JPH088446A - 個別ダイオード装置 - Google Patents

個別ダイオード装置

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JPH088446A
JPH088446A JP12685995A JP12685995A JPH088446A JP H088446 A JPH088446 A JP H088446A JP 12685995 A JP12685995 A JP 12685995A JP 12685995 A JP12685995 A JP 12685995A JP H088446 A JPH088446 A JP H088446A
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JP
Japan
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thin film
resistor
semiconductor substrate
conductive region
diode
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Pending
Application number
JP12685995A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Higuchi
泰之 樋口
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Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】回路基板上において、ダイオードに接続される
個別部品としての抵抗器の実装を不要とし、全体の小型
軽量化を図る。 【構成】半導体基板を形成する導電領域10と半導体基
板の表面に半導体基板よりも低濃度で形成された導電領
域11とからなる第1導電領域と、第1導電領域の表面
に形成された第2導電領域12と、を有する個別ダイオ
ード装置において、第1導電領域の表面に形成された全
面酸化膜13と、酸化膜の上面に形成されたポリシリコ
ン成長膜による薄膜抵抗15と、薄膜抵抗15の一方端
と第1の外部端子とに導通するように形成された第1の
電極と、薄膜抵抗の他方端と第2導電領域と第2の外部
端子とに導通するように形成された第2の電極と、第1
導電領域を介して第3の外部端子に導通するように形成
された第3の電極と、を有して全体が1つのパッケージ
に収納されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、1つのパッケージに
収納された個別ダイオード装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープレコーダ等、多数の各種電
子回路を複合して構成される電子機器では、その構成回
路を集積回路(IC)化することが機能面で不利になる
場合や回路定数の設定等によりIC化が困難な場合があ
る。例えばダイオードは、その整流特性と順方向電圧降
下特性を利用したクリップ回路、スライス回路、クラン
プ回路、電圧電流特性を利用した関数発生回路、また、
整流特性を利用した電流の逆流防止回路など様々な回路
部分に用いられるが、このように種々の目的に使用可能
なダイオードは個別部品としての用途も多く、他のチッ
プ部品とともにプリント基板に個別に実装されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ダイオードを用いた前
記各種回路は、そのほとんどの場合、図3に示すように
ダイオードDのアノード側に抵抗Rが接続されている
か、図4に示すようにダイオードDのカソード側に抵抗
Rが接続されている。したがって、個別部品としてダイ
オードを用いる場合には、ほとんどの場合、個別部品と
しての抵抗器も必要となる。このようにダイオードを用
いた回路を個別部品で構成する場合、プリント基板上の
部品実装面積が大きくなり、電子機器の小型軽量化を妨
げ、またプリント基板に対する実装工程も多くなり、こ
の種の回路を数多く必要とするビデオテープレコーダ等
の電子機器では部品コストとともに製造コストも嵩む。
【0004】この発明の目的は、ダイオードを構成する
半導体基板上に抵抗を形成し、その抵抗の一端をダイオ
ードの一方と接続して素子の複合化を図り、個別部品ま
たは集積回路では得ることのできない利点を持つ個別ダ
イオード装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、半導体基板
を形成する導電領域と半導体基板の表面に半導体基板よ
りも低濃度で形成された導電領域とからなる第1導電領
域と、第1導電領域の表面に形成された第2導電領域
と、を有する個別ダイオード装置において、第1導電領
域の表面に形成された全面酸化膜と、酸化膜の上面に形
成されたポリシリコン成長膜による薄膜抵抗と、薄膜抵
抗の一方端と第1の外部端子とに導通するように形成さ
れた第1の電極と、薄膜抵抗の他方端と第2導電領域と
第2の外部端子とに導通するように形成された第2の電
極と、第1導電領域を介して第3の外部端子に導通する
ように形成された第3の電極と、を有して全体が1つの
パッケージに収納されていることを特徴とする。
【0006】
【作用】この発明の個別ダイオード装置では、ダイオー
ドと抵抗を接続した回路がユニットとして一つのパッケ
ージに組み込まれているため、その占有面積が小さくな
り、装置全体の小型軽量化に寄与し、しかも、個別トラ
ンジスタ装置と同様に、3端子構造の電子部品として用
いることができるため、プリント基板に実装する際、組
立コストの低減を図ることができる。また、抵抗体とし
てポリシリコン成長膜による薄膜抵抗を用いたため、必
要な抵抗値を広い範囲に亘って正確に設定することがで
き、極めて汎用性の高い電子部品として様々な目的に用
いることができる。
【0007】
【実施例】図1はこの発明の実施例である個別ダイオー
ド装置のペレット部の断面図である。図1において10
はN+ の半導体基板、11はN層であり、これらは第1
導電領域として作用する。12は第2導電領域であるP
層、13は11の表面部を全面的に覆うSiO2 等で形
成された酸化膜、15はポリシリコンの薄膜抵抗であ
る。14,14’はそれぞれアルミニウムや金等による
電極であり、電極14は薄膜抵抗の一方端に導通する第
1の電極として作用し、14’は薄膜抵抗の他方端とP
層12とに導通する第2の電極として作用し、半導体基
板10の裏面は第3の電極(裏面電極という)として作
用する。図1においてT1,T2,T3は図3に示した
各端子の記号と一致している、即ちT1は抵抗の一方の
端子、T2は抵抗の他方の端子およびダイオードのアノ
ード端子、T3はダイオードのカソード端子である。
【0008】図1に示したペレットは従来の3端子型ト
ランジスタのパッケージングと同様に、先ず、ペレット
を端子T3に連続するリードフレームにダイボンディン
グし、電極14,14’をリードボンディング等により
端子T1,T2にそれぞれ電気的に接続する。
【0009】図1に示した個別ダイオード装置のペレッ
トの製法手順は次の通りである。
【0010】まず、N+ の半導体基板(ウエハー)に対
して、半導体基板の導電領域よりも低濃度のN層をエピ
タキシャル成長させる。このようにドーピング濃度を設
定することにより、ダイオードの順方向電圧降下の値を
小さくする。次に、その表面に熱酸化法により全面にシ
リコン酸化膜13を形成する。次に、前記酸化膜13の
所定位置つまりダイオードのアノードを形成すべき位置
にエッチングにより窓を開ける。続いて、この窓に対し
てP層12を拡散により形成する。その後、酸化膜の表
面にポリシリコンの薄膜をCVD法により成膜する。そ
してポリシリコンの膜をパターンニングすることにより
薄膜抵抗15を得る。更に、表面にアルミニウムや金等
の金属膜を蒸着により形成し、図1に示すように、薄膜
抵抗の一方端と、薄膜抵抗の他方端およびP層12の上
部に電極14,14’をパターンニングする。その後、
ウエハーをスクライビングしてペレットとして分離す
る。半導体基板10の裏面には予め金属膜が蒸着されて
裏面電極が形成されている。
【0011】尚、P層の拡散や電気的接続のための窓を
エッチングするのと同時に、ウェハーをスクライビング
する位置もエッチングを行うようにすれば、ウェハーの
厚みが薄くなるので容易にスクライブできるようにな
る。また、シリコン酸化膜13はN層の表面の全面を熱
酸化するので、半導体集積回路の場合のようにパターン
ニングにより選択的熱酸化するための新たなマスクは不
要になっている。また、CVD法によりN層の表面の全
面にシリコン酸化膜13を形成する場合でも同様な効果
が得られる。更に、複数の薄膜抵抗及び電極を予め形成
しておき、ワイヤボンディング時に必要に応じて薄膜抵
抗及び電極を選択するようにすれば、抵抗値を任意に選
択できるようになる。
【0012】上記実施例はダイオードのアノード側に抵
抗を接続したものであったが、逆にダイオードのカソー
ド側に抵抗を接続することもできる。図2はその例を示
す半導体装置の断面図である。
【0013】図2において20はP+ の半導体基板、2
1はP層、22はN層である。つまり端子T2がカソー
ド、端子T3がアノードとなる。このように形成するこ
とにより、図4に示したような回路ユニットが構成され
る。
【0014】以上に示した実施例によれば、従来の個別
ダイオード装置を形成する形成方法に、薄膜抵抗を形成
する工程を追加するだけで、従来の個別ダイオード装置
と同様のサイズに薄膜抵抗を有する個別ダイオード装置
を形成することができる。従って、ウエハーあたりの個
別ダイオード装置の取れ数は殆ど変わらないですむ。
【0015】
【発明の効果】この発明によれば、ダイオードに抵抗を
接続する必要がある回路部分に本願発明の個別ダイオー
ド装置を適用することができ、従来の個別ダイオードと
個別抵抗器とを用いていた箇所に本願発明の個別ダイオ
ード装置を用いることにより、個別部品としての抵抗器
が不要となる。また、3端子構造を有する個別トランジ
スタ装置と同様のパッケージに収納することができ、個
別トランジスタ装置と同等に取り扱うことができるの
で、電子回路としての汎用性だけでなく、基板に対する
実装方法も汎用化され、電子機器の小型軽量化に寄与す
る。更に、この発明によれば、抵抗回路として、酸化膜
の表面にポリシリコン成長膜による薄膜抵抗を形成した
ため、例えば拡散抵抗によるものに比較して、抵抗回路
の占有面積が小さく全体に大型化しない、組成、膜厚の
制御が容易であり抵抗値を広範囲に亘って正確に設定す
ることができる、隣接する他の層間の寄生容量(浮遊容
量)が小さく高周波特性に優れる、許容電流値および耐
圧上の問題が生じない、などの効果もある。更に、従来
の個別ダイオード装置を形成する工程に薄膜抵抗を形成
するためのマスク及びパターニングの工程を追加するだ
けで、前述の効果を得られる個別ダイオード装置を形成
することができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施例に係る個別ダイオー
ド装置のペレットの断面図である。
【図2】 この発明の第2の実施例に係る個別ダイオー
ド装置のペレットの断面図である。
【図3】 抵抗とダイオードによる基本回路の回路図で
ある。
【図4】 抵抗とダイオードによる他の基本回路の回路
図である。
【符号の説明】
10,11,20,21−半導体基板(第1導電領域) 12,22−第2導電領域 13−酸化膜 14−第1の電極 14’−第2の電極 15−薄膜抵抗

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板を形成する導電領域と前記半導
    体基板の表面に前記半導体基板よりも低濃度で形成され
    た導電領域とからなる第1導電領域と、前記第1導電領
    域の表面に形成された第2導電領域と、を有する個別ダ
    イオード装置において、 前記第1導電領域の表面に形成された全面酸化膜と、前
    記酸化膜の上面に形成されたポリシリコン成長膜による
    薄膜抵抗と、前記薄膜抵抗の一方端と第1の外部端子と
    に導通するように形成された第1の電極と、前記薄膜抵
    抗の他方端と前記第2導電領域と第2の外部端子とに導
    通するように形成された第2の電極と、前記第1導電領
    域を介して第3の外部端子に導通するように形成された
    第3の電極と、を有して全体が1つのパッケージに収納
    されていることを特徴とする個別ダイオード装置。
JP12685995A 1995-05-25 1995-05-25 個別ダイオード装置 Pending JPH088446A (ja)

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