JPH0889624A - 弾球遊技機の障害装置 - Google Patents

弾球遊技機の障害装置

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JPH0889624A
JPH0889624A JP25949494A JP25949494A JPH0889624A JP H0889624 A JPH0889624 A JP H0889624A JP 25949494 A JP25949494 A JP 25949494A JP 25949494 A JP25949494 A JP 25949494A JP H0889624 A JPH0889624 A JP H0889624A
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JP
Japan
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spherical
angle
receiving member
obstacle
bearing
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JP25949494A
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English (en)
Inventor
Kunio Matsumoto
邦夫 松元
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Fuji Shoji Co Ltd
Original Assignee
Fuji Shoji Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変動図柄表示手段等の所要装置の取り付け板
に風車等の障害体を設けているにも拘わらず、遊技盤に
装着される他の各種遊技部品との相対関係を考慮して、
風車等の障害体の取り付け角度を必要に応じて容易に調
節できる弾球遊技機の障害装置を提供する。 【構成】 遊技盤5 に変動図柄表示手段等の所要装置19
を装着すると共に、この所要装置19の取り付け板28,37
に、該取り付け板28,37 から前方に突出し且つ遊技盤5
の盤面に沿って飛行又は落下する遊技球の移動方向を変
化させるための障害体31を装着する。取り付け板28,37
には、この取り付け板28,37 の後側の角度調節手段33を
介して障害体31を角度調節可能に装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ機、アレンジ
ボール機等の弾球遊技機の障害装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機等の弾球遊技機では、遊技盤
の前面に障害釘、風車、入賞口及び入賞手段等を夫々配
置すると共に、複数個、例えば3個の図柄表示部を有す
る変動図柄表示手段と、この変動図柄表示手段を作動さ
せるための始動ゲートとを配置して、始動ゲートに遊技
球が入球した時に変動図柄表示手段の各図柄表示部の図
柄を変動させ、その停止図柄が例えば「7・7・7」等
の当たりとなった時に、大入賞口の開閉板を開放して、
盤面に沿って上方から落下する遊技球を開閉板により大
入賞口内に案内し、その大入賞口内に入った遊技球の球
数に応じて賞球を払い出すようにしている。
【0003】従来、風車を遊技盤に装着する場合の装着
構造として、風車を支持する支軸を直接遊技盤に打ち込
む構造の他に、変動図柄表示手段等を遊技盤に取り付け
る取り付け板の両側の張り出し部にボス部を一体に形成
し、この各ボス部に風車の支軸を挿支して、変動図柄表
示手段等と風車とを一体に遊技盤に装着する構造等があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の変動図柄表示手
段等と風車とを一体に取り付け板に設け、この取り付け
板を遊技盤に装着する構造では、変動図柄表示手段等と
風車を一体の部品として取り扱うことができ、遊技盤の
組み立て時の作業性が著しく向上すると共に、限られた
スペースに多数の遊技部品を集約的に配置できる利点が
ある。
【0005】一方、風車は、遊技盤に沿ってガイドレー
ルから遊技盤の上部側に飛行する遊技球、又は遊技盤の
上部から下方に落下する遊技球と衝突して、その遊技球
の落下方向を不規則に変化させる障害装置の一つとし
て、障害釘と共に非常に重要な構成要素である。従っ
て、風車の取り付け角度、取り付け位置によって、遊技
盤に沿って落下する遊技球の流れが微妙に又は大きく変
化し、その僅かな違いが遊技球の流れを決定する大きな
要素となっている。
【0006】しかし、従来の風車は、支軸の角度調節が
不能であるため、障害釘の釘調節のように、その取り付
け角度を調節することはできない。このため、変動図柄
表示手段等と風車を一体化した設計を行う場合には、遊
技盤に装着した時の他の障害釘、入賞手段等との相対位
置をも考慮に入れて、遊技盤上での遊技球の流れ全体を
考えつつ、各風車の角度、位置等を決定しなければなら
ず、その決定が非常に煩雑になる欠点がある。
【0007】本発明は、このような従来の課題に鑑み、
変動図柄表示手段等の所要装置の取り付け板に風車等の
障害体を設けているにも拘わらず、遊技盤に装着される
他の各種遊技部品との相対関係を考慮して、風車等の障
害体の取り付け角度を必要に応じて容易に調節できる弾
球遊技機の障害装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技盤5 に変動図柄表示手段等の所要装置19を装着
すると共に、この所要装置19の取り付け板28,37 に、該
取り付け板28,37 から前方に突出し且つ遊技盤5 の盤面
に沿って飛行又は落下する遊技球の移動方向を変化させ
るための障害体31を装着した弾球遊技機において、取り
付け板28,37 に、該取り付け板28,37 の後側の角度調節
手段33を介して障害体31を角度調節可能に装着したもの
である。
【0009】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明において、角度調節手段33に、障害体31を支持
する球面部50と、取り付け板28,37 側に設けられ且つ球
面部50を受ける受け部材52と、受け部材52との間で球面
部50を角度調節可能に保持する押さえ部材53とを備えた
ものである。
【0010】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の発明において、取り付け板28,37 に開口部39
を形成し、球面部50を有する軸受51に支軸55を設け、こ
の支軸55を取り付け板28,37 の開口部39から前側に突出
させ、この支軸55の前端側に、該支軸55の軸心廻りに障
害体31を回転自在に設け、球面部50を受ける受け部材52
を取り付け板28,37 の後側に装着し、この受け部材52と
の間で球面部50を押さえる押さえ部材53をネジ70で受け
部材52に取り付けたものである。
【0011】請求項4に記載の本発明は、請求項1、2
又は3に記載の発明において、取り付け板28,37 に上下
及び左右方向の調節溝38を有する十字状の開口部39を形
成すると共に、受け部材52の球面凹部58に、開口部39と
対応する上下及び左右方向の切り欠き部59を形成し、障
害体31の調節時に軸受51が調節溝38と切り欠き部59とを
通るようにしたものである。
【0012】
【作用】請求項1に記載の本発明では、変動図柄表示手
段等の所要装置19の取り付け板28,37 に、この取り付け
板28,37 の後側の角度調節手段33を介して障害体31を装
着しているため、変動図柄表示手段等の所要装置19の取
り付け板28,37 に障害体31を設けているにも拘わらず、
障害体31の角度を必要に応じて容易に調節できる。この
ため、所要装置19と障害体31とを取り付け板28,37 で一
体化する場合に、その製作後に個々の機種に応じて、遊
技盤5 に装着される他の各種遊技部品との相対関係を考
慮しつつ、障害体31の取り付け角度を適宜調節でき、ま
たその調節を釘調節と同様に容易に行える。しかも、角
度調節手段33が取り付け板28,37 の後側にあるので、角
度調節手段33が遊技球の障害になることがない。
【0013】請求項2に記載の本発明では、角度調節手
段33に、障害体31を支持する球面部50と、取り付け板2
8,37 側に設けられ且つ球面部50を受ける受け部材52
と、受け部材52との間で球面部50を角度調節可能に保持
する押さえ部材53とを備えており、障害体31の角度を球
面部50の中心廻りに容易に調節できる。また角度調節手
段33が球面部50と受け部材52と押さえ部材53とから構成
されているため、その構造が簡単である。
【0014】請求項3に記載の本発明では、球面部50を
有する軸受51に支軸55を設け、この支軸55を取り付け板
28,37 の開口部39から前側に突出させ、この支軸55の前
端側に、支軸55の軸心廻りに障害体31を回転自在に設け
ているので、回転式の障害体31を採用しているにも拘わ
らず、その取り付け角度を容易に調節できる。また球面
部50を受ける受け部材52を取り付け板28,37 の後側に装
着し、この受け部材52との間で球面部50を押さえる押さ
え部材53をネジ70で受け部材52に取り付けているので、
角度調節手段33の構造が簡単であり、しかもその組み立
て及び分解も容易である。
【0015】請求項4に記載の本発明では、取り付け板
28,37 に上下及び左右方向の調節溝38を有する十字状の
開口部39を形成すると共に、受け部材52の球面凹部58
に、開口部39と対応する上下及び左右方向の切り欠き部
59を形成し、障害体31の調節時に軸受51が調節溝38と切
り欠き部59とを通るようにしているため、障害体31の調
整方向を上下又は左右方向に制限できると共に、その受
け部材52の球面凹部58と軸受51の球面部50との接触面積
を大にして、球面部50を確実に保持できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図面は本発明をパチンコ機に採用した場合を例示
する。図1において、1 は前枠で、パチンコ機本体2 の
前面側に開閉自在に枢着されている。前枠1 にはガラス
扉3 及び前面板4 が装着され、またこれらの後側に遊技
盤5 が着脱自在に装着されている。
【0017】前面板4 には上皿6 が装着され、この上皿
6 の前縁部に球払いレバー7 が設けられている。前枠1
の下部には下皿8 と発射手段9 の操作ハンドル10とが設
けられ、操作ハンドル10を操作した時に、上皿6 から遊
技球が1個ずつ発射部に供給され、その遊技球を発射モ
ータの作動により遊技盤5 側に発射するようになってい
る。
【0018】遊技盤5 の前面には、図2に示すように、
発射手段9 により発射された遊技球を案内するガイドレ
ール11が設けられると共に、障害釘12の他、ランプ風車
13、天入賞口14、左右上入賞口15、左右入賞手段16、下
部入賞手段17、大入賞手段18、変動図柄表示手段19、ラ
ンプ風車20、左右下入賞口21、アウト球口22、始動ゲー
ト23及びコーナーランプ24が夫々設けられている。
【0019】なお、下部入賞手段17、大入賞手段18は取
り付け板25の上下に一体に設けられ、また取り付け板25
には、下部入賞手段17の左右両側に左右下入賞口21が設
けられている。変動図柄表示手段19は遊技盤5 の略中央
部に配置され、この変動図柄表示手段19の上下両側に天
入賞口14と始動ゲート23が、左右両側にランプ風車20が
夫々配置されている。
【0020】変動図柄表示手段19は横方向の左右及び中
央に3個の図柄表示部26を備え、この各図柄表示部26は
0〜9までの数字図柄をドット表示又はセグメント表示
するようになっている。変動図柄表示手段19は図柄表示
部26の上側に円弧状の廂部27を有し、取り付け板28を介
して遊技盤5 の前面側に前側から装着されている。変動
図柄表示手段19の取り付け板28は、図2及び図3に示す
ように、周縁部側のネジ29によって遊技盤5 に着脱自在
に取り付けられている。
【0021】取り付け板28は、図2乃至図8に示すよう
に、その下部から左右両側に張り出す張り出し部30を有
し、その各張り出し部30に左右の各ランプ風車20が装着
されている。ランプ風車20は前方に突出する風車31と発
光ダイオード等のランプ32とを備え、風車31が角度調節
手段33を介して取り付け板28の張り出し部30に上下及び
左右方向に角度調節可能に装着され、また角度調節手段
33に左右一対のランプ32が装着されている。
【0022】即ち、取り付け板28の張り出し部30には、
板装着孔34とこの板装着孔34の上下両側から後方に突出
する上下一対の位置決め突起35とが設けられている。張
り出し部30の板装着孔34には、位置決め突起35に係合す
る切り欠き部36を有する取り付け板37が後側から嵌合
し、接着等により取り付け板28の張り出し部30に固定さ
れている。
【0023】取り付け板37は上下及び左右方向の調節溝
38を有する十字状の開口部39が形成されると共に、この
開口部39の左右両側に一対のランプ孔40が形成されてい
る。そして、この取り付け板37の後側に装着された角度
調節手段33を介して風車31が装着されている。
【0024】風車31は障害体の一例を示すものであっ
て、中心に軸孔41を有するボス部42と、このボス部42の
前端に同心状に一体形成された円板部43と、円板部43と
ボス部42とに一体形成された複数枚の羽根部44とから構
成され、その軸孔に支軸がその軸心廻りに相対回転自在
に挿入されている。
【0025】なお、風車31は光透過性を有する合成樹脂
材料により一体成形されており、その円板部43には、図
2に示すように、外周部側に円弧状の第1着色部45と第
2着色部46とが周方向に交互に形成されると共に、これ
らの内側に半径方向の着色凹部47と扇形状の第3着色部
48とが周方向に交互に形成され、各着色部45,46,48及び
着色凹部47以外の部分が光透過部49となっている。
【0026】角度調節手段33は、図4乃至図8に示すよ
うに、球面部50を有する軸受51と受け部材52と押さえ部
材53とを備えている。軸受51は円筒状であって、この軸
受51の軸孔54に支軸55が挿入され、Eリング等の止め輪
56,57 で軸心方向に移動しないように固定されている。
軸受51には、その軸心と一致するように球面部50が一体
に形成されている。
【0027】受け部材52には、球面部50を受ける球面凹
部58と、取り付け板37の開口部39の各調節溝38に対応す
る十字状の切り欠き部59とが中央部分に形成されると共
に、位置決め突起35に係合する上下一対の位置決め凹部
60と、左右一対のランプ用切り欠き部61と、一対の取り
付け孔62とが周縁部に形成されている。そして、この受
け部材52はその位置決め凹部60を位置決め突起35に係合
させて位置決めした状態で、取り付け板37の後側に接着
等で固定されている。
【0028】押さえ部材53は、軸受51の球面部50を受け
部材52の球面凹部58との間で回動自在に保持する球面凹
部63と、取り付け板37の開口部39の各調節溝38及び受け
部材52の切り欠き部59に対応する十字状の切り欠き部64
とが中央部分に形成されると共に、周縁側の円板状のフ
ランジ部65側にボス部66とランプ挿通孔67と取り付け孔
68とが夫々一対形成され、またフランジ部65と球面凹部
63とに跨がって補強用のリブ69が形成されている。そし
て、この押さえ部材53は各取り付け孔68に挿入し且つ受
け部材52側の取り付け孔62に螺合する一対のネジ70によ
り、受け部材52に着脱自在に締結し固定されている。
【0029】各ランプ32は、取り付け板37のランプ孔40
の後側に対応して受け部材52のランプ用切り欠き部61に
配置されている。各ランプ32は2本のリード線71が挿通
するウレタンゴム等の絶縁材77を介してリング状のラン
プ基板78により支持されている。ランプ基板78は、一方
のボス部66の突起66a が嵌合する位置決め孔79と、他方
のボス部66に対応する取り付け孔80とを有し、位置決め
孔79に突起66a を嵌合させて各ボス部66の後端に当接さ
せた状態で、取り付け孔80に挿入したネジ81により他方
のボス部に着脱自在に装着されている。
【0030】ランプ風車20側の組み立てに際しては、取
り付け板28の張り出し部30に形成された板装着孔34に取
り付け板37を介して受け部材52を装着しておき、この受
け部材52の球面凹部58に軸受51の球面部50をセットした
後、その球面部50に球面凹部63が合うように押さえ部材
53を当て、この押さえ部材53を2本のネジ70で受け部材
52側に締め付ける。従って、角度調節手段33を含むラン
プ風車20側の組み立て及び分解が非常に容易である。
【0031】この時の締め付け力は、ネジ70の締め付け
量によって容易且つ任意に調節できるので、風車31の角
度調節時に、受け部材52の球面凹部58と押さえ部材53の
球面凹部63との間で軸受51の球面部50がその中心廻りに
回動し得る程度にしておく。勿論、風車31の調節後に、
ネジ70を締め付けて完全に固定するようにしても良い。
【0032】次に、風車31の軸孔41に回動自在に挿通し
た支軸55を前側から軸受51の軸孔54に挿通して、その後
端にEリング等の止め輪56を装着して抜け止めをする。
続いて、ランプ32が受け部材52のランプ用切り欠き部61
に位置するように、ランプ32を支持するランプ基板78を
押さえ部材53のボス部66に固定する。
【0033】これで風車31及びランプ32を角度調節手段
33を介して、変動図柄表示手段19の左右両側で取り付け
板28の張り出し部30に一体に組み込むことができる。従
って、その後、遊技盤5 に装着する場合には、変動図柄
表示手段19と各ランプ風車20とを一つのユニットとして
取り扱うことが可能である。
【0034】角度調節手段33側を取り付け孔83に挿入し
た状態で、変動図柄表示手段19と共に各ランプ風車20を
遊技盤5 に装着した後、風車31の取り付け角度を調節す
る場合には、例えば、図4において、風車31のボス部42
を持ってa矢示方向に押すか、又はボス部42の羽根部44
から後方に突出する後端部側に適宜工具を当てた状態で
a矢示方向に叩けば、軸受51及び風車31が仮想線で示す
ように傾斜する。
【0035】即ち、受け部材52の球面凹部58と押さえ部
材53の球面凹部63との間で軸受51の球面部50を回動調節
可能に保持しているので、風車31側をa矢示方向に押せ
ば、軸受51の球面部50がその摩擦抵抗に抗して中心廻り
に回動し、軸受51が仮想線で示すように傾斜する。この
ため、軸受51により支軸55を介して支持された風車31も
軸受51と一体に傾斜し、風車31の取り付け角度を仮想線
の状態まで傾斜させる等、その取り付け角度を容易に調
節することができる。
【0036】また風車31の角度を調節すれば、その状態
で軸受51の球面部50が受け部材52と押さえ部材53との球
面凹部58,63 の摩擦抵抗によって保持されるので、その
後にネジ等を締め付ける必要がなく、風車31の調節作業
全体が非常に容易である。この場合、受け部材52と押さ
え部材53との球面凹部58,63 で軸受51の球面部50を調節
自在に保持しているので、この構造上からすれば、風車
31は球面部50の中心を支点に全方向に角度調節可能であ
る。
【0037】しかし、取り付け板37に形成した開口部39
の調節溝38が十字状になっており、この開口部39の十字
状の調節溝38に沿って風車31を上下又は左右方向にのみ
角度調節するように規制している。これは、調節後にお
ける遊技球の流れ方向の変化の予測性を容易にして、そ
の変化を考慮した上での風車31の調節作業を容易にする
ためである。
【0038】即ち、球面部50の中心を支点として全方向
に風車31の取り付け角度を調節可能にすれば、風車31に
衝突した遊技球の流れ方向の予測性が困難になり、却っ
て風車31の調節作業が煩雑になるが、取り付け板37の開
口部39の調節溝38を十字状に形成して、この開口部39に
よって軸受51の調節方向を上下又は左右の何れかに制限
することにより、遊技球の流れに十分な変化を持たせる
ことができると共に、その調節方向が上下又は左右方向
と簡単で、調節後の遊技球の流れの変化の予測も容易に
なり、遊技球の流れ方向の変化を考慮した上での風車31
の調節作業全体を容易にすることができる。
【0039】また取り付け板37の開口部39が十字状であ
るため、風車31を上下又は左右方向に最大角度まで傾斜
させた時でも、開口部39自体の開口量を小さくでき、風
車31と取り付け板37の開口部39との間に遊技球が噛み込
むようなこともない。
【0040】風車31の角度調節時に、受け部材52と押さ
え部材53との間で球面部50を回動させれば、球面部50の
前後に突出する軸受51が傾斜するが、受け部材52と押さ
え部材53との球面凹部58,63 には、軸受51と干渉しない
ように切り欠き部59,64 があり、この切り欠き部59,64
を軸受51が通るので、受け部材52及び押さえ部材53側の
球面凹部58,63 と軸受51側の球面部50との回動方向の接
触範囲を長くすることができる。このため、ネジ70の適
当な締め付け力で押さえ部材53を受け部材52側に締め付
けておけば、軸受51を調節位置で確実に保持することが
でき、調節後における風車31の取り付け角度の変動を十
分防止することが可能である。
【0041】また受け部材52及び押さえ部材53の球面凹
部58,63 側に切り欠き部を設けることによって、軸受51
の球面部50に対する保持力を大にできるため、軸受51の
球面部50、受け部材52及び押さえ部材53の球面凹部58,6
3 を比較的小さくすることができ、角度調節手段33全体
を小型化することができる。従って、変動図柄表示手段
19の取り付け板37に角度調節手段33を設け、この角度調
節手段33を介して取り付け板37に風車31を角度調節可能
に装着しているにも拘わらず、変動図柄表示手段19及び
風車31のユニットをコンパクトにすることが可能であ
る。
【0042】軸受51は球面部50の前後に突出しているた
め、軸受51の長さを長くすることができる。このため、
軸受51に支軸55を挿入した場合の挿入量が大になり、支
軸55の安定性が向上する。また軸受51が球面部50から後
方に突出しているが、押さえ部材53に装着したランプ基
板78がリング状であり、その内部に軸受51の後端側が入
っているので、軸受51の角度が変化するにも拘らず、軸
受51とランプ基板78との干渉がなく、しかもランプ基板
78を押さえ部材53に近接させて配置することができ、全
体のコンパクト化が可能である。
【0043】ゲームに際して、発射手段9 の操作ハンド
ル10を操作すると、発射手段9 の発射動作に連動して発
射レールの発射位置に遊技球を1個ずつ供給し、その遊
技球をガイドレール11に沿って順次遊技盤5 の上部側に
発射させる。この遊技盤5 の上部側に発射された遊技球
が遊技盤5 の盤面に沿って落下する際に、その遊技球が
風車31に衝突をすると、遊技球が風車31に衝突した時の
条件に応じて風車31が支軸55廻りに回転し、遊技球の落
下方向を不規則に変化させる。そして、風車31に衝突後
の遊技球は、下方に落下して左右入賞手段16、始動ゲー
ト23等に入球したり、又は左右入賞手段16、始動ゲート
23等の何れにも入球せずに下方に落下する。
【0044】風車31には、常時、その後方のランプ32か
ら光を照射しており、遊技球が衝突して風車31が支軸55
廻りに回転した時にイルミネーション効果が得られるよ
うになっている。なお、風車31の角度調節は、遊技盤5
に装着前、即ち、変動図柄表示手段19とのユニットを製
作する段階で行っても良い。以上、本発明の実施例を説
明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
い。
【0045】例えば、実施例では、取り付け板28と取り
付け板37とを別体に構成しているが、これらは一体に構
成しても良い。また取り付け板37と受け部材52とを一体
に形成しても良い。開口部39は丸孔状に構成しても良
い。更に実施例では、球面部50の前後に軸受51を突出さ
せているが、球面部50の前側のみ、又は球面部50の後側
のみとしても良い。軸受51を球面部50の前側のみに突出
させて設けた場合には、押さえ部材53側の切り欠き部64
は省略することができる。
【0046】球面部50と球面凹部58,63 との何れか一方
又は双方を細かい凹凸を有する粗面状に構成しても良
い。このようにすれば、両者間の摩擦抵抗を増大させる
ことができる。また実施例では、障害体の一例として風
車31を例示しているが、風車31以外の各種の障害体にお
いても同様に実施することが可能である。更に、パチン
コ機について例示したが、アレンジボール機等の弾球遊
技機においても同様に実施することができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、遊技
盤5 に変動図柄表示手段等の所要装置19を装着すると共
に、この所要装置19の取り付け板28,37 に、該取り付け
板28,37 から前方に突出し且つ遊技盤5 の盤面に沿って
飛行又は落下する遊技球の移動方向を変化させる障害体
31を装着した弾球遊技機において、取り付け板28,37
に、該取り付け板28,37 の後側の角度調節手段33を介し
て障害体31を角度調節可能に装着しているので、変動図
柄表示手段等の所要装置19の取り付け板28,37 に障害体
31を設けているにも拘わらず、障害体31の角度を必要に
応じて容易に調節できる。従って、所要装置19と障害体
31とを取り付け板28,37 で一体化する場合に、その製作
後に個々の機種に応じて、遊技盤5 に装着される他の各
種遊技部品との相対関係を考慮しつつ、障害体31の取り
付け角度を適宜調節できるので、その設計、製作が非常
に容易であり、またその調節を釘調節と同様に容易に行
うことができる。しかも、角度調節手段33が取り付け板
28,37 の後側にあるので、角度調節手段33が遊技球の障
害になることがなく、従来の風車等と同様の態様で使用
することができる。
【0048】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明において、角度調節手段33に、障害体31
を支持する球面部50と、取り付け板28,37 側に設けられ
且つ球面部50を受ける受け部材52と、受け部材52との間
で球面部50を角度調節自在に保持する押さえ部材53とを
備えているので、障害体31の角度を球面部50の中心廻り
に容易に調節できる。また角度調節手段33が球面部50と
受け部材52と押さえ部材53とから構成されているため、
その他の構成を採用する場合に比較して、角度調節手段
33の構造が簡単である。
【0049】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1又は2に記載の発明において、取り付け板28,37 に開
口部39を形成し、球面部50を有する軸受に支軸55を設
け、この支軸55を取り付け板28,37 の開口部39から前側
に突出させ、この支軸55の前端側に、該支軸55の軸心廻
りに障害体31を回転自在に設け、球面部50を受ける受け
部材52を取り付け板28,37 の後側に装着し、この受け部
材52との間で球面部50を押さえる押さえ部材53をネジ70
で受け部材52に取り付けているので、回転式の障害体31
を採用しているにも拘わらず、その取り付け角度を容易
に調節することができると共に、ネジ70の締め付け量に
よって調節時又は調節後の締め付け力を適宜調節でき、
しかも角度調節手段33の構造が簡単で、その組み立て分
解も容易である。
【0050】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1、2又は3に記載の発明において、取り付け板28,37
に上下及び左右方向の調節溝38を有する十字状の開口部
39を形成すると共に、受け部材52の球面凹部58に、開口
部39と対応する上下及び左右方向の切り欠き部59を形成
し、障害体31の調節時に軸受51が調節溝38と切り欠き部
59とを通るようにしているので、障害体31の調整方向を
上下又は左右方向に制限でき、障害体31の角度調節が容
易であると共に、その受け部材52の球面凹部58と軸受51
の球面部50との接触面積を大にして、球面部50を確実に
保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すパチンコ機の斜視図で
ある。
【図2】本発明の一実施例を示すランプ風車部分の正面
図である。
【図3】本発明の一実施例を示すランプ風車部分の断面
正面図である。
【図4】図2のA−A線断面図である。
【図5】図2のB−B線断面図である。
【図6】本発明の一実施例を示すランプ風車部分の断面
背面図である。
【図7】本発明の一実施例を示すランプ風車部分の断面
背面図である。
【図8】本発明の一実施例を示すランプ風車部分の分解
斜視図である。
【符号の説明】
5 遊技盤 19 変動図柄表示手段(所要装置) 20 ランプ風車 28,37 取り付け板 31 風車(障害体) 33 角度調節手段 38 調節溝 39 開口部 50 球面部 51 軸受 52 受け部材 53 押さえ部材 55 支軸 59 切り欠き部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤(5) に変動図柄表示手段等の所要
    装置(19)を装着すると共に、この所要装置(19)の取り付
    け板(28)(37)に、該取り付け板(28)(37)から前方に突出
    し且つ遊技盤(5) の盤面に沿って飛行又は落下する遊技
    球の移動方向を変化させるための障害体(31)を装着した
    弾球遊技機において、取り付け板(28)(37)に、該取り付
    け板(28)(37)の後側の角度調節手段(33)を介して障害体
    (31)を角度調節可能に装着したことを特徴とする弾球遊
    技機の障害装置。
  2. 【請求項2】 角度調節手段(33)に、障害体(31)を支持
    する球面部(50)と、取り付け板(28)(37)側に設けられ且
    つ球面部(50)を受ける受け部材(52)と、受け部材(52)と
    の間で球面部(50)を角度調節可能に保持する押さえ部材
    (53)とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の弾球
    遊技機の障害装置。
  3. 【請求項3】 取り付け板(28)(37)に開口部(39)を形成
    し、球面部(50)を有する軸受(51)に支軸(55)を設け、こ
    の支軸(55)を取り付け板(28)(37)の開口部(39)から前側
    に突出させ、この支軸(55)の前端側に、該支軸(55)の軸
    心廻りに障害体(31)を回転自在に設け、球面部(50)を受
    ける受け部材(52)を取り付け板(28)(37)の後側に装着
    し、この受け部材(52)との間で球面部(50)を押さえる押
    さえ部材(53)をネジ(70)で受け部材(52)に取り付けたこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機の障
    害装置。
  4. 【請求項4】 取り付け板(28)(37)に上下及び左右方向
    の調節溝(38)を有する十字状の開口部(39)を形成すると
    共に、受け部材(52)の球面凹部(58)に、開口部(39)と対
    応する上下及び左右方向の切り欠き部(59)を形成し、障
    害体(31)の調節時に軸受(51)が調節溝(38)と切り欠き部
    (59)とを通るようにしたことを特徴とする請求項1、2
    又は3に記載の弾球遊技機の障害装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022065248A1 (ja) * 2020-09-25 2022-03-31 日本トムソン株式会社 転がり軸受
WO2022065249A1 (ja) * 2020-09-25 2022-03-31 日本トムソン株式会社 転がり軸受

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022065248A1 (ja) * 2020-09-25 2022-03-31 日本トムソン株式会社 転がり軸受
WO2022065249A1 (ja) * 2020-09-25 2022-03-31 日本トムソン株式会社 転がり軸受
JP2022054259A (ja) * 2020-09-25 2022-04-06 日本トムソン株式会社 転がり軸受
JP2022054260A (ja) * 2020-09-25 2022-04-06 日本トムソン株式会社 転がり軸受

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