JPH0885677A - 金属線条体用リ−ル - Google Patents
金属線条体用リ−ルInfo
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- JPH0885677A JPH0885677A JP20759495A JP20759495A JPH0885677A JP H0885677 A JPH0885677 A JP H0885677A JP 20759495 A JP20759495 A JP 20759495A JP 20759495 A JP20759495 A JP 20759495A JP H0885677 A JPH0885677 A JP H0885677A
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Abstract
部の内側で行うリ−ル。 【構成】金属線条体を係止する把持部と、リ−ルのフラ
ンジ部に止着される固定部と、これらを連結する架橋部
とよりなる係止具を有し、リ−ルのフランジ部には前記
把持部が挿通する覗き孔と、フランジ部の内側面より外
側面に向かって凹みかつ前記覗き孔に対向したスリット
部を備えた凹部を形成し、前記係止具の固定部をフラン
ジ部の外周側より前記スリット内に挿入固定し、前記把
持部を覗き孔に対向させてフランジ部の外側より内側に
向かって弾性的に変形させてなるリ−ル。C‥係止具、
2‥フランジ部、5‥固定部、6‥把持部、7‥架橋
部、8‥覗き孔、9‥フランジ部の外周側に向けた凹
部、10‥スリット部、 【効果】係止具の固定部の固着力をフランジ部の一部に
負担させて耐久性を向上させると共に、係止具の位置決
めの手間を省いたものである。
Description
イヤ等の金属線条体の巻装するリ−ルに関するものであ
り、具体的には、リ−ルに巻装した金属線条体の係止を
フランジ部の内側で行うリ−ルに係るものである。
R0 の外周面側から見た部分拡大図である。図におい
て、巻胴部(図示せず)に巻装が終了した金属線条体の
端末Waを係止するため、フランジ部31の外周部分
に、金属線条体の端末部Wa の径より若干大きい径をも
って穿設された金属線条体の導出孔32を穿孔し、当該
導出孔12に近接するフランジ部31の外端面でその外
周縁33に固着されたクリップ状の係止具Aを備えたも
のである。
胴部に巻装した金属線条体の端末部Wa を導出孔32よ
り引き出し、クリップ状の係止具Aにて係止していた。
このため、金属線条体の係止作業に時間がかかり、又、
端末部Wa がフランジ部31の外側に存在するため、リ
−ルR0 の運搬及び保管時等において端末部Wa が邪魔
になるばかりか、解線する場合に端末部Wa を係止具A
より外して、導出孔32より巻胴部側に引き戻さなけれ
ばならず、解線作業に手数を要していた。
体を導出孔32に挿入するにあたり、スチ−ルコ−ドの
端末部Wa の先端は通常ばらけている場合が多く、この
場合には先端を修正する必要が生じ、このため、端末部
Wa 先端を導出孔32に案内誘導することに関しては自
動化することが全く不可能であり、人手による方法しか
なく大きな作業負荷となっていた。
平3−35327号及び特願平4−282388号に
て、リ−ルに巻装された金属線条体の端末部をリ−ルの
フランジ部の内側で係止できる新規な金属線条体用リ−
ルを提案した。これらの発明により金属線条体の係止及
び解線が極めて容易となり、作業性を大幅に向上させる
ことができ、これらの作業の自動化においても極めて簡
易な装置で達成可能となった。
も更に改良が要求される場合がある。図13及び図14
は特願平4−282388号で提案したリ−ルR1 の主
要部の正面図及びその中央断面図である。図中、金属線
条体用リ−ルR1 のフランジ部21に覗き孔22を形成
し、これに金属線条体を係止する把持部23と固定部2
4とこれらを連結する架橋部25とよりなる係止具B
を、前記固定部24をフランジ部21に固定してなり、
把持部23を前記覗き孔22を通過させてフランジ部2
1の内周側に突出させて金属線条体を係止させるもので
ある。
機能は優れてはいるが、若干の問題点もあった。即ち、
金属線条体を係止する際に係止具Bの把持部23をフラ
ンジ部21に設けられた覗き孔22を通して内側に弾性
移動させるための固定部24の耐久性の問題である。言
い換えれば、金属線条体を強固に把持しようとすると係
止具Bのばね作用を大きくする必要があり、固定部24
に加わる力が増加してフランジ部21との固着がはずれ
るという問題が発生し易かったものである。
固着する手段としてスポット溶接を用いると係止具Bに
反りを生じることがあり、このため金属線条体の把持力
にばらつきを伴い作業性を低下させることがあった。更
に、係止具Bの把持部23が覗き孔22を円滑に通過す
るように固定部24とフランジ部21とを固着する必要
があり、その位置決め作業に手間がかかり安価なリ−ル
R1 を製造することの支障となっていた。更に又、係止
具Bを固定する作業を容易にするため、覗き孔22をフ
ランジ部21の外側面から見て分かり易い位置、即ち、
巻胴部に近づけて設けられているので、金属線条体の巻
胴部への巻装量が少なくなるという欠点があった。
を解決したものであって、フランジ部の覗き孔に対する
係止具の位置決めをするための嵌合凹部をフランジ部に
設けるものであり、又スポット溶接による係止具の反り
に対してはフランジ部を利用し、このフランジ部の内側
面に係止具の固定部が嵌合するように前記凹部を設ける
ものである。
属線条体用リ−ルは具体的に次のような構造となってい
る。即ち、金属線条体を係止する把持部と、金属線条体
用リ−ルのフランジ部に止着される固定部と、当該固定
部より立ち上がり、これらを連結する架橋部とよりなる
金属線条体を係止する係止具を有し、前記金属線条体用
リ−ルのフランジ部には前記把持部が挿通する覗き孔
と、フランジ部の内側面より外側面に向かって凹みかつ
前記覗き孔に対向したスリット部を備えた凹部を形成
し、前記係止具の固定部をフランジ部の外周側より前記
スリット内に挿入固定し、前記把持部を覗き孔に対向さ
せてフランジ部の外側より内側に向かって弾性的に変形
させ、前記覗き孔を通過して巻胴側に弾性移動できるよ
うになしたことを特徴とするものである。
が、フランジ部の内側面に前記固定部を嵌合するように
設けた凹部にフランジ部の内側面から突出することなく
固定され、架橋部及び把持部はフランジ部の外側面に位
置する構造であり、覗き孔がフランジ部の外縁折り返し
部の直前に設けられているリ−ルであって、特に、金属
線条体用リ−ルの巻胴部に、巻胴部の長軸方向に同一孔
径を有する孔を複数個設け、かつ巻胴部の円周上に孔径
の異なる孔を複数個設けるのがよい。この発明に係るリ
−ルのフランジ部を製造するには、係止具の寸法に応じ
て覗き孔と固定部の位置決め例えば凹部を同時にプレス
加工するのがよい。
でのみ金属線状体の把持を負担させるのではなく、リ−
ルのフランジ部の一部に把持するための力を負担させる
ことにより固定部の耐久性を向上させるようにしてい
る。係止具の把持部を覗き孔を通してフランジ部の内側
に覗かせる時に、係止具のばね作用により固定部にばね
の力が働くが、この力を受ける方向にフランジ部の一部
がくるように凹部を形成してある。このため、固定部の
固着力だけでばね力を支えることがなくなるので固定部
の耐久性が向上するし、更に係止具の固定部をフランジ
部に固定する方法としてスポット溶接を適用しても係止
具の反りを抑制できるので、金属線条体の把持力を均一
とすることができる。
−ルの巻胴部には巻胴の長軸方向に同一孔径を有する孔
を複数個設け、巻胴の円周方向には異なる孔径を有する
孔を複数個設けた場合にあっては、径の異なる金属線条
体をリ−ルに巻き付ける時、金属線条体の直径に応じた
適切な孔を選択して金属線条体の巻き付け端末を差し込
むことができるので、巻き付け開始時の金属線条体の抜
けがなくなり巻き付け工程が確実となる。又、一つのリ
−ルで異なる直径の金属線条体を巻き付けることができ
るのでリ−ルの節約にもなる。
係止具の位置決めに手間がかかり大量に製造しようとす
ると生産性に問題があったが、フランジ部に覗き孔を設
ける際に同時に固定部の位置決め例えば凹部を設けるの
で上記の問題が解消する。即ち、フランジ部に覗き孔及
び係止具の固定部の位置決めは、フランジ部をプレス加
工する際に同時に行うので製造に手間がかからず経済的
に生産することができることとなったのである。
する。図1は本発明の金属線条体巻装用リ−ルR2 を示
す一部切断正面図である。図中、1は金属線条体を巻き
掛けする巻胴部、2はこの巻胴部1の左右に垂直に設け
られたフランジ部であり、このフランジ部2の縁端は外
周側に弧状巻部3とされている。
面図であり、図3はその中央断面図である。これらの図
にあって、符号Cは金属線条体の端末部Wa を係止する
ための係止具であり、その一端が固定部5、他端が把持
部6とされ、この間を架橋部7にて弾発連結されてい
る。この把持部6はその先端がL字状とされて金属線条
体の端末部Wa を掴むものであり、架橋部7は固定部5
より立ち上がり把持部6に弾発性を付与するものであ
る。この例では板状のばね材を折り曲げ加工して各構成
を形成したものである。
あり、固定部5の幅は10mmである。更に架橋部7の
最高位置は固定部5に対して4mm程度としてある。
尚、把持部6は幅が5mmであり、把持部6の端部の角
は覗き孔8を円滑に通過するためと、金属線条体を傷付
けないようにするため曲面をなして除去されている。こ
の把持部6は、後述するように金属線条体を包み込むよ
うな形状とし、金属線条体の係止めを確実とすることが
望ましい。
直前に覗き孔8と、これと対をなすフランジ部2の中心
側にフランジ部2の内周側から外周側に向け、言い換え
れば巻胴部1側から見て凹部9を形成し、この凹部9の
前記覗き孔8に対向してスリット部10を形成したもの
である。かかるフランジ部2の内側面の凹部9は、深さ
約2mm程度、その幅は10mm程度とし、係止具Cの
固定部5がフランジ部2の内側面からはみ出さないよう
にするのがよい。これらフランジ部2における各構成は
いずれもプレス加工によって同時に形成されるのが一般
的である。
10より挿入してフランジ部2と一体化するが、固定部
5は凹部9内に納まり、好ましくはこの凹部9と固定部
5とをスポット溶接するのがよい。即ち、この固定部5
とフランジ部2の凹部9との固定は任意の手段を取るこ
とができ、これらを単に嵌め合わせだけでもよいし、或
いは嵌め合い後にかしめることもできる。そして、更に
は両者をスポット溶接してもよい。
ランジ部2の外周部の巻き返し開始部分直前の位置に設
けることにより、リ−ルへの金属線条体の巻き付け量を
増やすことができ、フランジ部2の変形も抑制できる。
この実施例では、覗き孔8はほ正方形で、フランジ部2
の円周方向の幅は6.5mm、外縁方向の幅は7mmと
した。勿論、この覗き孔8の形状は係止具Cの把持部3
が通過できればどのような形状でも構わない。
対向することとなり、架橋部7をフランジ部2の外周側
より指にて押すことにより把持部6が覗き孔8を通過し
てフランジ部2の内周側にはみ出し、この把持部6とフ
ランジ部2の内周面間に金属線条体の端末Wa をはさみ
込み、ここで架橋部7に加えていた力を解除することに
よって金属線条体の端末Wa が係止されることとなる。
たようにプレス加工にて形成するのが経済上好ましい
が、その他の加工方法によってこれを構成することも可
能であり、場合によっては、フランジ部2を構成する材
料以外の材料をもって該当部位にこれを任意の手段で固
定することも可能である。プレス加工における形成にあ
っては、スリット面10の開口位置がフランジ部2の開
口位置と同じラインかやゝ隙間dが開くように形成され
るが、他の部材を採用することにより隙間をもたせず、
逆にスリット面10の開口部を重なり合わせることも可
能である。
ット部10に対向してもう一方側にスリット部11を形
成し、係止具Cの固定部5をスリット部10側からスリ
ット部11にまで挿入した例であり、より固定が確実に
なる。
ット部10に対向してもう一方側の両端部に切欠部1
2、12を形成し、係止具Cの固定部5をスリット部1
0側からスリット部11にまで挿入した例である。
側面図である。係止具Cをフランジ部2に設けられた覗
き孔8に対向して把持部5が位置するようにフランジ部
2に固定するには、固定部5の形状は少なくとも一か所
は直線を含む形状とし、例えば概略正方形とすることが
望ましい。又、係止具Cをスリット部10を挿通して凹
部9内に嵌合し易くするために、固定部5の角部を除去
することもできる。
力を調節すればよく、例えば係止具Cを構成する板材の
厚さ、架橋部の幅、高さを変更すればよい。そして金属
線条体の係止は把持部5とフランジ部2とで挟み込むこ
とによってなされるが、金属線条体の係止をより確実と
するために把持部5の先端13を図例のように金属線条
体を包み込む方向にわずかに曲げておくこともできる。
設けた例である。この孔141 はリ−ルR2 に金属線条
体を巻き付ける時に、この孔141 に金属線条体の端末
Wbを差し込み係止するためのもので、この例では同一
径の孔141 を巻胴部1の長軸線上に複数個設けてあ
る。これは金属線条体の巻き初め端末Wb を係止するに
都合のよい位置の孔141 を選択できるようにするため
と、自動化においては係止する孔141 を検出し金属線
条体の端末を挿入するためである。一方、図10に示す
ように巻胴部1の円周上に複数個の孔142 、143 、
‥‥を設けた場合は、金属線条体の端末Wb の径に応じ
て係止するための孔を選択できるようにしてリ−ルの汎
用性を持たせるためである。
巻装用リ−ルR2 の中央断面図である。この図にあっ
て、各符号は図3におけるものと同一である。さて、こ
の例は係止具Cの固定部5をそのまま立ち上げずに水平
に延長し、フランジ部2と重なるようにしたものであ
る。即ち、この重なり部分aを設けたことにより係止具
Cの把持部6フランジ部2面からの高さhのスポット溶
接によるばらつきを均一にすることができる。言い換え
れば、把持部6フランジ部2面からの高さhを一定にし
たため把持部6をフランジ部2の内側へ曲げる力(把持
力)が一定となり、解線性が向上することになる。又、
把持部6に曲げ力を加えた場合にも曲げの支点がこの重
なり部aとなるため、スポット溶接部には直接力が加わ
ることがなく溶接寿命が向上するという特徴がある。
固着力でのみ金属線状体の把持を負担させるのではな
く、リ−ルのフランジ部の一部に把持するための力を負
担させることにより固定部の耐久性を向上させると共
に、覗き孔に対して位置決めの手間を要することなく係
止具の止着ができるようにしたものであり、工業上の価
値は大きい。
ある。
面図である。
例を示す平面図である。
に別例を示す平面図である。
す側面図である。
す側面図である。
す側面図である。
る。
ンジ部の中央断面図である。
分拡大図である。
ある。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 金属線条体を係止する把持部と、金属線
条体用リ−ルのフランジ部に止着される固定部と、当該
固定部より立ち上がり、これらを連結する架橋部とより
なる金属線条体を係止する係止具を有し、前記金属線条
体用リ−ルのフランジ部には前記把持部が挿通する覗き
孔と、フランジ部の内側面より外側面に向かって凹みか
つ前記覗き孔に対向したスリット部を備えた凹部を形成
し、前記係止具の固定部をフランジ部の外周側より前記
スリット内に挿入固定し、前記把持部を覗き孔に対向さ
せてフランジ部の外側より内側に向かって弾性的に変形
させ、前記覗き孔を通過して巻胴側に弾性移動できるよ
うになしたことを特徴とする金属線条体用リ−ル。 - 【請求項2】 前記係止具の固定部が、フランジ部の内
側面に前記固定部を嵌合するように設けた凹部にフラン
ジ部の内側面から突出することなく固定され、架橋部及
び把持部はフランジ部の外側面に位置する構造であり、
覗き孔がフランジ部の外縁折り返し部の直前に設けられ
ている請求項第1項記載の金属線条体用リ−ル。 - 【請求項3】 金属線条体用リ−ルの巻胴部に、巻胴部
の長軸方向に同一孔径を有する孔を複数個設け、かつ巻
胴部の円周上に孔径の異なる孔を複数個設けたことを特
徴とする請求項第1項及び請求項第2項記載の金属線条
体用リ−ル。
Priority Applications (1)
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JP7207594A JP2670666B2 (ja) | 1994-07-21 | 1995-07-21 | 金属線条体用リ−ル |
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JP19187894 | 1994-07-21 | ||
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Publications (2)
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JPH0885677A true JPH0885677A (ja) | 1996-04-02 |
JP2670666B2 JP2670666B2 (ja) | 1997-10-29 |
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Family Applications (1)
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JP7207594A Expired - Fee Related JP2670666B2 (ja) | 1994-07-21 | 1995-07-21 | 金属線条体用リ−ル |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100299066B1 (ko) * | 1997-07-30 | 2001-12-28 | 히로유키 카나이 | 금속선권취용릴 |
JPWO2007007785A1 (ja) * | 2005-07-13 | 2009-01-29 | トクセン工業株式会社 | 金属線条体巻装用リール |
WO2024090096A1 (ja) * | 2022-10-26 | 2024-05-02 | 株式会社ブリヂストン | 巻取り用スプール |
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1995
- 1995-07-21 JP JP7207594A patent/JP2670666B2/ja not_active Expired - Fee Related
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