JP2001098766A - 床開口部の防護装置 - Google Patents

床開口部の防護装置

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JP2001098766A
JP2001098766A JP27790699A JP27790699A JP2001098766A JP 2001098766 A JP2001098766 A JP 2001098766A JP 27790699 A JP27790699 A JP 27790699A JP 27790699 A JP27790699 A JP 27790699A JP 2001098766 A JP2001098766 A JP 2001098766A
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net
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Nobuaki Matsushima
宣明 松島
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SHOKO SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な操作により床開口部を閉鎖および開放で
きるようにする。 【解決手段】防護装置1Aは、前記方形開口部20を半
分づつ分担して閉鎖・開放する左右対の揺動開閉式防護
装置2A、2Bにより構成する。前記揺動開閉式防護装
置2Aは、前記方形開口部20の長手辺の略1/4点位
置を回動中心位置として、前倒位置と後倒位置との間で
揺動自在とされるとともに、前記方形開口部20を跨い
で配設される左右対の揺動部材4A、4Bと、これら左
右対の揺動部材4A、4Bの先端部に架け渡された防護
ネット支持部材5と、この防護ネット支持部材5に前端
部が係止されるとともに、後端側が巻取り軸に巻かれた
防護ネット8と、前記揺動部材4A、4Bに一体的に取
り付けられ前記方形開口部20の閉鎖時に前記防護ネッ
ト8の側部に係止する係止フック12a〜12cと、前
記巻取り軸10を回転させる巻取り軸駆動手段11とか
ら構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル等の建築中に
資材等の搬入のために形成された床開口部を、使用時以
外に閉鎖するための防護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、ビル工事に際しては、各階に
資材等を搬入するために、図14に示されるように、床
の一部を縦通しで開口部50,50…としておき、屋上
部などに設置されたクレーン51によってトラック荷台
の資材等を各階に搬入するようにしている。
【0003】前記床開口部50、50…は、資材搬入時
以外は、防護ネットによって封鎖され、資材搬入の時に
だけ作業員によって防護ネットが撤去され、資材等が搬
入されている。なお、前記防護ネットは単に床開口部か
ら突出している鉄筋等に掛止させることによって固定さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、資材等
の搬入は日常的に頻繁に発生するため、前記防護ネット
の設置および撤去の繰り返し作業に多くの作業員を必要
とするとともに、その作業が非常に煩雑である。また、
この防護ネットの設置および撤去時に床開口部から作業
員が落下する危険性があるなどの問題があった。
【0005】そこで本発明の主たる課題は、安全にかつ
簡単な操作により床開口部を塞ぐことができるようにす
るとともに、資材搬入時に際して床開口部の開放が簡単
に行えるようにした床開口部の防護装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の発明は、床面に形成された方形開口部を封鎖お
よび開放するための防護装置であって、前記防護装置
は、前記方形開口部の長手辺の略1/2点を境にそれぞ
れの側の開口部を分担して閉鎖・開放するようにした左
右対の揺動開閉式防護装置により構成され、前記揺動開
閉式防護装置は、前記方形開口部の長手辺の略1/4点
位置を回動中心位置として、前倒位置と後倒位置との間
で揺動自在とされるとともに、前記方形開口部を跨いで
配設される左右対の揺動部材と、これら左右対の揺動部
材の先端部に架け渡された防護ネット支持部材と、この
防護ネット支持部材に前端部が係止されるとともに、後
端側が巻取り軸に巻かれた防護ネットと、前記揺動部材
に一体的に取り付けられ前記方形開口部の閉鎖時に前記
防護ネットの側部に係止する係止フックと、前記巻取り
軸を回転させる巻取り軸駆動手段とから構成されている
ことを特徴とするものである。
【0007】この場合において、一端側が前記防護ネッ
ト支持部材に連結されるとともに、他端側が防護ネット
と共に前記巻取り軸に巻かれ、かつ防護ネットに対しそ
の開閉方向の複数箇所において拘束されることなく相互
の移動を可能としながら係合している複数本の防護ネッ
ト用索材を備えることが望ましい。
【0008】また、前記第1発明の変形例に係る発明
は、床面に形成された方形開口部を封鎖および開放する
ための防護装置であって、前記防護装置は、前記方形開
口部の長手辺の略1/2点を境にそれぞれの側の開口部
を分担して閉鎖・開放するようにした左右対の揺動開閉
式防護装置により構成され、前記揺動開閉式防護装置
は、前記方形開口部の長手辺の略1/4点位置を回動中
心位置として、前倒位置と後倒位置との間で揺動自在と
されるとともに、前記方形開口部を跨いで配設される左
右対の揺動部材と、これら左右対の揺動部材の先端部に
架け渡された防護ネット支持部材と、この防護ネット支
持部材に前端部が係止されるとともに、後端側が床開口
部の短手辺近傍に係止された防護ネットと、一端側が前
記防護ネット支持部材に連結されるとともに、他端側が
巻取り軸に巻かれ、かつ防護ネットに対しその開閉方向
の複数箇所において拘束されることなく相互の移動を可
能としながら係合しているとともに、少なくとも前記防
護ネットの両側縁部を含む位置に配設された複数本の防
護ネット用索材と、前記揺動部材に一体的に取り付けら
れ前記方形開口部の閉鎖時に前記防護ネットの両側縁部
に配置された防護ネット用索材および防護ネット側部に
係止する係止フックと、前記巻取り軸を回転させる巻取
り軸駆動手段とから構成されていることを特徴とするも
のである。
【0009】一方、他の態様に係る本第2発明は、床面
に形成された方形開口部を封鎖および開放するための防
護装置であって、前記防護装置は、前記方形開口部の長
手辺の略1/2点位置を回動中心位置として、前倒位置
と後倒位置との間で揺動自在とされ、かつ部材長手方向
に伸縮自在とされるとともに、伸長方向に弾発保持さ
れ、さらに先端部に天井面乗り越えローラを備えた、前
記方形開口部を跨いで配設される左右対の伸縮式揺動部
材と、これら左右対の伸縮式揺動部材の先端部に架け渡
された防護ネット支持部材と、この防護ネット支持部材
に前端部が係止されるとともに、後端側が巻取り軸に巻
かれた防護ネットと、一端側が前記防護ネット支持部材
に連結されるとともに、他端側が前記防護ネットと共に
前記巻取り軸に巻かれ、かつ防護ネットに対しその開閉
方向の複数箇所において拘束されることなく相互の移動
を可能としながら係合している複数本の防護ネット用索
材と、前記巻取り軸を回転させる巻取り軸駆動手段とか
ら構成されていることを特徴とするものである。
【0010】これら第1発明および第2発明において
は、前記揺動部材または伸縮式揺動部材の回動中心軸部
に、前倒位置方向に付勢させる前倒付勢手段または前倒
位置と後倒位置との間で揺動動作させる揺動駆動手段を
備えていることが望ましい。
【0011】なお、前記防護ネットは、束糸を格子目状
に連結したネットの他、細かい通孔を有するメッシュネ
ット等、風抜きのための通孔が多数されたものであっ
て、かつ所定の強度を有するものであればよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳述する。
【0013】〔第1形態例〕図1は本発明に係る第1の
床開口防護装置1Aの斜視図である。本例のように、ビ
ル建設工事において資材等の搬入のために床面に形成さ
れた(コンクリートを打設することなく開口のままとし
た)床開口部20の閉鎖・開放を揺動開閉式の防護装置
によって行うようにするには、床面から天井までの高さ
(通常は2.5m程度)の制限を受けることになる。す
なわち、前記床開口部20の長手寸法は最大で概ね8m
程度とされるため、構造的に天井高さ内で揺動動作が行
えるようにする必要がある。
【0014】図1に示される、本第1形態例に係る防護
装置1Aは、前記床開口部20の長手辺の略1/2点を
境にそれぞれの側の開口部を分担して閉鎖・開放するよ
うにした左右一対の揺動開閉式防護装置2A、2Bによ
って構成されるもので、代表的に一方の揺動開閉式防護
装置2Aについて以下詳述すると、床開口部20の長手
辺に沿う分担部開口辺の略1/2点(床開口部20の長
手辺の略1/4点)位置に床開口部20を跨いで軸受け
部3A、3Bを設けるとともに、この軸受け部3A、3
Bを回動中心として前倒位置と後倒位置との間で揺動自
在に支持された一対の揺動部材4A、4Bを設け、かつ
これら揺動部材4A、4Bの先端部に防護ネット支持部
材5を横架して略門型形状の揺動開閉フレーム6を構成
し、そして床開口部20の短手辺の近傍位置に設置され
た防護ネット巻取り装置7に巻かれた状態で収納されて
いる防護ネット8の前端部を前記揺動開閉フレーム6に
係止させることによって、前記揺動開閉フレーム6を前
倒させた際には防護ネット8によって床開口部20を閉
鎖し、揺動開閉フレーム6を後倒させた際には防護ネッ
ト8を巻き取って床開口部20を開放するようにしたも
のである。
【0015】上記構成の防護装置1Aであれば、図2に
示されるように、床開口部20の長手寸法を8mとして
も、揺動部材4A、4Bの寸法は約2m程度となるた
め、天井高さ(約2.5m)以内で床開口部20の閉鎖
・開放が行えるようになる。
【0016】前記防護ネット支持部材5には、防護ネッ
ト8の他に、ワイヤーまたはロープ等からなる複数の防
護ネット用索材14、14…の前端部が連結され、これ
らの防護ネット用索材14は防護ネット8の網目に交互
通しで挿通され、防護ネット8と共に巻取り軸10に巻
き取られている。なお、長手方向に沿って所定幅の帯状
シート材を複数条に亘って配設するとともに、この帯状
シート材の長手方向に沿って適宜の間隔で鳩目を形成
し、前記防護ネット用索部材14を帯状シート材の鳩目
に交互通しで挿通するようにしてもよい。
【0017】前記防護ネット用索部材14は、防護ネッ
ト8の両側縁部を含む位置に複数条に亘って配設するよ
うにし、後述の係止フック12a〜12cを前記防護ネ
ット8の両側縁部に配設された防護ネット用索部材1
4、14に係止させるようにするのがよい。なお、前記
防護ネット8として、一般的に使用されている規格品で
安全上の品質が保証されている「ラッセルネット」等の
落下防止用安全ネットをそのまま使用することができ
る。
【0018】また、前記揺動部材4A、4Bには、床開
口部20の閉鎖時に前記防護ネット8の側縁部に係止す
る係止フックを設け防護ネット8の側部における支持点
としている。具体的には、前記揺動部材4A、4Bの中
間部に第1係止フック12aを設けるとともに、揺動部
材5の回動中心軸部に第2係止フック12bを設け、さ
らに前記揺動部材4A、4Bの回動中心より略反対側に
延在する揺動片の先端を屈曲させて第3係止フック12
cを形成するようにしている。
【0019】他方、前記防護ネット巻取り装置7は、床
開口部20側を開口とする収納ケース9内に巻取り軸1
0をベアリングによって軸芯回りに回転自在に設け、こ
の巻取り軸10の一方端側を収納ケース9よりも外部に
突出させて減速機11に連結した構造の巻取り装置であ
り、床開口部20の閉鎖時には防護ネット8の繰り出し
方向に前記巻取り軸10を回転させ、床開口部20の開
放時には防護ネット8の巻取り方向に前記巻取り軸10
を回転させるように制御される。
【0020】以上のように構成される揺動開閉式防護装
置2Aにおいては、図2に示されるように、前記揺動部
材4A、4Bを後倒状態から前方に前倒させると、防護
ネット用索部材14が繰り出されるとともに、防護ネッ
ト8が前方側に展開され、揺動部材4A、4Bが床F面
に達した時に防護ネット8が床開口部20の半分を閉鎖
するようになる。この閉鎖時には、揺動部材4A、4B
に設けられた第1〜第3係止フック12a〜12cが防
護ネット8の側縁部に自動的に係止して防護ネット8の
側部を支持するようになる。また、図1に示されるよう
に、床面に凹状の受け材23,23…を固定しておき、
床開口部20の閉鎖時に前記揺動部材4A、4Bが嵌合
するようにしておけば、揺動開閉フレーム6に重い荷物
等が落下したとしても、揺動開閉フレーム6の変形をあ
る程度防止することができ、落下防止上の安全性が増す
ようになる。
【0021】資材等を搬入する際には、巻取り軸10を
巻取り側に回転させ前記揺動部材4A、4Bを防護ネッ
ト巻取り装置7位置まで後倒させれば、防護ネット8が
防護ネット収納ケース9内に巻き取られながら収納さ
れ、床開口部20が開放されるようになる。前記巻取り
軸10による揺動部材4A、4Bの後倒側への揺動をス
ムーズに行うために本例では、前記防護ネット支持部材
5の両端部を屈曲させ、床開口部20の閉鎖時に前記防
護ネット支持部材5が床面よりも下側に位置させるよう
にしている。これにより、床開口部20の閉鎖時に防護
ネット用索材14の張設方向に傾斜を持たせることが可
能となり、防護ネット用索材14を巻き取って床開口部
20の開放させる際に、揚上方向の分力Fを確保する
ことができるようになる。その結果、開放初期に揺動部
材4A、4Bを小さな引込み力で容易に起立させ、かつ
後倒させることができるようになる。
【0022】また、前記揺動部材4A、4Bより延在し
て設けられる第3係止フック12cは、図3に示される
ように、揺動部材4A、4Bの部材長手方向に対して若
干の傾斜角度αを持たせるようにし、床開口部20の開
放時に第3係止フック12cを床面よりも上方に突出さ
せないようにしている。これにより、クレーンによって
吊られた荷を床上に横取りする際に、少なくとも床開口
部20の中央部では床面より突出する部材が無くなるた
め、本防護装置1Aを損傷させることが無くなるととも
に、荷の横取り作業が行い易くなる。
【0023】一方、前記揺動部材4A、4Bを回動支持
する軸受け部3A、3Bにおいては、図4に示されるよ
うに、一端がケース15に対して係止されるとともに、
他端が揺転軸17に固定されたコイルスプリング16を
設け、揺動部材4A、4Bを前倒位置方向に付勢させる
ことにより、前記巻取り軸10を防護ネット8の展開方
向に回転させるだけで、防護ネット8の繰り出しに伴っ
て揺動部材4A、4Bが前倒位置方向に回動するように
なり、床開口部20の閉鎖が巻取り軸10の回動制御の
みで行えるようになる。一方、床開口部20の開放は、
前記コイルスプリング16の付勢力に抗して前記巻取り
軸10を巻取り方向に回転させることによりなされる。
なお、図5に示されるように、前記コイルスプリング1
6に代えて、一端側が床側に連結されるとともに、他端
側が揺動部材4A、4bの下端側に連結された引張バネ
48を設けることによって前倒方向への付勢力を与える
ようにしてもよい。さらには、揺動部材4A、4Bの揺
転軸17に対して正逆転駆動モータを設け、この正逆転
駆動モータによって揺動部材4A、4Bを後転または前
転させるようにしてもよい。なお、この閉鎖・開放制御
は、好ましくは図7に示されるように、各階に設置され
た本防護装置1Aを1箇所で一斉に閉鎖・開放できるよ
うにするのが望ましい。
【0024】他方、落下物を確実に受け止め、かつ受け
止め時に前記揺動開閉式防護装置2A、2Bが跳ね上が
りしないようにするには施錠装置を設けるようにするの
が望ましい。この施錠装置例としては、たとえば図6に
示されるように、床開口部20の側辺部にソレノイドス
イッチまたは小型モータ動手段によって所定角度範囲で
揺動制御される施錠フック19を備えた施錠装置18を
配設し、床閉鎖時に揺動部材4A、4Bに対して前記施
錠フック19を係止させることにより施錠を行うように
することができる。この場合、前記係止フック19の回
動制御は有線または無線によって手元スイッチ21によ
って制御できるようにするのがよい。かかる施錠装置例
としては、前述の施錠装置以外に、図8に示されるよう
に、単に防護ネット支持部材5、5の一方側に施錠フッ
ク49を固設した構造とすることもできる。
【0025】ところで、上記例では、防護ネット8と共
に防護ネット用索部材14を一緒に巻取り軸10に巻き
取るようにしたが、図9に示されるように、防護ネット
8の後端側を床開口部の短手辺近傍に係止する一方、巻
取り軸10の外側に防護カバー13を設けるようにし、
防護ネット用索部材14のみを巻取り軸10に巻き取る
ようにしてもよい。この場合、防護ネット8は折り畳ま
れるように収納ケース9内に収容されることになる。
【0026】〔第2形態例〕次いで、図10〜図13に
示される第2形態例は、前記揺動部材を伸縮自在とする
ことにより、1つの揺動開閉式防護装置1Bであって
も、すなわち揺動部材の長さ寸法が天井高さ寸法よりも
大きくなっても天井を乗り越して開閉できるようにした
ものである。
【0027】具体的には図10に示されるように、方形
開口部20の長手辺の略1/2点位置に設置された軸受
け部3A、3Bを回動中心として揺動自在とされる揺動
部材24を伸縮式とし、その先端部に乗り越えローラ2
8を付設するとともに、天井面に乗り越えガイド29を
設けるようにしたものである。なお、これ以外の防護ネ
ット8および防護ネット巻取り装置7等の構造について
は前記第1形態例と同様であるため説明は省略する。
【0028】前記伸縮式揺動部材24は、径の異なる管
材25〜27を所謂テレスコープ構造として伸縮自在に
構成するとともに、内設されたバネ等により管材25,
26を伸長方向に弾発保持し、収縮方向に力が加わらな
い限り伸長状態を維持するようにしたものであり、本例
のように仮に床開口部20の長手寸法が8mであり、天
井高が2.5mとした場合には、必然的に3段構造とさ
れる。
【0029】前記伸縮式揺動部材24の先端には、天井
乗り越えローラ28が付設されており、床開口部20の
閉鎖・開放時には乗り越えガイド29のガイド曲面にガ
イドされて、スムーズに収縮動作しながら天井面を乗り
越えて、揺動動作が出来るようになっている。
【0030】なお、前記軸受け部3A、3Bに正逆転駆
動モータを取付け、伸縮式揺動部材24の揺動回転力が
大きいような場合には、前記乗り越えガイド29を省略
し、乗り越えローラ28を天井面に沿って走行させなが
ら伸縮式揺動部材24を収縮させるようにしてもよい。
【0031】本形態例に係る防護装置1Bの施錠装置例
としては、たとえば図11に示されるように、床開口部
20の一方側端部に、軸受け47によって支持され軸芯
回りに回動制御される水平軸31を配設するとともに、
この水平軸31によって揺動制御される施錠フック32
を好ましくは複数設け、床開口部20を閉鎖した際に防
護ネット支持部材5に前記施錠フック32を係止させる
ことによって施錠を成すようにした装置とすることがで
きる。
【0032】ところで、前記乗り越えガイドローラ28
の天井乗り越えをよりスムーズに行うには、図12に示
されるように、乗り越えガイド29のローラ走行面にル
ープ走行するエンドレスベルト33を配設し、前記乗り
越えガイドローラ28の走行に推力を与えるようにすれ
ばよい。
【0033】また、上記例では、乗り越えガイドローラ
28を伸縮式揺動部材24の先端に配設し、天井面側に
設置されたガイド部材29に接触させるようにしたが、
たとえば図13に示されるように、伸縮式揺動部材24
の先端側管材25に揺動部材24に沿う方向の連結支持
材34を固設するとともに、この連結支持材34の下端
側に乗り越えローラ35を配設し、一方床開口部20の
側部に立設された防護柵36に前記乗り越えローラ35
のための乗り越えガイド37を設けるようにしてもよ
い。このような構造であれば、乗り越えローラ28を直
接天井側に接触させなくても、伸縮式揺動部材24を天
井面に衝突させることなく、揺動動作に伴って伸縮式揺
動部材24を収縮できるようになる。この乗り越えガイ
ド37に対しても前述したエンドレスベルト33を設け
るようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上詳説のとおり本発明によれば、安全
にかつ簡単な操作により床開口部を塞ぐことができるよ
うになるとともに、資材搬入に際して簡単に床開口部の
開放が行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1形態例に係る床開口防護装置1Aの斜視図
である。
【図2】床開口閉鎖時に側面図である。
【図3】床開口開放時の左半分側面図である。
【図4】揺動部材4A、4Bの付勢手段を示す拡大断面
図である。
【図5】付勢手段の他例を示す概略図である。
【図6】施錠装置例を示す要部斜視図である。
【図7】各階の防護装置の閉鎖・開放制御要領を示す図
である。
【図8】施錠装置の他例を示す要部斜視図である。
【図9】防護ネット8の他の収納要領を示す要部断面図
である。
【図10】第2形態例に係る床開口防護装置の側面図で
ある。
【図11】その要部拡大斜視図である。
【図12】乗り越えガイド29の変形例を示す縦断面図
である。
【図13】乗り越えローラ及び乗り越えガイド構造の変
形例図である。
【図14】ビル建設における資材搬入方法を示す概略図
である。
【符号の説明】
1A・1B…床開口防護装置、2A・2B…揺動開閉式
防護装置、3A・3B…軸受け部、4A・4B…揺動部
材、5…防護ネット支持部材、6…揺動開閉フレーム、
7…防護ネット巻取り装置、8…防護ネット、9…収納
ケース、10…巻取り軸、11…減速機、12a〜12
c…第1〜第3係止フック、14…防護ネット用索材、
16…コイルスプリング、18…施錠装置、19・48
・32…施錠フック、24…伸縮式揺動部材、25〜2
7…管材、28・35…乗り越えローラ、29・37…
乗り越えガイド、33…エンドレスベルト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床面に形成された方形開口部を封鎖および
    開放するための防護装置であって、 前記防護装置は、前記方形開口部の長手辺の略1/2点
    を境にそれぞれの側の開口部を分担して閉鎖・開放する
    ようにした左右対の揺動開閉式防護装置により構成さ
    れ、 前記揺動開閉式防護装置は、前記方形開口部の長手辺の
    略1/4点位置を回動中心位置として、前倒位置と後倒
    位置との間で揺動自在とされるとともに、前記方形開口
    部を跨いで配設される左右対の揺動部材と、これら左右
    対の揺動部材の先端部に架け渡された防護ネット支持部
    材と、この防護ネット支持部材に前端部が係止されると
    ともに、後端側が巻取り軸に巻かれた防護ネットと、前
    記揺動部材に一体的に取り付けられ前記方形開口部の閉
    鎖時に前記防護ネットの側部に係止する係止フックと、
    前記巻取り軸を回転させる巻取り軸駆動手段とから構成
    されていることを特徴とする床開口部の防護装置。
  2. 【請求項2】一端側が前記防護ネット支持部材に連結さ
    れるとともに、他端側が防護ネットと共に前記巻取り軸
    に巻かれ、かつ防護ネットに対しその開閉方向の複数箇
    所において拘束されることなく相互の移動を可能としな
    がら係合している複数本の防護ネット用索材を備える請
    求項1記載の床開口部の防護装置。
  3. 【請求項3】床面に形成された方形開口部を封鎖および
    開放するための防護装置であって、 前記防護装置は、前記方形開口部の長手辺の略1/2点
    を境にそれぞれの側の開口部を分担して閉鎖・開放する
    ようにした左右対の揺動開閉式防護装置により構成さ
    れ、 前記揺動開閉式防護装置は、前記方形開口部の長手辺の
    略1/4点位置を回動中心位置として、前倒位置と後倒
    位置との間で揺動自在とされるとともに、前記方形開口
    部を跨いで配設される左右対の揺動部材と、これら左右
    対の揺動部材の先端部に架け渡された防護ネット支持部
    材と、この防護ネット支持部材に前端部が係止されると
    ともに、後端側が床開口部の短手辺近傍に係止された防
    護ネットと、一端側が前記防護ネット支持部材に連結さ
    れるとともに、他端側が巻取り軸に巻かれ、かつ防護ネ
    ットに対しその開閉方向の複数箇所において拘束される
    ことなく相互の移動を可能としながら係合しているとと
    もに、少なくとも前記防護ネットの両側縁部を含む位置
    に配設された複数本の防護ネット用索材と、前記揺動部
    材に一体的に取り付けられ前記方形開口部の閉鎖時に前
    記防護ネットの両側縁部に配置された防護ネット用索材
    および防護ネット側部に係止する係止フックと、前記巻
    取り軸を回転させる巻取り軸駆動手段とから構成されて
    いることを特徴とする床開口部の防護装置。
  4. 【請求項4】床面に形成された方形開口部を封鎖および
    開放するための防護装置であって、 前記防護装置は、前記方形開口部の長手辺の略1/2点
    位置を回動中心位置として、前倒位置と後倒位置との間
    で揺動自在とされ、かつ部材長手方向に伸縮自在とされ
    るとともに、伸長方向に弾発保持され、さらに先端部に
    天井面乗り越えローラを備えた、前記方形開口部を跨い
    で配設される左右対の伸縮式揺動部材と、これら左右対
    の伸縮式揺動部材の先端部に架け渡された防護ネット支
    持部材と、この防護ネット支持部材に前端部が係止され
    るとともに、後端側が巻取り軸に巻かれた防護ネット
    と、一端側が前記防護ネット支持部材に連結されるとと
    もに、他端側が前記防護ネットと共に前記巻取り軸に巻
    かれ、かつ防護ネットに対しその開閉方向の複数箇所に
    おいて拘束されることなく相互の移動を可能としながら
    係合している複数本の防護ネット用索材と、前記巻取り
    軸を回転させる巻取り軸駆動手段とから構成されている
    ことを特徴とする床開口部の防護装置。
  5. 【請求項5】前記揺動部材または伸縮式揺動部材の回動
    中心軸部に、前倒位置方向に付勢させる前倒付勢手段ま
    たは前倒位置と後倒位置との間で揺動動作させる揺動駆
    動手段を備えている請求項1〜4いずれかに記載の床開
    口部の防護装置。
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