JPH0958719A - 壜口と合成樹脂キャップの組合せ構造 - Google Patents
壜口と合成樹脂キャップの組合せ構造Info
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- JPH0958719A JPH0958719A JP23341895A JP23341895A JPH0958719A JP H0958719 A JPH0958719 A JP H0958719A JP 23341895 A JP23341895 A JP 23341895A JP 23341895 A JP23341895 A JP 23341895A JP H0958719 A JPH0958719 A JP H0958719A
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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Abstract
(57)【要約】
【課題】内圧や減圧のかからない容器の口部を密封でき
る構造であって、その構造が簡単でタンパーエビデント
性能を有し、安価で取扱いが容易で、再キャップもでき
る壜口と合成樹脂キャップの組合せを提供すること。 【解決手段】壜口部と、その外周部に設けられた２つの
周溝、壜口天面および壜口内面と係合して装着される合
成樹脂キャップの構造において、合成樹脂キャップは１
ピースキャップからなり、上蓋部とタンパーエビデント
バンド部と該上蓋部の下端と該タンパーエビデントバン
ド部の上端を円周状に連接する薄肉厚のサイドスコア部
で構成される。材質は容器の壜口がガラス製、キャップ
はポリエチレン製である組合せがもっとも望ましい。
る構造であって、その構造が簡単でタンパーエビデント
性能を有し、安価で取扱いが容易で、再キャップもでき
る壜口と合成樹脂キャップの組合せを提供すること。 【解決手段】壜口部と、その外周部に設けられた２つの
周溝、壜口天面および壜口内面と係合して装着される合
成樹脂キャップの構造において、合成樹脂キャップは１
ピースキャップからなり、上蓋部とタンパーエビデント
バンド部と該上蓋部の下端と該タンパーエビデントバン
ド部の上端を円周状に連接する薄肉厚のサイドスコア部
で構成される。材質は容器の壜口がガラス製、キャップ
はポリエチレン製である組合せがもっとも望ましい。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、壜口部に装着され
て容器を密封するための、壜口と合成樹脂キャップの組
合せ構造に関するものであり、具体的にはキャップを装
着して容器を密封した時に容器内が加圧または減圧の状
態でない容器、例えば牛乳飲料に代表されるチルドで流
通される飲料や、粉体、顆粒、錠剤等の容器の壜口と合
成樹脂キャップの組合せ構造に関するものである。
て容器を密封するための、壜口と合成樹脂キャップの組
合せ構造に関するものであり、具体的にはキャップを装
着して容器を密封した時に容器内が加圧または減圧の状
態でない容器、例えば牛乳飲料に代表されるチルドで流
通される飲料や、粉体、顆粒、錠剤等の容器の壜口と合
成樹脂キャップの組合せ構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】現在の容器口部を密封する口部の構造
と、該口部に装着するキャップの構造はその密封の目的
や機能の要求レベルに対応して多種多様な構造のものが
使用されている。しかし、内容物を充填しキャップを装
着して市場に商品を流通させ消費者に渡る段階におい
て、例えば牛乳飲料に代表されるチルドで流通される飲
料や、常温で取り扱われる粉体、顆粒、錠剤等の容器に
おいては、容器に内圧や減圧を保持する必要のない目的
のものが多くある。
と、該口部に装着するキャップの構造はその密封の目的
や機能の要求レベルに対応して多種多様な構造のものが
使用されている。しかし、内容物を充填しキャップを装
着して市場に商品を流通させ消費者に渡る段階におい
て、例えば牛乳飲料に代表されるチルドで流通される飲
料や、常温で取り扱われる粉体、顆粒、錠剤等の容器に
おいては、容器に内圧や減圧を保持する必要のない目的
のものが多くある。
【０００３】これらの容器の口部密封に要求される機能
や品質などは、「容器やキャップの構造が簡単で成形性
が良いこと」、「容器やキャップのコストが安価なこ
と」、「キャッピング工程が簡単なこと」、「商品の流
通段階で内容物の漏れが無いこと」、「タンパーエビデ
ント性能を有していること」、「開封が容易なこと」、
「再キャップ（リシール）ができて漏れが無いこと」、
容器がガラス壜であれば「キャップ全体が壜から容易に
離脱できることで、壜の回収使用又は資源としてリサイ
クルされやすいこと」等が挙げられる。
や品質などは、「容器やキャップの構造が簡単で成形性
が良いこと」、「容器やキャップのコストが安価なこ
と」、「キャッピング工程が簡単なこと」、「商品の流
通段階で内容物の漏れが無いこと」、「タンパーエビデ
ント性能を有していること」、「開封が容易なこと」、
「再キャップ（リシール）ができて漏れが無いこと」、
容器がガラス壜であれば「キャップ全体が壜から容易に
離脱できることで、壜の回収使用又は資源としてリサイ
クルされやすいこと」等が挙げられる。
【０００４】しかし現在広く使用されている壜口とキャ
ップの組合せは、前記の要求を全てにおいて十分に満た
すものなく、例えば旧来から使用されている牛乳ビンの
場合ではキャップのコストは安価であり、キャッピング
も簡単であるが、タンパーエビデント性を保つためにキ
ャッピング後に口部にフィルムをかぶせる工程が必要で
ある。また、ビンの口部はキャップを装着するための厚
肉の中段形状を設ける必要があるために壜の軽量化、即
ちコストダウンの弊害となっていたり、更に、中段の形
状から取扱い中に欠けやすいなどの欠点を有している。
ップの組合せは、前記の要求を全てにおいて十分に満た
すものなく、例えば旧来から使用されている牛乳ビンの
場合ではキャップのコストは安価であり、キャッピング
も簡単であるが、タンパーエビデント性を保つためにキ
ャッピング後に口部にフィルムをかぶせる工程が必要で
ある。また、ビンの口部はキャップを装着するための厚
肉の中段形状を設ける必要があるために壜の軽量化、即
ちコストダウンの弊害となっていたり、更に、中段の形
状から取扱い中に欠けやすいなどの欠点を有している。
【０００５】また、その他の容器においても壜口がネジ
口やピルファプルーフ口の形状であれば、容器やキャッ
プの成形性が低下する１つの要因であったり、キャップ
には容器口部との気密を保つためのインナーシールが必
要であったり、タンパーエビデントシール性を保つため
に口部にシュリンクをする必要があったり、キャッピン
グのための所定の機能を有する高価で複雑なキャッパー
装置の導入設置やそのメンテナンスが必要である等々、
何らかの問題点を有していた。
口やピルファプルーフ口の形状であれば、容器やキャッ
プの成形性が低下する１つの要因であったり、キャップ
には容器口部との気密を保つためのインナーシールが必
要であったり、タンパーエビデントシール性を保つため
に口部にシュリンクをする必要があったり、キャッピン
グのための所定の機能を有する高価で複雑なキャッパー
装置の導入設置やそのメンテナンスが必要である等々、
何らかの問題点を有していた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、内圧や減圧
を保持する必要のない目的の容器の口部とそれに装着さ
れるキャップの組合せにおいて、上記した問題点を一挙
に解消した壜口と合成樹脂キャップの組合せ構造を提供
しようとするものである。
を保持する必要のない目的の容器の口部とそれに装着さ
れるキャップの組合せにおいて、上記した問題点を一挙
に解消した壜口と合成樹脂キャップの組合せ構造を提供
しようとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、壜口部と、その外周部に設け
られた上周溝および下周溝、壜口天面および壜口内面と
係合して装着される合成樹脂キャップとの組合せ構造に
おいて、その合成樹脂キャップは１ピースキャップから
なり、かつ上蓋部とタンパーエビデントバンド部および
該上蓋部の下端と該タンパーエビデントバンド部の上端
を円周状に連接する薄肉厚のサイドスコア部で構成さ
れ、前記上蓋部は、円形の天面周縁から垂下する筒状
部と、該筒状部の下端周縁の一部に突設された鍔と、天
面内面から垂下し壜口内径より自然状態では大きくて打
栓により圧縮状態で壜口内部に密着嵌挿される内筒環状
部と、前記天面内面に形成されて壜口天面と弾性変形し
て密着する少なくとも１つ以上のリング状突部と、前記
筒状部の内壁の下端付近に壜口部の前記上周溝と係合す
るように設けられた突条とを備え、前記タンパーエビ
デントバンド部は、その内壁に壜口部の前記下周溝と係
合する円周状の突リングと、該タンパーエビデントバン
ド部を縦断する薄肉厚の縦スコア部と、該縦スコア部の
上端側部に隣接して前記サイズスコア部に設けられたツ
マミ部とを有し、更に、そのツマミ部と前記上蓋部と
が、切断容易な細いブリッジで連接されていることを特
徴とするものである。
めになされた本発明は、壜口部と、その外周部に設け
られた上周溝および下周溝、壜口天面および壜口内面と
係合して装着される合成樹脂キャップとの組合せ構造に
おいて、その合成樹脂キャップは１ピースキャップから
なり、かつ上蓋部とタンパーエビデントバンド部および
該上蓋部の下端と該タンパーエビデントバンド部の上端
を円周状に連接する薄肉厚のサイドスコア部で構成さ
れ、前記上蓋部は、円形の天面周縁から垂下する筒状
部と、該筒状部の下端周縁の一部に突設された鍔と、天
面内面から垂下し壜口内径より自然状態では大きくて打
栓により圧縮状態で壜口内部に密着嵌挿される内筒環状
部と、前記天面内面に形成されて壜口天面と弾性変形し
て密着する少なくとも１つ以上のリング状突部と、前記
筒状部の内壁の下端付近に壜口部の前記上周溝と係合す
るように設けられた突条とを備え、前記タンパーエビ
デントバンド部は、その内壁に壜口部の前記下周溝と係
合する円周状の突リングと、該タンパーエビデントバン
ド部を縦断する薄肉厚の縦スコア部と、該縦スコア部の
上端側部に隣接して前記サイズスコア部に設けられたツ
マミ部とを有し、更に、そのツマミ部と前記上蓋部と
が、切断容易な細いブリッジで連接されていることを特
徴とするものである。
【０００８】本発明の合成樹脂キャップは、弾性変形す
る合成樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リスチレン（スチレン樹脂）、ポリ塩化ビニル（塩化ビ
ニル樹脂）、ポリ酢酸ビニル、メタクリル樹脂、ポリア
ミド（ナイロンなど）、ポリエステル（ＰＥＴなど）や
ＡＢＳ樹脂であればよく、中でもポリエチレンであるこ
とが最も望ましい。また、該キャップを装着する容器の
材質はガラスであることが組合せとして最も望ましい
が、樹脂、金属等の口部が剛性の材質で構成されていれ
ば良い。
る合成樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リスチレン（スチレン樹脂）、ポリ塩化ビニル（塩化ビ
ニル樹脂）、ポリ酢酸ビニル、メタクリル樹脂、ポリア
ミド（ナイロンなど）、ポリエステル（ＰＥＴなど）や
ＡＢＳ樹脂であればよく、中でもポリエチレンであるこ
とが最も望ましい。また、該キャップを装着する容器の
材質はガラスであることが組合せとして最も望ましい
が、樹脂、金属等の口部が剛性の材質で構成されていれ
ば良い。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を、図
示の実施例を参照しつつ説明する。図１は、本発明の壜
口部の構成を示しており、（ａ）は平面図、（ｂ）は側
面図である。壜口部１０は、壜口内壁を構成する壜口内
面１１、壜口天面１２ａを有するリップ部１２、上周溝
１３、ビート１４、下周溝１５、座部１６およびリング
部１７がそれぞれ真円形状で連接されて構成されてい
る。
示の実施例を参照しつつ説明する。図１は、本発明の壜
口部の構成を示しており、（ａ）は平面図、（ｂ）は側
面図である。壜口部１０は、壜口内壁を構成する壜口内
面１１、壜口天面１２ａを有するリップ部１２、上周溝
１３、ビート１４、下周溝１５、座部１６およびリング
部１７がそれぞれ真円形状で連接されて構成されてい
る。
【００１０】図２は、図１で示した壜口部１０に装着す
る本発明の合成樹脂キャップの構成を示しており、
（ａ）は底面図、（ｂ）は一部断面で示した側面図であ
る。キャップ２０は基本構成として、上蓋部２１とタン
パーエビデントバンド部２２とからなり、上蓋部２１と
タンパーエビデントバンド部２２は切り裂き容易な薄肉
のサイドスコア部２３で円周全体にわたって連接されて
１ピースのキャップとなっている。
る本発明の合成樹脂キャップの構成を示しており、
（ａ）は底面図、（ｂ）は一部断面で示した側面図であ
る。キャップ２０は基本構成として、上蓋部２１とタン
パーエビデントバンド部２２とからなり、上蓋部２１と
タンパーエビデントバンド部２２は切り裂き容易な薄肉
のサイドスコア部２３で円周全体にわたって連接されて
１ピースのキャップとなっている。
【００１１】上蓋部２１は、円形の天面２１ａの周縁か
ら筒状部２４が垂下して設けられ、該筒状部２４の下端
部の外周の一部に鍔３０が突設されている。また、上蓋
部２１の内部は、天面２１ａの内面に壜口部１０の壜口
内面１１に密着嵌挿される内筒環状部２６と、壜口部１
０の壜口天面１２ａと密着する２本のリング状突部２９
と、筒状部２４の内壁下端部付近には壜口部１０の上周
溝１３と係合する突条２７が円周上に断続的に設けられ
ている。内筒環状部２６は自然状態では壜口内面１１の
内径より大きく設定され、装着時の打栓により圧縮状態
で壜口内面１１に密着嵌挿される。また、リング状突部
２９も打栓時に圧縮状態で弾性変形して壜口天面１２ａ
と密着するような寸法設定となっている。
ら筒状部２４が垂下して設けられ、該筒状部２４の下端
部の外周の一部に鍔３０が突設されている。また、上蓋
部２１の内部は、天面２１ａの内面に壜口部１０の壜口
内面１１に密着嵌挿される内筒環状部２６と、壜口部１
０の壜口天面１２ａと密着する２本のリング状突部２９
と、筒状部２４の内壁下端部付近には壜口部１０の上周
溝１３と係合する突条２７が円周上に断続的に設けられ
ている。内筒環状部２６は自然状態では壜口内面１１の
内径より大きく設定され、装着時の打栓により圧縮状態
で壜口内面１１に密着嵌挿される。また、リング状突部
２９も打栓時に圧縮状態で弾性変形して壜口天面１２ａ
と密着するような寸法設定となっている。
【００１２】一方、タンパーエビデントバンド部２２
は、その内壁に壜口部１０の下周溝１５と係合する円周
状の突リング２８が設けられており、外周の一箇所にタ
ンパーエビデントバンド部２２を縦断してサイドスコア
部２３と連なる切り裂き容易な薄肉の縦スコア部２５が
設けられ、該縦スコア部２５の上端側部に、上蓋部２１
とタンパーエビデントバンド部２２をサイドスコア部２
３と縦スコア部２５を切り裂いて分離するためのツマミ
部３１が突設されている。そして、ツマミ部３１の一端
と上蓋部２１の筒状部２４の下端外周の一箇所とが、切
断容易な細いブリッジ３２で連結されている。
は、その内壁に壜口部１０の下周溝１５と係合する円周
状の突リング２８が設けられており、外周の一箇所にタ
ンパーエビデントバンド部２２を縦断してサイドスコア
部２３と連なる切り裂き容易な薄肉の縦スコア部２５が
設けられ、該縦スコア部２５の上端側部に、上蓋部２１
とタンパーエビデントバンド部２２をサイドスコア部２
３と縦スコア部２５を切り裂いて分離するためのツマミ
部３１が突設されている。そして、ツマミ部３１の一端
と上蓋部２１の筒状部２４の下端外周の一箇所とが、切
断容易な細いブリッジ３２で連結されている。
【００１３】図３は本発明の壜口部１０と合成樹脂キャ
ップ２０の嵌合の状態の一部断面拡大図（図２のＢ−Ｂ
位置での嵌合断面）を示しており、キャップ２０と壜口
部１０が重ねて図示してある部位は打栓によってキャッ
プが弾性変形して壜口部に密着することを表示したもの
である。なお、図３においてタンパーエビデントバンド
部２２の外周径は壜口部１０のリング部１７の外周径と
同等に示しているが、キャップ２０をいたずらに開封す
ることを防止するタンパーエビデント性能をより機能さ
せるためには、壜口部１０のリング部１７の径が大きい
方が良く、キャップ２０の下端とリング部１７の上端と
で形成される隙間は小さい程良い。
ップ２０の嵌合の状態の一部断面拡大図（図２のＢ−Ｂ
位置での嵌合断面）を示しており、キャップ２０と壜口
部１０が重ねて図示してある部位は打栓によってキャッ
プが弾性変形して壜口部に密着することを表示したもの
である。なお、図３においてタンパーエビデントバンド
部２２の外周径は壜口部１０のリング部１７の外周径と
同等に示しているが、キャップ２０をいたずらに開封す
ることを防止するタンパーエビデント性能をより機能さ
せるためには、壜口部１０のリング部１７の径が大きい
方が良く、キャップ２０の下端とリング部１７の上端と
で形成される隙間は小さい程良い。
【００１４】図５は本発明の他の実施例の一部断面図を
示すもので、キャップ２０の内筒環状部２６の下端付近
の内側に爪状部２６’を設けたものであり、該爪状部２
６’と内筒環状部２６と天面内面２１ｂとで構成される
空間に、例えばシート状の乾燥剤Ｓを挿着することがで
きるようにしたものである。このような爪状部２６’は
円周上に断続的に複数設けてもよいし、連続して円環状
に設けてもよい。また、図６に示すように、タンパーエ
ビデントバンド部２２の突リング２８の下側部に、テー
パ状の環状斜面２８ａを形成し、この環状斜面２８ａの
垂直面に対する傾斜角度を、その突リング２８の上側の
突壁２８ｂのそれより充分に緩やかにすることにより、
キャップ２０を壜口部１０に嵌め込みやすく、抜けにく
い構造とすることができる。
示すもので、キャップ２０の内筒環状部２６の下端付近
の内側に爪状部２６’を設けたものであり、該爪状部２
６’と内筒環状部２６と天面内面２１ｂとで構成される
空間に、例えばシート状の乾燥剤Ｓを挿着することがで
きるようにしたものである。このような爪状部２６’は
円周上に断続的に複数設けてもよいし、連続して円環状
に設けてもよい。また、図６に示すように、タンパーエ
ビデントバンド部２２の突リング２８の下側部に、テー
パ状の環状斜面２８ａを形成し、この環状斜面２８ａの
垂直面に対する傾斜角度を、その突リング２８の上側の
突壁２８ｂのそれより充分に緩やかにすることにより、
キャップ２０を壜口部１０に嵌め込みやすく、抜けにく
い構造とすることができる。
【００１５】本発明の壜口部１０と合成樹脂キャップ２
０の組合せ構造は、壜口部１０に供給されたキャップ２
０の天面２１ａの全面を押圧することだけでキャッピン
グは完了する。また、開封および再キャップは図４
（ａ）〜（ｃ）で示すように、まずツマミ部３１を引っ
張ってブリッジ３２を切断し、次にほぼ円周接線方向に
引っ張ることにより薄肉の縦スコア部２５とサイドスコ
ア部２３を引き裂いて、上蓋部２１とタンパーエビデン
トバンド部２２を分離し、壜口部１０からタンパーエビ
デントバンド部２２を離脱させる。次に壜口部１０に残
った上蓋部２１の鍔３０を引き上げて壜口部１０から取
り外す。そして、再キャップする場合は、上蓋部２１を
壜口部１０上に載せてそのキャップ天面２１ａを押し込
むことにより上蓋部２１を装着することができる。
０の組合せ構造は、壜口部１０に供給されたキャップ２
０の天面２１ａの全面を押圧することだけでキャッピン
グは完了する。また、開封および再キャップは図４
（ａ）〜（ｃ）で示すように、まずツマミ部３１を引っ
張ってブリッジ３２を切断し、次にほぼ円周接線方向に
引っ張ることにより薄肉の縦スコア部２５とサイドスコ
ア部２３を引き裂いて、上蓋部２１とタンパーエビデン
トバンド部２２を分離し、壜口部１０からタンパーエビ
デントバンド部２２を離脱させる。次に壜口部１０に残
った上蓋部２１の鍔３０を引き上げて壜口部１０から取
り外す。そして、再キャップする場合は、上蓋部２１を
壜口部１０上に載せてそのキャップ天面２１ａを押し込
むことにより上蓋部２１を装着することができる。
【００１６】（実施例１）本発明の壜口構造を適用した
ガラス製の２００cc牛乳ビン（リップ径３６．５mm）と
ＬＤポリエチレン製の本発明の合成樹脂キャップを準備
し、牛乳ビンに濃厚４．３牛乳を５℃で充填してキャッ
プを打栓し、１０℃および２３℃で２４時間横倒し放置
したときの漏れを確認した。それぞれの温度での２０本
のサンプルにおいて漏れ、滲みは無かった。また一旦開
封し、５℃で再キャップして同様の漏れを確認したが何
れのサンプルにおいても漏れ、滲みは無かった。
ガラス製の２００cc牛乳ビン（リップ径３６．５mm）と
ＬＤポリエチレン製の本発明の合成樹脂キャップを準備
し、牛乳ビンに濃厚４．３牛乳を５℃で充填してキャッ
プを打栓し、１０℃および２３℃で２４時間横倒し放置
したときの漏れを確認した。それぞれの温度での２０本
のサンプルにおいて漏れ、滲みは無かった。また一旦開
封し、５℃で再キャップして同様の漏れを確認したが何
れのサンプルにおいても漏れ、滲みは無かった。
【００１７】（実施例２）前述の牛乳ビンにキャップを
打栓し、２３℃で４８時間放置後、プッシュプルゲージ
にて開栓力（縦スコア部とサイドスコア部の切り裂き
力）を測定した。尚、キャップの縦スコア部とサイドス
コア部の厚みは０.２mmであり、開栓方向はほぼ４５度
接線方向とした。１０本の測定結果は０.６〜０.８kgf
の力で開栓ができた。
打栓し、２３℃で４８時間放置後、プッシュプルゲージ
にて開栓力（縦スコア部とサイドスコア部の切り裂き
力）を測定した。尚、キャップの縦スコア部とサイドス
コア部の厚みは０.２mmであり、開栓方向はほぼ４５度
接線方向とした。１０本の測定結果は０.６〜０.８kgf
の力で開栓ができた。
【００１８】（実施例３）実施例２で使用したサンプル
で５℃と２３℃で４８時間放置後、上蓋部の開栓力を測
定した。尚、開栓方向は垂直とした。１０本測定した結
果、５℃では１.２〜１.５kgf、２３℃では０.８〜１.
０kgfであった。
で５℃と２３℃で４８時間放置後、上蓋部の開栓力を測
定した。尚、開栓方向は垂直とした。１０本測定した結
果、５℃では１.２〜１.５kgf、２３℃では０.８〜１.
０kgfであった。
【００１９】
【作用】このように構成された本発明の壜口と合成樹脂
キャップの組合せ構造は、内圧や減圧を保持する必要の
ない容器において、構成を極力簡単にしたことにより、 容器やキャップの成形性が良く、そのコストを安価に
することができる． キャッピング工程が簡単であり、複雑な装置が不要で
ある． 商品の流通段階で内容物の漏れの発生が無く、タンパ
ーエビデント性能を有している． 消費者段階で小さい力での開封が容易で、再キャップ
（リシール）ができて漏れが無い． 開封によりタンパーエビデントバンド部が壜口から分
離され、また上蓋部も簡単に外すことができる（キャッ
プ全体として壜から容易に離脱できる）ため、容器がガ
ラス壜であれば、その壜の回収使用又は不純物のないガ
ラスカレット資源としてリサイクルされやすい． などの多くの利点が確認できた。
キャップの組合せ構造は、内圧や減圧を保持する必要の
ない容器において、構成を極力簡単にしたことにより、 容器やキャップの成形性が良く、そのコストを安価に
することができる． キャッピング工程が簡単であり、複雑な装置が不要で
ある． 商品の流通段階で内容物の漏れの発生が無く、タンパ
ーエビデント性能を有している． 消費者段階で小さい力での開封が容易で、再キャップ
（リシール）ができて漏れが無い． 開封によりタンパーエビデントバンド部が壜口から分
離され、また上蓋部も簡単に外すことができる（キャッ
プ全体として壜から容易に離脱できる）ため、容器がガ
ラス壜であれば、その壜の回収使用又は不純物のないガ
ラスカレット資源としてリサイクルされやすい． などの多くの利点が確認できた。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように本発明の壜口と合成
樹脂キャップの組合せ構造は、コスト面において、使用
者や消費者において、又リサイクル等の社会環境性にお
いて顕著な有用性があり、従来の問題点を一挙に解消す
るものである。
樹脂キャップの組合せ構造は、コスト面において、使用
者や消費者において、又リサイクル等の社会環境性にお
いて顕著な有用性があり、従来の問題点を一挙に解消す
るものである。
【図１】 本発明の壜口部の実施例を示す平面図と側面
図である。
図である。
【図２】 本発明のキャップの実施例を示す底面図と側
面図である。
面図である。
【図３】 本発明の壜口部と合成樹脂キャップの嵌合状
態を示す一部断面拡大図である。
態を示す一部断面拡大図である。
【図４】 本発明のキャップの開封、再キャップの取扱
いを示す説明図である。
いを示す説明図である。
【図５】 本発明のキャップの他の実施例を示す一部断
面図である。
面図である。
【図６】 本発明のキャップの更に別の実施例を示す一
部断面拡大図である。
部断面拡大図である。
１０ 壜口部 １３ 上周溝 １５ 下周溝 ２０ 合成樹脂キャップ ２１ 上蓋部 ２２ タンパーエビデントバンド部 ２３ サイドスコア部 ２４ 筒状部 ２５ 縦スコア部 ２６ 内筒環状部 ２６’爪状部 ３０ 鍔 ３１ ツマミ部 ３２ ブリッジ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成７年９月２７日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００４
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００４】しかし現在広く使用されている壜口とキャ
ップの組合せは、前記の要求を全てにおいて十分に満た
すものではなく、例えば旧来から使用されている牛乳ビ
ンの場合ではキャップのコストは安価であり、キャッピ
ングも簡単であるが、タンパーエビデント性を保つため
にキャッピング後に口部にフィルムをかぶせる工程が必
要である。また、ビンの口部はキャップを装着するため
の厚肉の中段形状を設ける必要があるために壜の軽量
化、即ちコストダウンの弊害となっていたり、更に、中
段の形状から取扱い中に欠けやすいなどの欠点を有して
いる。
ップの組合せは、前記の要求を全てにおいて十分に満た
すものではなく、例えば旧来から使用されている牛乳ビ
ンの場合ではキャップのコストは安価であり、キャッピ
ングも簡単であるが、タンパーエビデント性を保つため
にキャッピング後に口部にフィルムをかぶせる工程が必
要である。また、ビンの口部はキャップを装着するため
の厚肉の中段形状を設ける必要があるために壜の軽量
化、即ちコストダウンの弊害となっていたり、更に、中
段の形状から取扱い中に欠けやすいなどの欠点を有して
いる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐久間 誠二 東京都千代田区内幸町１丁目３番１号 日 本クラウンコルク株式会社内 (72)発明者 渕江 錦治 東京都千代田区内幸町１丁目３番１号 日 本クラウンコルク株式会社内 (72)発明者 辻口 洋一 神奈川県平塚市長瀞２番12号 日本クラウ ンコルク株式会社平塚工場内
Claims (4)
- 【請求項１】 壜口部と、その外周部に設けられた上周
溝および下周溝、壜口天面および壜口内面と係合して装
着される合成樹脂キャップとの組合せ構造において、そ
の合成樹脂キャップは１ピースキャップからなり、かつ
上蓋部とタンパーエビデントバンド部および該上蓋部の
下端と該タンパーエビデントバンド部の上端を円周状に
連接する薄肉厚のサイドスコア部で構成され、 前記上蓋部は、円形の天面周縁から垂下する筒状部と、
該筒状部の下端周縁の一部に突設された鍔と、天面内面
から垂下し壜口内径より自然状態では大きくて打栓によ
り圧縮状態で壜口内部に密着嵌挿される内筒環状部と、
前記天面内面に形成されて壜口天面と弾性変形して密着
する少なくとも１つ以上のリング状突部と、前記筒状部
の内壁の下端付近に壜口部の前記上周溝と係合するよう
に設けられた突条とを備え、 前記タンパーエビデントバンド部は、その内壁に壜口部
の前記下周溝と係合する円周状の突リングと、該タンパ
ーエビデントバンド部を縦断する薄肉厚の縦スコア部
と、該縦スコア部の上端側部に隣接して前記サイズスコ
ア部に設けられたツマミ部とを有し、 更に、そのツマミ部と前記上蓋部とが、切断容易な細い
ブリッジで連接されていることを特徴とする壜口と合成
樹脂キャップの組合せ構造。 - 【請求項２】 合成樹脂キャップの材質がポリエチレン
であることを特徴とする請求項１に記載の壜口と合成樹
脂キャップの組合せ構造。 - 【請求項３】 壜の材質がガラスであることを特徴とす
る請求項１または２に記載の壜口と合成樹脂キャップの
組合せ構造。 - 【請求項４】 前記上蓋部に形成された内筒環状部の下
端付近の内側に、内向きに突出する爪状部が設けられ、
その爪状部と該内筒環状部と前記上蓋部の天面内面とで
構成される空間に、シート状の乾燥剤その他の付属物が
装着されるようになっている請求項１〜３のいずれかに
記載の壜口と合成樹脂キャップの組合せ構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23341895A JP2743160B2 (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | 壜口と合成樹脂キャップの組合せ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23341895A JP2743160B2 (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | 壜口と合成樹脂キャップの組合せ構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0958719A true JPH0958719A (ja) | 1997-03-04 |
| JP2743160B2 JP2743160B2 (ja) | 1998-04-22 |
Family
ID=16954758
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23341895A Expired - Lifetime JP2743160B2 (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | 壜口と合成樹脂キャップの組合せ構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2743160B2 (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0949156A2 (en) | 1998-04-07 | 1999-10-13 | Japan Crown Cork Co. Ltd. | Plastic cap |
| JP2008540274A (ja) * | 2005-05-12 | 2008-11-20 | レクサム プリスクリプション プロダクツ インコーポレイテッド | 非チャイルドレジスタント操作に転換できるチャイルドレジスタントクロージャ、容器およびパッケージ |
| JP2008290778A (ja) * | 2007-05-22 | 2008-12-04 | Access Business Group Internatl Llc | 閉鎖体組立体 |
| JP2010047283A (ja) * | 2008-08-21 | 2010-03-04 | Japan Crown Cork Co Ltd | プラスチックキャップ |
| JP2010126198A (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-10 | Maruichi Valve Co Ltd | エアゾール容器用キャップ |
| JP2013534496A (ja) * | 2010-07-19 | 2013-09-05 | レッド・ブル・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | 再閉可能な容器蓋、再閉可能な容器蓋を含む容器、特に飲料用缶、このような容器の製造方法、および本発明に従った容器蓋の使用 |
| WO2020009196A1 (ja) * | 2018-07-05 | 2020-01-09 | 株式会社デンソー | 空調装置 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63114955U (ja) * | 1987-01-22 | 1988-07-25 | ||
| JPH0632351U (ja) * | 1992-09-30 | 1994-04-26 | 三笠産業株式会社 | 容器の開閉装置 |
-
1995
- 1995-08-18 JP JP23341895A patent/JP2743160B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
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| JP2013534496A (ja) * | 2010-07-19 | 2013-09-05 | レッド・ブル・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | 再閉可能な容器蓋、再閉可能な容器蓋を含む容器、特に飲料用缶、このような容器の製造方法、および本発明に従った容器蓋の使用 |
| WO2020009196A1 (ja) * | 2018-07-05 | 2020-01-09 | 株式会社デンソー | 空調装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2743160B2 (ja) | 1998-04-22 |
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