JPS6130603Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は集塵袋収納用の集塵室を主体に形成す
るとともに、この集塵室は蓋で開閉するようにし
た電気掃除機に関し、蓋の開閉動作を確実とし、
また集塵袋の有無を蓋で感知できるようにしたも
のである。

従来のこの種電気掃除機では、集塵袋の有無を
感知する可動的な袋感知体を特に設け、集塵袋の
装着忘れ時に蓋の開成を上記袋感知体で阻止して
作業者に知らせるものがあつた。しかし、このも
のでは袋感知体の構成がどうしても複雑となつて
コスト高を招くものであり、また故障による問題
もあつた。

本考案はこのような従来の欠点を解消したもの
で、以下その実施例を添附図面とともに説明す
る。

図はアプライト形電気掃除機を示し、１は掃除
機の主体で、下部に床ノズル２が、上部にハンド
ル３がそれぞれ設けてある。上記主体１はフアン
モーター（図示せず）を内蔵し、その吸引側に集
塵室４を有するものである。

５は環状のパツキング６を装着した内端部を上
記集塵室４に臨ませた吸込口、７は吸込口５の内
端側下方に形成した係止用凹部、８は上記係止用
凹部７の反対側に突設した一対の支持体を示し、
それぞれの先端には鉤状部９が形成してある。１
０は集塵室４内に設置される集塵袋、１１はその
袋口に取着した口板であつて、上記吸込口５と対
向して吸気口１２を有するものである。１３は逆
止弁である。上記口板１１はその下端を係止用凹
部７に、上端側縁を支持爪８の各鉤状部９にそれ
ぞれ係合することで、集塵室４内に固定されるも
ので、このとき、吸気口１２の口縁部は吸込口５
のパツキング６に気密に弾接するものである。

１４は口板１１の一定前方に位置するごとく主
体１の上方へ突設した尾錠係合片、１５は集塵室
４の上方開口を開閉する蓋で、その下面からは先
の尾錠係合片１４と口板１１との間の間隔に等し
い間隔をおいて尾錠１６および口板当接片１７が
垂設してある。

上記の構成において、今、蓋１５を閉じると
き、まず口板１１の背面に口板当接片１７が当接
し、同蓋１５の前方向の位置決めが図られる。し
かるにこの状態で、さらに蓋体１５を閉方向に動
作すれば尾錠係合片１４と尾錠１６とが対応し
て、ついにはそれら両者が係合し、同時に係合音
を発するものである。

次に集塵袋１０を付け忘れた場合を説明する。
このときは当然のことながら口板１１がないた
め、口板当接片１７の当接対象がなくなり、その
ため、蓋１５の前方位置決め要素が解消されるも
のである。したがつて、尾錠係合片１４と尾錠１
６とは係合し得ず、もちろん係合音も発生しない
もので、これより集塵袋１０の付け忘れを知るこ
とができるものである。

このように本考案は尾錠と口板当接片との関連
において、集塵袋の有無を感知するものであるか
ら、従来に比し著しく構成の簡素化が図れ、また
故障の発生も皆無となるものであり、しかも集塵
袋存在時の蓋の閉成が確実にできるなど、すぐれ
た効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示すアプライト型電
気掃除機の側面図、第２図は集塵部の断面図、第
３図は蓋を外した状態での同部の上面図である。 １……主体、４……集塵室、５……吸込口、１
０……集塵袋、１１……口板、１２……吸気口、
１４……尾錠係合片、１５……蓋、１６……尾
錠、１７……口板当接片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 主体のフアンモーター吸引側と吸込口との間に
   形成した集塵室と、上記吸込口に連通する吸気口
   付きの口板を袋口にもち、集塵室に臨ませた集塵
   袋と、集塵室の開口を開閉する蓋とを具備し、上
   記主体に口板の上端と間隔をおいて尾錠係合片を
   形成し、一方蓋には上記口板、尾錠係合片間隔と
   同間隔で尾錠と口板の背面に当接する口板当接片
   とを形成してなる電気掃除機。