JPH0891401A - 閉止装置 - Google Patents
閉止装置Info
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- JPH0891401A JPH0891401A JP6228514A JP22851494A JPH0891401A JP H0891401 A JPH0891401 A JP H0891401A JP 6228514 A JP6228514 A JP 6228514A JP 22851494 A JP22851494 A JP 22851494A JP H0891401 A JPH0891401 A JP H0891401A
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- cap
- container
- locking
- bridge
- evidence ring
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D41/00—Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
- B65D41/32—Caps or cap-like covers with lines of weakness, tearing-strips, tags, or like opening or removal devices, e.g. to facilitate formation of pouring openings
- B65D41/34—Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt
- B65D41/3404—Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with ratchet-and-pawl mechanism between the container and the closure skirt or the tamper element
- B65D41/3409—Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with ratchet-and-pawl mechanism between the container and the closure skirt or the tamper element the tamper element being integrally connected to the closure by means of bridges
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Closures For Containers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構造であって、良好なタンパーエビデ
ンス性を発揮し得るキャップを備えた閉止装置の提供を
目的としている。 【構成】 口部外周に雄ネジ71が形成された容器70と、
それに装着され開栓時に本体と切り離されるTEリング
部58を有する合成樹脂製のキャップ50とからなる閉止装
置において、容器のネジ部の下方に、1個または複数個
の係止爪74を設け、かつ上記キャップのTEリング部の
内壁面に、上記係止爪に側面が係合してTEリング部の
開栓方向の移動を阻止する起伏可能な複数の係止突起60
を設けたものである。
ンス性を発揮し得るキャップを備えた閉止装置の提供を
目的としている。 【構成】 口部外周に雄ネジ71が形成された容器70と、
それに装着され開栓時に本体と切り離されるTEリング
部58を有する合成樹脂製のキャップ50とからなる閉止装
置において、容器のネジ部の下方に、1個または複数個
の係止爪74を設け、かつ上記キャップのTEリング部の
内壁面に、上記係止爪に側面が係合してTEリング部の
開栓方向の移動を阻止する起伏可能な複数の係止突起60
を設けたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、口部外周にネジ部が形
成された容器と、その容器口部に螺着嵌合され、開栓時
に筒部下部に連結されたタンパーエビデンスリング部が
キャップ主部から切り離されて開栓を表示するタンパー
エビデンス性を有する合成樹脂製キャップとからなる閉
止装置に関する。
成された容器と、その容器口部に螺着嵌合され、開栓時
に筒部下部に連結されたタンパーエビデンスリング部が
キャップ主部から切り離されて開栓を表示するタンパー
エビデンス性を有する合成樹脂製キャップとからなる閉
止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、口部にネジ部が形成された容
器と、その容器口部に螺着嵌合され、開栓時に筒部下部
に連結された開栓表示リング部がキャップ主部から切り
離されて開栓を表示する機能(ピルファープルーフ特性
又はタンパーエビデンス性と称される)を有する合成樹
脂製キャップとからなる閉止装置として、各種の形状の
ものが提案されている。
器と、その容器口部に螺着嵌合され、開栓時に筒部下部
に連結された開栓表示リング部がキャップ主部から切り
離されて開栓を表示する機能(ピルファープルーフ特性
又はタンパーエビデンス性と称される)を有する合成樹
脂製キャップとからなる閉止装置として、各種の形状の
ものが提案されている。
【0003】図4は、従来の閉止装置の一例として特公
昭52−14677号公報に記載されたキャップとそれ
に対応する容器とからなる閉止装置を示すものである。
この閉止装置は、頂部3と、頂部周縁から下方に延びそ
の内側にねじ5を有する筒部4と、キャップ本体2を開
封方向に回すとき容体逆止突起14とキャップ逆止突起
8との逆止力により破断されるブリッジ6と、このブリ
ッジ6によりキャップ本体2から区画された環状体7と
を備えたキャップ1と、このキャップ1が装着されるよ
うに、口部12に雄ねじ13が形成されるとともに、こ
の雄ねじ13の下部に容体逆止突起14が形成された容
器11とからなる閉止装置が記載されている。この閉止
装置は、キャップ1を開栓方向に回すと、キャップ1の
環状体7内面に設けられたキャップ逆止突起8が、容器
11に設けられた容体逆止突起14に係合し、それによ
って環状体7の回転が阻止され、ブリッジ6が切断され
てキャップ本体2から環状体7が切り離されるようにな
っている。
昭52−14677号公報に記載されたキャップとそれ
に対応する容器とからなる閉止装置を示すものである。
この閉止装置は、頂部3と、頂部周縁から下方に延びそ
の内側にねじ5を有する筒部4と、キャップ本体2を開
封方向に回すとき容体逆止突起14とキャップ逆止突起
8との逆止力により破断されるブリッジ6と、このブリ
ッジ6によりキャップ本体2から区画された環状体7と
を備えたキャップ1と、このキャップ1が装着されるよ
うに、口部12に雄ねじ13が形成されるとともに、こ
の雄ねじ13の下部に容体逆止突起14が形成された容
器11とからなる閉止装置が記載されている。この閉止
装置は、キャップ1を開栓方向に回すと、キャップ1の
環状体7内面に設けられたキャップ逆止突起8が、容器
11に設けられた容体逆止突起14に係合し、それによ
って環状体7の回転が阻止され、ブリッジ6が切断され
てキャップ本体2から環状体7が切り離されるようにな
っている。
【0004】図5は、従来の閉止装置の他の例として特
公平1−30702号公報に記載された合成樹脂製容器
蓋(キャップ)を示すものであり、外周面に雄ねじ31
と該雄ねじ31の下方に設けられたあご部32とが形成
されている容器口部30を備えた容器と、これに装着さ
れるキャップ20が記載されている。このキャップ20
は、天板部21とその周縁部から垂下する筒部22とを
具備し、該筒部22には周方向に延びる複数個のスリッ
ト23と該スリット間に存在するブリッジ24によって
規定された破断ライン25が形成され、筒部22が破断
ライン25より上方の主部26と破断ラインより下方の
ピルファープルーフ裾部27とに区画されており、該主
部26の内面には容器口部30の雄ねじ31に螺合する
ねじ部28が形成されており、ピルファープルーフ裾部
27の内面には半径方向内方に突出する複数個の突起2
9が、ブリッジ24と離れた位置に形成されている。こ
の突起29は、図6に示すように軸線方向下方から上方
に向って半径方向内方への突出量が漸次増大するような
形状で形成されている。
公平1−30702号公報に記載された合成樹脂製容器
蓋(キャップ)を示すものであり、外周面に雄ねじ31
と該雄ねじ31の下方に設けられたあご部32とが形成
されている容器口部30を備えた容器と、これに装着さ
れるキャップ20が記載されている。このキャップ20
は、天板部21とその周縁部から垂下する筒部22とを
具備し、該筒部22には周方向に延びる複数個のスリッ
ト23と該スリット間に存在するブリッジ24によって
規定された破断ライン25が形成され、筒部22が破断
ライン25より上方の主部26と破断ラインより下方の
ピルファープルーフ裾部27とに区画されており、該主
部26の内面には容器口部30の雄ねじ31に螺合する
ねじ部28が形成されており、ピルファープルーフ裾部
27の内面には半径方向内方に突出する複数個の突起2
9が、ブリッジ24と離れた位置に形成されている。こ
の突起29は、図6に示すように軸線方向下方から上方
に向って半径方向内方への突出量が漸次増大するような
形状で形成されている。
【0005】この閉止装置では、キャップ20を容器口
部30に装着する際には、ピルファープルーフ裾部27
が弾性変形して突起29が容器口部30のあご部32を
乗り越えその下方に入り込む。そして、容器口部30に
装着されたキャップ20を開栓方向に回すと、ピルファ
ープルーフ裾部27の内面に設けられた突起29が容器
口部30のあご部下端に係止して、ピルファープルーフ
裾部27の上方への移動を阻止し、その結果キャップ2
0の主部26とピルファープルーフ裾部27とを連結す
るブリッジ24に引張力が作用し、ブリッジ24が破断
され、ピルファープルーフ裾部27が切り離される。
部30に装着する際には、ピルファープルーフ裾部27
が弾性変形して突起29が容器口部30のあご部32を
乗り越えその下方に入り込む。そして、容器口部30に
装着されたキャップ20を開栓方向に回すと、ピルファ
ープルーフ裾部27の内面に設けられた突起29が容器
口部30のあご部下端に係止して、ピルファープルーフ
裾部27の上方への移動を阻止し、その結果キャップ2
0の主部26とピルファープルーフ裾部27とを連結す
るブリッジ24に引張力が作用し、ブリッジ24が破断
され、ピルファープルーフ裾部27が切り離される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の閉止装置には次のような問題があった。前者の
特公昭52−14677号公報に記載された閉止装置
は、キャップ1を容器口部11に装着する際に、環状体
7内面に形成されているキャップ逆止突起8又は容器口
部11に形成されている容体逆止突起14を圧縮し両者
を相対的に回転させることが必要であるが、これら逆止
突起を圧縮するには、キャップに相当大きなトルクを加
える必要があり、従ってキャップ1の装着が比較的困難
であり、またキャップに加えられる相当大きなトルクに
起因してキャップ装着時にブリッジが破断されてしまう
欠点がある。その欠点を解決するためには、逆止突起の
突出量を小さくするか或いは逆止突起を軟質又は柔軟な
ものにすることが考えられるが、そのようにすると容器
口部11にキャップ1を装着した後におけるキャップ逆
止突起8と容体逆止突起14との係合が不十分なものに
なり、開封表示によるタンパーエビデンス性が損なわれ
ることになる。
た従来の閉止装置には次のような問題があった。前者の
特公昭52−14677号公報に記載された閉止装置
は、キャップ1を容器口部11に装着する際に、環状体
7内面に形成されているキャップ逆止突起8又は容器口
部11に形成されている容体逆止突起14を圧縮し両者
を相対的に回転させることが必要であるが、これら逆止
突起を圧縮するには、キャップに相当大きなトルクを加
える必要があり、従ってキャップ1の装着が比較的困難
であり、またキャップに加えられる相当大きなトルクに
起因してキャップ装着時にブリッジが破断されてしまう
欠点がある。その欠点を解決するためには、逆止突起の
突出量を小さくするか或いは逆止突起を軟質又は柔軟な
ものにすることが考えられるが、そのようにすると容器
口部11にキャップ1を装着した後におけるキャップ逆
止突起8と容体逆止突起14との係合が不十分なものに
なり、開封表示によるタンパーエビデンス性が損なわれ
ることになる。
【0007】また後者の特公平1−30702号公報に
記載されたキャップ20は、ピルファープルーフ裾部2
7の突起29とブリッジ24とを離して設けたことによ
って、キャップ20を容器口部30に装着する際に突起
29が容器口部30のあご部32を乗り越えるときにピ
ルファープルーフ裾部27が弾性変形してもブリッジ2
4が破断されるのを防いでいる。しかし、このキャップ
20は、開栓時にピルファープルーフ裾部27の内面に
設けられた突起29が容器口部30のあご部下端に係止
してピルファープルーフ裾部27の上方への移動を阻止
し、その結果キャップ20の主部26とピルファープル
ーフ裾部27とを連結するブリッジ24に作用する引張
力でブリッジ24を破断する構造になっているために、
キャップを合成樹脂で形成した場合には、ブリッジ24
に引張力が作用するとブリッジ24が簡単に引き延さ
れ、これを破断させるにはキャップ本体を開栓方向にか
なりの角度回転させなければならなかった。
記載されたキャップ20は、ピルファープルーフ裾部2
7の突起29とブリッジ24とを離して設けたことによ
って、キャップ20を容器口部30に装着する際に突起
29が容器口部30のあご部32を乗り越えるときにピ
ルファープルーフ裾部27が弾性変形してもブリッジ2
4が破断されるのを防いでいる。しかし、このキャップ
20は、開栓時にピルファープルーフ裾部27の内面に
設けられた突起29が容器口部30のあご部下端に係止
してピルファープルーフ裾部27の上方への移動を阻止
し、その結果キャップ20の主部26とピルファープル
ーフ裾部27とを連結するブリッジ24に作用する引張
力でブリッジ24を破断する構造になっているために、
キャップを合成樹脂で形成した場合には、ブリッジ24
に引張力が作用するとブリッジ24が簡単に引き延さ
れ、これを破断させるにはキャップ本体を開栓方向にか
なりの角度回転させなければならなかった。
【0008】この種のタンパーエビデンス性を有するキ
ャップにあっては、容器口部に装着されたキャップを最
初の位置から開栓方向に回す時、容器口部の上端がキャ
ップ内面或いはライナー等から離れて容器の密封性が解
除された時点の回転角度(シールリリースアングル;以
下S.R.Aという)と、容器口部に装着されたキャップ
を最初の位置から開栓方向に回す時、ブリッジが切断さ
れる位置までの回転角度(ブリッジブレークアングル;
以下B.B.Aという)との関係が、S.R.A−B.B.A
=0度以上、好ましくは30度以上あることが望ましい
とされる。即ち、キャップ開栓時に、容器口部上端がラ
イナー等から離れて密封シールが解除される以前にブリ
ッジが切断されることが望ましいとされている。上述し
たキャップ20にあっては、ブリッジ24の延びによっ
てB.B.Aが大きくなり、S.R.A−B.B.A=0度以
下になる場合があり、タンパーエビデンス性の向上の観
点から改善すべき点があった。
ャップにあっては、容器口部に装着されたキャップを最
初の位置から開栓方向に回す時、容器口部の上端がキャ
ップ内面或いはライナー等から離れて容器の密封性が解
除された時点の回転角度(シールリリースアングル;以
下S.R.Aという)と、容器口部に装着されたキャップ
を最初の位置から開栓方向に回す時、ブリッジが切断さ
れる位置までの回転角度(ブリッジブレークアングル;
以下B.B.Aという)との関係が、S.R.A−B.B.A
=0度以上、好ましくは30度以上あることが望ましい
とされる。即ち、キャップ開栓時に、容器口部上端がラ
イナー等から離れて密封シールが解除される以前にブリ
ッジが切断されることが望ましいとされている。上述し
たキャップ20にあっては、ブリッジ24の延びによっ
てB.B.Aが大きくなり、S.R.A−B.B.A=0度以
下になる場合があり、タンパーエビデンス性の向上の観
点から改善すべき点があった。
【0009】さらに、このキャップ20を容器口部30
に装着する際に、ピルファープルーフ裾部27が弾性変
形することによって突起29が容器口部30のあご部3
2を乗り越えるものであり、たとえピルファープルーフ
裾部27の突起29とブリッジ24とを離して設けたと
しても、ブリッジ24の機械強度が弱いとキャップ螺着
時にブリッジ24が破断される場合があり、かかる不都
合を防止するためにはブリッジ24の強度を高めるか或
いは図5中の符号34,35に示すように破断ライン2
5の上下に係合片を設け、キャップ螺着時にブリッジ2
4が切断されるのを防止することが考えられる。しか
し、ブリッジ24の強度を高めると、キャップの開栓が
困難となったり、ブリッジ24が切れなくなってタンパ
ーエビデンス性が損なわれるおそれがあり、また破断ラ
イン25の上下に係合片を設けることは通常のキャップ
製造工程では困難であり、特別の製造工程が必須とな
り、製造コストの上昇を招いてしまうことになる。
に装着する際に、ピルファープルーフ裾部27が弾性変
形することによって突起29が容器口部30のあご部3
2を乗り越えるものであり、たとえピルファープルーフ
裾部27の突起29とブリッジ24とを離して設けたと
しても、ブリッジ24の機械強度が弱いとキャップ螺着
時にブリッジ24が破断される場合があり、かかる不都
合を防止するためにはブリッジ24の強度を高めるか或
いは図5中の符号34,35に示すように破断ライン2
5の上下に係合片を設け、キャップ螺着時にブリッジ2
4が切断されるのを防止することが考えられる。しか
し、ブリッジ24の強度を高めると、キャップの開栓が
困難となったり、ブリッジ24が切れなくなってタンパ
ーエビデンス性が損なわれるおそれがあり、また破断ラ
イン25の上下に係合片を設けることは通常のキャップ
製造工程では困難であり、特別の製造工程が必須とな
り、製造コストの上昇を招いてしまうことになる。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、簡単な構造であって、上述したような従来品による
問題点を解消でき、良好なタンパーエビデンス性を発揮
し得るキャップを備えた閉止装置の提供を目的としてい
る。
で、簡単な構造であって、上述したような従来品による
問題点を解消でき、良好なタンパーエビデンス性を発揮
し得るキャップを備えた閉止装置の提供を目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる閉止装置
は、口部外周にネジ部が形成された容器と、天板部とそ
の周縁から垂下する筒部とを備え、上記筒部の下部に複
数のブリッジを残して水平スコアによって主部と区画さ
れたタンパーエビデンスリング部が形成され、かつ該筒
部の内面に上記容器のネジ部と螺合するネジ部が設けら
れた合成樹脂製キャップとからなる閉止装置において、
上記容器のネジ部の下方に、1個または複数個の係止爪
を設け、かつ上記キャップのタンパーエビデンスリング
部の内壁面に、上記係止爪に一側面が係合してタンパー
エビデンスリング部の開栓方向への回転を阻止する起伏
可能な複数の係止突起を設けたものである。
は、口部外周にネジ部が形成された容器と、天板部とそ
の周縁から垂下する筒部とを備え、上記筒部の下部に複
数のブリッジを残して水平スコアによって主部と区画さ
れたタンパーエビデンスリング部が形成され、かつ該筒
部の内面に上記容器のネジ部と螺合するネジ部が設けら
れた合成樹脂製キャップとからなる閉止装置において、
上記容器のネジ部の下方に、1個または複数個の係止爪
を設け、かつ上記キャップのタンパーエビデンスリング
部の内壁面に、上記係止爪に一側面が係合してタンパー
エビデンスリング部の開栓方向への回転を阻止する起伏
可能な複数の係止突起を設けたものである。
【0012】本発明の他の態様では、口部外周にネジ部
が形成され、該ネジ部の下方に径方向外方に膨出する環
状の膨出段部が形成された容器と、天板部とその周縁か
ら垂下する筒部とを備え、上記筒部の下部に複数のブリ
ッジを残して水平スコアによって主部と区画されたタン
パーエビデンスリング部が形成され、かつ該筒部の内面
に上記容器のネジ部と螺合するネジ部が設けられた合成
樹脂製キャップとからなる閉止装置において、上記容器
のネジ部の下方に、1個または複数個の係止爪が設けら
れ、かつ上記キャップのタンパーエビデンスリング部の
内壁面に、起伏可能な複数の係止突起が設けられ、これ
ら係止爪と係止突起とは、上記キャップを上記容器口部
に装着する時には、タンパーエビデンスリング部の内壁
面に設けられた係止突起が係止爪の形成位置と同じ高さ
またはそれよりも低い係止爪非形成面に相対する位置に
移動して径方向内方に向けて起立し、容器口部に装着さ
れたキャップを開栓方向に回す時には、係止爪の当接面
に係止突起の一側面が当接してタンパーエビデンスリン
グ部の回転を阻止する、ような位置関係に配置したもの
である。
が形成され、該ネジ部の下方に径方向外方に膨出する環
状の膨出段部が形成された容器と、天板部とその周縁か
ら垂下する筒部とを備え、上記筒部の下部に複数のブリ
ッジを残して水平スコアによって主部と区画されたタン
パーエビデンスリング部が形成され、かつ該筒部の内面
に上記容器のネジ部と螺合するネジ部が設けられた合成
樹脂製キャップとからなる閉止装置において、上記容器
のネジ部の下方に、1個または複数個の係止爪が設けら
れ、かつ上記キャップのタンパーエビデンスリング部の
内壁面に、起伏可能な複数の係止突起が設けられ、これ
ら係止爪と係止突起とは、上記キャップを上記容器口部
に装着する時には、タンパーエビデンスリング部の内壁
面に設けられた係止突起が係止爪の形成位置と同じ高さ
またはそれよりも低い係止爪非形成面に相対する位置に
移動して径方向内方に向けて起立し、容器口部に装着さ
れたキャップを開栓方向に回す時には、係止爪の当接面
に係止突起の一側面が当接してタンパーエビデンスリン
グ部の回転を阻止する、ような位置関係に配置したもの
である。
【0013】本発明の閉止装置において、キャップの係
止突起の一側面と、係止爪の当接面とが、容器口部に装
着されたキャップを開栓方向に回す時に、平行となるよ
うに形成することが望ましく、特に係止突起の一側面
と、係止爪の当接面とを垂直面とすることが望ましい。
止突起の一側面と、係止爪の当接面とが、容器口部に装
着されたキャップを開栓方向に回す時に、平行となるよ
うに形成することが望ましく、特に係止突起の一側面
と、係止爪の当接面とを垂直面とすることが望ましい。
【0014】本発明の閉止装置において、キャップの係
止突起を、タンパーエビデンスリング部の内壁面から径
方向内方に突出形成された上下方向に起伏可能な板状の
タブとして良い。
止突起を、タンパーエビデンスリング部の内壁面から径
方向内方に突出形成された上下方向に起伏可能な板状の
タブとして良い。
【0015】このキャップにタブを設けた閉止装置にお
いて、該タブの下方のタンパーエビデンスリング部に環
状のビード部を設け、かつ容器口部のネジ部下方に環状
の膨出段部を設けた構成として良い。
いて、該タブの下方のタンパーエビデンスリング部に環
状のビード部を設け、かつ容器口部のネジ部下方に環状
の膨出段部を設けた構成として良い。
【0016】また、キャップにタブを設けた閉止装置に
おいて、該タブの周縁部のうち少なくとも上記一側面
に、タブの耐折曲り性を高める厚肉部を形成した構成と
して良い。
おいて、該タブの周縁部のうち少なくとも上記一側面
に、タブの耐折曲り性を高める厚肉部を形成した構成と
して良い。
【0017】さらに、キャップにタブを設けた閉止装置
において、タンパーエビデンスリング部の内壁面に周方
向に沿って配された4つ又はそれ以上のタブが設けら
れ、それらタブ間のうちの一つ及びその径方向対向側の
間隔が、それ以外のタブ間の間隔より大きくなるように
配置し、かつ容器の係止爪を該タブの配置に合わせて配
置した構成として良い。
において、タンパーエビデンスリング部の内壁面に周方
向に沿って配された4つ又はそれ以上のタブが設けら
れ、それらタブ間のうちの一つ及びその径方向対向側の
間隔が、それ以外のタブ間の間隔より大きくなるように
配置し、かつ容器の係止爪を該タブの配置に合わせて配
置した構成として良い。
【0018】本発明の閉止装置において、キャップのタ
ンパーエビデンスリング部に、このタンパーエビデンス
リング部をバンド状に開環させる垂直スコアを設けて良
い。さらにキャップの筒部に設けられた水平スコアが、
一つの幅広ブリッジと複数の幅狭ブリッジとを残して筒
部とタンパーエビデンスリング部とを区画するように形
成するとともに、該幅広ブリッジの端部に隣接して垂直
弱化線を設けた構成としても良い。
ンパーエビデンスリング部に、このタンパーエビデンス
リング部をバンド状に開環させる垂直スコアを設けて良
い。さらにキャップの筒部に設けられた水平スコアが、
一つの幅広ブリッジと複数の幅狭ブリッジとを残して筒
部とタンパーエビデンスリング部とを区画するように形
成するとともに、該幅広ブリッジの端部に隣接して垂直
弱化線を設けた構成としても良い。
【0019】本発明の閉止装置においては、容器口部に
装着されたキャップを開栓方向に回転させ、ブリッジが
切断される位置までの回転角度であるブリッジ破壊角度
が90度以下であることが望ましい。
装着されたキャップを開栓方向に回転させ、ブリッジが
切断される位置までの回転角度であるブリッジ破壊角度
が90度以下であることが望ましい。
【0020】
【作用】本発明の閉止装置は、容器のネジ部の下方に1
個または複数個の係止爪を設け、キャップのタンパーエ
ビデンスリング部の内壁面に、起伏可能な複数の係止突
起を設けた構成としたことにより、キャップを容器口部
に装着する場合には、キャップの係止突起はその先端を
上方に向けて倒れた状態で容器口部の外周を通過して係
止爪と同じ高さにある係止爪非形成面に対応する位置ま
で移動する。容器口部に装着されたキャップの係止突起
は係止爪非形成面に対応する位置で先端を上方に向けて
倒れた状態から容器口部外周に先端を接近ないし接触さ
せるように起立する。容器口部に装着されたキャップを
開栓方向に回すと、係止突起の一側面が係止爪の当接面
に当接し、タンパーエビデンスリング部の回転が阻止さ
れ、その結果キャップを開栓方向に回す回転力が直接ブ
リッジに作用し、ブリッジが容易に切断される。
個または複数個の係止爪を設け、キャップのタンパーエ
ビデンスリング部の内壁面に、起伏可能な複数の係止突
起を設けた構成としたことにより、キャップを容器口部
に装着する場合には、キャップの係止突起はその先端を
上方に向けて倒れた状態で容器口部の外周を通過して係
止爪と同じ高さにある係止爪非形成面に対応する位置ま
で移動する。容器口部に装着されたキャップの係止突起
は係止爪非形成面に対応する位置で先端を上方に向けて
倒れた状態から容器口部外周に先端を接近ないし接触さ
せるように起立する。容器口部に装着されたキャップを
開栓方向に回すと、係止突起の一側面が係止爪の当接面
に当接し、タンパーエビデンスリング部の回転が阻止さ
れ、その結果キャップを開栓方向に回す回転力が直接ブ
リッジに作用し、ブリッジが容易に切断される。
【0021】キャップの係止突起が、タンパーエビデン
スリング部の内壁面から径方向内方に突出形成され、上
下方向に起伏可能な板状のタブであり、そのタブの一側
面と、係止爪の当接面とが、容器口部に装着されたキャ
ップを開栓方向に回す時に、平行となるように形成する
ことにより、このタブと係止爪とが確実に係合してブリ
ッジの切断が確実なものとなる。特にタブの一側面と、
係止爪の当接面とを垂直面として構成することにより、
タブの傾斜度合に係わらず、タブの一側面と係止爪の当
接面とが平行となる。
スリング部の内壁面から径方向内方に突出形成され、上
下方向に起伏可能な板状のタブであり、そのタブの一側
面と、係止爪の当接面とが、容器口部に装着されたキャ
ップを開栓方向に回す時に、平行となるように形成する
ことにより、このタブと係止爪とが確実に係合してブリ
ッジの切断が確実なものとなる。特にタブの一側面と、
係止爪の当接面とを垂直面として構成することにより、
タブの傾斜度合に係わらず、タブの一側面と係止爪の当
接面とが平行となる。
【0022】容器口部のネジ部下方に複数個の係止爪を
間隔をおいて配置し、キャップのタンパーエビデンスリ
ング部内壁に間隔をおいて複数の係止突起を配置した構
成とすることにより、複数のブリッジに均一に力を作用
させることができ、ブリッジの切断が容易となり、しか
も容器口部に装着されたキャップを開栓方向に回転さ
せ、ブリッジが切断される位置までの回転角度であるブ
リッジ破壊角度(B.B.A)を90度、好ましくは45
度以下と小さくすることが可能となる。
間隔をおいて配置し、キャップのタンパーエビデンスリ
ング部内壁に間隔をおいて複数の係止突起を配置した構
成とすることにより、複数のブリッジに均一に力を作用
させることができ、ブリッジの切断が容易となり、しか
も容器口部に装着されたキャップを開栓方向に回転さ
せ、ブリッジが切断される位置までの回転角度であるブ
リッジ破壊角度(B.B.A)を90度、好ましくは45
度以下と小さくすることが可能となる。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。図1および図2は本発明にかかる閉止装置の一実施
例を示すものであり、これらの図中符号50はキャッ
プ、70は容器である。キャップ50はポリプロピレン
などの合成樹脂から作られている。また容器70は、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)などの合成樹脂か
ら作られている。なお、容器70は本実施例に限定され
ることなくガラス容器であっても良い。
る。図1および図2は本発明にかかる閉止装置の一実施
例を示すものであり、これらの図中符号50はキャッ
プ、70は容器である。キャップ50はポリプロピレン
などの合成樹脂から作られている。また容器70は、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)などの合成樹脂か
ら作られている。なお、容器70は本実施例に限定され
ることなくガラス容器であっても良い。
【0024】キャップ50は、円形をなす天板部51
と、この天板部51の周縁から垂下する筒部52とから
なるキャップ本体53と、このキャップ本体53の天板
部51内面側に設けられた薄肉状のライナー54とを備
えて構成されている。上記筒部52は、複数の細いブリ
ッジ55を残して水平スコア56により、水平スコア5
6より上部の主部57と、水平スコア56より下部のタ
ンパーエビデンスリング部(以下、TEリング部とい
う)58とに区画されている。この主部57の内壁面に
は、容器70の口部外周に形成された雄ネジ71と螺合
するネジ部59が形成されている。また、TEリング部
58の内壁面には、径方向内方に向けて上下方向に起伏
可能な板状のタブ60が突出形成されるとともに、該タ
ブ60の下方のTEリング部58には環状のビード部6
1が形成されている。
と、この天板部51の周縁から垂下する筒部52とから
なるキャップ本体53と、このキャップ本体53の天板
部51内面側に設けられた薄肉状のライナー54とを備
えて構成されている。上記筒部52は、複数の細いブリ
ッジ55を残して水平スコア56により、水平スコア5
6より上部の主部57と、水平スコア56より下部のタ
ンパーエビデンスリング部(以下、TEリング部とい
う)58とに区画されている。この主部57の内壁面に
は、容器70の口部外周に形成された雄ネジ71と螺合
するネジ部59が形成されている。また、TEリング部
58の内壁面には、径方向内方に向けて上下方向に起伏
可能な板状のタブ60が突出形成されるとともに、該タ
ブ60の下方のTEリング部58には環状のビード部6
1が形成されている。
【0025】これらのタブ60の両側部のうち、少なく
ともキャップ50の開栓時に容器70の係止爪74に当
接する一側面60aは垂直面になっている。また、本実
施例では、タブ60の周縁のうち少なくとも一側面60
aの側に、下方に向けて厚みを増した厚肉部60bを形
成し、この一側面60aと係止爪74の当接面74aと
が当接して一側面60aに押圧力が加わった時にタブ6
0の折れ曲りや変形に対する耐性を付与している。な
お、厚肉部60bの形成位置および厚さは特に限定され
ず、タブ60の耐折曲性を向上でき、しかもタブ60の
起伏動作に影響を及ぼさなければ適当な位置と厚さで形
成可能である。
ともキャップ50の開栓時に容器70の係止爪74に当
接する一側面60aは垂直面になっている。また、本実
施例では、タブ60の周縁のうち少なくとも一側面60
aの側に、下方に向けて厚みを増した厚肉部60bを形
成し、この一側面60aと係止爪74の当接面74aと
が当接して一側面60aに押圧力が加わった時にタブ6
0の折れ曲りや変形に対する耐性を付与している。な
お、厚肉部60bの形成位置および厚さは特に限定され
ず、タブ60の耐折曲性を向上でき、しかもタブ60の
起伏動作に影響を及ぼさなければ適当な位置と厚さで形
成可能である。
【0026】また、タブ60がその先端を上方に向けた
状態で倒された時に、そのタブ60と相対する位置にあ
るTEリング部58の内壁部は、倒されたタブ60が収
容されて容器70の膨出段部72をスムーズに通過し易
いように、キャップの他の部分よりも径方向外方に凹ん
でいることが好ましい。
状態で倒された時に、そのタブ60と相対する位置にあ
るTEリング部58の内壁部は、倒されたタブ60が収
容されて容器70の膨出段部72をスムーズに通過し易
いように、キャップの他の部分よりも径方向外方に凹ん
でいることが好ましい。
【0027】容器70は、その口部70aの上部外周に
雄ネジ71が形成され、雄ネジ71の下方に環状に膨出
した膨出段部72が形成され、またその下方の首部には
フランジ73が形成されている。さらにこの容器70で
は、膨出段部72の直下の位置に、複数の係止爪74が
周方向に間隔をおいて設けられている。これら係止爪7
4は、キャップ50の開栓時にタブ60の一側面60a
が当接する側の当接面74aが垂直な面に形成され、そ
の反対面は漸次縮径された傾斜面74bになっている。
また、上記係止爪74間は、キャップ50が容器口部7
0aに装着された状態で各タブ60が位置する係止爪非
形成面75になっている。
雄ネジ71が形成され、雄ネジ71の下方に環状に膨出
した膨出段部72が形成され、またその下方の首部には
フランジ73が形成されている。さらにこの容器70で
は、膨出段部72の直下の位置に、複数の係止爪74が
周方向に間隔をおいて設けられている。これら係止爪7
4は、キャップ50の開栓時にタブ60の一側面60a
が当接する側の当接面74aが垂直な面に形成され、そ
の反対面は漸次縮径された傾斜面74bになっている。
また、上記係止爪74間は、キャップ50が容器口部7
0aに装着された状態で各タブ60が位置する係止爪非
形成面75になっている。
【0028】本実施例では、TEリング部58に、4つ
のタブ60を設けると共に、容器70の膨出段部72下
部に4つの係止爪74を設けたラチェット構造になって
る。これらのタブ60と係止爪74とは、4つを周方向
に沿って均等に配置しても良いし、或いは図2に示すよ
うに、周方向に沿って配された4つのタブ60の隙間の
うちの一つの隙間及びその径方向対向側の隙間の間隔
が、接近して配された2つのタブ60の間隔より大きく
なるように配置するとともに、係止爪74をこのタブ6
0の配置に対応させて配置しても良い。隣合う一方のタ
ブ60が近く、他方のタブ60が遠くなるように配置す
ることにより、キャップ50及び容器70との成型時の
離型性を向上させることができる。図2に示す例では、
接近させて配置した2つのタブ60のなす角度αと、接
近させて配置した2つの係止爪74のなす角度βとが、
50〜80度、好ましくは70度程度としている。
のタブ60を設けると共に、容器70の膨出段部72下
部に4つの係止爪74を設けたラチェット構造になって
る。これらのタブ60と係止爪74とは、4つを周方向
に沿って均等に配置しても良いし、或いは図2に示すよ
うに、周方向に沿って配された4つのタブ60の隙間の
うちの一つの隙間及びその径方向対向側の隙間の間隔
が、接近して配された2つのタブ60の間隔より大きく
なるように配置するとともに、係止爪74をこのタブ6
0の配置に対応させて配置しても良い。隣合う一方のタ
ブ60が近く、他方のタブ60が遠くなるように配置す
ることにより、キャップ50及び容器70との成型時の
離型性を向上させることができる。図2に示す例では、
接近させて配置した2つのタブ60のなす角度αと、接
近させて配置した2つの係止爪74のなす角度βとが、
50〜80度、好ましくは70度程度としている。
【0029】また、容器70の係止爪74の最大外径
は、膨出段部72の外径と等しいか、或いは膨出段部7
2より外方に膨出させても良い。さらに、キャップ50
のビード部61の位置の内径は、膨出段部72の外径と
ほぼ等しくなるように設定して良い。タブ60の側面長
さLは、タブ60の先端が係止爪非形成面75を通って
下方に抜け出すことができないように設定される。
は、膨出段部72の外径と等しいか、或いは膨出段部7
2より外方に膨出させても良い。さらに、キャップ50
のビード部61の位置の内径は、膨出段部72の外径と
ほぼ等しくなるように設定して良い。タブ60の側面長
さLは、タブ60の先端が係止爪非形成面75を通って
下方に抜け出すことができないように設定される。
【0030】本実施例による閉止装置の使用方法につい
て説明する。容器70は、所望の内容液を充填した後、
図示略のキャップ装着装置に搬送され、フランジ73の
下面を支承し、好ましくは懸吊状態で搬送しつつ、その
口部70aにキャップ50を螺着嵌合し、キャップ50
を装着して密封する。
て説明する。容器70は、所望の内容液を充填した後、
図示略のキャップ装着装置に搬送され、フランジ73の
下面を支承し、好ましくは懸吊状態で搬送しつつ、その
口部70aにキャップ50を螺着嵌合し、キャップ50
を装着して密封する。
【0031】キャップ50を容器口部70aに装着する
場合には、TEリング部58のタブ60は、容器口部7
0aの上端や雄ネジ71或いは膨出段部72に当接して
その先端を上方に向けて倒れた状態となって、容器口部
70aの外周を通過し、容器70の雄ネジ71とキャッ
プ50のネジ部59との閉方向への螺子嵌合に従って下
方に移動し、容器口部70aの係止爪74に相対する位
置まで移動する。このとき、タブ60が容器口部70a
の係止爪74に当接しても、タブ60は先端を上向きに
して倒された状態であり、しかも係止爪74の傾斜面7
4b側に接するので、この傾斜面74bの面上に沿って
容易に係止爪74を乗り越えることができる。
場合には、TEリング部58のタブ60は、容器口部7
0aの上端や雄ネジ71或いは膨出段部72に当接して
その先端を上方に向けて倒れた状態となって、容器口部
70aの外周を通過し、容器70の雄ネジ71とキャッ
プ50のネジ部59との閉方向への螺子嵌合に従って下
方に移動し、容器口部70aの係止爪74に相対する位
置まで移動する。このとき、タブ60が容器口部70a
の係止爪74に当接しても、タブ60は先端を上向きに
して倒された状態であり、しかも係止爪74の傾斜面7
4b側に接するので、この傾斜面74bの面上に沿って
容易に係止爪74を乗り越えることができる。
【0032】容器口部70aに装着されたキャップ50
は、図1と図2に示すように、タブ60が膨出段部72
下方の複数の係止爪74どうしの間の係止爪非形成面7
5に対応する位置となり、タブ60自身の弾性力によっ
てその先端を係止爪非形成面75に当接させるように起
立する。
は、図1と図2に示すように、タブ60が膨出段部72
下方の複数の係止爪74どうしの間の係止爪非形成面7
5に対応する位置となり、タブ60自身の弾性力によっ
てその先端を係止爪非形成面75に当接させるように起
立する。
【0033】容器口部70aの上端および外周面は、キ
ャップ50の天板部51内面に設けられた軟質樹脂から
なるライナー54に圧接し、それによって容器70が密
封されている。
ャップ50の天板部51内面に設けられた軟質樹脂から
なるライナー54に圧接し、それによって容器70が密
封されている。
【0034】この閉止装置のキャップ50を開栓する場
合、容器口部70aに装着されたキャップ50を開栓方
向に回すと、それぞれのタブ60は僅かな回転移動によ
ってその一側面60aが係止爪74の当接面74aに当
接し、TEリング部58の開栓方向への回転を阻止す
る。
合、容器口部70aに装着されたキャップ50を開栓方
向に回すと、それぞれのタブ60は僅かな回転移動によ
ってその一側面60aが係止爪74の当接面74aに当
接し、TEリング部58の開栓方向への回転を阻止す
る。
【0035】キャップ50の主部57は開栓方向に回さ
れ、TEリング部58は回転を阻止されることから、主
部57とTEリング部58とを連結している複数の細い
ブリッジ55は主部57の回転に従って急激に横方向に
引っ張られ、直ちに切断される。その結果、キャップ5
0の主部57からTEリング部58が切り離された状態
となる。主部57から切り離されたTEリング部58
は、係止爪74の外周に接しながら若干下方に滑り落ち
るようになっている。このブリッジ55が切断された時
点では、容器口部70aの上端および上端近傍の外周面
にはライナー54が当接しており、容器70の密封性が
維持されている。
れ、TEリング部58は回転を阻止されることから、主
部57とTEリング部58とを連結している複数の細い
ブリッジ55は主部57の回転に従って急激に横方向に
引っ張られ、直ちに切断される。その結果、キャップ5
0の主部57からTEリング部58が切り離された状態
となる。主部57から切り離されたTEリング部58
は、係止爪74の外周に接しながら若干下方に滑り落ち
るようになっている。このブリッジ55が切断された時
点では、容器口部70aの上端および上端近傍の外周面
にはライナー54が当接しており、容器70の密封性が
維持されている。
【0036】キャップ50の主部57をさらに開栓方向
に回すと、容器口部70aの上端および上端近傍の外周
面からライナー54が離れ、容器70の密封シールが解
放され、さらに主部57を回して容器口部70aから取
り外す。
に回すと、容器口部70aの上端および上端近傍の外周
面からライナー54が離れ、容器70の密封シールが解
放され、さらに主部57を回して容器口部70aから取
り外す。
【0037】このキャップ50の開栓において、万一タ
ブ60が係止爪74の当接面74aを乗り越え、TEリ
ング部58の回転阻止の効果が得られなかった場合に
は、タブ60が容器口部70aの膨出段部72下面に当
接して下方に曲り、ビード部61に接することで、TE
リング部58の上昇が阻止され、その結果ブリッジ55
が引っ張られて切断され、TEリング部58を確実に切
り離すことができるようになっている。
ブ60が係止爪74の当接面74aを乗り越え、TEリ
ング部58の回転阻止の効果が得られなかった場合に
は、タブ60が容器口部70aの膨出段部72下面に当
接して下方に曲り、ビード部61に接することで、TE
リング部58の上昇が阻止され、その結果ブリッジ55
が引っ張られて切断され、TEリング部58を確実に切
り離すことができるようになっている。
【0038】この実施例の閉止装置では、キャップ50
のTEリング部58に起伏可能な複数のタブ60を設
け、容器口部70aの膨出段部72の下方に複数の係止
爪74を設け、容器口部70aに装着されたキャップ5
0を開栓方向に回すときに、タブ60の一側面60aが
係止爪74の当接面74aに当接されてTEリング部5
8の回転が阻止され、その結果キャップ50を開栓方向
に回す回転力が直接ブリッジ55に作用し、ブリッジ5
5が容易に切断される。さらに本実施例では、容器口部
70aに4つの係止爪74を間隔をおいて配置するとと
もに、キャップ50のTEリング部58内壁に間隔をお
いて4つのタブ60を配置した構成としたので、複数の
ブリッジ55に均一に力を作用させることができ、少な
い回転角度でブリッジ55が容易に切断できる。従っ
て、この実施例の閉止装置によれば、容器口部70aに
装着されたキャップ50を開栓方向に回転させ、ブリッ
ジ55が切断される位置までの回転角度であるブリッジ
破壊角度(B.B.A)を90度以下、望ましくは45度
以下と小さくすることが可能となる。
のTEリング部58に起伏可能な複数のタブ60を設
け、容器口部70aの膨出段部72の下方に複数の係止
爪74を設け、容器口部70aに装着されたキャップ5
0を開栓方向に回すときに、タブ60の一側面60aが
係止爪74の当接面74aに当接されてTEリング部5
8の回転が阻止され、その結果キャップ50を開栓方向
に回す回転力が直接ブリッジ55に作用し、ブリッジ5
5が容易に切断される。さらに本実施例では、容器口部
70aに4つの係止爪74を間隔をおいて配置するとと
もに、キャップ50のTEリング部58内壁に間隔をお
いて4つのタブ60を配置した構成としたので、複数の
ブリッジ55に均一に力を作用させることができ、少な
い回転角度でブリッジ55が容易に切断できる。従っ
て、この実施例の閉止装置によれば、容器口部70aに
装着されたキャップ50を開栓方向に回転させ、ブリッ
ジ55が切断される位置までの回転角度であるブリッジ
破壊角度(B.B.A)を90度以下、望ましくは45度
以下と小さくすることが可能となる。
【0039】また、本実施例の閉止装置では、キャップ
50のTEリング部58内壁面に、起伏可能な複数のタ
ブ60を設けた構成としたことにより、キャップ50を
容器口部70aに装着する際には、タブ60がその先端
を上方に向け倒された状態で膨出段部72や係止爪74
を乗り越えることができ、ブリッジ55に余分な力を加
えることなく装着することができる。従って、この閉止
装置のキャップ70は、キャップ装着時のブリッジ切断
防止のために特別な手段を設けることなく、キャップ装
着時のブリッジ切断を防止することができる。
50のTEリング部58内壁面に、起伏可能な複数のタ
ブ60を設けた構成としたことにより、キャップ50を
容器口部70aに装着する際には、タブ60がその先端
を上方に向け倒された状態で膨出段部72や係止爪74
を乗り越えることができ、ブリッジ55に余分な力を加
えることなく装着することができる。従って、この閉止
装置のキャップ70は、キャップ装着時のブリッジ切断
防止のために特別な手段を設けることなく、キャップ装
着時のブリッジ切断を防止することができる。
【0040】さらに、本実施例の閉止装置では、タブ6
0の一側面60aと係止爪74の当接面74aとを垂直
面として構成したことにより、タブ60の傾斜度合に係
わらず、タブ60の一側面60aと係止爪74の当接面
74aとが平行となり、双方の当接が確実かつ効果的に
行われ、TEリング部58の回転阻止効果を高めること
ができる。
0の一側面60aと係止爪74の当接面74aとを垂直
面として構成したことにより、タブ60の傾斜度合に係
わらず、タブ60の一側面60aと係止爪74の当接面
74aとが平行となり、双方の当接が確実かつ効果的に
行われ、TEリング部58の回転阻止効果を高めること
ができる。
【0041】図3は本発明の閉止装置の第2実施例を示
すものである。この実施例による閉止装置は、先の実施
例での閉止装置とほぼ同様の構成要素を備えて構成さ
れ、この実施例では、キャップ50のTEリング部58
に、このTEリング部58をバンド状に開環するための
垂直スコア81を設けた構成になっている。この実施例
での垂直スコア81は、水平スコア56に連接して設け
られている。なお、複数のブリッジ55のうち垂直スコ
ア81の両側に位置するブリッジ55を他のブリッジ5
5よりも太く形成しても良い。
すものである。この実施例による閉止装置は、先の実施
例での閉止装置とほぼ同様の構成要素を備えて構成さ
れ、この実施例では、キャップ50のTEリング部58
に、このTEリング部58をバンド状に開環するための
垂直スコア81を設けた構成になっている。この実施例
での垂直スコア81は、水平スコア56に連接して設け
られている。なお、複数のブリッジ55のうち垂直スコ
ア81の両側に位置するブリッジ55を他のブリッジ5
5よりも太く形成しても良い。
【0042】この実施例による閉止装置は、先の実施例
と同様に容器口部70aにキャップ50を装着し、キャ
ップ50を開栓することができ、TEリング部58に垂
直弱化線81を設けたことにより、開栓時にタブ60の
一側面60aが係止爪74の当接面74aに当接してT
Eリング部58の回転が阻止され、主部57とTEリン
グ部58とを連結するブリッジ55が切断され、ブリッ
ジ55の切断によりTEリング部58が垂直スコア81
から開環されてバンド状となって、キャップ50の主部
57から切り取られる。
と同様に容器口部70aにキャップ50を装着し、キャ
ップ50を開栓することができ、TEリング部58に垂
直弱化線81を設けたことにより、開栓時にタブ60の
一側面60aが係止爪74の当接面74aに当接してT
Eリング部58の回転が阻止され、主部57とTEリン
グ部58とを連結するブリッジ55が切断され、ブリッ
ジ55の切断によりTEリング部58が垂直スコア81
から開環されてバンド状となって、キャップ50の主部
57から切り取られる。
【0043】この実施例の閉止装置では、TEリング部
58に垂直スコア81を設け、キャップ開栓時にTEリ
ング部58をバンド状に開環する構成としたので、TE
リング部58を容器口部70aから容易に取り外すこと
ができ、開封表示が一層明かとなって閉止装置のタンパ
ーエビデンス性をさらに向上させることができる。ま
た、TEリング部58が容器口部70aに残存せずキャ
ップ50と一緒に取り外すことができるので、使用後に
も容器70とTEリング部58を含めたキャップ50と
が容易に分割でき、容器70とキャップ50との廃棄及
び再処理が容易となる。
58に垂直スコア81を設け、キャップ開栓時にTEリ
ング部58をバンド状に開環する構成としたので、TE
リング部58を容器口部70aから容易に取り外すこと
ができ、開封表示が一層明かとなって閉止装置のタンパ
ーエビデンス性をさらに向上させることができる。ま
た、TEリング部58が容器口部70aに残存せずキャ
ップ50と一緒に取り外すことができるので、使用後に
も容器70とTEリング部58を含めたキャップ50と
が容易に分割でき、容器70とキャップ50との廃棄及
び再処理が容易となる。
【0044】この実施例において、キャップ50の水平
スコア56を、キャップ周方向の全周にわたって形成す
ることなく一部が幅広ブリッジとして残るようにし、こ
の幅広ブリッジの一端に隣接して垂直スコア81或いは
垂直弱化線を設けた構成としても良い。ここで、垂直弱
化線とは、中央或いは端部に垂直方向ブリッジとなる未
切断部分を残してTEリング部58を垂直方向に切断し
た構造のものや、TEリング部58に薄い連結部分が残
るように浅く切断した構造とすることができる。また、
上記幅広ブリッジを形成する際にその両端部に隣接する
ようにして2本の垂直弱化線を設けても良い。このよう
に幅広ブリッジの両端部に隣接するようにして2本の垂
直弱化線を設けることにより、一方の垂直弱化線の破断
によりTEリング部58を開環した後、このバンドを残
る他方の垂直弱化線に沿って容易にキャップ50の主部
57から引きちぎることができる。
スコア56を、キャップ周方向の全周にわたって形成す
ることなく一部が幅広ブリッジとして残るようにし、こ
の幅広ブリッジの一端に隣接して垂直スコア81或いは
垂直弱化線を設けた構成としても良い。ここで、垂直弱
化線とは、中央或いは端部に垂直方向ブリッジとなる未
切断部分を残してTEリング部58を垂直方向に切断し
た構造のものや、TEリング部58に薄い連結部分が残
るように浅く切断した構造とすることができる。また、
上記幅広ブリッジを形成する際にその両端部に隣接する
ようにして2本の垂直弱化線を設けても良い。このよう
に幅広ブリッジの両端部に隣接するようにして2本の垂
直弱化線を設けることにより、一方の垂直弱化線の破断
によりTEリング部58を開環した後、このバンドを残
る他方の垂直弱化線に沿って容易にキャップ50の主部
57から引きちぎることができる。
【0045】なお、上述した各実施例は本発明の閉止装
置を例示したものであり、種々の改変が可能であること
は言うまでもない。例えば、上記各実施例では、キャッ
プ本体53の天板部51内面にライナーを配した構成と
したが、天板部内面側に容器口部上端に接して気密性を
付与する突条等を配しライナーを省いたライナーレスキ
ャップであってもよい。また、上記各実施例では、容器
70をPETなどのプラスチック製容器としたが、ガラ
ス製容器として構成することができるし、フランジ73
の無い容器を使用しても良い。
置を例示したものであり、種々の改変が可能であること
は言うまでもない。例えば、上記各実施例では、キャッ
プ本体53の天板部51内面にライナーを配した構成と
したが、天板部内面側に容器口部上端に接して気密性を
付与する突条等を配しライナーを省いたライナーレスキ
ャップであってもよい。また、上記各実施例では、容器
70をPETなどのプラスチック製容器としたが、ガラ
ス製容器として構成することができるし、フランジ73
の無い容器を使用しても良い。
【0046】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の閉止装置
は、口部に雄ネジが形成された容器と、その容器口部に
装着され開栓時に主部から切り離されるTEリング部を
有する合成樹脂製のキャップとからなり、キャップのT
Eリング部に起伏可能な係止突起を設け、容器口部に係
止爪を設け、容器口部に装着されたキャップを開栓方向
に回すときに、係止突起の一側面が係止爪の当接面に当
接されてTEリング部の回転が阻止され、その結果キャ
ップを開栓方向に回す回転力が直接ブリッジに作用し、
ブリッジが容易に切断される。さらに容器口部に複数の
係止爪を間隔をおいて配置するとともに、キャップのT
Eリング部内壁に間隔をおいて複数の係止突起を配置し
た構成としたことにより、キャップ主部とTEリング部
とを連結する複数のブリッジに均一に力を作用させるこ
とができ、少ない回転角度でブリッジが容易に切断でき
る。従って、この実施例の閉止装置によれば、容器口部
に装着されたキャップを開栓方向に回転させ、ブリッジ
が切断される位置までの回転角度であるブリッジ破壊角
度(B.B.A)を90度以下、望ましくは45度以下と
小さくすることが可能となり、シールリリースアングル
(S.R.A)と、ブリッジブレークアングル(B.B.
A)との差、S.R.A−B.B.A=0度以上、好ましく
は30度以上とすることが極めて容易にでき、タンパー
エビデンス性が良好な閉止装置を提供することができ
る。
は、口部に雄ネジが形成された容器と、その容器口部に
装着され開栓時に主部から切り離されるTEリング部を
有する合成樹脂製のキャップとからなり、キャップのT
Eリング部に起伏可能な係止突起を設け、容器口部に係
止爪を設け、容器口部に装着されたキャップを開栓方向
に回すときに、係止突起の一側面が係止爪の当接面に当
接されてTEリング部の回転が阻止され、その結果キャ
ップを開栓方向に回す回転力が直接ブリッジに作用し、
ブリッジが容易に切断される。さらに容器口部に複数の
係止爪を間隔をおいて配置するとともに、キャップのT
Eリング部内壁に間隔をおいて複数の係止突起を配置し
た構成としたことにより、キャップ主部とTEリング部
とを連結する複数のブリッジに均一に力を作用させるこ
とができ、少ない回転角度でブリッジが容易に切断でき
る。従って、この実施例の閉止装置によれば、容器口部
に装着されたキャップを開栓方向に回転させ、ブリッジ
が切断される位置までの回転角度であるブリッジ破壊角
度(B.B.A)を90度以下、望ましくは45度以下と
小さくすることが可能となり、シールリリースアングル
(S.R.A)と、ブリッジブレークアングル(B.B.
A)との差、S.R.A−B.B.A=0度以上、好ましく
は30度以上とすることが極めて容易にでき、タンパー
エビデンス性が良好な閉止装置を提供することができ
る。
【0047】また、本発明の閉止装置において、キャッ
プのTEリング部内壁面に、起伏可能な複数のタブを設
けた構成としたことにより、キャップを容器口部に装着
する際には、タブがその先端を上方に向け倒された状態
で膨出段部や係止爪を乗り越えることができ、ブリッジ
に余分な力を加えることなく装着することができる。従
って、この閉止装置のキャップは、キャップ装着時のブ
リッジ切断防止のために特別な手段を設けることなく、
キャップ装着時のブリッジ切断を防止することができ
る。
プのTEリング部内壁面に、起伏可能な複数のタブを設
けた構成としたことにより、キャップを容器口部に装着
する際には、タブがその先端を上方に向け倒された状態
で膨出段部や係止爪を乗り越えることができ、ブリッジ
に余分な力を加えることなく装着することができる。従
って、この閉止装置のキャップは、キャップ装着時のブ
リッジ切断防止のために特別な手段を設けることなく、
キャップ装着時のブリッジ切断を防止することができ
る。
【0048】さらに、本発明の閉止装置において、タブ
の一側面と係止爪の当接面とを垂直面として構成したこ
とにより、タブの傾斜度合に係わらず、タブの一側面と
係止爪の当接面とが平行となり、双方の当接が確実かつ
効果的に行われ、TEリング部の回転阻止効果を高める
ことができ、確実なブリッジ切断を実現できる。
の一側面と係止爪の当接面とを垂直面として構成したこ
とにより、タブの傾斜度合に係わらず、タブの一側面と
係止爪の当接面とが平行となり、双方の当接が確実かつ
効果的に行われ、TEリング部の回転阻止効果を高める
ことができ、確実なブリッジ切断を実現できる。
【0049】また、TEリング部に垂直スコア或いは垂
直弱化線を設け、キャップ開栓時にTEリング部をバン
ド状に開環する構成としたので、TEリング部を容器口
部から容易に取り外すことができ、開封表示が一層明か
となって閉止装置のタンパーエビデンス性をさらに向上
させることができる。また、TEリング部が容器口部に
残存せずキャップと一緒に取り外すことができるので、
使用後にも容器とTEリング部を含めたキャップとが容
易に分割でき、容器とキャップとの廃棄及び再処理が容
易となる。
直弱化線を設け、キャップ開栓時にTEリング部をバン
ド状に開環する構成としたので、TEリング部を容器口
部から容易に取り外すことができ、開封表示が一層明か
となって閉止装置のタンパーエビデンス性をさらに向上
させることができる。また、TEリング部が容器口部に
残存せずキャップと一緒に取り外すことができるので、
使用後にも容器とTEリング部を含めたキャップとが容
易に分割でき、容器とキャップとの廃棄及び再処理が容
易となる。
【図1】図1は本発明の閉止装置の実施例を示す正面断
面図である。
面図である。
【図2】図2は同じ閉止装置を示し、図1中II−II線断
面図である。
面図である。
【図3】図3は本発明の閉止装置の他の実施例を示す要
部正面図である。
部正面図である。
【図4】図4は従来の閉止装置の一例を示す斜視図であ
る。
る。
【図5】図5は従来の閉止装置の他の例を示す一部断面
視した正面図である。
視した正面図である。
【図6】図6は図5に示す閉止装置の要部斜視図であ
る。
る。
50……キャップ、51……天板部、52……筒部、5
3……キャップ本体、54……ライナー、55……ブリ
ッジ、56……水平スコア、57……主部、58……T
Eリング部(タンパーエビデンスリング部)、59……
ネジ部、60……タブ、60a……一側面、61……ビ
ード部、70……容器、70a……容器口部、71……
雄ネジ、72……膨出段部、73……フランジ、74…
…係止爪、74a……当接面、75……係止爪非形成
面、81……垂直スコア。
3……キャップ本体、54……ライナー、55……ブリ
ッジ、56……水平スコア、57……主部、58……T
Eリング部(タンパーエビデンスリング部)、59……
ネジ部、60……タブ、60a……一側面、61……ビ
ード部、70……容器、70a……容器口部、71……
雄ネジ、72……膨出段部、73……フランジ、74…
…係止爪、74a……当接面、75……係止爪非形成
面、81……垂直スコア。
Claims (11)
- 【請求項1】 口部外周にネジ部が形成された容器と、 天板部とその周縁から垂下する筒部とを備え、この筒部
の下部に複数のブリッジを残して水平スコアによって主
部と区画されたタンパーエビデンスリング部が形成さ
れ、かつ該筒部の内面に上記容器のネジ部と螺合するネ
ジ部が設けられた合成樹脂製キャップとからなる閉止装
置において、 上記容器のネジ部の下方に、1個または複数個の係止爪
が設けられ、かつ上記キャップのタンパーエビデンスリ
ング部の内壁面に、上記係止爪に一側面が係合してタン
パーエビデンスリング部の開栓方向への回転を阻止する
起伏可能な複数の係止突起が設けられたことを特徴とす
る閉止装置。 - 【請求項2】 口部外周にネジ部が形成され、該ネジ部
の下方に径方向外方に膨出する環状の膨出段部が形成さ
れた容器と、 天板部とその周縁から垂下する筒部とを備え、この筒部
の下部に複数のブリッジを残して水平スコアによって主
部と区画されたタンパーエビデンスリング部が形成さ
れ、かつ該筒部の内面に上記容器のネジ部と螺合するネ
ジ部が設けられた合成樹脂製キャップとからなる閉止装
置において、 上記容器の膨出段部の下方に、1個または複数個の係止
爪が設けられ、かつ上記キャップのタンパーエビデンス
リング部の内壁面に、起伏可能な複数の係止突起が設け
られ、これら係止爪と係止突起とは、 上記キャップを上記容器口部に装着する時には、タンパ
ーエビデンスリング部の内壁面に設けられた係止突起が
係止爪の形成位置と同じ高さまたはそれよりも低い係止
爪非形成面に相対する位置に移動して径方向内方に向け
て起立し、 容器口部に装着されたキャップを開栓方向に回す時に
は、係止爪の当接面に係止突起の一側面が当接してタン
パーエビデンスリング部の回転を阻止する、ような位置
関係に配置されていることを特徴とする閉止装置。 - 【請求項3】 キャップの係止突起の一側面と、容器口
部の係止爪の当接面とが、容器口部に装着されたキャッ
プを開栓方向に回す時に、平行となるように形成された
ことを特徴とする請求項1または2記載の閉止装置。 - 【請求項4】 キャップの係止突起の一側面と、容器口
部の係止爪の当接面とが垂直面であることを特徴とする
請求項3記載の閉止装置。 - 【請求項5】 キャップの係止突起が、タンパーエビデ
ンスリング部の内壁面から径方向内方に突出形成され、
上下方向に起伏可能な板状のタブであることを特徴とす
る請求項1から4のいずれかの閉止装置。 - 【請求項6】 タブの下方のタンパーエビデンスリング
部に環状のビード部が形成され、かつ容器口部のネジ部
下方に環状の膨出段部が形成されたことを特徴とする請
求項5の閉止装置。 - 【請求項7】 タブの周縁部のうち少なくとも上記一側
面に、タブの耐折曲り性を高める厚肉部を形成したこと
を特徴とする閉止装置。 - 【請求項8】 タンパーエビデンスリング部の内壁面に
周方向に沿って配された4つまたはそれ以上のタブを備
え、それらタブ間のうちの一つ及びその径方向対向側の
間隔が、それ以外のタブ間の間隔より大きくなるように
配置し、かつ容器の係止爪を該タブの配置に合わせて配
置したことを特徴とする請求項5から7のいずれかの閉
止装置。 - 【請求項9】 キャップのタンパーエビデンスリング部
に、このタンパーエビデンスリング部をバンド状に開環
させる垂直スコアを設けたことを特徴とする請求項1か
ら8のいずれかの閉止装置。 - 【請求項10】 キャップの筒部に設けられた水平スコ
アが、一つの幅広ブリッジと複数の幅狭ブリッジとを残
して筒部とタンパーエビデンスリング部とを区画するよ
うに形成されるとともに、該幅広ブリッジの端部に隣接
して、このタンパーエビデンスリング部をバンド状に開
環させる垂直弱化線を設けたことを特徴とする請求項1
から8のいずれかの閉止装置。 - 【請求項11】 容器口部に装着されたキャップを開栓
方向に回転させ、ブリッジが切断される位置までの回転
角度であるブリッジ破壊角度が90度以下であることを
特徴とする請求項1から10のいずれかの閉止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6228514A JPH0891401A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 閉止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6228514A JPH0891401A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 閉止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0891401A true JPH0891401A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16877627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6228514A Pending JPH0891401A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 閉止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0891401A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005335797A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-08 | Toppan Printing Co Ltd | 不正開封防止機能付きプラスチック口栓 |
JP2006021783A (ja) * | 2004-07-07 | 2006-01-26 | Toppan Printing Co Ltd | 不正開封防止機能付きプラスチック口栓キャップ |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0584649U (ja) * | 1992-04-23 | 1993-11-16 | 日本クラウンコルク株式会社 | タンパーエビデント特性を有する合成樹脂製キャップ |
JPH0627592U (ja) * | 1992-09-07 | 1994-04-12 | 株式会社柴崎製作所 | ピルファープルーフキャップ |
JPH06255661A (ja) * | 1993-02-25 | 1994-09-13 | Owens Illinois Closure Inc | 不正開封表示蓋 |
-
1994
- 1994-09-22 JP JP6228514A patent/JPH0891401A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0584649U (ja) * | 1992-04-23 | 1993-11-16 | 日本クラウンコルク株式会社 | タンパーエビデント特性を有する合成樹脂製キャップ |
JPH0627592U (ja) * | 1992-09-07 | 1994-04-12 | 株式会社柴崎製作所 | ピルファープルーフキャップ |
JPH06255661A (ja) * | 1993-02-25 | 1994-09-13 | Owens Illinois Closure Inc | 不正開封表示蓋 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005335797A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-08 | Toppan Printing Co Ltd | 不正開封防止機能付きプラスチック口栓 |
JP2006021783A (ja) * | 2004-07-07 | 2006-01-26 | Toppan Printing Co Ltd | 不正開封防止機能付きプラスチック口栓キャップ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040203 |