JP6078815B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば発光基板を内蔵しており、特定の演出位置において発光演出を実行する電動役物を備えた遊技機に関するものである。
従来、遊技機の一例であるパチンコ機には種々の電動役物が備えられており、たとえばLEDを搭載した発光基板を本体に内蔵しており、所定のタイミングにおいて遊技者の面前に出現し、所定の態様でLEDを点灯/点滅させるといった演出を実行する電動役物も多々考案されている。そして、そのような電動役物の一例である特許文献1に記載のものでは、前カバーの後面にボスを設け、発光基板を前カバーの後面にネジ止めするというシンプルな構造となっている。また、電動役物の後面を後カバーにて覆う特許文献2に記載のものでは、発光基板のみならず、後カバーをも前カバーの後面にネジ止めするという構造となっている。
特開2011−244916号公報 特開2010−158326号公報
上記特許文献1や特許文献2に記載されている電動役物において、前カバーの前面のより広い面積を透光性を有する装飾面として発光させたいような場合、発光基板と前カバーとの間に光拡散板を設置する必要がある。しかしながら、光拡散板と発光基板とに加え、特許文献2に記載の電動役物では後カバーまでもを一度に前カバーに組み付けようとすると、組み付け作業が煩わしくなるという問題がある。
また、上記発光基板や後カバーを前カバーに直接ネジ止めするという構造では、当然ながら前カバーの後面にボスを設ける必要があるため、前カバーの前面のうちで演出に使用可能な装飾面は、ボスを除いた部分のみとなる。しかしながら、ボスの径はネジよりも大径であり、且つ、複数箇所に必要なことを考えると、上記構造では装飾面が狭くなりがちとなるという問題がある。そのため、小径のネジの使用という対策も考えられるものの、その場合にはネジ止め作業が煩雑になる、強度が不足する等の問題が生じる。さらに、特に特許文献2に記載の構造では、発光基板と後カバーとを別々にネジ止めしようとすると、前カバーにおける装飾面が一層狭くなるという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、組み立てが容易であり、また発光基板を内蔵しているにもかかわらず前カバーにおける透光部の面積を従来よりも広く確保することができる電動役物を備えた遊技機を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、LEDが搭載された発光基板を内蔵しており、所定のタイミングで特定演出位置へと移動し、該特定演出位置において所定の発光演出を実行する電動役物を備えた遊技機であって、前記電動役物は、円形な仕切り板を有する基台と、透光部を有し、前記基台に対して前記仕切り板の前側に組み付けられる円板状の前カバーと、前記基台に対して前記仕切り板の後側に組み付けられる後カバーとを有する円盤体を備えており、前記基台の外周縁に沿って、前後両方向へ突出する外周壁が周設されている一方、前記前カバーの後面で、前記前カバーの中央を中心として前記仕切り板よりも小径な円周上となる位置に、後方へ突出する環状壁が設けられ、さらに前記環状壁に係止スリットが設けられているとともに、前記環状壁の外周面に、周方向へ沿って延びる凸状又は凹状の係合部が設けられており、さらに、前記基台において、前記外周壁の内周面で前記仕切り板の前側となる箇所に、前記係合部が係合可能な被係合部が周方向に沿って延設されているとともに、前記仕切り板の後面に前記後カバーをネジ止めするためのボスが設けられており、前記係止スリットを利用して、前記発光基板のLEDが発する光を拡散させるための光拡散板が前記環状壁内に取り付けられた前記前カバーを、前後方向を軸とした回転操作により前記係合部を前記被係合部へ係合させることで前記仕切り板の前側に組み付けることに伴い、前記仕切り板の前側で前記前カバーにより覆われる空間内に、前記光拡散板設けられる一方、前記仕切り板の後面側へ前記発光基板を収納した状態で前記後カバーをネジ止めすることに伴い、前記仕切り板の後側で前記後カバーにより覆われる空間内に、前記発光基板設置されて、前記円盤体が組み立てられることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項2に記載の発明は、LEDが搭載された発光基板を内蔵しており、所定のタイミングで特定演出位置へと移動し、該特定演出位置において所定の発光演出を実行する電動役物を備えた遊技機であって、前記電動役物は、円形な仕切り板を有する基台と、透光部を有し、前記基台に対して前記仕切り板の前側に組み付けられる円板状の前カバーと、前記基台に対して前記仕切り板の後側に組み付けられる後カバーとを有する円盤体を備えており、前記前カバーの後面における外周縁部に係止スリットが設けられている一方、前記発光基板のLEDが発する光を拡散させるための円板状に成形された光拡散板の外周縁部に、前記係止スリットに係止可能な係止突片が設けられているとともに、前記仕切り板の前面側に挟持リブが前方へ突設されており、前記係止スリットに前記係止突片を係止させることにより前記光拡散板が前記前カバーの後面に取り付けられた前記前カバーを、前記基台へ組み付けることに伴い、前記仕切り板の前側で前記前カバーにより覆われる空間内に、前記前カバーの後面と前記挟持リブの先端とによって前後から挟持された状態で、前記光拡散板が設けられる一方、前記基台への前記後カバーの組み付けに伴い、前記仕切り板の後側で前記後カバーにより覆われる空間内に、前記発光基板が設置されることを特徴とする。
なお、請求項1に記載の発明において、前記基台における前記仕切り板の前面に、前記前カバーの組み付けに伴い前記光拡散板の後面に先端が当接する挟持リブを前方へ突設しており、前記光拡散板を前記挟持リブと前記前カバーの後面とにより挟み込み可能とするといった第1の構成を採用することも考えられる。
そして、そのような第1の構成を採用することで、ネジ等を用いることなく、光拡散板を確実に固定することができるといった効果を奏することができる。
また、請求項1に記載の発明や、上記第1の構成を採用したものにおいて、前記前カバーの前記環状壁の外周面に固定用突起を、前記後カバーの外周部に前方へ突出する固定爪を夫々設ける一方、前記基台の前記外周壁に、前記前カバー及び前記後カバーの組み付け時に前記固定用突起及び前記固定爪が進入可能で、且つ、前記仕切り板の前側の方が前記仕切り板の後側よりも、前記前カバーの回転操作方向へ前記固定用突起の周方向での幅だけ長く切り欠くことで段部が形成された切り欠き部分を設けており、前記固定用突起を前記切り欠き部分内に位置させた状態からの前記前カバーの回転操作により、前記固定用突起を前記段部内に位置させた後、前記後カバーの組み付けに伴い前記固定爪を前記切り欠き部分内へ進入させることにより、前記固定用突起の回転方向への移動を規制可能とするといった第2の構成を採用することも考えられる。
そして、そのような第2の構成を採用することで、前カバーを基台に対して確実に固定することができるといった効果を奏することができる。
本発明によれば、基台への前カバーの組み付けに伴い、仕切り板の前側で前カバーによって覆われる空間内に光拡散板を設ける一方、基台への後カバーの組み付けに伴い、仕切り板の後側で後カバーにより覆われる空間内に、発光基板を設置するため、円盤体の組み立てに際して、光拡散板と、発光基板とを別々に基台に設置することができる。したがって、全ての部材を一度に前カバー等に組み付ける構成と比較すると、電動役物の組み立てを容易に行うことができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、係止スリットを利用して環状壁内に光拡散板が取り付けられた前カバーを、前後方向を軸とした回転操作により係合部を被係合部へ係合させることで基台の前側に組み付けるとともに、基台の後面側へ発光基板を収納した状態で後カバーをネジ止めすることにより、電動役物の円盤体を組み立て可能としている。すなわち、発光基板や後カバーを前カバーの後面に直接ネジ止めするわけではないため前カバーの後面にボスを設ける必要がない。その上で、基台の前側で前カバーの後面に光拡散板を位置させることにより、前カバーにおけるボスの前方となる位置についても装飾面として使用可能としている。したがって、発光基板のみならず後カバーを備えた円盤体を有する電動役物でありながら、従来よりも前カバーの前面において透光部の面積を広く確保することができ、迫力のある発光演出を実行可能な遊技性の高い遊技機とすることができる。さらに、装飾面を広く確保するため特別に小径なネジを必要とすることもないため、組み立て作業が煩雑化したりしないし、強度不足といった問題も生じない。
さらに、請求項2に記載の発明によれば、基台における仕切り板の前面に、前カバーの組み付けに伴い光拡散板の後面に先端が当接する挟持リブを前方へ突設しており、光拡散板を前カバーの後面と挟持リブとで挟み込むように構成している。したがって、ネジ等を用いることなく、光拡散板を確実に固定することができる。
パチンコ機を前面側から示した説明図である。 遊技盤を前面側から示した説明図である。 パチンコ機を後面側から示した説明図である。 通常位置にある上側電動役物及び下側電動役物を前面側から示した説明図である。 特定演出位置にある上側電動役物、下側電動役物、及び振り子役物を前面側から示した説明図である。 上側電動役物の斜視説明図である。 上側電動役物を分解した状態を示した説明図である。 振り子役物の斜視説明図である。 振り子役物を分解した状態を前側から示した説明図である。 振り子役物を分解した状態を後側から示した説明図である。 振り子役物の円盤体における周縁部の断面を示した説明図である。 円盤体の組み立てを模式的に示した説明図である。
以下、本発明の一実施形態となるパチンコ機について、図面にもとづき詳細に説明する。
(パチンコ機の全体的な説明)
図1は、パチンコ機1を前面側から示した説明図である。また、図2は、遊技盤2を前面側から示した説明図である。さらに、図3は、パチンコ機1を後面側から示した説明図である。
パチンコ機1は、遊技盤2の前面に形成された遊技領域16内へ遊技球を打ち込み、遊技領域16内を流下させて遊技するものであって、遊技盤2は、支持体として機能する機枠3の前面上部に、金属製のフレーム部材であるミドル枠5を介して設置されている。また、遊技盤2の前方には、ガラス板を嵌め込み設置してなる前扉4が、左端縁を軸として片開き可能に機枠3に蝶着されており、該前扉4によって閉塞される遊技盤2の前方空間が遊技領域16とされている。
当該遊技領域16は、遊技盤2の前面に円弧状に配設された外レール23及び内レール24等によって囲まれており、遊技領域16の左部における両レール23、24間が遊技球を遊技領域16内へ打ち込むための発射通路13とされている。また、遊技領域16の略中央には、「0」〜「9」の数字からなる図柄を表示するための図柄表示部6が設けられている。さらに、図柄表示部6を囲むように、後述する上側電動役物31や下側電動役物32(図4や図5に示す)、振り子役物51(図8に示す)を含めた種々の電動役物を備えてなるセンター部材26が遊技盤2に設置されており、遊技領域16におけるセンター部材26の下方(図柄表示部6の下方)には、遊技球が入賞可能な始動入賞口19と、開閉可能な扉部材を有する始動入賞役物17とが設置されている。そして、センター部材26の左方(図柄表示部の左方)には、遊技球が流下可能な左打ち用スペースSLが形成されており、遊技球を該左打ち用スペースSLを流下させることで、始動入賞口19への入賞を狙うことができるようになっている。
加えて、センター部材26の右方(図柄表示部6の右方)にも遊技球が流下可能な右打ち用スペースSRが形成されている。そして、該右打ち用スペースSRには、遊技球が通過可能なゲート部材71が設けられているとともに、右打ち用スペースSR内でゲート部材71の下方には、右打ち用スペースSRを流下しゲート部材71を通過する等した遊技球を始動入賞役物17側へ誘導する案内路70が設けられている。該案内路70の進入口は、右打ち用スペースSR内に、排出口は、始動入賞役物17の近傍で始動入賞役物17よりも上方となる位置に夫々開口している。さらに、センター部材26の右側には、遊技球が入賞可能な入賞口(図示せず)が設けられているとともに、該入賞口を開閉する翼片付き大入賞装置18が設けられている。なお、センター部材26の左右を問わず、遊技領域16の略全面には、多数の遊技釘80、80・・が植設されている。
また、機枠3の前面側であって上記遊技盤2の下方には、遊技球を発射装置10へ供給するための供給皿7、及び供給皿7から溢れた遊技球を貯留するための貯留皿8が取り付けられており、供給皿7は前扉4の開放に伴い、貯留皿8はミドル枠5の開放に伴い夫々機枠3に対して片開き可能となっている。さらに、貯留皿8の右側には、発射装置10を作動させるためのハンドル9が回動操作可能に設置されており、ハンドル9の回動量を調整することにより、遊技球の遊技領域16内への打ち込み強度を調整可能としている。加えて、供給皿7の前方には、遊技者が任意に押し込み操作可能な押しボタン25が設けられている。
さらに、前扉4の上部には、効果音や各種メッセージ等を報音する一対のスピーカ14、14が設けられており、前扉4の側部には、パチンコ機1の遊技状態等に応じて点灯・点滅する複数のLEDを備えたランプ部材15、15が設けられている。
一方、機枠3の後面側には、供給皿7へ貸球や賞品球として払い出される遊技球を貯留するための貯留タンク11、当該貯留タンク11と連結された払出装置12、払出装置12における払い出し動作を制御する払出制御装置28、及び各制御基板や装置・部材に電源電圧を供給するための電源装置29等が設置されている。また、21は、合成樹脂製のカバー状に形成されたセンターカバーであって、当該センターカバー21の内部には、遊技に係る主たる制御(たとえば、所謂「大当たり抽選」等)を実行するためのメイン制御装置(図示せず)、図柄表示部6における表示動作等を制御する表示制御装置(図示せず)、ランプ部材15の点灯/点滅動作等を制御する発光制御装置(図示せず)、スピーカ14からの報音動作を制御する音制御装置(図示せず)、及び表示制御装置や音制御装置、各種電動役物等の動作を統合的に制御するサブ制御装置(図示せず)等が設置されている。尚、22は、パチンコ機1をトランスに接続するためのプラグであり、27は、アースである。
以上のようなパチンコ機1では、遊技者によってハンドル9が回動操作されると、発射装置10が作動し、発射通路13を介して遊技球が遊技領域16内へ打ち込まれる。そして、まずはセンター部材26の左方(図柄表示部6の左方)となる左打ち用スペースSL内を流下した遊技球が始動入賞口19へ入賞すると、メイン制御装置にて「大当たり抽選」を行う。該「大当たり抽選」は、乱数から1つの数値を取得する態様で行われ、取得した数値に応じて、「大当たり」であるか「外れ」であるかを決定するとともに、図柄表示部6における図柄の変動時間を決定する。そして、「大当たり抽選」の結果、「大当たり」である場合には、決定した変動時間だけ図柄表示部6にて図柄を変動表示させた後、図柄表示部6に所定の「大当たり図柄」(たとえば、「7、7、7」等)を確定表示させる。さらに当該確定表示後、翼片付き大入賞装置18の翼片を所定回数にわたって断続的に開成するといった所謂「大当たり状態」を生起する。一方、「大当たり抽選」の結果、「外れ」である場合には、決定した変動時間だけ図柄を変動表示させた後、図柄表示部6に「外れ図柄」(たとえば、「1、2、1」等)を確定表示させる。なお、図柄の変動表示中(たとえば図柄表示部6におけるリーチ演出中等)には、サブ制御装置による制御のもと、センター部材26に備えられた上側電動役物31や下側電動役物32、振り子役物51を作動させる等して、遊技者に「大当たり状態」生起の期待感を抱かせる。
また、「大当たり状態」を生起する際しては、右打ち用スペースSRへと遊技球を打ち込む所謂「右打ち」を行うように、図柄表示部6を利用して遊技者に報知する。したがって、遊技者は、右打ち用スペースSRへと遊技球を打ち込み、断続的に開成する翼片付き大入賞装置18へ遊技球を入賞させることによって、多くの賞品球を獲得することができる。
さらに、「大当たり状態」の終了後にも右打ちが継続されることによって、右打ち用スペースSRを流下する遊技球がゲート部材71を通過すると、メイン制御装置にて始動入賞役物17の「作動抽選」を実行する。該「作動抽選」も、上記「大当たり抽選」同様に、乱数から1つの数値を取得する態様で行われ、取得した数値に応じて「当たり」であるか「外れ」であるかを決定し、「当たり」であった場合にのみ、所定時間にわたって始動入賞役物17の扉部材を開成させ、遊技球の入賞を許容する。そして、当該始動入賞役物17への遊技球の入賞を検出すると、メイン制御装置にて上記同様の「大当たり抽選」を実行するとともに、「大当たり抽選」の結果に応じて図柄表示部6で図柄を変動表示及び確定表示させる。
なお、始動入賞役物17への遊技球の入賞に応じて実行する「大当たり抽選」では、始動入賞口19への入賞に応じて実行する「大当たり抽選」よりも「大当たり」となる確率が10倍程度高く設定されている。また、ゲート部材71の通過に伴い「作動抽選」を実行するという遊技状態は、「大当たり状態」の終了後、図柄表示部6における図柄の確定表示回数が所定回数(たとえば50回)に達するまで継続する。そして、それ以降は当該遊技状態を終了し、たとえ遊技球がゲート部材71を通過しても「作動抽選」を実行しない(若しくは「作動抽選」における当選確率を0とする)。
(上側電動役物31、下側電動役物32、及び振り子役物51の構造)
ここで、本発明の要部となる上側電動役物31及び下側電動役物32について、図4〜図7にもとづき詳細に説明する。図4は、通常位置にある上側電動役物31及び下側電動役物32を前面側から示した説明図であり、図5は、特定演出位置にある上側電動役物31、下側電動役物32、及び振り子役物51を前面側から示した説明図である。図6は、上側電動役物31の斜視説明図であり、図7は、上側電動役物31を分解した状態を示した説明図である。
上側電動役物31及び下側電動役物32は、センター部材26において最も前方に位置する役物付き装飾カバー30(図2に示す)の後方にあり、前方に開口する箱状の支持体(図示せず)に設けられている。上側電動役物31は、左右方向に並ぶ金属製の3つの装飾体(左から順に第1装飾体31a、第2装飾体31b、第3装飾体31cとする)からなり、基台33と、基台33に取り付けられるモータ35と、第2装飾体31bとモータ35とを連結するアーム36とを有する駆動機構によって上下方向へ移動可能となっている。まず、駆動機構について説明すると、基台33は、左脚部、右脚部、及び両脚部の上部同士を連結するような架設部からなる合成樹脂製部材であって、左脚部には第1装飾体31aのスライドを案内する左側案内溝37が、右脚部には第3装飾体31cのスライドを案内する右側案内溝38が夫々長孔状に形成されている。また、左側案内溝37は上下方向に対して左側へ所定角度だけ傾斜している一方、右側案内溝38は上下方向に対して右側へ所定角度だけ傾斜している。したがって、各案内溝37、38によって案内される第1装飾体31a及び第3装飾体31cのスライド方向は、下方へいくにつれ(すなわち通常位置から特定演出位置へと向かうにつれ)第2装飾体31bと近接する方向となっている。さらに、右脚部における右側案内溝38の左側には、第2装飾体31bのスライドを案内する中央案内溝84が上下方向へ長い長孔状に形成されている。一方、基台33の架設部における右部には、前後方向を軸として回転可能にモータ35を取り付けるためのモータ取付部39が設けられているとともに、該モータ取付部39の近傍位置には、アーム36の右端を軸支するための軸支部40が設けられている。
アーム36は、左右方向へ延設された棒状部材であって、該アーム36の右端部には、軸支部40に軸支される軸46が後方へ突設されている。また、アーム36の左端部には、第2装飾体31bを軸着するための突起47が前方へ突設されている。さらに、アーム36の中間部には、モータ35と連結するための連結スリット48が左右方向に長い長孔状に形成されている。
モータ35は、その前面にアーム36と連結するための連結部材49を有するものであって、連結部材49は自身の回転駆動に応じて回転可能となっている。そして、モータ35は、前後方向を軸として回転するような姿勢でモータ取付部39に取り付けられる。
一方、第1装飾体31aは、前面に装飾が施された略板状体の装飾部34aと、該装飾部34aから上方へ突出する連結部41aと、装飾部34aから左側へ突出するガイド部42aとを備えている。そして、連結部41aの先端後面には、後方へ突出する軸部(図示せず)が設けられている一方、ガイド部42aの先端後面には、左側案内溝37へ係合可能なガイド突起(図示せず)が後方へ突設されている。また、第3装飾体31cは、第1装飾体31aと左右対称となるような形状に形成された略板状体の装飾部34cと、該装飾部34cから上方へ突出する連結部41cと、装飾部34cから右側へ突出するガイド部42cとを備えている。そして、連結部41c及びガイド部42cには、連結部41a及びガイド部42aと同様の軸部(図示せず)やガイド突起43が夫々設けられている。第2装飾体31bは、前面に装飾が施された左右方向へ長い略板状体の装飾部34bを有しており、該装飾部34bの中央上部には、アーム36の他端が軸着される軸着部44が設けられている。また、第2装飾体31bの左右両端部には、第1装飾体31aの連結部41aや第3装飾体31cの連結部41cを夫々連結可能な連結部41b、41bが設けられている。各連結部41bには、軸部を回動可能に軸支する軸支部(図示せず)が設けられているとともに、連結された第1装飾体31a及び第3装飾体31cを夫々特定演出位置側(第2装飾体31bに近づく側)へと付勢するバネ部材45が設けられている。また、右側の連結部41bの後面には、中央案内溝84へ係合可能なガイド突起85が設けられている(すなわち、右側の連結部41bはガイド部としても機能する)。
上側電動役物31、基台33、モータ35、及びアーム36は、まず第1〜第3装飾体31a、31b、31cの連結部同士を相対的に回動可能に連結して上側電動役物31を形成する一方、第1装飾体31aのガイド部42aを左側案内溝37へ、第3装飾体31cのガイド部42cを右側案内溝38へ、第2装飾体31bの右側の連結部41bを中央案内溝84へ夫々係合させるとともに、モータ取付部39に取り付けられたモータ35の連結部材49をアーム36の連結スリット48に挿通させてモータ35とアーム36とを連結し、さらにアーム36の右端を基台33の軸支部40に、左端を第2装飾体31bの軸着部44に夫々回動可能に軸着して組み立てられる。
そして、上側電動役物31は、モータ35の回転駆動に伴ってアーム36が右端を軸として上下に揺動することにより、上昇して役物付き装飾カバー30の後方に位置する通常位置と、下降して役物付き装飾カバー30よりも下方(図柄表示部6の前方)へと露出し、図5に示すような特定の演出を実行する特定演出位置との間を移動可能となっている。また、上側電動役物31は、通常位置にある場合、各装飾体31a、31b、31cの装飾部34a、34b、34c同士が離隔した状態となっている。そして、通常位置から特定演出位置側へと下降するに際して、第1装飾体31aの装飾部34aと第3装飾体31cの装飾部34cとが、第2装飾体31bとの連結箇所を軸として回動しながら中央側(第2装飾体31b側)へ集まり、特定演出位置において3つの装飾部34a、34b、34cが当接し合い、1つの装飾部として一体化する。なお、一体化した際の上側電動役物31の下辺は、上方へ膨出する湾曲状となっている。
一方、下側電動役物32は、前面に装飾が施された左右方向へ長い1つの金属製板状体であって、その上辺は下方へ膨出する湾曲状に形成されている。この下側電動役物32は、自身の右側に設けられたラックアンドピニオンによる駆動機構50により、下降して役物付き装飾カバー30の後方に位置する通常位置と、上昇して役物付き装飾カバー30よりも上方(図柄表示部6の前方)へと露出し、図5に示すような特定の演出を実行する特定演出位置との間をスライド可能となっている。
そして、特定演出位置においては、下側電動役物32の左右両端部が上側電動役物31(特に第1装飾体31a及び第3装飾体31c)と当接し、上側電動役物31と下側電動役物32とが一体化する。このとき、第1装飾体31a及び第3装飾体31cの当接面に設置されている磁石(図示せず)によって、上側電動役物31と下側電動役物32との当接箇所に隙間が生じないようになっている。また、上側電動役物31と下側電動役物32とが一体化することにより、上側電動役物31の下辺と下側電動役物32の上辺とによって周囲を囲まれるスペースSが形成される。
次に、振り子役物51について、図8〜図12にもとづき詳細に説明する。図8は、振り子役物51の斜視説明図である。図9は、振り子役物51を分解した状態を前側から示した説明図であり、図10は、振り子役物51を分解した状態を後側から示した説明図である。図11は、振り子役物51の円盤体53における周縁部の断面を示した説明図であり、図12は、円盤体53の組み立てを模式的に示した説明図である。
振り子役物51は、役物付き装飾カバー30(図2に示す)の後方、さらには上記上側電動役物31の後方にあり、上側電動役物31と同じ箱状の支持体に設置されている。該振り子役物51は、アーム状に形成された支持体52と、支持体52の先端に設けられた円盤体53とからなり、基台54と、基台54に取り付けられるモータ55と、支持体52とモータ55とを連結するアーム56とを有する駆動機構によって前後方向を軸に揺動可能となっている。支持体52は、左右方向に延びる合成樹脂製のアーム体であって、右端部には、基台54に軸着するための軸孔57と、アーム56と連結するための連結孔58とが設けられている。また、支持体52の左右方向での中央部には、振り子役物51の位置を検出するための検出板59が設置されている。さらに、支持体52は、図示しない裏板を組み付けることで中空の筒状に形成されており、内部空間は、円盤体53内部へと引き込む電線の配線スペース87となる。
一方、円盤体53は、支持体52の左端部に設けられた前後方向に厚みの薄い円板状の部材であって、前カバー60と、装飾板61と、光拡散板62と、基台63と、発光基板64と、後カバー65とを備えてなる。前カバー60は、前面全体が装飾の施された透光性を有する装飾面(透光部)とされた合成樹脂製の円板体であって、その後面には、後方へ突出する環状壁66が外周縁に沿って周設されている。また、環状壁66の外周面には、周方向に沿って外方へ突出する係合突条67、67・・が略90度間隔で4つ設けられているとともに、所定の係合突条67、67間となる位置には、係合突条67よりも更に外方へ(より具体的には前カバー60の周縁際まで)突出する固定用突起68が設けられている。また、固定用突起68が設けられていない係合突条67、67間であって、前カバー60の中心を挟んで略対向する位置には、装飾板61及び光拡散板62を取り付けるための係止スリット86、86が開設されている。なお、環状壁66も、透光性を有する合成樹脂により形成されている。
装飾板61は、表面に模様が描かれた合成樹脂製の円板であり、光拡散板62は、発光基板64に搭載されているLED69、69・・の光を拡散させるための加工が施された合成樹脂製の円板である。そして、装飾板61及び光拡散板62の直径は、環状壁66の内側の直径と略同じとされ、環状壁66の内側に収納可能となっている。また、装飾板61及び光拡散板62の外周縁部には、係止スリット86、86に係止可能な一対の係止突片72、72が設けられている。
基台63は、円形な仕切り板73の外周縁に沿って、前後両方向へ突出する外周壁74を周設してなるもので、外周壁74によって囲われた仕切り板73の前側の空間には前カバー60の環状壁66や装飾板61、光拡散板62が、外周壁74によって囲われた仕切り板73の後側の空間には発光基板64や後カバー65が夫々収納可能となっている。また、仕切り板73の前面で外周寄りとなる位置には、前カバー60の取付に伴って光拡散板62の後面に当接し、前カバー60の後面との間で装飾板61及び光拡散板62を挟み込むための挟持リブ75、75・・が設けられている。さらに、外周壁74の内周面で仕切り板73の前側となる箇所には、周方向に延びる係合レール76、76・・が、係合突条67、67・・と同じ間隔(略90度間隔)で設けられており、夫々対応する係合突条67が係合可能となっている。加えて、外周壁74は、一連の環状ではなく一箇所切り欠かれて不連続となっており、当該切り欠き部分83は、円盤体53の組み立て時に前カバーの固定用突起68や後カバー65の固定爪82が進入するスペースとなっている。また、図12に示すように、外周壁74の周方向での切り欠き長さは、仕切り板73の前側の方が仕切り板73の後側よりも固定用突起68の周方向での幅だけ所定方向(後述するような前カバー60の組み付けに係る回転操作方向)へ長くなっており、段部83aが形成されている。一方、仕切り板73の後面外周際には、後カバー65をネジ止めするための3つのボス88、88・・が略120度間隔で後方へ突設されているとともに、ボス88とボス88との間となる位置には、発光基板64を位置決めするための位置決め突起89、89・・が後方へ突設されている。なお、外周壁74と挟持リブ75との間の径方向での幅は、前カバー60の環状壁66が進入可能な幅となっている。また、基台63は、仕切り板73、外周壁74、及び挟持リブ75、75・・ともに透光性を有する合成樹脂製となっている。
発光基板64は、前面に多数のLED69、69・・が搭載された円形の基板であって、外周部には、ボス88、88・・との干渉を避けるための3つの切り欠き77、77・・と、切り欠き状に形成されて位置決め突起89、89・・に係合する3つの位置決め係合部78、78・・が設けられている。そして、発光基板64は、支持体52内に配線された電線により、パチンコ機1に内蔵されているサブ制御装置と発光制御装置を介して電気的に接続されている。
後カバー65は、発光基板64を後方から覆うように組み付けられる円形のカバー体であって、複数の空気孔79、79・・と3つのネジ挿通孔81、81・・とを有する円板部65aと、円板部65aの外周に沿って前方へ立設され、基台63の外周壁74の内面に沿って嵌り込む外周リブ65bとを備えている。また、円板部65aの外周部であって、ネジ挿通孔81、81・・とボス88、88・・とを対応させた際に基台63の切り欠き部分83に対応する位置には、前方へ突出する固定爪82が設けられている。当該固定爪82の周方向での幅は、仕切り板73の後側における外周壁74の切り欠き部分83の周方向での幅と略同じとされている。また、固定爪82の前方への突出長さは、後カバー65を取り付けた際、切り欠き部分83内に位置する固定爪82の先端が外周壁74の前側の端部と略面一となるような長さとなっている。
ここで、円盤体53の組み立てについて説明すると、まず装飾板61及び光拡散板62の係止突片72、72を係止スリット86、86に差し込んで係止させる態様で、前カバー60の環状壁66内部に装飾板61及び光拡散板62を取り付ける。次に、前カバー60の固定用突起68が外周壁74の切り欠き部分83内に位置するように、前カバー60を基台63の前側から組み付ける(図12(a))。そして、前カバー60を前後方向を軸として回転させ、固定用突起68を段部83a内に位置させる(図12(b))。すると、この回転操作によって係合突条67、67・・と係合レール76、76・・とが係合し、前カバー60が基台63の前側に仮止めされる。またこのとき、挟持リブ75、75の前端が光拡散板62の後面に当接しており、装飾板61及び光拡散板62は前カバー60の後面と挟持リブ75の前端とに挟み込まれた状態で、仕切り板73の前側の空間内に設けられることになる。
さらに、位置決め係合部78、78・・を位置決め突起89、89・・に係合させ、発光基板64を基台63の後側に位置決めした後、後カバー65の固定爪82が外周壁74の切り欠き部分83内に位置するように、後カバー65を基台63の後側から組み付ける(図12(c)、(d))。最後に、当該状態で後カバー65を基台63にネジ止めすれば、固定爪82によって固定用突起68の回転方向への移動が規制されるとともに、仕切り板73の後面と後カバー65との間の空間に発光基板64が固定された状態で、前カバー60及び後カバー65は基台63の前側及び後側に夫々固定され、円盤体53の組み立ては完了となる。
そして、上記振り子役物51は、モータ55の回転駆動に伴って支持体52が右端部を軸として揺動することにより、円盤体53が役物付き装飾カバー30の後方に位置する通常位置と、役物付き装飾カバー30よりも下方(図柄表示部6の前方)へと露出し、LED69、69・・を所定の態様で点灯/点滅させるといった特定の演出を実行する特定演出位置との間を移動可能となっている。また、振り子役物51の作動時に、上側電動役物31及び下側電動役物32が特定演出位置に位置していると、円盤体53はスペースS内に位置することになる。
(本実施形態のパチンコ機による効果)
以上のような構成を有するパチンコ機1によれば、基台63への前カバー60の組み付けに伴い、仕切り板73の前側で前カバー60によって覆われる空間内に装飾板61及び光拡散板62を設ける一方、基台63への後カバー65の組み付けに伴い、仕切り板73の後側で後カバー65により覆われる空間内に、発光基板64を設置するため、円盤体53の組み立てに際して、装飾板61及び光拡散板62と、発光基板64とを別々に基台63に設置することができる。したがって、全ての部材を一度に前カバー等に組み付ける構成と比較すると、振り子役物51の組み立てを容易に行うことができる。
また、振り子役物51の円盤体53を、円形な仕切り板73の外周縁に沿って、前後両方向へ突出する外周壁74を周設してなる基台63と、前面に装飾が施された円板体であって、その後面に後方へ突出する環状壁66が外周壁74よりは内側となる外周縁に沿って、すなわち前カバー60の中央を中心として仕切り板73よりも小径な円周上となる位置に周設されているとともに、環状壁66に設けられた係止スリット86、86に係止突片72、72を係止させることにより環状壁66の内側に装飾板61及び光拡散板62が取り付けられた前カバー60と、基台63の後面側にネジ止めされる後カバー65とから構成している。そして、前カバー60の前後方向を軸とした回転操作によって、前カバー60の環状壁66の外周面に周方向に沿って延設された係合突条67、67・・と、外周壁74の内周面で仕切り板73の前側となる箇所に設けられた周方向に延びる係合レール76、76・・とを係合させることで、前カバー60を基台63の前側に組み付け可能としている。さらに、基台63の後面に設けられたボス88、88・・へ後カバー65をネジ止めすることにより、基台63の後面と後カバー65との間の空間に発光基板64を収納した状態で固定可能としている。すなわち、円盤体53を組み立てるに際し、発光基板64や後カバー65を前カバー60の後面に直接ネジ止めするわけではないため前カバー60の後面にボス88、88・・を設ける必要がない。その上で、基台63の前側で前カバー60の後面に光拡散板62を位置させることにより、前カバー60におけるボス88、88・・の前方となる位置についても装飾面として使用可能としている。したがって、発光基板64のみならず後カバー65を備えた円盤体53を有する電動役物でありながら、従来よりも前カバー60の前面において装飾面を広く確保することができ、迫力のある発光演出を実行可能な遊技性の高いパチンコ機1とすることができる。さらに、装飾面を広く確保するため特別に小径なネジを必要とすることもないため、組み立て作業が煩雑化したりしないし、強度不足といった問題も生じない。
また、基台63における仕切り板73の前面に、前カバー60の組み付けに伴い光拡散板62の後面に先端が当接する挟持リブ75、75・・を前方へ突設しており、装飾板61及び光拡散板62を前カバー60の後面と挟持リブ75、75・・とで挟み込むように構成している。したがって、ネジ等を用いることなく、装飾板61及び光拡散板62を確実に固定することができる。
さらに、前カバー60の環状壁66の外周面に固定用突起68を、後カバー65の外周部に前方へ突出する固定爪82を夫々設ける一方、基台63の外周壁74に、前カバー60及び後カバー65の組み付け時に固定用突起68及び固定爪82が進入可能で、且つ、仕切り板73の前側の方が仕切り板73の後側よりも、前カバー60の回転操作方向へ固定用突起68の周方向での幅だけ長く切り欠くことで段部83aが形成された切り欠き部分83を設けており、固定用突起68を切り欠き部分83内に位置させた状態からの前カバー60の回転操作により、固定用突起68を段部83a内に位置させた後、後カバー65の組み付けに伴い固定爪82を切り欠き部分83内へ進入させることにより固定用突起68、ひいては前カバー60の回転方向への移動を規制可能としている。したがって、前カバー60を基台63に対して確実に固定することができる。
また、上側電動役物31が、上下方向へスライドする第2装飾体31bと、第2装飾体31bに対して回動可能に連結されているとともに、第2装飾体31bの移動方向に対して左右に傾斜する方向へスライドする第1装飾体31a及び第3装飾体31cとの左右方向に並んだ3つの装飾体31a、31b、31cを備えてなり、通常位置から特定演出位置へと移動するにあたり、第1装飾体31a及び第3装飾体31cが第2装飾体31bとの連結箇所を軸として回動しながらスライドするようになっている。したがって、上側電動役物31は、従来にない動きで通常位置から特定演出位置へと移動することになり、遊技者に新鮮な印象を与えることができる。
さらに、第1装飾体31a及び第3装飾体31cを、通常位置から特定演出位置へと向かうにつれ第2装飾体31bに近接する方向へスライド可能に(具体的には、第2装飾体31bの左側にある第1装飾体31aを上下方向に対して左側に傾斜する方向へスライド可能に、第2装飾体31bの右側にある第3装飾体31cを上下方向に対して右側に傾斜する方向へスライド可能に)夫々取り付けており、通常位置では、離隔している各装飾体31a、31b、31cの装飾部34a、34b、34cが、特定演出位置へと下降するに際しての第1装飾体31a及び第3装飾体31cの回動に伴い、中央の第2装飾体31b側へ徐々に集まり、特定演出位置において3つの装飾部34a、34b、34cが当接し合い1つの装飾部として一体化するようになっている。したがって、上側電動役物31の移動態様を一層斬新な移動態様とすることができ、遊技者に極めて新鮮な印象を与えることができる
さらにまた、上下方向へスライドする下側電動役物32を設け、特定演出位置において上側電動役物31と下側電動役物32とが一体化するように構成するとともに、上側電動役物31及び下側電動役物32を金属製とし、上側電動役物31の下側電動役物32との当接面に磁石を設け、一体化する際に上側電動役物31と下側電動役物32との当接箇所に隙間が生じないようにしている。したがって、特定演出位置において上側電動役物31と下側電動役物32とを確実に一体化させることができ、一体化した際の美観を向上することができる。
加えて、上側電動役物31の下辺を上方へ膨出する湾曲状に、下側電動役物32の上辺を下方へ膨出する湾曲状に夫々形成し、上側電動役物31と下側電動役物32とが一体化した際、上側電動役物31の下辺と下側電動役物32の上辺とによって周囲を囲まれるスペースSが形成されるように構成するとともに、特定演出位置において当該スペースS内へ露出する振り子役物51を設けている。したがって、3つの電動役物31、32、51を組み合わせた大掛かりな演出が可能となり、パチンコ機1の遊技性を一層向上することができる。
(本発明の変更例について)
なお、本発明の遊技機に係る構成は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、遊技機の全体的な構成、電動役物の全体的な形状や大きさ、電動役物を動作させるための構成等について、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更可能である。
たとえば、上記実施形態では、前カバー60側に係合突条67、67・・を、基台63側に係合レール76、76・・を夫々設けているが、前カバー60側に係合レール76、76を、基台63側に係合突条67、67・・を夫々設けても何ら問題はない。また、環状壁66を一連な環状とする必要はなく、適宜切り欠かれているような環状であっても何ら問題はない。さらに、挟持リブ75、75・・の有無や形状についても適宜変更可能であって、直線状の挟持リブを設けることも可能である。
また、前カバー60の基台63への固定に係る構造に関し、たとえば前カバー60の環状壁66に弾性変形する係止突起を、基台63側に係止突起が係止可能な係止孔を夫々設け、前カバー60の回転操作により係止突起を係止孔へ係止させる等の構成を備えることで前カバー60を基台63に対して固定可能とするといった構造も考えられ、そのような場合には、固定用突起68や固定爪82を用いた前カバー60の回転規制に係る構造を設けずともよい。
さらに、振り子役物51を構成する構成要素の素材や形状、装飾板61の有無等については言うまでもなく変更可能であるし、円盤体52をたとえば下側電動役物32等のスライドにより特定演出位置へ移動するような電動役物に設けても何ら問題はない。さらにまた、上記実施形態では、振り子役物51の通常位置を役物付き装飾カバー31の後方位置(すなわち、遊技者からは視認できない位置)としているが、遊技者から視認可能な位置を通常位置としても何ら問題はない。
加えて、円盤体52を有する電動役物をスロットマシーン等といったパチンコ機以外の他の遊技機に備えることも可能である。
1・・パチンコ機、6・・図柄表示部、31・・上側電動役物、32・・下側電動役物、51・・振り子役物(電動役物)、53・・円盤体、60・・前カバー、61・・装飾板、62・・光拡散板、63・・基台、64・・発光基板、65・・後カバー、66・・環状壁、67・・係合突条(係合部)、68・・固定用突起、69・・LED、72・・係止突片、73・・仕切り板、74・・外周壁、75・・挟持リブ、76・・係合レール(被係合部)、77・・切り欠き、78・・位置決め係合部、81・・ネジ挿通孔、82・・固定爪、83・・切り欠き部分、83a・・段部、86・・係止スリット、88・・ボス、89・・位置決め突起。

Claims (2)

  1. LEDが搭載された発光基板を内蔵しており、所定のタイミングで特定演出位置へと移動し、該特定演出位置において所定の発光演出を実行する電動役物を備えた遊技機であって、
    前記電動役物は、円形な仕切り板を有する基台と、透光部を有し、前記基台に対して前記仕切り板の前側に組み付けられる円板状の前カバーと、前記基台に対して前記仕切り板の後側に組み付けられる後カバーとを有する円盤体を備えており、
    前記基台の外周縁に沿って、前後両方向へ突出する外周壁が周設されている一方、
    前記前カバーの後面で、前記前カバーの中央を中心として前記仕切り板よりも小径な円周上となる位置に、後方へ突出する環状壁が設けられ、さらに前記環状壁に係止スリットが設けられているとともに、前記環状壁の外周面に、周方向へ沿って延びる凸状又は凹状の係合部が設けられており、
    さらに、前記基台において、前記外周壁の内周面で前記仕切り板の前側となる箇所に、前記係合部が係合可能な被係合部が周方向に沿って延設されているとともに、前記仕切り板の後面に前記後カバーをネジ止めするためのボスが設けられており、
    前記係止スリットを利用して、前記発光基板のLEDが発する光を拡散させるための光拡散板が前記環状壁内に取り付けられた前記前カバーを、前後方向を軸とした回転操作により前記係合部を前記被係合部へ係合させることで前記仕切り板の前側に組み付けることに伴い、前記仕切り板の前側で前記前カバーにより覆われる空間内に、前記光拡散板設けられる一方、
    前記仕切り板の後面側へ前記発光基板を収納した状態で前記後カバーをネジ止めすることに伴い、前記仕切り板の後側で前記後カバーにより覆われる空間内に、前記発光基板設置されて、前記円盤体が組み立てられることを特徴とする遊技機。
  2. LEDが搭載された発光基板を内蔵しており、所定のタイミングで特定演出位置へと移動し、該特定演出位置において所定の発光演出を実行する電動役物を備えた遊技機であって、
    前記電動役物は、円形な仕切り板を有する基台と、透光部を有し、前記基台に対して前記仕切り板の前側に組み付けられる円板状の前カバーと、前記基台に対して前記仕切り板の後側に組み付けられる後カバーとを有する円盤体を備えており、
    前記前カバーの後面における外周縁部に係止スリットが設けられている一方、前記発光基板のLEDが発する光を拡散させるための円板状に成形された光拡散板の外周縁部に、前記係止スリットに係止可能な係止突片が設けられているとともに、前記仕切り板の前面側に挟持リブが前方へ突設されており、
    前記係止スリットに前記係止突片を係止させることにより前記光拡散板が前記前カバーの後面に取り付けられた前記前カバーを、前記基台へ組み付けることに伴い、前記仕切り板の前側で前記前カバーにより覆われる空間内に、前記前カバーの後面と前記挟持リブの先端とによって前後から挟持された状態で、前記光拡散板が設けられる一方、
    前記基台への前記後カバーの組み付けに伴い、前記仕切り板の後側で前記後カバーにより覆われる空間内に、前記発光基板が設置されることを特徴とする遊技機。
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