JPH09156655A - 合成樹脂製キャップ - Google Patents
合成樹脂製キャップInfo
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- JPH09156655A JPH09156655A JP7316949A JP31694995A JPH09156655A JP H09156655 A JPH09156655 A JP H09156655A JP 7316949 A JP7316949 A JP 7316949A JP 31694995 A JP31694995 A JP 31694995A JP H09156655 A JPH09156655 A JP H09156655A
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- Japan
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- container
- cap
- packing
- synthetic resin
- plate portion
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D41/00—Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
- B65D41/32—Caps or cap-like covers with lines of weakness, tearing-strips, tags, or like opening or removal devices, e.g. to facilitate formation of pouring openings
- B65D41/34—Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt
- B65D41/3423—Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with flexible tabs, or elements rotated from a non-engaging to an engaging position, formed on the tamper element or in the closure skirt
- B65D41/3428—Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with flexible tabs, or elements rotated from a non-engaging to an engaging position, formed on the tamper element or in the closure skirt the tamper element being integrally connected to the closure by means of bridges
-
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Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Closures For Containers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 キャップ開栓時に、容器口部上端がライナー
等から離れて密封シールが解除される以前にブリッジが
確実に切断される合成樹脂製キャップの提供。 【解決手段】 容器口部内に嵌入される外径を有する底
板部41と、該底板部の周縁から上方に筒状に延出した筒
状部42と、該筒状部の先端部が径方向外方に延出した鍔
部43とを有してなるパッキン40を備え、該パッキンの鍔
部が、キャップ本体24のネジ部30上端から天板部22まで
の空間に移動可能に配設されたことを特徴とする合成樹
脂製キャップ21。
等から離れて密封シールが解除される以前にブリッジが
確実に切断される合成樹脂製キャップの提供。 【解決手段】 容器口部内に嵌入される外径を有する底
板部41と、該底板部の周縁から上方に筒状に延出した筒
状部42と、該筒状部の先端部が径方向外方に延出した鍔
部43とを有してなるパッキン40を備え、該パッキンの鍔
部が、キャップ本体24のネジ部30上端から天板部22まで
の空間に移動可能に配設されたことを特徴とする合成樹
脂製キャップ21。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、口部外周に雄ネジ
が形成された容器に螺子嵌合して該容器口部を閉止する
合成樹脂製キャップに関し、そのタンパーエビデンス性
を向上させた合成樹脂製キャップに関する。
が形成された容器に螺子嵌合して該容器口部を閉止する
合成樹脂製キャップに関し、そのタンパーエビデンス性
を向上させた合成樹脂製キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂製キャップとして、例え
ば図8に示すような構造のものが知られていた。ここに
例示される従来の合成樹脂製キャップ1は、円形の天板
部2とその周縁から垂下した筒部3とからなるキャップ
本体4と、キャップ本体4内に設けられたライナー5
(パッキン)とからなっている。筒部3は水平スコア6
によって水平スコア6より上部の主部8と多数の細いブ
リッジ7によって該主部8の下端に連結されたタンパー
エビデンスリング部9とに区画されている。主部8の内
周壁面には容器の雄ネジに螺合するネジ部10が設けら
れている。また、タンパーエビデンスリング部9の内面
側には、複数の薄板状のウイング11と、これらのウイ
ング11に隣接して設けられたビード12とが設けられ
ている。この従来のキャップ1にあっては、パッキンと
なるライナー5がキャップ本体4の天板部2内面側(裏
面側)に固着された薄肉状に形成されている。
ば図8に示すような構造のものが知られていた。ここに
例示される従来の合成樹脂製キャップ1は、円形の天板
部2とその周縁から垂下した筒部3とからなるキャップ
本体4と、キャップ本体4内に設けられたライナー5
(パッキン)とからなっている。筒部3は水平スコア6
によって水平スコア6より上部の主部8と多数の細いブ
リッジ7によって該主部8の下端に連結されたタンパー
エビデンスリング部9とに区画されている。主部8の内
周壁面には容器の雄ネジに螺合するネジ部10が設けら
れている。また、タンパーエビデンスリング部9の内面
側には、複数の薄板状のウイング11と、これらのウイ
ング11に隣接して設けられたビード12とが設けられ
ている。この従来のキャップ1にあっては、パッキンと
なるライナー5がキャップ本体4の天板部2内面側(裏
面側)に固着された薄肉状に形成されている。
【0003】このキャップ1は、容器の口部に被せて閉
栓方向に回し、ネジ部10を容器口部の雄ネジに螺着す
ることによって装着される。キャップ1を容器口部に装
着した状態において、タンパーエビデンスリング部9の
内面に設けられたウイング11は、容器の雄ネジの直下
に設けられた環状の膨出段部の下部に接触した状態とな
る。そして、容器口部に装着されたキャップ1を開栓方
向に回すと、タンパーエビデンスリング部9の内面に設
けられた多数のウイング11が容器口部の膨出段部下端
に係止して、さらにこれらウイング11の倒れがビード
12で抑制させることから、キャップ本体4の主部8は
回転に従って上昇する一方、タンパーエビデンスリング
部9は上方への移動が阻止され、その結果キャップ1の
主部8とタンパーエビデンスリング部9とを連結してい
る多数の細いブリッジ7に引張力が作用し、これらブリ
ッジ7が破断され、タンパーエビデンスリング部9が主
部8から切り離される。このタンパーエビデンスリング
部9の切り離しによって、キャップ1が開栓されたこと
を明示することができる。
栓方向に回し、ネジ部10を容器口部の雄ネジに螺着す
ることによって装着される。キャップ1を容器口部に装
着した状態において、タンパーエビデンスリング部9の
内面に設けられたウイング11は、容器の雄ネジの直下
に設けられた環状の膨出段部の下部に接触した状態とな
る。そして、容器口部に装着されたキャップ1を開栓方
向に回すと、タンパーエビデンスリング部9の内面に設
けられた多数のウイング11が容器口部の膨出段部下端
に係止して、さらにこれらウイング11の倒れがビード
12で抑制させることから、キャップ本体4の主部8は
回転に従って上昇する一方、タンパーエビデンスリング
部9は上方への移動が阻止され、その結果キャップ1の
主部8とタンパーエビデンスリング部9とを連結してい
る多数の細いブリッジ7に引張力が作用し、これらブリ
ッジ7が破断され、タンパーエビデンスリング部9が主
部8から切り離される。このタンパーエビデンスリング
部9の切り離しによって、キャップ1が開栓されたこと
を明示することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種のタンパーエビ
デンス性を有するキャップにあっては、容器口部に装着
されたキャップを最初の位置から開栓方向に回す時、容
器口部の上端がキャップ内面或いはライナー等から離れ
て容器の密封性が解除された時点の回転角度(シールリ
リースアングル;以下S.R.Aという)と、容器口部に
装着されたキャップを最初の位置から開栓方向に回す
時、ブリッジが切断される位置までの回転角度(ブリッ
ジ切断角度;以下B.B.Aという)との関係が、S.R.
A−B.B.A=0度以上、好ましくは30度以上あるこ
とが望ましいとされる。即ち、キャップ開栓時に、容器
口部上端がライナー等から離れて密封シールが解除され
る以前にブリッジが切断されることが望ましいとされて
いる。しかしながら、キャップを合成樹脂で形成した場
合には、ブリッジに引張力が作用するとブリッジが簡単
に引き延され、これを破断させるにはキャップ本体を開
栓方向にかなりの角度回転させなければならならず、こ
のブリッジの延び、及びウイングが容器の膨出段部に当
接した時に生じる撓みによってB.B.Aが大きくなり、
S.R.A−B.B.A=0度以下になる場合があり、タン
パーエビデンス性の向上の観点から改善すべき点があっ
た。
デンス性を有するキャップにあっては、容器口部に装着
されたキャップを最初の位置から開栓方向に回す時、容
器口部の上端がキャップ内面或いはライナー等から離れ
て容器の密封性が解除された時点の回転角度(シールリ
リースアングル;以下S.R.Aという)と、容器口部に
装着されたキャップを最初の位置から開栓方向に回す
時、ブリッジが切断される位置までの回転角度(ブリッ
ジ切断角度;以下B.B.Aという)との関係が、S.R.
A−B.B.A=0度以上、好ましくは30度以上あるこ
とが望ましいとされる。即ち、キャップ開栓時に、容器
口部上端がライナー等から離れて密封シールが解除され
る以前にブリッジが切断されることが望ましいとされて
いる。しかしながら、キャップを合成樹脂で形成した場
合には、ブリッジに引張力が作用するとブリッジが簡単
に引き延され、これを破断させるにはキャップ本体を開
栓方向にかなりの角度回転させなければならならず、こ
のブリッジの延び、及びウイングが容器の膨出段部に当
接した時に生じる撓みによってB.B.Aが大きくなり、
S.R.A−B.B.A=0度以下になる場合があり、タン
パーエビデンス性の向上の観点から改善すべき点があっ
た。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、キャップ開栓時に、容器口部上端がライナー等から
離れて密封シールが解除される以前にブリッジが切断さ
れるタンパーエビデンス性の良好な合成樹脂製キャップ
を提供することを目的としている。
で、キャップ開栓時に、容器口部上端がライナー等から
離れて密封シールが解除される以前にブリッジが切断さ
れるタンパーエビデンス性の良好な合成樹脂製キャップ
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、天板部とその周縁から垂下した筒部とからなる
キャップ本体と、該キャップ本体内に配設されたパッキ
ンとを備え、該筒部が水平スコアによって該水平スコア
より上部の主部と、多数の細いブリッジによって該主部
の下端に連結されたタンパーエビデンスリング部とに区
画され、該主部の内周壁面に前記容器の雄ネジに螺合す
るネジ部が設けられ、かつ該タンパーエビデンスリング
部に、容器口部に装着されたキャップ本体を開栓する際
に容器に係止してタンパーエビデンスリング部の移動を
阻止する係止手段が設けられた合成樹脂製キャップにお
いて、前記パッキンが、容器口部内に嵌入される外径を
有する底板部と、該底板部の周縁から上方に筒状に延出
した筒状部と、該筒状部の先端部が径方向外方に延出し
た鍔部とを有してなり、かつ該パッキンの鍔部が、キャ
ップ本体のネジ部上端から天板部までの空間に移動可能
に配設されたことを特徴とする合成樹脂製キャップであ
る。請求項2に係る発明は、前記パッキンの底板部が、
中央部を天板部側に膨出させてなることを特徴とする請
求項1記載の合成樹脂製キャップである。請求項3に係
る発明は、前記パッキンの底板部が、中央部を下方側に
膨出させてなることを特徴とする請求項1記載の合成樹
脂製キャップである。請求項4に係る発明は、前記パッ
キンの筒状部を、下方に向けて漸次拡径せしめ、かつそ
の最大外径を、容器口部内径よりも0.1〜5.0mm
大きく設定したことを特徴とする請求項1から3のいず
れか1項記載の合成樹脂製キャップである。請求項5に
係る発明は、前記パッキンの筒状部が、該キャップを容
器口部に装着した状態で容器内圧が加わり底板部が天板
部側に近接することによって径方向内方に傾斜し、容器
内圧が一定値を越えると、該筒状部の外面が容器口部内
壁から離れて容器内のガスを容器外に逃すような強度と
されたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項
記載の合成樹脂製キャップである。請求項6に係る発明
は、前記パッキンの鍔部の外径をキャップ本体の筒部上
部内径よりも0.5〜2.0mm小さく設定したことを
特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の合成樹
脂製キャップである。請求項7に係る発明は、前記パッ
キンの鍔部の上面側縁周部に、該鍔部の下方への屈曲を
容易にする環状切欠部を設けたことを特徴とする請求項
6記載の合成樹脂製キャップである。請求項8に係る発
明は、キャップ本体のネジ部上端よりも天板部側に位置
する筒部内壁面に、径方向内方に突出する環状突起を形
成したことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項
記載の合成樹脂製キャップである。
発明は、天板部とその周縁から垂下した筒部とからなる
キャップ本体と、該キャップ本体内に配設されたパッキ
ンとを備え、該筒部が水平スコアによって該水平スコア
より上部の主部と、多数の細いブリッジによって該主部
の下端に連結されたタンパーエビデンスリング部とに区
画され、該主部の内周壁面に前記容器の雄ネジに螺合す
るネジ部が設けられ、かつ該タンパーエビデンスリング
部に、容器口部に装着されたキャップ本体を開栓する際
に容器に係止してタンパーエビデンスリング部の移動を
阻止する係止手段が設けられた合成樹脂製キャップにお
いて、前記パッキンが、容器口部内に嵌入される外径を
有する底板部と、該底板部の周縁から上方に筒状に延出
した筒状部と、該筒状部の先端部が径方向外方に延出し
た鍔部とを有してなり、かつ該パッキンの鍔部が、キャ
ップ本体のネジ部上端から天板部までの空間に移動可能
に配設されたことを特徴とする合成樹脂製キャップであ
る。請求項2に係る発明は、前記パッキンの底板部が、
中央部を天板部側に膨出させてなることを特徴とする請
求項1記載の合成樹脂製キャップである。請求項3に係
る発明は、前記パッキンの底板部が、中央部を下方側に
膨出させてなることを特徴とする請求項1記載の合成樹
脂製キャップである。請求項4に係る発明は、前記パッ
キンの筒状部を、下方に向けて漸次拡径せしめ、かつそ
の最大外径を、容器口部内径よりも0.1〜5.0mm
大きく設定したことを特徴とする請求項1から3のいず
れか1項記載の合成樹脂製キャップである。請求項5に
係る発明は、前記パッキンの筒状部が、該キャップを容
器口部に装着した状態で容器内圧が加わり底板部が天板
部側に近接することによって径方向内方に傾斜し、容器
内圧が一定値を越えると、該筒状部の外面が容器口部内
壁から離れて容器内のガスを容器外に逃すような強度と
されたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項
記載の合成樹脂製キャップである。請求項6に係る発明
は、前記パッキンの鍔部の外径をキャップ本体の筒部上
部内径よりも0.5〜2.0mm小さく設定したことを
特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の合成樹
脂製キャップである。請求項7に係る発明は、前記パッ
キンの鍔部の上面側縁周部に、該鍔部の下方への屈曲を
容易にする環状切欠部を設けたことを特徴とする請求項
6記載の合成樹脂製キャップである。請求項8に係る発
明は、キャップ本体のネジ部上端よりも天板部側に位置
する筒部内壁面に、径方向内方に突出する環状突起を形
成したことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項
記載の合成樹脂製キャップである。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る合成樹脂製キ
ャップ(以下、キャップという)の一例を示すものであ
り、このキャップ21は、円形の天板部22とその周縁
から垂下した筒部23とからなるキャップ本体24と、
天板部22内面とネジ部30上端位置との間を移動可能
に挿入されたパッキン40とからなっている。
ャップ(以下、キャップという)の一例を示すものであ
り、このキャップ21は、円形の天板部22とその周縁
から垂下した筒部23とからなるキャップ本体24と、
天板部22内面とネジ部30上端位置との間を移動可能
に挿入されたパッキン40とからなっている。
【0008】キャップ本体24の筒部23は、水平スコ
ア26によって上部の主部28と、多数の細いブリッジ
27によって主部28の下端に連結されたタンパーエビ
デンスリング部29(以下、TEリング部という)とに
区画されている。主部28の内周壁面には、容器50の
雄ネジ51に螺合するネジ部30が設けられている。ま
た、TEリング部29の内面側には、複数の薄板状のウ
イング31と、これらのウイング31に隣接配置された
ビード32が設けられている。キャップ本体24は、ポ
リプロピレンなどの合成樹脂によって形成されている。
ア26によって上部の主部28と、多数の細いブリッジ
27によって主部28の下端に連結されたタンパーエビ
デンスリング部29(以下、TEリング部という)とに
区画されている。主部28の内周壁面には、容器50の
雄ネジ51に螺合するネジ部30が設けられている。ま
た、TEリング部29の内面側には、複数の薄板状のウ
イング31と、これらのウイング31に隣接配置された
ビード32が設けられている。キャップ本体24は、ポ
リプロピレンなどの合成樹脂によって形成されている。
【0009】前記パッキン40は、比較的軟質の合成樹
脂材料からなり、容器口部50A内に嵌入される外径を
有する底板部41と、底板部41の周縁から上方に筒状
に延出した筒状部42と、該筒状部42の先端部が径方
向外方に延出した鍔部43とを有してなり、かつ該鍔部
43が、キャップ本体24のネジ部30上端から天板部
22までの空間に移動可能に配設されている。なお、図
1はパッキン40が最上昇位置である場合を示してい
る。
脂材料からなり、容器口部50A内に嵌入される外径を
有する底板部41と、底板部41の周縁から上方に筒状
に延出した筒状部42と、該筒状部42の先端部が径方
向外方に延出した鍔部43とを有してなり、かつ該鍔部
43が、キャップ本体24のネジ部30上端から天板部
22までの空間に移動可能に配設されている。なお、図
1はパッキン40が最上昇位置である場合を示してい
る。
【0010】本例でのパッキン40は、底板部41が中
央部を天板部側に膨出させて構成されている。底板部4
1の厚みは0.1〜2.0mmの範囲とされている。パ
ッキン40の筒状部42は、内壁面はほぼ垂直な面とさ
れ、かつ外壁面は下方に向けて漸次拡径され、かつその
最大外径は、容器口部50A内径よりも0.1〜5.0
mm大きく設定されている。この差が0.1mmより小
さいと、容器口部50Aへのパッキン40の強制嵌合が
弱くなり、またこの差が5.0mmより大きいと、パッ
キン40の容器口部50Aへの嵌入が困難になるので好
ましくない。また、この筒状部42は、このキャップ2
1を容器口部50Aに装着した状態で容器内圧が加わ
り、底板部41が天板部22側に近接することによって
径方向内方に傾斜し、容器内圧が一定値を越えると、筒
状部42の外面が容器口部50A内壁から離れて容器内
のガスを容器外に逃すような強度とされている。
央部を天板部側に膨出させて構成されている。底板部4
1の厚みは0.1〜2.0mmの範囲とされている。パ
ッキン40の筒状部42は、内壁面はほぼ垂直な面とさ
れ、かつ外壁面は下方に向けて漸次拡径され、かつその
最大外径は、容器口部50A内径よりも0.1〜5.0
mm大きく設定されている。この差が0.1mmより小
さいと、容器口部50Aへのパッキン40の強制嵌合が
弱くなり、またこの差が5.0mmより大きいと、パッ
キン40の容器口部50Aへの嵌入が困難になるので好
ましくない。また、この筒状部42は、このキャップ2
1を容器口部50Aに装着した状態で容器内圧が加わ
り、底板部41が天板部22側に近接することによって
径方向内方に傾斜し、容器内圧が一定値を越えると、筒
状部42の外面が容器口部50A内壁から離れて容器内
のガスを容器外に逃すような強度とされている。
【0011】このパッキン40の鍔部43の外径は、キ
ャップ本体24の筒部23上部内径よりも0.5〜2.
0mm小さく設定されている。この差が0.5mmより
小さいと、パッキン40をキャップ本体24内に挿入す
る際の抵抗が大きくなり、この差が2.0mmより大き
いと、パッキン40が抜け落ち易くなるので好ましくな
い。また、このパッキン40の鍔部43の上面側周縁に
は、パッキン40の上面が天板部22内面に接触する際
に該周縁と天板部22内面との間に隙間が形成されるよ
うな環状切欠部44が設けられている。この環状切欠部
44の深さは0.1〜0.5mm、幅は0.5〜2.0
mm程度とされる。この環状切欠部44を設けたことに
よって、パッキン40の鍔部43が下向きに屈曲し易く
なり、キャップ本体24内にパッキン40を挿入する操
作がしやすくなる。
ャップ本体24の筒部23上部内径よりも0.5〜2.
0mm小さく設定されている。この差が0.5mmより
小さいと、パッキン40をキャップ本体24内に挿入す
る際の抵抗が大きくなり、この差が2.0mmより大き
いと、パッキン40が抜け落ち易くなるので好ましくな
い。また、このパッキン40の鍔部43の上面側周縁に
は、パッキン40の上面が天板部22内面に接触する際
に該周縁と天板部22内面との間に隙間が形成されるよ
うな環状切欠部44が設けられている。この環状切欠部
44の深さは0.1〜0.5mm、幅は0.5〜2.0
mm程度とされる。この環状切欠部44を設けたことに
よって、パッキン40の鍔部43が下向きに屈曲し易く
なり、キャップ本体24内にパッキン40を挿入する操
作がしやすくなる。
【0012】このキャップ21は、キャップ本体24と
パッキン40とを別々に成形し、得られたキャップ本体
24内にパッキン40を押し込んで装着することによっ
て作製される。キャップ本体24とパッキン40とは、
射出成形などの成形法により作製される。
パッキン40とを別々に成形し、得られたキャップ本体
24内にパッキン40を押し込んで装着することによっ
て作製される。キャップ本体24とパッキン40とは、
射出成形などの成形法により作製される。
【0013】このキャップ21の閉栓と開栓動作につい
て図2および図3を参照して説明する。これらの図にお
いて符号50は、このキャップ21を装着するべき容器
の一例を示しており、この容器50は、その口部50A
の上部外周に雄ネジ51が設けられ、この雄ネジ51の
直下に環状の膨出段部52が設けられている。なお、こ
の容器50はポリエチレンテレフタレートなどの合成樹
脂製容器であり、さらに容器口部50Aの下方にフラン
ジ部53が設けられたものを例示しているが、容器50
はこれに限定されることなく、フランジ部53がないガ
ラス容器であっても良い。
て図2および図3を参照して説明する。これらの図にお
いて符号50は、このキャップ21を装着するべき容器
の一例を示しており、この容器50は、その口部50A
の上部外周に雄ネジ51が設けられ、この雄ネジ51の
直下に環状の膨出段部52が設けられている。なお、こ
の容器50はポリエチレンテレフタレートなどの合成樹
脂製容器であり、さらに容器口部50Aの下方にフラン
ジ部53が設けられたものを例示しているが、容器50
はこれに限定されることなく、フランジ部53がないガ
ラス容器であっても良い。
【0014】容器50は、所望の内容液を充填した後、
図示略のキャップ装着装置に搬送され、フランジ部53
の下面を支承し、好ましくは懸吊状態で搬送しつつ、そ
の口部50Aにキャップ21を螺着嵌合する。キャップ
21が容器口部50Aに巻締められると、パッキン40
が容器口部50Aによって押し上げられ、パッキン40
の上面がキャップ本体24の天板部22内面側に接触す
るとともに、パッキン40の底板部41および筒状部4
2が容器口部50A内に嵌入される。
図示略のキャップ装着装置に搬送され、フランジ部53
の下面を支承し、好ましくは懸吊状態で搬送しつつ、そ
の口部50Aにキャップ21を螺着嵌合する。キャップ
21が容器口部50Aに巻締められると、パッキン40
が容器口部50Aによって押し上げられ、パッキン40
の上面がキャップ本体24の天板部22内面側に接触す
るとともに、パッキン40の底板部41および筒状部4
2が容器口部50A内に嵌入される。
【0015】図3は、容器口部50Aにキャップ21を
完全に巻き締めて装着した状態を示している。図3に示
すように、キャップ装着状態では、パッキン40の鍔部
43上面がキャップ本体24の天板部22内面側に接触
し、パッキン40の底板部41および筒状部42が容器
口部50A内に嵌入されている。パッキン40の鍔部4
3は、容器口部50Aの上端と天板部22内面とに挟ま
れ、かつパッキン40の筒状部42が容器口部50A内
面に密着していることから、容器50内が密封されてい
る。
完全に巻き締めて装着した状態を示している。図3に示
すように、キャップ装着状態では、パッキン40の鍔部
43上面がキャップ本体24の天板部22内面側に接触
し、パッキン40の底板部41および筒状部42が容器
口部50A内に嵌入されている。パッキン40の鍔部4
3は、容器口部50Aの上端と天板部22内面とに挟ま
れ、かつパッキン40の筒状部42が容器口部50A内
面に密着していることから、容器50内が密封されてい
る。
【0016】このキャップ装着状態において、容器50
内に70℃以上に加熱した内容液を充填する、いわゆる
ホットパックを実施した場合、その容器50にキャップ
21を装着した後、内容液の冷却に伴い容器50内が陰
圧となる。容器50内が陰圧となると、パッキン40の
底板部41が下方に引っ張られ、その結果筒状部42が
径方向外方に押出され、筒状部42の外周面が容器口部
50Aの内周面に当接する力が強化されることになる。
一方、容器50の内圧が異常に高まると、図4に示すよ
うに、キャップ21の天板部22が膨れるとともに、底
板部41が上方に押し上げられ、その結果筒状部42が
径方向内方に向けて引っ張られ、筒状部42が容器口部
50Aの内周面から離間することにより、容器50内の
ガスが隙間を通って外部に抜け出す。従って、このキャ
ップ21によれば、容器50にキャップ21を装着した
後、内容物の腐敗等によってガスが発生し、容器50内
の圧力が高まっても、容器が破損する前に容器50内に
溜ったガスが外部に放出される。
内に70℃以上に加熱した内容液を充填する、いわゆる
ホットパックを実施した場合、その容器50にキャップ
21を装着した後、内容液の冷却に伴い容器50内が陰
圧となる。容器50内が陰圧となると、パッキン40の
底板部41が下方に引っ張られ、その結果筒状部42が
径方向外方に押出され、筒状部42の外周面が容器口部
50Aの内周面に当接する力が強化されることになる。
一方、容器50の内圧が異常に高まると、図4に示すよ
うに、キャップ21の天板部22が膨れるとともに、底
板部41が上方に押し上げられ、その結果筒状部42が
径方向内方に向けて引っ張られ、筒状部42が容器口部
50Aの内周面から離間することにより、容器50内の
ガスが隙間を通って外部に抜け出す。従って、このキャ
ップ21によれば、容器50にキャップ21を装着した
後、内容物の腐敗等によってガスが発生し、容器50内
の圧力が高まっても、容器が破損する前に容器50内に
溜ったガスが外部に放出される。
【0017】図3の如く容器口部50Aに装着されたキ
ャップ21を開栓方向に回すと、TEリング部29の内
面に設けられた多数のウイング31が容器50の膨出段
部52下端に係止して、さらにこれらウイング31の倒
れがビード32で抑制させることから、キャップ本体2
4の主部28は回転に従って上昇する一方、TEリング
部29は上方への移動が阻止され、その結果キャップ2
1の主部28とTEリング部29とを連結している多数
の細いブリッジ27に引張力が作用し、これらブリッジ
27が破断され、TEリング部29が主部28から切り
離される。このブリッジ切断時に、パッキン40は、容
器口部50Aに密着したままで天板部22内面側から離
間することによって、容器50のシール状態が維持され
る。ブリッジ27切断の後、パッキン40の鍔部43が
主部28内壁面のネジ部30上端に当接し、その後はパ
ッキン40が主部28とともに容器口部50Aに対し上
方に移動することにより、容器口部50Aからパッキン
40の筒状部42および底板部41が抜け出してシール
状態が開放される。
ャップ21を開栓方向に回すと、TEリング部29の内
面に設けられた多数のウイング31が容器50の膨出段
部52下端に係止して、さらにこれらウイング31の倒
れがビード32で抑制させることから、キャップ本体2
4の主部28は回転に従って上昇する一方、TEリング
部29は上方への移動が阻止され、その結果キャップ2
1の主部28とTEリング部29とを連結している多数
の細いブリッジ27に引張力が作用し、これらブリッジ
27が破断され、TEリング部29が主部28から切り
離される。このブリッジ切断時に、パッキン40は、容
器口部50Aに密着したままで天板部22内面側から離
間することによって、容器50のシール状態が維持され
る。ブリッジ27切断の後、パッキン40の鍔部43が
主部28内壁面のネジ部30上端に当接し、その後はパ
ッキン40が主部28とともに容器口部50Aに対し上
方に移動することにより、容器口部50Aからパッキン
40の筒状部42および底板部41が抜け出してシール
状態が開放される。
【0018】その結果、このキャップ21では、S.R.
A−B.B.A=0度以上、好ましくは30度以上とする
ことができ、パッキン40による容器50の密封が解除
される前にブリッジ27が切断され、TEリング部29
が主部28から切り離されて開栓表示が確実になされる
ことから、キャップ21のタンパーエビデンス性を向上
させることができる。また、このキャップ21によれ
ば、容器50内圧が異常に高くなると、パッキン40の
筒状部42が径方向内方に引っ張られて容器口部50A
との間に隙間を生じ、容器50内のガスを外部に放出で
き、容器内圧の異常な上昇による容器50の破損を未然
に防ぐことができる。
A−B.B.A=0度以上、好ましくは30度以上とする
ことができ、パッキン40による容器50の密封が解除
される前にブリッジ27が切断され、TEリング部29
が主部28から切り離されて開栓表示が確実になされる
ことから、キャップ21のタンパーエビデンス性を向上
させることができる。また、このキャップ21によれ
ば、容器50内圧が異常に高くなると、パッキン40の
筒状部42が径方向内方に引っ張られて容器口部50A
との間に隙間を生じ、容器50内のガスを外部に放出で
き、容器内圧の異常な上昇による容器50の破損を未然
に防ぐことができる。
【0019】図5ないし図7は本発明のキャップの他の
実施例を示すものである。本例のキャップ21は、図1
に示すキャップ21と同じ構成要素を備えて構成され、
本例のキャップ21は、底板部41中央が下方に向けて
膨出しているパッキン40を使用したことを特徴として
いる。このパッキン40は、容器50内に炭酸飲料を充
填し、キャップ21を装着して密封した場合にも、底板
部41の中央が下方に向けて膨出しているように、底板
部41を若干厚く形成して強度を持たせている。
実施例を示すものである。本例のキャップ21は、図1
に示すキャップ21と同じ構成要素を備えて構成され、
本例のキャップ21は、底板部41中央が下方に向けて
膨出しているパッキン40を使用したことを特徴として
いる。このパッキン40は、容器50内に炭酸飲料を充
填し、キャップ21を装着して密封した場合にも、底板
部41の中央が下方に向けて膨出しているように、底板
部41を若干厚く形成して強度を持たせている。
【0020】この実施例のキャップ21によれば、容器
50内に炭酸飲料を充填し、キャップ21を装着する場
合に、炭酸ガス圧によってパッキン40の底板部41が
上方に押されても、その内圧が所定圧力(4〜5kg/
cm2以下)である場合には、図6に示すようにパッキ
ン40の底板部41が変形することなく、装着時の状態
を維持し、筒状部42の外周面が容器口部50Aの内周
面に当接して容器50が気密に保たれる。一方、容器5
0の内圧が異常に高まると、図7に示すように、キャッ
プ21の天板部22が膨れるとともに、底板部41が上
方に押し上げられ、その結果筒状部42が径方向内方に
向けて引っ張られ、筒状部42が容器口部50Aの内周
面から離間することにより、容器50内のガスが隙間を
通って外部に抜け出す。従って、このキャップ21によ
れば、容器50にキャップ21を装着した後、内容物の
腐敗等によってガスが発生し、容器50内の圧力が高ま
っても、容器が破損する前に容器50内に溜ったガスが
外部に放出される。
50内に炭酸飲料を充填し、キャップ21を装着する場
合に、炭酸ガス圧によってパッキン40の底板部41が
上方に押されても、その内圧が所定圧力(4〜5kg/
cm2以下)である場合には、図6に示すようにパッキ
ン40の底板部41が変形することなく、装着時の状態
を維持し、筒状部42の外周面が容器口部50Aの内周
面に当接して容器50が気密に保たれる。一方、容器5
0の内圧が異常に高まると、図7に示すように、キャッ
プ21の天板部22が膨れるとともに、底板部41が上
方に押し上げられ、その結果筒状部42が径方向内方に
向けて引っ張られ、筒状部42が容器口部50Aの内周
面から離間することにより、容器50内のガスが隙間を
通って外部に抜け出す。従って、このキャップ21によ
れば、容器50にキャップ21を装着した後、内容物の
腐敗等によってガスが発生し、容器50内の圧力が高ま
っても、容器が破損する前に容器50内に溜ったガスが
外部に放出される。
【0021】また、上記各例では、キャップ21のネジ
部30上端にて、パッキン40の鍔部43の下方への移
動を阻止する構成としたが、筒部23の天板部22内面
側とネジ部30上端との間の位置に、径方向内方に突出
した図示略の環状突起を形成しても良い。このような環
状突起を設けることにより、その環状突起の形成位置に
よってパッキン40の下降位置を自由に設定することが
可能となり、キャップ21のS.R.A、及びS.R.A−
B.B.Aの角度をネジ部30の上端位置に関係なく任意
に設定可能となる。
部30上端にて、パッキン40の鍔部43の下方への移
動を阻止する構成としたが、筒部23の天板部22内面
側とネジ部30上端との間の位置に、径方向内方に突出
した図示略の環状突起を形成しても良い。このような環
状突起を設けることにより、その環状突起の形成位置に
よってパッキン40の下降位置を自由に設定することが
可能となり、キャップ21のS.R.A、及びS.R.A−
B.B.Aの角度をネジ部30の上端位置に関係なく任意
に設定可能となる。
【0022】なお、上述した各実施例において、TEリ
ング部29の内面に多数のウイング31を設けたキャッ
プ21を例示したが、TEリング部29における係止手
段は前記各実施例におけるウイング31に限定されるこ
となく、例えば特開平2−296666号公報に記載さ
れているタブ手段と干渉ビードとを含むタイプの係止手
段や、本出願人が既に特許出願をしている特願平6−2
28514号、同6−246619号、同6−2754
15号、同6−307804号、同6−313837
号、同7−84315号、同7−109850号にそれ
ぞれ記載された容器側の係止爪と、TEリング部側の係
止突起とを組み合わせた係止手段を採用しても良い。ま
た、上述した各実施例において、TEリング部29に、
開栓時にブリッジ27の切断と同時あるいは切断後にT
Eリング部29をバンド状に開環させるための垂直弱化
線やスコアを設けても良い。
ング部29の内面に多数のウイング31を設けたキャッ
プ21を例示したが、TEリング部29における係止手
段は前記各実施例におけるウイング31に限定されるこ
となく、例えば特開平2−296666号公報に記載さ
れているタブ手段と干渉ビードとを含むタイプの係止手
段や、本出願人が既に特許出願をしている特願平6−2
28514号、同6−246619号、同6−2754
15号、同6−307804号、同6−313837
号、同7−84315号、同7−109850号にそれ
ぞれ記載された容器側の係止爪と、TEリング部側の係
止突起とを組み合わせた係止手段を採用しても良い。ま
た、上述した各実施例において、TEリング部29に、
開栓時にブリッジ27の切断と同時あるいは切断後にT
Eリング部29をバンド状に開環させるための垂直弱化
線やスコアを設けても良い。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のキャップ
は、合成樹脂製のキャップ本体に、容器口部内に嵌入さ
れる外径を有する底板部と、該底板部の周縁から上方に
筒状に延出した筒状部と、該筒状部の先端部が径方向外
方に延出した鍔部とを有してなり、かつ該パッキンの鍔
部が、キャップ本体のネジ部上端から天板部までの空間
に移動可能に配設されるパッキンを備えたものであり、
容器口部に装着されたキャップを開栓方向に回すと、ブ
リッジ切断時には、パッキンが容器口部に密着したまま
で天板部内面側から離間することによって容器のシール
状態が維持され、ブリッジ切断の後、パッキンの鍔部が
主部内壁面のネジ部上端に当接し、その後はパッキンが
キャップ主部とともに容器口部に対し上方に移動するこ
とにより、容器口部からパッキンが離れてシール状態が
開放される。従って、このキャップによればパッキンに
よる容器の密封が解除される前にブリッジが切断され、
TEリング部が主部から切り離されて開栓表示が確実に
なされることから、キャップのタンパーエビデンス性を
向上させることができる。
は、合成樹脂製のキャップ本体に、容器口部内に嵌入さ
れる外径を有する底板部と、該底板部の周縁から上方に
筒状に延出した筒状部と、該筒状部の先端部が径方向外
方に延出した鍔部とを有してなり、かつ該パッキンの鍔
部が、キャップ本体のネジ部上端から天板部までの空間
に移動可能に配設されるパッキンを備えたものであり、
容器口部に装着されたキャップを開栓方向に回すと、ブ
リッジ切断時には、パッキンが容器口部に密着したまま
で天板部内面側から離間することによって容器のシール
状態が維持され、ブリッジ切断の後、パッキンの鍔部が
主部内壁面のネジ部上端に当接し、その後はパッキンが
キャップ主部とともに容器口部に対し上方に移動するこ
とにより、容器口部からパッキンが離れてシール状態が
開放される。従って、このキャップによればパッキンに
よる容器の密封が解除される前にブリッジが切断され、
TEリング部が主部から切り離されて開栓表示が確実に
なされることから、キャップのタンパーエビデンス性を
向上させることができる。
【0024】また、パッキンの鍔部の上面側周縁に、パ
ッキンの上面が天板部内面に接触する際に該周縁と天板
部内面との間に隙間が形成されるような環状切欠部を設
けたことによって、パッキンの周縁を天板部内面とネジ
部上端位置との間に位置させるパッキン装着操作が容易
にできるので、キャップの製造が容易となる。
ッキンの上面が天板部内面に接触する際に該周縁と天板
部内面との間に隙間が形成されるような環状切欠部を設
けたことによって、パッキンの周縁を天板部内面とネジ
部上端位置との間に位置させるパッキン装着操作が容易
にできるので、キャップの製造が容易となる。
【0025】また、このキャップによれば、容器内圧が
異常に高くなると、パッキンの筒状部が径方向内方に引
っ張られて容器口部との間に隙間を生じ、容器内のガス
を外部に放出でき、容器内圧の異常な上昇による容器の
破損を未然に防ぐことができる。
異常に高くなると、パッキンの筒状部が径方向内方に引
っ張られて容器口部との間に隙間を生じ、容器内のガス
を外部に放出でき、容器内圧の異常な上昇による容器の
破損を未然に防ぐことができる。
【図1】図1は本発明の合成樹脂製キャップの一実施例
を示す正面断面図である。
を示す正面断面図である。
【図2】図2は同じキャップを容器に装着する直前の状
態を示す正面断面図である。
態を示す正面断面図である。
【図3】図3は同じキャップを容器に装着した状態を示
す正面断面図である。
す正面断面図である。
【図4】図4は同じ装着状態で容器内圧が高まった状態
を示す正面断面図である。
を示す正面断面図である。
【図5】図5は本発明の他の実施例のキャップを容器に
装着する直前の状態を示す正面断面図である。
装着する直前の状態を示す正面断面図である。
【図6】図6は同じキャップを容器に装着した状態を示
す正面断面図である。
す正面断面図である。
【図7】図7は同じ装着状態で容器内圧が高まった状態
を示す正面断面図である。
を示す正面断面図である。
【図8】図8は従来の合成樹脂製キャップを例示する正
面断面図である。
面断面図である。
【符号の説明】 21……キャップ、22……天板部、23……筒部、2
4……キャップ本体、26……水平スコア、27……ブ
リッジ、28……主部、29……TEリング部、30…
…ネジ部、31……ウイング(係止手段)、40……パ
ッキン、41……底板部、42……筒状部、43……鍔
部、44……環状切欠部。
4……キャップ本体、26……水平スコア、27……ブ
リッジ、28……主部、29……TEリング部、30…
…ネジ部、31……ウイング(係止手段)、40……パ
ッキン、41……底板部、42……筒状部、43……鍔
部、44……環状切欠部。
Claims (8)
- 【請求項1】 天板部とその周縁から垂下した筒部とか
らなるキャップ本体と、該キャップ本体内に配設された
パッキンとを備え、該筒部が水平スコアによって該水平
スコアより上部の主部と、多数の細いブリッジによって
該主部の下端に連結されたタンパーエビデンスリング部
とに区画され、該主部の内周壁面に前記容器の雄ネジに
螺合するネジ部が設けられ、かつ該タンパーエビデンス
リング部に、容器口部に装着されたキャップ本体を開栓
する際に容器に係止してタンパーエビデンスリング部の
移動を阻止する係止手段が設けられた合成樹脂製キャッ
プにおいて、 前記パッキンが、容器口部内に嵌入される外径を有する
底板部と、該底板部の周縁から上方に筒状に延出した筒
状部と、該筒状部の先端部が径方向外方に延出した鍔部
とを有してなり、かつ該パッキンの鍔部が、キャップ本
体のネジ部上端から天板部までの空間に移動可能に配設
されたことを特徴とする合成樹脂製キャップ。 - 【請求項2】 前記パッキンの底板部が、中央部を天板
部側に膨出させてなることを特徴とする請求項1記載の
合成樹脂製キャップ。 - 【請求項3】 前記パッキンの底板部が、中央部を下方
側に膨出させてなることを特徴とする請求項1記載の合
成樹脂製キャップ。 - 【請求項4】 前記パッキンの筒状部を、下方に向けて
漸次拡径せしめ、かつその最大外径を、容器口部内径よ
りも0.1〜5.0mm大きく設定したことを特徴とす
る請求項1から3のいずれか1項記載の合成樹脂製キャ
ップ。 - 【請求項5】 前記パッキンの筒状部が、該キャップを
容器口部に装着した状態で容器内圧が加わり底板部が天
板部側に近接することによって径方向内方に傾斜し、容
器内圧が一定値を越えると、該筒状部の外面が容器口部
内壁から離れて容器内のガスを容器外に逃すような強度
とされたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1
項記載の合成樹脂製キャップ。 - 【請求項6】 前記パッキンの鍔部の外径をキャップ本
体の筒部上部内径よりも0.5〜2.0mm小さく設定
したことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記
載の合成樹脂製キャップ。 - 【請求項7】 前記パッキンの鍔部の上面側縁周部に、
該鍔部の下方への屈曲を容易にする環状切欠部を設けた
ことを特徴とする請求項6記載の合成樹脂製キャップ。 - 【請求項8】 キャップ本体のネジ部上端よりも天板部
側に位置する筒部内壁面に、径方向内方に突出する環状
突起を形成したことを特徴とする請求項1から7のいず
れか1項記載の合成樹脂製キャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7316949A JPH09156655A (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | 合成樹脂製キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7316949A JPH09156655A (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | 合成樹脂製キャップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09156655A true JPH09156655A (ja) | 1997-06-17 |
Family
ID=18082735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7316949A Pending JPH09156655A (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | 合成樹脂製キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09156655A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11180463A (ja) * | 1997-12-22 | 1999-07-06 | Dainippon Printing Co Ltd | 袋等に用いる蓋付き注出口 |
JP2002293340A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-09 | Nihon Yamamura Glass Co Ltd | 容器口部の密封用キャップ |
JP2008114879A (ja) * | 2006-11-02 | 2008-05-22 | Japan Crown Cork Co Ltd | 中栓付きキャップ |
JP2010083559A (ja) * | 2008-10-01 | 2010-04-15 | Toyo Glass Co Ltd | 容器蓋 |
JP2013014345A (ja) * | 2011-06-30 | 2013-01-24 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 減圧吸収機能を有する容器用キャップ |
-
1995
- 1995-12-05 JP JP7316949A patent/JPH09156655A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11180463A (ja) * | 1997-12-22 | 1999-07-06 | Dainippon Printing Co Ltd | 袋等に用いる蓋付き注出口 |
JP2002293340A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-09 | Nihon Yamamura Glass Co Ltd | 容器口部の密封用キャップ |
JP2008114879A (ja) * | 2006-11-02 | 2008-05-22 | Japan Crown Cork Co Ltd | 中栓付きキャップ |
JP2010083559A (ja) * | 2008-10-01 | 2010-04-15 | Toyo Glass Co Ltd | 容器蓋 |
JP2013014345A (ja) * | 2011-06-30 | 2013-01-24 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 減圧吸収機能を有する容器用キャップ |
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