JP4028012B2 - 遊技機の遊技部用表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機の遊技部用表示装置にかかり、特に、遊技盤の所定位置に配設され、遊技機の状態に対応して所定の表示を行う遊技機の遊技部用表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、遊技盤の表面に設けられる遊技部用表示装置であるサイドランプとしては以下のようなものがあった。即ち、サイドランプは所定の光源(ランプ,LED)を備えると共に、遊技に支障のない遊技盤の周囲部に組み付けられている。そして、遊技盤の中央部領域に組み付けられた特別図柄表示装置が始動回転したり、いわゆるリーチ状態なった場合にこれに連動し、サイドランプに備えられたランプやLEDが所定のタイミングで点灯状態や点滅状態を繰り返し、遊技盤を光等で装飾し、遊技者の興趣を高めるようになっていた。
【0003】
以上のほか、遊技部用表示装置として色彩や形状で装飾効果の向上を図るために、遊技部用表示装置自体に特殊な彩色を施したり装置自体を特殊な形状に成形するという手法も採られている。また、装飾用のシール(ステッカー)や印刷によってサイドランプの表面の装飾効果を高めようとするものもある。
【0004】
更に、サイドランプの別の例としては、遊技盤を明るくし且つ装飾効果を高めるという基本的な機能に加え、光源の発光によって遊技に関連するいわゆるラッキーナンバーや遊技機自体の各種状態等を表示させることにより、新たな遊技部用表示装置としての役割を具備しているものも存在している。
【0005】
上記した各従来例にかかるサイドランプは、遊技球が左右両側を流下しないように遊技機のガラス面まで装飾部が突出したものや、遊技盤の表面と同一面上に位置決めされているものがある。サイドランプの前面側(遊技者側)を遊技球が流下できる形式のサイドランプでも、単に光源が発光するだけであり、遊技球はそのまま下方に落下してしまうので、遊技者の興趣を高めるものとはなっていなかった。このため、遊技機の種類によっては、サイドランプを障害釘で囲んで、サイドランプの前面を遊技球が流下しないようにしたものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例にかかる遊技部用表示装置(サイドランプ)には以下のような不都合があった。即ち、従来より用いられている遊技盤においては、遊技中の遊技者の関心は遊技盤中央部領域に配設されている特別図柄始動口やこれによって始動する特別図柄表示装置である。このため、遊技部の左右両側を流下する遊技球に対しては遊技者の関心度が低く、結果として、遊技部の左右両端部領域が有効に活用されていない、という不都合を生じていた。
【0007】
また、サイドランプを光の発光や反射だけの装飾とする場合では、他の装飾部材との関係で装飾効果が低いものとなる。即ち、光による遊技盤の装飾は上記した特別図柄表示装置や大入賞口、その他の装飾部材によっても行われており、サイドランプの発光動作の関心度が相対的に低下してしまう、という不都合を生じていた。特に、近年の遊技機は遊技盤中央の特別図柄表示装置の重要性が従来と比較して相対的に高まる傾向にあり、より一層、遊技盤の左右領域の活用度が低下する結果となっている。
【0008】
更には、上記したように、従来のサイドランプでは、ガラス面まで装飾部が突出し、またサイドランプ自体が障害釘で囲まれているので、サイドランプの設置領域は遊技球が流下できない領域となり、結果として遊技球の流下領域を狭めてしまう、という不都合を生じていた。特に、限られた遊技盤面内で遊技者の興趣を高めなければならない遊技機独自の特性に鑑みると、サイドランプの設置領域が遊技球の流下と無関係となってしまうことは、好ましくないものである。
【0009】
【発明の目的】
本発明は、上記した従来例の有する不都合を改善し、特に、装飾効果を高めて従来利用度の低かった遊技盤の左右両端部領域を有効に活用できる遊技機の遊技部用表示装置を提供することを、その目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明では、遊技盤の区画部材により囲まれた遊技部内の左右両側で当該区画部材に沿った所定位置に取り付けられて内部に光源を収納した遊技機の遊技部用表示装置において、
当該遊技部用表示装置を遊技盤に止着するためのベース部材と、
半透明の材料で略円盤状に形成された回転板とを備え、
前記ベース部材は、
遊技部前面に当接する板状部から前記遊技盤の裏面に向けて円筒状に形成され、前記光源を配設すると共に前記回転板を回転自在に配設するための領域を有し、
前記回転板は、
当該回転板表面の外周部に沿って、前方に突出する突起を設け、
前記ベース部材に円筒状に形成された領域に、前記回転板を背後から照射するように前記光源を当該領域の奥側に固定し、該光源の前方に前記回転板を正面に向けた状態で配設し、該配設した状態で当該遊技部用表示装置を遊技盤に止着することで、
前記回転板の突起を遊技部の遊技球流下領域に突出させ、
当該回転板の前面側を流下する遊技球が該突起に接触して前記回転板を回転させるようにしたことを特徴とする構成を有する。
【0011】
以上のように構成されたことにより、遊技が開始されると遊技球が障害釘に接触し、一部の遊技球が遊技部用表示装置の近傍に流下する。遊技部用表示装置の回転板は、遊技部用表示装置を遊技盤に止着するためのベース部材において遊技部前面に当接する板状部から遊技盤の裏面に向けて円筒状に形成された領域内に回転自在に配設されているので、回転板の前面側を遊技球が流下することが許容される。回転板には、回転板の表面の外周部に沿って、前方に突出する突起が設けられているので、流下する遊技球の一部がこの突起に接触すると、回転板が回転を始める。これによって遊技部用表示装置の装飾効果が向上し遊技者の興趣を高めることができる。
また、流下する遊技球は、突起に接触することによりその流下方向が変化する。このため、遊技球の動きがより複雑となり、遊技者の注意を喚起することとなる。
しかも、回転板を半透明材より構成すると共に、遊技部用表示装置を遊技盤に止着するためのベース部材において遊技部前面に当接する板状部から遊技盤の裏面に向けて円筒状に形成された領域の奥側に配設された光源によって回転板の背後から光を照射するようにしているので、回転板の回転によって向上する装飾効果に加え、光源の光が回転板を透過してより複雑な装飾効果を生じる。特に、回転板は回転するので回転中に放射される光は様々な方向に分散する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に従って説明する。
図1は本発明にかかる遊技部用表示装置3a,3bを装備した遊技機の遊技盤2を示し、図2及び図3は図1内に開示した遊技部用表示装置3aを示す。尚、説明の便宜上、図1における遊技部5に植設される障害釘は省略している。
【0016】
〔遊技盤の構成〕
先ず最初に、遊技盤2の概略構成について説明する。図1に示す遊技盤2は木製の合板からなり、その前面側が遊技部5となっている。但し、遊技盤2は木製でなくプラスチック等の樹脂製材から構成してもよい。
【0017】
遊技盤2における遊技部5は、遊技球を使用する遊技機であれば、任意の構成を取り得る。例えば、複数の図柄を可変表示可能な特別図柄表示装置を備え且つこの特別図柄表示装置における可変表示結果が予め定められた特別図柄で表示されたことを条件に遊技者に有利な特別遊技状態(大当たり状態)を発生可能な遊技機(第1種の遊技機)や、図柄表示装置を備えた第3種に属する遊技機,或いは第2種に属する遊技機等、更にはその他の種類の遊技機(例えば電動役物装置を備えたもの)やいわゆるアレンジボールにおいても、その構成は任意である。
【0018】
遊技盤2の表面には、金属製の外バンド(遊技球案内部材)33が図1の下端の左寄りから上部にかけて円弧状に配設固定されている。同時に当該外バンド33の内側には、同じく金属製で円弧状の内バンド(遊技部区画部材)35が、その上端を開いた状態で、横C字状に固定装備されている。
【0019】
そして、この外バンド33と内バンド35の一部とによって囲まれたほぼ円形部分が前述した遊技部5を形成している。この遊技部5には、多数の障害釘(図示略)が植設され、同時に種々の役物装置等が配設されている。
【0020】
また、外バンド33と内バンド35の一部(図1中の左側部分)との間に設定された円弧状部分は、遊技球発射装置(図示略)から発射された遊技球が上昇する遊技球上昇流路37を構成している。この遊技球上昇流路37の下端入口部分は、遊技盤2を遊技機に装着した状態で発射レール(図示略)の延長線上に位置している。
【0021】
〔遊技部の構成〕
次に、遊技部5について説明する。
この遊技部5には、図1に示すように、その略中央部に上記した特別図柄表示装置31が配設される。この特別図柄表示装置31は、LED,LCD,或いはCRT等によって構成され、遊技中の各種状態を表示したり、後述する大入賞口39の開閉動作を決定するための表示をするようになっている。
【0022】
上記特別図柄表示装置31の図中上側には、第1の入賞装置41が設けられ、また特別図柄表示装置31の図中下側には、特別図柄始動口43,普通電動役物45,大入賞口39及び普通図柄表示装置47が順次配置されている。符号47aは普通図柄表示装置47の左右に分かれて配置された普通図柄記憶表示部を示す。又、符号49は遊技部5の下端部に設けられたアウト口を示す。
【0023】
上記第1の入賞装置41の両側には、所定間隔を隔ててランプ風車51が配置されている。また、特別図柄表示装置31の左右両側近傍には、普通図柄始動ゲート53が配設され、各普通図柄始動ゲート53と前述した特別図柄表示装置31との間には、風車55がそれぞれ設けられ、また、上記各普通図柄始動ゲート53の近傍で幾分下側に位置して、他の風車が装備されている。更に、前述した普通電動役物45の両側には、所定間隔を隔てて第2乃至第3の入賞装置が設けられている。
【0024】
また、遊技部5の周縁部で特別図柄表示装置31の左右両側には本発明の遊技部用表示装置(以下「サイドランプ」という)3a,3bがそれぞれ配設されている。そして、このサイドランプ3a,3bは遊技状態に応じて点灯や点滅動作がなされるようになっている。
【0025】
〔遊技部用表示装置(サイドランプ)の構造〕
次に、本願発明の要部を成す上記した遊技部用表示装置としてのサイドランプ3a,3bについて説明する。
先ず、図2はサイドランプ3aの全体概要を示す正面図である。そして符号7はベース部材を示し、符号11は半透明の材料からなるカバー部材を示し、また符号6は回転板をそれぞれ示す。この図2に示すように、サイドランプ3aはそのカバー部材11側が円弧状に構成されている。これは、後述するように、遊技部5に配設された円弧状の区隔部材(内バンド)35(図1参照)に沿って配設するためであり、該区隔部材35の曲率に近い円弧となっている。また、サイドランプ3aの遊技部5に露出する面のほぼ全体は、カバー部材11及びベース部材7の一部分により覆われており、ベース部材7を介して遊技部5に設置された場合には、ベース部材7及びカバー部材11が遊技部5の表面とほぼ同一面となるように位置決めされている。
【0026】
また、サイドランプ3aには、正面側を向いて2個の回転板6が配設されている。この回転板6は、その外形が円板状に形成されており、図示しない回転軸に軸支され、回転自在に構成されている。この回転板も、上記したベース部材7と同様に遊技盤と同一面となるように位置決めされている。尚、回転板6の詳細については後述する。
【0027】
次に、図3はサイドランプ3aから上記したカバー部材11及び回転板6を取り外した分解図を示している。この図3から判るように、サイドランプ3aはベース部材7内に、ランプ基板13と、このランプ基板13に植設される光源9a,9bとを備え、区隔部材35(図1参照)により囲まれた遊技部5内の所定位置に当該区隔部材35に沿って取り付けられる。
【0028】
ランプ基板13上の回転板6が配設される領域近傍には、LEDからなる光源9aが3個植設されている。これは、後述するように回転板6に対して背後から光を照射して、装飾効果を高める役割を有するものである。また、ランプ基板13上のカバー部材11が配設される領域近傍にも所定の光源9bが2個植設されている。この光源9bは、いわゆる豆電球からなるものであり上記したLEDと同様にカバー部材11に対し背後から光を照射して、装飾効果を高める役割を有するものである。尚、光源9a,9bとしてのLED及び豆電球の数や配置位置については特に限定されるものではなく、様々な組み合わせが可能である。
【0029】
ランプ基板13は通常の電子回路基板から構成されており、複数の電子部品を実装できるように、所定の実装孔(図示略)が形成されている。また、ランプ基板13の一方の面には所定の回路パターン(図示略)が形成されており、光源9a,9bを電気的に接続できるようになっている。そして、回路パターンには外部電源(図示略)から所定の電流を供給する電源線15が接続され、この電源線15の先端部にはコネクタ(図示略)が設けられている。更に、ランプ基板13の中央部にはランプ基板13をベース部材7に固定するネジ19が設けられている。
【0030】
また、回転板6が配設される領域は、ベース部材7の一部を構成しているカバー壁7aによって覆われている。このカバー壁7aは、円筒状に形成されてその内径は回転板6の外径より僅かに大きくなっている。従って、後述するように回転板6が回転してもカバー壁7aには接触しない。また、カバー壁7aは、ランプ基板13の表面手前近傍まで到達しており、ランプ基板13とは直接接触しないようになっている。このため、ランプ基板13はベース部材7の内部のほぼ全体にわたって1枚で構成されている。
【0031】
回転板6が配設される領域の中央部には、所定の軸受け穴7bが形成されている。この軸受け穴7bは、回転板6を軸支する回転軸を挿入するためのものである。具体的にはベース部材7を貫通して外部と連通するようになっている。
【0032】
次に、本願発明の主要な構成要素である回転板6について図4に基づいて詳細に説明する。この回転板6は、半透明の材料で略円盤状に形成され、その表面には所定の突起6aが設けられている。この突起6aは、具体的には回転板6の外周部に沿って等間隔で3個設けられている。但し、突起の数は3個に限定されるものではなく、1個や2個或いは4個以上であっても良い。また、突起6aの長さは、サイドランプ3aが遊技盤に取り付けられた状態で、遊技球B(図5参照)に確実に接触するように設定されている。更に、突起の形状は、図4に示すような形状に限定されるものではなく、例えば単純な棒状の部材としても良いし、三角錐や四角錐等に形成しても良い。
【0033】
また、回転板6は背後から延設される所定の回転軸8に軸支されている。この回転軸8は金属製軸であり、前述したベース部材7の軸受け穴7bに挿入されるようになっている。従って、回転板6の突起6aに対し遊技球Bが接触した場合には、回転板6が回転軸8を中心にして回転するようになっている。
【0034】
回転板6が回転軸8を介してベース部材7に軸止された場合には、回転板6はベース部材7の表面とほぼ同一面となる。また、サイドランプ3aが遊技盤2に設置された場合には、回転板6の表面は遊技盤2の前面とほぼ同一面上に位置決めされる。このため、遊技球がベース部材7及び回転板6の前面と遊技機のガラス(図5参照)との相互間を流下することができる。
【0035】
また、サイドランプ3aは、半透明の材料から構成されており、背面側に配設されている光源としてのLED9aの光が透過するようになっている。加えて、回転板6の裏面には照射された光が乱反射されるように所定の凹凸が形成されている。
【0036】
回転板6の数としては本実施形態では2個にしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、1個でも良いし3個以上であってもよい。また、回転板6自体の形状も円盤形に限定されるものではなく、例えば三角形や四角形或いはそれ以上の多角形であってもよい。また、上記したように本実施形態では、回転板6が半透明の材料により構成されているが、回転板6を不透明な材料で構成しても、回転板6自体に様々な形状の穴を形成することによって、類似の装飾効果を得ることは可能である。
【0037】
〔サイドランプの組立方法〕
次に、以上のように構成されたサイドランプ3aの組立方法について図3及び図5に基づいて概説する。先ず、上記したようにランプ基板13に対して光源としてのLED9a及び豆電球9bが植設される。そして、当該ランプ基板13がベース部材7に固定される。このとき、ランプ基板13はネジ19でベース部材7に固定される。また、図5に示すように、ベース部材7におけるランプ基板13の取付位置には、取付脚部14が形成されており、ランプ基板13を固定してもベース部材7の壁面とは直接接触しないようになっている。
【0038】
続いて、回転板6を軸支している回転軸8がベース部材7の軸受け穴7bに挿入される。ここで、図5に示すように回転板6の背面側には所定のスペーサ6bが一体的に形成されているので、回転板6が回転軸8を介してベース部材7に装着されると、回転板6の表面とベース部材7の表面とがほぼ同一面上に位置決めされる。そして、回転軸8の先端部がベース部材7を貫通して突出する。その後、図5に示すように、回転軸8の先端部に所定のクリップ8aを装着することで、回転軸8がベース部材7から脱落しないようになる。
【0039】
回転板6がベース部材7の軸受け穴7bに装着された後には、図3に示すように、カバー部材11をベース部材7に装着する。具体的には、カバー部材11をベース部材7の所定位置に位置決めした後、ベース部材7の裏面側からネジ穴19aを通してネジ(図示略)を挿入し、このネジによってカバー部材11を強固に固定する。また、カバー部材11は上記したように半透明の材料からなるので、光源9bが点灯した場合には光が透過して装飾効果を高めるようになっている。また、カバー部材11の裏面には照射された光を乱反射させるように、所定の凹凸が形成されている。
【0040】
〔遊技部への組み付け方法〕
上記のように組み立てられたサイドランプ3a,3bを遊技部5に組み付ける場合について、図1及び図5に基づいて概説する。図1に示すように、サイドランプ3a,3bは特別図柄表示装置31の左右両側に組み付けられるようになっている。具体的な組み付け方法としては、遊技部5の区隔部材35の近傍に、この区隔部材35に沿って所定の貫通孔(図示略)を形成する。このときの貫通孔はサイドランプ3a,3bのベース部材7の裏面側を挿入するのに充分な大きさである。そして、遊技盤2の前面からサイドランプ3a,3bを上記貫通孔に挿入する。
【0041】
そして、図5に示すように、ベース部材7の表面側に形成されている板状部を遊技部5の前面に当接させる。その後、板状部に形成されているネジ穴11b(図2参照)に所定のネジ部材を挿入する。これにより、サイドランプ3a,3bが遊技部5に固定される。この時、サイドランプ3aは図5に示すように遊技盤2とほぼ同一面上に位置決めされているので、このサイドランプ3aの前面(図5中の左方)側を遊技球Bが流下するようになっている。尚、図2及び図3は遊技盤2に組み付けられるサイドランプ3a,3bの内、特に左方に配置されるサイドランプ3aについてのみ説明してきた。しかし、本実施形態にかかるサイドランプ3aは、遊技板5の左右どちら側にも装着できるように形成されているので、上下を逆にすれば右方にもそのまま用いることができる。また、本実施形態では、サイドランプ3a,3bを遊技部5の左右両周縁部に配設することとしているが、この他、遊技部5の上部や下部に設けてもよいし、その数に関しても、必ずしも2個に限定されるものではない。
【0042】
〔サイドランプの作用及び機能〕
次に、図1に基づいて、以上のように構成されたサイドランプ3a,3bの作用及び機能について、遊技機の各種動作との関連において説明する。
【0043】
先ず、遊技中における特別図柄始動口43への遊技球Bの入賞を条件として、所定数の賞球が排出されると共に特別図柄表示装置31が動作する。この特別図柄表示装置31は、所定時間の経過後に例えば3つの数字が任意の組み合わせで表示されるように構成されている。そして、すべての数字が同一になった場合等に、特別図柄表示装置31の下方に配設されている大入賞口39が作動する。このとき、遊技者にとって有利な状態にあることを表示して興趣を高めるべく、サイドランプ3a,3bの光源9a,9bが点滅するようになっている。
【0044】
また、本実施形態にかかる遊技機は、特別図柄表示装置31の左右両側に所定の普通図柄始動ゲート53を備え、またこの普通図柄始動ゲート53に連動する普通図柄表示装置47を装備している。そして、遊技部5内の遊技球Bが普通図柄始動ゲート53に受け入れられた場合に普通図柄表示装置47が作動する。本実施形態における普通図柄表示装置47は、入賞後の所定時間経過後に一桁の数字を任意に表示する機能を有している。そして、表示された数字が予め定められた数字と一致する場合に、遊技者にとって有利な状況となる。この場合にもサイドランプ3a,3bが点滅し、遊技者にとって有利である旨の表示が行われるようになっている。
【0045】
ここで、上記したサイドランプ3a,3bの制御は単なる一例であって、その他各種情報の表示に使用することができる。即ち、遊技者が遊技球発射ノブ(図示略)に手を触れた場合にこれを検知し、遊技開始の表示としてサイドランプ3a,3bの光源9a,9bを発光させるように構成することも考えられる。
【0046】
以上は本願発明にかかるサイドランプ3a,3b(遊技部用表示装置)を含めた一般的なサイドランプが有する基本的な機能である。これに加えて、本発明にかかるサイドランプ3a,3bは、以下のような特別な機能を有している。
【0047】
図5に示すように、サイドランプ3aが遊技盤2に装着されるとベース部材7の大部分は遊技盤2の裏面側に挿入される。一方、ベース部材7の表面側は遊技球Bの流下領域側に露出する。このため、回転板6の表面に設けられた突起6aは遊技球Bの流下領域に突出する。
【0048】
このとき、遊技球Bが回転板6の近傍を流下してくる場合には、回転板6の突起6aと接触する。このとき、回転板6は回転軸8を中心に回転できるように軸支されているので、遊技球Bの流下及び接触によって回転する。一方、遊技球Bは突起6aに接触することにより、その流下方向が僅かに変化する。このため、従来のサイドランプと比較して回転板6の回転動作によってより遊技者の興趣を高めるという効果を奏する。なぜなら、従来のサイドランプは光源が発光点滅を繰り返すのみであり、遊技者はこれに慣れてしまい特別に注意を喚起されることが無くなってきている。これに対して、回転板6のように動くものは遊技者にとって新鮮なものであり、注意を喚起しやすいからである。
【0049】
【発明の効果】
以上のように本発明では、遊技部用表示装置を遊技盤に止着するためのベース部材において遊技部前面に当接する板状部から遊技盤の裏面に向けて円筒状に形成された領域内に回転自在に回転板が配設されているので、回転板の前面側を遊技球が流下することが許容される。しかも、回転板には、回転板の表面の外周部に沿って前方に突出する突起を設け、回転板の背後から光を照射する位置に光源を配設したので、一般的な遊技部用表示装置として光を発生させて遊技盤を装飾することはもちろん、遊技球が回転板の突起に接触することにより回転板自体が回転し、通常の遊技部用表示装置に比較して飛躍的に装飾効果を高めることができる、という優れた効果を生じる。
また、従来の遊技機では利用度が低かった遊技部内の左右両側の領域について本発明の遊技部用表示装置を適用することで、遊技部の全体の有効利用が成しえるという効果を生じる。特に、遊技部用表示装置の前面(遊技者側)を遊技球が通過できる構造であるため、従来遊技球の流下領域として使用されていなかった領域を有効に利用することができる。また、回転板に設けられている突起は、回転板自体を回転させると共に、遊技球の流下方向を変化させる機能を有しているので、遊技球の動きに変化を与えることができ、より一層遊技者の興趣を高めることができる。
更に、半透明の回転板の背後から光を照射する位置に光源を配設しているので、回転板の回転によって向上する装飾効果に加え、光源の光が回転板を透過してより複雑な装飾効果を生じる。特に、回転板が回転するので回転中に放射される光が様々な方向に分散し、回転板自体の回転による装飾効果と相まって、より一層装飾効果を向上させることができる、という優れた効果を生じる。
このため、遊技者は従来あまり注視していなかった遊技部の左右両側部にも注意を傾けるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図l】本発明のサイドランプを装備している遊技盤を示す正面図である。
【図2】図1内に開示したサイドランプを示す正面図である。
【図3】図2に開示したサイドランプを示す一部を分解した正面図である。
【図4】図2に開示したサイドランプの回転板及び回転軸を示す斜視図である。
【図5】図2のX−X線における断面図である。
【符号の説明】
2 遊技盤
3a 遊技部用表示装置(サイドランプ)
3b 遊技部用表示装置(サイドランプ)
5 遊技部
6 回転板
7 ベース部材
8 回転軸
9a 光源(LED)
9b 光源(豆電球)
11 カバー部材
13 ランプ基板
33 区隔部材(外バンド)
35 区隔部材(内バンド)
Claims (1)
- 遊技盤の区画部材により囲まれた遊技部内の左右両側で当該区画部材に沿った所定位置に取り付けられて内部に光源を収納した遊技機の遊技部用表示装置において、
当該遊技部用表示装置を遊技盤に止着するためのベース部材と、
半透明の材料で略円盤状に形成された回転板とを備え、
前記ベース部材は、
遊技部前面に当接する板状部から前記遊技盤の裏面に向けて円筒状に形成され、前記光源を配設すると共に前記回転板を回転自在に配設するための領域を有し、
前記回転板は、
当該回転板表面の外周部に沿って、前方に突出する突起を設け、
前記ベース部材に円筒状に形成された領域に、前記回転板を背後から照射するように前記光源を当該領域の奥側に固定し、該光源の前方に前記回転板を正面に向けた状態で配設し、該配設した状態で当該遊技部用表示装置を遊技盤に止着することで、
前記回転板の突起を遊技部の遊技球流下領域に突出させ、
当該回転板の前面側を流下する遊技球が該突起に接触して前記回転板を回転させるようにしたことを特徴とする遊技機の遊技部用表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29105696A JP4028012B2 (ja) | 1996-10-14 | 1996-10-14 | 遊技機の遊技部用表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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