ 2670 ≪ 1.1% 試料a 33 ≫ 16000 115 ≫ 2670 ≪ 4.3% プール2 15 ≫ 16000 18 ≫ 2670 ≪ 0.7% 試料c 21 ≫ 16000 134 ≫ 2670 ≪ 5.0% ──────────────────────────────────── * ペプチドA:フルクトース ValHisLeuThrProGluGluCys (StBu)OH ** ペプチドB:HValHisLeuThrProGluGluCys (StBu)OH 第 3 表 HbA1cに対するポリクローナル抗体の特異性実験結果: ────────────────────────────────── 反応性+ プール1 試料a プール2 試料c ポリハプテン2 + + + + ペプチドA 100 100 100 100 HbA1c天然 70 28.6 83.3 15.7 ────────────────────────────────── ポリハプテン1 − − − − ペプチドB ≪0.13 ≪0.2 ≪0.09 ≪0.13 HbA0天然 ≪0.8 ≪1.2 ≪0.5 ≪0.8 ────────────────────────────────── +プール1,試料a: 例4の免疫原1から製造 プール2,試料c: 例5の免疫原2から製造
【図面の簡単な説明】
【図1】モノクローナル抗−HbA1c−抗体(MAK
3.609.325)のHbA1cに対する反応性の標準
曲線を示すグラフ図。
【図2】例14により得られた抗血清に関する滴定測定
値(二回測定)を示すグラフ図。
【図3】ペプチド及びヘモグロビンに対する抗体の比親
和性を示す図。第1、第2、第3及び第4曲線はそれぞ
れ抗原としてペプチドA、ペプチドB、HbA1c及びH
bA0を用いた結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリスタ ヒユープナー−パライツ ドイツ連邦共和国 トウツイング マリエ ンシユトラーセ 11 (72)発明者 ハンス−ゲーオルク バツツ ドイツ連邦共和国 トウツイング トラウ ビンガー−シユトラーセ 63 (72)発明者 ヴオルフガング ロリンガー ドイツ連邦共和国 ヴアイルハイム ベー レンミユールヴエーク 98 (72)発明者 ウルリヒ エツシツヒ ドイツ連邦共和国 ガウチング ヴアルト プロメナーデ 28ベー (72)発明者 ロレンツ ケルシヤー ドイツ連邦共和国 ペンツベルク パウル −レーベ−シユトラーセ 21

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I 【化1】 [式中、mは1〜q(ここで、qはハプテンスペーサー
    基に結合する担体蛋白質の重量の25%に相当する数値
    を表わす)を表わし、Tは担体蛋白質を表わし、Aは一
    般式II: 【化2】 (ここで、XはS又はNHを表わし、nは1〜4を表わ
    し、Bはサクシンイミド基を含有する有機基を表わす)
    を有する原子数10〜20の鎖長のスペーサーを表わ
    す]の免疫原を、抗体を形成する能力のある生物に注射
    し、次いでこの生物から抗体を取得することにより獲得
    することができ、かつHbA1c に高親和性を示し、か
    つHbA0を結合しないことを特徴とするHbA1cに対
    するポリクローナル抗体。
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