JPH09501636A - 容器用の裏当てなし栓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 頂部の下側から下方に突出する２部分密封リブを持つ、容器用の栓を提供する。密封リブの第１の部分は頂部１１に近接し、又第２の部分は円すい台形であり第１の部分の端部に近接し半径方向内方に延び円形の自由縁部に終る。第２の部分の上面は、連続した環状の隆起部を備えた係合手段を持つ。この隆起部は、密封リブの第１の部分に内方に隣接して位置させた連続した環状の隆起部を持つ栓の頂部の下側に係合する。炭酸液体容器用の栓は、係合部を取付けた密封手段を備える。係合部は栓に過度のトルクを加える場合に容器の頸部のねじに確実に係合することにより栓の容器からのミサイリングを防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 容器用の裏当てなし栓 技術分野 本発明は、容器の間口を密封するふた（ｃｌｏｓｕｒｅ）［以下栓と呼ぶ］に 関する。ことに本発明は、ソフトドリンクのような炭酸液体用の頂部ねじ付き容 器の開口を密封するが、大気圧、大気圧以上又は大気圧以下の内容物を入れた、 或は気体成分を含む、又は気密シールを必要とする内容物を入れたガラス容器又 はポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）容器のような他の容器を十分密封する こともできる栓を提供する。 頂部ねじ付き栓は種種の容器を密封するのに場合により使われている。多くの ねじ付き頂部は、栓内に別個の密封ガスケットを備えているが、容器を有効に密 封するワンピース型栓（ｏｎｅ−ｐｉｅｃｅ ｃｌｏｓｕｒｅ）を作るのに実質 的な利点がある。 本発明は又、栓体に過度のトルクを加えた場合に容器からの栓体の急激な離脱 を防ぐように改良された炭酸飲料容器用の栓に関する。 背景技術 おねじ付き頚部を持つ容器用の一体形栓を提供することは本出願人の従来のオ ーストラリア特許第６２７７４６号明細書から知られている。このような栓は、 弾性を持つ合成プラスチック材料から一体形に成型され、頂部部分と頂部部分の 下側から垂下するすそ部分とを備えている。このすそ部分は、容器のねじに相補 的なねじを持つ内面を備える。栓及び容器の間の密封は、頂部部分の下側から下 方に突出する環状の密封リブにより得られる。このリブは、頂部部分に近接しす そ部分に係合し（ａｂｕｔ）又は隣接する第１の部分と、この第１部分の頂部部 分に対し、遠い方の端部に近接し半径方向内方に延び円形の自由縁部に終る第２ の円すい台形部分とを備えている。第１部分の内径は、栓を頸部にねじ込む間に 於て円すい台形部分が容器頸部の自由端部に接触し、このリブの第１部分の内面 に対し折り返されるような寸法を持ち容器の頸部の少なくとも外面と栓との間に 気密の密封部を形成するようにしてある。 このような栓は、１回だけ使用するようにした容器で十分良好に作用すること が分っている。このような１回使用の容器では、頸部の寸法は緊密な公差内にあ り、そして容器及びリブ間の環状の接触区域は比較的小さく、なおリブと容器の 頸部との間に良好な密封部分を形成する。前記した栓をマルチ−トリップ（ｍｕ ｌｔｉ−ｔｒｉｐ）容器又は再使用容器に使うときは、頸部の寸法は使用中に頸 部のゆがみ又は欠損によりあまり均等にはならない。再使用できる容器では頸部 及びリブの間の接触面積を一層大きくしてリブと容器の頸部との間に比較的大き い密封区域が存在するようにすることが望ましい。しかしこの場合問題が生ずる 。その理由は本発明により、リブの第１部分の長さが増すに伴い、第１部分の自 由端部により半径方向内向きの押圧力を加えてリブの第２部分を押付け栓の頸部 に密封状態で係合させる能力の低下することが分ったからである。すなわちリブ の第１部分を単に長くするだけではリブと容器の頸部との間の有効な密封面積を 予期される程度までは必ずしも増さないことが分った。リブの第２部分を単に長 くするだけでも又リブと容器の頸部との間の有効密封面積を必ずしも増さないこ とは確実である。 本発明は、この問題を少なくとも改善する手段を提供しようとするものである。 一体の密封システム又は環状ガスケットや円形パッドのような別個の密封手段 を持つ栓に認められている他の問題は、この栓に過度のトルクを加えると栓のね じが容器のねじをオーバーライドすることである。この場合、容器の炭酸塩内容 物により加わる圧力のもとにこの栓が容器から放出される。 この問題は、「ミサイリング（ｍｉｓｓｉｌｉｎｇ）」と呼ばれ、典型的には 、人、多くの場合幼児が栓を容器からはずすのにこの栓をいずれの向きに回さな ければならないかに関して混惑するときに生ずる。この場合栓は、この栓に定め られる以上にさらに容器に押付けられ、すなわち栓は過度のトルクを受け、次い でミサイリングが生ずる。 発明の開示 本発明の第１の態様によれば、本発明は弾性合成プラスチック材料からワンピ ース状に成型され、頂部と、この頂部の下側から垂下し頸部付き容器の頚部に取 付ける取付手段を持つ内面を備えたすそ部分と、前記栓頂部の下側から下方に突 出する環状の密封リブとを備え、このリブに、実質的に円筒形の内面を持ち、前 記頂部に近接し前記すそ部分に隣接して位置する第１の部分と、この第１部分の 前記頂部に対し遠い方の端部に近接し上面を持ち半径方向内方に延び円形の自由 縁部に終わる第２の円すい台形部分とを設け、前記第１部分は栓取付け容器の頚 部の外径を受入れるのに適当な内径を持ち前記頚部に対する栓取付け中に前記の リブの第２円すい台形部分を前記頚部の自由端部に係合させ前記リブの第１部分 の実質的に円 筒形の内面に対し折返され前記容器の頚部の少なくとも外面と栓体との間に気密 の密封部を形成するようにした、頸部を持つ容器用の栓において、前記リブの第 ２部分の上面にその自由縁部に近接して、前記頚部に対する栓取付け中に前記頂 部の下側に係合するように配置した係合手段を形成したことを特徴とする栓が得 られる。 前記の密封リブの第２部分の上面の係合手段は、互いに間隔を置いた突起の配 列又は区分した或は連続した隆起部が好適である。 前記の密封リブの第２部分の上面の係合手段は、栓の頂部の下側に係合し容器 に頸部の自由端部と栓の頂部の下側との間に挟まれた密封リブの自由縁部を保持 する作用をする。本栓を容器の頸部に締付ける際にこの頸部及び栓の間に挟まれ る環状密封リブの第２部分の自由縁部の保持により、容器の頸部の外側面に対し 密封リブを一層緊密に引付ける作用をすると考えられる。この場合栓の密封リブ と容器の頚部との間に通常得られるよりも一層大きい密封面積が得られる。 本発明の好適な実施例では、栓の頂部の下側には、環状の密封リブの第１部分 に隣接しその内方に位置する互いに間隔を置いた突起配列又は区分した或は連続 した環状隆起部を設けてある。突起の配列又は区分した又は連続した環状の隆起 部は、頸部に対する栓の取付け中に頂部の下側の突起の配列又は区分した或は連 続した環状の隆起部は、第２円すい台形部分の突起の配列又は環状の隆起部に隣 接してその外側でリブの第２部分の上面に衝合するように配置してある。所望に より１連の突起及び／又は区分した或は連続した隆起部は、密封リブの第２部分 の上側又は栓の頂部の下側或いはこれ等の両方に使ってもよい。 別の実施例では、頂部の下側と密封リブの第２部分の上側との突起の配列及び ／又は区分した或いは連続した隆起部は、栓を容器に取付ける際に連動させるこ とにより、栓の下側に触れるリブの表面を静止状態に保持し密封リブの第２部分 を頂部の下側の一層大きい面積と共に容器の頸部の外面にわたつて配置するよう にする。 密封リブの第１部分及び第２円すい台形部分は一定の厚さを持ち少なくとも９ ０°の角度を挟んで接合するのがよい。リブの円すい台形部分は、第１部分の端 部に近い最大厚さからその円形自由縁部における最小厚さまでテーパの付いた厚 さを持つのが一層よい。 本発明の別の実施例では、垂下すそ部分は、複数のもろい橋架部により干渉明 示バンドに接合する。このバンドは、大体円筒形の本体部分と、この本体部分の 内方に延び容器の頸部から外方に取付手段の下方に延びる保持フランジの下方に 係合する唇状部を形成するように配置した区分リブとを備えるのがよい。この係 合リブは、栓の大体頂部の方に向く上側とこの頂部から大体遠ざかる方に向く下 側とを持つ。本体部分は、本体部分の縦方向こわさを高める厚さを持つがなおこ の本体部分を容器の保持フランジ上に押付ける際にこの本体部分を半径方向に膨 脹させることのできる突起又はその他の局部区域を備える。 係合リブの上側は、バンドの本体部分に近接し頂部から内方下向きに傾斜する 第１の表面と、この第１表面から半径方向内方に位置させた第２の表面とを備え るのがよい。第２表面は、栓の縦方向軸に対し第１表面がこの縦方向軸線に対す るよりも直交状態に一層近い傾斜角を持つ。 バンドの半径方向内方の面には、リブとバンドの自由縁部との間 に位置させた半径方向に互いに間隔を置いた内方に延びる突起の配列を設けるの がよい。これ等の突起又はその若干は、所望により、バンドの縦方向幅を横切っ てリブの下側に接触し、又はこれ等の突起はバンドの下方自由縁部の手前で止ま る。これ等の突起は、栓の縦方向軸線に平行に整合させるのがよいが、この軸線 に対して傾けてもよい。とくに好適な実施例では、区分リブは、各リブ区分の間 のすきまの下方に又最も好適なことには各リブ区分の下側の中間点の下方に交互 の突起を配置してある。これ等の突起は各区分の下側に係合する。 他の実施例では干渉明示バンドは、もろい橋架部を介し栓のすそ部分から垂下 する大体において円筒形の本体部分と１連のかぎ形とを備えている。かぎ形は、 栓のすそ部分から遠い方の本体部分端部に隣接する本体部分の内面に枢動できる ように連結した円すい台形部分を備えている。各円すい台形部分は内方上向きに 延び自由縁部に終わるようにするのがよい。各円すい台形部分は又、本体部分の 内面の曲りに実質的に同じ曲率を持ち本体部分の内面に重なり、容器への取付け 時に円すい台形部分の自由縁部が容器の保持フランジの下方で本体部分の内壁に 一致するヒンジに最も近い円すい台形部分に係合して、この円すい台形部分の自 由縁部が干渉操作を受けないようにする。 容器の頸部はおねじを形成するのがよく、又すそ部分の半径方向内方の面は相 補的なねじを形成するのがよい。しかしすそ部分と容器の頸部とを適当に形成す ることにより、栓をクラウンシール栓又は「スナップオン」栓として形成するこ とができる。本容器栓は又、容器からの放出量を制御する弁をポンプに取付ける のに有用な栓を 構成する。 すそ部分の内面のねじは、らせん形ねじ軌跡に沿い頂部に対し遠い方の第１ね じ区分から出発して配置した１連のねじ区分から形成するのがよい。各ねじ区分 は、第１区分を除いて、栓軸線に対し傾斜し栓頂部から遠ざかる方に向いた実質 的に平らな２つの端面を形成するのがよい。すなわちこれ等の端面は、栓を成形 するのに使う型コアを取出す方向に向く。ねじ区分のうち第１の区分は、その１ つの隣接ねじ区分に対し遠い方の端部の方に向き栓のねじを容器の頸部の相補的 ねじに組合わせるのに役立つようにするのがよい。 プラスチック材は、高密度のポリエチレン、低密度のボリエチレン又はポリプ ロピレンが好適である。容器を炭酸飲料又はその他の気体加圧液体用に使おうと する場合には、プラスチック材は、気体に対し極めて低い多孔率を持たなければ ならない。 本発明は、他の態様では、ミサイリング（ｍｉｓｓｉｌｉｎｇ）の問題を改善 し又は好適な場合には防ぐように構成する。 この第２の態様によれば本発明は、おねじ付き頸部を持つ容器に取付けるのに 適当な栓において、頂部とこの頂部の下側から垂下するすそ部分とを持ち、この すそ部分の内面に相補的ねじを形成し、密封手段を前記頂部の下側に又は前記す そ部分に前記容器の頸部又は自由端部に係合するように形成し前記密封手段を容 器内容物を適当に密封する所定量だけの前記容器への栓ねじ込み時にこの容器に 対し密封部を形成するように配置し、係合部を栓内面に形成しこの係合部が前記 所定量だけ前記容器への栓ねじ込み時にこの容器のねじ出発部に隣接して位置す るが前記所定量以上の前記容器への栓ねじ込みの場合に前記ねじ出発部に確実に 係合するように前記全部を 前記栓内面に位置させた栓にある。 他の態様では、本発明は、本発明の第２の態様による栓を取付ける炭酸飲料入 り容器にある。 係合部は、頂部の下側に、すそ部分の内部に又は密封手段に形成する。本発明 のとくに好適な実施例では、密封手段は、栓の頂部の下側から下方に突出する環 状の密封リブを備えている。このリブは、実質的に円筒形の内面を持ち、前記頂 部に近接し栓すそ部分に隣接して位置する第１の部分と、この第１部分の前記頂 部から遠い方の端部に近接し半径方向内方に延び円形の自由縁部に終る第２の円 すい台形部分とを備える。第１部分は、少なくとも容器の外径に等しい内径を持 ち、頸部に対する栓のねじ込み中に第２の円すい台形部分が頸部の自由端部に係 合し第１の部分の実質的に円筒形の内面に対し折返され少なくとも頸部の外面と 栓との間に気密の気密部を形成する。第２部分の上面は、この上面にその自由縁 部に近接して頂部の下側に係合する係合手段を形成してある。この係合手段は、 互いに間隔を置いた突起配列又は区分した或は連続した環状隆起部を備えている 。頂部の下側は又、密封リブの第１部分に隣接してその内方に位置する互いに間 隔を置いた突起配列又は区分した或は連続した環状隆起部を設けるのがよい。こ のような場合に係合部は密封リブの第１部分の下縁部に形成するのがよい。係合 部は、この場合、栓の縦方向軸線に平行に下縁部から下方に延びるタブを備える のがよい。 前記した好適な場合に係合部はすそ部分から半径方向内方に少量だけ間隔を置 いている。或は係合部は、すそ部分に係合するように頂部部分の下側に形成して もよいし、又はすそ部分自体に形成して もよい。これ等のいずれの場合にも栓のねじの一部がこのような状態にない場合 に係合部を位置させることが必要である。この場合すそ部分の内面のねじに分離 部を形成するか又はこのねじを係合部の手前で止めることが必要である。 本発明栓への係合部の正しい位置決めは、なお本栓により炭酸飲料容器を適当 に密封してミサイリングを防ぐ際に本栓の有効な作用に極めて重要である。係合 部は、本栓を容器に適正にはめるときに密封手段が容器に対し適当に密封される ように位置させなければならない。このことは、容器に取付ける栓を所定量だけ 移行させる栓はめ込み作業中に栓に所定のトルクを加えることによつて行われる 。典型的にはこのトルクは１０ないし２０in／Ibである。この第２の要求は、こ の場合係合部が容器のねじの出発部に隣接して位置し、従って容器に対しこの栓 がさらに前進回転すると係合部が容器のねじにかみ込み状態で係合するようにな ることである。 容器のねじに対する係合部のかみ込みは２通りの方式でミサイリングの問題を 改善する。第１にかみ込みにより栓をさらに前方にかなり動かすのに必要なトル クが増す。このことだけで問題解決に十分である。第２に、容器を開こうとする 人がかみ込み状態になつていてもさらに栓を回し続けると、栓は持上げられる係 合部の半径方向反対側の栓側部で変形する。この場合容器に対する栓の密封が解 放され容器に通気部が生ずる。この通気により、通常ミサイリングを生ずる圧力 を逃がす。 図面の間単な説明 以下本発明の好適な実施例を添付図面について詳細に説明する。 第１図は本発明の第１の態様の第１の実施例による栓を直径断面 に沿い半分は容器頸部へのはめ込み前又半分は容器頸部へのはめ込み密封後の状 態で示す軸断面図である。 第２図は本発明の第１態様の他の実施例による栓を直径断面に沿い半分は容器 頸部へのはめ込み前又半分は容器頸部へのはめ込み密封後の状態で示す軸断面図 である。 第３図は本発明の第１態様による栓の一部を容器頸部へのはめ込みに先だって 示す拡大縦断面図である。 第４図は第３図の栓を容器の頸部に密封状態ではめ込み拡大して示す部分縦断 面図である。 第５図は本発明の第１態様の別の実施例による栓を直径断面に沿い半分は容器 頸部へのはめ込み前又半分は容器頸部へのはめ込み密封後の状態で示す軸断面図 である。 第６図はミサイリング防止係合部を斜視図で示した本発明の別の態様の１実施 例による栓の軸断面図である。 第７図は第６図の栓をその係合部を上下方向断面図にして示す軸断面図である 。 第８図は第６図を一部を切欠いて示すVII−VII線に沿う断面図である。 第９図は容器に所定量だけはめた第６図の栓の軸断面図である。 第１０図は容器に所定量以上にはめた第６図の栓の軸断面図である。 第１１図は本発明のさらに別の態様の１実施例による栓に対し係合部を栓すそ 部分に取付けて斜視図で示す軸断面図である。 実施例 おねじ付き頸部と改良された密封手段とを持つ炭酸飲料容器用の 栓１０を第１図、第３図、第４図及び第５図に示してある。 栓１０は円形の頂部１１及び垂下すそ部分１２を備えている。すそ部分１２の 内側は、ねじを切られ容器に取付けるようにしてある。これ等の容器は、一般に ガラス又はポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）のようなプラスチック材料で 作られおねじ付きの頸部を持つ。頂部１１及びすそ部分１２は射出成形により高 密度のポリエチレンから一体に形成してある。 栓１０は、頂部１１の下側から（第１図、第３図及び第４図に示すように）又 はすそ部分１２及び頂部１１の間に形成したすみ部から（第５図に示すように） 延びることのできる環状の密封リブ１３を備えている。第１図、第３図及び第４ 図では環状の密封リブ１３は、すそ部分１２から間隔を置き下方に延び第２部分 １５を持つ第１部分１４すなわち根元部分を備えている。第２部分１５は、容器 １６の頸部へのはめ込みに先だっては円すい台形であり、内方にすそ部分１２か ら遠ざかる向きにテーパを付けてある。第５図の実施例では密封リブ１３の第１ 部分１４はすそ部分１２に隣接して係合する。 第２部分１５は、その上面にその自由縁部に近接して連続した環状の隆起部１ ７を形成してある。頂部１１の下側はその表面にリブ１３の第１部分１４の内方 に連続した環状の隆起部１８を形成してある。 栓１０を容器１６にねじ込むのに伴い、リブ１３の第２部分１５は、容器１６ の端部１９に接触し、第１部分１４の内面に対し折り重なるようになる。栓１０ をさらに容器１６にねじ込むのに伴い、頂部１１の下側と隆起部１７との間と、 隆起部１８と環状リブ１３ の第２部分１５の上面との間とに接触が起る。 栓１０をさらにねじ込むと、隆起部１７は隆起部１８に係合することにより、 リブ１３の第２部分１５が容器１６の端部１９と栓１０の頂部１１との間に確実 に割込み（第４図に明らかなように）、すなわち栓１０の取付けの動きによりリ ブ１３の第２部分１５を容器１６の端部１９と頂部１１の下側との間に挟み、又 環状のリブ１３の円すい台形部分１５を容器１６の端部１９に向かい緊密に「引 寄」せ末端部１９の環状面から側壁２１に沿い下方に延びる容器１６の湾曲縁部 面のまわりに密封部を生ずるようになる。 第１図に示した本発明の実施例では栓１０を容器１６に取付ける際に、ねじ２ ２がすそ部分１２の内面のねじ２３に係合する。栓１０は、すそ部分１２の下縁 部２５と干渉明示バンド（ｔａｍｐｅr ｅｖｉｄｅｎｔ ｂａｎｄ）２７の上 縁部２６との間に延び環状の弱い区域を形成するもろい橋架部（ｂｒｉｄｇｅ） ２４を持つ。栓１０が容器１６の頸部に沿い下方に動くに伴い、干渉明示バンド ２７の内面のリブ２８は容器１６の保持フランジ２９のまわりに直径が膨張する 。 各もろい橋架部２４の軸線は、側面図で見ると各橋架部２４の上端部がその下 端部に対し左方に傾くように傾斜する。従って橋架部２４は、栓１０を容器１６ に時計まわりにねじ込む際に、湾曲する。リブ２８がフランジ２９を越えて膨張 する際に、すそ部分１２の下縁部２５と干渉明示バンド２７の上縁部２６とは相 互に近づく向きに曲がる余地を持ちしかもなおこれ等の各縁部２５、２６間に橋 架部２４を持つ。このようにして干渉明示バンド２７を安定させ橋架部２４が容 器１６に栓１０をはめる間に破損するおそれを減らす。 リブ２８がフランジ２９のまわりを通りフランジ２９の下側に係合すると、もろ い橋架部２４はそれぞれ伸長した向きに戻る。 リブ２８は、短い中断部２０ａにより互いに隔離した１連のリブ区分２０から 成る。しかし各リブ区分２０は、干渉明示バンド２７の周辺の大部分を構成し、 リブ２８が実質的に連続しているように一緒に作用する。中断部２０ａは、干渉 明示バンド２７に円周方向の柔軟性を与え栓１０を容器１６にはめているときに リブ２８を保持フランジ２９のまわりに通すことができる。 リブ２８の下方で干渉明示バンド２７の内面に、それぞれ栓１０の縦方向軸線 に大体整合する縦方向軸線を持つ複数の内方に延びる突起３７、３８を配置して ある。各突起３７、３８は、容器１６に栓１０をはめる間に又容器１６にその頸 部外面に近接して位置するように栓をはめたときに保持フランジ２９に接触する ようになるのに十分なだけ干渉明示バンド２７から半径方向内方に延びている。 交互の内方に延びる各突起３８は、リブ２８の中断部２０ａの下方に間隔を置き リブ２８に連結してない。残りの各突起３７は一端部をリブ部分２０の中央部に 連結してある。内方に延びる各突起３７、３８は干渉明示バンド２７の自由端部 の手前に終っている。各突起３７、３８は、干渉明示バンド２７に上下方向強度 を付与すると共にバンド２７を保持フランジ２９のまわりに半径方向に膨張させ る。 干渉明示バンド２７の外側面に若干の肥厚部（ｔｈｉｃｋｅｎｉｎｇｓ）３９ を設けてある。各肥厚部３９は、リブ２８のレベルに隣接する領域から干渉明示 バンド２７の自由端部の領域まで延び干渉明示バンド２７の外側面に波形面を形 成する。肥厚部３９は、干渉明示バンド２７を強化してその上下方向こわさを高 めると共に栓 １０を容器１６にはめているときに干渉明示バンド２７を保持フランジ２９のま わりに半径方向に膨張させるのに十分な上下方向たわみ性を保持する。肥厚部３ ９により、生産の際に使われる型のコア部分から栓１０を有効に取出すのに十分 な軸線方向の力を栓１０の自由端部に加えることができる。 肥厚部３９の外面は、栓１０の残りの部分の半径方向寸法のちょうど外側にあ る実質的に扁平な丘部を形成しこの丘部に対し必ずしもすそ部分１２には接触し ないで機械的につかみ或は接触することができる。 栓１０を容器１０の頸部からねじ戻し始める際に、リブ２８はフランジ２９の 下側に留まる。栓１０をさらにねじ戻すと、橋架部２４がまっすぐになり力を集 中するように作用し、干渉明示バンド２７及びすそ部分１２に対する各橋架部２ ４の取付け点で橋架部２４を破断するようになる。 第２図に示すように本発明の他の実施例では、栓３０は、干渉明示バンド２７ の内面３２のまわりに位置させた１連のかぎ形３１を備えた干渉明示バンド２７ を備えている。各かぎ形３１は干渉明示バンド２７の内面３２に連結した円すい 形部分３３から成り、枢動できる連結部３６を干渉明示バンド２７の実質的に円 筒形の本体部分の端部３４に隣接して位置させてある。 各円すい台形部分３３は内方上向きに延び自由縁部３５に終っている。 第２図に示した栓３０を容器１６に取付ける際に、各かぎ形３１の円すい台形 部分３３は、この円すい台形部分３３の内面が容器１６の保持フランジ２９を越 えると干渉明示バンド２７の内壁３２ のくぼみ３２ａ内で折返る。 自由縁部３５が保持フランジ２９を過ぎると、円すい台形部分３３は内方には ね返りフランジ２９の下方に係合する。栓３０を容器１６の頸部からねじ戻し始 めると、かぎ形３１により、バンド２７が保持フランジ２９を通り過ぎ、バンド ２７をすそ部分１２に連結する橋架部２４を破壊する作用の生ずることがないよ うにする。 フック（ｈｏｏｋ）３１は、ピック・エンド・プレイス・キャップ締め装置（ ｐｉｃｋ ａｎｄ ｐｌａｃｅ ｃａｐｐｉｎｇ ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ）に栓３ ０を使うことができるようにするのに十分なたわみ性を持つが、しかし又各フッ ク３１の円すい台形構造によつて、容器１６から栓３０を取りはずす間にすそ部 分１２からバンド２７を確実に隔離するのに十分なこわさを持つ。 この実施例のたわみ性橋架部２４はさらに、干渉明示バンド２７の内面３２に 対しフック３１を外方に押圧することにより干渉明示バンド２７を取り除こうと する際の干渉明示バンド２７の干渉によつて橋架部２４が破損して柱３０の受け る干渉を指示するようにしてある。 おねじ付き頸部を持つ容器に取付けるのに適しミサイリングの問題を防ぐよう にした栓の実施例は第６図ないし第１１図に栓４０として示してある。第６図な いし第１１図では第１図、第３図及び第４図の同様な部品に対し使ったのと同じ 参照数字を付してある。栓４０の実施例は前記したのと異なるものだけを詳細に 述べる。 第６図ないし第１１図に示した栓４０は、栓４０の頂部１１の下側から延びる 同心の環状のリブ１３を備えた密封構造により形成する。密封リブ１３は、すそ 部分１２とほぼ同心の頂部１１から下方 に延びる第１部分１４すなわち根元部分と、容器１６の頸部にはめるのに先だっ てすそ部分１２から遠ざかる向きに内向きにテーパを付けた円すい台形の第２の 部分１５とを備える。 第６図及び第７図に明らかなようにすそ部分１２の内面には、ねじ軌跡に沿い 互いに間隔を置いた配列に配置した複数のねじ区分４１から成るねじ２２を設け てある。第９図及び第１０図に示すようにこのねじ２２は容器１６の頸部の対応 するが連続したねじ２３に組合う。 過度のトルクを受ける場合に第６図ないし第１０図に示した栓４０のミサイリ ングを防ぐように、タブ４２を設けてある。このタブ４２は、密封リブ１３の下 縁部から下方に垂下し密封リブ１３の第１部分１４に直線に沿い整合している。 タブ４２は、長さ約２ｍｍであり、ねじ２２の最上部の巻き輪の軌跡内に下方に 延びる。タブ４２に適応するように終わりから２つめのねじ区分を取除き又は少 なくとも高さを減らしてある。第１１図に示した栓４０の実施例ではタブ４２は すそ部分１２の内面から内方に延びている。栓４０のこの実施例の作用は後述の 第６図ないし第１０図に示した栓４０の作用と同じである。 第９図に明らかなように栓４０を容器１６に密封状態ではめるときは、リブ１ ３の第２部分１５は容器１６の端部１９に接触し、第２部分１５を第１部分１４ の表面に対し上向きに折曲げる。すなわち、栓４０をこの栓４０に加えられた所 定のトルクにより指示される所定量だけ容器１６にねじ込んだときに、栓４０及 び容器１６の間に容器１６の側壁２１に沿いその端部１９に延びる連続した気密 の密封部を形成する。 タブ４２は、第９図に示すように栓４０を容器１６に正確にはめたときにタブ ４２が容器１６のねじ２３に当たらないように密封リブ１３の周辺のまわりに位 置させる。容器１６が過度のトルクを受けると、第１０図に明らかなようにタブ ４２はねじ２３の前端部に係合しこのねじ２３と栓４０のすそ部分１２の内面と の間にかみ込む。 タブ４２は、栓４０を容器１６に対し過剰回転するのに必要なトルクを約２０ in/Ibから５０in/Ibを越える値まで高めることが分った。各ねじをオーバライド させるのに必要なトルクのこの増加はこのオーバライドの生ずるおそれを減らす 効果を持つ。さらにタブ４２に対向する栓４０は過度のトルクが生ずると上昇す ることにより密封リブ１３を容器１６から上昇させる。容器１６及びすそ部分１ ２の間のタブ４２のかみ込みにより栓４０がタブ４２に隣接して持上がらないよ うにする。このことは、容器１６の内圧により栓４０が容器１６から投げ出され る（ｐｒｏｊｅｃｔｅｄ）より、むしろ栓４０が実際上容器１６からはずれない で栓４０の持上げられた側を経て圧力の逃げることを意味する。 以上本発明を詳細に説明したが本発明はなおその精神を逸脱しないで種種の変 化変型を行うことができるのはもちろんである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ)，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｚ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＴ，ＬＵ， ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，Ｐ Ｌ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．弾性合成プラスチック材料でワンピース状に成形され、頸部を持つ容器用の 栓であつて、頂部と、この頂部の下側から垂下し前記容器の頸部に取付ける取付 手段を持つ内面を備えたすそ部分と、前記栓の頂部の下側から下方に突出する環 ・状の密封リブとを備え、この密封リブに、実質的に円筒形の内面を持ち前記頂 部に近接し前記すそ部分に隣接して位置する第１の部分と、この第１の部分の前 記頂部に対し遠い方の端部に近接し、上面を持ち、半径方向内方に延び、円形の 自由縁部に終る第２の円すい台形部分とを設け、前記第１の部分は、前記栓が取 付けられる容器の頸部の外径を受入れるのに適当な内径を持つことにより、前記 頸部に対して栓を取付けている間に前記リブの円すい台形の第２の部分を前記頸 部の自由端部に係合させ、前記リブの第１の部分の実質的に円筒形の内面に対し 折返され、前記容器の頸部の少なくとも外面と前記栓との間に気密の密封部を形 成するようにした、栓において、前記リブの第２の部分の上面に、その自由縁部 に近接して、前記頸部に対して前記栓を取付けている間に前記頂部の下側に係合 するように配置した係合手段を形成したことを特徴とする栓。 ２．前記密封リブの第２の部分の上面の係合手段を突起の互いに間隔を置いた配 列又は区分した或は連続した環状の隆起部とした請求の範囲第１項記載の栓。 ３．前記栓の頂部の下側に前記環状リブの第１の部分に隣接してそ の内方に位置させた互いに間隔を置いた配列の突起又は区分した或は連続した環 状の隆起部を設けた請求の範囲第１項又は第２項記載の栓。 ４．前記栓の頂部の下側の前記の突起配列又は区分した或は連続した環状の隆起 部を、前記容器の頸部への栓取付け中に前記頂部の下側の前記の突起配列又は区 分した或は連続した環状の隆起部が前記円すい台形の第２の部分の突起配列又は 環状隆起部の外側に隣接して前記リブの上面に係合するように配置した請求の範 囲第３項記載の栓。 ５．前記頂部の下側と前記密封リブの第２の部分の上側との突起配列及び／又は 区分した或は連続した隆起部を、互いに連動することにより前記栓下側に触れる リブ表面を固定状態に保持し前記密封リブの第２の部分を前記頂部の下側と共に 前記容器の頸部の外面の大部分の区域にわたつて配置させるようにした請求の範 囲第４項記載の栓。 ６．前記密封リブの第１の部分及び円すい台形の第２の部分が一定の厚さを持ち 、少なくとも９０°の傾斜角をなして接合するようにした請求の範囲前記各項の いずれかに記載の栓。 ７．前記リブの円すい台形の第２の部分が前記第１の部分の端部に近い最大厚さ から前記の円形自由縁部における最小厚さまでテーパを持つ厚さを備え、前記の 第１部分及び第２円すい台形部分が少な くとも９０°挟角をなして互いに接合するようにした請求の範囲第１項ないし第 ５項のいずれかに記載の栓。 ８．前記垂下するすそ部分の自由縁部を複数のもろい橋架部により干渉明示バン ドに接合し、このバンドに大体において円筒形の本体部分と、この本体部分の内 方に延び前記取付手段の下方で前記容器の頸部から外方に延びる保持フランジの 下側に係合する唇状部を形成するように配置した区分リブとを設け、前記係合リ ブが大体において前記栓頂部の方に向く上側と前記頂部から大体遠ざかる方に向 く下側とを持ち、前記本体部分に、この本体部分の縦方向こわさを高めると共に なおこの本体部分を前記容器の保持フランジのまわりを通す際にこの本体部分を 半径方向に膨満させる厚さを持つ突起又はその他の局部区域を設けた請求の範囲 前記各項のいずれかに記載の栓。 ９．前記係合リブの上側が、前記干渉明示バンドの本体部分に近接し前記項部か ら内方下向きに傾斜する第１の表面と、この第１表面から半径方向内方に位置す る第２の表面とを備え、この第２の表面が縦方向栓軸線に対して前記第１の表面 が前記縦方向軸線に対するよりも一層垂直に近い傾斜角を持つようにした請求の 範囲第８項記載の栓。 10．前記干渉明示バンドの半径方向内側の表面に、前記のリブと前記干渉明示バ ンドの自由縁部との間に配置した半径方向に互いに間隔を置いた内方に延びる突 起の配列を設けた請求の範囲第８項又は 第９項記載の栓。 11．前記各突起を前記栓縦方向軸線に平行に整合させ、交互の突起を前記リブの 互いに隣接する部分の間の各破断部の下方に間隔を置きさらに前記リブに連結し ないようにし、残りの内方に延びる突起を実質的に各リブ部分の中央部で連結し た請求の範囲第１０項記載の栓。 12．前記垂下すそ部分の自由縁部を複数のもろい橋架部により干渉明示バンドに 接合し、この干渉明示バンドが、大体において円筒形の本体部分と、それぞれこ の本体部分の内面に前記栓すそ部分から遠い方の本体部分端部に隣接して枢動で きるように連結され内方上向きに延び自由縁部に終る各円すい台形部分を持つ１ 連のフックとを備え、前記各円すい台形部分が前記本体部分の内面の曲率と実質 的に同じ曲率を持ち前記本体部分の内面に対し重なり前記容器への取付け時に前 記円すい台形部分の自由縁部が前記容器の保持フランジの下方で前記本体部分の 内壁に合致するヒンジに近接して前記円すい台形部分に係合してこの円すい台形 部分の自由縁部が干渉にさらされないようにした請求の範囲第１項ないし第７項 記載の栓。 13．前記取付け手段を、前記すそ部分の半径方向内方の面に前記容器の頸部の相 補的なねじにはまりあうように配置したねじにより構成した請求の範囲前記各項 のいずれかに記載の栓。 14．前記すそ部分の内面のねじを前記頂部に対し遠い方の第１ねじ 区分から出発してらせん形ねじ軌跡に沿って配置した１連のねじ区分から形成し 、前記各ねじ区分を前記第１ねじ区分を除いて栓軸線に対し傾斜し前記栓頂部か ら遠ざかる方に向く実質的に平らな２つの端面で形成し、前記ねじ区分の第１区 分をその１つ隣接するねじ区分から遠い方の端部の方に向け前記栓ねじを前記容 器の頸部の相補的ねじに組合わせるのに役立つようにした請求の範囲第１３項記 載の栓。 15．前記すそ部分の自由縁部を複数のもろい橋架部により干渉明示バンドに接合 し、前記すそ部分を実質的に円筒形にしその外面に前記すそ部分の下縁部で狭い 円周方向リブに終る１連の精密な上下方向リブを設け、前記もろい橋架部をそれ ぞれの半径方向寸法を前記すそ部分より著しく薄くし、前記橋架部の内面を前記 すそ部分及び干渉明示バンドの半径方向内方の各表面に面一に位置させ、 前記干渉明示バンドの半径方向外方の面を、前記すそ部分の半径方向の限界を 越えて半径方向外方に突出する局部的に厚くした区域を除いて前記すそ部分より わずかに小さい直径を持つようにした請求の範囲第１項記載の栓。 16．前記すそ部分の自由縁部を複数のもろい橋架部により干渉明示バンドに接合 し、前記すそ部分の内面を大体において円筒形にし、ねじ区分のらせん状配列を 前記内面の半径方向内方に突出させ、前記ねじ区分を軸線方向に整合した空間よ り相互に隔離し、前記干渉明示バンドの内側をリブの上方の平滑な上部円筒面に より仕切り、この上部円筒面を前記すそ部分の内面と同じ直径を持つようにし、 前記リブを前記干渉明示バンドの内周辺のまわりに、前記すそ部分の内面のね じ区分とこれ等のねじ区分間の空間に軸線方向に整合する各リブ区分間の空間と に軸線方向に整合するように配置したリブ区分から形成し、 前記リブの下方の前記干渉明示バンドの内面を下方外向きに傾けこの干渉明示 バンドをその下端部では上端部におけるよりもわずかに薄くし、前記内面に前記 各リブ区分配列に軸線方向に整合しこれ等のリブ区分より半径方向厚さを薄くし た突起の配列を設け、交互の突起を互いに隣接するリブ区分間の中断部の下方に 間隔を置きさらに前記リブに連結しないで、残りの内方に延びる突起を実質的に 前記各リブ区分の中央部に連結した、請求の範囲第１項記載の栓。 17．請求の範囲第１項ないし第６項のいずれかに記載の栓を施した容器。 18．前記密封リブの第２の部分の上面の係合手段を互いに間隔を置いた突起の配 列又は区分した或は連続した環状の隆起部として形成しそして前記栓の下側を前 記環状の密封リブの第１の部分の内方に隣接して位置させた互いに間隔を置いた 突起配列又は区分した或は連続した環状の隆起部を設けたものとして形成する型 内で、合成プラスチック材料で射出成形により形成した請求の範囲第１項記載の 栓。 19．おねじ付き頸部を持つ容器に取付けるのに適当な栓において、頂部とこの頂 部の下側から垂下するすそ部分とを持ち、このすそ部 分の内面に相補的ねじを形成し、密封手段を前記頂部の下側に又は前記すそ部分 に前記容器の頸部又は自由端部に係合するように形成し前記密封手段を容器内容 物を適当に密封する所定量だけの前記容器への栓ねじ込み時にこの容器に対し密 封部を形成するように配置し、係合部を栓内面に形成し、この係合部が前記所定 量だけの前記容器への栓ねじ込み時にこの容器のねじ出発部に隣接して位置する が前記所定量以上の前記容器への栓ねじ込みの場合に前記ねじ出発部に確実に係 合するように前記係合部を前記栓の内面に位置させた栓。 20．前記係合部を、前記頂部の下側に又は前記すそ部分の内面に又は前記密封手 段に形成した請求の範囲第１９項記載の栓。 21．前記密封手段を前記栓頂部の下側から下方に突出する環状の密封リブにより 構成し、このリブに、実質的に円筒形の内面を持ち、前記頂部に近接し前記栓す そ部分に隣接して位置する第１の部分と、この第１の部分の前記頂部から遠い方 の端部に近接し、半径方向内方に延び円形の自由縁部に終る円すい台形の第２の 部分とを設け、前記第１の部分が前記容器の外径に少なくとも等しい内径を持ち 、前記頸部に対する栓ねじ込み中に前記円すい台形の第２の部分が前記頸部の自 由端部に係合し前記第１の部分の実質的に円筒形の内面に対し折返り前記頸部の 少なくとも外面と栓本体との間に気密の気密部を形成するようにした請求の範囲 第１９項又は第２０項記載の栓。 22．前記係合手段を前記リブの第２の部分の上面にその自由縁部に近接して形成 し、前記係合手段を前記容器への栓ねじ込み時に、前記係合手段が前記頂部の下 側に係合するように配置し、前記係合手段を互いに間隔を置いた突起配列又は区 分した或は連続した環状の隆起部とした請求の範囲第２１項記載の栓。 23．前記栓の頂部の下側に前記環状の密封リブの第１の部分に隣接してその内方 に位置させた互いに間隔を置いた突起配列又は区分した或は連続した環状の隆起 部を設けた請求の範囲第２２項記載の栓。 24．前記係合部を前記密封リブの第１の部分の下縁部に形成した請求の範囲第２ １項記載の栓。 25．前記係合部を、前記密封リブの第１の部分の下縁部から下方に縦方向の栓軸 線に平行に延びるタブにより構成した請求の範囲第２４項記載の栓。 26．前記係合部を、前記すそ部分の内面のねじ分離部を形成して前記係合部の位 置決めに適応し又この係合部の手前でねじを止めるようにすることが必要なよう に位置させた請求の範囲第１９項ないし第２５項のいずれかに記載の栓。 27．前記すそ部分が実質的に円筒形で自由縁部を持ち、このすそ部分の自由縁部 を複数のもろい橋架部により前記干渉明示バンドに接合し、前記すそ部分にその 外面に狭い円周方向リブ内で前記すそ部 分の下縁部に終る１連の精密な上下方向リブを設け、 前記各もろい各橋架部の半径方向寸法を前記すそ部分より著しく薄くし、前記 橋架部の内面を前記すそ部分及び干渉明示バンドの半径方向内方の面に面一に位 置させ、 前記干渉明示バンドの半径方向外方面が前記すそ部分の半径方向寸法を越えて 半径方向外方に突出する局部的に厚くした区域を除いて前記すそ部分よりわずか に小さい直径を持つようにした、請求の範囲第１９項記載の栓。 28．前記すそ部分に複数のもろい橋架部により前記干渉明示バンドに接合した自 由縁部を設け、 前記密封手段を前記栓の頂部の下側から下方に突出する環状の密封リブにより 構成し、このリブに、実質的に円筒形の内面を持ち、前記頂部に近接し前記栓す そ部分に隣接して位置する第１の部分と、この第１の部分の前記頂部から遠い方 の端部に近接し、半径方向内方に延び円形の自由縁部に終る円すい台形の第２の 部分とを設け、 前記係合部を前記密封リブの第１の部分の下縁部に形成し前記縦方向栓軸線に 平行に下方に延びるようにして前記すそ部分の内面のねじに分離部を形成し、前 記係合部の位置に適応するようにする必要があるように位置させ、 前記すそ部分の内側面を大体において円筒形にし、ねじ区分のらせん状配列が 前記内側面の半径方向内方に突出するようにし、前記各ねじ区分を軸線方向に整 合した各空間により相互に隔離し、 前記干渉明示バンドの内側をリブの上方のなめらかな上部円筒面により仕切り 、この上部円筒面が前記すそ部分の内径と同じ直径を 持ち、前記リブを前記干渉明示バンドの内周辺のまわりに前記すそ部分の内側面 の各ねじ区分と、これ等のねじ区分間の空間に軸線方向に整合する各リブ区分間 の各空間とに軸線方向に整合するように均等に配置し、 前記リブの下方の前記干渉明示バンドの内側面を下方外向きに傾けて、この干 渉明示バンドをその下端部では上端部におけるよりもわずかに薄くし、前記内側 面に前記各リブ区分に軸線方向に整合し、これ等の各リブ区分の半径方向厚さよ り薄い半径方向厚さを持つ突起の配列を設け、交互の突起を互いに隣接するリブ 区分間の中断部の下方に間隔を置いてさらに前記リブに対し連結しないで、残り の下方に延びる突起を実質的に各リブ区分の中央で互いに連結した、請求の範囲 第１９項記載の栓。 29．請求の範囲第１９項ないし第２８項のいずれかに記載の栓を施した、炭酸飲 料を入れる容器。 30．密封リブの第１の部分の下縁部に形成される係合部を形成する型内で合成プ ラスチック材料で射出成形により形成され、栓縦方向軸線に平行に下方に延びそ して前記すそ部分の内面にねじの分離部を形成し、又は前記係合部の手前でねじ を止めてこの係合部の位置決めに適応するようにすることが必要になるように位 置させたタブを備えた請求の範囲第１９項記載の栓。