JP2791884B2 - 金属線条体用リ−ル - Google Patents
金属線条体用リ−ルInfo
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- JP2791884B2 JP2791884B2 JP8353536A JP35353696A JP2791884B2 JP 2791884 B2 JP2791884 B2 JP 2791884B2 JP 8353536 A JP8353536 A JP 8353536A JP 35353696 A JP35353696 A JP 35353696A JP 2791884 B2 JP2791884 B2 JP 2791884B2
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Description
ド、ワイヤ等の金属線条体の巻装するリールに関するも
のであり、具体的には、リールに巻装した金属線条体の
端末部の係止構造に係るものである。
る一般的なリールRとしては、図9の如く、巻胴部(図
示せず)に巻装が終了した金属線条体Wの端末部Waを
係止するため、フランジ11の外周部分に、金属線条体
Wの端末部Waの径より若干大きい径をもって穿設させ
られた線条体の導出孔12と、当該導出孔12に近接す
るフランジ11の外端面でその外周縁13に固着された
クリップ状の係止具14を備えたものであった。
装した金属線条体Wの端末部Waを導出孔12より導出
して、係止具14にて係止しているので、端末部Waが
フランジ11の外側に存在し、このため、運搬・保管時
等において邪魔になるばかりか、解線する場合に端末部
Waを係止具14より外して、導出孔12より巻胴部側
に移さなければならず、解線作業に手数を要していた。
出孔12に挿入するにあたり、スチールコードの端末部
Waの先端は、通常ばらけているケ−スが多く、この場
合には先端を修正する必要が生じ、このため、端末部W
a先端を導出孔12に案内誘導することに関しては、自
動化することが困難であり、人手による方法しかなく大
きな作業負荷となっていた。
条体Wを用いて、タイヤで代表されるゴム等の複合体を
製造する圧延工程におけるリールRから金属線条体Wを
引き出す作業において、解線時の金属線条体Wの端末部
Waを導出孔12内を通過させる時、捲き終わり端に連
続するリールRに捲きつけられた金属線条体Wがその弾
性力で巻付けが緩むケ−スが多い。従って、導出孔12
を通過させた金属線条体WをリールRから引き出すにお
いて、前述の連続した緩んだ金属線条体Wの下を通過し
て引き出してしまう場合があり、この場合、交差即ち金
属線条体W同士が絡まって引き出すようことになり、圧
延工程において金属線条体Wの断線という問題点があっ
た。
の端末部Waを係止する技術については、例えば、実開
平3−62069号公報に等に提案されている。しかる
に、かかる技術にあっては、金属線条体Wの端末部Wa
の一部が抽出可能な長孔をフランジの外周縁に沿って穿
設し、かつ長孔に近接するフランジ外端面に係止片を設
けたリールRであって、この方法によると解線に要する
手数を省略することが出来ても、係止するときは従来と
同じように長孔に金属線条体を通過させなければなら
ず、依然として手数を要するという欠点があり、又、リ
ールRに巻かれたコードが緩み易く、係止片からコード
が外れ易いという欠点があった。
規な金属線条体用リ−ルを提案した(特願平3−353
237号)。かかる発明によれば、フランジに設けた導
出孔に金属線条体を通過させることなく、簡単に係止、
解線することができるリ−ルであって、作業性を大幅に
向上させた極めて都合のよいものとなっている。
点がある。図10は既提案の金属線条体用リ−ルRの断
面図であり、図11はその機能を示す同様の断面図であ
る。図中、21はフランジ、22はそこにあけられた覗
き孔である。そして係止具は固定部23、把持部24、
これをつなぐ架橋部25とよりなっており、金属線条体
Wの係止の際には把持部24と共に架橋部25を一体に
変形させ、把持部24を覗き孔22よりフランジの内側
に突出することになる。即ち、係止具の把持部24は、
金属線条体Wの巻取り時は係止具は少なくともフランジ
21の内端面にはないため、金属線条体Wは係止具に接
触すること無く巻き取ることができる。しかるに、架橋
部25を一体に変形させることより、その変形力は大き
くなり、かつ覗き孔22の形状を大きくしなければなら
なくなる。更に、図10に示すように覗き孔22の概略
中央以上金属線条体Wを巻き込んでしまうと、架橋部2
5の内側への変形は困難になり、把持部24の内側への
突出はできなくなってしまう。従って、金属線条体の巻
装量をそれだけ少なくしなければならないこととなる。
実用的に改良したものであって、比較的小さな力で作動
でき、更にフランジ面に設けた覗き孔は極く小さくし、
リ−ルへの金属線条体の巻装量も十分に確保できる等の
特徴あるリ−ルを提供するものである。
に、この発明の金属線条体用リールは次のような構造と
なっている。即ち、金属線条体を係止する把持部と、金
属線条体用リールのフランジ外端面に止着される固定部
と、当該固定部より立ち上がり、これらを連結する架橋
部とよりなる金属線条体を係止する係止具を、前記固定
部をもって金属線条体用リ−ルのフランジ外端面に固定
して備え、把持部に対向して若干大きめの形状を有する
覗き孔をフランジ外端面に形成し、前記把持部をフラン
ジ外端面の外側より内側に向かって弾性的に変形させ、
前記覗き孔を通過して巻胴部側に弾性移動できるように
なしたことを特徴とする金属線条体用リールであって、
好ましくは、前記架橋部は固定部から立ち上がり、フラ
ンジ外端面から外側に離れる方向に延在してなるもので
ある。そして、特に好ましくは、前記把持部は、架橋部
よりフランジに対してほぼ直角に折り曲げられた形状を
有する金属線条体用リ−ルにかかるものである。
部より立ち上がらせた点に最も特徴があり、このため、
架橋部の弾発性は上がり、把持部のみを容易に覗き孔内
より内側に突出させることができる。従って、金属線状
体の巻装に際しては覗き孔のみを埋まらないようにすれ
ばよいこととなり、巻装量を十分に確保できる。特に、
架橋部を固定部よりフランジの外側に向けて延在するも
のにあっては、この弾発性が特に大きく、好ましいもの
である。
する。図1は、本発明の第1実施例における金属線条体
用リ−ルRの側面部分図であり、図2は、その主要部の
断面図を示すものである。この例では係止具Aは板状の
ばね材を用いたものである。即ち、固定部1と、これよ
り立ち上がった架橋部2と、この架橋部2より斜めに垂
下した把持部3とよりなっており、固定部1がリ−ルR
のフランジ4の外端面上に溶接され、一方、把持部3は
フランジ4に形成された覗き孔5に対向して取り付けら
れている。図中、6は金属線条体Wが巻かれる巻胴部で
ある。
3mmであり、幅は8mmである。そして架橋部2の平
坦部分は、固定部1とは5mmほど高く形成されてい
る。特に、把持部3はその先端が幅3mm程度の先細と
され、更に、側面形状において半円状のU字加工が施さ
れていて、金属線条体Wの端末部Waの係止めに供され
る。
の状態を示す主要断面図であり、かかる係止具Aにあっ
て、架橋部2の好ましくは把持部3側をフランジ4側に
軽く押圧(F1 )することによって、覗き孔5内に把持
部3のみが簡単に入り込み、そして、フランジ4の内側
にあって、巻胴部6に巻装された金属線条体Wの端末部
Waをこの把持部3に嵌め合わせ、この状態で前記の押
圧力を解除すれば、金属線条体Wの端末部Waは把持部
3とフランジ4の内面とによって狭持されて、簡単に係
止することができる。
把持部3のみをフランジ4の内側に弾発移動するだけな
ので、覗き孔5は比較的小さくでき、しかも金属線条体
Wはこの覗き孔5に近接するまで巻装することができる
こととなったものである。
線条体用リ−ルRの側面部分図であり、図5は、その主
要部の断面図を示すものである。この例にあっては、係
止具Bとして弾発性のある鋼板7を用い、その中央部に
2条のカットを行い、この部位を前記した係止具Aの架
橋部2及び把持部3の形状としたものである。そして、
フランジ4の先端の折り返し部40 に鋼板7の端部を挟
み込んだ後、ポンチ加工を施して固定したものであり、
その他は全く前例と同様である。
しくは把持部3側をフランジ4側に軽く押圧(F2 )す
ることによって、前記の例と同様に覗き孔5内に把持部
3のみが簡単に入り込み、金属線条体Wの端末部Waを
この把持部3に嵌め合わせることができる。そして、こ
の状態で前記の押圧力を解除すれば、金属線条体Wの端
末部Waは把持部3とフランジ4の内面とによって狭持
されて、簡単に係止することができる。
線条体用リ−ルRの側面部分図であり、図7は、その主
要部の断面図を示すものである。かかる係止具Cは棒状
のばね材からなり、棒状の両端がハ字状に配置され、そ
の頂部が前記両端部より約5mm程度の間隔をもって逆
ハ字状に折り返されている。そして、更にこの頂部が前
記両端部に対してほぼ直角になるように曲げられ、更に
その先端がU字状に曲げ加工されている。かかる係止具
Cにおいて、棒状の両端はフランジとの固定部1であ
り、逆ハ字状部は架橋部2に相当する。又、U字加工部
は把持部3となる。
ランジ4の先端の折り返し部40 に挟み込まれ、その後
ポンチ加工によって固定され、一方、U字状に曲げ加工
部に対向して、フランジ4に覗き孔5が形成されるもの
である。
の直径は1mmであり、棒状の両端が覗き孔5より20
mmの部位で固着され、ハ字状に25mmの長さをもっ
て折り返されている。この折り返し部位は徐々に高さを
増すように折り返され、覗き孔5の上では約5mm程度
の高さとなっている。そして、この覗き孔5に向かって
ほぼ直角に、更にU字状に曲げ加工されて把持部3が構
成されたもので、U字部は直径3mmの半円形をなして
金属線条体Wの端末Waの受部とされている。
は、架橋部2である逆ハ字状部の、好ましくは把持部3
に近い側をフランジ4側に軽く押圧(F3 )することに
よって、覗き孔5内に把持部3であるU字状の曲げ加工
部のみが簡単に入り込む。そして、金属線条体Wの端末
部Waをこの把持部3に嵌め合わせ、その後この押圧力
を解除すれば、金属線条体Wの端末Waは把持部3とフ
ランジ4の内面とによって挟持されて係止することとな
る。
具Dの斜視図であって、第3実施例のように棒状のばね
材が用いられるが、ハ字状となる固定部1に対し架橋部
2が約5mmほど立ち上がって形成され、その中央が図
示しない覗き孔に対向して把持部3としてU字状に曲げ
加工されている。この例にあっても係止具Dの架橋部2
を押圧(F4 )することによって把持部3が容易に覗き
孔よりフランジの内側に突出することになる。
フランジに形成した孔に金属線条体を通過させる作業を
省略することができ、又、フランジ内端面で金属線条体
の端末部を係止するので、金属線条体に外部からの力に
より傷つけることもなく、運搬、保管、解線等の作業性
が大幅に向上し、更に、従来のリールでは困難であった
金属線条体のリール係止の自動化を可能にする効果を奏
す。
−ルの巻胴部に十分巻装させることができるものであっ
て、係め具の変形も比較的小さな力で弾発変形できるの
でその作業性は極めて良好となる。
の側面部分図である。
である。
端末Waの係止状態を示す主要断面図である。
の側面部分図である。
である。
の側面部分図である。
である。
視図である。
の部分拡大図である。
図である。
を示す断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 金属線条体を係止する把持部と、金属線
条体用リールのフランジ外端面に止着される固定部と、
当該固定部より立ち上がり、これらを連結する架橋部と
よりなる金属線条体を係止する係止具を、前記固定部を
もって金属線条体用リ−ルのフランジ外端面に固定して
備え、把持部に対向して若干大きめの形状を有する覗き
孔をフランジ外端面に形成し、前記把持部をフランジ外
端面の外側より内側に向かって弾性的に変形させ、前記
覗き孔を通過して巻胴側に弾性移動できるようになした
ことを特徴とする金属線条体用リール。 - 【請求項2】 前記架橋部は固定部から立ち上がり、フ
ランジ外端面から外側に離れる方向に延在してなる請求
項第1項記載の金属線条体用リ−ル。 - 【請求項3】 前記把持部は、架橋部よりフランジに対
してほぼ直角に折り曲げられた形状を有する請求項第1
項記載の金属線条体用リ−ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8353536A JP2791884B2 (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | 金属線条体用リ−ル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8353536A JP2791884B2 (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | 金属線条体用リ−ル |
Related Child Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9065338A Division JP2791885B2 (ja) | 1997-03-04 | 1997-03-04 | 金属線条体用係止具 |
JP9065339A Division JP2791886B2 (ja) | 1997-03-04 | 1997-03-04 | 金属線条体用係止具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH101263A JPH101263A (ja) | 1998-01-06 |
JP2791884B2 true JP2791884B2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=18431505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8353536A Expired - Lifetime JP2791884B2 (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | 金属線条体用リ−ル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2791884B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105645174B (zh) * | 2016-03-22 | 2018-10-30 | 义乌工商职业技术学院 | 绕线机构 |
-
1996
- 1996-12-16 JP JP8353536A patent/JP2791884B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH101263A (ja) | 1998-01-06 |
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