JP3869069B2 - 金属線条体用リ−ル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はスチールコードやワイヤ等の金属線条体の巻装するリールに関し、具体的には、リールに巻装した金属線条体の端末部を係止した際にその方向を規制したリ−ルに係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、主に巻胴とフランジから構成される一般的なリールとして、巻胴部に巻装が終了した金属線条体の端末部を係止するため、フランジの外周部分に穿設させられた線条体の導出孔と、当該導出孔に近接するフランジの外端面でその外周縁に固着されたクリップ状の係止具を備えたものであった。そして、巻胴部に巻装した金属線条体の端末部を導出孔よりフランジの外側に導出して、係止具にて係止しているので、端末部がフランジの外側に存在し、このため、運搬・保管時等において邪魔になるばかりか、解線する場合に端末部を係止具より外して、導出孔より巻胴部側に移さなければならず、解線作業に手数を要していた。
【0003】
又、スチールコード等の金属線条体を導出孔に挿入するにあたり、スチールコードの端末部の先端は、通常ばらけているケ−スが多く、この場合には先端を修正する必要が生じ、このため、端末部先端を導出孔に案内誘導することに関しては、自動化することが困難であり、人手による方法しかなく大きな作業負荷となっていた。
【0004】
本出願人はこの従来技術に対して新規な金属線条体用リ−ルを提案している。これはフランジに設けた導出孔に金属線条体を通過させることなく、簡単に係止・解線することができるリ−ルであって、作業性を大幅に向上させた極めて都合のよいものとなっている。
【0005】
図6は既提案の金属線条体用リ−ル20の側断面図である。図中、21はフランジ、22はそこにあけられた貫通孔である。そして係止具30は固定部31、把持部33、これを繋ぐ架橋部32とよりなっており、金属線条体の係止の際には架橋部32を変形させ、把持部33を貫通孔22よりフランジ21の内側に突出させ、金属線条体Wをフランジ21の内面側で挟み込んでしまうものである。即ち、係止具30の把持部33は、金属線条体Wの巻取り時はフランジ21の内面より突出してはいないため、金属線条体Wは係止具30に接触することなく巻き取ることができることとなったものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように既提案のリ−ルは特徴あるものとなっているが、金属線条体Wの先端がリ−ル20のフランジ外縁23をこえると、リ−ル20の運搬時に金属線条体Wの先端部が他の部材に衝突したり、こすれた合ったりしてバラケてしまうことがあった。
【0007】
本発明はこの金属線条体Wの先端部の向きを係止具にて係止した際に、一定の方向即ちリ−ルの内向きにこれを制御しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は以上の課題を解決するためになされたものであって、発明の第1は、係止具が固定部と固定部に連続する弾性体からなる架橋部とこの架橋部に連続する把持部とからなり、固定部がフランジ外面に固定され、かつ架橋部が固定部からフランジ外面から離間するように伸びた後、リ−ルのフランジに穿孔した貫通孔の上空で当該貫通孔に向かう屈曲部が形成された金属線条体用リ−ルにおいて、金属線条体を挟む係止具の把持部の表面に金属線条体の先端を内向きに曲げるように規制する溝を形成したことを特徴とする金属線条体用リールにかかるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の第1にあっては、金属線条体のリ−ルにあってリ−ルの内面側で金属線条体を係止すると共に、その係止された金属線条体の先端が内向きにのびるように制御する手段を構成したものである。即ち、係止具とリ−ルの内面とによって金属線条体が挟まれて係止するが、この金属線条体を挟みつける少なくとも一方側に金属線条体の先端の伸びる方向を規制するものである。このため、金属線条体の先端は係止された際にリ−ルのフランジ部より突出してしまうようなことはなく、従って先端がばらけることもなったものである。
【0011】
尚、係止具の把持部とリ−ルの貫通孔の関係にあっては、架橋部をリ−ルの外側より押すことによって把持部を貫通孔より内側に突出させる手段と、予め把持部を貫通孔内を通過させておき、把持部に対応してリ−ルの内側より窪み部を形成しておく手段とがある。
【0012】
【実施例】
以下、本発明のリ−ルを図面をもって更に詳細に説明する。
図1は本発明の第1の第1実施例の係止具近傍の斜視図であり、図2は金属線条体Wを係止した際のリ−ル内面側から見た平面図である。
図中、1は係止具であり、2はリ−ル外面に固定された固定部、3はこれより斜め上方に伸びる架橋部、4は水平部、5は垂下部、6は把持部であり、この把持部6に対してリ−ル10に貫通孔11を形成したものである。そして、通常は把持部6はリ−ル10の内面には突出しておらず、水平部4をリ−ル10の外側より押すことによって把持部6が貫通孔11を通ってリ−ル10の内側に突出するもので、把持部6にて金属線条体Wを挟み、リ−ル10の内面との間で係止するものである。
【0013】
この係止具1にあって、把持部6の金属線条体Wを挟む面に案内溝70 を形成したものであり、これは金属線条体Wを挟んだ際にこの案内溝70 内に嵌合させ、金属線条体Wの先端側をリ−ル10に対して内向きに曲げた状態で係止しようとするものである。
【0014】
図3は本発明の第1の第2実施例の係止具のみを取り出した斜視図であり、把持部6の金属線条体Wを挟む両縁部に左右に窪み溝71 、72 を形成したものであり、図4に示すように金属線条体Wが挟まれた際この窪み溝71 、72 に納まって係止され、結果として金属線条体Wの先端側が内向きに曲げられて係止されることとなる。尚、この窪み溝71 、72 間に図1に示す溝70 を形成すれば更に確実に曲げることができる。
【0015】
図5は本発明の第2における第1実施例であり、前記したように金属線条体Wは把持部6とリ−ル10の内面、即ち貫通孔11の両縁とにて挟まれるが、このリ−ル10の貫通孔11に臨む内面側に金属線条体Wの方向性を規制する案内溝12を形成したものである。点線はこの場合の金属線条体Wを示すもので、その先端側に案内溝12を形成したものであり、この金属線条体Wの先端側がリ−ルの内向きに曲げるように規制したものである。尚、案内溝12は貫通孔11に臨む内面両側に形成することもできることは勿論である。
【0016】
尚、図示はしないが、本発明の第1と第2とを共に採用することによって更に確実な効果が得られることは勿論である。
【0017】
【発明の効果】
本発明は金属線条体の先端をリ−ルの内向きになるように規制されたものであって、その先端のばらけはほとんどなくなることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1における第1実施例の主要部の拡大斜視図である。
【図2】図2は図1におけるリ−ル内面側の平面図である。
【図3】図3は本発明の第1における第2実施例の係止部の拡大斜視図である。
【図4】図4は図3におけるリ−ル内面側の平面図である。
【図5】図5は本発明の第2におけるリ−ル内面側の平面図である。
【図6】図6は従来の金属線条体用リ−ルの斜視図である。
【符号の説明】
1‥‥係止具、
2‥‥係止具の固定部、
3‥‥係止具の架橋部、
4‥‥係止具の水平部、
5‥‥係止具の垂下部、
6‥‥係止具の把持部、
70 ‥‥係止具の把持部に形成した案内溝、
71 、72 ‥‥係止具の把持部に形成した窪み溝、
10‥‥リ−ル、
11‥‥リ−ルに穿孔した貫通孔、
12‥‥貫通孔に臨む案内溝、
W‥‥金属線条体。
Claims (1)
- 係止具が固定部と固定部に連続する弾性体からなる架橋部とこの架橋部に連続する把持部とからなり、固定部がフランジ外面に固定され、かつ架橋部が固定部からフランジ外面から離間するように伸びた後、リ−ルのフランジに穿孔した貫通孔の上空で当該貫通孔に向かう屈曲部が形成された金属線条体用リ−ルにおいて、金属線条体を挟む係止具の把持部の表面に金属線条体の先端を内向きに曲げるように規制する溝を形成したことを特徴とする金属線条体用リール。
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JP10811897A JP3869069B2 (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | 金属線条体用リ−ル |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10811897A JP3869069B2 (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | 金属線条体用リ−ル |
Publications (2)
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JPH10279194A JPH10279194A (ja) | 1998-10-20 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP10811897A Expired - Fee Related JP3869069B2 (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | 金属線条体用リ−ル |
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-
1997
- 1997-04-09 JP JP10811897A patent/JP3869069B2/ja not_active Expired - Fee Related
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