JP2540362B2 - 免疫原及び抗体の取得法 - Google Patents
免疫原及び抗体の取得法Info
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Description
並びに該抗体を取得するための方法に関する。
するヘモグロビンは4本の鎖からなつており、そのうち
のそれぞれ2本は同じ構造を有する。主に、2本のα−
鎖及び2本のβ−鎖からなる。このヘモグロビンは血液
中で90%より多くまでがHbA0として示される形で存在す
る。
グルコースとの非酵素的反応により生じる。このグリコ
シル化はグルコースのアルデヒド基とヘモグロビンのア
ミノ基との間でのシツフの塩基の形成を介して経過す
る。生じたアルジミンはアマドリ(Amadori)転位によ
り転位しN−(1−デスオキシ−D−フルクトース−1
−イル)−基となる。この転位形においてグリコシル化
ヘモグロビンは安定である。
の最も重要なものをHBA1cと呼ぶ。HbA1cはヘモグロビン
のβ鎖のアミノ末端に存在するバリン基の遊離アミノ基
のグリコシル化により生じる。この際、N−(1−デス
オキシ−D−フルクトース−1−イル)−L−バリン基
が生じ、以降これを“フルクトース・バリン”と呼ぶ。
モグロビンに対するHbA1の量は通常成人において3〜6
%の範囲にある。血糖値の上昇において、全グロブリン
に対するグリコシル化ヘモグロビンの量は上昇し、15%
にまで上昇することがある。従つて、HbA1c−量の測定
は糖代謝のコントロールのための確実なパラメーターで
ある。赤血球及びこれと共に安定はHbA1は平均して120
日間生存するので、血中でのグリコシル化ヘモグロビン
量の測定は、特に糖尿病患者に重要である炭水化物代謝
をコントロールするための良好なパラメーターを提供す
る。このパラメーターは炭水化物の富んだ食事後の血糖
値の短時間の上昇には依存せず、こうして長時間パラメ
ーターとして働らく。
のために、血中のHbA1cの量を特異的に測定することは
重要である。
法がある。最も多く使用される方法は、β−鎖の遊離ア
ミノ基をグルコースと反応させる時ヘモグロビン分子中
でのプラスの電荷の喪失に基づく。特に、カラムクロマ
トグラフイー法及び電気泳動法を使用する。他の方法は
組み込まれたグルコース分子もしくはアマドリ転位によ
るフルクトース分子を比色定量法により検出する(チオ
バルビツール酸法)。
り、一部グリコシル化ヘモグロビンに関して十分に特異
的ではない。
しく特異的に把握する簡単な測定法に対する要求があ
る。
アツセイの変法である。均質な競合イムノアツセイにお
いては、例えば標識化HbA1c誘導体は測定すべき試料か
らのHbA1cと抗体を争う。標識化HbA1c−誘導体としては
HbA1cのエピトープである短かい合成ペプチドを使用
し、標識に結合する。正確な結果で再現性のある測定を
可能とするためには、標識化ペプチドと試料からのHbA
1cとが実際に競合反応を行なうことができるように、こ
れらがほぼ同じ親和性で結合する抗体を使用しなければ
ならない。従つて、このイムノアツセイの実施のために
は、非常に特異的にHbA1cを認識する抗体、すなわちHbA
1c−β−鎖のグリコシル化N−末端が特異的に結合する
が、相応するHbA0−β−鎖の非グリコシル化N−末端は
結合しない抗体を提供しなければならない。
施される。この際、例えば固相に結合したHbA1c−エピ
トープを有する合成ペプチドと試料からのHbA1cとが特
異的抗体を競合する。固相に結合したペプチドは例えば
牛血清アルブミンと、HbA1cのエピトープの配列を有す
る合成グリコシル化ペプチドとからの複合体であつてよ
い。この変法を実施するためにも、抗体は該ペプチド及
び試料からのHbA1cとほぼ同程度の親和性で結合するべ
きである。
を実施するためには、HbA0ではなく、特異的にHbA1cに
結合する抗体を取得することは重要であつた。
体は、例えばヨーロツパ特許公開第185870号明細書から
公知である。しかしながら、すべての公知の抗体は、こ
れらがHbA1c分子に対して非常に僅かな親和性を有する
という欠点を有している。従つて、一般にHbA1の抗原決
定基が、抗体が十分量で結合されることができる程度に
十分に遊離して存在するように、測定の実施の前に変性
を実施しなければならない。この種の方法は煩雑であ
る。
いて使用した免疫原は、僅かに特異的な免疫応答のみが
生じるという欠点を有している。こうして、そこに記載
された方法によればHbA1c及びHbA0の区別に関して測定
可能な特異性を有さない、ポリクローナル羊血清及びマ
ウス血清のみが得られる。
する抗体の取得法が公知であり、これにおいては免疫原
として糖、ヘモグロビンのβ−鎖のヘプチド基及び免疫
原担体からなる複合体を使用している。しかしながら、
この方法で得られた抗体は全く十分な選択性を示さず、
その比親和性が小さい。
和性を有し、高い特異性の、HbA1cに対するポリクロー
ナル及びモノクローナル抗体を形成する方法を提供する
ことである。
ンのβ−鎖のN−末端配列を有するペプチドに対して、
できるだけ小さいフアクターで異なる分子比親和性を有
する抗体の製造である。
基に結合する担体蛋白質の重量の25%に相当する数値を
表わす)を表わし、Tは担体蛋白質を表わし、Aは一般
式II: (ここで、XはS又はNHを表わし、nは1〜4を表わ
し、Bサクシンイミド基を含有する有機基を表わす)を
有する原子数10〜20の鎖長のスペーサーを表わす〕を有
する、HbA1c−特異的抗体を製造するための免疫原によ
り解決する。
られ、その選択性及び親和性は従来公知のHbA1c抗体の
それらより著しくすぐれているということが確認された
ことは意外であつた。
N−末端に相応するハプテン部、スペーサー及び免疫原
蛋白質)からなる。本発明による免疫原のハプテン部は
ヘモグロビンのβ−鎖のN−末端部の最初の4つのアミ
ノ酸及びフルクトース分子を有する。天然のHbA1−蛋白
質におけるように、本発明による免疫原においてはフル
クトース分子のC1−原子にアミノ酸であるバリン、ヒス
チジン、ロイシン及びスレオニンが結合している。
適であるのは固相合成である(G.Barany及びR.W.Merrif
ield著、Groβ、Meienhofer、The Peptides、第2巻、
第3〜285頁、ニユーヨーク、1978年)。このためには
α−アミノ基はNα−フルオレニルメトキシカルボニル
基で保護される。側鎖の官能基はtert−ブチルエーテ
ル、tert−、ブチルエステルとして、もしくはtert−ブ
トキシカルボニル基として保護される。これらの保護基
は完成した合成ペプチドの担体からの加酸分解による切
断において一緒に分離する。N−(1−デスオキシ−D
−フルクトース−1−イル)−基は自体公知法でペプチ
ドとグルコースとの反応により挿入される。
en著、J.Liebigs ann.Chem.,第627巻(1959年)、第160
〜174頁及びH.Rper等著、Carbohydrates、第116巻、1
983年、第183〜195頁参照)、所望のN−(1−デスオ
キシ−D−フルクトース−1−イル)−ペプチドが得ら
れる。
はスペーサーであり、これはハプテンを免疫原蛋白質と
結合している。該スペーサーは本発明により原子10〜20
個の鎖長を示し、この際、該連鎖は炭素、酸素、窒素及
び/又は硫黄原子から構成されていてよい。この鎖長に
関しては、連鎖を構成する原子だけを数えていて、水素
原子又は側鎖基原子は数えない。
いる。
数を表わす。XがSを表わし、nが1である場合、もし
くはXがNHを表わし、nが4の場合が有利である。
れはサクシンイミジル基を有する。基Bの構造はあまり
厳密ではないが、他のスペーサー部と一緒になつて原子
10〜20個の鎖長が得られるような連鎖分子の長さを示さ
なければならない。基Bとしてサクシンイミジルヘキサ
ノイル基を使用するのが有利である。
所定のペプチドのC−末端に結合することができ、かつ
NH2−又はSH−基を有するアミノ基を含有する。このア
ミノ基もしくはメルカプト基を介して、担体蛋白質との
結合を仲介するサクシンイミジル基は挿入される。アミ
ノ酸としてシステイン、ホモシステイン、リジン又はオ
ルニチンを使用するのが有利である。スペーサーがアミ
ノ酸としてシステイン又はホモシステインを含有する場
合、はじめに保護されたメルカプト基を有するシステイ
ン又はホモシステインをペプチドの固相合成用出発アミ
ノ酸として使用することができ、その際保護基としてt
−ブチルスルフエニル基を使用するのが有利である。引
き続き、担体蛋白質をサクシンイミジル基を供給する二
官能性リンカー、例えばマレイミドヘキサノイル−N−
ヒドロキシサクシンイミドと反応させ、次いでスペーサ
ー−担体蛋白質−複合体をシステインもしくはホモシス
テインの遊離したSH−基に結合させる。スペーサーがア
ミノ酸としてリジン又はオルニチンを含有するならば、
ペプチドの固相合成のために出発アミノ酸として保護さ
れたα−アミノ基を有するアミノ酸をはじめに使用する
のが有利であり、この際保護基として有利にカルボベン
ゾキシ基を使用し、引き続きペプチドの遊離したα−ア
ミノ基を二官能性リンカーと反応させる。次いで、ペプ
チド−アミノ酸−スペーサー複合体を担体蛋白質に結合
するが、この際この結合は担体蛋白質のSH−基を介して
行なう。
ができる。好適であるのは例えばアルブミン、例えば牛
血清アルブミン及びオバルブミン、ヘモシアニン、例え
ばキーホール・リンペツト・ヘモシアニン(Keyhole li
mpet hemocyanine)、ポリアミノ酸、例えばポリ−L−
Lys及びポリ−L−(Lys:Glu)又は酵素、例えばガラク
トシダーゼである。担体蛋白質としてはエデスチン又は
ガラクトシダーゼを使用するのが有利である。
が結合される。結合する基の数は担体蛋白質の大きさに
依存する。一般に、担体蛋白質の重量の最高25%がハプ
テン・スペーサー基に結合されていてよい。蛋白質とし
てエデスチンを使用する場合、ハプテンスペーサー基10
〜30個が有利に結合される。
する高活性特異的抗体が得られる。この抗体はHbA0との
著しく僅かな交差反応性を示す。
得法である。このためには、本発明による免疫原を好適
な生物に多数回注入し、次いで自体公知法で抗体を取得
する。抗体の獲得のためには一般に哺乳動物を免疫化す
る。好適であるのは、例えばマウス、羊、家兎、ラツテ
又はモルモツトである。免疫原を、有利に緩衝液中に溶
かし、常用の助剤の添加下に、例えばフロイントのアジ
ユバンス(Freundschen Adjuvanz)と共に宿主動物中に
注入する。高い抗体動物を得るためにはこの注射を規則
的な間隔、例えば2週間〜4週間ごとに繰り返す。宿主
動物の血液から、ポリクローナル抗体を含有する抗血清
を常法で取得する。
ル抗体も、例えばNature、第266巻、1977年、第495頁及
びScience、第208巻、1980年、第692頁以降に記載され
ている、G.Khler及びC.Milsteinの公知ハイブリツド
化法を使用して取得することができる。このためには宿
主生物の免疫化の後、免疫化動物の脾臓からB−リンパ
球を単離し、骨髄腫細胞と融合し、生じたハイブリドー
マ細胞をクローン化する。次いで、生じたクローンか
ら、HbA1cと特異的に反応し、他の分子と実質的に全く
交差反応を行なわない抗体を生産する細胞系を単離す
る。この細胞系の単離は、クローンの著しく高い量が特
異的な抗体を生産するので、簡単である。この細胞系を
更に培養し、次いでこれから所望のモノクローナル抗体
を取得することができる。抗体活性は自体公知法で、血
清中又はハイブリドーマ上澄中で、酵素イムノアツセイ
を使用して常法で測定する。
性及び親和性により優れている。グリコシル化していな
いヘモグロビンと、及び体液中に存在する他の蛋白質と
の交差反応は僅かである。従つて、この抗体は体液中の
HbA1cの測定法に使用するために優れている。
3.51.56及び3.230.140である。相応するハイブリドーマ
細胞系はヨーロピアン・コレクシヨン・オブ・アニマル
・セル・カルチヤーズ(European Collection of Anima
l Cell Cultures)、プロトン・ダウン(Proton Dow
n)、GBに、ECACC87120801、ECACC88122302及びECACC88
122301という番号で寄託されている。
る。
を合成した。固相合成をラボルテツク社(Firma Labort
ec;Budendorf、Schweiz在)の半自動ペプチド合成機(s
emi−automatishen peptidsynthesizer)中で実施し
た。
ethoxycarbonyl gruppe)を使用した。このペプチド合
成法の記載はマイエンホーフアー(J.Meyen hofer)等
著、Int.J.Peptid Protein Res.、第13巻、第35〜42頁
(1979年)にある。
−末端Fmoc−アミノ酸をp−アルキルオキシベンジルア
ルコール樹脂(Firma Bachem.Budeudorf、Schweiz)に
結合した。
DCCは出発樹脂の負荷に対してそれぞれ3倍モル量で使
用する。HoBtは4.5倍モル量で使用する。
護基の脱離のために、合成サイクルの工程1〜5を実施
する。その後、この樹脂を15倍容量のジクロルメタン
(DCM)/トリフルオル酢酸(TFA)1:1中で2時間室温
で振盪する。濾過し、DCM/TFA4:1で更に2回この樹脂を
洗浄し、すべての濾液を合し、真空中25℃でトルエン添
加下に濃縮する。残分にジエチルエーテルを加える。固
体を濾別し、乾燥する。
l−His−Leu−Thr−Cys(StBu)OHが合成された。出発
樹脂としては0.6mMol/gで負荷されたFmoc Cys(StBu)
p−アルコキシベンジルアルコール樹脂10gを使用し
た。合成サイクルにおいて次のFmoc−アミノ酸を順次使
用した: 1. Fmoc Thr(tBu) 6.2g 2. Fmoc Leu 6.4g 3. Fmoc His(Trt) 11g 4. Fmoc Val 6.1g 次の短縮形を使用した: tBu:トリエチルブチルエーテル Trt:トリチル StBu:t−ブチルチオエーテル OtBu:t−ブチルエステル Z:ベンジルオキシカルボニル −Cys(StBu):t−ブチルスルフエニルシステイン 樹脂の脱離後の粗収率はHval−His−Leu−Thr−Cys
(StBu)OH3.29gである。DC:(シリカゲルHPTLC Merc
k、溶離剤:エタノール/氷酢/水6:2:2)Rf=0.62。ニ
ンヒドリンスプレー0.1%(Merck)での噴霧及び120℃
で5分間での顕色により赤紫色となる。0.4%レゾルシ
ンメタノール溶液200ml及び5N硫酸40mlからなる混合物
(レゾルシン硫酸)での噴霧及び5〜10分間の120℃で
の顕色により発色しない。
0mlを添加し、5日間室温で撹拌した。次いで室温で真
空中濃縮し、引き続き残分を3回水50mlで取り込み、再
び蒸発乾固する。残分を水50ml中に取り込み、デユウエ
ツクス(Dowex)50WX 8(H+−型、50×3.5cm)を有す
るカラム上にのせ、全グルコースが溶離されるまで水で
洗浄した。その後、生成物を1Nアンモニアで溶離し、凍
結乾燥した(810mgが得られる)。凍結乾燥物を0.1Mト
リエチルアンニウムアセテート緩衝液、pH8.5中に取り
込み、アフイゲル(Affigel)601(Biorad、5×26cm)
を有するカラム上で0.1Mトリエチルアンモニウムアセテ
ート緩衝液、pH8.5 2で、及びその後水2で洗浄す
る。次いで、該生成物を0.1%蟻酸で溶離し、凍結乾燥
する。このように得られた凍結乾燥物をポリゴシル(Po
lygosil)C18、5μ(Macherey and Nagel)でクロマト
グラフイーを行なう(水柱の0.1%TFA〜65%イソプロパ
ノール水溶液中の0.1%TFAの傾斜溶液)。フルクトース
・Val−His−Leu−Thr−Cys(StBu)OH283mgが得られ
る。DC(シリカゲル、溶離剤、同上);Rf=0.58。ニン
ヒドリンでの着色:茶褐色。レゾルシン硫酸での着色:
赤褐色。Fab−MS(Fast Atom Bombardiment MS)(ポジ
テイブ):MH+=822。
ペプチドを0.1M燐酸カリウム緩衝液、pH8.5、130ml中に
溶かし、多数回脱ガスし、再び窒素を吹きつける。次い
で、この溶液にジチオトライトール(Dithiotreitol)7
78mgを加え、窒素雰囲気下に24時間放置する。引き続
き、HClでpH5にし、ポリゴシルC18でクロマトグラフイ
ーにより精製した(前記のような傾斜溶液)。
得られる、FabMS:ポジテイブ:MH+=734。
クトース−ValHisLeuThrLysOHが合成された。出発樹脂
としては0.48m mol/gで負荷されたFmoc Lys(Z)p−
アルコキシベンジルアルコール樹脂10mgを使用した。合
成サイクル中で次のFmoc−アミノ酸を順次使用する: 1. Fmoc Thr(tBu) 5g 2. Fmoc Leu 5.1g 3. Fmoc His(Trt) 8.9g 4. Fmoc Val 4.9g 樹脂の脱離後の粗収量:3.2g DC:(シリカゲルHPTLC、溶離剤例1.3参照):Rf=0.58 粗ペプチドを室温でグルコース1.6gと共にピリジン/
氷酢1:1 150ml中で撹拌した。反応溶液を蒸発し、例1.
3に記載したように、デユウエツクス50WX 8H+及びアフ
イゲル601で精製した。
られた。
硫酸スプレー試薬での着色:赤褐色、 1H−NMR(300Mhz,D2O):δ=0.85(d,J=5.1Hz,3
H);0.89(d,J=4.9Hz,3H);0.96(d,J=7.1Hz,3H);1.
04(d,J=6.8Hz,3H);1.20(d,J=1.20,3H);1.3〜1.9
(m,9H);2.3(m,2H);3.0〜3.3(m,6H);3.63〜4.1
(m,5H);4.1〜4.29(m,4H);4.32(d,J=5.4Hz,1H);
4.45(m,1H);4.48(m,2H);5.09(s,2H);7.32(s,1
H);7.4(“s",5H);8.63ppm(s,1H)。
ml中でパラジウム/活性炭で水素添加した。触媒を濾過
し、濃縮し、ポリゴシルC18でクロマトグラフイーを行
なう。
スプレー試薬での着色:赤褐色。
M燐酸カリウム緩衝液、pH7、1ml中に取り込んだ。エタ
ノール2ml中のマレイミドヘキサン酸−N−ヒドロキシ
サクシンイミドエステル6.2mgを添加した。反応溶液を
室温で14時間撹拌し、ポリゴシルC18で精製した。純粋
なフラクシヨンの凍結乾燥の後、フルクトースValHisLe
uThrLys(マレイミドヘキサノイル)OH4.3mgが得られ
た。
(D6)/CD3OD):=0.83〜1.06(m,12H;Leu−CH3,Val−
CH3;1.04(d,J=6.5Hz,3H;Thr−CH3);2.01(t,J=6.5H
z,2H;MH−CO−CH2)及び6.92ppm(s,2H;MH−CH=CH)。
ウムpH7.0 500ml中で撹拌し、エタノール100ml中のマ
レイミドヘキサン酸−N−ヒドロキシサクシンイミドエ
ステル500mgの溶液と混合する。該溶液を室温で90分間
撹拌し、固体を吸引濾過し、水各100mlで2回、エタノ
ール各100mlで4回及びもう1度水各100mlで2回洗浄す
る。固体を水150ml中に懸濁させ、凍結乾燥する。
マレインイミド基の数は次のように決定する: 溶液A:水柱1mMシステイン、0.5mM EDTA 溶液B:0.1M燐酸カリウム緩衝液、pH8.0中の10mM5,5′−
ジチオビス(2−ニトロベンゾエート)(Ellmann's試
薬) 溶液C:1Mトリス・HCl、ph8.2 マレイミドヘキサノイル−エデスチン8mgを0.05Mカリ
ウム燐酸緩衝液39ml中に取り込み、超音波浴中で15分間
処理する。
る。
00μを加え、37℃で10分間恒温保持する。試料を25℃
で15分間遠心分離する。
値はマレイミドヘキサノイル−エデスチン−試料の添加
なしに同様な方法を実施することにより得られる。n mo
lにおけるマレイミド基の数は であり、この際ΔEは盲検値と試料値との間の吸光度差
である。エデスチンの量(mol)は正確な秤量と、31000
0のエデスチンの比モル−質量で得られる: このようにして得られたマレイミドヘキサノイル−エ
デスチン250mgをアルゴン雰囲気下に0.1M燐酸カリウム
緩衝液、pH6.5 20mlと混合した。例1により得られた
フルクトースValHisLeuThrCysOH34mgを酸素遮断下に添
加し、室温で29時間撹拌した。該溶液を遠心分離し、沈
殿を水で3回洗浄し、そのつど遠心分離を繰り返す。固
体残分を水10ml中に懸濁させ、凍結乾燥した。フルクト
ースValHisLeuThrCys OH及ぎマレイミドヘキサノイル−
エデスチンからの複合体175mgが得られ、これを免疫原
1とする。
最初の負荷に対する差から、該免疫原がエデスチン1モ
ルあたりペプチド14.6モルを含有していることが明らか
になる。
マンハイム社)48mgをアルゴン雰囲気下にアルゴンを通
気した0.1M燐酸カリウム緩衝液、pH7.0に溶かした。酸
素遮断下に、例3により得られたフルクトースValHisLe
uThrLys(MH)OH5mgをこれに添加し、室温で1時間撹拌
した。
lで平衡にした。全反応溶液をカラム上に担持した。ア
ルゴン飽和0.9%NaClで溶離し、蛋白質フラクシヨンを
集めた。免疫原溶液、c=3.1mg/ml、15mlが得られる。
免疫原での負荷は試料とエルマン(Ellman)の試薬との
反応により測定することができる:SH−基1モルあたり
カルボキシニトロチオピリドン1モルが遊離される(λ
max=412nm、ε=13600、pH8.0において) β−ガラクトシダーゼ、EIA−品質は分子あたりSH−
基14個を有する。ペプチドとの反応の後、遊離SH基2個
が見い出された、すなわち負荷はβ−ガラクトシダーゼ
1モルあたりペプチド12モルである。
トシダーゼとから得られた複合体を免疫原2とする。
造した。このためには、まず例1に記載された合成法に
よりペプチドであるValHisLeuThrProGluGluCysOHを合成
した。
luCys(StBu)OHを製造する。出発樹脂としては0.5ミリ
モル/gの負荷を有するFmoc Cys(StBu)p−アルコキシ
ベンジルアルコール樹脂10gを使用する。合成サイクル
においては次のアミノ酸を使用する。
たようにポリゴシルC18でクロマトグラフイーを行なつ
た。収量はHValHisLeuThrProGluGluCys(StBu)OH880mg
であつた。DC(シリカゲル、例1におけると同じ溶離
剤):Rf=0.53。次いで、このペプチド800mgを例1に記
載されているようにグルコースと反応させ、デユウエツ
クス50W×8H+−型、その後アフイゲル601で精製した。
ポリゴシルC18でクロマトグラフイーを行なつた後、生
成物150mgが得られた。Fab MS、ポジテイブ:MH+=117
7。次いで例1と同様にしてシステイン保護基をジチオ
トライトールの添加により切断した。フルクトースValH
isLeuThrProGluGluCysOH78mgが得られた。FabMSポジテ
イブ:MH+=1087。
エデスチン322mgと、例4に記載したように反応させ
る。免疫原200mgが得られ、これを比較免疫原V1として
使用した。
uThrCysとピリジルジチオプロピオニルエデスチンとか
ら複合体を製造した。ペプチドを例2に記載したように
製造した。
には大麻の種子からのエデスチン1gを0.1M燐酸カリウム
緩衝液、pH7.5、150ml中に取り込む。この溶液に、エタ
ノール12.5ml中に溶かしたサクシンイミジル−3(2−
ピリジルジチオ)−プロピオネート10mgを撹拌下に添加
した。2時間撹拌し、次いで固体を吸引濾過し、それぞ
れ3回水100ml、エタノール100ml及びもう1回水100ml
で洗浄した。固体を水100ml中に取り込み、凍結乾燥し
た。
エデスチン352mgにアルゴン雰囲気下に0.05M燐酸カリウ
ム緩衝液、pH6.0、100mlを混合する。同様に、酸素遮断
下にペプチドであるフルクトースValHisLeuThrCys49.5m
gを添加し、室温で23時間撹拌する。引き続き、遠心分
離し、沈殿を3回各50mlの水で、2回各50mlのエタノー
ルで、更に1回水で洗浄し、そのつど遠心分離を繰り返
す。固体の残分を水50ml中に取り込み、凍結乾燥させ
る。負荷の測定のためには、第1の遠心分離の上澄液中
で遊離したチオピリドンを測定した。フルクトースValH
isLeuThrCysとピリジルジチオプロピオニルエデスチン
から、比較免疫原V2と呼ばれる複合体300mgが得られ
た。負荷はエデスチン1モルあたりペプチド39モルであ
つた。
施のためにポリハプテンを製造する。ポリハプテン1を
HValHisLeuThrProGluGluCysOHとピリジルジチオプロピ
オニル−牛血清アルブミンとから製造する。
5、30ml中に溶かした。この溶液にエタノール15ml中に
溶かしたサクシンイミジルピリジルジチオプロピオネー
ト226mgを加えた。室温で40分間撹拌し、全反応溶液をA
CA202(31×3cm)を介してクロマトグラフイーにかけ
た;溶離剤、0.1M燐酸カリウム緩衝液、pH6.0。蛋白質
溶液、c=6.6mg/ml、152mlが得られた。該溶液をジチ
オトライトール280.5mgと混合し、0.1M燐酸カリウム緩
衝液、pH7.5で10mlとした。フアクター約6に希釈し
た。遊離するチオピリドンの濃度は使用したジチオピリ
ジル基の濃度に相応した。340nmにおけるチオピリドン
に関する吸光係数8080及びエデスチンの比分子量310000
から負荷を決定することができる。負荷は蛋白質1モル
あたり36モルである。
6により得られたHValHisLeuThrProGluGluCysOH47mgか
ら得られた溶液10.5mlをアルゴン雰囲気下(酸素遮断
下)に1日撹拌した。負荷は遊離チオピリドンの測定に
よりペプチド33モル/1モル蛋白質で計算された。残りの
反応性基をシステイン1.7mgの添加により飽和する。全
反応溶液をACA202−カラム(31×3cm)を介してクロマ
トグラフイーにかけ、蛋白質フラクシヨンを1夜かけて
H2Oに対して透析し、凍結乾燥する。得られた生成物を
ポリハプテン1とする。
記載されているようにして得られたピリジルジチオプロ
ピオニル牛血清アルブミン溶液7mlを使用した。ペプチ
ド成分としては、アミノ酸Valにフルクトースを担持す
る、例6により製造されたペプチド7.8mgを使用する。
このためには例6により得られたペプチドHValHisLeuTh
rProGluGluCysOH800mgを例1に記載されたようにグルコ
ースと反応させ、デユウエツクス50WX H−型、その後ア
フイゲル600で精製する。ポリゴシルC18でクロマトグラ
フイーを行なつた後、グリコシル化ペプチド150mgが得
られた。Fab MSポジテイブ、MH+=1177。システイン保
護基をジチオトライトールで脱離した後、グリコシル化
ペプチド100mgから所望の生成物78mgが得られた。Fab M
SポジテイブMH+=1089。このように得られた生成物をポ
リハプテン2とする。
液又は腹水中のHbA1cに対する抗体の存在及び特異性を
知るために、エリザ(Elisa)法をテスト原理として使
用した: 微量滴定プレートをポリハプテン2 10μg又はポリ
ハプテン1 10μg/ml積層緩衝液(0.2M炭酸ナトリウム
/炭酸水素ナトリウム、pH9.3〜9.5)で、室温で1時間
振盪下に積層した。次いで、0.9%塩化ナトリウム溶液
及び1%アルブミン溶液で後処理した。引き続き、0.9
%塩化ナトリウム溶液で洗浄した。その後室温で、約1
時間試料100μで恒温保持し、新たに0.9%塩化ナトリ
ウム溶液で洗浄した。引き続き、羊−Fab−抗マウスFc
γ−ペルオキシダーゼ複合体200U/mlと共に1時間恒温
保持した。0.9%塩化ナトリウム溶液を用いる新たな洗
浄工程の後、ペルオキシダーゼ活性を室温で15分間ABTS
と反応させることにより常法で測定する。
る。
化により得られた抗血清は、免疫化マウス100匹全部に
おいてポリハプテン2との結合を示し、かつポリハプテ
ン1との係合を示さないか、もしくは非常に僅かにのみ
示すにすぎない。すなわち、ポリハプテン2と結合性の
抗体が選択的に得られた。
得られた抗血清において、免疫化マウスから得られた血
清18個のうちの6個がポリハプテン2と反応し、ポリハ
プテン1とは反応しなかつた。この際ポリハプテン2へ
の結合は免疫原1においてと同様に良好であつた。ここ
でも選択的な抗体が得られた。
いては100匹のマウスから、ポリハプテン2と優先的に
反応する抗血清1つが得られ、この際他の99すべての抗
血清は両方のポリハプテンと同じように良好に反応す
る。ここでは、ポリハプテン2と選択的に結合性の抗体
を得ることができなかつた。
マウス抗血清を得ることはできなかつた。マウス100匹
から得られたすべての抗血清は両方のポリハプテンと同
じように良好に反応する。この際、ポリハプテンへの結
合は、本発明による免疫原1及び2で得られた血清にお
いてよりフアクター10だけ弱い。
ロインドのアジユバンス(CFA)中のHbA1c(β1〜4Cy
s、MHS)−エデスチン(免疫原1)100μgで腹膜内
(i.p)に第1回免疫化を行なつた。6週間及び10週間
後に、更に2回の免疫化を実施した。この際、不完全フ
ロイントのアジユバンス(IFA)中の免疫原100μgを投
与した。最後の免疫化の10日後に、血清から抗体滴定量
を測定するために血液を採取した。融合前4日及び3日
目にマウスをもう1度緩衝液中の免疫原100μgで静脈
内免疫化を行なつた。
zymology、第73巻、1981年、第3頁)による方法と同様
にして、免疫化マウスの脾臓細胞108と骨髄腫細胞2×1
07(P3×63Ag8−653、ATCC−CRL8375)とを1回で混合
し、引き続き10分間遠心分離を行なう(300g、4℃)。
細胞をもう1回BSS(平衡塩類溶液)で洗浄し、尖端を
有する管50ml中400gで遠心分離する。上澄を除去した。
細胞沈殿物をほぐし、60%PEG−溶液(分子量4000、メ
ルク社)1mlと混合した。水浴中で1分後、室温で胎児
性子牛血清(FKS)を含有しないPRMI1640培地(RPM=Ro
sewell Parker Memory Institut)5mlを4〜5分間かけ
て滴加し、十分に混合し、培地で50mlとし、かつ引き続
き10分間400g、4℃で遠心分離した。分離した細胞を10
%FKSを含有するRPMI1640−培地に取り込んだ。24孔−
細胞培地プレート(Nunc社)上に脾臓細胞各105を接種
する。各培地に腹腔浸出液−細胞5×104を飼料用細胞
として添加した。翌日にヒポキサンチン−アザセリン−
選択培地(110mMヒポキサンチン、1μg/mlアザセリ
ン)を添加した。
た。第1次培地の上澄を例10に記載したエリザ法により
試験した。HbA0とほとんど交差反応を示さないか、又は
全く示さない第1次培地を螢光活性化細胞種(FACS)を
用いて96孔−細胞培地プレート(Nunc社)上で更にクロ
ーン化した。飼料用細胞としては孔あたり腹腔−浸出液
細胞1×104を使用した。
することができ、これはヨーロピアン・コレクシヨン・
オブ・アニマル・セル・カルチヤーズ(European Colle
ctionof Animal Cell Cultures)において寄託番号
(1.)ECACC87120801、(2.)ECACC88122302及び(3.)
ECACC88122301で寄託されている。この細胞系からモノ
クローナル抗体(1.)3.6093.25(2.)3.51.56及び
(3.)3.230.140を得ることができる。
tan)0.5mlで1〜2回前処理した、ハイブリツド細胞5
×106マウスを腹腔内注射した。その後1〜3週間で、
このマウスから5〜20mg/mlのIgG−濃度を有する腹水液
がマウスから得られた。ここから常法で抗体を単離する
ことができた。このモノクローナル抗体はHbA1cに対し
て特異的に反応し、HbA0とは全く交差反応を示さない
か、又は僅かに示すだけである。
号、77−887−00 プレート振盪機:フロー・ラポラトリーズ(Flow Labor
atories)、テイターテク(Titertek)、カタログ番号7
7−471−00 カバーシート:ダイナテクプレート・シーラー(Dynate
ch Plate Sealers)、カタログ番号M30 エリザ読み取り機:ダイナテクMR700 積層緩衝液:50mM炭酸ナトリウム、pH9.6 試料緩衝液:10mM燐酸ナトリウム、pH7,4,0.9%NaCl,0.1
%ツウイーン20.1%クロテインC 洗浄緩衝液:0.9%NaCl、0.1%ツウイーン20 抗体/酵素複合体:マウス−IgGのFcγ−部に反応す
る、羊からのポリクローナル抗体のFab−フラグメント
とペルオキシダーゼとからの複合体、試料緩衝液中25mU
/ml 基質:100m mol/燐酸塩−クエン酸塩−緩衝液pH4.4 3.2m mol/過硼素酸ナトリウム 1.9m mol/ABTS(2,2′−アジノ−ジ−〔3エチ
ル−ベンズチアゾリン−スルホン酸−(6)〕ジアンモ
ニウム塩) 抗体:MAK3.609.325(ECACC87120801) ポリハプテン:例8によるポリハプテン1 例9によるポリハプテン2 抗原:HbA1c天然 HbA0天然 予備実験において、本来の特異性実験に使用すべき抗
体量を決めた。
しくはポリハプテン2で積層した。各窪み100μを積
層緩衝液1mlあたりポリハプテン1μgを1時間室温で
恒温保持する。その後、該溶液を吸引濾過し、洗浄緩衝
液で3回洗浄する。
325(腹水)の希釈列を添加するが、この際試料緩衝液
での希釈は1:100から4段階で行なつた。それぞれ100μ
/窪で、1時間室温で恒温保持し、最後に洗浄した。
部に反応する、羊からのポリクローナル抗体のFab−フ
ラグメントとペルオキシダーゼとからの複合体の添加に
より、ペルオキシダーゼと添加した基質との反応を介し
て測定された。複合体100μ/窪を添加し、室温で1
時間恒温保持した。検出反応をすべての窪中に基質100
μ/窪の添加により開始した。この測定をエリザ読み
取り機中405nmで行なう(参照波長490nm) 半最大結合が行なわれる抗体希釈が滴定液として定義
された。この抗体量を次の実験に使用した。
は、個々の抗体の反応性を溶液中に存在する種々の成分
と比較した。
プレート中に、滴定液の2倍濃縮液中のモノクローナル
抗体の溶液50μ及び抗原溶液(希釈剤、下を参照)50
μをそれぞれピペツトで入れ、混合し、室温で30分間
恒温保持した。その後、ポリハプテンで積層した微量滴
定プレート中の該混合物の分割量100μを移転する。
をモル比親和性と定義する。
ためには成分フルクトースValHisLeuThrProGluGluCys
(Stbu)OHのためのモノクローナル抗体の比親和性を10
0%とする。交差反応とも呼ばれる、他の成分との反応
性は次のように比親和性の商から次のように得られる: 個々の成分に関して得られた値を次の第1表に記載し
た。
果も評価した。
合しない多数のモノクローナル抗体を本発明による免疫
原で製造することができることを示す。比較免疫原V1の
使用下に得られた抗体又はヨーロツパ特許公開第185870
号公報から公知の抗体と比較すると、本発明により得ら
れた抗体は特別な変性なしに著しく高い親和性でHbA1c
を認識する。従つて、本発明により得られた抗体は競合
イムノアツセイに非常に好適である。
した微量滴定プレート中に2倍濃縮滴定液中のMAK3.60
9.325の溶液50μ及びHbA1c−溶液50μをそれぞれピ
ペツトで入れ、混合し、室温で30分間恒温保持する。種
々の濃度のHbA1cを使用する。
にこの混合物100μ−分割量を導入する。ポリハプテ
ン2に結合した抗体を例12に記載したように、マウス−
IgGのFcγ−部に反応する羊からのポリクローナル抗体
のFab−フラグメントとペルオキシダーゼとからの複合
体を用いて検出する。
抗体がポリハプテンに結合する、すなわち、測定した吸
光度は小さくなる。図1中にはHbA1cの測定において得
られた曲線が示されている。
原1もしくは2で各10匹の羊を免疫化した。投与量は第
1回目の及びそれに続く免疫化において動物1匹あたり
免疫原各200μgであつた。免疫化は1ケ月の間隔で行
なわれた。
に対する抗体の存在及び特異性に関して実験した。この
ためには、微量滴定プレートをポリハプテン2 0.04μ
g/mlで積層した。抗体−酵素−複合体としてはペルオキ
シダーゼと家兎−抗羊−免疫グロブリンからの複合体を
使用した。この複合体の使用濃度は150mU/mlであつた。
抗原としてはHbA1c及びHbA0天然を使用し、ペプチドと
してはHValHisLeuThrProGluGluCysOH及びフルクトースV
alHisLeuThrProGluGluCysOHを使用する。
の動物すべての血清試料の部分量からなる混合物(最初
の免疫化後45日で採血) プール2:本発明による例5からの免疫原で処理した10匹
の動物すべての血清試料の部分量からなる混合物(最初
の免疫化後45日で採血) 試料a:本発明による例4からの免疫原1で処理した羊32
27の血清試料(最初の免疫化後165日で採血) 試料b:本発明による例4からの免疫原1で処理した羊32
33の血清試料(最初の免疫化後165日で採血) 試料c:本発明による例5からの免疫原2で処理した羊32
72の血清試料(最初の免疫化後75日で採血) 滴定測定は次の結果を示す: プール1: 1:5400 プール2: 1:8400 試料a: 1:3700 試料b: 1:3600 試料c: 1:2600 第2図は抗血清濃度に依存する吸光度に関する例を示
す。
グリコシル化抗原に対する抗体の親和性及び特異性を測
定した。結果を第2表及び第3表並びに第3図に示し
た。
と結合するが、HbA0とは結合しない、著しく特異的なポ
リクローナル抗体を製造することができることを示す。
このポリクローナル抗体HbA1cが変性なしで、高い親和
性で認識されるということが示される。更に、本発明に
より得られた免疫原での処理によりそれぞれ羊10匹から
得られたポリクローナル抗体の混合物からなる種々のプ
ールの結果から、本発明による免疫原を使用する際に非
常に高い率の免疫化動物が好適な抗体を生産するという
ことが明らかである。
5)のHbA1cに対する反応性の標準曲線を示すグラフ図で
あり、第2図は例14により得られた抗血清に関する滴定
測定値(二回測定)を示すグラフ図であり、第3図はペ
プチド及びヘモグロビンに対する抗体の比親和性を示す
図であり、第1、第2、第3及び第4曲線はそれぞれ抗
原としてペプチドA、ペプチドB、HbA1c及びHbA0を用
いた結果を示す。
Claims (6)
- 【請求項1】一般式I: [式中、mは1〜q(ここで、qはハプテンスペーサー
基に結合する担体蛋白質の重量の25%に相当する数値を
表わす)を表わし、Tは担体蛋白質を表わし、Aは一般
式II: (ここで、XはS又はNHを表わし、nは1〜4を表わ
し、Bサクシンイミド基を含有する有機基を表わす)を
有する原子数10〜20の鎖長のスペーサーを表わす]を有
する、HbA1c−特異的抗体を取得するための免疫原。 - 【請求項2】基Aが原子数12〜18の鎖長を有する請求項
1記載の免疫原。 - 【請求項3】mが3〜20を表わす請求項1又は2記載の
免疫原。 - 【請求項4】Bがサクシンイミジル−ヘキサノイル基を
表わす請求項1から3までのいずれか1項記載の免疫
原。 - 【請求項5】特異的にグリコシル化ヘモグロビンを結合
する抗体を取得するために、一般式I [式中、mは1〜q(ここで、qはハプテンスペーサー
基に結合する担体蛋白質の重量の25%に相当する数値を
表わす)を表わし、Tは担体蛋白質を表わし、Aは一般
式II: (ここで、XはS又はNHを表わし、nは1〜4を表わ
し、Bはサクシンイミド基を含有する有機基を表わす)
を有する原子数10〜20の鎖長のスペーサーを表わす]の
免疫原を、抗体を形成する能力のある生物(人を除く)
に注射し、次いで自体公知法で抗体を取得することを特
徴とする抗体の取得法。 - 【請求項6】免疫原として請求項2から4までのいずれ
か1項記載の免疫原を使用する請求項5による取得法。
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