JPH0885381A - トラック荷箱のシート掛け装置 - Google Patents

トラック荷箱のシート掛け装置

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JPH0885381A
JPH0885381A JP22126494A JP22126494A JPH0885381A JP H0885381 A JPH0885381 A JP H0885381A JP 22126494 A JP22126494 A JP 22126494A JP 22126494 A JP22126494 A JP 22126494A JP H0885381 A JPH0885381 A JP H0885381A
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sheet
drum
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diameter drum
small
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Inao Andou
▲いな▼男 安藤
Takeshi Yamashiro
健 山城
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Shinmaywa Industries Ltd
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Nippon Hodo Co Ltd
Shin Meiva Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ロープのみの自動巻取りによりシートが張出し
位置及び格納位置に移動する簡易なシート掛け装置を構
成し、シートの張出し作業及び格納作業の効率を図る。 【構成】荷箱前端より上方へ延びる前壁1bに回転自在に
設けた回転軸11(11b) と、回転軸を正逆回転させるモー
タ12と、回転軸の左側端部(右側端部)に設けられ、径
が異なる内外一対の大径ドラム14(16)及び小径ドラム15
(17)と、荷箱後端に起伏可能に設けた起伏アーム18と、
大径ドラム14から小径ドラム15に起伏アーム18先端の第
1シーブ19を介して掛け渡され、その起伏アームを折返
し点とする往路20a 及び復路20b が一対のドラムに対し
て互いに異なる方向から巻回されたロープ20と、往路に
所定間隔置きに摺動自在に取付けられると共に後端末が
往路に固着され、回転軸の回転により荷箱上方を覆う張
出し位置と前壁側に引寄せる格納位置との間を移動する
シート3 とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷箱を上方から覆う張
出し位置と前壁側に引寄せた格納位置との間でシートを
移動させるトラック荷箱のシート掛け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、トラック荷箱は、荷箱の前端に
上方へ延びる前壁が立設されている。
【0003】そして、このようなトラック荷箱のシート
掛け装置としては、例えば、実公昭50−27700号
公報に開示されるように、前壁に回転可能に設けられた
回転軸と、該回転軸に設けられたドラムと、該ドラムに
掛け渡された無端状のロープと、上記ドラムを折返し点
とするロープの往路に所定間隔置きに摺動自在に支持さ
れると共に後端末が上記往路に固着され、荷箱の上方に
開口する上面を覆う張出し位置と前壁側に引寄せた格納
位置との間を移動するシートと、上記ロープを荷箱の後
壁に保持する保持部材とを備えているものが知られてい
る。この場合、シートの張出し位置への移動は、保持部
材によるロープの荷箱後壁に対する保持を解除してロー
プの往路を手繰り寄せることによってなされる一方、シ
ートの格納位置への移動時は、保持部材によるロープの
荷箱後壁に対する保持を解除してロープの復路を手繰り
寄せることによってなされる。
【0004】一方、シートには、シート張出し状態にお
いて、荷箱を上方から覆うシート上面部と、荷箱を左右
両側方から覆うシート左右両側面部とで構成されてなる
ものもあり、このようなシートを用いたトラック荷箱の
シート掛け装置としては、先端にドラムを有し、そのド
ラムを荷箱の後端位置で上方に位置付けるように起立す
る起伏可能なアームと、前壁の上端を車幅方向へ延びる
ローラ状の自動巻取り装置と、上記ドラムと自動巻取り
装置とに各端部を個別に巻回した状態で該ドラムと自動
巻取り装置との間に掛け渡される有端状のロープとを備
え、シートの格納時には、上記アームを起立させた状態
で、シート左右両側面部をシート上面部に折り重ねた折
り畳み状態にしてから、ドラムよりロープを導出させつ
つシートごと自動巻取り装置により前壁側に巻取って格
納される一方、シートの張出し時には、ドラムによりロ
ープを巻取って自動巻取り装置よりシートを巻き戻して
から、シート左右両側面部をシート上面部から下ろすこ
とによってシートが張出されるようになっている(特開
昭62−131835号公報参照)。この場合、シート
の格納位置および張出し位置への移動に拘らず、荷箱上
に荷物を積んだ積荷状態では、アームは常に起立状態と
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
各シート掛け装置は、次のような欠点を有している。
【0006】つまり、ロープを手繰り寄せるシート掛け
装置では、シートの張出し作業時および格納作業時のロ
ープを手繰り寄せる作業にかなりの負担が伴う。また、
シートごと自動巻取りするシート掛け装置では、シート
格納時にシートの折り畳み作業が、シート張出し時にシ
ート左右両側面の引き下ろし作業がそれぞれ必要とな
る。そのため、上記各シート掛け装置は、シートの張出
し作業および格納作業の効率が著しく悪化する。
【0007】しかも、上記のシートごと自動巻取りする
シート掛け装置にあっては、シートがシート上面部とシ
ート左右両側面部とからなるためにシート自体が大型化
する上、シートごと巻取るためにシート掛け装置も大型
化するといった欠点もある。
【0008】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、ロープのみの自動巻取り
によりシートが張出し位置および格納位置に移動する簡
易なシート掛け装置を構成して、シートおよびシート掛
け装置のコンパクト化を可能にするとともに、シートの
張出し作業および格納作業の効率を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、荷箱の前
端に上方へ延びる前壁が立設されたトラック荷箱におい
て、上記前壁に回転自在に設けられた回転軸と、該回転
軸を正逆回転させる駆動装置と、上記回転軸に設けられ
た一対のドラムと、上記荷箱の後端に設けられ、後向き
の倒伏位置から前方の起立位置に起伏可能な起伏アーム
と、上記一対のドラムのうちの一方のドラムから他方の
ドラムに上記起伏アームを介して掛け渡され、その起伏
アームを折返し点とする往路および復路が一対のドラム
に対して互いに異なる方向から巻回されたロープと、該
ロープの往路に前後方向所定間隔置きに摺動自在に取付
けられると共に後端末が上記往路に固着され、上記駆動
装置による回転軸の回転により荷箱を上方から覆う張出
し位置と前壁側に引寄せた格納位置との間を移動するシ
ートとを備える構成としたものである。
【0010】請求項2記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1記載の発明の一対のドラムを特定し、互いに径
が異なる大径ドラムと小径ドラムとからなる構成とす
る。そして、ロープの往路を大径ドラムに、復路を小径
ドラムにそれぞれ巻回するとともに、上記大径ドラム
を、回転軸に対して回転一体に連結する。さらに、上記
回転軸の小径ドラム側方位置に、ラチェットを回転一体
に連結するとともに、上記小径ドラムに、上記ラチェッ
トに係合可能な係合片を設け、上記小径ドラムを、シー
トの張出し位置への移動時にラチェットに係合片が係合
して回転軸と一体に回転可能とする一方、シートの格納
位置への移動時にラチェットに対する係合片の係合が解
除されて回転軸に対し回転フリー状態とする構成とした
ものである。
【0011】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
シートを格納位置に移動させる場合、荷箱の後端位置に
おいて起伏アームを起立させ、該起伏アーム先端と前壁
上端との間で高低差を緩和させるように荷箱の前後端部
間でロープを略直線状としてから、駆動装置により回転
軸を回転、例えば正回転させ、一方のドラムよりロープ
の往路を巻取りつつ他方のドラムから復路を導出させる
ことによってシートが弛みながら前壁側に引寄せられ、
シートの後端末を前壁側に位置付けるまで一方のドラム
で往路を巻取ることにより、シートが前壁側に格納され
る。
【0012】一方、シートを張出し位置に移動させる場
合、駆動装置により回転軸を回転、例えば逆回転させ、
シートの後端末を荷箱後端位置に位置付けるまで他方の
ドラムより復路を巻取りながら一方のドラムから往路を
導出させることにより、シートが往路上に送り出され
る。そして、一方のドラムよりさらにロープを導出させ
て往路のみを弛ませることで、シートが荷箱の上方に開
口する上面に沿った状態で張出される。
【0013】請求項2記載の発明では、シートを格納位
置に移動させる場合、駆動装置により回転軸を正回転さ
せて、大径ドラムによりロープの往路を巻取り始める
と、大径ドラムと起伏アームとの間の往路の張力が増加
して、荷箱後端位置において起伏アームが引き起こされ
て起立し、往路の高低差が自動的に緩和される。その場
合、小径ドラムは、ラチェットに対する係合片の係合を
解除して回転軸に対し回転フリー状態となるので、大径
ドラムによる往路の巻取り量に応じた復路の導出量が得
られるように小径ドラムが回転軸の回転量よりも多く回
転する。これにより、シートは荷箱の前後端部間で略直
線上に張り渡された往路によって前壁側に弛みながら円
滑に引寄せられ、シートの後端末を前壁側に位置付ける
まで大径ドラムで往路を巻取ることによってシートが前
壁側に格納される。
【0014】一方、シートを張出し位置に移動させる場
合、駆動装置により回転軸を逆回転させると、小径ドラ
ムは、ラチェットに係合片が係合して回転軸と一体に回
転可能状態となるので、回転軸の回転に伴い大径ドラム
と共に小径ドラムも回転する。そのため、大径ドラムか
らは、小径ドラムによる復路の巻取量よりも多く往路が
導出される。この復路の巻取量を上回る往路の導出は、
シートの後端末が荷箱後端に位置付けられるまで行わ
れ、その間に大径ドラムより導出された多量の往路によ
って、シートが自動的に荷箱の上面に沿った状態に張出
される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0016】図1および図2は本発明の一実施例に係る
シート掛け装置を用いた車両の荷箱を示し、この荷箱1
は、積荷が搭載される荷箱としての床底1aと、該床底
1aを前後左右から囲む前後壁1b,1cおよび左右側
壁1d,1eとからなる。上記前壁1bは、図示しない
運転席よりも高位置に位置する高さ位置に上端が位置す
るように設計されている一方、上記後壁1cおよび左右
側壁1d,1eは、前壁1bの略半分の高さ位置に上端
が位置するように設計されている。上記後壁1cは、左
右側壁1d,1eの上面後端位置より上方へ突出するヒ
ンジブラケット6を介して後方へ開放可能なテールゲー
トに形成されている。また、上記前壁1bは、後方に開
口する断面コ字状に形成されてなり、この上端には、運
転席を上方から覆うように前方へ突出する庇状の突出部
2が設けられている。そして、上記荷箱1には、荷箱1
(床底1a)の上方を覆う張出し位置と前壁1b側に引
寄せる格納位置との間でシート3を移動させるシート掛
け装置4が設けられている。尚、図1中5は、荷箱1の
床底1a下面左右両側部位置を車体前後方向へ延びる主
桁である。
【0017】該シート掛け装置4は、荷箱1の前壁1b
前面上部位置に回転自在に支持された車幅方向へ延びる
回転軸11と、前壁1b前面略中心位置に設けられ、上
方へ延びる軸12aを有する駆動装置としての正逆回転
可能なモータ12と、上位前壁1b前面のモータ12上
方に設けられ、モータ12の軸12aからの回転力を回
転軸11に伝達するウォーム減速機13と、上記回転軸
11の左側端部に設けられ、互いにリール部14a,1
5aの径が異なる内外一対の大径ドラム14および小径
ドラム15と、上記回転軸11の右側端部に設けられ、
互いにリール部16a,17aの径が異なる内外一対の
大径ドラム16および小径ドラム17と、上記左右側壁
1d,1eの上面後端部に基端が回転自在に支持された
起伏可能な起伏アーム18,18と、該各起伏アーム1
8の先端に回転自在に支持された第1シーブ19と、上
記各大径ドラム14,16のリール部14a,16aお
よび各小径ドラム15,17のリール部15a,17a
に各端部が個別に巻回された状態で上記各起伏アーム1
8先端の第1シーブ19を介して掛け渡され、その各大
径ドラム14,16に対する巻回方向と各小径ドラム1
5,17に対する巻回方向とがそれぞれ互いに異なるロ
ープ20,20と、該各ロープ20の移動に伴い張出し
位置と格納位置との間を移動する上記シート3とを備え
ている。
【0018】上記回転軸11は、図3にも示すように、
ウォーム減速機13を挟んで左右に分割されていて、そ
の左側回転軸11aと右側回転軸11bとで構成されて
なる。
【0019】上記前壁1b前面略中心位置には、上下方
向に長い略長方形状の第1ブラケット21が取付けられ
ている。該第1ブラケット21の下端部には、前方へ突
出する第2ブラケット22が立設され、この第2ブラケ
ット22により上記モータ12が取付けられている。ま
た、上記ウォーム減速機13は、上記第1ブラケット2
1の上端部および中央部より前方へ突出する第3ブラケ
ット23,23により取付けられている。
【0020】上記回転軸11の左側の大径ドラム14お
よび小径ドラム15(同一構造となるので、回転軸11
の右側の大径ドラム16および小径ドラム17の説明は
省略する)のうち、大径ドラム14は、小径ドラム15
の内方側に配されており、この大径ドラム14の中心部
に固着された筒部14bが左側回転軸11aに捩子止め
され、該左側回転軸11aに対して筒部14bを介して
大径ドラム14が回転一体に連結されるようになってい
る。上記小径ドラム15は、該小径ドラム15の中心部
に相対回転可能に挿通された筒部15bが左側回転軸1
1aに捩子止めされることによって、該左側回転軸11
a(筒部15b)に対する小径ドラム15の相対回転を
可能にしている。また、図4に示すように、上記小径ド
ラム15内側方の筒部15bには、ラチェット24が回
転一体に連結されている。該ラチェット24に対向する
小径ドラム15の内側面には、内側方に突出するボス部
25が設けられている。該ボス部25には、上記シート
3を張出し位置に移動させる回転軸11(左側回転軸1
1a)の逆回転時にラチェット24に先端が係合する爪
状のフック26(係合片)の基端が回動自在に支持され
ていて、シート3の張出し位置への移動時にラチェット
24(左側回転軸11a)にフック26先端が係合して
小径ドラム15を左側回転軸11aと一体に回転可能と
している。一方、上記シート3を格納位置に移動させる
回転軸11(左側回転軸11a)の正回転時には、ラチ
ェット24(左側回転軸11a)に対するフック26先
端の係合が解除して小径ドラム15を左側回転軸11a
に対し回転フリー状態としている。さらに、上記ボス部
25の外周面には、フック26をラチェット24に対し
て先端が係合する方向に回動付勢するスプリングピン2
7が設けられており、該スプリングピン27は、その一
端がボス部25に半径方向から嵌挿されているととも
に、他端がフック26外側面の係止具26aに係止され
るようになっている。上記回転軸11の小径ドラム1
5,17外側端は、荷箱1の前壁1b前面上部左右両端
部位置よりそれぞれ前方へ突出する突出ブラケット2
8,28によって回転自在に支持されている。
【0021】上記各起伏アーム18は、断面略矩形枠状
に形成されていて、図5ないし図7にも示すように、上
記左右側壁1d,1eの上面後端部に取付けられた断面
略コ字状の第4ブラケット31に軸32を介して基端が
回動自在に支持されている。上記軸32の外方端は、第
4ブラケット31よりも外方に突出しており、その突出
部32aの外周囲には、各起伏アーム18を左右側壁1
d,1eの上面後端位置に後方回りに倒伏させるように
付勢する付勢スプリング33が巻回されている。該付勢
スプリング33は、その一端が上記第4ブラケット31
の外端面に突設した断面略L字状の第1係合片31a
に、他端が上記起伏アーム18の外側面に突設した断面
略L字状の第2係合片18aにそれぞれ係止されるよう
になっている。また、上記第1シーブ19は、起伏アー
ム18の先端より外側方に突出する軸51回りに回動自
在に支持されている。上記各起伏アーム18は、大径ド
ラム14,16によるロープ20(後述する往路20
a)の巻取り操作によって大径ドラム14,16と第1
シーブ19との間で生じるロープ20の張力により、左
右側壁1d,1e上面後端位置に倒伏する倒伏位置から
前方の起立位置まで付勢スプリング33の付勢力に抗し
て前回りに回動するようになっている。
【0022】上記各ロープ20は、上記第1シーブ19
を折返し点とする往路20aと復路20bとで構成され
ている。上記往路20aは、大径ドラム14(16)と
第1シーブ17との間において、大径ドラム14下方の
前壁1b前面下端に設けられた第2シーブ41と、該第
2シーブ41斜め上方の前壁1b前面下端部外側端位置
に設けられた第3シーブ42と、該第3シーブ42上方
の前壁1b前面略中央部外側端位置に設けられた第4シ
ーブ43と、上記突出部2の前端部側端位置より上方に
突出する突出ブラケット2aの先端(上端)に設けられ
た第5シーブ44とにそれぞれ掛け渡されている。ま
た、上記復路20bは、小径ドラム15(17)と第1
シーブ19との間において、小径ドラム15下方の前壁
1b前面下端に設けられた第6シーブ45と、該第6シ
ーブ45外側方の前壁1b前面下端外側端位置に設けら
れた第7シーブ46と、該第7シーブ46上方でかつ上
記第3シーブ32と第4シーブ43との間に位置する前
壁1b前面略中央部外側端位置に設けられた第8シーブ
47と、該第8シーブ47後方の左側壁1d(右側壁1
e)前後方向略中間部上端位置に設けられた第9シーブ
48と、該第9シーブ48後方でかつ上記起伏アーム1
8基端部下方の左側壁1d後端部上端位置に設けられた
第10シーブ49とにそれぞれ掛け渡されている。上記
各シーブ19,41〜49は、図8において第2シーブ
41を代表して示すが、前壁1b前面下端より前方へ突
出する軸51に対してその軸51回りに回動自在に支持
されていて、各シーブ19,41〜49に対して掛け渡
されるロープ20(往路20aおよび復路20b)の外
方から覆う断面略コ字状のガイド部材52を備えてい
る。尚、図2中2bは、突出部2の前端部左右両側端位
置より上方に突出する左右の突出ブラケット2a,2a
の上端間を車幅方向へ延びて連結する連結ブラケットで
ある。
【0023】上記シート3は、不燃性の素材よりなり、
図9にも示すように、その左右両側端部に誘導具62,
…が前後方向所定間隔置きに縫製などにより取付けられ
ている。該各誘導具62には、リング状の環部61が係
合され、該環部61には、上記往路20aの第5シーブ
44と第1シーブ19との間の部分が摺動自在に挿通さ
れている。上記シート3の張出し位置において第1シー
ブ19の直前方に位置するシート3後端末の誘導具62
の環部61は、上記往路20aの後端に固着されてい
る。また、上記第5シーブ44のガイド部材52には、
その第5シーブ44に最も近い最前端の誘導具62の環
部61が取付けられている。上記各誘導具62の環部6
1は、第1及び第5シーブ19,35のガイド部材52
への当接により該各シーブ19,44を乗り越えること
が規制されて、往路20aの各シーブ19,44間での
摺動のみが可能とされる。さらに、上記シート3の前辺
を除く周囲(後辺および左右側辺)には、その周囲所定
間隔置きに鳩目63,…が設けられ、該各鳩目63に
は、図10にも示すように、環状のゴムバンド64の周
方向一側が挿通されて固着されている。上記シート3
は、格納位置において荷箱1の突出部2上方に弛みなが
ら引寄せられて格納されるようになっている。このシー
ト格納時に起立する上記各起伏アーム18は、その上端
の第1シーブ19を荷箱後端において後壁1c上方に位
置付けることによって、上記突出部2上方の第5シーブ
44との間で生じる高低差が緩和されるようになってお
り、上記第1シーブ19と第5シーブ44との間の往路
20aを略直線状とすることで、シート格納時における
シート3の下端が突出部2の後端部側端位置に干渉する
ことが回避されるようにしている。一方、上記シート3
は、張出し位置において荷箱1の突出部2上方から前壁
1b後面および左右側壁1d,1e上面に沿って荷箱1
の後端位置まで張出されるようになっている。このシー
ト3の張出し位置において前側の各鳩目63の前方に対
応する前壁1bの上下位置前端、並びに残る各鳩目63
の下方に対応する荷箱1の後壁1c下端位置および左右
側壁1d,1e下端位置には、上記各ゴムバンド64の
周方向他側を引っ掛ける略L字状の掛金具65,…が所
定間隔置きに設けられている。
【0024】この場合、シート3の前端末は、最前端の
誘導具62を介して第5シーブ44のガイド部材52に
取付けられている一方、後端末は、最後端の誘導具62
を介して往路20a後端に固着されており、シート3の
張出し位置においてその往路20a後端(シート3後端
末)の第1シーブ19への巻掛けがガイド部材52への
当接により規制されて荷箱1の上方がシート3により閉
塞されるようになっている。また、シート3を張出し位
置に移動させる場合、小径ドラム15,17によるロー
プ20(復路20b)の巻取り操作によって該小径ドラ
ム15,17の巻取り量よりも大径ドラム14,16か
らは多量に導出され、この大径ドラム14,16からの
小径ドラム15,17の巻取り量を上回る導出量によ
り、荷箱1の突出部2上方から前壁1b後面および左右
側壁1d,1e上面に沿って荷箱1の後端位置まで張出
されるようになっている。
【0025】したがって、上記実施例では、シート3を
格納位置に移動させる場合、モータ12によりウォーム
減速機13を介して回転軸11を正回転させて、大径ド
ラム14(16)によりロープ20の往路20aを巻取
り始めると、大径ドラム14と起伏アーム18先端の第
1シーブ19との間の往路20aの張力が増加し、図1
に二点鎖線で示すように、荷箱後端位置において付勢ス
プリング33の付勢力に抗して各起伏アーム18が引き
起こされて起立して、荷箱前後端部間つまり第1シーブ
19と第5シーブ44との間での往路20aの高低差が
自動的に緩和され、該両シーブ19,44間で往路20
aが略直線状となる。その場合、小径ドラム15(1
7)は、ラチェット24(回転軸11)に対するフック
26先端の係合が解除されて回転軸11に対し回転フリ
ー状態となるので、大径ドラム14による往路20aの
巻取量に応じた復路20bの導出量が得られるように小
径ドラム15が回転軸11の回転量よりも多く回転す
る。これにより、シート3は、第1シーブ19と第5シ
ーブ44との間の略直線状の往路20aによって、図1
の一点鎖線で示す状態から二点鎖線で示すように、突出
部2上方に弛みながら引寄せられ、シート3の後端末を
荷箱前端側に位置付けるまで大径ドラム14で往路20
aを巻取ることによってシート3が前壁1b側に格納さ
れる。
【0026】一方、シート3を張出し位置に移動させる
場合、モータ12によりウォーム減速機13を介して回
転軸11を逆回転させると、小径ドラム15は、ラチェ
ット24にフック26先端が係合して回転軸11と一体
に回転可能状態となるので、回転軸11の回転に伴い大
径ドラム14と共に小径ドラム15も回転する。そのた
め、大径ドラム14からは、小径ドラム15による復路
20bの巻取量よりも多く往路20aが導出される。こ
の復路20bの巻取量を上回る往路20aの導出は、シ
ート3の後端末が荷箱後端位置の第1シーブ19のガイ
ド部材52に当接するまで行われ、その間に大径ドラム
14より導出された多量の往路20aによって、シート
3が自動的に荷箱1の突出部2上方から前壁1b後面お
よび左右側壁1d,1e上面に沿った状態(図1に実線
で示す状態)で張出される。
【0027】これにより、シート3の張出し位置および
格納位置への移動時にロープを手繰り寄せる作業を不要
にするとともに、シート格納時のシート折り畳み作業お
よびシート張出し時のシート引き下ろし作業も不要とな
り、シート3の張出し作業および格納作業の効率を図る
ことができる。また、シート格納および張出しがロープ
のみの巻取りにより行えて、簡易なシート掛け装置を提
供することができるとともに、シートの折り畳み作業お
よび引き下ろし作業が不要となって、シート3およびシ
ート掛け装置4のコンパクト化を図ることもできる。し
かも、シート3の格納位置への移動が大径ドラム14に
よる往路20aの巻取りにより迅速に行えて、シート3
の格納作業の短縮化を図ることもできる。
【0028】さらに、シート3の張出し位置への移動時
に小径ドラム15による復路20bの巻取量を上回る大
径ドラム14からの往路20aの導出量によって第1シ
ーブ19と第5シーブ44との間で往路20aを弛ませ
てシート3を荷箱1の突出部2上方から前壁1b後面お
よび左右側壁1d,1e上面に沿った状態で荷箱1の後
端位置まで張出すことにより、シート張出時に積荷をシ
ート3で押さえて積荷の飛散を防止できるとともに、シ
ート3による積荷の保温効果も期待できる。
【0029】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、その他種々の変形例を包含するものである。
例えば、上記実施例では、大径ドラム14(16)の巻
取り操作時に往路20aの張力によって起伏アーム18
を起立させたが、起伏アームが大径ドラムによる往路の
巻取り操作に先行して独自に起立するように構成されて
いても良い。
【0030】また、上記実施例では、互いに径の異なる
大径ドラム14(16)と小径ドラム15(17)とに
よってシート張出し時に往路20aを自動的に弛ませた
が、同一径の一対のドラムによりシート張出し時に導出
させた往路のみを作業者がさらに導出させて弛ませるよ
うにしても良い。
【0031】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
るトラック荷箱のシート掛け装置によれば、ドラム間で
のロープの自動巻取りによってシートを前壁側に引寄せ
る格納位置またはシートを荷箱上面に沿った状態に張出
す張出し位置に移動させる簡易なシート掛け装置を構成
したので、ロープの手繰り寄せ作業およびシート左右両
側面部の折り畳み作業および引き下ろし作業を不要にし
て、シートの張出し作業および格納作業の効率を図るこ
とができるとともに、ロープのみの巻取りによってシー
トおよびシート掛け装置のコンパクト化も図ることがで
きる。
【0032】請求項2記載の発明におけるトラック荷箱
のシート掛け装置によれば、大径ドラムによる往路の巻
取量に応じた小径ドラムによる復路の導出量によってシ
ートを荷箱前端位置に格納するので、大径ドラムによる
ロープの巻取りを迅速に行えて、シートの格納作業の短
縮化を図ることができる。一方、小径ドラムの復路の巻
取量を上回る大径ドラムの往路の導出量により往路を自
動的に弛ませてシートを荷箱上面に沿った状態に張出す
ので、シート張出時に積荷をシートで押さえて積荷の飛
散を防止できるとともに、シートによる積荷の保温効果
も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るシート張出し位置での荷
箱の側面図である。
【図2】荷箱の正面図である。
【図3】左側回転軸の正面図である。
【図4】小径ドラムを車体内方側から視た側面図であ
る。
【図5】左側の起伏アームを前方より視た正面図であ
る。
【図6】倒伏状態における左側の起伏アームの基端部付
近の平面図である。
【図7】倒伏状態における左側の起伏アームの基端部付
近の外側面図である。
【図8】第2シーブの側面図である。
【図9】荷箱後方から視た誘導具付近の背面図である。
【図10】ゴムバンド付近の側面図である。
【符号の説明】
1 荷箱 1b 前壁 3 シート 4 シート掛け装置 11 回転軸 12 モータ(駆動装置) 14,16 大径ドラム(ドラム) 15,17 小径ドラム(ドラム) 18 起伏アーム 20 ロープ 20a 往路 20b 復路 24 ラチェット 26 フック(係合片)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷箱の前端に上方へ延びる前壁が立設され
    たトラック荷箱において、 上記前壁に回転自在に設けられた回転軸と、 該回転軸を正逆回転させる駆動装置と、 上記回転軸に設けられた一対のドラムと、 上記荷箱の後端に設けられ、後向きの倒伏位置から前方
    の起立位置に起伏可能な起伏アームと、 上記一対のドラムのうちの一方のドラムから他方のドラ
    ムに上記起伏アームを介して掛け渡され、その起伏アー
    ムを折返し点とする往路および復路が一対のドラムに対
    して互いに異なる方向から巻回されたロープと、 該ロープの往路に前後方向所定間隔置きに摺動自在に取
    付けられると共に後端末が上記往路に固着され、上記駆
    動装置による回転軸の回転により荷箱を上方から覆う張
    出し位置と前壁側に引寄せた格納位置との間を移動する
    シートとを備えていることを特徴とするトラック荷箱の
    シート掛け装置。
  2. 【請求項2】 上記一対のドラムは、互いに径が異なる
    大径ドラムと小径ドラムとからなり、 上記ロープの往路が大径ドラムに、復路が小径ドラムに
    それぞれ巻回されており、 上記大径ドラムは、回転軸に対して回転一体に連結され
    ており、 上記回転軸の小径ドラム側方位置には、ラチェットが回
    転一体に連結されているとともに、上記小径ドラムに
    は、上記ラチェットに係合可能な係合片が設けられ、 上記小径ドラムは、シートの張出し位置への移動時にラ
    チェットに係合片が係合して回転軸と一体に回転可能と
    されている一方、シートの格納位置への移動時にラチェ
    ットに対する係合片の係合が解除されて回転軸に対し回
    転フリー状態とされている請求項1記載のトラック荷箱
    のシート掛け装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007162398A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Omiya Hooroo Hokkaido Seisakusho:Kk 着雪防止装置

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