JP3734102B2 - 閉止装置及び合成樹脂製キャップ並びに容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器とその口部を閉止するタンパーエビデンス性を有する合成樹脂製キャップとからなる閉止装置及びその合成樹脂キャップ並びに容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、飲料容器として、ポリエチレンテレフタレート樹脂からなる合成樹脂製容器(PETボトル)が賞用されている。合成樹脂製容器は、従来のガラス瓶に比べ、軽く、割れないという優れた特性を有している。
また、この種の合成樹脂製ボトルのキャップとしては、従来よりアルミ合金等の金属製キャップが使用されている。そして、この種の金属製キャップに代えて、合成樹脂製キャップの使用が検討されている。
【0003】
この合成樹脂製キャップに関しては、例えば特開昭62−251352号公報、特開平2−296666号公報に記載されたものが知られている。
これらの従来の合成樹脂製キャップは、口部に雄ネジが形成され、雄ネジ下方に環状膨出部が形成された容器に螺着嵌合され、該キャップは、天板部とその周縁から垂下した筒部とからなる合成樹脂製のキャップ本体と、そのキャップ本体の天板部内面に設けられた薄肉状のライナーとからなり、該キャップ本体は、その下部が複数の細いブリッジを残して周方向に形成された水平スコアによって、該水平スコアより上部の主部と、下部のタンパーエビデンスリング部(ピルフアバンド)とに区画されている。キャップ本体の主部の内壁面には、容器口部の雄ネジに螺着するネジ部が形成され、タンパーエビデンスリング部の内壁面には多数のウイングやタブが起伏可能に設けられている。
【0004】
この合成樹脂製キャップを容器口部に装着するには、該キャップを容器口部に被せ、該キャップを閉栓方向に回して巻き締める。そして、開栓に際し、容器口部に装着されたキャップを開栓方向に回すと、キャップ本体はネジに沿って回転上昇するが、タンパーエビデンスリング部の内壁面の設けられたウイングやタブが容器口部の環状膨出部(ロッキングリング)に係合し、タンパーエビデンスリング部の上昇が阻止されることから、キャップ本体の主部とタンパーエビデンスリング部とを連結する複数の細いブリッジに引張り力が作用し、これらのブリッジが切断され、タンパーエビデンスリング部が主部から切り離された状態となって開栓を表示する。さらにキャップを開栓方向に回し、容器口部からキャップを取り外す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の合成樹脂製キャップと容器とからなる閉止装置には、次のような問題があった。
従来の閉止装置は、キャップ内壁面にネジ部を設け、かつキャップ下端部にタンパーエビデンス部を設けているために、キャップの垂直方向長さが大きくなってしまう問題があった。また、このキャップを装着するために、容器口部の垂直方向長さも大きくなり、この容器を用いた製品の収納性が悪かった。その結果、従来の容器口部とキャップからなる閉止構造を用いて、500ml以下の容量で背の低い製品を製造することが困難であった。
また、従来の合成樹脂製キャップはキャップの垂直方向長さが大きく、原料樹脂量が多く必要となり、原料コストがかかる問題があった。
さらに、従来の閉止装置は、容器口部に合成樹脂製キャップを螺着嵌合するものなので、キャッピングに時間がかかる問題があった。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、容器口部及び合成樹脂製キャップの垂直方向長さが短く、高速でキャッピング可能な閉止装置の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る発明は、容器と、その口部に装着され、開栓を表示するタンパーエビデンス性を有する合成樹脂製キャップとからなる閉止装置であって、
前記合成樹脂製キャップは、天板部とその周縁から垂下した筒部とを備え、該筒部の内壁下端部に、板状をなす複数のタブを周方向に沿って突出形成し、かつ該筒部に、該タブが径方向外方に押圧される時に切断される弱化ラインを設けてなり、
前記容器は、その口部の上端部外周に、前記合成樹脂製キャップ装着状態で前記タブに係合可能であり、先端を上方に向けて折り畳まれた状態にある前記タブの先端に当接する環状突起を設け、かつ該環状突起に、該容器口部に装着された該キャップを周方向に回した時に、タブの先端を下方に向けて押し下げるとともに筒部に径方向外方の力を加えるタブ開放部を設けてなることを特徴とする閉止装置である。
請求項2に係る発明は、容器と、その口部に装着され、開栓を表示するタンパーエビデンス性を有する合成樹脂製キャップとからなる閉止装置であって、前記合成樹脂製キャップは、天板部とその周縁から垂下した筒部とを備え、該筒部の内壁下端部に、板状をなす複数のタブを周方向に沿って突出形成し、かつ該筒部に、該タブが径方向外方に押圧される時に切断される弱化ラインを設けてなり、前記容器は、その口部の上端部外周に、前記合成樹脂製キャップ装着状態で前記タブに係合可能であり、先端を上方に向けて折り畳まれた状態にある前記タブの先端に当接する環状突起を設け、かつ該環状突起に、該容器口部に装着された該キャップを周方向に回した時に、タブの先端を下方に向けて押し下げるとともに筒部に径方向外方の力を加えるタブ開放部を設け、さらに前記環状突起の下方に、前記タブ開放部によって押し下げられた前記タブに係合し、該タブの押し下げ状態を維持する環状突起或いは環状溝からなる支持リング部を設けてなることを特徴とする閉止装置である。
請求項3に係る発明は、前記タブ開放部が、前記環状突起の一部を漸次下方に向けて離間せしめた傾斜部であり、かつ該傾斜部の下端を前記支持リング部に近接または接触させたことを特徴とする請求項2の閉止装置である。
請求項4に係る発明は、前記タブ開放部が、前記環状突起の一部をV字状またはU字状に下方に向けて膨出せしめてなり、かつ該膨出部の下端を前記支持リング部に近接または接触させたことを特徴とする請求項2の閉止装置である。
請求項5に係る発明は、前記タブ開放部と環状突起とがなす傾斜角度が5〜50度であることを特徴とする請求項3または4の閉止装置である。
請求項6に係る発明は、前記合成樹脂製キャップの弱化ラインが、前記タブが径方向外方に押圧される時に切断されるブリッジを介して前記筒部の少なくとも一部を垂直に切断したスコアであることを特徴とする請求項2から5のいずれかの閉止装置である。
請求項7に係る発明は、容器と、その口部に装着され、開栓を表示するタンパーエビデンス性を有する合成樹脂製キャップとからなる閉止装置であって、前記合成樹脂製キャップは、天板部とその周縁から垂下した筒部とを備え、該筒部の内壁下端部に、板状をなす複数のタブを周方向に沿って突出形成し、かつ該筒部に、該タブが径方向外方に押圧される時に切断される弱化ラインを設けてなり、前記容器は、その口部の上端部外周に、前記合成樹脂製キャップ装着状態で前記タブに係合可能であり、先端を上方に向けて折り畳まれた状態にある前記タブの先端に当接する環状突起を設け、かつ該環状突起に、該容器口部に装着された該キャップを周方向に回した時に、タブの先端を下方に向けて押し下げるとともに筒部に径方向外方の力を加えるタブ開放部を設け、さらにタブ開放部の下方に、このタブ開放部により押し下げられたタブの先端に当接して該キャップの回転に従って該キャップを上方に押し上げるタブ押上部を設けてなることを特徴とする閉止装置である。
請求項8に係る発明は、前記タブ開放部の下端側に隣接して、前記タブ開放部によって押し下げられた前記タブに係合し、該タブの押し下げ状態を維持する環状突起或いは環状溝からなる支持リング部を設けてなることを特徴とする請求項7の閉止装置である。
請求項9に係る発明は、前記タブ開放部が、前記環状突起の一部を漸次下方に向けて離間せしめた傾斜部であることを特徴とする請求項7または8の閉止装置である。
請求項10に係る発明は、前記タブ開放部が、前記環状突起の一部をV字状またはU字状に下方に向けて膨出せしめてなることを特徴とする請求項7または8の閉止装置である。
請求項11に係る発明は、前記タブ開放部と環状突起とがなす傾斜角度が5〜50度であることを特徴とする請求項9または10の閉止装置である。
請求項12に係る発明は、前記合成樹脂製キャップの弱化ラインが、前記タブが径方向外方に押圧される時に切断されるブリッジを介して前記筒部の少なくとも一部を垂直に切断したスコアであることを特徴とする請求項7から11のいずれかの閉止装置である。
【0008】
請求項13に係る発明は、口部上端部に環状突起が設けられ、かつ環状突起の一部が下方に膨出してなるタブ開放部が形成され、さらに前記環状突起の下方に、該タブ開放部の下端と近接または接触するように支持リング部が形成されてなる容器の口部に装着される合成樹脂製キャップであって、天板部とその周縁から垂下した筒部とを備え、該筒部の内壁下端部に、板状をなす複数のタブを周方向に沿って突出形成し、該タブが、前記合成樹脂製キャップ装着状態で前記環状突起に係合可能であり、かつ前記容器口部に装着された該キャップを周方向に回した時に、前記タブ開放部によって押し下げられるとともに筒部に径方向外方の力が加えられるように形成され、前記筒部に、該タブが径方向外方に押圧される時に切断される弱化ラインを設けてなることを特徴とする合成樹脂製キャップである。
請求項14に係る発明は、前記タブが、この合成樹脂製キャップを前記容器の口部に装着した状態で、先端を上方に向けて折り畳まれ、その先端が環状突起に当接し、かつ該容器口部に装着された該キャップを周方向に回した時に、環状突起に連設されたタブ開放部により先端を下方に向けて押し下げられ、さらにタブ開放部によって押し下げられた該タブが前記支持リングに係合するような寸法と位置に設けられたことを特徴とする請求項13の合成樹脂製キャップである。
請求項15に係る発明は、前記タブが、前記筒部の内壁面の下端あるいは下端から2mm上方までのいずれかの位置から径方向内方側に向けて突出形成され、かつその突出長さが3〜5mmの範囲とされたことを特徴とする請求項13または14の合成樹脂製キャップである。
請求項16に係る発明は、前記筒部の内壁面に、前記タブがその先端を上方に向けて折り畳まれた時に、該タブを収容可能な凹部が設けられたことを特徴とする請求項13から15のいずれかの合成樹脂製キャップである。
請求項17に係る発明は、前記合成樹脂製キャップの弱化ラインが、前記タブが径方向外方に押圧される時に切断されるブリッジを介して前記筒部の少なくとも一部を垂直に切断したスコアであることを特徴とする請求項13から16のいずれかの合成樹脂製キャップである。
請求項18に係る発明は、前記天板部の内面側に、軟質樹脂からなるシート状のライナーを配したことを特徴とする請求項13から17のいずれかの合成樹脂製キャップである。
請求項19に係る発明は、前記天板部の内面に、前記合成樹脂製キャップを前記容器の口部に装着した際に、容器口部内に嵌入されて該容器口部を気密に密封する筒状の内側シール部を形成したことを特徴とする請求項13から17のいずれかの合成樹脂製キャップである。
【0009】
請求項20に係る発明は、天板部とその周縁から垂下した筒部とを備え、該筒部の内壁下端部に、板状をなす複数のタブを周方向に沿って突出形成し、かつ該筒部に、該タブが径方向外方に押圧される時に切断される弱化ラインを設けてなる合成樹脂製キャップを装着可能な口部を有する容器であって、口部上端部に環状突起が設けられ、かつ環状突起の一部が下方に膨出してなるタブ開放部が形成され、さらに前記環状突起の下方に、該タブ開放部の下端と近接または接触する環状の突起または溝からなる支持リング部が形成された口部構造を有し、前記環状突起が、前記合成樹脂製キャップ装着状態で前記タブに係合可能であり、前記タブ開放部が、該容器口部に装着された該キャップを周方向に回した時に、タブの先端を下方に向けて押し下げるとともに筒部に径方向外方の力を加えるようにされていることを特徴とする容器である。
請求項21に係る発明は、前記タブ開放部が、前記環状突起の一部を漸次下方に向けて離間せしめた傾斜部であり、かつ該傾斜部の下端を前記支持リング部に近接または接触させたことを特徴とする請求項20の容器である。
請求項22に係る発明は、前記タブ開放部が、前記環状突起の一部をV字状またはU字状に下方に向けて膨出せしめてなり、かつ該膨出部の下端を前記支持リング部に近接または接触させたことを特徴とする請求項20の容器である。
請求項23に係る発明は、前記タブ開放部と環状突起とがなす傾斜角度が5〜50度であることを特徴とする請求項21または22の容器である。
請求項24に係る発明は、天板部とその周縁から垂下した筒部とを備え、該筒部の内壁下端部に、板状をなす複数のタブを周方向に沿って突出形成し、かつ該筒部に、該タブが径方向外方に押圧される時に切断される弱化ラインを設けてなる合成樹脂製キャップを装着可能な口部を有する容器であって、口部上端部に環状突起が設けられ、かつ環状突起の一部が下方に膨出してなるタブ開放部が形成され、さらに該タブ開放部の下方に傾斜面を有する突起からなるタブ押上部を設けてなり、前記環状突起が、前記合成樹脂製キャップ装着状態で前記タブに係合可能であり、前記タブ開放部が、該容器口部に装着された該キャップを周方向に回した時に、タブの先端を下方に向けて押し下げるとともに筒部に径方向外方の力を加えるようにされていることを特徴とする容器。
請求項25に係る発明は、前記タブ開放部の下端側に隣接して環状突起或いは環状溝からなる支持リング部を設けてなることを特徴とする請求項24の容器である。
請求項26に係る発明は、前記タブ開放部が、前記環状突起の一部を漸次下方に向けて離間せしめた傾斜部であることを特徴とする請求項24または25の容器である。
請求項27に係る発明は、前記タブ開放部が、前記環状突起の一部をV字状またはU字状に下方に向けて膨出せしめてなることを特徴とする請求項24または25の容器である。
請求項28に係る発明は、前記タブ開放部と環状突起とがなす傾斜角度が5〜50度であることを特徴とする請求項26または27の容器である。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、本発明に係る閉止装置の第1の例を示すものである。この閉止装置は、合成樹脂製キャップ(以下、キャップと略記する)1と、合成樹脂製の容器11とからなっている。
【0011】
キャップ1は、天板部2とその周縁から垂下した筒部3とからなり、ポリプロピレンなどの合成樹脂からなるキャップ本体4と、該キャップ本体4内に配設された軟質樹脂からなる薄肉のライナー5からなっている。
筒部3の下端部内壁面には、板状をなす複数のタブ6が径方向内方に向け、周方向に沿って突出形成されている。これらのタブ6は、その先端を上向きにして折り畳みが可能なように、起伏可能に形成されている。
また、筒部3には、ブリッジ7となる未切断部分を残して、筒部3を垂直に切断するスコア8が形成されている。このスコア8の数は特に限定されないが、本例では筒部3の周方向に複数のスコア8を離間配置した構成になっている。
【0012】
図3および図4は、キャップ1の詳細を示すものである。キャップ本体4は、従来の合成樹脂製キャップと比べ、筒部3の高さ(垂直方向長さ)が短く、また、筒部3内にネジ部が形成されておらず、さらに、キャップ本体3の下部にタンパーエビデンスリング部が形成されていないなどの点で従来のキャップと相違している。さらにこのキャップ1における特徴は、筒部3の垂直方向に沿って、開栓時にブリッジ7が切断されて開栓を表示するためのスコア8を設け、それによりタンパーエビデンス性を持たせていることである。
このスコア8の数は特に限定されないが、本例では筒部3の周方向に複数のスコア8を離間配置している。このスコア8の長さは、キャップの密封性を損なうことがなく、しかもブリッジ7の切断が明瞭に確認できる寸法とされる。
【0013】
タブ6は、本例では筒部3の内壁面に下端からわずかの間隔をもって形成されて、またその長さは、図2に示すような閉止状態において、先端を上向きに折り畳まれた状態で容器11の環状突起12の下面に係合可能な長さとされている。筒部3内壁面には、タブ6の折り畳み時にタブ6を収容する凹部9が設けられ、これによってタブ6が折り畳まれた状態で容器口部11Aに装着される際にブリッジ7に無理な力が加わらないようになっている。
また、筒部3の外周面には、垂直方向に沿って平行な多数の突条であるナール10が形成され、容器11に装着された該キャップ1を手で回す際の保持が容易な構造になっている。
【0014】
図5は、本例の閉止装置における容器11を詳細に示すものである。この容器11は、口部11Aの上端部に環状突起12が設けられ、この環状突起12には、漸次下方に向けて離間せしめた傾斜部であるタブ開放部13が形成されている。環状突起12の下方には、タブ開放部13の下端に近接して環状の突起からなる支持リング部14が形成されている。さらに、支持リング部14の下方には、容器11を懸垂状態で支承するためのフランジ15が設けられている。
【0015】
容器口部11Aの環状突起12の突出高さaは1〜2mm程度、また支持リング部14の突出高さbは3〜5mm程度とされる。環状突起12とタブ開放部13とがなす角度αは5〜50度とされる。この角度αが50より大きいと、容器口部11Aに装着されたキャップ1を開栓方向に回す際に、タブ6が押し下げられる抵抗が強くなり、タブが押し下げられない場合が生じることになる。また、角度αが5度より小さいと、タブ開放部13の長さが大きくなってしまい、タブ6が環状突起12に係合しない部分が増加するので好ましくない。かかる点からして、環状突起12と支持リング部14との間隔cは3〜7mm、タブ開放部13の長さdは5〜12mm程度とされる。
【0016】
タブ開放部13の下端側先端部は、支持リング部14の上面に沿って延長されている。これにより、タブ開放部13によって押し下げられたキャップ1のタブ6を支持リング部14に押し下げ状態のままでスムーズに移行させることができる。タブ開放部13の下端側先端部と支持リング部14とは接触させても良い。
【0017】
次に図6から図10を参照して、本例の閉止装置による閉止および開栓動作を説明する。
図6は容器口部11Aにキャップ1を装着する状態を示している。このキャップ1を装着するには、キャップ1を挿入して筒部3が径方向外方に膨出することのないチャック20でキャップ1を保持し、容器口部11Aに被せ、打栓、即ちキャップ1を周方向に回転させることなく、下方に押圧する。キャップ1のタブ6は、容器口部11Aの環状突起12に当接し、先端を上向きに折り畳まれた状態となって環状突起12を乗り越える。タブ6は凹部9に収容された状態で折り畳まれ、環状突起12を乗り越える。
【0018】
図7は容器口部11Aにキャップ1が装着された閉止状態を示している。キャップ1が完全に装着されると、タブ6はやや圧縮された状態でその先端が環状突起12の下面に当接した状態となる。タブ6が圧縮された状態でその先端が環状突起12の下面に当接する結果、キャップ1は、下方に向けて付勢され、容器口部11Aの上端がキャップ1の天板部2内面のライナーに強く押し付けられ、容器11が密封閉止される。
【0019】
図8および図9は、容器口部11Aに装着されたキャップ1を図中矢印で示す開栓方向に回した状態を示している。キャップ1を矢印方向に回すと、タブ開放部13の直前に位置するタブ6が、タブ開放部13の下降傾斜に従って先端が次第に押し下げられ、タブ先端が上向きから下向きまで押し下げられる。
この時、キャップ1の筒部3は、径方向外方に向けて膨出し、その結果、押し下げられるタブ6の近傍にブリッジ7とスコア8があると、この筒部3の径方向外方への膨出によってブリッジ7が切断され、スコア8が裂け、開栓が表示される。
そして押し下げられたタブ6は、図9に示すように、タブ開放部13の先端から、近接する支持リング部14に移行し、押し下げ状態が維持される。キャップ1の回転に従って、多数のタブ6が順次押し下げられ、先端の下方に向けた押し下げ状態のまま支持リング部14に係合し、キャップ1を1回転すると、全てのタブ6が押し下げられた状態で支持リング部14に係合する。
【0020】
図10は、キャップ1を1回転させて全てのタブ6を押し下げた後、このキャップ1を手で持ち上げて開栓している状態を示している。全てのタブ6を押し下げたキャップ1は、容器口部11Aに対する強固な係止が開放され、容器口部11Aから取り外せる状態となっている。このキャップ1を持ち上げると、押し下げられたタブ6は容易に環状突起12を乗り越え、キャップ1が引き上げられ、容器口部11Aから取り外される。
【0021】
この例による閉止装置は、キャップ1および容器口部11に螺着用のネジを必要とせず、またキャップ下端にタンパーエビデンスリング部を形成せずに、キャップの閉止と開栓ができ、タンパーエビデンス性をも有しているので、キャップ1の垂直高さを小さく設定することができ、小容量で背の低い容器と、短いキャップとから、高さが低い収容性に優れた製品を提供することが可能となる。
【0022】
図11は、先の例による容器11の変形例を示すものである。この例の容器11は、環状突起12に、下方に向けてV字状に膨出するタブ開放部17を設けたことを特徴としている。このタブ開放部17を設けたことにより、この容器口部11Aに前述のキャップ1を装着し、これを回転させて開栓させる場合、キャップ1を時計周り、反時計周りのいずれの方向に回しても、タブ開放部17によるタブ6の押し下げを実行することができ、いずれの方向に回してもキャップ1を開栓可能とすることができる。
【0023】
図12は、本発明に係る閉止装置の第2の例を示すものである。この例による閉止装置は、先の第1の例による閉止装置とほぼ同様の構成要素を備え、同一構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。この例による閉止装置は、前述した第1の例におけるキャップ1と同じキャップを使用可能である。
この例による閉止装置では、押し下げられたタブ6に当接して、キャップ1を上方に押し上げる機能を有する容器口部21Aを有する容器21を採用している点を特徴としている。
【0024】
この容器21の口部21Aには、キャップ1装着時に、その先端を上向きに折り畳まれたタブ6の先端に係合する環状突起12が設けられ、かつ環状突起12の一部に、漸次下降するタブ開放部13が設けられている。また、タブ開放部13の下方には、タブ開放部13によって押し下げられたタブ6の先端に当接してキャップ1を押し上げるための漸次上向きに膨出した傾斜部22を有するタブ押上部23が設けられている。さらに、タブ開放部13の先端から周方向にやや離間した位置から、周方向に沿って、押し下げられたタブ6の先端部に係合して押し下げ状態を維持する環状の溝24が設けられている。
【0025】
この容器口部21Aのタブ押上部23の傾斜部22は、タブ開放部13よりも開栓方向(矢印で示す方向)前方側に設けられ、タブ押上部23の上端部とタブ開放部13との間には、押し下げられたタブ6が通過可能な隙間が設けられている。タブ押上部23の傾斜部22は、本例では環状に膨出形成されたタブ押上部23の一部が漸次上方に向けて傾斜するように形成されている。このタブ押上部23の環状部分と傾斜部22とがなす角度βは5〜50度とされる。この角度βが50度より大きいと、タブ6の先端が押し上げられる際の抵抗が強くなり、開栓し難くなる。また、角度βが5度より小さいと、傾斜部22の長さが大きくなってしまい、キャップ1の開栓に必要な回転角度が増加してしまう。
【0026】
図13から図15は、この閉止装置の閉止および開栓動作を説明するための図である。
キャップ1は、図6に示す状態と同じく、筒部3が径方向外方に膨出しない状態でチャック20に挿入され、容器口部21Aに回転させることなく押し込まれる。キャップ1のタブ6は先端を上向きに折り畳まれた状態で容器口部21Aの環状突起12を乗り越える。
【0027】
図13は、キャップ1を容器口部21Aに装着した閉止状態を示している。キャップ1が完全に装着されると、図7に示す状態と同じく、タブ6はやや圧縮された状態でその先端が環状突起12の下面に当接した状態となる。タブ6が圧縮された状態でその先端が環状突起12の下面に当接する結果、キャップ1は、下方に向けて付勢され、容器口部21Aの上端がキャップ1の天板部2内面のライナーに強く押し付けられ、容器21が密封閉止される。
【0028】
図14は、容器口部21Aに装着されたキャップ1をこれら図中矢印で示す開栓方向に回した状態を示している。キャップ1を矢印方向に回すと、図8に示す状態と同じく、タブ開放部13の直前に位置するタブ6が、タブ開放部13の下降傾斜に従って先端が次第に押し下げられ、タブ先端が上向きから下向きまで押し下げられる。この時、キャップ1の筒部3は、径方向外方に向けて膨出し、その結果、押し下げられるタブ6の近傍にブリッジ7とスコア8があると、この筒部3の径方向外方への膨出によってブリッジ7が切断され、スコア8が裂け、開栓が表示される。そして押し下げられたタブ6の先端部は、タブ開放部13の先端から近接する溝24に挿入され、押し下げ状態が維持される。
【0029】
押し下げられたタブ6は、その先端部を溝24に係合させて押し下げ状態を維持し、回転に従って傾斜部22に達すると、先端を斜め下方に向けて傾斜部22に乗り上げ、傾斜に従ってタブ6を押し上げ、その結果、キャップ1が上方に押し上げられる。
【0030】
図15は、キャップ1が開栓可能となった状態を示している。キャップ1を開栓方向に回すことにより、タブ6が先端を下向きに押し下げられ、続いて押し下げられたタブ6がタブ押上部23の傾斜部22に当接して、キャップ1が上方に押し上げられる。次いで、このキャップ1を上方に引き上げると、容器口部21Aから容易に取り外すことができる。
【0031】
この例による閉止装置は、キャップ1および容器口部21に螺着用のネジを必要とせず、またキャップ下端にタンパーエビデンスリング部を形成せずに、キャップの閉止と開栓ができ、タンパーエビデンス性をも有しているので、キャップ1の垂直高さを小さく設定することができ、小容量で背の低い容器と、短いキャップとから、高さが低い収容性に優れた製品を提供することが可能となる。
さらに、この閉止装置では、容器口部21Aに、開栓時にタブ開放部13によって先端を下方に向けて押し下げられたタブ6に当接してキャップ1を上昇させるタブ押上部23を設けたことにより、キャップ1の取り外しが容易となる。
【0032】
以上、本発明の好適な実施態様について記したが、本発明は上述の記載および図面において例示される形態に限定されることなく、種々の変更が可能である。例えば、上記キャップ1でのライナー5に代えて、天板部2の内面から下方に向けて、閉止状態において容器口部11A,21A内に嵌入され、該口部を密封する筒状の内側シール部を突出形成し、この内側シール部によって容器口部11A,21Aを密封シールする構成としても良い。
また、キャップ1のスコア8は、筒部3が径方向外方に向けて広げられた際に切断されるブリッジ7を備えていれば良く、その形成方向、形成位置を適宜変更可能である。
また、先の各例では、合成樹脂製の容器1を用いたが、ガラス製容器1であっても良い。
さらに、容器11,21として、タブ開放部13および/またはタブ押上部23を周方向に複数配した構成としても良い。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る閉止装置は、キャップおよび容器口部に螺着用のネジを必要とせず、またキャップ下端にタンパーエビデンスリング部を形成せずに、キャップの閉止と開栓ができ、かつタンパーエビデンス性を備えたものであるので、キャップの垂直高さを小さく設定することができ、小容量で背の低い容器と、短いキャップとから、高さが低い収容性に優れた製品を提供することができる。
さらに、容器口部に、開栓時にタブ開放部によって先端を下方に向けて押し下げられたタブに当接してキャップを上昇させるタブ押上部を設けたことにより、キャップの取り外しが容易となる。
また、本発明に係る合成樹脂製キャップは、キャップの垂直方向長さを小さくすることができ、使用樹脂量を削減できることから、原料コストが削減でき、安価に製造し得る。
さらに、本発明に係る閉止装置は、容器口部に合成樹脂製キャップを打栓状態でキャッピングできるので、キャッピングが高速で実施可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の閉止装置の第1の例を示す一部断面視した正面図である。
【図2】図2は同じ閉止装置の閉止状態を示す要部断面図である。
【図3】図3は同じ閉止装置のキャップを示す一部断面視した正面図である。
【図4】図4は同じ閉止装置のキャップを示す底面図である。
【図5】図5は同じ閉止装置の容器の正面図である。
【図6】図6は同じ閉止装置の閉止直前の状態を示す断面図である。
【図7】図7は同じ閉止装置の閉止状態を示す断面図である。
【図8】図8は同じ閉止装置の開栓開始直後の状態を示す断面図である。
【図9】図9は同じ閉止装置の開栓途中の状態を示す断面図である。
【図10】図10は同じ閉止装置の開栓状態(タブ開放状態)を示す断面図である。
【図11】図11は容器の変形例を示す正面図である。
【図12】図12はこの発明の閉止装置の第2の例を示す一部断面視した正面図である。
【図13】図13は同じ閉止装置の閉止状態を示す正面図である。
【図14】図14は同じ閉止装置の開栓途中の状態を示す正面図である。
【図15】図15は同じ閉止装置の開栓状態(タブ開放状態)を示す正面図である。
【符号の説明】
1……合成樹脂製キャップ、2……天板部、3……筒部、4……キャップ本体、5……ライナー、6……タブ、7……ブリッジ、8……スコア、11,21……容器、11A,21A……口部、12……環状突起、13……タブ開放部、14……支持リング部、22……傾斜部、23……タブ押上部、24……溝。
Claims (28)
- 容器と、その口部に装着され、開栓を表示するタンパーエビデンス性を有する合成樹脂製キャップとからなる閉止装置であって、
前記合成樹脂製キャップは、天板部とその周縁から垂下した筒部とを備え、該筒部の内壁下端部に、板状をなす複数のタブを周方向に沿って突出形成し、かつ該筒部に、該タブが径方向外方に押圧される時に切断される弱化ラインを設けてなり、
前記容器は、その口部の上端部外周に、前記合成樹脂製キャップ装着状態で前記タブに係合可能であり、先端を上方に向けて折り畳まれた状態にある前記タブの先端に当接する環状突起を設け、かつ該環状突起に、該容器口部に装着された該キャップを周方向に回した時に、タブの先端を下方に向けて押し下げるとともに筒部に径方向外方の力を加えるタブ開放部を設けてなることを特徴とする閉止装置。 - 容器と、その口部に装着され、開栓を表示するタンパーエビデンス性を有する合成樹脂製キャップとからなる閉止装置であって、
前記合成樹脂製キャップは、天板部とその周縁から垂下した筒部とを備え、該筒部の内壁下端部に、板状をなす複数のタブを周方向に沿って突出形成し、かつ該筒部に、該タブが径方向外方に押圧される時に切断される弱化ラインを設けてなり、
前記容器は、その口部の上端部外周に、前記合成樹脂製キャップ装着状態で前記タブに係合可能であり、先端を上方に向けて折り畳まれた状態にある前記タブの先端に当接する環状突起を設け、かつ該環状突起に、該容器口部に装着された該キャップを周方向に回した時に、タブの先端を下方に向けて押し下げるとともに筒部に径方向外方の力を加えるタブ開放部を設け、
さらに前記環状突起の下方に、前記タブ開放部によって押し下げられた前記タブに係合し、該タブの押し下げ状態を維持する環状突起或いは環状溝からなる支持リング部を設けてなることを特徴とする閉止装置。 - 前記タブ開放部が、前記環状突起の一部を漸次下方に向けて離間せしめた傾斜部であり、かつ該傾斜部の下端を前記支持リング部に近接または接触させたことを特徴とする請求項2の閉止装置。
- 前記タブ開放部が、前記環状突起の一部をV字状またはU字状に下方に向けて膨出せしめてなり、かつ該膨出部の下端を前記支持リング部に近接または接触させたことを特徴とする請求項2の閉止装置。
- 前記タブ開放部と環状突起とがなす傾斜角度が5〜50度であることを特徴とする請求項3または4の閉止装置。
- 前記合成樹脂製キャップの弱化ラインが、前記タブが径方向外方に押圧される時に切断されるブリッジを介して前記筒部の少なくとも一部を垂直に切断したスコアであることを特徴とする請求項2から5のいずれかの閉止装置。
- 容器と、その口部に装着され、開栓を表示するタンパーエビデンス性を有する合成樹脂製キャップとからなる閉止装置であって、
前記合成樹脂製キャップは、天板部とその周縁から垂下した筒部とを備え、該筒部の内壁下端部に、板状をなす複数のタブを周方向に沿って突出形成し、かつ該筒部に、該タブが径方向外方に押圧される時に切断される弱化ラインを設けてなり、
前記容器は、その口部の上端部外周に、前記合成樹脂製キャップ装着状態で前記タブに係合可能であり、先端を上方に向けて折り畳まれた状態にある前記タブの先端に当接する環状突起を設け、かつ該環状突起に、該容器口部に装着された該キャップを周方向に回した時に、タブの先端を下方に向けて押し下げるとともに筒部に径方向外方の力を加えるタブ開放部を設け、さらにタブ開放部の下方に、このタブ開放部により押し下げられたタブの先端に当接して該キャップの回転に従って該キャップを上方に押し上げるタブ押上部を設けてなることを特徴とする閉止装置。 - 前記タブ開放部の下端側に隣接して、前記タブ開放部によって押し下げられた前記タブに係合し、該タブの押し下げ状態を維持する環状突起或いは環状溝からなる支持リング部を設けてなることを特徴とする請求項7の閉止装置。
- 前記タブ開放部が、前記環状突起の一部を漸次下方に向けて離間せしめた傾斜部であることを特徴とする請求項7または8の閉止装置。
- 前記タブ開放部が、前記環状突起の一部をV字状またはU字状に下方に向けて膨出せしめてなることを特徴とする請求項7または8の閉止装置。
- 前記タブ開放部と環状突起とがなす傾斜角度が5〜50度であることを特徴とする請求項9または10の閉止装置。
- 前記合成樹脂製キャップの弱化ラインが、前記タブが径方向外方に押圧される時に切断されるブリッジを介して前記筒部の少なくとも一部を垂直に切断したスコアであることを特徴とする請求項7から11のいずれかの閉止装置。
- 口部上端部に環状突起が設けられ、かつ環状突起の一部が下方に膨出してなるタブ開放部が形成され、
さらに前記環状突起の下方に、該タブ開放部の下端と近接または接触するように支持リング部が形成されてなる容器の口部に装着される合成樹脂製キャップであって、
天板部とその周縁から垂下した筒部とを備え、該筒部の内壁下端部に、板状をなす複数のタブを周方向に沿って突出形成し、
該タブが、前記合成樹脂製キャップ装着状態で前記環状突起に係合可能であり、かつ前記容器口部に装着された該キャップを周方向に回した時に、前記タブ開放部によって押し下げられるとともに筒部に径方向外方の力が加えられるように形成され、
前記筒部に、該タブが径方向外方に押圧される時に切断される弱化ラインを設けてなることを特徴とする合成樹脂製キャップ。 - 前記タブは、この合成樹脂製キャップを前記容器の口部に装着した状態で、先端を上方に向けて折り畳まれ、その先端が環状突起に当接し、かつ該容器口部に装着された該キャップを周方向に回した時に、環状突起に連設されたタブ開放部により先端を下方に向けて押し下げられ、さらに前記タブ開放部によって押し下げられた該タブが前記支持リングに係合するような寸法と位置に設けられたことを特徴とする請求項13の合成樹脂製キャップ。
- 前記タブが、前記筒部の内壁面の下端あるいは下端から2mm上方までのいずれかの位置から径方向内方側に向けて突出形成され、かつその突出長さが3〜5mmの範囲とされたことを特徴とする請求項13または14の合成樹脂製キャップ。
- 前記筒部の内壁面に、前記タブがその先端を上方に向けて折り畳まれた時に、該タブを収容可能な凹部が設けられたことを特徴とする請求項13から15のいずれかの合成樹脂製キャップ。
- 前記合成樹脂製キャップの弱化ラインが、前記タブが径方向外方に押圧される時に切断されるブリッジを介して前記筒部の少なくとも一部を垂直に切断したスコアであることを特徴とする請求項13から16のいずれかの合成樹脂製キャップ。
- 前記天板部の内面側に、軟質樹脂からなるシート状のライナーを配したことを特徴とする請求項13から17のいずれかの合成樹脂製キャップ。
- 前記天板部の内面に、前記合成樹脂製キャップを前記容器の口部に装着した際に、容器口部内に嵌入されて該容器口部を気密に密封する筒状の内側シール部を形成したことを特徴とする請求項13から17のいずれかの合成樹脂製キャップ。
- 天板部とその周縁から垂下した筒部とを備え、該筒部の内壁下端部に、板状をなす複数のタブを周方向に沿って突出形成し、かつ該筒部に、該タブが径方向外方に押圧される時に切断される弱化ラインを設けてなる合成樹脂製キャップを装着可能な口部を有する容器であって、
口部上端部に環状突起が設けられ、かつ環状突起の一部が下方に膨出してなるタブ開放部が形成され、さらに前記環状突起の下方に、該タブ開放部の下端と近接または接触する環状の突起または溝からなる支持リング部が形成された口部構造を有し、
前記環状突起が、前記合成樹脂製キャップ装着状態で前記タブに係合可能であり、
前記タブ開放部が、該容器口部に装着された該キャップを周方向に回した時に、タブの先端を下方に向けて押し下げるとともに筒部に径方向外方の力を加えるようにされていることを特徴とする容器。 - 前記タブ開放部が、前記環状突起の一部を漸次下方に向けて離間せしめた傾斜部であり、かつ該傾斜部の下端を前記支持リング部に近接または接触させたことを特徴とする請求項20の容器。
- 前記タブ開放部が、前記環状突起の一部をV字状またはU字状に下方に向けて膨出せしめてなり、かつ該膨出部の下端を前記支持リング部に近接または接触させたことを特徴とする請求項20の容器。
- 前記タブ開放部と環状突起とがなす傾斜角度が5〜50度であることを特徴とする請求項21または22の容器。
- 天板部とその周縁から垂下した筒部とを備え、該筒部の内壁下端部に、板状をなす複数のタブを周方向に沿って突出形成し、かつ該筒部に、該タブが径方向外方に押圧される時に切断される弱化ラインを設けてなる合成樹脂製キャップを装着可能な口部を有する容器であって、
口部上端部に環状突起が設けられ、かつ環状突起の一部が下方に膨出してなるタブ開放部が形成され、さらに該タブ開放部の下方に傾斜面を有する突起からなるタブ押上部を設けてなり、
前記環状突起が、前記合成樹脂製キャップ装着状態で前記タブに係合可能であり、
前記タブ開放部が、該容器口部に装着された該キャップを周方向に回した時に、タブの先端を下方に向けて押し下げるとともに筒部に径方向外方の力を加えるようにされていることを特徴とする容器。 - 前記タブ開放部の下端側に隣接して環状突起或いは環状溝からなる支持リング部を設けてなることを特徴とする請求項24の容器。
- 前記タブ開放部が、前記環状突起の一部を漸次下方に向けて離間せしめた傾斜部であることを特徴とする請求項24または25の容器。
- 前記タブ開放部が、前記環状突起の一部をV字状またはU字状に下方に向けて膨出せしめてなることを特徴とする請求項24または25の容器。
- 前記タブ開放部と環状突起とがなす傾斜角度が5〜50度であることを特徴とする請求項26または27の容器。
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