JP2581383B2 - 巻鉄心の成形方法 - Google Patents

巻鉄心の成形方法

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JP2581383B2
JP2581383B2 JP4287680A JP28768092A JP2581383B2 JP 2581383 B2 JP2581383 B2 JP 2581383B2 JP 4287680 A JP4287680 A JP 4287680A JP 28768092 A JP28768092 A JP 28768092A JP 2581383 B2 JP2581383 B2 JP 2581383B2
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welding
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安彦 大久保
智行 寺川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は零相変流器,変流器,
トランス等に使用される巻鉄心の成形方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】巻鉄心の成形をする場合、従来は、次の
要領で行っていた。
【0003】すなわち、まず、図5に示すように、素材
11の巻始め端末部11aを巻心治具12のスリット部
13に挿入し、その後、巻心治具12を回転させ、素材
11を必要量巻取る。巻取ったところで、図6に示すよ
うに、素材11の巻終わり部分をその下側の素材11に
プラズマスポット溶接で止める。14はその溶接点であ
る。ついで、金切りバサミなどで素材11の巻終わり部
分を溶接点14の近くで切断し、得られた巻鉄心15を
巻心治具12から抜きとる。なお、上記素材11として
は、例えば、0.23mmのケイ素鋼板、0.1mmのパー
マロイ板などが使用される。
【0004】図7は、このようにして得られた巻鉄心1
5を示したものである。同図に示すように、巻鉄心15
の内周部には巻始め端末部によるベロ部16が形成さ
れ、外周部には巻終わり端末部17が形成されている。
また、当然のことながら、巻鉄心15の内径寸法は巻心
治具12の外形寸法と略同一となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の巻鉄心の成形
は、以上のように行われるので、成形上りの巻鉄心15
には、内周側にベロ部16、外周側に巻終わり端末部1
7がそれぞれ残る。このため、次のような問題があっ
た。
【0006】(1)巻鉄心15に施す巻線の断線を防止
するために、あるいは巻鉄心15に歪を与えないため
に、巻鉄心15は樹脂製のコアケースに収納される。し
かし、その際、ベロ部16と巻終わり端末部17が邪魔
になるので、これを折り曲げて切断し、その部分を平滑
に磨かなければならない。このため、加工工数が多くか
かる。
【0007】(2)巻終わり端末部17の折曲げ、切
断、研磨の各工程は、これらの工程を自動化することに
よって不要にすることは不可能ではない。例えば、巻終
わり端末部17を押えて、同端末部を自動切断し、所要
量巻き込んで自動溶接することで不要にすることは全く
不可能ではない。しかし、従来の溶接にはプラズマ溶接
機が使われるので、電極等の消耗により溶接が不安定に
なり、長時間の連続運転が困難である。また、溶接機は
接触式であるので、巻終わり端末17を押え、その近く
を溶接するのは困難である。このため、工程の自動化は
困難である。
【0008】この発明は、上記の問題点を解消するため
になされたもので、ベロ部が形成されない巻鉄心の成形
方法(以下、第1の成形方法という)を提供することを
目的とする。また、この発明はベロ部が形成されず、か
つ工程の自動化を可能にする巻鉄心の成形方法(以下、
第2の成形方法という)を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る第1の成
形方法は、あらかじめ素材の巻始め端末部を、成形しよ
うとする巻鉄心の内径寸法よりやや大きく巻いて成形
し、得られた略円筒状の筒部に前記巻鉄心の内径寸法と
略同一の外径寸法を有する巻心治具を挿入し、この巻心
治具に素材を所定外形寸法になるまで巻き取り、その巻
終わり端末部を切断して巻き取った素材に溶接する方法
である。
【0010】また、この発明に係る第2の成形方法は、
上記溶接にレーザー溶接機を使用する方法である。
【0011】
【作用】第1の成形方法によれば、あらかじめ素材の巻
始め端末部を成形しようとする巻鉄心の内径寸法より大
きく巻いて成形するので、得られる巻鉄心の内周部にベ
ロ部が形成されない。このため、従来行っていたベロ部
の除去作業が不要となる。
【0012】第2の成形方法によれば、ベロ部の除去作
業が不要となるだけでなく、溶接にレーザー溶接機を用
いるので、溶接条件が安定し、工程を自動化することが
できる。
【0013】
【実施例】以下、この発明に係る第1の成形方法の実施
例を図1〜4によって工程順に説明する。
【0014】(1)素材1の巻始め端末部1aを、図1
に示すように、3本のベンディングロール2a,2b,
2cに通して、得ようとする巻鉄心3(図4)の内径寸
法よりやや大きく巻いて、図2のように、略円筒状に成
形する。
【0015】(2)得られた円筒状の筒部tに、図3の
ように、上記巻鉄心3の内径寸法と略同一の外径寸法を
もち、かつ外周面に滑り止めのローレット加工を施した
円柱状の巻心治具4を挿入し、押えロール5で筒部tを
巻心治具4に押し当てる。
【0016】(3)この状態で巻心治具4を回転させ、
素材1をローレット加工部との摩擦力により巻心治具4
に強く巻き付ける。そして、数ターン巻いたところで、
素材1にバックテンションをかけながら、所定外径寸法
になるまで素材1を巻取る。
【0017】(4)素材1を巻き取ったところで、巻終
り端末部を切断し、この端末部を押えロール5がはずれ
ないところまで再度巻き取り、同端末部をその下側の素
材1に溶接する。
【0018】(5)最後に、図4に示すように、巻心治
具4より巻鉄心3を抜き出す。5は溶接点である。
【0019】上述のように、この実施例によれば、素材
1の巻始め端末部1aをあらかじめ得ようとする巻鉄心
3の内径寸法よりやや大きく巻いて円筒状に成形するの
で、従来の成形方法で発生していたベロ部が形成されな
い。このため、巻鉄心3の成形後にこれを除去する工程
が不要になる。
【0020】次に、この発明に係る第2の成形方法の実
施例を説明する。
【0021】この実施例の工程は、上記実施例における
工程(1)〜(5)と同じであるが、工程(4)におけ
る溶接にレーザー溶接機を使用した点で、上記実施例と
異なる。
【0022】レーザー溶接機による溶接は非接触で行う
ことができ、溶接点より50〜100mm位離れていても
溶接は可能である。すなわち、押えロール5の近傍での
溶接が可能となり、また切断後の巻終わり端末部1bよ
り2mm以内での溶接が可能となる。
【0023】したがって、この実施例によれば、上記の
ようなレーザー溶接機を使用するので、上記工程(4)
における切断、再度巻取り、溶接の各工程を自動化する
ことができる。
【0024】なお、上記実施例では、あらかじめ素材1
の巻始め端末部を成形加工する場合、3本のベンディン
グロール2a〜2cを通す方法を示したが、もちろん他
の方法でも良い。筒部tの形状は、巻心治具4が通るよ
うに略円形になっていれば良い。また、実施例では、巻
心治具4にローレット加工を施した例を示したが、ゴム
張り加工などのように摩擦抵抗が大きくなる加工であれ
ば何でも良い。
【0025】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る第1の成
形方法によれば、あらかじめ素材の巻始め端末部を成形
しようとする巻鉄心の内径寸法よりやや大きく巻いて略
円筒状に成形するようにしたので、従来の成形方法で生
じていたベロ部は形成されず、したがって、巻鉄心の成
形後にこれを除去する工程が不要になる。
【0026】また、この発明に係る第2の成形方法によ
れば、上記ベロ部の除去作業が不要になるだけでなく、
溶接にレーザー溶接機を用いるので、素材の巻終わり端
末部をその近傍で溶接することができ、したがって、工
程の自動化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例において使用するベンディングロールの
側面図
【図2】図1のベンディングロールで素材の巻始め端末
部を筒状に巻いた状態を示す斜視図
【図3】図1のベンディングロールで巻始め端末部を筒
状に巻いた素材を巻心治具と押えロールで巻き取る状態
を示す側面図
【図4】図3の巻心治具と押えロールによって成形され
た実施例の巻鉄心の斜視図
【図5】従来の巻鉄心の成形方法において行う巻心治具
のスリット部への素材の挿入要領を示す斜視図
【図6】図5の巻心治具に素材を巻き取ってその巻終わ
り端末部をスポット溶接して固定した状態を示す斜視図
【図7】図6における素材の巻終わり端末部を溶接点の
近くで切断した状態を示す斜視図
【符号の説明】
1 素材 1a 巻始め端末部 2a〜2c ベンディングロール t 筒部 3 巻鉄心 4 巻心治具 5 押えロール

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あらかじめ素材の巻始め端末部を、成形
    しようとする巻鉄心の内径寸法よりやや大きく巻いて成
    形し、得られた略円筒状の筒部に前記巻鉄心の内径寸法
    と略同一の外径寸法を有する巻心治具を挿入し、この巻
    心治具に素材を所定外形寸法になるまで巻き取り、その
    巻終わり端末部を切断して巻き取った素材に溶接するこ
    とを特徴とする巻鉄心の成形方法。
  2. 【請求項2】 溶接にレーザー溶接機を用いたことを特
    徴とする請求項1記載の巻鉄心の成形方法。
JP4287680A 1992-10-26 1992-10-26 巻鉄心の成形方法 Expired - Lifetime JP2581383B2 (ja)

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