JPH08133313A - 閉止装置 - Google Patents

閉止装置

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JPH08133313A
JPH08133313A JP6275415A JP27541594A JPH08133313A JP H08133313 A JPH08133313 A JP H08133313A JP 6275415 A JP6275415 A JP 6275415A JP 27541594 A JP27541594 A JP 27541594A JP H08133313 A JPH08133313 A JP H08133313A
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JP
Japan
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cap
container
locking
closing device
flange
Prior art date
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JP6275415A
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English (en)
Inventor
Masaharu Imai
雅治 今井
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SHIBASAKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
SHIBASAKI SEISAKUSHO KK
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH08133313A publication Critical patent/JPH08133313A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D41/00Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
    • B65D41/32Caps or cap-like covers with lines of weakness, tearing-strips, tags, or like opening or removal devices, e.g. to facilitate formation of pouring openings
    • B65D41/34Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt
    • B65D41/3404Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with ratchet-and-pawl mechanism between the container and the closure skirt or the tamper element
    • B65D41/3409Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with ratchet-and-pawl mechanism between the container and the closure skirt or the tamper element the tamper element being integrally connected to the closure by means of bridges
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
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    • B65D41/32Caps or cap-like covers with lines of weakness, tearing-strips, tags, or like opening or removal devices, e.g. to facilitate formation of pouring openings
    • B65D41/34Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt
    • B65D41/3423Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with flexible tabs, or elements rotated from a non-engaging to an engaging position, formed on the tamper element or in the closure skirt
    • B65D41/3428Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with flexible tabs, or elements rotated from a non-engaging to an engaging position, formed on the tamper element or in the closure skirt the tamper element being integrally connected to the closure by means of bridges

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】金属製キャップと合成樹脂製キャップとの両方
が装着可能な容器を備え、容器に合成樹脂製キャップを
装着する際のB.B.Aを小さくすることができ、良好な
タンパーエビデンス性を発揮し得る閉止装置の提供。 【構成】口部外周に雄ネジ71が形成され、その下方に膨
出段部72が形成された容器70と、それに装着され開栓時
に本体と切り離されるTEリング部58を有する合成樹脂
製のキャップ50とからなる閉止装置において、膨出段部
に縮径部75を設け、この縮径部に1個又は周方向に沿っ
て複数個離間配置された係止爪74を設け、該容器の膨出
段部の下端または上記係止爪に、キャップのTEリング
部58を係合せしめてなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、口部外周にネジ部が形
成された容器と、その容器口部に螺着嵌合され、開栓時
に筒部下部に連結されたタンパーエビデンスリング部が
キャップ主部から切り離されて開栓を表示するタンパー
エビデンス性を有するキャップとからなる閉止装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、口部にネジ部が形成された容
器と、その容器口部に螺着嵌合され、開栓時に筒部下部
に連結された開栓表示リング部がキャップ主部から切り
離されて開栓を表示する機能(ピルファープルーフ特性
又はタンパーエビデンス性と称される)を有するキャッ
プとからなる閉止装置として、各種の形状のものが提案
されている。
【0003】図9は、従来の閉止装置の一例として特公
昭52−14677号公報に記載されたキャップとそれ
に対応する容器とからなる閉止装置を示すものである。
この閉止装置は、頂部3と、頂部周縁から下方に延びそ
の内側にねじ5を有する筒部4と、キャップ本体2を開
封方向に回すとき容体逆止突起14とキャップ逆止突起
8との逆止力により破断されるブリッジ6と、このブリ
ッジ6によりキャップ本体2から区画された環状体7と
を備えたキャップ1と、このキャップ1が装着されるよ
うに、口部12に雄ねじ13が形成されるとともに、こ
の雄ねじ13の下部に容体逆止突起14が形成された容
器11とからなる閉止装置が記載されている。この閉止
装置は、キャップ1を開栓方向に回すと、キャップ1の
環状体7内面に設けられたキャップ逆止突起8が、容器
11に設けられた容体逆止突起14に係合し、それによ
って環状体7の回転が阻止され、ブリッジ6が切断され
てキャップ本体2から環状体7が切り離されるようにな
っている。
【0004】図10は、従来の閉止装置の他の例として
特公平1−30702号公報に記載された合成樹脂製容
器蓋(キャップ)を示すものであり、外周面に雄ねじ3
1と該雄ねじ31の下方に設けられたあご部32とが形
成されている容器口部30を備えた容器と、これに装着
されるキャップ20が記載されている。このキャップ2
0は、天板部21とその周縁部から垂下する筒部22と
を具備し、該筒部22には周方向に延びる複数個のスリ
ット23と該スリット間に存在するブリッジ24によっ
て規定された破断ライン25が形成され、筒部22が破
断ライン25より上方の主部26と破断ラインより下方
のピルファープルーフ裾部27とに区画されており、該
主部26の内面には容器口部30の雄ねじ31に螺合す
るねじ部28が形成されており、ピルファープルーフ裾
部27の内面には半径方向内方に突出する複数個の突起
29が、ブリッジ24と離れた位置に形成されている。
この突起29は、図11に示すように軸線方向下方から
上方に向って半径方向内方への突出量が漸次増大するよ
うな形状で形成されている。
【0005】この閉止装置では、キャップ20を容器口
部30に装着する際には、ピルファープルーフ裾部27
が弾性変形して突起29が容器口部30のあご部32を
乗り越えその下方に入り込む。そして、容器口部30に
装着されたキャップ20を開栓方向に回すと、ピルファ
ープルーフ裾部27の内面に設けられた突起29が容器
口部30のあご部下端に係止して、ピルファープルーフ
裾部27の上方への移動を阻止し、その結果キャップ2
0の主部26とピルファープルーフ裾部27とを連結す
るブリッジ24に引張力が作用し、ブリッジ24が破断
され、ピルファープルーフ裾部27が切り離される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の閉止装置には次のような問題があった。前者の
特公昭52−14677号公報に記載された閉止装置
は、キャップ1を容器口部11に装着する際に、環状体
7内面に形成されているキャップ逆止突起8又は容器口
部11に形成されている容体逆止突起14を圧縮し両者
を相対的に回転させることが必要であるが、これら逆止
突起を圧縮するには、キャップに相当大きなトルクを加
える必要があり、従ってキャップ1の装着が比較的困難
であり、またキャップに加えられる相当大きなトルクに
起因してキャップ装着時にブリッジが破断されてしまう
欠点がある。その欠点を解決するためには、逆止突起の
突出量を小さくするか或いは逆止突起を軟質又は柔軟な
ものにすることが考えられるが、そのようにすると容器
口部11にキャップ1を装着した後におけるキャップ逆
止突起8と容体逆止突起14との係合が不十分なものに
なり、開封表示によるタンパーエビデンス性が損なわれ
ることになる。さらに、上記の閉止装置では、キャップ
1および容器口部の形状が特異であり、通常の合成樹脂
製キャップや金属製キャップに適用させるのが困難であ
る欠点がある。
【0007】また後者の特公平1−30702号公報に
記載されたキャップ20は、ピルファープルーフ裾部2
7の突起29とブリッジ24とを離して設けたことによ
って、キャップ20を容器口部30に装着する際に突起
29が容器口部30のあご部32を乗り越えるときにピ
ルファープルーフ裾部27が弾性変形してもブリッジ2
4が破断されるのを防いでいる。しかし、このキャップ
20は、開栓時にピルファープルーフ裾部27の内面に
設けられた突起29が容器口部30のあご部下端に係止
してピルファープルーフ裾部27の上方への移動を阻止
し、その結果キャップ20の主部26とピルファープル
ーフ裾部27とを連結するブリッジ24に作用する引張
力でブリッジ24を破断する構造になっているために、
キャップを合成樹脂で形成した場合には、ブリッジ24
に引張力が作用するとブリッジ24が簡単に引き延さ
れ、これを破断させるにはキャップ本体を開栓方向にか
なりの角度回転させなければならなかった。
【0008】この種のタンパーエビデンス性を有するキ
ャップにあっては、容器口部に装着されたキャップを最
初の位置から開栓方向に回す時、容器口部の上端がキャ
ップ内面或いはライナー等から離れて容器の密封性が解
除された時点の回転角度(シールリリースアングル;以
下S.R.Aという)と、容器口部に装着されたキャップ
を最初の位置から開栓方向に回す時、ブリッジが切断さ
れる位置までの回転角度(ブリッジブレークアングル;
以下B.B.Aという)との関係が、S.R.A−B.B.A
=0度以上、好ましくは30度以上あることが望ましい
とされる。即ち、キャップ開栓時に、容器口部上端がラ
イナー等から離れて密封シールが解除される以前にブリ
ッジが切断されることが望ましいとされている。閉止装
置のキャップとして、アルミ合金などの金属製キャップ
を用い、このキャップを容器口部に被せ、その筒部を容
器口部の外周に沿って巻き締めしたものでは、一般に上
記B.B.Aを90度以内と小さくすることができるため
に、S.R.A−B.B.Aの値を大きくすることができ
る。しかし、上述した合成樹脂製キャップ20にあって
は、ブリッジ24の延びによってB.B.Aが大きくな
り、S.R.A−B.B.A=0度以下になる場合があり、
タンパーエビデンス性の向上の観点から改善すべき点が
あった。
【0009】さらに、このキャップ20を容器口部30
に装着する際に、ピルファープルーフ裾部27が弾性変
形することによって突起29が容器口部30のあご部3
2を乗り越えるものであり、たとえピルファープルーフ
裾部27の突起29とブリッジ24とを離して設けたと
しても、ブリッジ24の機械強度が弱いとキャップ螺着
時にブリッジ24が破断される場合があり、かかる不都
合を防止するためにはブリッジ24の強度を高めるか或
いは図10中の符号34,35に示すように破断ライン
25の上下に係合片を設け、キャップ螺着時にブリッジ
24が切断されるのを防止することが考えられる。しか
し、ブリッジ24の強度を高めると、キャップの開栓が
困難となったり、ブリッジ24が切れなくなってタンパ
ーエビデンス性が損なわれるおそれがあり、また破断ラ
イン25の上下に係合片を設けることは通常のキャップ
製造工程では困難であり、特別の製造工程が必須とな
り、製造コストの上昇を招いてしまうことになる。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、金属製キャップと合成樹脂製キャップとの両方が装
着可能な容器を備え、しかも該容器に合成樹脂製キャッ
プを装着する際のB.B.Aを小さくすることができ、良
好なタンパーエビデンス性を発揮し得る閉止装置の提供
を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる閉止装置
は、口部外周にネジ部が形成され、該ネジ部の下方にフ
ランジ部が形成された容器と、天板部とその周縁から垂
下する筒部とを備え、該筒部の下部に複数のブリッジを
残して水平スコアによって区画されたタンパーエビデン
スリング部が形成されたキャップとからなる閉止装置に
おいて、上記容器のフランジ部の上面に、上方に向けて
突出する1個または周方向に沿って複数個離間配置され
た係止爪が設けられ、上記キャップのタンパーエビデン
スリング部下端に、下方に向けて突出し周方向に沿って
複数個が離間配置された係止突起が設けられ、該キャッ
プを容器口部に装着した時に、上記フランジ部上面の径
止爪と上記径止突起とを係合させるか、或いはキャップ
のタンパーエビデンスリング部下端を、容器のネジ部の
直下に設けられた環状の膨出段部の下端に係合させてな
るものである。
【0012】また、本発明の好適な態様では、口部外周
にネジ部が形成され、該ネジ部の下方にフランジ部が形
成された容器と、天板部とその周縁から垂下する筒部と
を備え、該筒部の下部に複数のブリッジを残して水平ス
コアによって区画されたタンパーエビデンスリング部が
形成された合成樹脂製キャップとからなる閉止装置にお
いて、上記容器のフランジ部の上面に、上方に向けて突
出する1個または周方向に沿って複数個離間配置された
係止爪を設け、上記キャップのタンパーエビデンスリン
グ部下端に、下方に向けて突出し、該キャップを容器口
部に装着した時に上記フランジ部の係止爪に一側面が係
合する係止突起を、周方向に沿って複数個離間配置した
ものである。
【0013】上記合成樹脂製キャップを備えた閉止装置
において、容器のフランジ部上面に形成された係止爪
に、容器口部に装着したキャップを開栓方向に回した時
に、タンパーエビデンスリング部下端に設けられた係止
突起の一側面が当接する当接面からその反対側に向けて
突出高さが漸次減少するように形成された傾斜面を設け
ることが望ましい。
【0014】上記合成樹脂製キャップを備えた閉止装置
において、キャップの係止突起を、容器口部に装着した
キャップを開栓方向に回した時に、容器フランジ部上面
に設けられた係止爪の当接面に当接する一側面からその
反対側に向けて突出高さが漸次減少するように形成して
良い。
【0015】さらに上記合成樹脂製キャップを備えた閉
止装置において、キャップの係止突起に、該係止突起が
その一側面と反対側に変位する時の強度を、係止突起が
一側面側に変位する時の強度より小さくなるように切れ
目を設けた構成として良い。
【0016】また、容器のフランジ部上面に設けられた
係止爪の当接面及び上面側中央部に、キャップの係止突
起先端部を挿入する溝を設けた構成として良い。
【0017】また、上記合成樹脂製キャップを備えた閉
止装置において、キャップのタンパーエビデンスリング
部に、このタンパーエビデンスリング部をバンド状に開
環させる垂直スコアを設けて良い。
【0018】本発明の別な態様は、口部外周にネジ部が
形成され、該ネジ部の直下に径方向外方に環状に膨出し
た膨出段部が形成され、かつ該膨出段部の下方にフラン
ジ部が形成された容器と、天板部とその周縁から垂下す
る筒部とを備え、該筒部の下部に複数のブリッジを残し
て水平スコアによって区画されたタンパーエビデンスリ
ング部が形成された金属製キャップとからなる閉止装置
において、上記容器のフランジ部の上面に、上方に向け
て突出する1個または周方向に沿って複数個離間配置さ
れた係止爪を設け、上記キャップのタンパーエビデンス
リング部下端部を該容器の膨出段部下端部に被せるよう
に塑性変形させて巻き締めてなるものである。
【0019】上記金属製のキャップを備えた閉止装置に
おいて、キャップの筒部に設けられた水平スコアが、一
つの幅広ブリッジと複数の幅狭ブリッジとを残して筒部
とタンパーエビデンスリング部とを区画するように形成
されるとともに、該幅広ブリッジの端部に隣接してタン
パーエビデンスリング部をバンド状に開環させる垂直弱
化線を設けた構成として良い。
【0020】本発明にかかる閉止装置は、容器口部に装
着されたキャップを開栓方向に回転させ、ブリッジが切
断される位置までの回転角度であるブリッジ破壊角度が
90度以下であることが望ましい。
【0021】
【作用】本発明の閉止装置は、容器のフランジ部の上面
に、上方に向けて突出する1個または周方向に沿って複
数個離間配置された係止爪を設けた構成とし、この容器
に金属製キャップを装着する場合にはその筒部を容器口
部の外周に沿って巻き締め、このキャップのタンパーエ
ビデンスリング部下端部を容器の膨出段部下端部に被せ
るように塑性変形させて装着し、タンパーエビデンスリ
ング部の下端に、下方に向けて突出し周方向に沿って複
数個が離間配置された係止突起を設けた合成樹脂製キャ
ップを装着する場合には、タンパーエビデンスリング部
下端の係止突起を容器の係止爪に係合させて装着する。
【0022】この容器口部に、タンパーエビデンスリン
グ部下端に下方に向けて突出する係止突起を設けた合成
樹脂製キャップを装着する場合には、このキャップを容
器口部に被せて閉栓方向に回して螺着し、タンパーエビ
デンスリング部下端の係止突起は容器のフランジ部上面
に設けられた係止爪を乗り越えて、その先端が係止爪の
上端以下の高さとなって該キャップが装着される。容器
口部に装着されたキャップを開栓方向に回すと、係止突
起の一側面が係止爪の当接面に当接し、タンパーエビデ
ンスリング部の回転が阻止され、その結果キャップを開
栓方向に回す回転力が直接ブリッジに作用し、ブリッジ
が容易に切断される。
【0023】この閉止装置において、フランジ部上面の
係止爪に、係止突起の一側面が当接する当接面からその
反対側に向けて突出高さが漸次減少するように形成され
た傾斜面を設け、かつキャップの係止突起を、キャップ
開栓時に係止爪の当接面と当接する一側面からその反対
側に向けて突出高さが漸次減少するような形状とする
か、或いは係止突起に、該係止突起がその一側面と反対
側に変位する時の強度を、係止突起が一側面側に変位す
る時の強度より小さくなるように切れ目を設けた構成と
することによって、キャップ閉栓の際に係止突起がフラ
ンジ上面を乗り越え易く、その際の抵抗を減少させるこ
とができ、キャップ開栓時には係止突起の一側面が係止
爪の当接面に確実に当接、係合する。
【0024】この閉止装置において、容器のフランジ部
上面に設けられた係止爪の当接面及び上面側中央部に、
キャップの係止突起先端部を挿入する溝を設けた構成と
したことにより、キャップ装着時に上記溝内にキャップ
の係止突起の先端部が挿入され、係止突起の径方向内外
への移動が阻止されることから、係止突起が係止爪に乗
り上げた時に係止突起がキャップ径方向内外に曲ること
によってタンパーエビデンスリング部が変形し、余分な
力がブリッジに加わって閉栓時にブリッジが切断される
のを防止でき、さらにキャップ開栓時に係止爪の当接面
に係合した係止突起の一側面が溝に入って係止爪の当接
面から逃げることがない。
【0025】容器のフランジ部上面に複数個の係止爪を
周方向に沿って間隔をおいて配置し、上記合成樹脂製キ
ャップのタンパーエビデンスリング部下端に間隔をおい
て複数の係止突起を配置した構成とすることにより、合
成樹脂製キャップの複数のブリッジに均一に力を作用さ
せることができ、ブリッジの切断が容易となり、しかも
容器口部に装着されたキャップを開栓方向に回転させ、
ブリッジが切断される位置までの回転角度であるブリッ
ジ破壊角度(B.B.A)を90度、好ましくは45度以
下と小さくすることが可能となる。
【0026】また、キャップのタンパーエビデンスリン
グ部に、このタンパーエビデンスリング部をバンド状に
開環するための垂直スコア或いは垂直弱化線を設けるこ
とにより、キャップ開栓時に水平スコアが切断されてキ
ャップの主部からタンパーエビデンスリング部が切り離
されるとともに、タンパーエビデンスリング部がバンド
状に開環され、容器口部から容易に取り外しができる。
【0027】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。図1および図2は本発明にかかる閉止装置の第1実
施例を示すものであり、これらの図中符号50はキャッ
プ、70は容器を示している。本実施例において、キャ
ップ50はポリプロピレンなどの合成樹脂から作られて
いる。また容器70は、ポリエチレンテレフタレート
(PET)などの合成樹脂から作られている。なお、容
器70は本実施例に限定されることなくガラス容器であ
っても良い。
【0028】キャップ50は、円形をなす天板部51
と、この天板部51の周縁から垂下する筒部52とから
なるキャップ本体53と、このキャップ本体53の天板
部51内面側に設けられた薄肉状のライナー54とを備
えて構成されている。上記筒部52は、複数の細いブリ
ッジ55を残して水平スコア56により、水平スコア5
6より上部の主部57と、水平スコア56より下部のタ
ンパーエビデンスリング部(以下、TEリング部とい
う)58とに区画されている。この主部57の内壁面に
は、容器70の口部外周に形成された雄ネジ71と螺合
するネジ部59が形成されている。また、TEリング部
58の内壁面には、径方向内方に向けて上下方向に起伏
可能な板状の複数のタブ60が突出形成されるととも
に、該タブ60の下方のTEリング部58には環状のビ
ード部61が形成されている。
【0029】このTEリング部58下端には、下方に向
けて突出した係止突起62が、周方向に沿って複数個、
離間配置されている。この実施例では、係止突起62の
開栓方向側の一側面62aが、閉栓方向側の他側面62
bよりも長く、それらの先端を結ぶ下面側は斜面になっ
ている。
【0030】容器70は、その口部70aの上部外周に
雄ネジ71が形成され、雄ネジ71の下方に環状に膨出
した膨出段部72が形成され、またその下方の首部には
フランジ73が形成されている。このフランジ部73の
上面には、上方に向けて突出する複数の係止爪74が周
方向に沿って離間配置されている。
【0031】この係止爪74は、係止突起62の一側面
が当接する当接面74aからその反対側に向けて突出高
さが漸次減少する傾斜面74bが形成されている。この
実施例では、この係止爪74と、TEリング部58下端
の係止突起62とを、キャップ閉栓時にはそれぞれの傾
斜面の低い方から徐々に高くなる方向でそれぞれが当接
し、キャップ開栓時には係止爪74と係止突起62のそ
れぞれの最大突出高さを有する一側面62aと当接面7
4aとが当接するように配設されている。このように構
成することにより、キャップ閉栓時には、TEリング部
58下端の係止突起62が突出高さの低い他側面62b
側から、フランジ部73上面の係止爪74の傾斜面74
bに接し、係止突起62の斜面が係止爪74の傾斜面7
4bを滑りながら、係止突起62の一側面62a先端が
係止爪74の当接面74a先端を乗り越えることができ
るようになっている。
【0032】これら係止突起62と係止爪74の個数は
特に限定されないが、少ない回転、例えば90度以下、
望ましくは45度程度でブリッジ55を切断してTEリ
ング部58の切り離しを行うためには、係止突起62と
係止爪74とを4つ以上配設すれば良く、或いは係止爪
74を4つ以下とし、係止突起62を4つ以上設けるこ
とによってB.B.A.を小さくすることが可能である。
【0033】本実施例による閉止装置の使用方法につい
て説明する。容器70は、所望の内容液を充填した後、
図示略のキャップ装着装置に搬送され、フランジ73の
下面を支承し、好ましくは懸吊状態で搬送しつつ、その
口部70aにキャップ50を螺着嵌合し、キャップ50
を装着して密封する。
【0034】なおキャップ50を容器口部70aに装着
する場合、TEリング部58の内壁面に形成されたタブ
60は、容器口部70aの上端や雄ネジ71、及び膨出
段部72の上部に当接し、その先端を上方に向けて倒さ
れた状態となって容器70の雄ネジ71とキャップ50
のネジ部59との閉方向への螺子嵌合に従って下方に移
動し、膨出段部72上部を乗り越え、膨出段部72とフ
ランジ部73の間の縮径部分に入り、タブ60自身の弾
性力によってその先端を係止爪非形成面に当接させるよ
うに起立する。
【0035】キャップ50の巻締め終了が近づくと、T
Eリング部58下端の係止突起62が突出高さの低い他
側面62b側から、フランジ部73上面の係止爪74の
傾斜面74bに接し、係止突起62の斜面が係止爪74
の傾斜面74bを滑りながら、係止突起62の一側面6
2a先端が係止爪74の当接面74a先端を乗り越え、
複数の係止突起62はそれぞれが複数の係止爪74間の
位置となってキャップ50の巻締めが終了される。
【0036】キャップ50が装着された状態において、
係止突起62の先端は係止爪74先端よりもかなり下方
に位置している。また、容器口部70aの上端および外
周面は、キャップ50の天板部51内面に設けられた軟
質樹脂からなるライナー54に圧接し、それによって容
器70が密封されている。
【0037】この閉止装置のキャップ50を開栓する場
合、容器口部70aに装着されたキャップ50を開栓方
向に回すと、TEリング部58下端のそれぞれの係止突
起62は、僅かな回転移動によってその一側面62a
が、フランジ部73上面に設けられた係止爪74の当接
面74aに当接し、TEリング部58の開栓方向への回
転が阻止される。
【0038】キャップ50の主部57は開栓方向に回さ
れ、TEリング部58は回転を阻止されることから、主
部57とTEリング部58とを連結している複数の細い
ブリッジ55は主部57の回転に従って急激に横方向に
引っ張られ、直ちに切断される。その結果、キャップ5
0の主部57からTEリング部58が切り離された状態
となる。このブリッジ55が切断された時点では、容器
口部70aの上端および上端近傍の外周面にはライナー
54が当接しており、容器70の密封性が維持されてい
る。
【0039】キャップ50の主部57をさらに開栓方向
に回すと、容器口部70aの上端および上端近傍の外周
面からライナー54が離れ、容器70の密封シールが解
放され、さらに主部57を回して容器口部70aから取
り外す。
【0040】このキャップ50の開栓において、万一T
Eリング部58下端の係止突起62がフランジ部73上
面の係止爪74を乗り越え、TEリング部58の回転阻
止の効果が得られなかった場合には、タブ60が膨出段
部72の下面に当接して下方に曲り、ビード部61に接
し、ビード部61と膨出段部72上部の下面とに挟まれ
ることでTEリング部58の上昇が阻止され、その結果
ブリッジ55が引っ張られて切断され、TEリング部5
8を確実に切り離すことができる。
【0041】この実施例の閉止装置では、容器70のフ
ランジ部73上面に、上方に向けて突出する複数の係止
爪74を周方向に沿って離間配置し、この容器口部70
aに、TEリング部28下端に下方に向けて突出する複
数の係止突起62を設けた合成樹脂製のキャップ50を
装着する構成としたので、容器口部70aに装着された
キャップ50を開栓方向に回すと、係止突起62の一側
面62aが係止爪74の当接面74aに当接し、TEリ
ング部58の回転が阻止され、その結果キャップ50を
開栓方向に回す回転力が直接ブリッジ55に作用し、ブ
リッジ55が容易に切断される。従って、この実施例の
閉止装置によれば、容器口部70aに装着されたキャッ
プ50を開栓方向に回転させ、ブリッジ55が切断され
る位置までの回転角度であるブリッジ破壊角度(B.B.
A)を90度以下、望ましくは45度以下と小さくする
ことが可能となる。
【0042】なお、上記実施例においては係止突起62
の突出部形状を略三角形板状としたが、この係止突起6
2の形状は閉栓時に係止爪74を乗り越えるのが容易で
あり、かつ開栓時に係止爪74の当接面74aに確実に
係合するものであれば、その形状は特に限定されない。
例えば、TEリング部58下端からその先端部を開栓方
向側に向けて傾斜しつつ下方に延びる細板状、翼状或い
は棒状の係止突起を設けても良い。このような形状とし
た係止突起は、キャップ閉栓時には係止爪74の傾斜面
74bに押されてTEリング部58側に押し曲げられる
ことによって係止爪74を乗り越え、キャップ開栓時に
は係止爪74の当接面74aに確実に係合するようにな
る。さらに、係止突起を起伏自在な厚さとし、該突起の
閉栓方向側に隣接して低い補助突起を設けた構成とし、
キャップ閉栓時には係止突起が比較的容易に倒れて係止
爪74を乗り越え、キャップ開栓時にはその係止突起が
係止爪74の当接面74aに当接し、補助突起によって
倒れを防ぐことによって係合させるように構成しても良
い。このように構成することによって、閉栓時に係止突
起は係止爪74を乗り越える際の抵抗が小さくなり、ブ
リッジ55に余分な力が加わることがないので、閉栓時
におけるブリッジ55の切断を防止することができる。
【0043】図3及び図4は本発明の閉止装置の第2実
施例を示すものである。この実施例による閉止装置は、
先の第1実施例での閉止装置とほぼ同様の構成要素を備
えて構成され、この実施例では、フランジ部73上面に
設けた係止爪75の当接面及び上面中央に、TEリング
部58下端の設けられた係止突起62の先端が挿入され
る溝76を設けた構成になっている。
【0044】この実施例の閉止装置によれば、キャップ
装着時に上記溝76内にキャップ50の係止突起62の
先端部が挿入され、係止突起62の径方向内外への移動
が阻止されることから、係止突起62が係止爪75に乗
り上げた時に係止突起62がキャップ径方向内外に曲る
ことによってTEリング部58が変形し、余分な力がブ
リッジ55に加わって閉栓時にブリッジ55が切断され
るのを防止でき、さらにキャップ開栓時に係止爪75の
当接面に係合した係止突起62の一側面62aが溝76
に入って係止爪75の当接面から逃げることがないの
で、TEリング部58の回転阻止を確実に行うことがで
きる。
【0045】図5及び図6は本発明の閉止装置の第3実
施例を示すものである。この実施例による閉止装置は先
の第1実施例と同様の構成要素を備えており、この実施
例ではキャップ50のTEリング部58下端に下方に向
けて延びる複数の細棒状の係止突起63を設けるととも
に、それら係止突起63の一側面63aに対する面側の
基端部近傍に切れ目64を設けた構成になっている。
【0046】この切れ目64を設けた係止突起63は、
キャップ50を閉栓方向に回し、フランジ部73上面の
係止爪74の傾斜面74bに当接する際には、図6に示
すように切れ目64から先端を一側面63a側に向けて
係止突起63が容易に倒れるようになっている。また、
容器口部70aに装着されたキャップ50を開栓方向に
回す場合には、係止突起63の一側面63aが係止爪7
4の当接面74aに当接し、この場合には係止突起63
が倒れることなく、係止突起63と係止爪74とが強固
に係合してTEリング部58の開栓方向への回転を阻止
する。
【0047】この実施例の閉止装置は、係止突起63
に、先端を一側面63a側に向けて容易に倒れるような
切れ目64を設けた構成としたので、キャップ閉栓時に
係止爪74に係止突起63が当接しても係止突起63が
変位して容易に係止爪74を乗り越えることができ、閉
栓時にブリッジ55に加わる抵抗力を低くすることによ
って、閉栓時のブリッジ切断の不都合を防止することが
できる。
【0048】図7は本発明の閉止装置の第4実施例を示
すものである。この実施例による閉止装置は、先の第1
実施例での閉止装置とほぼ同様の構成要素を備えて構成
され、この実施例では、キャップ50のTEリング部5
8に、このTEリング部58をバンド状に開環するため
の垂直スコア81を設けた構成になっている。この実施
例での垂直スコア81は、水平スコア56に連設されて
いる。なお、複数のブリッジ55のうち垂直スコア81
の両側に位置するブリッジ55を他のブリッジ55より
も太く形成しても良い。
【0049】この実施例による閉止装置は、先の実施例
と同様に容器口部70aにキャップ50を装着し、キャ
ップ50を開栓することができ、TEリング部58に垂
直スコア81を設けたことにより、開栓時に係止突起6
2の一側面62aが係止爪74の当接面74aに当接し
てTEリング部58の回転が阻止され、主部57とTE
リング部58とを連結するブリッジ55が切断され、ブ
リッジ55の切断によりTEリング部58が垂直スコア
81から開環されてバンド状となって、キャップ50の
主部57から切り取られる。
【0050】この実施例の閉止装置では、TEリング部
58に垂直スコア81を設け、キャップ開栓時にTEリ
ング部58をバンド状に開環する構成としたので、TE
リング部58を容器口部70aから容易に取り外すこと
ができ、開封表示が一層明かとなって閉止装置のタンパ
ーエビデンス性をさらに向上させることができる。ま
た、TEリング部58が容器口部70aに残存せずキャ
ップ50と一緒に取り外すことができるので、使用後に
も容器70とTEリング部58を含めたキャップ50と
が容易に分割でき、容器70とキャップ50との廃棄及
び再処理を容易にできる効果が得られる。
【0051】この実施例において、キャップ50の水平
スコア56を、キャップ周方向の全周にわたって形成す
ることなく一部が幅広ブリッジとして残るようにし、こ
の幅広ブリッジの一端に隣接して垂直スコア81或いは
垂直弱化線を設けた構成としても良い。ここで、垂直弱
化線とは、中央或いは端部に垂直方向ブリッジとなる未
切断部分を残してTEリング部58を垂直方向或いは斜
め下方に切断した構造のものや、TEリング部58に薄
い連結部分が残るように浅く切断した構造とすることが
できる。また、上記幅広ブリッジを形成する際にその両
端部に隣接するようにして2本の垂直弱化線を設けても
良い。このように幅広ブリッジの両端部に隣接するよう
にして2本の垂直弱化線を設けることにより、一方の垂
直弱化線の破断によりTEリング部58を開環した後、
このバンドを残る他方の垂直弱化線に沿って容易にキャ
ップ50の主部57から引きちぎることができる。
【0052】なお、上述した各実施例は本発明の閉止装
置を例示したものであり、種々の改変が可能であること
は言うまでもない。例えば、上記各実施例では、キャッ
プ本体53の天板部51内面にライナーを配した構成と
したが、天板部内面側に容器口部上端に接して気密性を
付与する突条等を配しライナーを省いたライナーレスキ
ャップであってもよい。また、上記各実施例では、容器
70をPETなどのプラスチック製容器としたが、ガラ
ス製容器を使用しても良い。
【0053】図8は本発明の閉止装置の第5実施例を示
すものである。この実施例は、アルミ合金などの金属製
キャップ90を、容器口部100に巻締めた閉止装置を
例示するものである。この金属製キャップ90は、天板
部91とその周縁から垂下する筒部92とからなる金属
製のキャップ本体93と、その天板部92内面側に設け
られた薄肉状の合成樹脂製のライナー94とからなって
いる。筒部92には複数の細いブリッジ95を残して周
方向に設けられた水平スコア96が形成され、これによ
り筒部92が天板部92側の主部97とその下部のTE
リング部98とに区画されている。筒部92は、容器口
部100の外周面の雄ネジ101に沿うように巻締めら
れている。また、筒部92のTEリング部98下端は、
容器口部100の膨出段部102下端を覆うように成形
されている。
【0054】この容器は先の第1実施例の容器70と同
等の構成としてよく、容器口部100の外周面に雄ネジ
101が形成され、該雄ネジ101の直下に膨出段部1
02が形成され、膨出段部102の下方に縮径部104
を介してフランジ部103が設けられている。そしてこ
のフランジ部103の上面に複数の係止爪105が周方
向に沿って配設されている。
【0055】この実施例の閉止装置は、筒部92を容器
口部100外周に合わせて塑性変形させる前のストレー
トな筒部92を有する金属製キャップ体を容器口部10
0に被せ、巻締めローラを備えたキャッピング装置によ
って、筒部92を容器口部100の外周面の雄ネジ10
1に沿うように巻締めるとともに、TEリング部98の
下端部を膨出段部102下端を覆うように成形して巻締
める。この時、キャップ90の上端側からトップロード
を加え、容器口部100がライナー94に強く押付けら
れた状態で筒部92が巻締められる。膨出段部102と
フランジ部103の間は縮径部104によって十分な間
隔が設けられているので、キャップ巻締めの際に係止爪
105が邪魔になることがない。
【0056】そして図8に示すように容器口部100に
装着されたキャップ90を開栓方向に回すと、キャップ
本体93は容器口部100の雄ネジ101に螺合して上
昇するがTEリング部98はその下端が容器口部100
の膨出段部102下端に係止されその上昇が阻止されて
いるから、TEリング部98と主部97とを連結してい
る複数のブリッジ95が切断され、TEリング部98が
主部97から切り離され、開封が明示されるようになっ
ている。アルミ合金など金属製キャップを用いた場合に
は開栓時にTEリング部98と主部97間に生じる引張
力によってブリッジ95を直ぐに切断することができる
ため、B.B.Aを90度以下、望ましくは45度以下と
小さくすることができる。
【0057】なお、この実施例のキャップ90の筒部9
2に設けた水平スコア96を、1つの幅広ブリッジと複
数の幅狭ブリッジとを残して主部97とTEリング部9
8とを区画するように形成し、この幅広ブリッジの端部
に隣接してTEリング部98をバンド状に開環させる垂
直弱化線を設けた構成としても良い。このようにTEリ
ング部98に垂直弱化線を設けることにより、キャップ
開栓時に水平スコア98が切断され、TEリング部98
がバンド状に開環され、容器口部100に残存せずキャ
ップ90と一緒に取り外すことができ、使用後にも容器
とTEリング部を含めたキャップとが容易に分割でき、
容器とキャップとの廃棄及び再処理が容易となる。
【0058】上記実施例では容器口部100に金属製の
キャップ90を巻締めた場合を例示したが、この容器口
部100と図1及び図2に示す実施例による容器口部7
0とは実質的に同じ機能を有するものである。即ち、こ
れらの容器口部70,100には図1及び図2に示す合成樹脂
製キャップ50と、図8に示すような金属製のキャップ
90とのいずれも装着可能である。即ち、容器口部70,1
00に合成樹脂製のキャップ50を装着する場合には、そ
のTEリング部58下端に突出形成した係止突起62を
フランジ部73,103上面に設けた係止爪74,105に係止させ
ることによってタンパーエビデンス性が得られ、また金
属製のキャップ90を装着する場合には、そのTEリン
グ部98の下端を膨出段部72,102に係合させることによ
りタンパーエビデンス性が得られる。また、容器口部70
a,100の膨出段部72,102とフランジ部73,103との間に十
分な間隔の縮径部104を設けることにより、金属製のキ
ャップ90を装着する際に係止爪74,103が邪魔になら
ず、通常の容器口部と同様にキャッピングすることがで
きる。
【0059】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の閉止装置
は、容器のフランジ部の上面に、上方に向けて突出する
1個または周方向に沿って複数個離間配置された係止爪
を設けた構成とし、この容器に金属製キャップを装着す
る場合にはその筒部を容器口部の外周に沿って巻き締
め、このキャップのタンパーエビデンスリング部下端部
を容器の膨出段部下端部に被せるように塑性変形させて
装着し、タンパーエビデンスリング部の下端に、下方に
向けて突出し周方向に沿って複数個が離間配置された係
止突起を設けた合成樹脂製キャップを装着する場合に
は、タンパーエビデンスリング部下端の係止突起を容器
の係止爪に係合させて装着する。従ってこの閉止装置
は、その容器に、金属製キャップと合成樹脂製キャップ
とを装着することができる。
【0060】この容器に、TEリング部下端に下方に向
けて延びる複数の係止突起を有する合成樹脂製キャップ
を装着した場合には、容器口部に装着されたキャップを
開栓方向に回すと、係止突起の一側面が係止爪の当接面
に当接し、TEリング部の回転が阻止され、その結果キ
ャップを開栓方向に回す回転力が直接ブリッジに作用
し、ブリッジが容易に切断されることから、ブリッジが
切断される位置までの回転角度であるブリッジ破壊角度
(B.B.A)を少なくすることができ、合成樹脂製キャ
ップと金属製キャップとのいずれのキャップでもB.B.
Aを90度以下、望ましくは45度以下とすることがで
き、S.R.Aに比してB.B.Aの小さいタンパーエビデ
ンス性の良好な閉止装置を提供することができる。
【0061】この閉止装置において、フランジ部上面の
係止爪に、係止突起の一側面が当接する当接面からその
反対側に向けて突出高さが漸次減少するように形成され
た傾斜面を設け、かつキャップの係止突起を、キャップ
開栓時に係止爪の当接面と当接する一側面からその反対
側に向けて突出高さが漸次減少するような形状とする
か、又はタンパーエビデンスリング部下端からその先端
部を開栓方向側に向けて傾斜しつつ下方に延びるような
形状とするか、或いは係止突起に、該係止突起がその一
側面と反対側に変位する時の強度を、係止突起が一側面
側に変位する時の強度より小さくなるように切れ目を設
けた構成とすることによって、キャップ閉栓の際に係止
突起がフランジ上面を乗り越え易く、その際の抵抗を減
少させることができ、キャップ閉栓時にブリッジに余分
な力が加わってブリッジが切断される不都合を防ぐこと
ができる。
【0062】また、容器のフランジ部上面に設けられた
係止爪の当接面及び上面側中央部に、キャップの係止突
起先端部を挿入する溝を設けた構成としたことにより、
キャップ装着時に上記溝内にキャップの係止突起の先端
部が挿入され、係止突起の径方向内外への移動が阻止さ
れることから、係止突起が係止爪に乗り上げた時に係止
突起がキャップ径方向内外に曲ることによってTEリン
グ部が変形し、余分な力がブリッジに加わって閉栓時に
ブリッジが切断されるのを防止でき、さらにキャップ開
栓時に係止爪の当接面に係合した係止突起の一側面が溝
に入って係止爪の当接面から逃げるのを防止でき、係止
突起と係止爪との係合が確実に行われ、タンパーエビデ
ンス性が確実なものとなる。
【0063】また、TEリング部に垂直スコア或いは垂
直弱化線を設け、キャップ開栓時にTEリング部をバン
ド状に開環する構成としたので、TEリング部を容器口
部から容易に取り外すことができ、開封表示が一層明か
となって閉止装置のタンパーエビデンス性をさらに向上
させることができる。また、TEリング部が容器口部に
残存せずキャップと一緒に取り外すことができるので、
使用後にも容器とTEリング部を含めたキャップとが容
易に分割でき、容器とキャップとの廃棄及び再処理が容
易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例を示す閉止装置の正
面図である。
【図2】図2は同じ閉止装置の正面断面図である。
【図3】図3は本発明の第2実施例を示す閉止装置の要
部断面図である。
【図4】図4は同じ閉止装置の係止爪の平面図である。
【図5】図5は本発明の第3実施例を示す閉止装置の要
部拡大正面図である。
【図6】図6は同じ閉止装置の閉栓時状態を示す要部拡
大正面図である。
【図7】図7は本発明の第4実施例を示す要部拡大正面
図である。
【図8】図8は本発明の第5実施例を示す閉止装置の一
部断面視した正面図である。
【図9】図9は従来の閉止装置の一例を示す斜視図であ
る。
【図10】図10は従来の閉止装置の他の例を示す一部
断面視した正面図である。
【図11】図11は図10に示す閉止装置の要部斜視図
である。
【符号の説明】
50,90……キャップ、51,91……天板部、5
2,92……筒部、53,93……キャップ本体、5
4,94……ライナー、55,95……ブリッジ、5
6,96……水平スコア、57,97……主部、58,
98……TEリング部(タンパーエビデンスリング
部)、59……ネジ部、60……タブ、61……ビード
部、62,63……係止突起、62a,63a……一側
面、64……切れ目、70……容器、70a,100…
…容器口部、71,101……雄ネジ、72,102…
…膨出段部、73,103……フランジ、74,75,
105……係止爪、74a……当接面、81……垂直ス
コア。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口部外周にネジ部が形成され、該ネジ部
    の下方にフランジ部が形成された容器と、 天板部とその周縁から垂下する筒部とを備え、該筒部の
    下部に複数のブリッジを残して水平スコアによって区画
    されたタンパーエビデンスリング部が形成されたキャッ
    プとからなる閉止装置において、 上記容器のフランジ部の上面に、上方に向けて突出する
    1個または周方向に沿って複数個離間配置された係止爪
    が設けられ、上記キャップのタンパーエビデンスリング
    部下端に、下方に向けて突出し周方向に沿って複数個離
    間配置された係止突起が設けられ、該キャップを容器口
    部に装着した時に、上記フランジ部上面の径止爪と上記
    径止突起とを係合させるか、或いはキャップのタンパー
    エビデンスリング部下端を、容器のネジ部の直下に設け
    られた環状の膨出段部の下端に係合させてなることを特
    徴とする閉止装置。
  2. 【請求項2】 口部外周にネジ部が形成され、該ネジ部
    の下方にフランジ部が形成された容器と、 天板部とその周縁から垂下する筒部とを備え、該筒部の
    下部に複数のブリッジを残して水平スコアによって区画
    されたタンパーエビデンスリング部が形成された合成樹
    脂製キャップとからなる閉止装置において、 上記容器のフランジ部の上面に、上方に向けて突出する
    1個または周方向に沿って複数個離間配置された係止爪
    が設けられ、 上記キャップのタンパーエビデンスリング部下端に、下
    方に向けて突出し、該キャップを容器口部に装着した時
    に上記フランジ部の係止爪に一側面が係合する係止突起
    が、周方向に沿って複数個離間配置されたことを特徴と
    する閉止装置。
  3. 【請求項3】 容器のフランジ部上面に形成された係止
    爪に、容器口部に装着したキャップを開栓方向に回した
    時に、タンパーエビデンスリング部下端に設けられた係
    止突起の一側面が当接する当接面からその反対側に向け
    て突出高さが漸次減少するように形成された傾斜面が設
    けられたことを特徴とする請求項1または2の閉止装
    置。
  4. 【請求項4】 キャップの係止突起が、容器口部に装着
    したキャップを開栓方向に回した時に、容器フランジ部
    上面に設けられた係止爪の当接面に当接する一側面から
    その反対側に向けて突出高さが漸次減少するように形成
    されたことを特徴とする請求項2または3の閉止装置。
  5. 【請求項5】 キャップの係止突起に、該係止突起がそ
    の一側面と反対側に変位する時の強度を、係止突起が一
    側面側に変位する時の強度より小さくなるように切れ目
    を設けたことを特徴とする請求項2または3の閉止装
    置。
  6. 【請求項6】 容器のフランジ部上面に設けられた係止
    爪が、その当接面及び上面側中央部に、キャップの係止
    突起先端部を挿入する溝を有していることを特徴とする
    請求項2から5のいずれかの閉止装置。
  7. 【請求項7】 キャップのタンパーエビデンスリング部
    に、このタンパーエデンスリング部をバンド状に開環さ
    せる垂直スコアを設けたことを特徴とする請求項2から
    6のいずれかの閉止装置。
  8. 【請求項8】 口部外周にネジ部が形成され、該ネジ部
    の直下に径方向外方に環状に膨出した膨出段部が形成さ
    れ、かつ該膨出段部の下方にフランジ部が形成された容
    器と、 天板部とその周縁から垂下する筒部とを備え、該筒部の
    下部に複数のブリッジを残して水平スコアによって区画
    されたタンパーエビデンスリング部が形成された金属製
    キャップとからなる閉止装置において、 上記容器のフランジ部の上面に、上方に向けて突出する
    1個または周方向に沿って複数個離間配置された係止爪
    が設けられ、上記キャップのタンパーエビデンスリング
    部下端部を該容器の膨出段部下端部に被せるように塑性
    変形させて巻き締めてなることを特徴とする閉止装置。
  9. 【請求項9】 キャップの筒部に設けられた水平スコア
    が、1つの幅広ブリッジと複数の幅狭ブリッジとを残し
    て主部とタンパーエビデンスリング部とを区画するよう
    に形成されるとともに、該幅広ブリッジの端部に隣接し
    てタンパーエビデンスリング部をバンド状に開環させる
    垂直弱化線が設けられたことを特徴とする請求項2から
    8のいずれかの閉止装置。
  10. 【請求項10】 容器口部に装着されたキャップを開栓
    方向に回転させ、ブリッジが切断される位置までの回転
    角度であるブリッジ破壊角度が90度以下であることを
    特徴とする請求項1から9のいずれかの閉止装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220144499A1 (en) * 2020-11-12 2022-05-12 Silgan White Cap LLC Closure with Tamper-Evidencing Lift Tab

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220144499A1 (en) * 2020-11-12 2022-05-12 Silgan White Cap LLC Closure with Tamper-Evidencing Lift Tab

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