JP2000285738A - ワイヤハーネス用樹脂棒 - Google Patents
ワイヤハーネス用樹脂棒Info
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- JP2000285738A JP2000285738A JP11090875A JP9087599A JP2000285738A JP 2000285738 A JP2000285738 A JP 2000285738A JP 11090875 A JP11090875 A JP 11090875A JP 9087599 A JP9087599 A JP 9087599A JP 2000285738 A JP2000285738 A JP 2000285738A
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- resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワイヤハーネスへの樹脂棒の組付作業を容易
とする。 【解決手段】 ワイヤハーネスW/Hを構成する電線群
Wに沿わせて取り付ける樹脂棒10において、その全長
にわたって長さ方向の切欠11を設け、該切欠は少なく
とも1本の電線w−1を挟み込む大きさとして、電線に
樹脂棒を取り付けておくことが出来る構成としている。
とする。 【解決手段】 ワイヤハーネスW/Hを構成する電線群
Wに沿わせて取り付ける樹脂棒10において、その全長
にわたって長さ方向の切欠11を設け、該切欠は少なく
とも1本の電線w−1を挟み込む大きさとして、電線に
樹脂棒を取り付けておくことが出来る構成としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤハーネス用
樹脂棒に関し、詳しくは、長尺な棒状の樹脂棒からな
り、ワイヤハーネスの電線群に沿って取り付けて、電線
群と共にテープ巻きされることにより、自動車に配索さ
れるワイヤハーネスを補強すると共に直線状に規正保持
するものである。
樹脂棒に関し、詳しくは、長尺な棒状の樹脂棒からな
り、ワイヤハーネスの電線群に沿って取り付けて、電線
群と共にテープ巻きされることにより、自動車に配索さ
れるワイヤハーネスを補強すると共に直線状に規正保持
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車に配索するワイヤハーネス
には、図10に示すように、ワイヤハーネスW/Hの所
定位置に所定間隔をあけてクリップ1、2を取り付け、
これらクリップ1、2を車体3の取付穴3aに挿入係止
させている。ワイヤハーネスW/Hは寸法交差をプラス
側としているため、弛みが発生しやすく、上記クリップ
1、2の間に弛み部分4が発生したいた場合、この弛み
部分4に他の部品5(アシストグリップ等)の車体取付
箇所が位置すると、他部品5を固定するスクリュータッ
ピング6がワイヤハーネスの弛み部分4が干渉し、弛み
部分4を噛み込む問題がある。
には、図10に示すように、ワイヤハーネスW/Hの所
定位置に所定間隔をあけてクリップ1、2を取り付け、
これらクリップ1、2を車体3の取付穴3aに挿入係止
させている。ワイヤハーネスW/Hは寸法交差をプラス
側としているため、弛みが発生しやすく、上記クリップ
1、2の間に弛み部分4が発生したいた場合、この弛み
部分4に他の部品5(アシストグリップ等)の車体取付
箇所が位置すると、他部品5を固定するスクリュータッ
ピング6がワイヤハーネスの弛み部分4が干渉し、弛み
部分4を噛み込む問題がある。
【0003】上記問題を発生させないために、ワイヤハ
ーネスを直線状に保持する樹脂棒が従来より用いられて
いる。即ち、図11に示すように、ワイヤハーネスの電
線群Wに樹脂棒7を沿わせた状態で電線群Wと樹脂棒7
の外周にテープ8をハーフラップ巻き又は荒巻きし、あ
るいは、テープを部分巻きしている。このように樹脂棒
7を組み込んで外周をテープ巻きしたワイヤハーネスW
/Hにクリップ1、2を取り付け、テープ8を部分巻き
した場合には、そのテープ8の外周にクリップ1、2を
取り付けている。
ーネスを直線状に保持する樹脂棒が従来より用いられて
いる。即ち、図11に示すように、ワイヤハーネスの電
線群Wに樹脂棒7を沿わせた状態で電線群Wと樹脂棒7
の外周にテープ8をハーフラップ巻き又は荒巻きし、あ
るいは、テープを部分巻きしている。このように樹脂棒
7を組み込んで外周をテープ巻きしたワイヤハーネスW
/Hにクリップ1、2を取り付け、テープ8を部分巻き
した場合には、そのテープ8の外周にクリップ1、2を
取り付けている。
【0004】上記のように樹脂棒7を組み込んだワイヤ
ハーネスW/Hを車体にクリップ1、2を介して取り付
ける時、クリップ1、2の位置と車体3の取付穴3a、
3aの位置に誤差が発生していても、樹脂棒7によりワ
イヤハーネスを補強しているため弛みは発生しない。よ
って、前記図10に示すように他部品5を取り付ける場
合に、スクリュータッピング6がワイヤハーネスとの干
渉を防止できる。
ハーネスW/Hを車体にクリップ1、2を介して取り付
ける時、クリップ1、2の位置と車体3の取付穴3a、
3aの位置に誤差が発生していても、樹脂棒7によりワ
イヤハーネスを補強しているため弛みは発生しない。よ
って、前記図10に示すように他部品5を取り付ける場
合に、スクリュータッピング6がワイヤハーネスとの干
渉を防止できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】樹脂棒7をワイヤハー
ネスW/Hに組み込むと上記のようにワイヤハーネスを
直線状に保持・補強できる利点があるが、樹脂棒の取付
に作業手数がかかる問題がある。即ち、ワイヤハーネス
の電線群Wに樹脂棒7を沿わせてテープ8を巻き付ける
時、樹脂棒7の落下防止と取付位置合わせのために、電
線群Wと一緒に樹脂棒7を手で押さえておく必要があ
る。即ち、樹脂棒を押さえながらテープ巻きしなければ
ならなる。また、電線群Wに連続して巻き付けていくテ
ープ8を一旦止めて、樹脂棒7を手に持って電線群Wに
沿わせた後に再度テープ8を巻き付けていくために、テ
ープ8の連続巻きができず、作業速度が低下する。な
お、このテープ巻きは電線群Wに樹脂棒7を取り付ける
ために必須であり、かつ、樹脂棒7の上にバンドクリッ
プ1、2が取り付けられると、樹脂棒の表面が平滑であ
るため、クリップ1、2が回転して位置決めができず、
よって、クリップ1、2の取付位置には必ずテープ8を
巻き付けておく必要がある。
ネスW/Hに組み込むと上記のようにワイヤハーネスを
直線状に保持・補強できる利点があるが、樹脂棒の取付
に作業手数がかかる問題がある。即ち、ワイヤハーネス
の電線群Wに樹脂棒7を沿わせてテープ8を巻き付ける
時、樹脂棒7の落下防止と取付位置合わせのために、電
線群Wと一緒に樹脂棒7を手で押さえておく必要があ
る。即ち、樹脂棒を押さえながらテープ巻きしなければ
ならなる。また、電線群Wに連続して巻き付けていくテ
ープ8を一旦止めて、樹脂棒7を手に持って電線群Wに
沿わせた後に再度テープ8を巻き付けていくために、テ
ープ8の連続巻きができず、作業速度が低下する。な
お、このテープ巻きは電線群Wに樹脂棒7を取り付ける
ために必須であり、かつ、樹脂棒7の上にバンドクリッ
プ1、2が取り付けられると、樹脂棒の表面が平滑であ
るため、クリップ1、2が回転して位置決めができず、
よって、クリップ1、2の取付位置には必ずテープ8を
巻き付けておく必要がある。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、ワイヤハーネスに対する樹脂棒の組み込み作業を容
易に行えるようにしたワイヤハーネス用樹脂棒を提供す
ることを課題としている。
で、ワイヤハーネスに対する樹脂棒の組み込み作業を容
易に行えるようにしたワイヤハーネス用樹脂棒を提供す
ることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、ワイヤハーネスを構成する電線群に沿わ
せて取り付ける樹脂棒において、その全長にわたって長
さ方向の切欠を設け、該切欠は少なくとも1本の電線を
挟み込む大きさとして、電線に樹脂棒を取り付けておく
ことが出来る構成としているワイヤハーネス用樹脂棒を
提供している。
め、本発明は、ワイヤハーネスを構成する電線群に沿わ
せて取り付ける樹脂棒において、その全長にわたって長
さ方向の切欠を設け、該切欠は少なくとも1本の電線を
挟み込む大きさとして、電線に樹脂棒を取り付けておく
ことが出来る構成としているワイヤハーネス用樹脂棒を
提供している。
【0008】上記のように電線に取り付けられる切欠を
樹脂棒に設けておくと、樹脂棒を手で押さえながら樹脂
棒と電線とをテープ巻きする必要がなくなり、テープ巻
き作業を容易とすることができる。また、予め樹脂棒を
電線の所要位置に取り付けておくと、電線群に巻き付け
ていくテープを樹脂棒の取付位置で一旦巻き付けを停止
する必要がなく、テープを連続的に巻き付けていくこと
ができ、テープ巻き作業の効率化を図ることができる。
上記樹脂棒の切欠に挟み込む電線は1本でもよいし、2
本等の複数本でもよい。
樹脂棒に設けておくと、樹脂棒を手で押さえながら樹脂
棒と電線とをテープ巻きする必要がなくなり、テープ巻
き作業を容易とすることができる。また、予め樹脂棒を
電線の所要位置に取り付けておくと、電線群に巻き付け
ていくテープを樹脂棒の取付位置で一旦巻き付けを停止
する必要がなく、テープを連続的に巻き付けていくこと
ができ、テープ巻き作業の効率化を図ることができる。
上記樹脂棒の切欠に挟み込む電線は1本でもよいし、2
本等の複数本でもよい。
【0009】上記切欠は断面円形の樹脂棒に外周面から
V形状、U形状、凹形状あるいは円形状に切り込まれた
形状、あるいは、樹脂棒を筒形状とし、その周壁の一部
を切り欠いて中空部と連続させ、該中空部の形状を丸、
四角、菱形、星型としている。特に、樹脂棒を筒形状と
し、周壁の切欠を広げて中空部に挿入する形状とする
と、電線に対して樹脂棒を確実に取り付けることができ
る。
V形状、U形状、凹形状あるいは円形状に切り込まれた
形状、あるいは、樹脂棒を筒形状とし、その周壁の一部
を切り欠いて中空部と連続させ、該中空部の形状を丸、
四角、菱形、星型としている。特に、樹脂棒を筒形状と
し、周壁の切欠を広げて中空部に挿入する形状とする
と、電線に対して樹脂棒を確実に取り付けることができ
る。
【0010】上記樹脂棒が2つの棒を並列で連続させた
ツインタイプの場合あるいは、3つの棒を重ね合わせた
状態で連続させたトリプルタイプの場合、いずれか1つ
の棒の外周面に上記長さ方向の切欠を設けている。
ツインタイプの場合あるいは、3つの棒を重ね合わせた
状態で連続させたトリプルタイプの場合、いずれか1つ
の棒の外周面に上記長さ方向の切欠を設けている。
【0011】樹脂棒としては、従来、1本の棒からなる
シングルタイプと、上記2つの棒を並列で連続させたツ
インタイプと、3つの棒を重ね合わた状態で連続させた
トリプルタイプの3種類が用いられており、樹脂棒を取
り付ける電線群の数がサイズにより使い分けられてい
る。よって、この3種類の樹脂棒において、シングルタ
イプでは当然のことながら1本の棒の外周面から上記切
欠を設けているが、ツインタイプ、トリプルタイプの場
合、樹脂棒を電線に取り付けておくことができればよい
ため、各棒の外周面に切欠を設ける必要はなく、1本の
棒の外周面に切欠を設けておけばよい。なお、2本ある
いは3本の各樹脂棒の外周面にも切欠を設け、2本の電
線、あるいは3本の電線に樹脂棒を取り付けてもよい
が、これら切欠に複数本の電線を挿入する手数がかかる
ため、1本の樹脂棒にだけ切欠を設けておくことが好ま
しい。
シングルタイプと、上記2つの棒を並列で連続させたツ
インタイプと、3つの棒を重ね合わた状態で連続させた
トリプルタイプの3種類が用いられており、樹脂棒を取
り付ける電線群の数がサイズにより使い分けられてい
る。よって、この3種類の樹脂棒において、シングルタ
イプでは当然のことながら1本の棒の外周面から上記切
欠を設けているが、ツインタイプ、トリプルタイプの場
合、樹脂棒を電線に取り付けておくことができればよい
ため、各棒の外周面に切欠を設ける必要はなく、1本の
棒の外周面に切欠を設けておけばよい。なお、2本ある
いは3本の各樹脂棒の外周面にも切欠を設け、2本の電
線、あるいは3本の電線に樹脂棒を取り付けてもよい
が、これら切欠に複数本の電線を挿入する手数がかかる
ため、1本の樹脂棒にだけ切欠を設けておくことが好ま
しい。
【0012】上記樹脂棒の外周面に間隔をあけてスベリ
止め用の突起を設けている。このようにスベリ止め突起
を設けると、樹脂棒の上にバンドクリップを取り付けて
も、バンドが回転することがない。よって、電線群と樹
脂棒とにテープを巻き付けた上にバンドクリップを取り
付ける必要がなくなり、バンドクリップを電線群と樹脂
棒に直接巻き付けることができる。言い換えれば、バン
ドクリップで電線群と樹脂棒とを固定することができ、
テープ巻きを不要とすることができる。
止め用の突起を設けている。このようにスベリ止め突起
を設けると、樹脂棒の上にバンドクリップを取り付けて
も、バンドが回転することがない。よって、電線群と樹
脂棒とにテープを巻き付けた上にバンドクリップを取り
付ける必要がなくなり、バンドクリップを電線群と樹脂
棒に直接巻き付けることができる。言い換えれば、バン
ドクリップで電線群と樹脂棒とを固定することができ、
テープ巻きを不要とすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1および図2は第1実施形態を示
し、樹脂製の丸棒状の樹脂棒10に、その長さ方向の全
長にわたり、断面V形状の切欠11を外周面より切り込
んだ形状で設けている。この切欠11は外周より断面円
形の中心位置まで切り込んだ深さとし、1本の電線を挟
み込んで保持できる断面積としている。上記樹脂棒の直
径は略3〜10mmの連続材からなり、必要長さに応じ
て切断して用いるようにしている。
参照して説明する。図1および図2は第1実施形態を示
し、樹脂製の丸棒状の樹脂棒10に、その長さ方向の全
長にわたり、断面V形状の切欠11を外周面より切り込
んだ形状で設けている。この切欠11は外周より断面円
形の中心位置まで切り込んだ深さとし、1本の電線を挟
み込んで保持できる断面積としている。上記樹脂棒の直
径は略3〜10mmの連続材からなり、必要長さに応じ
て切断して用いるようにしている。
【0014】上記樹脂棒10は、図2(A)(B)に示
すように、ワイヤハーネスW/Hの電線群Wをテープ巻
きする前に、そのうちの1本の電線w−1に対して、樹
脂棒取付位置で、切欠11に電線w−1を挟み込むよう
に取り付ける。電線w−1は切欠11の両側面11aと
11bとの間に挟持されると共に、樹脂棒10が長尺で
あるため、切欠11より脱落せず、図2(C)に示すよ
うに、樹脂棒10を電線w−1に取り付けた状態で保持
できる。この状態とした後、図2(D)に示すように、
テープ8を電線群Wに巻き付けていくと、樹脂棒10の
取付位置で、一旦テープまきを停止することなく連続し
て巻き付けることができると共に、樹脂棒10を作業者
が手で押さえながら巻き付ける必要がなく、テープ8の
巻き付け作業を容易に行うことができる。このように、
テープ8を巻き付けた後、図2(E)に示すように、バ
ンドクリップ1、2を所定位置に巻き付けて固定してい
る。なお、切欠11に挟むこむ電線は上記実施形態では
1本としているが、電線が細径の場合は2本でもよく、
切欠11の大きさと電線の太さに応じて、挟み込む電線
本数を調節することが好ましい。
すように、ワイヤハーネスW/Hの電線群Wをテープ巻
きする前に、そのうちの1本の電線w−1に対して、樹
脂棒取付位置で、切欠11に電線w−1を挟み込むよう
に取り付ける。電線w−1は切欠11の両側面11aと
11bとの間に挟持されると共に、樹脂棒10が長尺で
あるため、切欠11より脱落せず、図2(C)に示すよ
うに、樹脂棒10を電線w−1に取り付けた状態で保持
できる。この状態とした後、図2(D)に示すように、
テープ8を電線群Wに巻き付けていくと、樹脂棒10の
取付位置で、一旦テープまきを停止することなく連続し
て巻き付けることができると共に、樹脂棒10を作業者
が手で押さえながら巻き付ける必要がなく、テープ8の
巻き付け作業を容易に行うことができる。このように、
テープ8を巻き付けた後、図2(E)に示すように、バ
ンドクリップ1、2を所定位置に巻き付けて固定してい
る。なお、切欠11に挟むこむ電線は上記実施形態では
1本としているが、電線が細径の場合は2本でもよく、
切欠11の大きさと電線の太さに応じて、挟み込む電線
本数を調節することが好ましい。
【0015】なお、図3に示すように、バンドクリップ
1、2を取り付ける位置にのみテープ8を電線群Wと樹
脂棒10に巻き付け、該テープ8の上にバンドクリップ
1、2を取り付けてもよい。
1、2を取り付ける位置にのみテープ8を電線群Wと樹
脂棒10に巻き付け、該テープ8の上にバンドクリップ
1、2を取り付けてもよい。
【0016】図4(A)〜(E)は第1実施形態の第1
変形例を示し、切欠11の断面形状を変えている。即
ち、(A)は断面U形状、(B)は断面凹形状、(C)
は断面台形、(D)が断面四角形、(E)は円形として
いる。いずれも場合も少なくとも1本の電線を挟み込ん
で保持できる大きさとしている。
変形例を示し、切欠11の断面形状を変えている。即
ち、(A)は断面U形状、(B)は断面凹形状、(C)
は断面台形、(D)が断面四角形、(E)は円形として
いる。いずれも場合も少なくとも1本の電線を挟み込ん
で保持できる大きさとしている。
【0017】図5および図6は第2実施形態を示し、樹
脂棒10’を円筒形状として内部に中空部13を設ける
と共に、周壁14の一部に開口15を設け、連通した中
空部13と開口15とからなる切欠11’を設けてい
る。開口15は外周面に向かって若干広げて電線を挿入
しやすくしている。即ち、樹脂棒10’は断面C形状と
している。
脂棒10’を円筒形状として内部に中空部13を設ける
と共に、周壁14の一部に開口15を設け、連通した中
空部13と開口15とからなる切欠11’を設けてい
る。開口15は外周面に向かって若干広げて電線を挿入
しやすくしている。即ち、樹脂棒10’は断面C形状と
している。
【0018】上記形状とすると、電線w−1は周壁14
の開口15を押し広げて中空部13に挿入された後、開
口15が電線径より小さく閉じて、中空部13より抜け
出しにくくなる。よって、電線w−1に対して樹脂棒1
0’を強固に保持して取り付けることができる。
の開口15を押し広げて中空部13に挿入された後、開
口15が電線径より小さく閉じて、中空部13より抜け
出しにくくなる。よって、電線w−1に対して樹脂棒1
0’を強固に保持して取り付けることができる。
【0019】上記樹脂棒10’のワイヤハーネスに対す
る取付方法は図6に示す通り、(A)(B)に示すよう
に、ワイヤハーネスの電線群Wのうちの1本の電線w−
1を樹脂棒10’の切欠11’に挿入して、樹脂棒1
0’を電線w−1に取り付けている。其の際、図6
(C)に示すように、開口15が電線群Wの外周面を向
くように配置すると、開口15の端縁15aにスベリ止
めの機能を持たせることができる。よって、図6(D)
に示すように、テープを巻き付けることなく所要位置
で、バンドクリップ1、2を樹脂棒10’と電線群Wに
直接巻き付けても、バンドクリップ1、2のバンドは樹
脂棒10’の開口端縁15aで引っ掛かって回転するこ
となく保持できる。このようにバンドクリップ1、2を
電線群Wと樹脂棒10’に巻き付けることにより、樹脂
棒10’を電線群Wに固定することができ。
る取付方法は図6に示す通り、(A)(B)に示すよう
に、ワイヤハーネスの電線群Wのうちの1本の電線w−
1を樹脂棒10’の切欠11’に挿入して、樹脂棒1
0’を電線w−1に取り付けている。其の際、図6
(C)に示すように、開口15が電線群Wの外周面を向
くように配置すると、開口15の端縁15aにスベリ止
めの機能を持たせることができる。よって、図6(D)
に示すように、テープを巻き付けることなく所要位置
で、バンドクリップ1、2を樹脂棒10’と電線群Wに
直接巻き付けても、バンドクリップ1、2のバンドは樹
脂棒10’の開口端縁15aで引っ掛かって回転するこ
となく保持できる。このようにバンドクリップ1、2を
電線群Wと樹脂棒10’に巻き付けることにより、樹脂
棒10’を電線群Wに固定することができ。
【0020】図7(A)〜(N)は第2実施形態の変形
例を示す。(A)(B)は第2実施形態と同様に、中空
部を円形とし、(A)は開口15を直線状とし、(B)
は開口15を外周側にむかって閉じ方向に小さくなるよ
うにしている。(C)〜(E)は中空部13を断面円形
とせずに断面星型とし、(C)は周壁14の開口15を
外周側に向かって開くようにし、(D)は開口15を直
線状とし、(E)は開口15を外周側に向かって閉じ方
向に小さくなるようにしている。(F)〜(H)は中空
部13を断面四角形状とし、開口15の形状を断面星型
と同様に相違させている。(I)〜(K)は中空部13
を断面菱形とし、開口15の形状をを断面星形と同様に
相違させている。(L)〜(N)は開口15と中空部1
3との間に突起16を設け、突起16により幅狭部を形
成し、突起16より内部に電線を押し込むと抜け出しに
くくしている。
例を示す。(A)(B)は第2実施形態と同様に、中空
部を円形とし、(A)は開口15を直線状とし、(B)
は開口15を外周側にむかって閉じ方向に小さくなるよ
うにしている。(C)〜(E)は中空部13を断面円形
とせずに断面星型とし、(C)は周壁14の開口15を
外周側に向かって開くようにし、(D)は開口15を直
線状とし、(E)は開口15を外周側に向かって閉じ方
向に小さくなるようにしている。(F)〜(H)は中空
部13を断面四角形状とし、開口15の形状を断面星型
と同様に相違させている。(I)〜(K)は中空部13
を断面菱形とし、開口15の形状をを断面星形と同様に
相違させている。(L)〜(N)は開口15と中空部1
3との間に突起16を設け、突起16により幅狭部を形
成し、突起16より内部に電線を押し込むと抜け出しに
くくしている。
【0021】図8(A)(B)は第3実施形態を示し、
切欠11は第1実施形態と同様に断面V形状としている
と共に、樹脂棒10”の外周面に間隔をあけて、スベリ
止め用の小突起18を設けている。このように小突起1
8を設けると、樹脂棒10”の円弧面を電線群Wの外周
面に配置した場合においても、前記図6(D)に示した
場合と同様に、電線群Wと樹脂棒10”にバンドクリッ
プ1、2に直接巻き付けることができ、言い換えれば、
テープによらずに、バンドクリップで電線群と樹脂棒1
0”とを固定することができる。
切欠11は第1実施形態と同様に断面V形状としている
と共に、樹脂棒10”の外周面に間隔をあけて、スベリ
止め用の小突起18を設けている。このように小突起1
8を設けると、樹脂棒10”の円弧面を電線群Wの外周
面に配置した場合においても、前記図6(D)に示した
場合と同様に、電線群Wと樹脂棒10”にバンドクリッ
プ1、2に直接巻き付けることができ、言い換えれば、
テープによらずに、バンドクリップで電線群と樹脂棒1
0”とを固定することができる。
【0022】図9(A)(B)は第4実施形態を示す。
図9(A)は2本の棒20aと20bとからなるツイン
タイプの樹脂棒20であり、図9(B)は3本の棒21
a、21b、21cからなるトリプルタイプの樹脂棒2
1からなる。ツインタイプの樹脂棒20およびトリプル
タイプの樹脂棒21のいずれの場合も、1本の電線に対
して樹脂棒20、21を取り付けて保持できればよいた
め、1本の棒20a、21aにのみ切欠11を設け、他
の棒には切欠を設けていない。
図9(A)は2本の棒20aと20bとからなるツイン
タイプの樹脂棒20であり、図9(B)は3本の棒21
a、21b、21cからなるトリプルタイプの樹脂棒2
1からなる。ツインタイプの樹脂棒20およびトリプル
タイプの樹脂棒21のいずれの場合も、1本の電線に対
して樹脂棒20、21を取り付けて保持できればよいた
め、1本の棒20a、21aにのみ切欠11を設け、他
の棒には切欠を設けていない。
【0023】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、樹脂棒に切欠を設けているため、この切欠に
電線を挟みこむことにより、樹脂棒を電線に落下するこ
となく、あらかじめ取り付けておくことができる。よっ
て、樹脂棒を電線群と固定する時に樹脂棒を手で持って
支えておく必要がなく、テープ巻きを容易に行うことが
できる。
によれば、樹脂棒に切欠を設けているため、この切欠に
電線を挟みこむことにより、樹脂棒を電線に落下するこ
となく、あらかじめ取り付けておくことができる。よっ
て、樹脂棒を電線群と固定する時に樹脂棒を手で持って
支えておく必要がなく、テープ巻きを容易に行うことが
できる。
【0024】また、電線群をテープ巻きする前に、所要
位置に予め樹脂棒を取り付けておくことにより、樹脂棒
の取付位置でテープ巻を一旦停止する必要がなく、連続
的にテープ巻きを行うことができ、テープ巻き作業の効
率化を図ることができる。
位置に予め樹脂棒を取り付けておくことにより、樹脂棒
の取付位置でテープ巻を一旦停止する必要がなく、連続
的にテープ巻きを行うことができ、テープ巻き作業の効
率化を図ることができる。
【0025】さらに、樹脂棒の表面にスベリ止め用のリ
ブ状の小突起を設けておくと、電線群と樹脂棒とに直接
バンドクリップを取り付けても、樹脂棒との接触面でバ
ンドクリップのバンドが回転することがなくなる。よっ
て、電線群と樹脂棒とをテープ巻きし、その上にバンド
クリップを取り付ける必要がなくなる。このように、電
線群と樹脂棒に直接バンドクリップを取り付けることが
できるため、バンドクリップにより電線群と樹脂棒とを
固定することが可能となり、テープ巻き固定を省くこと
ができる。なお、上記小突起を設けている場合にかぎら
ず、切欠の端縁が電線群の外周に向くように取り付ける
と、端縁がスベリ止めの機能を果たし、小突起を設けた
場合と同様に、バンドクリップの回転を防止でき、か
つ、バンドクリップにより電線群と樹脂棒とを固定でき
る。
ブ状の小突起を設けておくと、電線群と樹脂棒とに直接
バンドクリップを取り付けても、樹脂棒との接触面でバ
ンドクリップのバンドが回転することがなくなる。よっ
て、電線群と樹脂棒とをテープ巻きし、その上にバンド
クリップを取り付ける必要がなくなる。このように、電
線群と樹脂棒に直接バンドクリップを取り付けることが
できるため、バンドクリップにより電線群と樹脂棒とを
固定することが可能となり、テープ巻き固定を省くこと
ができる。なお、上記小突起を設けている場合にかぎら
ず、切欠の端縁が電線群の外周に向くように取り付ける
と、端縁がスベリ止めの機能を果たし、小突起を設けた
場合と同様に、バンドクリップの回転を防止でき、か
つ、バンドクリップにより電線群と樹脂棒とを固定でき
る。
【図1】 第1実施形態の樹脂棒の斜視図である。
【図2】 (A)〜(E)は樹脂棒のワイヤハーネスへ
の組付工程を示す斜視図である。
の組付工程を示す斜視図である。
【図3】 テープ巻き部分の変形例を示す斜視図であ
る。
る。
【図4】 (A)〜(E)は第1実施形態の変形例を示
す樹脂棒の側面図である。
す樹脂棒の側面図である。
【図5】 第2実施形態の樹脂棒の側面図である。
【図6】 (A)〜(D)は樹脂棒のワイヤハーネスへ
の組付工程を示す斜視図である。
の組付工程を示す斜視図である。
【図7】 (A)〜(N)は第2実施形態の変形例を示
す樹脂棒の側面図である。
す樹脂棒の側面図である。
【図8】 第3実施形態を示し、(A)は樹脂棒の斜視
図、(B)はワイヤハーネスに樹脂棒を組み込んで、ク
リップを取り付けた状態の斜視図である。
図、(B)はワイヤハーネスに樹脂棒を組み込んで、ク
リップを取り付けた状態の斜視図である。
【図9】 (A)(B)は第4実施形態を示す斜視図で
ある。
ある。
【図10】 従来のワイヤハーネスの問題点を示す斜視
図である。
図である。
【図11】 従来の樹脂棒のワイヤハーネスへの組付工
程を示す斜視図である。
程を示す斜視図である。
1、2 バンドクリップ 8 テープ 10 樹脂棒 11 切欠 W/H ワイヤハーネス W 電線群 w−1 樹脂棒を取り付ける電線
Claims (4)
- 【請求項1】 ワイヤハーネスを構成する電線群に沿わ
せて取り付ける樹脂棒において、 その全長にわたって長さ方向の切欠を設け、該切欠は少
なくとも1本の電線を挟み込む大きさとして、電線に樹
脂棒を取り付けておくことが出来る構成としているワイ
ヤハーネス用樹脂棒。 - 【請求項2】 上記切欠は断面円形の樹脂棒に外周面か
らV形状、U形状、凹形状あるいは円形状に切り込まれ
た形状、あるいは、樹脂棒を筒形状とし、その周壁の一
部を切り欠いて中空部と連続させ、該中空部の形状を
丸、四角、菱形、星型としている請求項1に記載のワイ
ヤハーネス用樹脂棒。 - 【請求項3】 上記樹脂棒が2つの棒を並列で連続させ
たツインタイプの場合あるいは、3つの棒を重ね合わせ
た状態で連続させたトリプルタイプの場合、いずれか1
つの棒の外周面に上記長さ方向の切欠を設けている請求
項1または請求項2に記載のワイヤハーネス用樹脂棒。 - 【請求項4】 上記樹脂棒の外周面に間隔をあけてスベ
リ止め用の突起を設けている請求項1乃至請求項3のい
ずれか1項に記載のワイヤハーネス用樹脂棒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11090875A JP2000285738A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | ワイヤハーネス用樹脂棒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11090875A JP2000285738A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | ワイヤハーネス用樹脂棒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000285738A true JP2000285738A (ja) | 2000-10-13 |
Family
ID=14010676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11090875A Withdrawn JP2000285738A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | ワイヤハーネス用樹脂棒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000285738A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012110100A (ja) * | 2010-11-16 | 2012-06-07 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤーハーネス |
KR101801669B1 (ko) * | 2016-09-13 | 2017-11-28 | 린나이코리아 주식회사 | 전자기기 전선 고정용 부쉬 |
-
1999
- 1999-03-31 JP JP11090875A patent/JP2000285738A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012110100A (ja) * | 2010-11-16 | 2012-06-07 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤーハーネス |
KR101801669B1 (ko) * | 2016-09-13 | 2017-11-28 | 린나이코리아 주식회사 | 전자기기 전선 고정용 부쉬 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060606 |