JPH088900B2 - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JPH088900B2
JPH088900B2 JP63278936A JP27893688A JPH088900B2 JP H088900 B2 JPH088900 B2 JP H088900B2 JP 63278936 A JP63278936 A JP 63278936A JP 27893688 A JP27893688 A JP 27893688A JP H088900 B2 JPH088900 B2 JP H088900B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、電気掃除機に係り、とくに、集塵室を開閉
する蓋体用のシールパッキングを兼ねたバンパー体に関
する。
(従来の技術) 従来の電気掃除機の一例を第6図ないし第8図に基づ
いて説明する。
1は上面を開口した本体ケースで、この本体ケース1
の内部には集塵室2が形成されており、この集塵室2の
上面開口は図示しない蓋体により開閉されるようになっ
ている。そして、前記本体ケース1の上端部は、内壁3
と外壁4との上方へ開口した2重壁構造になっている。
なお、外壁4は、本体ケース1の外側面から水平方向外
方へ突出した段部5より鉛直に立上った構造になってい
る。
また、6は弾性体たとえば軟質塩化ビニル樹脂を素材
として一体成形してなるバンパー体で、このバンパー体
6は、前記本体ケース1の上端部に嵌合して取付けられ
るものである。そして、このバンパー体6には、前記内
壁3上に接合される平坦なシールリップ基面部7の内周
部に、前記蓋体の下端が気密に当接される上側外方へ突
出したシールリップ8が形成された構造になっている。
また、前記シールリップ基面部7の内周部と中間部とに
それぞれ下方へ突出して、前記内壁3の内側面に接合さ
れる内側押え部9と、前記内壁3および外壁4間に嵌合
される突部10とが形成されている。さらに、前記シール
リップ基面部7の外周部からほぼ90°上方へ屈曲して、
前記シールリップ8を隠すための立上り壁部11が形成さ
れているとともに、この立上り壁部11の外側位置から垂
下し前記外壁4の外面に接合されるバンパー部12が形成
されている。なお、このバンパー部12の下端部には、前
記段部5の下面に接合される屈曲部13が形成されてい
る。
そして、前記従来のバンパー体6は、自然状態におけ
る図示の断面形状すなわち成形後の断面形状が、本体ケ
ース1に取付けた状態での断面形状とほとんど同じであ
る構造になっていた。
(発明が解決しようとする課題) しかし、上記従来の構造では、つぎのような問題があ
った。
まず、とくにバンパー体6の屈曲部13の先端13aが、
弾力性の加わらない状態で単に本体ケース1に当接して
いるのみであるため、外方へ引張る力に対して屈曲部13
は保持力をもたず、動きやすい。そこで、接着などの手
段を用いて、バンパー部12を本体ケース11に固定するこ
とが必要となり、バンパー体6の取付作業に手間を要し
ていた。
また、本体ケース1とバンパー体6との嵌合をしっく
りしたものにするために、第7図に示すように、バンパ
ー体6全体における両側部のバンパー部12の内側面間の
自然状態での幅寸法Lを、これらバンパー部12間に嵌合
する本体ケース1の両外側面間の幅寸法Mよりも1〜2m
m程度小さく設計して、嵌合時、バンパー体6の張力に
より、このバンパー体6を外す方向へ加わる力を押える
ようにしていたが、上述のL<Mなる寸法関係のため、
第8図に示すように、バンパー体6が本体ケース1に対
する外側上部の嵌合当接角部12aで屈曲して、バンパー
部12の下部と本体ケース1との間に隙間D0が生じやすか
った。そして、このような隙間D0が生じるために、バン
パー部12が手などで外方へ容易にめくられてしまうなど
の問題が生じていた。
さらに、シールリップ8の弾力性を高めて十分なシー
ル効果を得るために、このシールリップ8を図示のよう
に傾斜させているため、このシールリップ8の下方の部
分が成形時金型構造的にアンダーカットになる。そこ
で、バンパー体6の離型には、軟質塩化ビニル樹脂など
からなるこのバンパー体6のシールリップ8を強制変形
させて無理抜きする方法を採っている。したがって、全
型強度を強くするために、シールリップ8とこのシール
リップ8に対向する立上り壁部11との間の離間寸法A0
大きくする必要があった。しかし、この寸法A0を大きく
すると、見た目などが悪くなる。
本発明は、上述のような問題点を解決しようとするも
ので、シールリップなどにひずみを与えることなく、バ
ンパー体を確実にしかも容易に本体ケースに取付けるこ
とができるとともに、取付時におけるシールリップと立
上り壁部との隙間を大きくすることなく、バンパー体の
成形用の金型の強度を高くできる電気掃除機を提供する
ことを目的とするものである。さらに、この電気掃除機
において、バンパー体の取付けをよりいっそう容易にす
ることを目的とするものである。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記目的を達成するために、電動送風機を
内蔵するとともにこの電動送風機に連通しかつ上方へ開
口した集塵室を内部に形成した本体ケースと、この本体
ケースの集塵室を上方から開閉自在に覆う蓋体と、前記
本体ケースの少なくとも集塵室部分の上端部に取付けら
れた弾性を有するバンパー体とを備えた電気掃除機にお
いて、前記本体ケースの集塵室部分のたとえば両側部の
上端部に、上方へ開口した2重壁を形成するとともに、
この2重壁のうち内壁を前記集塵室の全周に渡って形成
し、また、前記バンパー体には、前記本体ケースの2重
壁の内壁上に全周に渡って接合されるシールリップ基面
部と、このシールリップ基面部の内周部から上側外方へ
突出し前記蓋体の下端が全周に渡って気密に当接される
シールリップと、前記シールリップ基面部の外周部から
下方へ突出し前記2重壁間に嵌入される突部と、この突
部の上方に位置しかつこの突部よりも幅が小さい下方へ
窪んだ断面ほぼ半円形などの溝部と、この溝部の外方に
位置して上方へ突出し前記シールリップと離間対向する
立上り壁部と、この立上り壁部の外側位置から垂下し前
記本体ケースの2重壁の外壁の外面に接合されるバンパ
ー部とを一体に形成し、さらに、前記バンパー体の前記
本体ケースに取付けられた状態での形状よりも自然状態
での形状が、前記突部を基準として前記立上り壁部およ
びバンパー部を上方へ向かって外方へより大きく傾斜さ
せたものである。
なお、バンパー体における溝部と本体ケースの2重壁
の外壁の上側内角部に当接する部分との間の肉厚はシー
ルリップ基面部の肉厚よりも薄くするとよい。
(作用) 本発明の電気掃除機では、バンパー体を本体ケースに
取付けるとき、この本体ケースの上端部の2重壁間にバ
ンパー体の突部を嵌入し、2重壁の外壁の外面にバンパ
ー体のバンパー部を接合するとともに、2重壁の内壁上
にバンパー体のシールリップ基面部を接合する。このと
き、バンパー体が弾性変形され、バンパー部およびその
上方の立上り壁部が、外壁上に位置する部分から突部の
上方の溝部付近を支点として、この支点より上方の部分
が内方へ移動する方向へ回動される。これは、バンパー
体の取付時の形状よりも自然状態の形状で、突部を基準
として立上り壁部およびバンパー部が上方へ向かって外
方へより大きく傾斜しているためである。したがって、
取付時には、成形時よりも立上り壁部がシールリップに
近付く。また、取付時には、バンパー体自体の弾力性に
より、バンパー部は内方すなわち本体ケースの方へ押圧
されることになり、この本体ケースに隙間なく圧接され
る。しかしながら、上述の弾性変形によるひずみは、溝
部において吸収され、この溝部より内方のシールリップ
基面部およびシールリップにはほとんど伝わらない。な
お、成形時には、溝部が肉逃げとして、突部があること
によるひけ、変形などが防止される。また、掃除時に
は、閉じた蓋体の下端が集塵室の全周に渡るシールリッ
プに気密に当接されて、蓋体と本体ケースとの間の気密
性が保持されるとともに、バンパー部が家具などに当た
った際の衝撃を緩衝する。
さらに、請求項2の電気掃除機では、バンパー体にお
いてシールリップ基面部よりも外壁の上側内角部に当接
する部分と溝部との間の肉厚が薄く、この部分が変形し
やすいことにより、バンパー体の取付時に、立上り壁部
およびバンパー部が容易に回動するとともに、この弾性
変形によるシールリップ基面部およびシールリップへの
悪影響がより低減される。
(実施例) 以下、本発明の電気掃除機の一実施例を第1図ないし
第5図に基づいて説明する。
21は掃除機本体で、この掃除機本体21は、上方へ開口
した開口部22を前部に有する本体ケース23と、この本体
ケース23の開口部22を上方から開閉自在に閉塞する蓋体
24とからなっている。また、前記本体ケース23は、上面
を開口した主ケース25と、この主ケース25の後部上側に
結合固定された下面を開口した上部本体ケース26とから
なっている。
そして、前記本体ケース23の内部は、前記上部本体ケ
ース26の前面壁27と前記主ケース25に形成され連通口28
を有する仕切壁29とにより前後に区画されており、この
仕切壁29より後方の空間部が電動送風機室30になってい
るとともに、前方の空間部が前記開口部22に臨む集塵室
31になっている。前記電動送風機室30には、前記主ケー
ス25と上部本体ケース26とにより挾持された電動送風機
32が内蔵されており、この電動送風機32の吸気側は前記
連通口28に対向連通されている。また、前記本体ケース
23の後面部には、前記電動送風機32の排気側に連通する
排気口(図示せず)が開口形成されている。一方、前記
本体ケース23の前面部には、前記集塵室31と外部とを連
通しホース(図示せず)が着脱自在に接続される吸込口
33が設けられている。また、前記集塵室31内には、前記
吸込口33に開口を対向させて集塵袋34が着脱自在に装着
されているとともに、前記連通口28を覆うサブ集塵フィ
ルタ35が着脱自在に装着されている。これら集塵袋34お
よびサブ集塵フィルタ35は、前記開口部22を介して出入
されるものである。
前記蓋体24は、この蓋体24の後部に形成された支軸部
41により前記上部本体ケース26に回動自在に支持されて
いる。また、前記蓋体24の前端部には、指掛け部42が形
成されているとともに、係止片43が一体に垂設されてい
る。一方、前記本体ケース32の前面部上側には、前記係
止片43が係脱自在に係合されて前記蓋体24を閉状態に保
持する係止爪部44が形成されている。なお、前記蓋体24
の上面側には、付属品収納部45が形成されているととも
に、この付属品収納部45を上方から覆うカバー体46が開
閉自在に枢着されている。
また、前記主ケース25の上端部には前記開口部22の全
周に渡って、バンパー体51が取付けられている。つぎ
に、このバンパー体51部分の構成について詳しく説明す
る。
前記主ケース25の上端部には、内壁52と外壁53とから
なる2重壁が形成されているが、これら内壁52と外壁53
との間は上方へ開口した凹溝54となっている。そして、
外壁53は、前記主ケース25の左右外側面から水平方向外
方へ突出した段部55から鉛直に立上がった構造になって
おり、主ケース25の左右両側部のみにある。一方、内壁
52は、前記開口部22の全周に渡っているが、この開口部
22の後部と前部とにおいては、前記仕切壁29および主ケ
ース25の前面壁の上端部が内壁52を兼ねている。
前記バンパー体51は、弾性体たとえば軟質塩化ビニル
樹脂により一体成形されている。そして、このバンパー
体51には、前記内壁52上に全周に渡って気密に接合され
る水平なシールリップ基面部61が形成されているととも
に、このシールリップ基面部61の内周部から鉛直下方に
垂下し前記内壁52の内側面に全周に渡って気密に接合さ
れる内側押え部62が形成されている。また、前記シール
リップ基面部61の内周部から上側外方へ斜めに突出した
シールリップ63が全周に渡って形成されている。一方、
前記蓋体24の下端には、前記シールリップ63に上方から
接離自在にかつ気密に当接されるシール突起64が全周に
渡って形成されている。また、前記シールリップ基面部
61の外周部から鉛直下方に垂下して、前記内壁52の外側
面に全周に渡って気密に接合される突部65が形成されて
いる。この突部65は、左右両側部においては、前記内壁
52および外壁53間に嵌入されることになる。
また、前記バンパー体51の左右両側部においては、前
記突部65の上方に位置してこの突部よりも幅が小さい下
方へ窪んだ断面ほぼ半円径の溝部68が形成されている。
なお、この溝部68は内面の断面形状がほぼコ字形をなす
ものなどにしてもよい。そして、前記突部65の断面形状
の中心線と前記溝部68の断面形状の中心線とはほぼ一致
されている。また、前記シールリップ基面部61の肉厚B
よりも、前記バンパー体51における前記外壁53の上側の
内角部に当接する当接角部65aと溝部68との間の肉厚C
の方が薄くなっている(C<B)。なお、上述のように
突部65および溝部68の中心線を一致させれば、内壁52の
上側の角部に当接する部分と溝部68との間の肉厚もCに
なって、対称な構成にできるとともに、溝部68全体では
なくその両側の部分のみを薄くできる。
さらに、前記バンパー体51には、前記溝部68の外側端
縁部に隣接して上方へ突出し前記シールリップ63と離間
対向する立上り壁部69が形成されているとともに、この
立上り壁部69の外側位置から垂下し前記外壁53の外側面
に接合されるバンパー部70が形成されている。このバン
パー部70は、前記吸込口33の左右両側の位置から前記主
ケース25における集塵室31の左右両側方の位置にかけ
て、緩衝帯をなすものである。また、前記バンパー部70
の下端部には、前記段部55の下面に接合される屈曲部71
が形成されている。
そして、前記バンパー体51の第1図に実線で示す主ケ
ース25に取付けられた状態での形状よりも第2図に示す
自然状態での形状が、前記突部65を基準として前記立上
り壁部69およびバンパー部70は上方へ向かって外方へよ
り大きく傾斜している。すなわち、取付状態では前記バ
ンパー体51の断面形状のほぼ中心部にある突部65と立上
り壁部69およびバンパー部70とがいずれも鉛直になるの
に対して、自然状態ではこれら立上り壁部69およびバン
パー部70は鉛直方向に対し上方へ向かって外方へ角度α
で傾斜している。また、第7図のLに相当する左右両側
部のバンパー部70の内側面間の幅寸法は、第7図のMに
相当する主ケース25の左右両外側面間の幅寸法と同じに
なっている。
つぎに、上記実施例の作用について説明する。
バンパー体51は、第2図に示す形状で成形される。
そして、このバンパー体51を主ケース25に取付けるに
あたっては、この主ケース25の内壁52および外壁53間に
バンパー体51の突部65を嵌入して、内壁52の内側面に内
側押え部62を接合し、外壁53の外面にバンパー部70を接
合するとともに、シール基部である内壁52の上端52aに
シールリップ基面部61を接合する。したがって、内壁52
は内側押え部62および突部65間に、外壁53は突部65およ
びバンパー部70間にそれぞれ嵌入される。
このとき、バンパー体51の上述の自然状態および取付
状態での形状の違いのため、バンパー体51は強制的に弾
性変形され、バンパー部70および立上り壁部69が、第1
図に鎖線で示す自然状態での形状から、外壁53の上端角
部53aに当接する部分ないし溝部68付近を支点として、
この支点より上方の部分が内方へ移動する方向へα°回
動される。こうして、バンパー体51のバンパー部70およ
び立上り壁部69が、設定された正規の取付位置へ変動す
る。なお、第1図におけるEは最も大きく変位する屈曲
部71の変位量を示している。
その結果、自然状態における立上り壁部69とシールリ
ップ63との離間寸法A1よりも、取付状態における両者間
の離間寸法A2の方が小さくなる。したがって、取付状態
における立上り壁部69とシールリップ63との離間寸法A2
を小さくすることなく、すなわち、見た目を悪くするこ
となく、成形時における両者の離間寸法A1を大きくする
ことができるので、金型強度を高くすることができ、離
型時にシールリップ63の下方のアンダーカット部分を無
理抜きしても問題は生じない。
また、取付状態にあっては、バンパー体51自体の弾力
性により、バンパー部70は内方すなわち主ケース25の方
へ常時押圧されることになり、内面がこの主ケース25に
確実に圧接される。そして、バンパー部70の下端部の屈
曲部71の先端71aも確実に主ケース25に当接され、ここ
に隙間が生じにくい。
しかしながら、バンパー部70および立上り壁部69とシ
ールリップ基面部61との間に溝部68があり、この溝部68
において上述の弾性変形によるひずみが吸収されるの
で、シールリップ基面部61およびシールリップ63には押
圧が加わりにくく、寸法的な悪影響は出ない。また、溝
部68があることにより、バンパー体51を主ケース25に嵌
合させる際に、バンパー部70および立上り壁部69を曲げ
やすい。
しかも、シールリップ基面部61の肉厚Bよりも、バン
パー体51における外壁53の上側の内角部に当接する当接
角部65aと溝部68との間の肉厚Cの方が薄くなってい
て、この部分が変形しやすいので、取付時にバンパー部
70および立上り壁部69をよりいっそう回動させやすいと
ともに、シールリップ基面部61およびシールリップ63に
おけるひずみの防止もよりいっそう確実なものとなる。
こうして、上記構成によれば、主ケース25にバンパー
体51を確実かつ容易に取付けることができる。もちろ
ん、接着なども不要である。
ところで、2重の内壁52および外壁53間に嵌入される
突部65はバンパー体51と主ケース25との間の気密性を高
める。しかし、成形品に突部を形成することは、一般的
に偏肉やひけなどの欠陥をもたらす。ところが、突部65
の上方に溝部68があって、この溝部68が肉逃げとなって
いるので、成形時に、突部65があることによりシールリ
ップ基面部61が偏肉して、ひけ、変形が発生することを
防止でき、シールリップ基面部61の成形に伴う変形を少
なくできる。しかも、突部65の中心線と溝部68の中心線
とが一致していて、突部65の中心線について対称に肉逃
げされた形状となってるので、より効果的である。
そうして、掃除時には、電動送風機の駆動により、吸
込口33から吸込まれた塵埃が集塵袋34内に捕捉されてい
く。このとき、閉じた蓋体24の下端のシール突起64が開
口部22の全周に渡ってシールリップ63に気密に圧接され
ていることにより、蓋体24と主ケース25との間の気密性
が保持される。
また、掃除機本体21が走行に伴って家具などに当たっ
たときには、その衝撃をバンパー部70が吸収し、家具な
どの損傷が防止される。
〔発明の効果〕
本発明によれば、つぎのような効果が得られる。
請求項1の電気掃除機では、本体ケースの2重壁の内
壁上に接合されるシールリップ基面部と、その内周部か
ら突出し蓋体が気密に当接されるシールリップと、シー
ルリップ基面部の外周部から垂下して2重壁間に嵌入さ
れる突部と、より外周の位置から立上りシールリップと
対向する立上り壁部と、その外側位置から垂下し2重壁
の外面に接合されるバンパー部とを一体に形成したバン
パー体において、本体ケースへの取付状態での形状より
も自然状態での形状が、突部を基準として立上り壁部お
よびバンパー部を上方へ向かって外方へより大きく傾斜
させたので、本体ケースに取付けた状態では、バンパー
部が本体ケースに向かって押圧されることにより、バン
パー体の取付状態が確実なものになり、バンパー部と本
体ケースとの間に隙間が生じにくく、したがって、接着
なども不要になって、バンパー体の取付作業も容易なも
のとなる。これとともに、取付状態における立上り壁部
とシールリップとの隙間よりも成形時における両者の隙
間を大きくできることにより、取付状態における見た目
を悪くすることなく、バンパー体の成形用の金型の強度
を向上させることができる。また、バンパー体の突部の
上方に溝部を形成したので、バンパー体の取付時に立上
り壁部およびバンパー部を容易に曲げることができると
ともに、その弾性変形によるシールリップ基面部および
シールリップのひずみを防止することができる。これと
ともに、突部の成形によるひけなども防止することがで
きる。
さらに、請求項2の電気掃除機では、バンパー体にお
ける溝部と外壁の上側内角部に当接する部分との間の肉
厚をシールリップ基面部の肉厚よりも薄くしたので、バ
ンパー体の取付時に立上り壁部およびバンパー部がより
いっそう曲げやすくなるとともに、その弾性変形による
シールリップ基面部およびシールリップへの悪影響もよ
り確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電気掃除機の一実施例を示すバンパー
体が取付けられた本体ケースの2重壁部分の断面図、第
2図は同上バンパー体のみの断面図、第3図は同上全体
の一部を断面にした正面図、第4図は同上全体の斜視
図、第5図は同上全体の一部を閉じた断面図、第6図は
従来の電気掃除機のバンパー体の一例を示す断面図、第
7図は同上バンパー体と本体ケースとの関係を示す断面
図、第8図は同上バンパー体が取付けられた本体ケース
の2重壁部分の断面図である。 23……本体ケース、24……蓋体、31……集塵室、32……
電動送風機、51……バンパー体、52……内壁、53……外
壁、61……シールリップ基面部、63……シールリップ、
65……突部、68……溝部、69……立上り壁部、70……バ
ンパー部、B……シールリップ基面部の肉厚、C……溝
部と外壁の上側内角部に当接する部分との間の肉厚。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動送風機を内蔵するとともにこの電動送
    風機に連通しかつ上方へ開口した集塵室を内部に形成し
    た本体ケースと、この本体ケースの集塵室を上方から開
    閉自在に覆う蓋体と、前記本体ケースの少なくとも集塵
    室部分の上端部に取付けられた弾性を有するバンパー体
    とを備え、 前記本体ケースの集塵室部分の上端部に、上方へ開口し
    た2重壁を形成するとともに、この2重壁のうち内壁を
    前記集塵室の全周に渡って形成し、 前記バンパー体には、前記本体ケースの2重壁の内壁上
    に全周に渡って接合されるシールリップ基面部と、この
    シールリップ基面部の内周部から上側外方へ突出し前記
    蓋体の下端が全周に渡って気密に当接されるシールリッ
    プと、前記シールリップ基面部の外周部から下方へ突出
    し前記2重壁間に嵌入される突部と、この突部の上方に
    位置しかつこの突部よりも幅が小さい下方へ窪んだ溝部
    と、この溝部の外方に位置して上方へ突出し前記シール
    リップと離間対向する立上り壁部と、この立上り壁部の
    外側位置から垂下し前記本体ケースの2重壁の外壁の外
    面に接合されるバンパー部とを一体に形成し、 前記バンパー体の前記本体ケースに取付けられた状態で
    の形状よりも自然状態での形状が、前記突部を基準とし
    て前記立上り壁部およびバンパー部を上方へ向かって外
    方へより大きく傾斜させた ことを特徴とする電気掃除機。
  2. 【請求項2】バンパー体における溝部と本体ケースの2
    重壁の外壁の上側内角部に当接する部分との間の肉厚を
    シールリップ基面部の肉厚よりも薄くしたことを特徴と
    する請求項1記載の電気掃除機。
JP63278936A 1988-11-04 1988-11-04 電気掃除機 Expired - Fee Related JPH088900B2 (ja)

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