JP3008781B2 - 巻鉄心変圧器の製造方法 - Google Patents

巻鉄心変圧器の製造方法

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JP3008781B2
JP3008781B2 JP6176143A JP17614394A JP3008781B2 JP 3008781 B2 JP3008781 B2 JP 3008781B2 JP 6176143 A JP6176143 A JP 6176143A JP 17614394 A JP17614394 A JP 17614394A JP 3008781 B2 JP3008781 B2 JP 3008781B2
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iron core
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真寿 宮田
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Takaoka Electric Mfg Co Ltd
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Takaoka Electric Mfg Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非晶質磁性合金の薄帯か
らなる巻鉄心を用いた巻鉄心変圧器の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】非晶質磁性合金は、けい素鋼板に比べて
無負荷損が非常に小さく優れた磁気特性を備えているこ
とから、近年、配電用変圧器等に使用する巻鉄心の材料
として着目されている。しかし、非晶質磁性合金の薄帯
からなる巻鉄心は、その性能を発揮させるため、磁場焼
鈍を行う必要があるが、該巻鉄心は焼鈍により極めて脆
弱化し、外力が加わると角部等が欠損し破片が発生す
る。この破片が巻線の層間に侵入した場合、絶縁破壊を
招く恐れがある。
【0003】そこで従来は図5及び図6に示すように、
焼鈍後の巻鉄心1の脚部3A及び3Bと継鉄部4Bをテ
ープ9にて巻包し、継鉄部4Aは、接合部2を開放して
脚部3A及び3Bを巻線7A及び7Bの窓部内に挿入し
嵌装した後、接合部2を再接合してからテープ9にて巻
包することより、巻鉄心1の全面をテープ9にて巻包し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先に示
した巻鉄心変圧器では、定尺幅のテープにて巻鉄心を巻
包するため、多くの作業時間を費やしていた。また、図
6中の継鉄部4Aは、巻鉄心に巻線を嵌装する前にはテ
ープで巻包することができないため、巻鉄心の脚部を巻
線の窓部に挿入する際に、巻鉄心の接合部等に付着して
いた巻鉄心の破片が巻線と脚部の間に介在し、巻鉄心変
圧器を絶縁油中に設置した際、輸送時等の振動により絶
縁油中に移動し、変圧器の絶縁能力を低下させる恐れが
あった。そこで本発明は、巻鉄心を被包する作業を短縮
できるとともに、巻鉄心の破片が絶縁油中に移動するの
を防止できる巻鉄心変圧器の製造方法を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の目的を達
成するために、柔軟性に富む絶縁シート材で筒体に形成
されガイドを挿入した被覆体を一対の巻線にそれぞれ挿
入し、上記被覆体の両端部をそれぞれ巻線側に手繰り寄
せておき、非晶質磁性合金薄帯を用いた巻鉄心を接合部
を開口させ、上記ガイドに挿入してからガイドを抜き取
り、巻鉄心の接合部を接合した後に被覆体を手繰り戻し
て対向端部同士を結合させ、巻鉄心を包被することを特
徴とするものである。
【0006】
【作用】このようにすると、巻線に挿入した被覆体と巻
鉄心との間にガイドが介在され、被覆体を保護しつつ鉄
心が案内され、被覆体の手繰り戻しという簡単な作業で
鉄心を包み込むことができる。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例を図面を参照して説明す
る。先ず、予め図1に示した鉄心の被覆体5を作成す
る。この被覆体5は、薄い柔軟性のあるポリエステル系
合成繊維を用いて筒体を作り、巻鉄心の半周よりやや長
い長さに切断する。そして被覆体5の内部にガイド6を
挿入する。このガイドは、プレスボード材を鉄心の断面
形状に沿ったコ字状に折り曲げ、巻線7の巻幅より所定
寸法長い長さに製作する。
【0008】このようにガイド6を装着した被覆体5を
2個用意する。これを図2に示したように巻線7A,7
Bの窓部内にそれぞれ挿入し、被覆体5の中央に巻線7
が位置するようにする。そして、被覆体5の両端部をそ
れぞれ巻線側に手繰り寄せてガイド6の両端部を露出さ
せる。一方、巻鉄心1は、焼鈍後に接合部2を開いて脚
部3A,3Bに直線上に延長させる。そしてこの鉄心を
ガイド6内に挿入し、巻線7を脚部3の所定の位置に位
置させる。
【0009】次に図3に示すように被覆体5はそのまま
にしておいて、ガイド6のみを鉄心1の接合部側に滑ら
せて取り除く。次に接合部2を曲げ戻して再接合し、矩
形状の巻鉄心に形成する。そして、図4に示すように手
繰り寄せてあった被覆体5を鉄心に沿って手繰り戻し
て、継鉄部4A,4Bの上で反対側の被覆体5の端部と
重合させ、テープ9でしっかり固定する。こうして、ポ
リエステルシートで全面を隙間なく包被した巻鉄心1に
巻線7を装着した変圧器が形成される。
【0010】上述の実施例の他に被覆体5は種々の材
料、例えばポリテトラフルオロエチレン(商品名テフロ
ン)やアクリルなど、強くて柔軟性のある絶縁材が使用
できる。また、熱収縮性を有するシート材の被覆体を用
いて両側の両端を重ね合わせた後に加熱収縮させるよう
にしてもよい。この実施例によれば、しわが少なく、鉄
心に密着した被覆を施すことができる。
【0011】ガイド6についても、例えばプラスチッ
ク,ポリカーボネットなどの絶縁板が使用でき、また、
鋼板,アルミニウム板,ステンレス板などの金属を使用
してもよい。ただし、硬い絶縁板や金属板を用いるとき
は、表面に減磨剤を塗り、被覆体を破らないように手当
する。
【0012】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、巻鉄心
全域を被覆体で被包できるようにしたため、従来のよう
に定尺幅のテープで巻包するよりも、作業時間を大幅に
短縮できる。また、巻線の窓部内に巻鉄心の脚部を挿入
する際に巻鉄心の接合部に付着していた巻鉄心の破片
が、巻線と脚部の間に介在したとしても、この破片は被
覆体内に被包されてしまうため、絶縁油中に移動するこ
とがなく、変圧器の絶縁能力が低下するのを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる巻鉄心を被包する被覆体の内側
に、ガイドを設けた状態の一例を示す斜視図である。
【図2】図1の内側にガイドを設けた被覆体を巻線の窓
部内に挿入し、その一部を巻線の端面方向に移動して、
巻鉄心を挿入する前の状態の一例を示す斜視図である。
【図3】巻鉄心の脚部に巻線を嵌装した状態の一例を示
す斜視図である。
【図4】巻線の端面方向に移動した被覆体で巻鉄心の継
鉄部を被包する過程の一例を示す平面断面図である。
【図5】従来の巻鉄心をテープで巻包した状態を示す斜
視図である。
【図6】従来の巻鉄心に巻線を嵌装し、接合部側の継鉄
部をテープで巻包する過程を示す平面図である。
【符号の説明】
1 巻鉄心 2 接合部 3A,3B 脚部 4A,4B 継鉄部 5,5A,5B 被覆体 6,6A,6B ガイド 7A,7B 巻線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟性に富む絶縁シート材で筒体に形成
    されガイドを挿入した被覆体を一対の巻線にそれぞれ挿
    入する工程と、 上記、被覆体の両端部をそれぞれ巻線側に手繰り寄せる
    工程と、 非晶質磁性合金薄帯を用いた巻鉄心の接合部を開口さ
    せ、上記ガイドに挿入してからガイドを抜き取る工程
    と、 巻鉄心の接合部を接合した後に、被覆体を手繰り戻して
    対向端部同士を結合させ、巻鉄心を包被する工程とを有
    する巻鉄心変圧器の製造方法。
JP6176143A 1994-07-06 1994-07-06 巻鉄心変圧器の製造方法 Expired - Lifetime JP3008781B2 (ja)

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JP3444485B2 (ja) * 1999-10-22 2003-09-08 株式会社高尾 遊技機
JP6045839B2 (ja) 2012-07-27 2016-12-14 株式会社日立産機システム アモルファス鉄心変圧器の製造方法

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