JPH09240707A - 合成樹脂製キャップ - Google Patents

合成樹脂製キャップ

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JPH09240707A
JPH09240707A JP8046455A JP4645596A JPH09240707A JP H09240707 A JPH09240707 A JP H09240707A JP 8046455 A JP8046455 A JP 8046455A JP 4645596 A JP4645596 A JP 4645596A JP H09240707 A JPH09240707 A JP H09240707A
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JP
Japan
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cap
container
synthetic resin
liner
inner seal
Prior art date
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Withdrawn
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JP8046455A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Tsutsumi
博明 堤
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SHIBASAKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
SHIBASAKI SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Publication of JPH09240707A publication Critical patent/JPH09240707A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D41/00Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
    • B65D41/32Caps or cap-like covers with lines of weakness, tearing-strips, tags, or like opening or removal devices, e.g. to facilitate formation of pouring openings
    • B65D41/34Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt
    • B65D41/3442Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with rigid bead or projections formed on the tamper element and coacting with bead or projections on the container
    • B65D41/3447Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with rigid bead or projections formed on the tamper element and coacting with bead or projections on the container the tamper element being integrally connected to the closure by means of bridges

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャップ開栓時に、容器口部上端がライナー
等から離れて密封性が解除される以前にブリッジが切断
されるような良好なタンパーエビデンス性を示す合成樹
脂製キャップを得る。 【解決手段】 合成樹脂製キャップ本体24内に設けら
れたライナー25が、天板部22内面とネジ部30上端
位置との間を移動可能に挿入される板状とされ、該ライ
ナー25の下面に、該キャップを容器口部に装着した際
に、該容器口部の上端外周に嵌着される環状の外側シー
ル部35と、該容器口部内に嵌入される環状の内側シー
ル部37とが下方に向けて突出形成され、かつ該内側シ
ール部37の突端部38は径方向外方に向けて拡径さ
れ、該突端部38が容器口部内に嵌入される際に当接し
て上向きに変形可能とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、口部外周に雄ネジ
が形成された容器に螺子嵌合して該容器口部を閉止する
合成樹脂製キャップに関し、そのタンパーエビデンス性
を向上させた合成樹脂製キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂製キャップとして、例え
ば図8に示すような構造のものが知られていた。ここに
例示される従来の合成樹脂製キャップ1は、円板状の天
板部2と、その周縁から垂下する筒部3とからなるキャ
ップ本体4と、キャップ本体4内に設けられたライナー
5とからなっている。筒部3は水平スコア6によって水
平スコア6より上部の主部8と多数の細いブリッジ7に
よって該主部8の下端に連結されたタンパーエビデンス
リング部(以下、TEリング部と略記する)9とに区画
されている。主部8の内壁面には容器口部の雄ネジに螺
合するネジ部10が形成されている。TEリング部9の
内壁面には複数の薄板状のウイング11と、これらのウ
イング11に隣接して設けられたビード12とが設けら
れている。この従来のキャップ1にあっては、ライナー
5はキャップ本体4の天板部2内面側(裏面側)に固着
された薄肉状に形成されている。
【0003】このキャップ1は、容器口部に被せて閉栓
方向に回し、ネジ部10を容器口部の雄ネジに螺着する
ことによって装着される。キャップ1を容器口部に装着
した状態において、TEリング部9の内面に設けられた
ウイング11は、容器の雄ネジの直下に設けられた環状
の膨出段部の下部に接触した状態になる。そして、容器
口部に装着されたキャップ1を開栓方向に回すと、TE
リング部9の内面に設けられた多数のウイング11が容
器口部の膨出段部下端に係止して、さらにこれらウイン
グ11の倒れがビード12で抑制されることから、キャ
ップ本体4の主部8は回転に従って上昇する一方、TE
リング部9は上方への移動が阻止され、その結果キャッ
プ1の主部8とTEリング部9とを連結している多数の
細いブリッジ7に引張力が作用し、これらブリッジ7が
破断され、TEリング部9が主部8から切り離される。
このTEリング部9の切り離しによってキャップ1が開
栓されたことを明示することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種のタンパーエビ
デンス性を有するキャップにあっては、容器口部に装着
されたキャップを最初の位置から開栓方向に回す時、容
器口部の上端がキャップ内面或いはライナー等から離れ
て容器の密封性が解除された時点の回転角度(シールリ
リースアングル;以下、S.R.A.という)と、容器口
部に装着されたキャップを最初の位置から開栓方向に回
す時、ブリッジが切断されるまでの回転角度(ブリッジ
ブレークアングル;以下B.B.A.という)との関係が
S.R.A.−B.B.A.が0度以上、好ましくは30度以
上であることが望ましいとされる。即ち、キャップ開栓
時に容器口部上端がライナー等から離れて容器の密閉が
解除される以前にブリッジが切断されることが望まし
い。
【0005】しかしながら、キャップを合成樹脂で形成
した場合には、ブリッジに引っ張り力が作用すると、ブ
リッジが簡単に引き延ばされ、これを破断させるために
はキャップ本体を開栓方向にかなりの角度回転させなけ
ればならず、ブリッジの延びによってB.B.A.が大き
くなり、S.R.A.−B.B.A.=0度以下となる場合が
あり、タンパーエビデンス性の向上の観点から改善すべ
き点があった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、キャップ開栓時に、容器口部上端がライナー等から
離れて密封シールが解除される以前にブリッジが切断さ
れるタンパーエビデンス性の良好な合成樹脂製キャップ
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の合成樹脂製キャ
ップは、天板部とその周縁から垂下した筒部とを備えた
キャップ本体と、該キャップ本体内に設けられたライナ
ーとを備えてなり、該キャップ本体の筒部が水平スコア
によって該水平スコアより上部の主部と、多数の細いブ
リッジによって該主部の下端に連結されたTEリング部
とに区画され、該主部の内周壁面にネジ部が設けられ、
かつ該TEリング部に、容器口部に装着された該キャッ
プ本体を開栓する際に該容器に係止してTEリング部の
移動を阻止する係止手段が設けられた合成樹脂製キャッ
プにおいて、上記ライナーが、天板部内面とネジ部上端
位置との間を移動可能に挿入される板状とされ、該ライ
ナーの下面に、該キャップを容器口部に装着した際に、
該容器口部の上端外周に嵌着される環状の外側シール部
と、該容器口部内に嵌入される環状の内側シール部とが
下方に向けて突出形成され、かつ該内側シール部の突端
部は径方向外方に向けて拡径され、該突端部が容器口部
内に嵌入される際に当接して上向きに変形可能とされた
ことを特徴としている。
【0008】本発明の合成樹脂製キャップにおいて、上
記内側シール部の、ライナー下面から突端部基端までの
長さを2.0〜10.0mmとして良い。本発明の合成
樹脂製キャップにおいて、上記内側シール部の厚みを
0.5〜2.5mmとして良い。本発明の合成樹脂製キ
ャップにおいて、上記内側シール部の突端部の長さを
0.3〜2.0mmとして良い。本発明の合成樹脂製キ
ャップにおいて、上記内側シール部の突端部の厚みを
0.2〜1.5mmとして良い。本発明の合成樹脂製キ
ャップにおいて、上記内側シール部の延長線と突端部と
がなす角度を30〜70度として良い。本発明の合成樹
脂製キャップにおいて、筒部の天板部内面側とネジ部上
端との間の位置に、径方向内方に突出したライナー係止
突起を設けた構成として良い。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の合成樹脂製キャッ
プ(以下、キャップと略記する)の一実施例を示すもの
であり、このキャップ21は、円形の天板部22と、そ
の周縁から垂下した筒部23とを備えたキャップ本体2
4と、天板部22内面とネジ部30上端位置との間を移
動可能に挿入された略円板状のライナー25とから概略
構成されている。また、図1中符号41はこのキャップ
21が装着される容器を示す。
【0010】キャップ本体24の筒部23は水平スコア
26によって水平スコア26より上部の主部28と、多
数の細いブリッジ27によって主部28の下端に連結さ
れたTEリング部29とに区画されている。主部28の
内周壁面には、容器41の雄ネジ42に螺合するネジ部
30が形成されている。また、TEリング部29の内壁
面には、複数の薄板状の係止手段となるウイング31
と、これらのウイング31に隣接して設けられたビード
32とが設けられている。この例においてキャップ本体
24は高密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成
樹脂によって形成されている。
【0011】上記ライナー25は、比較的軟質の合成樹
脂材料を略円板状に成形してなり、その下面側には、キ
ャップ21を容器口部41aに装着した場合に、容器口
部41aの上端外周面に嵌着される環状の外側シール部
35が設けられている。この実施例においてライナー2
5はその外周がキャップ本体24の筒部23の上部内壁
面を摺動可能であり、その上面が天板部22内面に接し
た状態(最上昇状態)から、図1中に二点破線によって
示すように、外側シール部35先端がネジ部30の上端
に当接する状態(最下降状態)まで移動可能になってい
る。ライナー25の板厚は0.5〜2.0mm程度とさ
れ、外側シール部35の突出高さは1.0〜3.0mm
程度、幅は0.3〜1.5mm程度とされる。
【0012】外側シール部35の下部内面側には、図2
に示すように、径方向内方に突出する突条36が設けら
れている。この突条36はこのライナー25による容器
口部41aの上端部外周面に対する密封性(サイドシー
ル性)を強化するためのものであり、この突条36を設
けたことによって、容器41内が負圧状態である場合に
も、加圧状態、例えば炭酸飲料を充填した場合にも良好
な密封性が得られる。この突条36の突出高さcは0.
05〜2.0mm程度、好ましくは0.05〜0.5m
m程度とされ、角度a、bは5〜60度とされる。この
高さcが0.05mmより小さいと、この突条36によ
る容器口部41aの上端部外周面に対する密封性を強化
する効果が充分に得られず、外側シール部35の下部内
面側を平滑としたものとの有意の差がなくなる。またこ
の高さcが2.0mm以上であると、キャップ21を容
器口部41aに装着した場合に、容器口部41aの上端
に外側シール部35が嵌着されるときの抵抗が大きくな
り、キャップ21を装着し難くなるおそれがある。この
突条36は1本に限らず、2本以上並べて形成しても良
い。
【0013】このライナー25の上面側の周縁には、ラ
イナー25の上面が天板部22内面に接触する際に該周
縁と天板部22内面との間に隙間が形成されるような環
状切欠部33が設けられている。この環状切欠部33の
深さは0.1〜0.5mm、幅は0.5〜2.0mmと
されている。この環状切欠部33を設けたことによっ
て、ライナー25の外側シール部35が径方向外方側に
移動するのが容易となり、キャップ21を容器口部41
aに装着する場合に、容器口部41aの上端にライナー
25の外側シール部35がスムーズに嵌着されるように
なる。
【0014】また、ライナー25の下面側には、同心円
状の薄肉部34が設けられている。この薄肉部34は、
深さ0.1〜0.5mm程度、幅1.0〜5.0mm程
度とされる。この薄肉部34を設けたことにより、ライ
ナー25の屈曲性が向上し、このライナー25をキャッ
プ本体24の内方に挿入し、ライナー25の周縁を天板
部22内面とネジ部30上端位置との間に位置させるラ
イナー装着操作が容易となる。このキャップ21は、キ
ャップ本体24とライナー25とを別々に成形し、得ら
れたキャップ本体24内にライナー25を押し込んで装
着することによって作製される。このライナー25に
は、このキャップ21を容器口部41aに装着した際
に、容器口部41aに嵌入される環状の内側シール部3
7が下方に向けて突出形成されている。この内側シール
部37の突端部38は、径方向外方に向けて屈曲され、
該突端部38が該容器口部41a内に嵌入される際に容
器口部41a内壁に当接して上向きに変形可能な厚さの
膜状または板状とされ、図1に示す未装着状態では、内
側シール部37からスカート状に拡径した状態になって
いる。
【0015】この内側シール部37の基部から突端部3
8基端までの間の長さ、即ち図3に示す長さdは2.0
〜10.0mm程度とされる。この長さdが2.0mm
より小さいと、内側シール部37の長さが短くなり、内
側シールが弱くなる。また、この長さdが10.0mm
より大きいと、内側シール部37の先端が容器口部41
a内に入りすぎ、内溶液に接する可能性があるために好
ましくない。内側シール部37の厚みeは0.5〜2.
5mm程度とされる。この厚みeが0.5mmより小さ
いと、内側シール部37全体の強度が弱まって、突端部
38の反発力による容器41aの密封力が弱まってしま
う。また、この厚みeが2.5mmより大きいと、樹脂
必要量が多くなり、コスト上昇を招くことになる。突端
部38の長さfは0.3〜2.0mm程度とされる。こ
の長さfが0.3)mmより小さい場合、またはこの長
さfが2.0mmより大きい場合は、突端部38が上向
きに変形して容器口部41aに嵌入され難くなる。突端
部38の厚みgは、0.2〜1.5mm程度とされる。
この厚みgが0.2mmより小さいと、突端部38の強
度が小さくなり、突端部38の反発力による容器41a
の密封力が弱まってしまう。また、この厚みgが1.5
mmより大きいと、突端部38が変形し難くなり、内側
シール部37の容器口部41aへの嵌入が困難となる。
突端部38と内側シール部37の延長線がなす角度h
は、30〜70度程度とされる。この角度hが30度よ
り小さいと、キャップ21を容器口部41aに装着する
際に、内側シール部37の突端部38が下向きの状態で
容器41aに嵌入されてしまい、上向きに変形すること
による容器41内部の密封が損なわれる。またこの角度
hが70度より大きいと、突端部38が容器口部41の
内部に変形された状態で嵌入された際に、その変形率が
小さくなるために容器口部41a内壁を押圧する力が弱
まって、密封性が充分に得られなくなる場合がある。
【0016】このキャップの閉栓と開栓動作について図
1および図4を参照して説明する。図1に示すように容
器41は、その口部41aの外周に雄ネジ42が設けら
れ、この雄ネジ42の直下には膨出段部43が設けられ
ている。なお、この容器41は、ポリエチレンテレフタ
レートなどの合成樹脂製容器であり、さらに容器口部4
1aの下方にフランジ部44が設けられたものを例示し
ているが、容器41はこれに限定されることなく、フラ
ンジ部44のないガラス容器であっても良い。
【0017】容器41は、所望の内溶液を充填した後、
図示略のキャップ装着装置に搬送され、フランジ部44
の下面を支承し、好ましくは懸吊状態で搬送しつつ、そ
の口部41aにキャップ21を螺着嵌合する。キャップ
21が容器口部41aに巻締められると、該容器口部4
1aの上端が外側シール部35に嵌着される。また同時
に、内側シール部37の突端部38が容器口部41aの
上端に押し上げられ、突端部38が上向きに変形された
状態で内側シール部37が容器口部41a内に嵌入され
る。容器口部41a内に嵌入された突端部38は、その
復元力によって容器口部41a内壁に強く当接し、図4
に示すように容器口部41aが密封される。
【0018】容器口部41aに装着されたキャップ21
の開栓は以下の過程で行われる。 図4に示すように、容器口部41aに装着されたキ
ャップ21を開栓方向に回すと、TEリング部29の内
面に設けられた多数のウイング31が容器41の膨出段
部43下端に係止し、さらにこれらウイング31の倒れ
がビード32で抑制されることから、キャップ本体24
の主部28は回転に従って上昇する一方、TEリング部
29は上方への移動が阻止され、その結果キャップ21
の主部28とTEリング部29とを連結している多数の
細いブリッジ27に引張力が作用し、これらブリッジ2
7が破断され、TEリング部29は主部28から切り離
される。このブリッジ切断時において、図5に示すよう
にライナー25は容器口部41aの上端に嵌着された状
態を保ち、容器の密封が維持されている。 さらに主部28が上昇すると、図6に示すようにラ
イナー25の外側シール部35の先端が、主部28内壁
面のネジ部30の上端に押し上げられて、外側シール部
35は容器口部41a上端から分離する。この段階で
は、容器口部41a内に、未だに内側シール部37が嵌
入されて突端部38が容器口部41a内壁面に当接され
た状態であり、容器41の密閉状態が維持されている。 さらに主部28が上昇すると、容器口部41a内か
ら内側シール部37が抜出され、容器41の密閉が開放
される。
【0019】その結果、このキャップ21では、S.R.
A.−B.B.A.=0度以上、好ましくは30度以上とす
ることができ、内側シール部37の突端部38による容
器41の密封が解除される前にブリッジ27が確実に切
断され、TEリング部29が主部28から切り離されて
開栓表示が確実になされることから、キャップ21のタ
ンパーエビデンス性を向上させることができる。
【0020】なお、上述した実施例において、TEリン
グ部29の内面に多数のウイング31を設けたキャップ
21を例示したが、TEリング部29における係止手段
は上記各実施例におけるウイング31に限定されること
なく、例えば特願平2−296666号公報に記載され
ているタブ手段と干渉ビードとを含むタイプの係止手段
や、本出願人が既に特許出願をしている特願平6−22
8514号、同6−246619号、同6−27541
5号、同6−307804号、同6−313837号、
同7−84315号、同7−109850号に記載され
ている容器側の係止爪と、TEリング部側の係止突起と
を組み合わせた係止手段を採用しても良い。また、上述
した各実施例において、TEリング部29に、開栓時に
ブリッジ27の切断と同時あるいは切断後にTEリング
部29をバンド状に開環させるための垂直弱化線や垂直
スコアを設けても良い。
【0021】また、図7に示すように、筒部23の、天
板部22の内面側とネジ部30上端との間の位置に、径
方向内方に突出した環状のライナー係止突起39を設け
ても良い。このライナー係止突起39が形成されること
によって、ライナー25の最下降位置が該ライナー係止
突起39によって規定され、その形成位置によってキャ
ップ21のS.R.A.が適宜に調整可能となる。また、
ライナー25の最下降状態にあっては、ライナー25の
下面周縁全周が該ライナー係止突起39に係止する。従
って開栓時においてライナー25は水平状態を保ったま
まキャップと共に上昇するため、容器口部41aからの
ライナー25の分離がよりスムーズに行われる。このラ
イナー係止突起39の突出高さは0.2〜1.3mm程
度、好ましくは0.3〜1.0mm程度とされる。な
お、このライナー係止突起39は筒部23の周方向に沿
って環状に形成しても良いし、周方向に沿って間隔をあ
けて複数の島状あるいはドット状に設けても良い。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるキャ
ップにおいては、ライナーを、天板部内面とネジ部上端
位置との間を移動可能に挿入される板状とし、該ライナ
ーの下面に、該キャップを容器口部に装着した際に該容
器口部の上端外周に嵌着される環状の外側シール部と、
該容器口部内に嵌入される環状の内側シール部とを下方
に向けて突出形成し、かつ該内側シール部の突端部を径
方向外方に向けて拡径し、該突端部が容器口部内に嵌入
される際に当接して上向きに変形可能に構成したもので
あるので、容器に装着されたキャップを開栓する際に、
主部とTEリング部とを連結するブリッジが切断された
時点で、外側シール部が容器口部に嵌着され、かつ容器
口部内に内側シール部が嵌入され、突端部が容器口部内
壁面に当接された状態とすることができる。その結果、
S.R.A.−B.B.A.=0度以上、好ましくは30度以
上とすることができ、容器の密封が解除される前にブリ
ッジが確実に切断され、TEリング部が主部から切り離
されて開栓表示が確実になされることからキャップのタ
ンパーエビデンス性を向上させることができる。
【0023】また、筒部の、天板部の内面側とネジ部上
端との間の位置に、径方向内方に突出した環状のライナ
ー係止突起を設け、該ライナー係止突起の形成位置を調
節することによって、キャップのS.R.A.が適宜に調
整可能となる。また開栓時において、ライナーは水平状
態を保ったままキャップと共に上昇するため、容器口部
からのライナーの分離がよりスムーズになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る合成樹脂製キャップの一実施例を
示す断面図である。
【図2】図1に示す合成樹脂製キャップの一部断面図で
ある。
【図3】図1に示す合成樹脂製キャップの要部断面図で
ある。
【図4】図1に示す合成樹脂製キャップの装着状態を示
す断面図である。
【図5】図1に示す合成樹脂製キャップの開栓過程を示
す断面図である。
【図6】図5に続く合成樹脂製キャップの開栓過程を示
す断面図である。
【図7】本発明に係る合成樹脂製キャップの別の実施例
を示す要部断面図である。
【図8】従来の合成樹脂製キャップの一例を示す断面図
である。
【符号の説明】
21・・・・・・キャップ、22・・・・・・天板部、23・・・・・・筒
部、24・・・・・・キャップ本体、25・・・・・・ライナー、2
6・・・・・・水平スコア、27・・・・・・ブリッジ、28・・・・・・
主部、29・・・・・・TEリング部、30・・・・・・ネジ部、3
5・・・・・・外側シール部、37・・・・・・内側シール部、38
・・・・・・突端部、39・・・・・・ライナー係止突起、41・・・・
・・容器、41a・・・・・・容器口部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板部とその周縁から垂下した筒部とを
    備えたキャップ本体と、該キャップ本体内に設けられた
    ライナーとを備えてなり、該キャップ本体の筒部が水平
    スコアによって該水平スコアより上部の主部と、多数の
    細いブリッジによって該主部の下端に連結されたタンパ
    ーエビデンスリング部とに区画され、該主部の内周壁面
    にネジ部が設けられ、かつ該タンパーエビデンスリング
    部に、容器口部に装着された該キャップ本体を開栓する
    際に該容器に係止してタンパーエビデンスリング部の移
    動を阻止する係止手段が設けられた合成樹脂製キャップ
    において、 上記ライナーが、天板部内面とネジ部上端位置との間を
    移動可能に挿入される板状とされ、該ライナーの下面
    に、該キャップを容器口部に装着した際に、該容器口部
    の上端外周に嵌着される環状の外側シール部と、該容器
    口部内に嵌入される環状の内側シール部とが下方に向け
    て突出形成され、かつ該内側シール部の突端部は径方向
    外方に向けて拡径され、該突端部が容器口部内に嵌入さ
    れる際に当接して上向きに変形可能とされたことを特徴
    とする合成樹脂製キャップ。
  2. 【請求項2】 上記内側シール部の、ライナー下面から
    突端部基端までの長さが2.0〜10.0mmであるこ
    とを特徴とする請求項1の合成樹脂製キャップ。
  3. 【請求項3】 上記内側シール部の厚みが0.5〜2.
    5mmであることを特徴とする請求項1または2の合成
    樹脂製キャップ。
  4. 【請求項4】 上記内側シール部の突端部の長さが0.
    3〜2.0mmであることを特徴とする請求項1から3
    のいずれかの合成樹脂製キャップ。
  5. 【請求項5】 上記内側シール部の突端部の厚みが0.
    2〜1.5mmであることを特徴とする請求項1から4
    のいずれかの合成樹脂製キャップ。
  6. 【請求項6】 上記内側シール部の延長線と突端部とが
    なす角度が30〜70度であることを特徴とする請求項
    1から5のいずれかの合成樹脂製キャップ。
  7. 【請求項7】 筒部の天板部内面側とネジ部上端との間
    の位置に、径方向内方に突出したライナー係止突起を設
    けたことを特徴とする請求項1から6のいずれかの合成
    樹脂製キャップ。
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