JPH07285711A - コイルの巻始め端子処理方法 - Google Patents

コイルの巻始め端子処理方法

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JPH07285711A
JPH07285711A JP10341294A JP10341294A JPH07285711A JP H07285711 A JPH07285711 A JP H07285711A JP 10341294 A JP10341294 A JP 10341294A JP 10341294 A JP10341294 A JP 10341294A JP H07285711 A JPH07285711 A JP H07285711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
coil
wire rod
start terminal
winding shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP10341294A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Kobayashi
宏彰 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH07285711A publication Critical patent/JPH07285711A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内径の小さな平角巻線コイルの製造の際に
も,捲線時に適度なバックテンションをかけることが可
能なコイルの巻始め端子の処理方法を提供すること。 【構成】 線材巻軸10のスリット14に線材の巻始め
の端子部30を挿入し、その後線材12を巻軸10に巻
回していくことにより線材巻始め端子部30をスリット
出口部近傍でチャッキングし、巻回終了しコイル34が
形成された後に巻軸10を抜き取り、巻軸10を抜き取
った後の空間に断面が半月状でこの半月状の曲線部が線
材巻軸と略同じ曲率を有する融着ゴテ20を挿入し、こ
の融着ゴテ20を所定角度回転させコイル34の内周面
に押し当てることにより、巻始め端子部30をコイル内
周面に融着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平角巻線コイル等を製
造する際の巻始め端子の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、平角巻線コイルは、通常の丸線コ
イルと比較して、占有断面積に対する電流容量が大きい
という特徴を持つことから、モ−タ用のコイル等に多く
採用されている。この平角巻線コイル、特に比較的大き
いサイズのコイルにおいては捲線方法が確立されてい
る。この捲線方法としては、最初に巻始め端子部をチャ
ッキングし、それから線材を巻軸に巻回し、巻回終了後
に巻軸を抜取り、チャッキングされていた巻始め端子部
をカッタ−で切断する方法が主として採用されている。
【0003】一方、この平角巻線コイルはチップ・チョ
−クコイル等の超小型のタイプへの応用が進みつつあ
る。この超小型の平角巻線コイルにおいては、比較的大
きいサイズの平角巻線コイルに対して、内径が小さい。
このため、巻始め端子部をチャッキングしても捲線終了
後にこの巻始め端子部をカッタ−により切断する等の後
処理をすることが困難となる。そのため、巻始めの端子
部はチャッキングせず、巻軸と線材との摩擦力で巻始め
端子部を固定して捲線する方法が採用されている。この
方法によれば、端子部の切断等の後処理が不要となり、
超小型の平角巻線コイルも比較的容易に製造することが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、比較的
大きいサイズの平角巻線を製造するときのように、巻始
め端子部をチャッキングする場合は問題ないが、超小型
の平角巻線を製造するような場合、後処理の困難性のた
めに巻始め端子部をチャッキングせず、巻始め端子部の
固定を巻軸と線材との摩擦だけで行うと、捲線中に適度
なバックテンションをかけることが困難となる。すなわ
ち、線材の巻始め端子部に対して強固なチャッキングを
することができないため、巻軸が空転してコイルの巻数
が正確に決まらなかったり、端子剥離位置がずれたり、
線材が途中でZ字状に折れ曲がったりするような問題が
あった。
【0005】本発明は、以上の点に鑑み、内径の小さな
平角巻線コイルの製造の際にも、捲線時に適度なバック
テンションをかけることが可能なコイルの巻始め端子の
処理方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、線材巻軸の線材端子チャック部に線材の巻始めの
端子部をチャッキングして線材を線材巻軸に巻回し、巻
回終了後に巻回した線材から線材巻軸を抜き取り、線材
巻軸抜き取り後の空間に、断面が半月状となるような曲
面部を有していて、かつこの曲面部が線材巻軸と略同じ
曲率を有する融着ゴテを挿入し、線材端子チャック部に
チャッキングされていた線材の巻始め端子部を巻回され
た線材に融着するコイルの巻始め端子処理方法により、
達成される。
【0007】また、本発明によるコイルの端子処理方法
は、好ましくは、融着ゴテが曲面部の両端に線材巻軸よ
り小さい曲率の形状部を有する。
【0008】さらに、本発明によるコイルの端子処理方
法は、好ましくは、巻軸が上記線材の巻始め端子部を挿
入するスリットを有する。
【0009】また、本発明によるコイルの端子処理方法
は、好ましくは、線材が平角線である。
【0010】
【作用】上記構成によれば、線材巻軸のチャック部にチ
ャッキングされた線材の巻始め端子部を、捲線が終了し
巻軸を抜いた後、巻軸の抜取りで生じた空間部に、断面
が半月状となるような曲面部を有し、この曲面部が線材
巻軸と略同じ曲率を有する融着ゴテを挿入し、この融着
ゴテを所定角度回転させることにより、巻始め端子部を
巻回された線材部に容易に融着できる。従って内径が小
さい平角巻線コイルの製造においても巻始め端子部をチ
ャッキング可能となる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1乃至図
6を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べる
実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に
好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲
は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載
がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0012】図1は,本発明の線材を巻回するための巻
軸の例を示す図であり、図2は、本発明の線材の巻始め
端子部を巻回されたコイルの内側面に融着させるために
使用する融着ゴテの例を示す図である。
【0013】巻軸10は図1に示すように、例えば線材
として平角線を巻回して小型の平角巻線コイルを製造す
る場合に、直径が2.6mmで軸の端部から中心部にか
けて線材の巻始め端子部が挿入される、間隔が0.3m
mのスリット14が形成されている。このスリット14
に線材の巻始め端子部を挿入した後に線材が巻軸10の
表面に巻回される。線材として用いられる平角線は、厚
さが30μm〜50μmのフィルム状のものである。ま
た、平角線は通常銅線を用い、この銅線に、変形エポキ
シアクリル、変形ウレタン、ポリエステル等の絶縁層が
被覆されている。さらに、この絶縁層の上にポリエステ
ル系、ブチラール系、ポリアミド系等の融着層が設けら
れている。
【0014】図2に示す融着ゴテ20はヒータにて所定
温度に熱せられ、線材巻始め端子部をコイル内面に熱融
着させるために用いられる。この融着ゴテ20は図2に
示すように、断面が略半月状もしくは半円形となってお
り、曲面部22の曲率は巻軸10の曲率と略同等に形成
されている。この融着ゴテ20の厚さhは例えば0.9
mmである。また,曲面部22の両端部24は巻軸10
の曲率に対して略1/5の曲率に形成されている。
【0015】図3乃至図6は本発明による平角巻線コイ
ルの製造における線材の巻始め端子部の処理方法の実施
例を工程順に示している。図3において、線材巻始め端
子部30がスリット14に挿入され、その後巻軸10に
平角線である線材12が図示しない巻線器により巻回さ
れる。このとき線材12のスリット14から巻軸10の
周面へ折れ曲がる部分32は、その上に巻回されていく
線材12により巻軸10へ押圧されることによって、巻
軸10へチャッキングされる。
【0016】巻軸10に線材12が巻回されコイル34
が形成された後に、コイル34から巻軸10が図示しな
い引き抜き手段によって引き抜かれ、図4に示すよう
に、線材の巻始め端子部30がコイル34内の空間部に
残る。
【0017】巻軸10がコイル34が引き抜かれた後
に、図5に示すように、コイル34内の空間部50に融
着ゴテ20が挿入される。
【0018】融着ゴテ20がコイル34内の空間部50
に挿入された後に、図6に示すように、融着ゴテ20を
コイル34の内周面に沿って所定角度(例えば120
度)回転させる。次に融着ゴテをコイル内周面に押しあ
てることにより、線材巻始め端子部30をコイル34の
内周面に熱融着させる。なお、融着ゴテのヒータ温度は
例えば420°Cであり、コテ先部では約100°C低
下している。また、平角線の両面に形成されている融着
層の融着温度は例えば200〜230°Cである。
【0019】本実施例においては、線材の巻始め端子部
の熱融着は、融着ゴテ20のコテ先で行うのが好まし
い。また、図2に示したように融着ゴテ20の曲面両端
部22を巻軸10の曲率に対して約1/5の曲率の形状
にしたのは、線材巻始め端子部30を融着ゴテ20によ
ってコイル33の内周面にスムーズに巻き込むためであ
る。
【0020】線材巻始め端子部30をコイル34の内周
面に融着した後、融着ゴテ20を引き抜いて、平角巻線
コイル34が完成する。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のコイルの巻
始め端子処理方法によれば、内径の小さい小型の平角巻
線コイルであっても、線材の巻始め端子部を融着ゴテに
よって巻回されたコイルの内側面に熱融着可能となるの
で、巻始め端子部を巻軸にチャッキングでき、線材巻回
時に適度なバックテンションをかけることが可能とな
る。従って、線材の巻ずれや折り返しがなく、端子位置
も正確に巻回することが可能となる。その結果、コイル
の製造コスト削減や歩留まりを改善することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコイルの巻始め端子処理方法に用
いられる線材を巻回するための巻軸の一実施例を示す概
略斜視図である。
【図2】本発明によるコイルの巻始め端子処理方法に用
いられる融着ゴテの一実施例を示す概略斜視図である。
【図3】本発明によるコイルの巻始め端子処理方法の一
実施例における巻軸に線材を巻回してコイルを形成した
状態を示す概略断面図である。
【図4】図3の巻軸に巻回したコイルから巻軸を引き抜
いた状態を示す概略断面図である。
【図5】図4の巻軸が引き抜かれたコイルの内部に融着
ゴテを挿入した状態を示す概略断面図である。
【図6】図5のコイル内部に挿入した融着ゴテを所定角
度回転させコイル内周面に押し当てることにより,線材
の巻始め端子部をコイル内面に熱融着した状態を示す概
略断面図である。
【符号の説明】
10 線材巻軸 12 線材 14 スリット 20 融着ゴテ 22 曲面部 30 巻始め端子部 34 コイル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材巻軸の線材端子チャック部に線材の
    巻始めの端子部をチャッキングして線材を線材巻軸に巻
    回し、 巻回終了後に巻回した線材から線材巻軸を抜き取り、 線材巻軸抜き取り後の空間に、断面が半月状となるよう
    な曲面部を有していて、かつこの曲面部が線材巻軸と略
    同じ曲率を有する融着ゴテを挿入し、上記線材端子チャ
    ック部にチャッキングされていた線材の巻始め端子部を
    巻回された線材に融着することを特徴とするコイルの巻
    始め端子処理方法。
  2. 【請求項2】 前記融着ゴテは前記曲面部の両端に前記
    線材巻軸より小さい曲率の形状部を有する請求項1に記
    載のコイルの巻始め端子処理方法。
  3. 【請求項3】 前記巻軸は上記線材の巻始め端子部を挿
    入するスリットが形成されている請求項1に記載のコイ
    ルの巻始め端子処理方法。
  4. 【請求項4】 前記線材は平角線である請求項1に記載
    のコイルの巻始め端子処理方法。
JP10341294A 1994-04-18 1994-04-18 コイルの巻始め端子処理方法 Pending JPH07285711A (ja)

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JP (1) JPH07285711A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016188129A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 株式会社皆藤製作所 巻芯、巻芯回転装置及び巻回方法
JP2019202892A (ja) * 2019-07-25 2019-11-28 株式会社皆藤製作所 巻芯、巻芯回転装置及び巻回方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016188129A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 株式会社皆藤製作所 巻芯、巻芯回転装置及び巻回方法
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